JPWO2006103740A1 - 毛髪化粧料用塗布具及び塗布具付き容器 - Google Patents

毛髪化粧料用塗布具及び塗布具付き容器 Download PDF

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Abstract

塗布具11は、基台部16と、その基台部16に立設される複数の櫛歯を有する櫛部17とを備える。前記櫛歯は、毛髪化粧料を吐出する吐出孔21aを有する複数の主櫛歯21と、複数の副櫛歯24とを含む。副櫛歯24は、隣り合う両主櫛歯21の基端部によって囲まれる基台部16上の仮想領域R1内に立設される。その結果、毛髪化粧料の保持力が向上する。

Description

本発明は、毛髪化粧料等の薬液を頭髪に塗布するために使用される塗布具及びそのような塗布具を備えた容器に関するものである。
従来、この種の毛髪化粧料用塗布具としては、複数の櫛歯を有する櫛部と、櫛歯が立設される基台部と、毛髪化粧料が収容される容器に基台部を接続する接続部とを備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に記載の塗布具において、櫛歯は、毛髪化粧料を吐出する吐出孔を有する複数の主櫛歯と、中実の細い棒状を呈する複数の副櫛歯とを含む。主櫛歯は一対の主櫛歯列を形成し、副櫛歯は一対の副櫛歯列を形成している。これら一対の副櫛歯列は、一対の主櫛歯列を挟むようにして該一対の主櫛歯列の外側に配置されている。
通常、塗布具を用いて毛髪化粧料を頭髪に塗布する際には、吐出孔から吐出された毛髪化粧料の液だれが生じることが少なくない。こうした毛髪化粧料の液だれが生じると、該毛髪化粧料を頭髪に十分に塗布することができないばかりか、毛髪化粧料によって衣服等が汚される可能性がある。そこで、各主櫛歯の吐出孔から吐出された毛髪化粧料が頭髪に塗布されるまでの間、毛髪化粧料を主櫛歯間に保持して毛髪化粧料の液だれを規制する必要がある。
上記特許文献1に記載の塗布具においては、副櫛歯列が一対の主櫛歯列の外側に配置されているため、副櫛歯列を構成する副櫛歯は、吐出孔から吐出された毛髪化粧料の頭髪への流動に対しては抵抗物となり得る。しかしながら、この塗布具においても、吐出孔から吐出された毛髪化粧料を主櫛歯間に保持することは困難であり、毛髪化粧料の液だれを抑制するには不十分であった。従って、特許文献1の塗布具における、毛髪化粧料を保持する保持力についての検討は不十分であるというほかなく、これに関しては依然として改良の余地を残すものとなっていた。
特開2004−313588号公報
本発明の目的は、毛髪化粧料の保持力を向上させることのできる塗布具及び塗布具付き容器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、基台部と、毛髪化粧料が収容される容器体に前記基台部を接続する接続部と、前記基台部に立設される複数の櫛歯を有する櫛部とを備え、前記櫛歯は複数の主櫛歯と複数の副櫛歯とを含み、前記主櫛歯のうちの少なくとも一つは、前記毛髪化粧料の流通を許容する内部流通路と、該毛髪化粧料を吐出する吐出孔とを有し、前記容器体内の毛髪化粧料が、前記接続部の内部及び前記基台部の内部を通じて前記流通路に流入される毛髪化粧料用塗布具において、前記副櫛歯は、隣り合う両主櫛歯の基端部によって囲まれる基台部上の仮想領域内に立設されることを要旨とする。
本発明によれば、吐出孔から吐出された毛髪化粧料は、隣り合う両主櫛歯とこれら両主櫛歯の間に位置する副櫛歯とによって、仮想領域内に保持される。従って、吐出孔から毛髪化粧料が吐出されてから該毛髪化粧料が頭髪に塗布されるまでの間、前記仮想領域外への毛髪化粧料の流動が規制され、毛髪化粧料の液だれが好適に抑制される。
詳細には、前記各主櫛歯の基端部は、該主櫛歯の配列方向と直交する方向において一対の側縁部を有し、前記仮想領域は、隣り合う両主櫛歯の基端部と、両基端部の側縁部同士を結ぶ接線とによって囲まれる領域である。
好ましくは、前記仮想領域は、前記主櫛歯の配列方向と直交する方向において所定の幅を有し、前記副櫛歯は、前記仮想領域中に定められる特定領域内に立設され、その特定領域は、前記仮想領域の全幅の45%以内の幅を有するように該仮想領域の幅方向端部から内側に向かって広がる。
言い換えれば、前記副櫛歯は、前記主櫛歯の配列方向と直交する方向において、前記吐出孔に対してずれて配置されるのが好ましい。
仮に、各副櫛歯が、前記特定領域を外れた仮想領域の部位に立設されている場合には、副櫛歯が吐出孔に近接することとなる。この場合、吐出孔から吐出される毛髪化粧料の流動がこの副櫛歯により規制され、毛髪化粧料を頭髪に塗布するに際し該毛髪化粧料が頭髪側へ円滑に流動しなくなる可能性がある。これに対し、各副櫛歯を前記特定領域内に立設すれば、毛髪化粧料が副櫛歯に干渉することなく吐出孔から吐出されて、頭髪に円滑に供給される。
好ましくは、前記仮想領域は、前記主櫛歯の配列方向と直交する方向において所定の幅を有し、隣り合う両主櫛歯の間には、前記仮想領域の幅方向中心を挟んで対向するように一対の副櫛歯が設けられる。
このようにすれば、主櫛歯の配列方向と直交する方向に沿ってコーミングする場合、一対の主櫛歯間に供給された毛髪化粧料が副櫛歯から受ける流動抵抗は、コーミング方向におけるいずれの方向においても同一となる。これは、塗布具の使用に際しての利便性を向上させる。
隣り合う両主櫛歯とこれら両主櫛歯間に位置する一対の副櫛歯とは、前記吐出孔から吐出される毛髪化粧料を保持するための保持空間を形成する。よって、吐出孔から吐出された毛髪化粧料は保持空間に保持され、液だれが好適に抑制される。
好ましくは、前記吐出孔は、前記主櫛歯の先端よりも基台部寄りに設けられ、前記副櫛歯の先端は、前記吐出孔よりも主櫛歯の先端側へ所定間隔離間した高さ位置と、前記吐出孔よりも主櫛歯の基端側へ前記所定間隔離間した高さ位置との間の範囲内に位置しており、前記所定間隔は、前記吐出孔の径と同一である。
副櫛歯の先端をこのような高さ位置の範囲に位置させることにより、コーミングする際の副櫛歯への頭髪の絡まりが抑制されつつ、吐出孔から吐出される毛髪化粧料が一層好適に保持される。
前記主櫛歯と前記副櫛歯とは、前記主櫛歯の配列方向に沿って交互に配置されるのが好ましい。
また、前記各主櫛歯の基端部は、主櫛歯の配列方向と直交する方向において所定の幅を有し、その基端部の幅は、主櫛歯の配列方向における中央に位置する主櫛歯から同配列方向における端部に位置する主櫛歯に向かって順次小さくなるようにしてもよい。
本発明はまた、毛髪化粧料が収容される容器体と、前記容器体に取り付けられる基台部と、前記基台部に立設される複数の櫛歯を有する櫛部とを備え、前記櫛歯は複数の主櫛歯と複数の副櫛歯とを含み、前記主櫛歯のうちの少なくとも一つは、前記毛髪化粧料の流通を許容する内部流通路と、該毛髪化粧料を吐出する吐出孔とを有し、前記容器体内の毛髪化粧料が、前記基台部の内部を通じて前記流通路に流入される塗布具付き容器において、前記副櫛歯は、隣り合う両主櫛歯の基端部によって囲まれる基台部上の仮想領域内に立設されることを要旨とする。
本発明の一実施形態に係る毛髪化粧料用塗布具を示す斜視図。 図1の塗布具の一部破断正面図。 図3(a)は図2の3a−3a線における断面図、図3(b)は図3(a)の櫛部の部分拡大断面図。 図2の塗布具の側断面図。 図5(a)〜図5(f)はそれぞれ別例に係る櫛部を示す平断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る毛髪化粧料用塗布具11を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、塗布具11は、毛髪化粧料を収容する有底円筒状の容器体12の上端部に螺合によって取付けられて、該容器体12の上端開口部を閉鎖する。
塗布具11の下部には、円筒状をなす接続部14が設けられている。接続部14の上方には、円筒状の絞り部15を介して、平面視略長四角形状に形成されてなる中空の基台部16が設けられている。この基台部16の上方には櫛部17が設けられている。該櫛部17は複数の主櫛歯21及び複数の副櫛歯24を有し、それら櫛歯21,24は容器体12の軸線12aに沿って基台部16から上方に向かって延びるように、該基台部16上に立設されている。接続部14を容器体12の上端部に螺合することにより、基台部16及び櫛部17が容器体12に接続される。
図3(a)に示すように、複数の主櫛歯21は一つの主櫛歯列22を形成するように配列され、複数の副櫛歯24は第1副櫛歯列25及び第2副櫛歯列26を形成するように配列されている。
図3(a)に示すように、前記主櫛歯列22は、9枚の主櫛歯21を前記基台部16の長手方向Lに沿って等間隔に一列に配列することによって形成される。各主櫛歯21の基端部(基台部16に連結される部分)は、該主櫛歯21の配列方向と直交する方向において一対の側縁部(最外側部)21bを有する。全ての主櫛歯21の基端部における側縁部21b同士を結ぶ接線Tが、基台部16の長手方向Lに沿って延びる直線となるように、主櫛歯21は配列される。
図1〜図4に示すように、主櫛歯21は略三角板状に形成され、基台部16の長手方向Lと直交する方向、すなわち基台部16の短手方向Sにおいて所定の幅を有する。コーミングに際しては、櫛部17は主櫛歯21の幅方向に沿って移動させられる。なお、コーミングの際の櫛部17の移動方向を、コーミング方向と称する。各主櫛歯21の長さhは凡そ23mmに設定され、各主櫛歯21の基端部における幅pは凡そ11mmに設定されている。各主櫛歯21の厚みは2.62±0.5mmに設定されている。
図2及び図3(a)に示すように、9枚の主櫛歯21のうち、主櫛歯列22の両端にそれぞれ2枚ずつ位置する計4枚の主櫛歯21を除いた5枚の主櫛歯21の各々には、容器体12内に収容される毛髪化粧料を吐出するための吐出孔21aが、外部に向けて開口するように形成されている。吐出孔21aは、対応する主櫛歯21を貫通するように、基台部16の長手方向Lに沿って延びている。吐出孔21aは、主櫛歯21の先端よりも基台部16寄り(主櫛歯21の基端部寄り)の部位において、該主櫛歯21の幅方向中央部に位置している。吐出孔21aの径は凡そ2mmに設定されている。この吐出孔21aとそれに対応する主櫛歯21の先端との間隔d1は、毛髪の生え際付近に毛髪化粧料を十分に塗布し得るように、3〜10mm、好ましくは5〜7mmに設定されている。なお、主櫛歯列22の両端にそれぞれ2枚ずつ位置する計4枚の主櫛歯21にも、前記吐出孔21aと同様の孔が形成されている。
吐出孔21aを有する5枚の主櫛歯21の各々には、吐出孔21aに繋がる内部連通路21cが形成されている。連通路21cは、対応する吐出孔21aを容器体12の内部に連通させる。容器体12から接続部14の内部及び基台部16の内部を通じて連通路21cに流入された毛髪化粧料が、吐出孔21aを通じて吐出される。
図3(a)に示すように、前記第1副櫛歯列25及び前記第2副櫛歯列26は、基台部16の短手方向S(主櫛歯21の配列方向と直交する方向)において互いに離間している。第1及び第2副櫛歯列25,26の各々は、8つの副櫛歯24を前記基台部16の長手方向Lに沿って等間隔に一列に配列することによって形成される。
副櫛歯24は、中実の細い棒状を呈しており、その直径は1.4±0.28mmに設定されている。また、図3(a)に示すように、各副櫛歯列25,26を構成する副櫛歯24と、前記主櫛歯列22を構成する主櫛歯21とは、基台部16の長手方向L(主櫛歯21の配列方向)に沿って交互に配置されている。図3(a)及び図3(b)に示すように、隣り合う両主櫛歯21間には、第1副櫛歯列25を構成する副櫛歯24のうちの一つと、第2副櫛歯列26を構成する副櫛歯24のうちの一つとが配置されている。隣り合う両主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24は、主櫛歯21の幅方向中央部を挟んで対向している。
各副櫛歯24は、隣り合う一対の主櫛歯21間に位置する基台部16の部位から延びている。すなわち、各副櫛歯24は、隣り合う一対の主櫛歯21の基端部によって囲まれる基台部16上の仮想領域R1内に立設されている。具体的には、この仮想領域R1は、隣接する両主櫛歯21の基端部と、両基端部の側縁部21b同士を結ぶ前記接線Tとによって囲まれる領域である。よって、基台部16の短手方向Sにおける仮想領域R1の幅は、主櫛歯21の基端部における幅p(凡そ11mm)と等しい。好ましくは、各副櫛歯24は、前記仮想領域R1中に定められる帯領域(特定領域)R2内に立設される。この帯領域R2は図3(b)に斜線領域として示されており、仮想領域R1の全幅(すなわち幅p)の45%以内、より好ましくは25%以内の幅を有するように、該仮想領域R1の幅方向端部から内側に向かって広がる。なお、「副櫛歯24が帯領域R2内に立設される」とは、副櫛歯24の基端部の全部分が帯領域R2内に位置することを意味する。
副櫛歯24が前記帯領域R2以外の仮想領域R1の部位に立設されている場合、すなわち、副櫛歯24が、仮想領域R1の幅方向端部から該仮想領域R1の全幅の45%を超える内側領域に立設されている場合には、隣り合う両主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24が吐出孔21aに近接するとともに、これら一対の副櫛歯24同士も近接する。この場合、吐出孔21aから吐出される毛髪化粧料の流動が、前記一対の副櫛歯24によって吐出孔21aの近傍で規制されてしまい、毛髪化粧料を頭髪に塗布するに際し該毛髪化粧料が頭髪側へスムーズに流動しなくなる可能性が高い。
図2に示すように、各副櫛歯24の先端の高さ位置は、吐出孔21aの高さ位置とほぼ同じである。なお、各副櫛歯24の先端は、吐出孔21aよりも主櫛歯21の先端側へ所定間隔d2離間した高さ位置A1と、吐出孔21aよりも主櫛歯21の基端側へ同じく所定間隔d2離間した高さ位置A2との間の範囲内に位置していればよい。所定間隔d2は、吐出孔21aの径(2mm)と同程度にするのが好ましい。
すなわち、各副櫛歯24の先端は、吐出孔21aと主櫛歯21の先端との間隔d1及び吐出孔21aの径を考慮した場合、主櫛歯21の先端よりも1〜14mmの範囲内で該主櫛歯21の基端部寄りに位置するのが好ましい。換言すると、各副櫛歯24の先端は、前記主櫛歯21の長さh(凡そ23mm)の4〜65%の範囲内で、該主櫛歯21の先端よりも基端部寄りに位置するのが好ましい。本実施形態では、各副櫛歯24の先端は、吐出孔21aの中心軸(一点鎖線28を参照)と同一の高さに位置している。
前記各副櫛歯24の先端が、吐出孔21aよりも主櫛歯21の先端側へ前記所定間隔d2(2mm)を超えて延びている場合、すなわち、副櫛歯24の先端が前記主櫛歯21の長さhの4%未満の範囲内で該主櫛歯21の先端よりも基端部寄りに位置する場合には、毛髪化粧料を頭髪に塗布するに際して各副櫛歯24に頭髪が絡まりやすくなる。
一方、前記各副櫛歯24の先端が、吐出孔21aよりも主櫛歯21の基端側へ前記所定間隔d2(2mm)を超えて引っ込んでいる場合、すなわち、副櫛歯24の先端が前記主櫛歯21の長さhの65%を超える範囲内で該主櫛歯21の先端よりも基端部寄りに位置する場合には、以下の不都合が生じうる。すなわち、副櫛歯24の長さが主櫛歯21の長さhに対して極度に短くなるため、該副櫛歯24は、吐出孔21aから吐出された毛髪化粧料の流動に対して抵抗物とはなり得ず、その結果、毛髪化粧料の液だれを招く可能性がある。また、頭髪を梳く際の抵抗感が低下する可能性もある。
次に、上記のように構成された毛髪化粧料用塗布具11の作用を説明する。
塗布具11を使用して頭髪に毛髪化粧料を塗布する場合には、容器体12の内部に毛髪化粧料を充填した後、その容器体12に塗布具11を接続する。そして、容器体12をスクイズしながら櫛部17で頭髪をコーミングすることによって、頭髪の表面に毛髪化粧料が塗布される。
吐出孔21aから毛髪化粧料が吐出されてから該毛髪化粧料が頭髪に塗布されるまでの間、毛髪化粧料の液だれが問題となる。そこで、本実施形態では、隣り合う一対の主櫛歯21間に副櫛歯24を設けて、該隣り合う一対の主櫛歯21間に毛髪化粧料を保持することにより、前記液だれを抑制するようにしている。
すなわち、本実施形態では、容器体12をスクイズした際、隣り合う一対の主櫛歯21間、より詳しくは隣り合う一対の主櫛歯21とこれら一対の主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24とにより形成される保持空間内に、毛髪化粧料が吐出孔21aから吐出される。このようにして吐出された毛髪化粧料は、隣り合う一対の主櫛歯21間から該主櫛歯21の幅方向(基台部16の短手方向S)外方へ流動しようとするが、前記隣り合う一対の主櫛歯21間に位置する副櫛歯24によりその流動が規制される。そして、その規制された毛髪化粧料は、隣り合う一対の主櫛歯21とこれら一対の主櫛歯21間に位置する副櫛歯24とにより四方から保持される。これにより、毛髪化粧料が吐出されてから該毛髪化粧料が頭髪に塗布されるまでの一定時間、毛髪化粧料は隣り合う一対の主櫛歯21間(仮想領域R1内)に保持される。その結果、毛髪化粧料の液だれが好適に抑制される。
次いで、上述のように櫛部17で頭髪をコーミングすることによって、隣り合う一対の主櫛歯21間で保持されていた毛髪化粧料が頭髪に塗布される。
従って、本実施形態では、吐出孔21aから吐出された毛髪化粧料が液だれすることがほとんどない。さらに、吐出孔21aから吐出された毛髪化粧料のほとんどを頭髪に塗布することができるようになるため、該毛髪化粧料を頭髪に効率良く塗布することができる。
また、本実施形態では、隣り合う両主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24が、主櫛歯21の幅方向中央部、言い換えれば基台部16の短手方向S(コーミング方向)における仮想領域R1の中心Cを挟んで対向している。そのため、櫛部17で頭髪をコーミングするに際し、そのコーミング方向におけるいずれの方向においても、主櫛歯21に対する副櫛歯24の位置関係が同じとなる。よって、毛髪化粧料が副櫛歯24から受ける流動抵抗は、櫛部17のコーミング方向におけるいずれの方向においても同一となる。
従って、上記塗布具11では、コーミングに際しての櫛部17の移動方向は主櫛歯21の幅方向に沿った方向であれば何れでもよく、使用に際しての利便性が高くなる。さらに、塗布具11の使用態様に拘わらず、毛髪化粧料が良好に保持される。
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
本実施形態の塗布具11は、隣り合う一対の主櫛歯21の基端部によって囲まれる基台部16の仮想領域R1内に副櫛歯24を有している。このため、毛髪化粧料が吐出された際、まず、隣り合う一対の主櫛歯21間からの毛髪化粧料の流動が副櫛歯24によって規制され、その後、前記隣り合う一対の主櫛歯21と副櫛歯24との協働により毛髪化粧料が隣り合う一対の主櫛歯21間で保持される。従って、吐出孔21aから毛髪化粧料が吐出されてから該毛髪化粧料が頭髪に塗布されるまでの間、毛髪化粧料の液だれを好適に抑制することができる。
各副櫛歯24は、仮想領域R1中に定められる帯領域R2内に立設され、その帯領域R2は、仮想領域R1の全幅の45%以内の幅を有するように、該仮想領域R1の幅方向端部から内側に向かって広がる。このため、各副櫛歯24が仮想領域R1において前記帯領域R2以外の部位に立設されている場合と比較して、それぞれの副櫛歯24が吐出孔21aから離間している。すなわち、各副櫛歯24は、主櫛歯21の配列方向と直交する方向において、吐出孔21aに対してずれて配置されている。従って、吐出孔21aからの毛髪化粧料の吐出が副櫛歯24により阻害されることがなく、頭髪に対して毛髪化粧料を円滑に供給することができる。
各副櫛歯列25,26を構成する副櫛歯24と、主櫛歯列22を構成する主櫛歯21とは、基台部16の長手方向Lに沿って交互に配列されている。しかも、隣り合う主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24は、基台部16の短手方向S(コーミング方向)において対向して立設されている。そのため、櫛部17のコーミング方向におけるいずれの方向においても、毛髪化粧料が副櫛歯24から受ける流動抵抗は同一となる。従って、上記塗布具11では、コーミングに際しての櫛部17の移動方向が一方向に限定されず、使用の際の利便性を向上させることができる。
副櫛歯24の先端の高さ位置は、吐出孔21aの高さ位置とほぼ同じである。これは、毛髪化粧料の保持力の低下を抑制しつつ、毛髪化粧料を頭髪に塗布する際に副櫛歯24への頭髪の絡まりを抑制する。
吐出孔21aは主櫛歯21の先端近傍に設けられているので、頭髪の生え際付近にまで毛髪化粧料を十分に塗布することが可能となる。
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
上記実施形態では、隣り合う主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24を、基台部16の短手方向Sに沿った線上に配置したが、これら一対の副櫛歯24の位置関係は、同一対の副櫛歯24が仮想領域R1の中心Cを挟んで対向している限り、特に限定されるものではない。例えば、図5(a)に示すように、隣り合う主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24を、基台部16の短手方向Sに対して所定角度傾斜する線上(前記仮想領域R1の中心Cを通る対角線上)に配置してもよい。
上記実施形態では、隣り合う主櫛歯21間に位置する副櫛歯24の数は一対のみであったが、これを二対又はそれ以上としてもよい。このような構成とした場合、図5(b)に示すように、吐出孔21aを有する主櫛歯21の隣接するもの同士の間に二対以上の副櫛歯24を設ける構成とするのが好ましい。これにより、吐出孔21aから吐出された毛髪化粧料の保持力を向上させることができる。
上記実施形態では、主櫛歯列22を構成する主櫛歯21と両副櫛歯列25,26の各々を構成する副櫛歯24とを、基台部16の長手方向Lにおいて交互に配列させたが、主櫛歯21と副櫛歯24との配列関係はこれに限定されるものではない。例えば、図5(c)に示すように、特定の主櫛歯21Aとこれに隣接する主櫛歯21Bとの間には副櫛歯24を設けないようにしてもよい。
図5(d)に示すように、第1副櫛歯列25を構成する副櫛歯24と第2副櫛歯列26を構成する副櫛歯24とを、基台部16の長手方向Lにおいて隣り合う主櫛歯21間に交互に設ける構成を採用してもよい。すなわち、副櫛歯24を、基台部16の長手方向Lにおいて千鳥状に配置する構成を採用してもよい。
第1副櫛歯列25及び第2副櫛歯列26のいずれか一方を省略してもよい。この場合、省略されていない方の副櫛歯列25又は26がコーミング方向の後側に位置するように塗布具を使用することにより、毛髪化粧料についての所望の保持力が得られるようになる。
主櫛歯列22及び両副櫛歯列25,26を含む組を、複数組設ける構成を採用してもよい。
上記実施形態では、主櫛歯列22を構成する全ての主櫛歯21の基端部の幅pを同一としたが、図5(e)に示すように、主櫛歯列22の中央に位置する主櫛歯21から主櫛歯列22の端部に位置する主櫛歯21に向かって基端部の幅pを順次小さくする構成としてもよい。このような構成とした場合、幅pの狭い主櫛歯21、すなわち主櫛歯列22の端部側に位置する主櫛歯21によって、頭髪の生え際等のような比較的コーミングし難い部位が好適にコーミングされる。そのため、頭髪の全域に亘って毛髪化粧料を十分且つ均一に塗布することが可能となる。
図5(f)に示すように、主櫛歯列22を構成する主櫛歯21を、基台部16の長手方向Lにおいて千鳥状に配列してもよい。
吐出孔21aから吐出された毛髪化粧料の保持力の低下を抑制することが可能である限り、隣り合う一対の主櫛歯21間に位置する一対の副櫛歯24は、仮想領域R1の中心Cを挟んで対向配置される必要はない。
基台部16の形状は平面視略長四角形状に限定されるものではなく、これを例えば平面視正四角形状に変更してもよい。
絞り部15を省略し、基台部16が接続部14に直接的に繋がる塗布具11を採用してもよい。

Claims (10)

  1. 基台部と、毛髪化粧料が収容される容器体に前記基台部を接続する接続部と、前記基台部に立設される複数の櫛歯を有する櫛部とを備え、前記櫛歯は複数の主櫛歯と複数の副櫛歯とを含み、前記主櫛歯のうちの少なくとも一つは、前記毛髪化粧料の流通を許容する内部流通路と、該毛髪化粧料を吐出する吐出孔とを有し、前記容器体内の毛髪化粧料が、前記接続部の内部及び前記基台部の内部を通じて前記流通路に流入される毛髪化粧料用塗布具において、
    前記副櫛歯は、隣り合う両主櫛歯の基端部によって囲まれる基台部上の仮想領域内に立設されることを特徴とする塗布具。
  2. 前記各主櫛歯の基端部は、該主櫛歯の配列方向と直交する方向において一対の側縁部を有し、前記仮想領域は、隣り合う両主櫛歯の基端部と、両基端部の側縁部同士を結ぶ接線とによって囲まれる領域であることを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記仮想領域は、前記主櫛歯の配列方向と直交する方向において所定の幅を有し、前記副櫛歯は、前記仮想領域中に定められる特定領域内に立設され、その特定領域は、前記仮想領域の全幅の45%以内の幅を有するように該仮想領域の幅方向端部から内側に向かって広がることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布具。
  4. 前記副櫛歯は、前記主櫛歯の配列方向と直交する方向において、前記吐出孔に対してずれて配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の塗布具。
  5. 前記仮想領域は、前記主櫛歯の配列方向と直交する方向において所定の幅を有し、隣り合う両主櫛歯の間には、前記仮想領域の幅方向中心を挟んで対向するように一対の副櫛歯が設けられることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の塗布具。
  6. 隣り合う両主櫛歯とこれら両主櫛歯間に位置する一対の副櫛歯とは、前記吐出孔から吐出される毛髪化粧料を保持するための保持空間を形成することを特徴とする請求項5に記載の塗布具。
  7. 前記吐出孔は、前記主櫛歯の先端よりも基台部寄りに設けられ、前記副櫛歯の先端は、前記吐出孔よりも主櫛歯の先端側へ所定間隔離間した高さ位置と、前記吐出孔よりも主櫛歯の基端側へ前記所定間隔離間した高さ位置との間の範囲内に位置しており、前記所定間隔は、前記吐出孔の径と同一であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の塗布具。
  8. 前記主櫛歯と前記副櫛歯とは、前記主櫛歯の配列方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の塗布具。
  9. 前記各主櫛歯の基端部は、主櫛歯の配列方向と直交する方向において所定の幅を有し、その基端部の幅は、主櫛歯の配列方向における中央に位置する主櫛歯から同配列方向における端部に位置する主櫛歯に向かって順次小さくなることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の塗布具。
  10. 毛髪化粧料が収容される容器体と、前記容器体に取り付けられる基台部と、前記基台部に立設される複数の櫛歯を有する櫛部とを備え、前記櫛歯は複数の主櫛歯と複数の副櫛歯とを含み、前記主櫛歯のうちの少なくとも一つは、前記毛髪化粧料の流通を許容する内部流通路と、該毛髪化粧料を吐出する吐出孔とを有し、前記容器体内の毛髪化粧料が、前記基台部の内部を通じて前記流通路に流入される塗布具付き容器において、
    前記副櫛歯は、隣り合う両主櫛歯の基端部によって囲まれる基台部上の仮想領域内に立設されることを特徴とする塗布具付き容器。
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