JP4319789B2 - 毛髪化粧料塗布具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、染毛剤等の薬液を毛髪に塗布するために使用される毛髪化粧料塗布具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の毛髪化粧料塗布具としては、特開平8−117012号公報に示すような構成のものが知られている。
【0003】
この従来構成においては、薬液を収容する収容容器に、薬液を毛髪に塗布するための櫛体が接続されている。櫛体は、収容容器の内部に連通し、薬液が吐出される吐出口を有する略三角板状の吐出櫛歯を複数個備えている。これら吐出櫛歯の各間隔は1〜3mmの範囲に設定されている。また、吐出櫛歯の頂部から吐出口までの距離は、吐出櫛歯の頂部から底部までの長さに対し5〜60%の範囲に設定され、この吐出口から吐出される薬液は、隣り合う吐出櫛歯間に保持されるようになっている。そして、吐出口から薬液を吐出した後に、櫛体を使って髪を梳くことにより、薬液を毛髪に塗布するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この従来の毛髪化粧料塗布具において、吐出櫛歯の各間隔は1〜3mmの範囲に設定されているとともに、すべての吐出櫛歯に吐出口が貫通形成されている。このため、櫛歯全体では、吐出口から吐出された薬液の量が過剰になるという問題があるとともに、吐出口から吐出された薬液同士が接触し、吐出櫛歯から薬液が垂れ落ちる問題があった。
【0005】
また、薬液が毛髪に塗布されるときに泡状をなすように構成されている場合には、薬液同士が接触することで、消泡が発生する場合がある。このため、消泡が発生した場合には、薬液を毛髪に塗布するときに、毛髪に対する薬液の塗布性が悪くなるとともに、薬液を毛髪全体に均一に塗布することが困難になるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、櫛歯間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる毛髪化粧料塗布具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の毛髪化粧料塗布具は、薬液を収容する収容容器と、その収容容器に接続され、薬液を毛髪に塗布する櫛体とを備え、前記櫛体には、収容容器の内部に連通する連通路を介して、薬液が吐出される吐出口が開口形成されている吐出櫛歯と、薬液が吐出されない非吐出櫛歯とが交互に配設され、吐出櫛歯と非吐出櫛歯の少なくとも一方は、略三角板状に形成され、吐出櫛歯の各間隔は4〜8mmの範囲に設定されているとともに、吐出櫛歯の頂部から吐出口までの距離は、吐出櫛歯の頂部から底部までの長さに対し5〜60%の範囲に設定され、前記非吐出櫛歯の頂部から底部までの長さは、前記吐出櫛歯の頂部から底部までの長さよりも短く形成されているとともに前記吐出櫛歯の底部から前記吐出口までの長さよりも長く形成されているものである。
【0008】
請求項2に記載の発明の毛髪化粧料塗布具は、請求項1に記載の発明において、前記非吐出櫛歯の厚さは、前記吐出櫛歯の厚さよりも薄く形成されているものである。
【0009】
請求項3に記載の発明の毛髪化粧料塗布具は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記非吐出櫛歯の幅は、前記吐出櫛歯の幅よりも小さく形成されているものである。
【0012】
請求項4に記載の発明の毛髪化粧料塗布具は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記薬液は、少なくとも増粘剤を含有し、使用するときには、薬液が泡状をなして毛髪に塗布されるように構成されているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明における上下左右は、図3における上下左右に対応する。
【0014】
図3に示すように、第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11は、略円筒状をなす収容容器12と、その収容容器12の上端部に接続される櫛体13とから構成されている。
【0015】
収容容器12は耐圧性を有し、収容容器12の内部には、増粘剤を含有し、泡状をなす薬液が加圧された状態で収容されている。また、図示しないが、収容容器12の上端部には、薬液を噴出させる噴出口と噴出口からの薬液の噴出を操作する操作部が設けられている。そして、操作部を操作することにより、噴出口から薬液が泡状に噴出されるようになっている。
【0016】
図1〜図3に示すように、櫛体13は、収容容器12に接続される櫛体本体14と、櫛体本体14に取付けられる正面略長方形状の櫛歯部15とから主に構成されている。櫛体本体14は、有蓋円筒状をなす蓋部16によって、収容容器12に着脱可能に接続されている。また、蓋部16の上面には、棒状の軸部17が上方へ突設されている。軸部17の内部には、連通路18が穿設されている。そして、図示しないが、櫛体本体14が収容容器12に接続されたときには、連通路18内に前記噴出口が位置するように構成されている。
【0017】
この軸部17の一側方には、正面略長方形状の基台面19が、軸部17の中間部から上端部にかけて延びるように形成されている。基台面19の上下両端部には、頂部ほど幅が狭くなる略三角板状の薬液保持櫛歯20が、基台面19に対して直交方向に延びるようにそれぞれ突設されている。基台面19の短手方向の中央には、連通路18に連通する嵌合孔21が複数箇所貫通形成されている。
【0018】
櫛歯部15は、板状の基台部22と、基台部22の一側面から基台部22に対して直交方向に延びるように突設されている櫛歯列23とから主に構成されている。図1、図2(a)及び図2(b)に示すように、櫛歯列23は、非吐出櫛歯24と吐出櫛歯25とが、交互に配設されることによって構成され、櫛歯部15の上下両端部には、非吐出櫛歯24が配設されている。非吐出櫛歯24及び吐出櫛歯25は、頂部ほど幅が狭くなる略三角板状にそれぞれ形成されている。
【0019】
基台部22の他側面には、吐出櫛歯25の位置から吐出櫛歯25と逆方向へ延びる円柱状の嵌合脚26が突出形成されている。そして、櫛歯部15を櫛体本体14に取付けるときには、櫛歯部15の嵌合脚26を櫛体本体14の嵌合孔21に嵌合するようになっている。
【0020】
各吐出櫛歯25は、それぞれ同じ大きさに形成され、櫛歯部15が櫛体本体14に取付けられたときには、各吐出櫛歯25の頂部は、薬液保持櫛歯20の頂部を通り基台面19に平行な平面上に位置するように構成されている。また、各吐出櫛歯25の底部の幅は、櫛歯部15の基台部22の幅と同じ大きさにそれぞれ形成されている。各吐出櫛歯25において、その頂部から基台部22に下ろした垂線上には、円孔状の吐出口27がそれぞれ貫通形成されている。
【0021】
非吐出櫛歯24は、吐出櫛歯25よりも小さく形成されているとともに、吐出口27の位置よりも高く形成されている。非吐出櫛歯24の厚さは、吐出櫛歯25の厚さよりも薄くなるように構成されているとともに、非吐出櫛歯24の幅は、吐出櫛歯25の幅よりも小さくなるように構成されている。そして、薬液が吐出口27から吐出されるときには、薬液同士が接触し、消泡が発生するのを抑制するようになっている。
【0022】
各吐出櫛歯25には、吐出口27から嵌合脚26の端面にかけて、断面略円状の誘導路28がそれぞれ穿設されている。これら誘導路28の中心軸は、嵌合脚26の中心軸上に位置するようにそれぞれ構成されている。そして、櫛歯部15が櫛体本体14に取付けられたときには、吐出口27は、誘導路28を介して、連通路18と連通するようになっている。このため、収容容器12の内部に収容された薬液は、連通路18と誘導路28とを介して、各吐出口27から吐出され、隣り合う非吐出櫛歯24間又は吐出櫛歯25間に保持されるようになっている。
【0023】
また、各非吐出櫛歯24には、吐出櫛歯25の吐出口27を結ぶ線上に位置する円孔状の挿通孔29がそれぞれ貫通形成されている。そして、射出成形法により、各吐出櫛歯25に吐出口27をそれぞれ貫通形成するときに、各吐出櫛歯25及び各非吐出櫛歯24に円柱状のピンが挿通されるようになっている。
【0024】
各吐出櫛歯25の頂部から吐出口27までの距離Lは、各吐出櫛歯25の頂部から基台部22に下ろした垂線の長さに対し、5%未満では、吐出口27から吐出された薬液が隣り合う非吐出櫛歯24間又は吐出櫛歯25間に保持されずに吐出櫛歯25から垂れ落ちる。一方、60%を越えると、吐出口27から吐出された薬液が吐出櫛歯25の底部側のみに保持され、薬液を吐出櫛歯25全体に均一に保持することができない。このため、各吐出櫛歯25の頂部から吐出口27までの距離Lは、吐出櫛歯25の頂部から基台部22に下ろした垂線の長さに対し5〜60%の範囲に設定されている。また、各吐出口27は、各吐出櫛歯25において、それぞれ同じ位置に貫通形成されている。
【0025】
吐出櫛歯25の各間隔Dは、4mm未満では、吐出口27から吐出された薬液同士が接触して、消泡が発生する。一方、8mmを越えると、櫛歯列23全体において、吐出口27から吐出された薬液の量が不十分になる。このため、吐出櫛歯25の各間隔Dは4〜8mmの範囲に設定されている。
【0026】
次に、上記のように構成された毛髪化粧料塗布具11の作用を説明する。
さて、この毛髪化粧料塗布具11を使用して、収容容器12内の薬液を髪に塗布する場合には、まず収容容器12の操作部を操作して、噴出口から薬液を泡状に噴出させる。このとき、この薬液は、連通路18及び誘導路28を経由して、各吐出櫛歯25の吐出口27から吐出される。
【0027】
次に、操作部の操作を止めると、薬液の吐出が停止される。このとき、薬液は、隣り合う非吐出櫛歯24間又は吐出櫛歯25間において、泡状のまま保持される。そして、薬液を隣り合う非吐出櫛歯24間又は吐出櫛歯25間に保持した状態で、櫛体13を使って髪を梳くことにより、薬液を毛髪に塗布することができる。
【0028】
以上詳述した第1の実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、前記吐出櫛歯25の各間隔Dは4〜8mmの範囲に設定されているとともに、前記吐出口27は、全ての吐出櫛歯25に貫通形成されている。このため、吐出口27から吐出された薬液同士が接触して、消泡が発生するのを抑制することができるとともに、櫛歯列23全体において、吐出口27から吐出された薬液の量を適量にすることができる。
【0029】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、各吐出櫛歯25の頂部から吐出口27までの距離Lは、吐出櫛歯25の頂部から基台部22に下ろした垂線の長さに対し5〜60%の範囲に設定されている。このため、吐出口27から吐出された薬液が吐出櫛歯25から垂れ落ちるのを抑制することができるとともに、薬液を吐出櫛歯25全体に均一に保持することができる。よって、櫛体13を使って髪を梳くときには、薬液を毛髪に均一に塗布することができる。
【0030】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、前記非吐出櫛歯24は、吐出櫛歯25よりも小さく形成されているとともに、吐出口27よりも高く形成されている。このため、吐出口27から吐出された薬液同士が接触して、消泡が発生するのを抑制することができる。よって、櫛体13を使って髪を梳くときには、毛髪に対する薬液の塗布性が悪くなるのを抑えることができるとともに、薬液を毛髪全体に容易かつ均一に塗布することができる。
【0031】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、前記非吐出櫛歯24は、吐出櫛歯25よりも小さく形成されている。また、非吐出櫛歯24の厚さは、吐出櫛歯25の厚さよりも薄くなるように構成されている。このため、櫛体13を使って容易に髪を梳くことができる。
【0032】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、前記薬液には、増粘剤が含有されている。このため、吐出口27から吐出された薬液が吐出櫛歯25から垂れ落ちるのを抑制することができる。
【0033】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、前記非吐出櫛歯24には、挿通孔29がそれぞれ貫通形成されている。このため、射出成形法により櫛歯部15を製造するときには、非吐出櫛歯24及び吐出櫛歯25にピンを挿通することにより、吐出口27を形成することができる。
【0034】
・ 第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、前記基台面19の上下両端部には、薬液保持櫛歯20が、基台面19に対して直交方向に延びるようにそれぞれ突設されている。このため、吐出口27から薬液を吐出するときには、たとえ非吐出櫛歯24の挿通孔29から薬液が櫛歯部15の上下両端面に漏れ出しても、薬液を櫛歯部15と薬液保持櫛歯20との間で確実に保持することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図4及び図5に基づいて詳細に説明する。なお、第2の実施形態については、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0035】
図4及び図5に示すように、第2の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においては、櫛歯部15の短手方向の中央に、略三角板状をなす複数の吐出櫛歯25が基台部22に対して直交方向に延びるように突設されている。また、櫛体本体14の基台面19の短手方向の両側部には、略円柱状をなす複数の非吐出櫛歯24がそれぞれ斜め外方へ延びるように突設されている。そして、吐出櫛歯25の吐出口27から吐出された薬液が、基台面19の両側部から垂れ落ちるのを抑制するようになっている。
【0036】
基台面19に対する非吐出櫛歯24の角度は、45度未満では、この毛髪化粧料塗布具11を使用して、薬液を毛髪に塗布するときに、非吐出櫛歯24が髪を梳くことが困難になる。一方、90度を越えると、非吐出櫛歯24が吐出櫛歯25に接触する場合がある。たとえ非吐出櫛歯24が吐出櫛歯25に接触しなくても、非吐出櫛歯24が髪を梳くことが困難になる。このため、基台面19に対する非吐出櫛歯24の角度は、45〜90度の範囲に設定されている。
【0037】
従って、この第2の実施形態の毛髪化粧料塗布具11においても、前述した第1の実施形態と同様に、櫛歯間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。
【0038】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記非吐出櫛歯24を、略円柱状に形成してもよい。このように構成した場合も、吐出口27から吐出された薬液同士が接触して、消泡が発生するのを低減させることができる。
【0039】
・ 前記第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記吐出櫛歯25を略円柱状に形成するとともに、前記非吐出櫛歯24を略三角板状に形成してもよい。このとき、非吐出櫛歯24の厚みは、吐出櫛歯25の外径と同じかそれよりも小さくなるように設定されている。このように構成した場合は、吐出口27から吐出された薬液は、隣り合う非吐出櫛歯24間に保持され、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。
【0040】
・ 前記第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、櫛歯部15の上下両端部には、吐出櫛歯25が配設されるとともに、前記櫛歯列23を、吐出櫛歯25と非吐出櫛歯24とが、交互に配設されることによって構成してもよい。このように構成した場合も、吐出櫛歯25間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。
【0041】
・ 前記第2の実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記非吐出櫛歯24を、基台面19の短手方向の一側部にのみ突設してもよい。このように構成した場合は、吐出櫛歯25間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。さらに、部品点数が少なく、製造が容易で、製造コストを節約することができる。
【0042】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記吐出口27の大きさを、各吐出櫛歯25ごとに変更してもよい。また、前記誘導路28の直径を、各吐出櫛歯25ごとに変更してもよい。たとえば、吐出口27及び誘導路28の大きさを、櫛歯部15の下側の吐出櫛歯25から上側の吐出櫛歯25まで、順番に大きく形成してもよい。このように構成した場合には、薬液の粘性が高い場合にも、下側の吐出口27からの吐出量と上側の吐出口27からの吐出量とを均一にすることができる。よって、薬液の粘性が高い場合にも、薬液の毛髪への塗布を均一にすることができる。
【0043】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記吐出櫛歯25の各間隔Dをそれぞれ変更してもよい。このように構成した場合も、薬液の毛髪への塗布を均一にすることができる。
【0044】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記吐出口27を、略楕円孔状や三角孔状等の形状に変えてもよい。また、前記誘導路28を、断面略楕円状や三角形状等の形状に変えてもよい。このように構成した場合も、吐出口27から薬液を確実に吐出することができる。
【0045】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記吐出口27の位置を、各吐出櫛歯25ごとに変更してもよい。このように構成した場合は、各吐出櫛歯25ごとに薬液が主に保持される位置が異なるため、薬液の毛髪への塗布をより均一にすることができる。
【0046】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、それぞれの実施形態では、操作部を操作して薬液を噴出口から噴出させる、いわゆるエアゾール式の毛髪化粧料塗布具11として示したが、収容容器12を手で押しつぶして薬液を吐出させる、いわゆるスクイズ式の毛髪化粧料塗布具11としてもよい。
【0047】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記薬液を、液状、ゲル状及びペースト状等に変更してもよい。このように構成した場合も、隣り合う非吐出櫛歯24間又は吐出櫛歯25間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。
【0048】
・ 前記各実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、前記櫛体本体14の軸部17を、略T字状に形成し、軸部17の上端部に基台面19を軸部17の両側方に向かって延びるように形成してもよい。このとき、第1の実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、櫛歯列23は、基台部22から垂直方向に延びるように突設される。また、第2の実施形態の毛髪化粧料塗布具11において、吐出櫛歯25は、基台部22の短手方向の中央から垂直方向に延びるように突設され、非吐出櫛歯24は、基台面19の短手方向の側部から突設される。このように構成した場合も、隣り合う非吐出櫛歯24間又は吐出櫛歯25間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。
【0049】
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0050】
・ 前記吐出櫛歯及び前記非吐出櫛歯は、それぞれ略三角板状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料塗布具。この構成によれば、薬液を櫛歯間に確実に保持することができるとともに、髪を容易に梳くことができる。
【0051】
・ 前記非吐出櫛歯は略三角板状に形成されるとともに、前記吐出櫛歯は略円柱状に形成されている請求項1、請求項2及び請求項4のいずれか一項に記載の毛髪化粧料塗布具。この構成によれば、薬液を非吐出櫛歯間に確実に保持することができるとともに、髪を容易に梳くことができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の毛髪化粧料塗布具によれば、櫛歯間に保持される薬液の量を適量にするとともに、薬液の毛髪への塗布を容易かつ均一にすることができる。
また、毛髪に対する薬液の塗布性が悪くなるのを抑えることができるとともに、薬液を毛髪全体に容易かつ均一に塗布することができる。
【0054】
請求項2に記載の発明の毛髪化粧料塗布具によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、髪を容易に梳くことができる。
請求項3に記載の発明の毛髪化粧料塗布具によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、髪をより容易に梳くことができる。
【0056】
請求項4に記載の発明の毛髪化粧料塗布具によれば、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、吐出櫛歯から薬液が垂れ落ちるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における櫛体を示す要部拡大断面図。
【図2】 (a)は櫛歯部を示す要部斜視図。(b)は櫛体を示す要部正面図。
【図3】 毛髪化粧料塗布具を示す側面図。
【図4】 第2の実施形態における櫛体を示す要部拡大断面図。
【図5】 櫛体を示す要部斜視図。
【符号の説明】
D…間隔、L…距離、11…毛髪化粧料塗布具、12…収容容器、13…櫛体、18…連通路、24…非吐出櫛歯、25…吐出櫛歯、27…吐出口。
Claims (4)
- 薬液を収容する収容容器と、その収容容器に接続され、薬液を毛髪に塗布する櫛体とを備え、
前記櫛体には、収容容器の内部に連通する連通路を介して、薬液が吐出される吐出口が開口形成されている吐出櫛歯と、薬液が吐出されない非吐出櫛歯とが交互に配設され、吐出櫛歯と非吐出櫛歯の少なくとも一方は、略三角板状に形成され、吐出櫛歯の各間隔は4〜8mmの範囲に設定されているとともに、吐出櫛歯の頂部から吐出口までの距離は、吐出櫛歯の頂部から底部までの長さに対し5〜60%の範囲に設定され、前記非吐出櫛歯の頂部から底部までの長さは、前記吐出櫛歯の頂部から底部までの長さよりも短く形成されているとともに前記吐出櫛歯の底部から前記吐出口までの長さよりも長く形成されていることを特徴とする毛髪化粧料塗布具。 - 前記非吐出櫛歯の厚さは、前記吐出櫛歯の厚さよりも薄く形成されている請求項1に記載の毛髪化粧料塗布具。
- 前記非吐出櫛歯の幅は、前記吐出櫛歯の幅よりも小さく形成されている請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料塗布具。
- 前記薬液は、少なくとも増粘剤を含有し、使用するときには、薬液が泡状をなして毛髪に塗布されるように構成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の毛髪化粧料塗布具。
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