JP3022581B2 - 内視鏡用管路切換え装置 - Google Patents

内視鏡用管路切換え装置

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JP3022581B2
JP3022581B2 JP2109879A JP10987990A JP3022581B2 JP 3022581 B2 JP3022581 B2 JP 3022581B2 JP 2109879 A JP2109879 A JP 2109879A JP 10987990 A JP10987990 A JP 10987990A JP 3022581 B2 JP3022581 B2 JP 3022581B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は管路切換え装置本体に接続された複数本の
管路の接続状態を選択的に切換える内視鏡用管路切換え
装置に関する。
[従来の技術] 近年、内視鏡挿入部の先端に超音波プローブを設け、
体腔内の超音波断層像を得る事ができるようにした超音
波内視鏡が開発されている。この超音波内視鏡で良好な
超音波断層像を得るためには例えば特開昭61−143032号
公報に示されているように内視鏡挿入部の先端にバルー
ンを設け、このバルーン内に液体を送液して膨張させ、
バルーンを体腔壁に接触させた状態で超音波を走査する
必要がある。このため内視鏡挿入部の内部にはバルーン
内に液体を送液するための送液管路およびこのバルーン
内の液体を吸引するための吸引管路が設けられている。
さらに、内視鏡挿入部の内部には挿入部の先端に配設
された観察光学系を洗浄する洗浄液供給用の送液管路、
体腔内への送気用の送気管路、体腔内の液体等を吸引す
るための吸引管路等の各種の管路がそれぞれ設けられて
いる。
また、内視鏡の操作部には送気送液切換え装置および
吸引切換え装置等が設けられている。さらに、例えば送
気送液切換え装置にはバルーン送液管路、挿入部先端へ
の送液管路、体腔内への送気用の送気管路がそれぞれ連
結されているとともに、吸引切換え装置にはバルーン吸
引管路および体腔内からの吸引管路がそれぞれ連結され
ている。そして、送気送液切換え装置の切換え操作にと
もない体腔内への送気状態、バルーン内への送液状態、
挿入部先端への送液状態等が適宜選択的に切換え操作さ
れるとともに、吸引切換え装置の切換え操作にともない
バルーン内からの吸引状態と体腔内からの吸引状態とが
適宜選択的に切換え操作されるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、例えば特開昭61−143032号公報には吸引切
換え装置として切換え装置本体内に配設されたピストン
の回動操作と押し込み操作とを組み合わせて吸引状態の
切換え動作を行ないバルーン内からの吸引を行なう構成
のものが示されている。
しかしながら、この場合には吸引状態の切換え操作時
にピストンの回動と押し込みの2動作が必要になるの
で、吸引状態の切換え操作が面倒なものとなる問題があ
った。
また、実公昭63−17447号公報には切換え装置本体内
に第1のピストンと第2のピストンを同軸的に配設し、
操作ボタンの押し込み操作にともなう第1,第2の各ピス
トンの位置変化に応じて鉗子チャンネルからの吸引(体
腔内からの吸引状態)とバルーン内部からの吸引を切換
える構成のものが示されている。
しかしながら、この場合には第1のピストンと第2の
ピストンとの嵌合部の洗浄作業が行ないにくい問題があ
った。そのため、体腔内の粘液がこれらの嵌合部に侵入
した場合にはピストンの摺動が重くなったり、最悪の場
合はピストンが戻らなくなるおそれもあった。また、第
1のピストンと第2のピストンのストロークを確保する
ために、ピストン自体が長大化し、シリンダもそれに伴
い大型化する問題があるので、内視鏡の操作部内部での
シリンダの占める割合が大きくなり、内視鏡操作部の組
立が面倒なものとなる問題があるとともに、シリンダの
大型化にともない操作部の重量が増加する問題もあっ
た。
さらに、実開昭54−116983号公報には管路切換え装置
本体に押し込み操作可能に装着された連動押しボタンに
送気弁を一体的に嵌合させるとともに、この送気弁に並
設された送水弁を所定空隙を有して係止させ、連動押し
ボタンの押し込み操作にともない送気弁と送水弁とをそ
れぞれ独立的に作動させる構成のものが示されている。
しかしながら、この場合には連動押しボタンの押し込
み操作時にこの連動押しボタンの軸心位置から外れた偏
心位置で押し込み操作が行なわれると連動押しボタン全
体が斜めに傾くおそれがあるので、この状態で連動押し
ボタンが押し込み操作された場合には送気弁等が斜め方
向に傾き、シリンダをこじるおそれがあり、作動不良と
なる問題があった。
この発明は上記事情を考慮してなされたもので、操作
性、洗浄性に優れ、かつ作動不良を起こさない内視鏡用
管路切換え装置を提供する事を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] この発明は複数本の管路が管路切換え装置本体に接続
され、この管路切換え装置本体に押し込み操作可能に装
着された押し込み釦の押し込み操作にともない前記複数
本の管路の接続状態を選択的に切換える内視鏡用管路切
換え装置において、前記管路切換え装置本体内に複数の
ピストンを非同軸状態で配設し、これらのピストンに対
応した数のシリンダを設けるとともに、前記押し込み釦
の押し込み動作時に前記押し込み釦の押し込み中心位置
から偏心した位置に配置されたピストンをガイドして前
記偏心位置のピストンが前記押し込み釦の押し込み動作
方向以外の方向に傾くことを防止する傾き防止手段を設
けたものである。
[作用] 管路切換え装置本体内の複数のピストンを非同軸状態
で配置することにより、ピストンの洗浄を容易化し、か
つシリンダの全長を短くするようにしたものである。ま
た、押し込み釦の押し込み動作時には傾き防止手段によ
って押し込み釦の押し込み中心位置から偏心した位置に
配置されたシリンダに取り付けられるピストンをガイド
して偏心位置のピストンが押し込み釦の押し込み動作方
向以外の方向に傾くことを防止することにより、ピスト
ンの傾きによる作動不良を防止するようにしたものであ
る。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は第2図に示す超音波内視鏡の要部の概略構成
を示すものである。第2図中で、1は内視鏡本体であ
る。この内視鏡本体1には挿入部2および操作部3がそ
れぞれ設けられている。この内視鏡本体1の操作部3に
はユニバーサルコード4が接続されており、このユニバ
ーサルコード4の端部にはコネクタ部5が設けられてい
る。
一方、挿入部2の先端部には超音波プローブ6が配設
されている。この超音波プローブ6は先端カバー7の内
側に設けられている。なお、先端カバー7の内側には流
動パラフィン等の超音波媒質液が封入されている。さら
に、この先端カバー7の外周面側にはバルーン8が設け
られている。
また、挿入部2の先端部には超音波プローブ6よりも
手元側に固体撮像素子9が配設されている。そして、挿
入部2の内部にはこの固体撮像素子9の信号線9a、ライ
トガイド(図示せず)、観察光学系洗浄用の第1の送液
管路10、バルーン内給水用の第2の送液管路11、バルー
ン内排水用の第3の送液管路12及び処置具挿通用管路13
がそれぞれ設けられている。この場合、信号線9aは挿入
部2の先端部から操作部3を通り、ユニバーサルコード
4を介してコネクタ5まで設けられている。さらに、固
体撮像素子9の前方には対物レンズ14が設けられてい
る。また、観察光学系洗浄用の第1の送液管路10は一端
が対物レンズ14の近傍に開口しており、他端は洗浄水供
給管路16と第1の送気管路17aとに分岐されている。さ
らに、バルーン内給水用の第2の送液管路11およびバル
ーン内排水用の第3の送液管路12は一端がそれぞれバル
ーン8の内側に開口している。そして、バルーン内給水
用の第2の送液管路11の他端は、前記洗浄水供給管路16
および第1の送気管路17aと共に操作部3に設けた2段
切換え式の送気送水切換え弁18に接続されている。
また、この送気送水切換え弁18には給水用の送水管路
19および第2の送気管路17bの各一端部が接続されてい
る。この送水管路19の他端部はユニバーサルコード4の
コネクタ部5に設けた送水口金20に接続されている。さ
らに、第2の送気管路17bの他端部はユニバーサルコー
ド4のコネクタ部5に設けた送気口金21,22に接続され
ている。
また、バルーン内排水用の第3の送液管路12は2段切
換え式の吸引切換え弁23を介して吸引管路24に連通して
いる。この吸引管路24の一端はユニバーサルコード4の
コネクタ部5に設けた吸引口金25に接続されており、他
端は処置具挿通用管路13に連通されている。この場合、
吸引管路24は吸引切換え弁23と吸引口金25との間を連結
する吸引源側管路部24aと、吸引切換え弁23と処置具挿
通用管路13との間を連結する先端側管路部24bとによっ
て形成されている。なお、処置具挿通用管路13の一端は
挿入部2の先端部に開口されており、他端は操作部3に
設けた処置具挿入口26に通じている。さらに、ユニバー
サルコード4のコネクタ部5は光源、送気源、送水源を
内蔵したビデオプロセッサ(図示せず)に接続される。
このビデオプロセッサにはモニタ(図示せず)が接続さ
れている。これにより、固体撮像素子9からの信号をビ
デオプロセッサで映像信号に変換し、モニタに像を映し
出す。
また、第3図乃至第5図は送気送水切換え弁18を示す
ものである。この送気送水切換え弁18には弁座体として
のシリンダ31が設けられている。このシリンダ31は操作
部3の外壁体3aに穿設された第1の取付け孔30に嵌着さ
れている。この場合、シリンダ31の外方側端部には内側
部分31aに比べて外径寸法が小さい挿入部31bが形成され
ている。そして、このシリンダ31の挿入部31bが外壁体3
aの取付け孔30内に挿入され、この取付け孔30から外部
側に突出されている。また、このシリンダ31の挿入部31
bと内側部分31aとの間の段部31cは板状部材32を介して
外壁体3aの内面に当接されている。さらに、このシリン
ダ31の挿入部31bには先端部側外周面に雄ねじ部が形成
されている。この雄ねじ部には取付け環33が螺着されて
いる。そして、この取付け環33と後部31cとの間で外壁
体3aと板状部32とを挾み込むことにより、上記シリンダ
31を外壁体3aに固定している。なお、操作部3の外壁体
3aに穿設された取付け孔30の内周面にはOリング装着溝
が形成されている。そして、この取付け孔30のOリング
装着溝とシリンダ31の外周面との間にはOリング34が嵌
着されており、液密性を保つようになっている。さら
に、このシリンダ31の上部内周面側には下部側に比べて
内径寸法が大きい大径な凹陥部が形成されている。
また、シリンダ31の取付け環33の上端部には小径な上
部フランジ部33a、下端部には大径な下部フランジ部33b
がそれぞれ形成されている。そして、この取付け環33の
下部フランジ部33bによって取付け孔30のOリング装着
溝が閉塞されている。さらに、この取付け環33の上部フ
ランジ部33aにはピストン取付け部材35が取付けられて
いる。
このピストン取付け部材35は略円筒状のピストン取付
けゴム36とこのピストン取付けゴム36の内周面側に配置
された内筒部材37とによって一体に成形されている。こ
の場合、内筒部材37の上部側には外径寸法が大径な大筒
部37a、下部側には小径な小筒部37b、これらの大筒部37
aと小筒部37bとの間には外径寸法が大筒部37aよりも大
きく小筒部37bよりも小さい中筒部37cがそれぞれ形成さ
れている。そして、小筒部37bの外周面にはこの小筒部3
7bの内外間を連通する複数の連通口37dが形成されてい
る。さらに、この小筒部37bの外周面にはこの連通口37d
の上部側にシリンダ31の内周面との間の間隙をシールす
る第1のシール部材38aが嵌着されている。このシール
部材38aには連通口37dを開閉可能に閉塞する逆止弁形成
用のリップ部38bが設けられている。また、この小筒部3
7bの下端部外周面にはシリンダ31の内周面との間の間隙
をシールする第2のシール部材38cが嵌着されている。
そして、シリンダ31の内部にはこれらの第1のシール部
材38aと第2のシール部材38cとの間に略リング状の送気
通路31dが形成されている。さらに、内筒部材37の中筒
部37cの筒壁部には軸心方向に沿って送気孔39が穿設さ
れている。
また、ピストン取付けゴム36には内筒部材37の大筒部
37aに外嵌される筒体36aが設けられている。この筒体36
aの下部にはシリンダ31の挿入部31bの上端と取付け環33
の上部フランジ部33aとの接合部位が嵌入される嵌入溝
を備えた嵌着部36bが形成されている。そして、このピ
ストン取付け部材35は小筒部37bがシリンダ31内に挿入
された状態で、かつピストン取付けゴム36の嵌着部36b
の嵌入溝内にシリンダ31の挿入部31bの上端と取付け環3
3の上部フランジ部33aとの接合部位が嵌入されることに
より、操作部3の外壁体3aに固定されるようになってい
る。
さらに、送気送水切換え弁18の本体内には同軸状に配
設された切換え制御用の第1のピストン40と第2のピス
トン41とが設けられている。この場合、第1のピストン
40にはピストン取付け部材35の小筒部37b内に軸心方向
に進退自在に装着されたピストン本体40aが設けられて
いる。このピストン本体40aの軸心部にはリーク穴40bが
形成されている。また、このピストン本体40aの上面に
はこのリーク穴40bに連通させたねじ穴部が形成されて
おり、このねじ穴部内に連結部材42が螺着されている。
この連結部材42にはピストン本体40aのねじ穴部内に螺
挿されるねじ部にリーク穴40bに連通させたリーク孔42a
が形成されている。さらに、この連結部材42には上端部
にフランジ状の大径なばね受部42bが形成されている。
そして、連結部材42のばね受部42bには硬質のプラスチ
ック材料によって形成された操作釦43が嵌着されてい
る。この操作釦43の軸心部には連結部材42のリーク孔42
aに連通させたリーク口形成用の開口部43aが形成されて
おり、この開口部43aには環状部材44が嵌着されてい
る。
また、このピストン本体40aには上部側に第2のピス
トン41をガイドするピストンガイド部40c、下部側にピ
ストン取付け部材35における内筒部材37の小筒部37b内
に挿入される挿入部40d、これらのピストンガイド部40c
と挿入部40dとの間に大径部40eがそれぞれ形成されてい
る。そして、このピストン本体40aの挿入部40dの外周面
には上部側にリーク穴40bに連通させた第1の連通口40
f、この第1の連通口40fの下部側には同様にリーク穴40
bに連通させた第2の連通口40gがそれぞれ形成されてい
る。さらに、このピストン本体40aの下端部にはシール
取付け部材45がねじ止めされている。このシール取付け
部材45の外周面にはバルーン給水用シール46と洗浄水給
水用シール47とが嵌着されている。この場合、バルーン
給水用シール46の外周面には上端部に下部側に比べて大
径な大径部46aが形成されている。また、洗浄水給水用
シール47の外周面には上部側に第1の大径部47a、下端
部に第2の大径部47bがそれぞれ形成されている。そし
て、バルーン給水用シール46の大径部46aと洗浄水給水
用シール47の第1の大径部47aとの間に第1の連通路4
8、洗浄水給水用シール47の第1の大径部47aと第2の大
径部47bとの間に第2の連通路49がそれぞれ形成されて
いる。
さらに、第2のピストン41には略有底円筒状のピスト
ン本体41aが設けられている。このピストン本体41aの底
部(上端部)41bには第1のピストン40のピストンガイ
ド部40cを挿通する開口部41cが形成されている。また、
このピストン本体41aの開口端部(下端部)には大径な
フランジ部41dが形成されている。さらに、このピスト
ン本体41aの底部41bの内面(下面)にはシール部材41
e、フランジ部41dの下面にはシール部材41fがそれぞれ
一体成形されている。
また、上記シリンダ31には第1〜第5の接続管50、5
1、52、53、54がそれぞれ連結されている。この場合、
第1の接続管50の基端部にはシリンダ31の周壁部に形成
された連通孔55を介してシリンダ31上部の凹陥部内底面
に形成された開口部55aに連通されている。さらに、第
2の接続管51の基端部はシリンダ31の周壁部に形成され
た連通口56を介してシリンダ31の内部側に連通されてい
る。また、第3の接続管52の基端部はシリンダ31の周壁
部における連通口56の下方位置に形成された連通口57を
介してシリンダ31の内部側に連通されている。また、第
4の接続管53の基端部はシリンダ31の周壁部に形成され
た連通孔58を介してシリンダ31内における第1のシール
部材38aと第2のシール部材38cとの間の送気通路31dに
連通されている。さらに、第5の接続管54の基端部はシ
リンダ31の下端部周壁面に形成された連通口59を介して
シリンダ31の下部室31d内に連通されている。そして、
このシリンダ31の第1の接続管50の先端部には送気源側
の第2の送気管路17bが、第2の接続管51の先端部には
バルーン内給水用の第2の送液管路11が、第3の接続管
52の先端部には送水源側の送水管路19が、第4の接続管
53の先端部には先端側の第1の送気管路17aが、第5の
接続管54の先端部には先端側の洗浄水供給管路16がそれ
ぞれ接続されている。
また、ピストン取付け部材35における内筒部材37の小
筒部37bと中筒部37cとの間の段部にはばね受部60が形成
されている。そして、このばね受部60と第2のピストン
41の底部41bの内面との間には第1のコイルばね61が配
設されている。さらに、第2のピストン41のフランジ部
41d上面と連結部材42のばね受部42bとの間には第2のコ
イルばね62が配設されている。
そして、操作釦43が押し込み操作されていない待機状
態では第1のコイルばね61および第2のコイルばね62の
ばね力によって第1のピストン40および第2のピストン
41が第3図に示す待機位置で保持されるようになってお
り、この状態では第3図中に実線矢印で示すように送気
源側の第2の送気管路17bから供給される空気は第1の
接続管50、シリンダ31内の連通孔55を通り、さらにピス
トン取付け部材35の送気孔39、第1のピストン40の第1
の連通口40fを通ってこの第1のピストン40のリーク穴4
0b、連結部材42のリーク孔42aを経て操作釦43の開口部4
3aから外部側にリークされるようになっている。なお、
この待機状態では第1のピストン40の第2の連通口40g
はピストン取付け部材35の連通口37dと対向配置された
状態で保持されているとともに、第2の接続管51と第3
の接続管52との間の連通が洗浄水給水用シール47の第1
の大径部47aによって遮断され、第3の接続管52とシリ
ンダ31の下部室31e内との間の連通が洗浄水給水用シー
ル47の第2の大径部47bによって遮断された状態で保持
されている。
また、この待機状態で、操作釦43の開口部43aが手指
等によって塞がれることにより、体腔内(挿入部2の先
端部側)への送気が行なわれるようになっている。すな
わち、この状態では第1のピストン40のリーク穴40bに
供給された空気が操作釦43の開口部43aから外部側にリ
ークされることがないので、リーク穴40b内の圧力が上
昇する。そのため、このリーク穴40b内の空気圧力によ
って第1のシール部材38aのリップ部38bが内方から押圧
され、ピストン取付け部材35の連通口37dが開操作され
るので、第2の送気管路17bから第1の接続管50、シリ
ンダ31内の連通孔55を通り、さらにピストン取付け部材
35の送気孔39、第1のピストン40の第1の連通口40fを
通ってこの第1のピストン40のリーク穴40b内に供給さ
れた空気は、第3図中に白抜き矢印で示すように第1の
ピストン40の第2の連通口40g、ピストン取付け部材35
の連通口37d、シリンダ31の連通孔58、第4の接続管53
を順次介して第1の送気管路17a内に供給され、さらに
この第1の送気管路17aから第1の送液管路10を介して
体腔内へ送気が行われるようになっている。
さらに、操作釦43が第3図中で下方向に押込み操作さ
れるとこの操作釦43はまず第4図に示す1段押し込み位
置まで押し込み操作され、観察光学系の洗浄が行なわれ
るようになっている。すなわち、この状態では第1のピ
ストン40とともに第2のピストン41が第1のコイルばね
61のばね力に抗して第3図中で下方向に押込み操作され
るようになっている。そして、第2のピストン41のフラ
ンジ部41dのシール部材41fがピストン取付け部材35にお
ける内筒部材37の中筒部37cと大筒部37aとの間の段部に
圧接され、このシール部材41fによってピストン取付け
部材35の送気孔39が閉塞されるとともに、洗浄水給水用
シール47の第2の大径部47bがシリンダ31の下部室31e内
側に移動し、第3の接続管52とシリンダ31の下部室31e
内との間が連通状態に切換え操作される。この場合、第
2の接続管51と第3の接続管52との間の連通は洗浄水給
水用シール47の第1の大径部47aによって遮断された状
態で保持されている。そのため、この状態では第4図中
に実線矢印で示すように送水源側の送水管路19から送ら
れてきた水は、第3の接続管52、シリンダ31の連通口5
7、洗浄水給水用シール47の第1の大径部47aと第2の大
径部47bとの間の第2の連通路49を経てシリンダ31の下
部室31e内に供給され、さらに連通口59、第5の接続管5
4を介して先端側の洗浄水供給管路16に流れ、観察光学
系の洗浄が行われるようになっている。
また、操作釦43が1段押し込み位置からさらに下方向
に押込み操作されると操作釦43が第5図に示す2段押し
込み位置まで移動され、この状態ではバルーン8内への
給水が行なわれるようになっている。すなわち、この状
態では第1のピストン40のみが第2のコイルばね62に抗
して、連結部材42のばね受部42bが第2のピストン41の
底部(上端部)41bに圧接される位置まで移動操作され
る。そして、この場合には洗浄水給水用シール47が1段
押し込み位置からさらに下方向に移動操作され、洗浄水
給水用シール47の第1の大径部47aによって第3の接続
管52とシリンダ31の下部室31e内との間の連通が遮断さ
れた状態に切換え操作されるとともに、バルーン給水用
シール46の大径部46aと洗浄水給水用シール47の第1の
大径部47aとの間の第1の連通路48を介して第2の接続
管51と第3の接続管52との間が連通状態に切換え操作さ
れる。そのため、この状態では洗浄水供給管路16への送
水が停止され、送水源側の送水管路19から送られてきた
水は、第3の接続管52、シリンダ31の連通口57、第1の
連通路48、シリンダ31の連通口56、第2の接続管51を経
てバルーン内給水用の第2の送液管路11に導かれるよう
になっている。
なお、ピストン取付け部材35の第2のシール部材38c
により、バルーン給水用シール46が破損した場合の先端
側の第1の送気管路17aへの水の侵入と、バルーン内給
水用の第2の送液管路11への空気の侵入を防いでいる。
また、第2のピストン41のシール部材41eによって観察
光学系の洗浄時およびバルーン8内給水時に第1のピス
トン40と第2のピストン41との間の空間からの空気漏れ
を防いでいる。
また、シリンダ31の上面には連通孔55の開口部55aを
設けたので、シリンダ31の内部横側面に開口部を設けた
場合よりも、シリンダ31の全長を短くする事ができ、操
作部3内部のスペースを取らず、軽量化が可能となる。
一方、第1図および第6図乃至第11図は吸引切換え弁
(管路切換え装置)23を示すものである。この吸引切換
え弁23には弁座体としてのシリンダユニット(管路切換
え装置本体)71が設けられている。このシリンダユニッ
ト71の一端部側には第9図に示すように略円筒状の筒状
部71A、他端部側には第10図に示すように略く字状断面
のく字状断面部71Bが一体に形成されている。そして、
このシリンダユニット71は操作部3の外壁体3aに穿設さ
れた第2の取付け孔70に嵌着されている。この場合、シ
リンダユニット71の筒状部71Aの外方側端部(第1図中
で上端部)には内側部分71aに比べて外径寸法が小さい
挿入部71bが形成されている。そして、このシリンダユ
ニット71の挿入部71bが外壁体3aの取付け孔70内に挿入
され、この取付け孔70から外部側に突出されている。ま
た、このシリンダユニット71の挿入部71bと内側部分71a
との間の段部71cは板状部材72を介して外壁体3aの内面
に当接されている。さらに、このシリンダユニット71の
挿入部71bには先端側に小径部71dが形成されており、こ
の小径部71dの先端部側外周面に雄ねじ部が形成されて
いる。この雄ねじ部には取付け環73が螺着されている。
そして、この取付け環37と段部71cとの間で外壁体3aと
板状部材72とを挾み込むことにより、上記シリンダユニ
ット71を外壁体3aに固定している。なお、シリンダユニ
ット71の挿入部71bにおける小径部71dの外周面と操作部
3の外壁体3aに穿設された取付け孔70の内周面との間に
はOリング装着溝が形成されている。そして、このOリ
ング装着溝内にはOリング74が嵌着されており、液密性
を保つようになっている。
さらに、このシリンダユニット71のく字状断面部71B
には軸心部位に軸心方向に沿って穿設された第1の貫通
孔71eが形成されているとともに、この第1の貫通孔71e
の両側部分に第1の貫通孔71eと略平行な第2,第3の貫
通孔71f,73gがそれぞれ形成されている。
また、シリンダユニット71の取付け環73の上端部には
小径な上部フランジ部73a、下端部には大径な下部フラ
ンジ部73bがそれぞれ形成されている。そして、この取
付け環73の下部フランジ部73bによって取付け孔70のO
リング装着溝が閉塞されている。さらに、この取付け環
73の上部フランジ部73aにはピストン取付け部材75が取
付けられている。
このピストン取付け部材75は略円筒状のピストン取付
けゴム76とこのピストン取付けゴム76の内周面側に配置
された有底円筒状の内筒部材77とによって一体に成形さ
れている。この場合、内筒部材77の筒部77aの下端部側
に底部77bが設けられている。そして、この底部77bの下
面には取付け環73の内部に挿入される挿入部77cが突設
されている。
また、ピストン取付けゴム76には内筒部材77の筒部77
aに外嵌される筒体76aが設けられている。この筒体76a
の下部には取付け環73の上部フランジ部73aが着脱可能
に嵌入される嵌入溝を備えた嵌着部76bが形成されてい
る。そして、このピストン取付け部材75は内筒部材77の
底部77bの挿入部77cがシリンダユニット71の取付け環73
内に挿入された状態で、ピストン取付けゴム76の嵌着部
76bの嵌入溝内に取付け環73の上部フランジ部73aが嵌入
されることにより、操作部3の外壁体3aに取外し可能に
固定されている。
さらに、この内筒部材77の底部77bの中央部位には略
筒状のピストンガイド部77dが第1図中で上方向に向け
て突設されている。また、この内筒部材77の底部77bに
は第11図に示すようにピストンガイド部77dの周囲に3
つのガイドロッド挿通孔77e…が周方向に等間隔で形成
されているとともに、一対のリーク孔77f,77fが形成さ
れている。
また、シリンダユニット71の内部には切換え制御用の
第1ピストン78と第2ピストン79とが非同軸に設けられ
ている。この場合、第1ピストン78にはシリンダユニッ
ト71の軸心位置に配置され、ピストン取付け部材75のピ
ストンガイド部77dに軸心方向に進退自在に装着された
ピストン本体78aが設けられている。さらに、このピス
トン本体78aの一端部(第1図中で上端部)にはねじ穴
部が形成されており、このねじ穴部内に連結部材80が螺
着されている。この連結部材80にはフランジ状の大径な
ばね受部80aが形成されているとともに、このばね受部8
0aの軸心位置にピストン本体78aのねじ穴部内に螺挿さ
れるねじ部80bが形成されている。そして、この連結部
材80のばね受部80aには硬質のプラスチック材料によっ
て形成された操作釦(押し込み釦)81が嵌着されてい
る。
また、この第1ピストン78のピストン本体78aの他端
部側にはピストンガイド部77dの内径寸法よりも大径な
大径部78bが形成されている。この大径部78bはシリンダ
ユニット71の第1の貫通孔71eに固定された円筒部材
(第1のシリンダ部)82の内部に軸心方向に進退自在に
装着されている。さらに、この第1ピストン78の大径部
78bの下端面には軸心方向に穿設された連通穴78cが形成
されている。また、この大径部78bの周壁面には連通穴7
8cに連通された横穴78dが形成されている。
また、円筒部材82には第1の貫通孔71eとの嵌合部位
に第10図に示すようにリング状の溝部82aが形成されて
いるとともに、シリンダユニット71の筒状部71Aの内部
空間71sに突出された突出部位に横穴82bが形成されてい
る。さらに、シリンダユニット71のく字状断面部71Bに
は円筒部材82のリング状の溝部82aと対向する部位に接
着剤、或いははんだ等の接合手段を流入させる接合用の
一対の横穴71i,71iが形成されている。そして、組み立
て時には円筒部材82の横穴82bの向きを調整した状態で
横穴71i,71iを介して円筒部材82の溝部82a内に接着剤、
或いははんだ等の接合手段を流入させることにより、こ
の円筒部材82の横穴82bの向きを調整した状態でこの円
筒部材82がシリンダユニット71の第1の貫通孔71eに強
固に固定されるようになっている。
また、第2ピストン79はシリンダユニット71における
く字状断面部71Bの第2の貫通孔(第2のシリンダ部)7
1fと対応する位置に配置されている。この第2ピストン
79のピストン本体79aには第1図中で上方向に延設され
たねじ部79bと同図中で下方向に延設された小径部79cと
が形成されている。そして、小径部79cの先端部はく字
状断面部71Bの第2の貫通孔71f内に挿入されており、こ
の小径部79cの先端には第2の貫通孔71fの内周面に圧接
されるパッキン79dが嵌着されている。
さらに、この第2ピストン79のねじ部79bは内筒部材7
7の底部77bの1つのガイドロッド挿通孔77e内を通して
第1図中で上方向に延出されている。この場合、ピスト
ン取付け部材75の筒内には操作釦81の押し込み動作時に
この操作釦81の押し込み中心位置から偏心した位置に配
置された第2ピストン79をガイドして偏心位置の第2ピ
ストン79が操作釦81の押し込み動作方向以外の方向に傾
くことを防止する傾き防止手段83が設けられている。
この傾き防止手段83には内筒部材77の底部77bの3つ
のガイドロッド挿通孔77e内に略等角度(誤装着防止の
ために、わずかに角度を変えてある。)でそれぞれ進退
自在に装着された3本のガイドロッド83a…が設けられ
ている。これらのガイドロッド83a…の上端部にはねじ
部が形成されており、これらのガイドロッド83a…の上
端ねじ部は略有底円筒状のばね受け部材84に螺着されて
いる。この場合、ばね受け部材84の筒部84aの開口端面
には3つのねじ穴が形成されており、これらのねじ穴に
ガイドロッド83a…の上端ねじ部がそれぞれ螺着されて
いる。
さらに、各ガイドロッド83a…の下端部は内筒部材77
の底部77bの下方に配設されたリング状のストッパ88に
固定されている。この場合、ストッパ88には3つのねじ
挿通孔が形成されているとともに、各ガイドロッド83a
…の下端部には軸心方向に沿ってねじ穴が形成されてい
る。そして、3本のガイドロッド83a…のうちの1本の
ガイドロッド83aのねじ穴には第2ピストン79のねじ部7
9bがストッパ88のねじ挿通孔を介して螺着されている。
また、他の2本のガイドロッド83aのねじ穴には適宜の
固定ねじがストッパ88のねじ挿通孔を介して螺着されて
いる。そして、これらの第2ピストン79のねじ部79bお
よび2本の固定ねじによって各ガイドロッド83a…の下
端部がストッパ88に固定されている。
さらに、ばね受け部材84の底部84bには第8図に示す
ように軸心部位に第1ピストン78を挿通するピストン挿
通孔84cが形成されている。また、この底部84bには一対
のリーク孔84f,84fが形成されている。さらに、第1ピ
ストン78のピストン本体78aの第1図中で上端部には軸
心方向に延設させたキー溝78eが形成されている。この
キー溝78e内にはばね受け部材84の底部84bにはんだ付け
等の手段によって固定された回転規制ピン85の内端部が
挿入されている。そして、このキー溝78eと回転規制ピ
ン85との係合によって第1ピストン78の回転が防止され
ており、第9図に示すように円筒部材82の横穴82bの向
きと、第1ピストン78の横穴78dの向きとを正しく一致
させるように設定されている。
また、ばね受け部材84の底部84bの外周部位にはリン
グ状のシール部材86が嵌着されている。さらに、このば
ね受け部材84の筒部84aの開口端部には大径なフランジ
部84dが形成されており、このフランジ部84dにシール部
材87がモールド成形等の手段によって固定されている。
この場合、フランジ部84dには周方向に沿って複数の小
穴84e…が形成されている。そして、フランジ部84dにシ
ール部材87がモールド成形される場合にはこれらの小穴
84e…内にモールド成形材料を流入させ、シール部材87
をフランジ部84dに比較的強固に接合させるようになっ
ている。
また、このばね受け部材84の筒部84aの外周面側には
第1のコイルばね89がこのばね受け部材84のフランジ部
84dと連結部材80のばね受部80aとの間に配設されてい
る。さらに、このばね受け部材84の筒部84aの内周面側
には第2のコイルばね90がこのばね受け部材84の底部84
bと内筒部材77の底部77bとの間に配設されている。
また、シリンダユニット71におけるく字状断面部71B
の第3の貫通孔73gには第1の接続管91を介して吸引管
路24の吸引源側管路部24aが接続されているとともに、
このく字状断面部71Bの第1の貫通孔71eには第2の接続
管92を介して吸引管路24の先端側管路部24bが接続され
ている。さらに、このく字状断面部71Bの第2の貫通孔7
1fには第3の接続管93を介してバルーン内排水用の第3
の送液管路12が接続されている。
そして、この吸引切換え弁23は操作釦81が押し込み操
作されていない待機状態では第1のコイルばね89および
第2のコイルばね90のばね力によって第1ピストン78お
よび第2ピストン79が第1図に示す待機位置で保持され
るようになっている。この状態では第1ピストン78の大
径部78bの横穴78dの位置と円筒部材82の横穴82bの位置
とが軸心方向にずれた状態で保持されるとともに、第2
ピストン79のパッキン79dがく字状断面部71Bの第2の貫
通孔71fの内周面に圧接され、第2の貫通孔71fが閉塞さ
れた状態で保持される。そのため、この場合にはバルー
ン内排水用の第3の送液管路12および吸引管路24の先端
側管路部24bがそれぞれ吸引管路24の吸引源側管路部24a
と不連続状態で保持されるので、この状態では第1図中
に実線矢印で示すように外部大気が操作釦81とピストン
取付けゴム76との隙間からばね受け部材84の底部84bの
リーク孔84f,84f、ばね受け部材84の筒部84a内、内筒部
材77の底部77bのリーク孔77f,77f、シリンダユニット71
の筒状部71Aの内部空間71s、第1の接続管91を順次介し
て吸引管路24の吸引源側管路部24a内に吸引されるよう
になっている。
また、この待機状態から操作釦81が第1図中で下方向
に押込み操作されるとこの操作釦81はまず第6図に示す
1段押し込み位置まで押し込み操作されるようになって
いる。この場合には第1ピストン78のみが第1のコイル
ばね89のばね力に抗して下方向に移動し、連結部材80の
ばね受部80aがばね受け部材84のシール部材86に圧接さ
れた位置で停止される。このとき、ばね受け部材84は元
の位置で保持されるので、第2ピストン79は元の位置で
保持される。この状態では第1ピストン78の大径部78b
の横穴78dの位置と円筒部材82の横穴82bの位置とが合致
するとともに、ばね受け部材84の底部84bのリーク抗84
f,84fがシール部材86のシール効果により塞がれるの
で、第6図中に実線矢印で示すように吸引管路24の先端
側管路部24b側から第2の接続管92、く字状断面部71Bの
第1の貫通孔71e、第1ピストン78の連通穴78c、横穴78
d、円筒部材82の横穴82b、筒状部71Aの内部空間71s、第
1の接続管91を順次介して吸引管路24の吸引源側管路部
24a内に吸引されるようになっている。
また、操作釦81が1段押し込み位置からさらに下方向
に押込み操作されると操作釦81が第7図に示す2段押し
込み位置まで移動されるようになっている。この場合に
は第1ピストン78および第2ピストン79が同時に下方向
に移動し、ばね受け部材84のシール部材87が内筒部材77
の底部77bに圧接された位置で停止される。この状態で
は第1ピストン78の大径部78bの横穴78dの位置が円筒部
材82の横穴82bの位置よりも下にずれるとともに、第2
ピストン79のパッキン79dがく字状断面部71Bの第2の貫
通孔71fの下方の大径な下部室71r内に移動されて第2の
貫通孔71fが開放され、パッキング79dと第2の貫通孔71
fとのシールが解除されるので、バルーン内排水用管路1
2より第3の接続管93を通じて開口部41a,36aを介して吸
引が行われるようになっている。
そこで、上記構成のものにあっては吸引切換え弁23の
シリンダユニット71内の切換え制御用の第1ピストン78
と第2ピストン79とを非同軸状態で配置したので、従来
に比べて第1ピストン78および第2ピストン79の洗浄を
容易化することができる。さらに、従来に比べてシリン
ダユニット71の全長を短くすることができるとともに、
シリンダユニット71の底部に第1の貫通孔71eおよび第
2,第3の貫通孔71f,73gをそれぞれ開口状態で設置する
ことができる。そのため、シリンダユニット71の全ての
貫通孔71e,71f,73gに洗浄用ブラシを通し、貫通孔71e,7
1f,73g内を洗浄することができるので、シリンダユニッ
ト71の洗浄を容易化することもできる。また、操作釦81
の押し込み動作時には傾き防止手段83の各ガイドロッド
83a…によって操作釦81の押し込み中心位置から偏心し
た位置に配置された第2ピストン79をガイドして偏心位
置の第2ピストン79が操作釦81の押し込み動作方向以外
の方向に傾くことを防止することができるので、第2ピ
ストン79の傾きによる作動不良を防止することができ
る。
さらに、第11図に示すようにシリンダユニット71の筒
状部71Aの内周面には、第2ピストン79が挿入されるべ
き位置にのみ凹み71kを形成したので、第2ピストン79
をシリンダユニット71に取り付ける際に、まちがえて第
2ピストン79を第3の貫通孔73g側に挿入されることを
防止することができる。
また、第10図に示すようにシリンダユニット71の側方
より一対の横穴71i,71iを形成し、ここより例えば接着
剤やはんだ等を流し込むようにしたので、シリンダユニ
ット71に円筒部材82を水密、気密的に固定することがで
きる。
さらに、前述した板状部材32,72は、上記送気送水切
換え弁18および吸引切換え弁23の両方にわたって取付け
られているので、外壁体3aに直接外力が作用することを
防止することができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、上記実施例では固体撮像素子9を有した電
子内視鏡にこの発明を適用したものを示したが、電子内
視鏡に限らずイメージガイドファイバを有した内視鏡で
あってもよく、さらに医療用だけでなく工業用の内視鏡
であってもよい。
さらに、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。
[発明の効果] この発明によれば管路切換え装置本体内に複数のピス
トンを非同軸状態で配設し、これらのピストンに対応し
た数のシリンダを設けるとともに、押し込み釦の押し込
み動作時に押し込み釦の押し込み中心位置から偏心した
位置に配置されたピストンをガイドして偏心位置のピス
トンが押し込み釦の押し込み動作方向以外の方向に傾く
ことを防止する傾き防止手段を設けたので、ピストンを
洗浄する場合でも、洗浄が行い易く、洗浄状況がよくわ
かる吸引切換え装置を提供できる。さらに、シリンダの
全長も短くする事ができ、組立性の向上、操作部軽量化
が図れる。また、ピストンの傾きによる作動不良を起こ
さず、良好な作動が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示すもので、第1図は吸引
切換え弁の待機状態を示す縦断面図、第2図は内視鏡全
体の概略構成図、第3図は送気送水切換え弁の待機状態
を示す縦断面図、第4図は送気送水切換え弁の1段押込
み状態を示す縦断面図、第5図は送気送水切換え弁の2
段押込み状態を示す縦断面図、第6図は吸引切換え弁の
1段押込み状態を示す縦断面図、第7図は吸引切換え弁
の2段押込み状態を示す縦断面図、第8図は第1図のVI
II−VIII線断面図、第9図は第1図のIX−IX線断面図、
第10図は第1図のX−X線断面図、第11図は第1図のXI
−XI線断面図である。 12……第3の送液管路、24a……吸引源側管路(管
路)、24b……先端側管路部、71……シリンダユニット
(管路切換え装置本体)、78……第1ピストン、79……
第2ピストン、81……操作釦(押し込み釦)、83……傾
き防止手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の管路が管路切換え装置本体に接続
    され、この管路切換え装置本体に押し込み操作可能に装
    着された押し込み釦の押し込み操作にともない前記複数
    本の管路の接続状態を選択的に切換える内視鏡用管路切
    換え装置において、 前記管路切換え装置本体内に複数のピストンを非同軸状
    態で配設し、これらのピストンに対応した数のシリンダ
    を設けるとともに、前記押し込み釦の押し込み動作時に
    前記押し込み釦の押し込み中心位置から偏心した位置に
    配置されたピストンをガイドして前記偏心位置のピスト
    ンが前記押し込み釦の押し込み動作方向以外の方向に傾
    くことを防止する傾き防止手段を設けたことを特徴とす
    る内視鏡用管路切換え装置。
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