JP2002102152A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2002102152A
JP2002102152A JP2000302471A JP2000302471A JP2002102152A JP 2002102152 A JP2002102152 A JP 2002102152A JP 2000302471 A JP2000302471 A JP 2000302471A JP 2000302471 A JP2000302471 A JP 2000302471A JP 2002102152 A JP2002102152 A JP 2002102152A
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昌典 濱▲崎▼
Takeshi Ogura
剛 小倉
Toshio Nakamura
俊夫 中村
Haruhiko Kaiya
晴彦 海谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作ワイヤの接続作業を容易に行え、操作部が
小型で操作性に優れた内視鏡を提供すること。 【解決手段】内視鏡2の挿入部6に独立して操作される
複数の湾曲部12,13を有し、これらの湾曲部12,
13を構成する節輪の内部を通り、各湾曲部12,13
の先端節輪、又は節輪の1つに一端が固定されて他端が
内視鏡2の操作部7に延出する湾曲操作ワイヤ40,4
1,48と、各湾曲部12,13を湾曲操作するための
湾曲操作部72,73及び術者が内視鏡2を把持するた
めの把持部7aを備えた操作部7とを有し、湾曲操作ワ
イヤ40,41,48と湾曲操作部72,73とを把持
部7a内で連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部に複数の湾
曲部を備え、それぞれの湾曲部を機械的に湾曲操作する
湾曲操作機構を有する内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の湾曲機構を有する内視鏡としては
特公昭47−12398号公報の複数段屈曲自在の可撓
管(以下可撓管と略記する)が知られている。この可撓
管は、主湾曲部と副湾曲部との2つの湾曲部を有し、主
湾曲部を操作する主湾曲操作ワイヤと副湾曲部を操作す
る副操作ワイヤとを備えている。
【0003】また、本出願人は特願2000−4645
3号に一般の内視鏡と同様の主湾曲部と、チャンネルを
湾曲させるための副湾曲部とを有し、主湾曲部を湾曲さ
せる主操作部と副湾曲部を湾曲させる副操作部とを有す
る内視鏡を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公昭47−12398号公報の複数段屈曲自在の可撓管
では操作ワイヤ連結部の構造やレイアウトが図示されて
いなかった。また、湾曲部の節輪に副湾曲部の操作ワイ
ヤを直接接続していたため、主湾曲部と副湾曲部とをそ
れぞれ独立したユニットとし組み立てることが困難であ
り、組立て作業性が悪かった。
【0005】一方、前記特願2000−46453号で
は一般の内視鏡と同様の主湾曲部と、チャンネルを湾曲
させるための副湾曲部とを有し、主湾曲部を湾曲させる
主操作部と副湾曲部を湾曲させる副操作部とを有してい
るが、各操作部と湾曲操作ワイヤとの接続位置に関して
は言及されていなかった。また、湾曲部の節輪が例えば
上下の2方向だけにしか湾曲しない構成なので、左右方
向からの外力が加わった場合、湾曲できずに破損するお
それがあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、操作ワイヤの接続作業を容易に行え、操作部が小
型で操作性に優れた内視鏡を提供することを目的にして
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡は、内視
鏡挿入部に独立して操作される複数の湾曲部を有し、こ
れらの湾曲部を構成する節輪の内部を通り、各湾曲部の
先端節輪、又は節輪の1つに一端が固定されて他端が内
視鏡操作部に延出する湾曲操作ワイヤと、各湾曲部を湾
曲操作するための湾曲操作手段及び術者が内視鏡を把持
するための把持部を備えた操作部とを有する内視鏡であ
って、前記湾曲操作ワイヤと前記湾曲操作手段とを前記
把持部内で連結している。
【0008】この構成によれば、湾曲操作ワイヤと湾曲
操作手段との連結部が操作部の把持部内であるので容易
に連結を行えるとともに、操作部が小型になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図4は本発明の第1実
施形態に係り、図1は内視鏡システムを説明する図、図
2は操作部の構成を説明する図、図3は図2のA方向か
ら操作部内を見たときの図、図4は図3のB−B線で示
すカバー部材近傍の断面図である。
【0010】図1に示すように本実施形態の内視鏡シス
テム1は、後述する内視鏡2と、照明光を供給する光源
装置3と、図示しない撮像素子を駆動させる電気信号及
び撮像素子から伝送された電気信号を映像信号に生成す
るビデオプロセッサ4と、この映像信号を受けて内視鏡
画像を表示する表示装置であるモニタ5とで構成されて
いる。
【0011】前記内視鏡2は、体腔内に挿通される挿入
部6と、この挿入部6の基端に位置する把持部7aを備
えた操作部7と、この操作部7の側部から延出するユニ
バーサルコード8とで構成されている。
【0012】前記ユニバーサルコード8の基端部には前
記光源装置3に着脱自在に接続される内視鏡コネクタ8
aが設けられており、この内視鏡コネクタ8aからは前
記ビデオプロセッサ4に接続される電気コネクタ9aを
基端部に備えた電気ケーブル9が延出している。
【0013】前記挿入部6は、先端側から順に先端硬質
部11、主湾曲部12、副湾曲部13、可撓管部14を
連設している。前記先端硬質部11には図示しない観察
光学系、照明光学系、チャンネル開口、送気・送水用ノ
ズル等が設けられている。
【0014】前記操作部7には、前記主湾曲部12を操
作するための湾曲操作手段を構成する主操作部72と副
湾曲部13を操作するための湾曲操作手段を構成する副
操作部73とが設けられている。
【0015】前記把持部7aは、主操作部72及び副操
作部73よりも挿入部側に設けられている。また、挿入
部6と操作部7との連結部には挿入部が座屈することを
防止するための操作部折れ止め部材15が取り付けられ
ている。
【0016】図2に示すように操作部7内には地板21
が配置されている。この地板21は操作部7を構成する
骨格部材であり、副操作部外装部材22、主操作部外装
部材23、把持部外装部材24が装着されている。
【0017】主操作部72が構成される位置の地板21
には第1支柱31が立設している。この第1支柱31に
は上下用スプロケット32及び左右用スプロケット33
が設けられ、前記操作部外装部材23の外部に配置され
ている上下ノブ34及び左右ノブ35の回動操作に伴っ
てそれぞれ回動する構成になっている。
【0018】前記上下用スプロケット32及び左右用ス
プロケット33にはそれぞれ上下用チェーン36及び左
右用チェーン37とが取り付けられ、それぞれのチェー
ン36,37の端部には接続部材である上下用連結部3
8及び左右用連結部39を介して、それぞれ上下操作ワ
イヤ40、左右操作ワイヤ41が接続されている。そし
て、前記上下用連結部38と左右用連結部39との間に
はこの上下用連結部38と左右用連結部39とが干渉す
ることを防止する第1仕切板43を設けている。
【0019】一方、前記副操作部73が構成される位置
の地板21には前記第1支柱31に並設して第2支柱4
2が立設している。この第2支柱42の地板21から突
出した先端部には副上下用スプロケット44が設けら
れ、前記副操作部外装部材22の外部に配置されている
副上下ノブ45の回動操作に伴って回動するようになっ
ている。
【0020】前記副上下用スプロケット44には副操作
上下用チェーン46が取り付けられ、この副操作上下用
チェーン46の端部には副上下用連結部47を介してそ
れぞれ副上下操作ワイヤ48が接続されている。
【0021】前記上下操作ワイヤ40、左右操作ワイヤ
41、副上下操作ワイヤ48は、前記地板21の最も挿
入部側端に設けられた隔壁49に固定されたコイルパイ
プ83U,83D,83L,83R,86U,86D内
にそれぞれ挿通されている。
【0022】図3に示すように前記副上下用スプロケッ
ト44に取り付けられている副操作上下用チェーン46
は、チェーンスライダ51によって延出方向を所定方向
に変更されて並行部52を形成する構成になっている。
そして、前記副操作上下用チェーン46の端部には副上
下用連結部47U,47Dを介してそれぞれ副操作ワイ
ヤ48U,48Dが取り付けられている。なお、前記並
行部52を前記操作部7の把持部7aに対して斜めに傾
いた状態で取り付けることによって、副上下用連結部4
7のストロークを極力長くとれるようにしている。
【0023】前記副上下用連結部47U,47Dは、第
2仕切板53によって副上下用連結部47U,47Dと
の干渉が防止されている。また、前記副上下用連結部4
7U,47D及びこの両端部に位置する副操作上下用チ
ェーン46及び副操作ワイヤ48U,48Dは、他の内
蔵物との干渉を防止するため第1カバー部材54によっ
て覆われている。
【0024】つまり、図4に示すように前記地板21の
一面側に設けた第2仕切板53及び第1カバー部材54
によって、副操作ワイヤ48U,48D、副上下用連結
部47U,47D、副操作上下用チェーン46の並行部
52での干渉が防止されている。
【0025】また、前記地板21の他面側には十字形状
の第3仕切板55及び第2カバー部材56を設けて、上
下操作ワイヤ40U,40D、上下用連結部38U,3
8D、上下用チェーン36及び左右操作ワイヤ41L,
41R、左右用連結部39L,39R、左右用チェーン
37の並行部52での干渉を防止している。
【0026】このように、挿入部側に位置する把持部内
に主湾曲部及び副湾曲部用のチェーンと操作ワイヤとを
接続する連結部を配置することによって、操作ワイヤの
接続を主湾曲部と副湾曲部とで同時に行うことができ
る。
【0027】また、地板の一面側と他面側とで別々に操
作ワイヤの接続作業を行えるので、主湾曲部用操作ワイ
ヤと副湾曲部用操作ワイヤとを取り違えて連結すること
を防止することができる。これらのことによって、作業
性が向上するとともに、誤組立てが確実に防止される。
【0028】図5及び図6は本発明の第2実施形態にか
かり、図5は操作部の他の構成を説明する図、図6は操
作部に設けたノブを説明する図である。図5及び図6に
示すように本実施形態においては、操作部7の小型化を
図るために副操作部73であった副上下ノブ45と、主
操作部72であった上下ノブ34及び左右ノブ35とを
支柱61に一体に配置している。
【0029】前記支柱61には例えば操作部側面側から
順に大径で周部の爪形状が大きく爪数が最少の上下ノブ
34、この上下ノブ34より小径で爪形状も小さく爪数
を多く設けた左右ノブ35、最も小径で爪形状が小さく
爪数の最も多い副上下ノブ45が同軸に取り付けられて
いる。また、地板21には、一面側である反ノブ側に副
上下用スプロケット44が設けられ、他面側であるノブ
側に上下用スプロケット32及び左右用スプロケット3
3が設けられている。
【0030】なお、本実施形態においては支柱61に複
数のノブを配置する際、上下ノブ34、左右ノブ35、
副上下ノブ45の順にしているが、その順番は本実施形
態に限定されるものではない。しかし、ノブの形状につ
いては上述した関係にする。また、チェーン36,3
7,46と操作ワイヤ40,41,48とを接続する連
結部38,39,47は把持部7a内である。さらに、
把持部7a内のスペースによって、連結部38,39,
47を地板21の片側に配置するようにしたり、地板2
1の一方側、他方側に振り分けて配置する。その他の構
成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符合
を付して説明を省略する。
【0031】このように、主操作部と副操作部とを一体
化することによって操作部のさらなる小型化を図ること
ができる。その他の作用及び効果は前記第1実施形態と
同様である。
【0032】図7及び図8は本発明の第3実施形態にか
かり、図7は操作部の別の構成を示す図、図8は把持部
内の副操作部の構成を説明する図である。図7及び図8
に示すように本実施形態においては主操作部と副操作部
との誤操作を防止するため、所定の間隔を設けて主操作
部と副操作部とを操作部に配置している。
【0033】図7に示すように本実施形態においては主
操作部72を前記第1実施形態と同様の位置に配置する
一方、副操作部73を主操作部72より挿入部6側の把
持部7aの先端側に配置している。
【0034】図8に示すようには副操作部73には副操
作ワイヤ48U,48Dを進退移動させるための操作ノ
ブ62が設けられている。この操作ノブ62を操作する
ことによって、この操作ノブ62に一体な軸部63を介
して地板21上に回動自在に取り付けられているドラム
リール64が回動動作するようになっている。
【0035】前記ドラムリール64には牽引ワイヤ65
U,65Dが取り付けられており、それぞれの牽引ワイ
ヤ65U,65Dの主操作部72側に配置された端部に
は副操作ワイヤ48U,48Dが連結部66U,66D
を介して連結されている。この牽引ワイヤ65U,65
Dは、連結部66U,66Dの移動ストローク分を確保
した状態で前記ドラムリール64に接続されている。
【0036】また、前記副操作ワイヤ48U,48D
は、把持部7aの略中央部に位置するように前記地板2
1に回動自在に配置されたプーリー67U,67Dによ
って、延出方向を180°反転されて前記牽引ワイヤ6
5U,65Dに接続されている。そして、前記連結部6
6U,66Dは、この連結部66U,66Dの移動距離
より長めのガイド部材68U,68D内に配置されて、
他の内蔵物との引っ掛かりが防止されている。その他の
構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材に同符合
を付して説明を省略する。
【0037】このように、操作ワイヤの延出方向を18
0°反転させるプーリーを、把持部の略中央部近傍に位
置するように地板に回動自在に設けることによって、副
操作部を主操作部から離れた位置である把持部先端側に
配置することができる。このことによって、主操作部と
副操作部とを誤って操作することが防止される。その他
の作用及び効果は前記第1実施形態と同様である。
【0038】ここで、図9ないし図18を参照して内視
鏡2の主湾曲部12と副湾曲部13との構造を説明す
る。図9は内視鏡の湾曲部を構成する主湾曲部と副湾曲
部とを説明する図、図10は主湾曲部の後端節輪と副湾
曲部の先端節輪との関係を示す図、図11は図9のC―
C線断面図、図12は図9のD―D線断面図、図13は
主湾曲部の節輪の構成例を説明する図、図14は主湾曲
部及び副湾曲部から延びる上ワイヤの挿入方向に関する
位置関係を示す図、図15は副湾曲部の節輪の構成例を
説明する図、、図16は主湾曲部と副湾曲部とを湾曲さ
せた状態を示す図、図17は図16の湾曲状態をE方向
から見たときの図、図18は操作ワイヤの配置位置関係
を説明する図である。
【0039】図9に示すように前記挿入部6の先端側に
は複数の節輪12aを上下左右に回動自在に連接して上
下左右方向に湾曲するように構成した主湾曲部12が設
けられ、この主湾曲部12の基端部には連結口金81を
介して複数の節輪13aを上下左右に回動自在に連接し
て上下方向に湾曲するように構成した副湾曲部13が設
けられている。このことにより、上下左右に回動自在な
節輪を使用したことにより、患者のあらゆる方向に屈曲
する体腔に対して常にスムーズに副湾曲部13が挿入・
抜去されるようにしている。
【0040】図9及び図11に示すように前記主湾曲部
12の先端節輪12fにはこの主湾曲部12を上下方向
に湾曲させるための上下操作ワイヤ40U,40Dの先
端部及び左右方向に湾曲させるための左右操作ワイヤ4
1L,41Rの先端部が所定位置にロー付け固定されて
いる。これら上下操作ワイヤ40U,40D、左右操作
ワイヤ41L,41Rは主湾曲部12の節輪12aに設
けられているワイヤ受け82を通って連結口金81に設
けられたコイルパイプ83U,83D,83L,83R
に挿通されている。
【0041】一方、前記副湾曲部13においては上下方
向に湾曲させるための副操作ワイヤ48U,48Dの先
端部が副湾曲部13の先端節輪13fにロー付け固定さ
れている。これら副操作ワイヤ48U,48Dは、副湾
曲部13の各節輪13aに設けたワイヤ受け84を通っ
て可撓管先端口金85に設けたコイルパイプ86U,8
6Dに挿通されている。
【0042】図10及び図11に示すように主湾曲部1
2の後端に位置する後端節輪12eの基端部に形成した
凹凸部と、副湾曲部13の先端に位置する先端節輪13
fの先端部に形成した凹凸部とは互いに係合した状態
で、ビス87によって前記連結口金81に一体的に固定
されている。
【0043】図11に示すように前記ビス87は、前記
連結口金81の内部にロー付け固定されている上下左
右、それぞれの方向用の操作ワイヤ40U,40D,4
1L,41Rが挿通する複数のコイルパイプ83U,8
3D,83L,83Rに干渉しないように、45度程
度、傾いた位置関係で配置されている。なお、これらコ
イルパイプ83U,83D,83L,83Rは、挿入部
6内を通過して基端部を前述した操作部7内の隔壁49
に固定されている。
【0044】図12に示すように副湾曲部13先端節輪
13fにロー付け固定されている副操作ワイヤ48U,
48Dの直径寸法は、操作ワイヤ40U,40D,41
L,41Rの直径寸法に比べて太径なものにして、引っ
張り強度を大きくしている。
【0045】図13に示すように主湾曲部12の節輪1
2aは、水平軸に対して回動自在な回動部75を有する
とともに、垂直軸に対して回動自在な回動部76とを有
している。そして、節輪12aに設けたワイヤ受け82
に挿通される上下操作ワイヤ40U,40Dの進退によ
って回動部75を中心に上下方向に湾曲し、ワイヤ受け
82に挿通される左右操作ワイヤ41L,41Rの進退
によって回動部76を中心に左右方向に湾曲する。ま
た、前記副湾曲部13の節輪13aにおいても主湾曲部
12同様、水平軸及び垂直軸に対してそれぞれ回動自在
である。
【0046】なお、図14に示すように前記上下操作ワ
イヤ40Uを、主湾曲部12において真上位置に配置
し、副湾曲部13において真上位置より僅かにずれた位
置に配置することにより、上下操作ワイヤ48Uが挿通
するコイルパイプ83Uを真上位置より左右いずれかの
方向に僅かに位置ずれした位置に配置させ、副湾曲部1
3における副操作ワイヤ48Uを真上位置に配置させて
いる。
【0047】このことによって、上下操作ワイヤ40U
と、副操作ワイヤ48Uとが挿入方向に対して一直線上
に配置されるので、例えば主湾曲部12、副湾曲部13
を共に上方向に湾曲させる場合、主湾曲部12と副湾曲
部13とを位置ずれさせることなく湾曲させることがで
きる。このことにより、操作性が向上する。
【0048】この図14では上下操作ワイヤ40Uと副
操作ワイヤ48Uの関係を代表して説明したが、この構
成は上方向に限定されるものではなく、下方向、左方
向、右方向にも適用可能であり、上下左右全てに本構成
をとることで所望方向への湾曲操作性が大幅に向上させ
られる。
【0049】また、前記図13では垂直軸と水平軸とに
回動部75,76を設けて湾曲部12,13を上下左右
に湾曲させるようにしていたが、例えば上下に湾曲させ
るとき、垂直軸廻りがフリーになり、外力によって左右
に動き易い状態である。このため、図15に示すように
副湾曲13の節輪13aに、垂直方向に対して左右に4
5度傾いた斜め回動軸にそれぞれ斜め回動部77,78
を設ける一方、垂直方向の上下にワイヤ受け82を設け
て副操作ワイヤ48U,48Dを挿通させている。
【0050】このことにより、前記操作ワイヤ48U,
48Dを牽引操作したとき、節輪13aの4つの回動部
77,78が同時に動いた状態で上下方向に湾曲する。
つまり、斜め回動部77,78を有する湾曲部13では
上下に湾曲させた際、4つの回動軸全てに力が加わるの
で、外力によって左右に振れ難くなって安定した操作性
を得られる。
【0051】上述のように構成した湾曲部の作用を説明
する。前記上下ノブ34を操作して主湾曲部12を例え
ば下方向に湾曲操作して、前記副上下ノブ45を操作し
て副湾曲部13を例えば上方向に湾曲操作すると、前記
湾曲部12,13は図16に示すように湾曲する。この
湾曲操作のとき、副湾曲部13は、前記主湾曲部12に
比べて挿通する内蔵物が多いので、主湾曲部12を湾曲
させる際の湾曲力量より大きな湾曲力量が必要になる
が、副操作ワイヤ48U,48Dの直径寸法を、操作ワ
イヤ40U,40D,41L,41Rの直径寸法より太
径にして引張強度を大きくしているので副湾曲部13は
スムーズに湾曲動作する。なお、本図において左右ノブ
35は左右方向に湾曲操作されていない。
【0052】前記湾曲部12,13がそれぞれ下方向と
上方向とに湾曲している状態のとき、図17に示すよう
に主湾曲部12に対して、例えば右方向から外力Fが加
わった場合、前記主湾曲部12及び副湾曲部13は上下
左右に湾曲自在に節輪12a,13aが連接しているの
で、破線に示すように湾曲して、主湾曲部12を外装し
ている湾曲ゴムと、左右ノブ35の回転によって加わっ
た力を逃がし、副湾曲部13を外装する湾曲ゴムと回動
するように連接した節輪13aによって加わった力を逃
がしていく。
【0053】このように、連結口金とビスとを用いて複
数の節輪を連接した主湾曲部と、複数の節輪を連接した
副湾曲部とを組み付ける構成にしたことによって、主操
作部と副操作部とをそれぞれ独立して組み立てることが
できる。このことによって、湾曲部の組立て作業性が大
幅に向上する。
【0054】また、連結口金にコイルパイプを予めロー
付け固定しておくことにより、組立て作業性が良好であ
る。
【0055】さらに、副上下操作ワイヤを設けた副湾曲
部を、上下左右に湾曲自在に構成したことによって、た
とえ湾曲操作可能な方向とは異なる方向から外力が加わ
った場合でも副湾曲部が外力の作用方向に曲がるので、
挿抜に不具合が発生することや湾曲部が破損することを
防止できる。
【0056】又、副操作ワイヤを操作ワイヤの径寸法よ
り太径に設定して、引張強度を大きくしたことによっ
て、主湾曲部を湾曲させる際の湾曲力量と副湾曲部を湾
曲させる際の湾曲力量との強度的なバランスを良好に保
つことができるとともに、内視鏡としての総合的な耐性
を向上させることができる。
【0057】なお、上下操作ワイヤ40と副上下操作ワ
イヤ48との配置位置関係を、図18に示すように垂直
軸に対して上下操作ワイヤ40が角度α(αは30度以
下の鋭角)に傾いた位置に配置させるようにコイルパイ
プ83をロー付け固定する一方、副上下操作ワイヤ48
を垂直軸に対して前記上下操作ワイヤ40と対称な位置
関係となるように角度−αで傾いた位置に配置されるよ
うに先端節輪13fにロー付け固定することによって、
例えば上下操作ワイヤ40でα度傾いて湾曲しても、副
上下操作ワイヤ48によって−α度傾いて湾曲するので
湾曲部全体としての傾きが相殺されて所望の湾曲状態を
得られる。
【0058】図19(a),(b)を参照して副湾曲部
13の他の構成例を説明する。図19(a)の挿入部の
構成を説明する図に示すように本実施形態の副湾曲部1
3に挿通されている副操作ワイヤ48U,48Dの先端
部は、それぞれ先端節輪13fに固定され、基端部は可
撓管先端口金85に先端部がロー付け固定されているコ
イルパイプ86U,86D内を挿通して隔壁49を通過
して操作部7まで延出している。
【0059】前記副操作ワイヤ48Uは、ドラムリール
92に巻回配置され基端部をこのドラムリール92の所
定位置に固定している。このドラムリール92には副操
作部73を構成する副操作レバー93が取り付けられて
おり、この副操作レバー93を回動操作することによっ
てドラムリール92が回動されて副操作ワイヤ48Uが
牽引操作されるようになっている。
【0060】このドラムリール92には周方向に細長な
切り欠き孔92aが形成されており、この切り欠き孔9
2aには地板21から突設したストッパ96が係入配置
されている。
【0061】一方、副操作ワイヤ48Dは、前記隔壁4
9に一端が密着しているコイルスプリング94内を通っ
て長手方向に進退移動可能に配置されたワイヤストッパ
95に固定されている。このワイヤストッパ95には前
記コイルスプリング94の他端が密着している。
【0062】このため、前記ワイヤストッパ95は、前
記コイルスプリング94の付勢力によって図に示すよう
に前記ドラムリール92側に付勢されている。このと
き、前記ストッパ96は、切り欠き孔92aの一方側に
突き当たった状態になって、副湾曲部13が直線状態に
なる。
【0063】前記副湾曲部13を湾曲させる際には図1
9(b)の副湾曲部を湾曲させた状態を示す図のように
副操作レバー93を手元側に倒す。すると、ドラムリー
ル92が回転移動されて副操作ワイヤ48Uをドラムリ
ール92に巻き付けながら牽引して副湾曲部13が湾曲
状態になる。
【0064】このとき、副操作ワイヤ48Dは、先端側
に引っ張られるように移動する。このことによって、前
記ワイヤストッパ95は、コイルスプリング94の付勢
力に抗して、つまり、コイルスプリング94を圧縮させ
ながら先端方向に移動する。そして、図に示すようにス
トッパ96が前記切り欠き孔92aの他方側に突き当た
った状態にすることによって最大湾曲状態を得られる。
したがって、副操作レバー93の倒れ角を適宜調整する
ことによって、副操作ワイヤ48Uによる牽引力と、コ
イルスプリング94の付勢力とによって副湾曲部13の
湾曲動作が制御される。
【0065】このように、2本の副操作ワイヤのうち、
一方のワイヤをコイルスプリングの付勢力によって所定
方向に牽引し、他方のワイヤを操作レバーによって回動
されるドラムリールに固定することによって副湾曲部の
湾曲動作を行えるので副操作部の構造の簡略化を図るこ
とができる。このことによって、主湾曲部と副湾曲部と
を備えた内視鏡が安価に提供される。
【0066】なお、操作部7にコイルスプリング94を
配置してワイヤストッパ95を付勢する構成の代わり
に、図20(a)の挿入部の他の構成を示す図のように
副湾曲部13の例えば下方向側内周位置に弾発力を有し
て、通常状態においては直線状態を維持する弾性シャフ
ト97を各節輪13aの下側シャフト受け98Dに挿通
配置するようにしてもよい。このことによって、副操作
レバー93を傾けたとき、図20(b)の副湾曲部を湾
曲させた状態を示す図のように前記弾性シャフト97の
弾発力に抗して副湾曲部13が湾曲する。そして、副操
作レバー93の傾きを例えば破線に示す位置に変化させ
ていくことによって、前記弾性シャフト97の弾発力に
よって副湾曲部13の湾曲状態が破線に示すように変化
させられる。
【0067】ここで、図21及び図22を参照して内視
鏡の送気/送水について説明する。図21は内視鏡の送
気、送水用の管路を説明する図、図22は操作ボタンの
操作と送気、送水作用との関係を説明する図である。
【0068】なお、図22(a)は送気・噴霧・送水ボ
タンのリーク孔を指で塞いで送気を行っている状態を示
す図、図22(b)は噴霧を行っている状態を示す図、
図22(c)は送水を行っている状態を示す図である。
【0069】図21に示すように本実施形態の内視鏡2
は、先端硬質部11に例えば対物レンズ100に先端開
口が対向したノズル101を有し、このノズル101に
送気・送水管路102が連通している。この送気・送水
管路102には送気管路103、送水管路104が連通
している。この送気管路103及び送水管路104は、
送気・噴霧・送水等を制御する後述する操作ボタンを備
えた制御部105に連通している。この制御部105に
は送気ポンプ106に接続された送気供給用管路107
と、送水タンク108に接続された送液供給用管路10
9が連通している。
【0070】なお、前記送気ポンプ106に接続された
送気供給用管路107は途中で分岐されて送水タンク1
08内に空気を送るようになっている。また、前記送液
供給用管路109の端部は液中に没している。さらに、
前記送気ポンプ106からの空気圧は、送水タンク10
8内及び操作ボタンにかかり、通常はこの操作ボタンか
らリークしている。また、「噴霧」とは送気管路103
と送水管路104との両方の管路を開放状態にして水と
空気とが混合されてノズル101から霧状に噴出される
ことをいう。
【0071】図22(a),(b),(c)を参照して
制御部105を説明する。制御部105は、操作部7に
設けられた外シリンダ111と、この外シリンダ111
に摺動自在で着脱自在に配置されて送気・噴霧・送水を
制御する操作部材112とで主に構成されている。
【0072】前記外シリンダ111の周部には下端より
順に前記送液供給用管路109の連通部113、送水管
路104への連通部114、送気供給用管路107の連
通部115、送気管路103への連通部116が設けら
れている。
【0073】前記外シリンダ111の内面上側には内シ
リンダ117が設けられている。この内シリンダ117
には前記外シリンダ111に操作部材112を取り付け
るための取付部117aが形成されている。この取付部
117aの外周には取付けゴム118が配置されてい
る。
【0074】前記内シリンダ117の更に内側には操作
部材112を構成するピストン119が設けられてい
る。このピストン119の上端にはボタン部112aが
設けられている。これらピストン119及びボタン部1
12aの略中央にはリーク孔121が形成されており、
このリーク孔121はピストン119中途部に位置して
前記内シリンダ117に連通する内開口122に連通し
ている。
【0075】前記取付部117aの内面側で前記ピスト
ン119の周りには弱バネ123が配置されている。こ
の弱バネ123の上端にはバネ受け124を介して強バ
ネ125が配置されている。この強バネ125の上端は
前記ボタン部112aに当接している。つまり、前記取
付部117aに配置されたバネ123,125の付勢力
によって、前記ボタン部112aに一体に固定されたピ
ストン119は上方向に付勢されている。
【0076】前記ピストン119の内開口122の上側
には気密を確保するため目的の内シール部126が設け
られ、この内シール部126が前記内シリンダ117の
内面に密着している。また、前記内開口122の下側に
は切替えシール部127が設けてあり、前記ピストン1
19を下方に押し込んだ状態のとき、このシール部12
7が内シリンダ117の内周段部128に当接して気密
を確保するようになっている。
【0077】また、前記ピストン119の外周には前記
送水管路104の連通部114と前記送気供給用管路1
07の連通部115とを遮断する遮断シール131と、
この遮断シール131より下端側に位置して前記送液供
給用管路109の連通部113と前記送水管路104の
連通部114との間の開閉を行う送水シール132とが
設けられている。
【0078】また、前記遮断シール131と送水シール
132との間にはピストン119と外シリンダ111と
の間の滑り性を最適な状態にするとともに、外シリンダ
111に対するピストン119の位置決め機能とシール
機能とを有するピストンスライダ133が設けられてい
る。
【0079】前記遮断シール131を設けたことによっ
て、前記ピストン119が移動した場合でも常に外シリ
ンダ111とピストン119との間の水密、気密が確保
される。
【0080】前記送水シール132は、ピストン119
が全く移動していない状態では外シリンダ111に密着
して水密を確保する。このことによって、前記送液供給
用管路109の連通部113と送水管路104の連通部
114との間が遮断される。そして、前記ピストン11
9が押し込まれることによって、図22(b)及び図2
2(c)に示すように送液供給用管路109の連通部1
13と送水管路104の連通部とを連通されて水が流れ
る状態になる。
【0081】また、前記取付部117aと前記内シリン
ダ117との連結部には逆止弁134が設けられてい
る。この逆止弁134にはシール部が設けられており、
内シリンダ117と外シリンダ111との間の気密を確
保している。
【0082】また、前記逆止弁134は、内シリンダ1
17に設けられている外開口135を覆っており、前記
内シリンダ117の内側、すなわちピストン119側か
ら圧力が加わった場合に空気を外シリンダ111側に送
り込むようになっている。
【0083】前記送気管路103の連通部116と前記
送気供給用管路107の連通部115との間の内シリン
ダ117外周には送気シール136が設けられている。
この送気シール136は、外シリンダ111に密着して
気密を確保している。
【0084】前記送気シール136の下方には外シリン
ダ111に対する内シリンダ117の位置決めを行うた
めの内シリンダ用スライダ137が設けられている。ま
た、前記内シリンダ117下端には下開口138が設け
られている。この下開口138から外開口135までの
内シリンダ117とピストン119との間は空気が連通
するようにクリアランスが確保されている。さらに、下
開口138からリーク孔121まで空気が連通するよう
にクリアランスが確保されている。
【0085】ここで、制御部105のリーク、送気、噴
霧、送水時の作用を説明する。まず、リークについて説
明する。送気供給用管路107から入ってくる空気は、
下開口138を通過して内シリンダ117とピストン1
19との間のクリアランス、内開口122を通ってリー
ク孔121に到達する。そして、このリーク孔121の
開口が指によって塞がれていなければこのリーク孔12
1から供給される空気が漏れ出ていく。
【0086】このとき、送液供給用管路109の連通部
113から外シリンダ111の底部に送液用の例えば水
が供給されていても、送水シール132によって送液供
給用管路109の連通部113と送水管路104の連通
部114との間の連通が阻止されているので送水は遮断
される。
【0087】次に、送気について説明する。送気を行う
際には、上述したリーク状態において、図22(a)に
示すように指でリーク孔121の開口を塞ぐ。すると、
送気供給用管路107の連通部115から外シリンダ1
11内に入ってくる空気は、下開口138より内シリン
ダ117とピストン119との間のクリアランス、内開
口122を通りリーク孔121に到達するが、このリー
ク孔121の開口が指によって塞がれているので行き場
を失う。一方、ピストン119と内シリンダ117とは
内シール部126でシールされているので内シール部1
26の手前でも空気は行き場を失う。
【0088】これらのことにより、行き場を失った空気
は、最終的に内シリンダ117の外開口135より逆止
弁134を押し広げて内シリンダ117と外シリンダ1
11との間の空間に入り込む。
【0089】前記逆止弁134は、上部側が肉厚である
ので外シリンダ111と内シリンダ117との間をシー
ルする。また、前記送気シール136は、内シリンダ1
17と外シリンダとの間の空間をシールしている。この
ため、逆止弁134から出た空気は送気管路103の連
通部116に供給される。したがって、送気管路103
に供給される空気は送気・送水管路102を通ってノズ
ル101から噴出されて送気状態になる。
【0090】次いで、噴霧について説明する。噴霧を行
う際には、図22(b)に示すように指でリーク孔12
1を塞いだ状態で、ピストン119をストローク"a"だ
け押し込み操作する。すると、弱バネ123は、強バネ
125が縮み始める力量よりも弱い力量で圧縮されて、
バネ受け124が取付部117aに突き当たる。
【0091】すると、送水シール132は、外シリンダ
111から離れた状態になる。このことにより、送液供
給用管路109の連通部113と送水管路104の連通
部114とが連通状態になる。一方、送水管路104の
連通部114より上方側は、遮断シール131によって
外シリンダ111と内シリンダ117との間の空間が密
閉されている。
【0092】このため、外シリンダ111の底部に供給
され続ける水は、内シリンダ117と外シリンダ111
とピストンスライダ133とで形成される空間を通っ
て、連通部114から送水管路104に供給される。こ
のとき、送気管路103の状況は、上述した送気状態か
ら変化していない。そのため、送気供給用管路107の
連通部115から供給される空気は、連通部116を通
過して送気管路103に送り込まれ続ける。
【0093】したがって、送水管路104に供給された
水と、送気管路103に供給された空気とが送気・送水
管路102内で合流して、水と空気が入り交じった状態
でノズル101から噴出されて噴霧状態になる。
【0094】最後に、送水について説明する。送水を行
う際には、図22(c)に示すように指でリーク孔12
1を塞いだ状態のまま、ピストン119をストローク"
a"に加えて、さらにストローク"b"だけ押し込み操作
する。この状態では、前記バネ受け124は、既に突き
当たった状態であるので、強バネ125だけが縮んで、
ボタン部112aがバネ受け124に近接していく。
【0095】このとき、ピストン119に設けられた切
り換えシール部127が内シリンダ117の内周段部1
28に突き当たる。すると、送気供給用管路107の連
通部115から入り込んだ空気は、下開口138からピ
ストン119と内シリンダ117との間のクリアランス
に入り込むが、切り換えシール部127によって遮断さ
れているので行き場を失う。
【0096】また、送気供給用管路107の連通部11
5の上方は、送気シール136によって内シリンダ11
7と外シリンダ111との間の空間がシールされている
ので行き場を失う。さらに、送気供給用管路107の連
通部115の下方は、遮断シール131によって外シリ
ンダ111とピストン119との間の空間がシールされ
ているので行き場を失う。つまり、送気供給用管路10
7の連通部115から外シリンダ111内に供給された
空気は完全に行き場を失う。
【0097】一方、送液供給用管路109の連通部11
3から供給される水は、前述した噴霧時と状況が変化し
ていないので連通部114から送水管路104へ水が供
給される。そのため、送水管路104に供給された水が
送気・送水管路102を通ってノズル101から噴出さ
れて送水状態になる。
【0098】このように、2段押し構造の操作ボタンを
有する制御部において、使用頻度を多くしたい噴霧状態
を一段押し込み状態で機能させることによって、バネの
力量を軽くしてユーザーの疲労を軽減することができ
る。
【0099】また、1段目の噴霧状態と2段目の送水状
態とでは押し込み力量が大きく異なるので術者は目視に
て制御状態を確認することなく、指先の力加減で噴霧状
態であるか、送水状態であるかを容易に把握することが
できる。
【0100】なお、送水状態は、必要に応じて使用され
る操作であるので、たとえバネの力量が大きくとも使用
頻度が少ないので使い勝手で不具合が生じることはな
い。
【0101】ここで、前記制御部105の各部の特徴を
具体的に説明する。まず、図23の操作部材の取付部周
辺の詳細を説明をする図に示すように、前記取付部11
7aと前記内シール部126及び前記ピストン119と
前記内シリンダ117とで囲まれる部分に、操作部材1
12の操作に関わる機能を特に持たない無機能空間14
0を有している。この空間140にはややもすると消毒
液がまわり難く、汚染の原因となりうる可能性がある。
【0102】このため、本実施形態の操作部材112で
はピストン119に外周を切り欠いて消毒用通路171
を形成している。また、バネ受け124の側周面にも消
毒液開口172を設けている。
【0103】この消毒用通路171は、図24の図23
のE−E線断面図で示すようにピストン119と取付部
117aとの嵌合面に、断面形状が略半円形状で形成さ
れている。この消毒用通路171がなければ消毒液及び
滅菌液が極めて通過し難い構造である。
【0104】このように、消毒用通路を設けることによ
って、操作部材112を浸漬させたとき、消毒液や滅菌
液が前記無機能空間に回り込んで消毒、滅菌を確実に行
うことができる。
【0105】次に、図25の操作部材のピストン底部及
び外シリンダ底部の詳細を説明する図に示すようにピス
トン119の底部側に設けた送水シール132は、上下
方向に対して対称形状に形成することなく、つまり、突
出部132aを上下方向の略中央に設けるのではなく、
底部側に寄せて配置させている。このことで、外シリン
ダ111との密着状態が少ないストロークで解除される
ので、密着状態解除後の移動距離Kを大きくとれる。な
お、送水シール132は、ピストン119の最底部側に
形成した溝部141に嵌入配置されている。
【0106】このように、送水シールに設けられる突出
部の位置を中央よりも底部側に設定することによって、
2段押し込みでも十分な移動ストロークを確保すること
ができる。このことによって、術者は噴霧状態と送水状
態との把握を更に容易に行える。
【0107】また、送水シールをピストンの最底部側に
形成した溝部に嵌入配置させたことによって、ピストン
の最底部側が金属部になるので、たとえ操作部材を落下
させた場合でも送水シールへのダメージを小さくするこ
とができる。
【0108】なお、図26の送水シールの変形例を示す
図のように突出部142aを最下端に設けた送水シール
142をピストン119の最底部に設けて移動距離Lを
設定する構成にすることにより、ストローク量を更に大
きくとれる。このことによって、2段押し込みボタンの
操作性をさらに向上させることができる。
【0109】ここで、前記制御部105の変形例を説明
する。図27(a)ないし図27(c)を参照して制御
部の第1の変形例を説明する。図に示すように、本実施
形態においては操作部材112に強バネ125を設ける
代わりにパイプ形状の弾性ゴム175を設けている。そ
の他の構成は上述した実施形態と同様である。
【0110】前記パイプ形状の弾性ゴム175は、図2
7(a)のリーク孔を指で塞いで送水を行っている状態
を示す図や、図27(b)の1段押し込みで弱バネを圧
縮させて噴霧を行っている状態を示す図のように弱バネ
123を圧縮する一段押し込みまでの押し込み力量では
変形しないで圧縮される。そして、図27(c)の2段
押し込みによって送水を行っている状態のとき、バネ受
け124が突き当たっているので弾性ゴム175が変形
してボタン部112aがバネ受け124に近接する。
【0111】このように、強バネの代わりに弾性ゴムを
設けることによって、2段押し込みの際、弾性ゴムが変
形するまでの間はパイプ状形状が保持されて、2段目の
ストロークで初めて変化するので、一段目押し込みの突
き当たり感が術者に伝わりやすく、操作性が向上する。
【0112】なお、これまで述べてきた操作部材112
は、リーク孔121を指で塞いで送気、一段押し込みで
噴霧、2段押し込みで送水となっているが、この順番は
限定されるものではなく、リーク孔121を指で塞いで
送気、一段押し込みで送水、2段押し込みで噴霧という
順番があってもよい。
【0113】図28(a)ないし図28(c)を参照し
て制御部の第2の変形例を説明する。図28(a)のリ
ーク孔を指で塞いで送水を行っている状態を示す図のよ
うに、本実施形態においては取付部151にスライダ1
45が嵌合し、さらにこの内側にピストン152が嵌合
している。
【0114】前記スライダ145は、取付部151に対
して所定のストロークで上下に可動できる。また、前記
ピストン152は、取付部151を介して前記スライダ
145よりも大きなストロークで上下に可動できる。
【0115】前記スライダ145の外周側には強バネ1
53が設けられ、スライダ上部の上フランジ部145a
に強バネ153の上端が当接している。この強バネ15
3の下端は取付部151に当接している。
【0116】つまり、前記スライダ145は、強バネ1
53の付勢力によって上方に付勢されるが、このスライ
ダ145下部には細径部145bがあり、この細径部1
45bの下フランジ部145cが前記取付部151に突
き当たっている。
【0117】一方、前記強バネ153の外側には弱バネ
154が設けられている。この弱バネ154の上端は、
ピストン152の上部にフランジ上に設けられたボタン
部152aに当接し、弱バネ154の下端は取付部15
1に当接している。
【0118】つまり、ピストン152は、弱バネ154
の付勢力によって上方に浮勢されており、ピストン15
2の段部152bが前記スライダ145の下フランジ部
145cに突き当たっている。
【0119】図28(b)の1段目を押し込んだ状態を
示す図のように弱バネ154を圧縮して、ピストン15
2を下方に移動させると、ピストン152のボタン部1
52aとスライダ145の上フランジ145aとが当接
する。
【0120】図28(c)の2段目を押し込んだ状態を
示す図のようにボタン部152aはスライダ145に当
接したまま、更に弱バネ154を圧縮している。このこ
とによって、スライダ145が同時に強バネ153を圧
縮する。このとき、スライダ段部145dが取付部15
1に突き当たる。
【0121】このように、2つのバネが独立しているの
で互いのバネの影響を受けにくい。したがって、押し込
んだ時に一段押し込みと2段押し込みとの差が伝わりや
すく、管路を切り替えている感覚が術者に伝わり易い。
【0122】図29(a)ないし図29(c)を参照し
て制御部の第3の変形例を説明するであり、図29
(a)は送気状態、図29(b)は噴霧状態、図29
(c)は送水状態を示す図である。
【0123】図29(a)に示すように内視鏡2の操作
部7に取り付けられるシリンダ160の側面の最も底側
には前記送気管路103への連通部116が設けられ、
それより少し上方には送気供給用管路107への連通部
115が設けられ、更に上方には送液供給用管路109
への連通部113が設けられ、その上方には送水管路1
04への連通部114が設けられている。
【0124】前記シリンダ160には操作部材161が
着脱自在に取り付けられるようになっている。この操作
部材161には取付け部材162が取り付けられてお
り、この取付け部材162がシリンダ160に着脱自在
になっている。
【0125】前記取付け部材162の内周にはピストン
163が配置されており、このピストン163に形成し
てある細径部164に前記取付け部材162が嵌合して
いる。
【0126】前記ピストン163の中央にはリーク孔1
65が貫通している。前記ピストン163の上端外周に
はフランジ部163aが設けられている。また、前記ピ
ストン163にはバネ166が配置されており、このバ
ネ166の上端が前記フランジ部163aに当接し、バ
ネ166の下端が取付け部材162に当接している。こ
のことによって、前記ピストン163はバネ166の付
勢力によって上方に付勢され、細径部164下端の段部
164aが取付け部材162に当接している。この段部
164aより下方のピストン163外周には上Oリング
167が設けられ、その下方に中Oリング168が設け
られ、更に下には下Oリング169が設けられている。
【0127】リーク状態においては、図29(a)の状
態から指を外した状態であるので送気供給用管路107
の連通部115から入った空気はリーク孔165から漏
れ出ている。
【0128】図29(a)の送気状態においては、リー
ク孔165が指で塞がれている。また、上Oリング16
7は送水管路104への連通部114よりも上方にあ
り、中Oリング168は送水管路104への連通部11
4と、送液供給用管路109への連通部113との間に
ある。そして、下Oリング169は、送液供給用管路1
09への連通部113より下方であって、送気供給用管
路107の連通部115及び送気管路103の連通部1
16よりも上方にある。
【0129】このため、送気供給用管路107の連通部
115からシリンダ160内に入った空気は、通常はリ
ーク孔165から漏れ出るが、リーク孔165が塞がれ
た状態であり、ピストン163とシリンダ160との間
の空間が下Oリング169でシールされているので、送
気管路103への連通部116より出ていく。
【0130】一方、送液供給用管路109の連通部11
3から入る水は、中Oリング168によって送水管路1
04への連通部114へのルートを遮断されるととも
に、下Oリング169によって送気管路103へのルー
トが遮断されている。
【0131】図29(b)の噴霧状態においては、ピス
トン163は初期状態より押し込まれた状態である。こ
のとき、中Oリング168が送液供給用管路109への
連通部113より下方に移動する。
【0132】このことによって、送水管路104の連通
部114より上方は、上Oリング167によってピスト
ン163とシリンダ160との間の空間がシールされ、
送気供給用管路107の連通部115より下は中Oリン
グ168によってシールされているので、送液供給用管
路109の連通部113から供給された水は送水管路1
04への連通部114から出ていく。
【0133】一方、下Oリング169は、送気管路10
3の連通部116及び送気供給用管路107の連通部1
15より上に位置するので送気供給用管路107の連通
部115より入った空気は送気管路103への連通部1
16より出ていく。したがって、水と空気が同時に噴出
されて噴霧状態になる。
【0134】図29(c)の送水状態においては、ピス
トン163は最も押し込まれた状態にされる。このと
き、下Oリング169は送気供給用管路107の連通部
115と送気管路103への連通部116との間に配置
される。そのため、送気供給用管路107の連通部11
5と送気管路103の連通部116とが遮断され、ま
た、中Oリング168は上述と同様に送気供給用管路1
07の連通部115より上にあるので空気が送水管路1
04側に漏れることなく行き場を失う。
【0135】このため、送液供給用管路109の連通部
113から入った水は、ピストン163とシリンダ16
0の間の空間に入り、上Oリング167によって取付け
部材162方向への水を遮断し、中Oリング168によ
って送気管路103側へ向かう水を遮断している。した
がって、送液供給用管路109の連通部113から供給
された水は、送水管路104への連通部114から出て
いく。
【0136】このことから、ピストンの構造を極めて単
純にできる上に、汎用のOリングを使用できるのでコス
トを極めて低く抑えることができる。また、バネが1つ
だけなので構造を単純にでき、精度を向上させることが
できる。
【0137】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0138】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0139】(1)内視鏡挿入部に独立して操作される
複数の湾曲部を有し、これらの湾曲部を構成する節輪の
内部を通り、各湾曲部の先端節輪、又は節輪の1つに一
端が固定されて他端が内視鏡操作部に延出する湾曲操作
ワイヤと、各湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作手段
及び術者が内視鏡を把持するための把持部を備えた操作
部とを有する内視鏡において、前記湾曲操作ワイヤと前
記湾曲操作手段とを前記把持部内で連結する内視鏡。
【0140】(2)それぞれの湾曲部に対応する湾曲操
作ワイヤと湾曲操作手段との連結部を、前記把持部内に
配した地板の一方側と他方側との両側にそれぞれ配置し
た付記1記載の内視鏡。
【0141】(3)独立して操作される湾曲部のうち、
主湾曲部用の湾曲操作ワイヤと、前記主湾曲部を操作す
るための主操作部との接続部を前記地板の一方側に設け
る一方、副湾曲部用の湾曲操作ワイヤと前記副湾曲部を
操作するための副操作部との接続部を前記地板の他方側
に設けた付記2記載の内視鏡。
【0142】(4)2つ以上の湾曲部を有し、これら湾
曲部を操作するための湾曲操作手段が操作部の把持部を
挟んで先端側と基端側とに離間して配置するとき、前記
把持部の先端側の湾曲操作手段に接続される湾曲操作ワ
イヤを、前記把持部内、或いは前記把持部より基端側ま
での間で反転させて把持部内で接続した付記1記載の内
視鏡。
【0143】(5)複数の湾曲部を、この湾曲部とは別
体の口金を用いて連結した付記1記載の内視鏡。
【0144】(6)複数の湾曲部を、この湾曲部とは別
体の口金を用いて連結し、この口金に、該口金より先端
側の湾曲部の操作ワイヤを挿通させるコイルパイプを設
けた付記1記載の内視鏡。
【0145】(7)前記挿入部の有する複数の湾曲部が
主湾曲部と副湾曲部とであるとき、前記副湾曲部は、湾
曲操作方向の設定に制限されず、上下左右方向に湾曲自
在である付記1記載の内視鏡。
【0146】(8)前記主湾曲部は、節輪の垂直方向と
水平方向とに回転軸を有し、前記副湾曲部は前記主湾曲
部の節輪の回動軸に対して左右45度に傾いた方向に回
動軸を有する付記7記載の内視鏡。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操
作ワイヤの接続作業を容易に行え、操作部が小型で操作
性に優れた内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係
り、図1は内視鏡システムを説明する図操作部の構成を
説明する図
【図2】操作部の構成を説明する図
【図3】図2のA方向から操作部内を見たときの図
【図4】図3のB−B線で示すカバー部材近傍の断面図
【図5】図5及び図6は本発明の第2実施形態にかか
り、図5は操作部の他の構成を説明する図
【図6】操作部に設けたノブを説明する図
【図7】図7及び図8は本発明の第3実施形態にかか
り、図7は操作部の別の構成を示す図
【図8】把持部内の副操作部の構成を説明する図
【図9】図9ないし図18は、内視鏡の主湾曲部と副湾
曲部との構造を説明する図であり、図9は内視鏡の湾曲
部を構成する主湾曲部と副湾曲部とを説明する図
【図10】主湾曲部の後端節輪と副湾曲部の先端節輪と
の関係を示す図
【図11】図9のC―C線断面図
【図12】図9のD―D線断面図
【図13】主湾曲部の節輪の構成例を説明する図
【図14】主湾曲部及び副湾曲部から延びる上ワイヤの
挿入方向に関する位置関係を示す図
【図15】副湾曲部の節輪の構成例を説明する図
【図16】主湾曲部と副湾曲部とを湾曲させた状態を示
す図
【図17】図16の湾曲状態をE方向から見たときの図
【図18】操作ワイヤの配置位置関係を説明する図
【図19】副湾曲部の他の構成例を説明する図
【図20】副湾曲部の別の構成例を説明する図
【図21】図21及び図22は内視鏡の送気/送水につ
いて説明する図であり、図21は内視鏡の送気、送水用
の管路を説明する図
【図22】操作ボタンの操作と送気、送水作用との関係
を説明する図
【図23】操作部材の取付部周辺の詳細を説明をする図
【図24】図23のE−E線断面図
【図25】操作部材のピストン底部及び外シリンダ底部
の詳細を説明する図
【図26】送水シールの変形例を示す図
【図27】制御部の第1の変形例を説明する図
【図28】制御部の第2の変形例を説明する図
【図29】制御部の第3の変形例を説明する図
【符号の説明】
7…操作部 7a…把持部 21…地板 32…上下用スプロケット 33…左右用スプロケット 34…上下ノブ 35…左右ノブ 36…上下用チェーン 37…左右用チェーン 38…上下用連結部 39…左右用連結部 40…上下操作ワイヤ 41…左右操作ワイヤ 44…副上下用スプロケット 45…副上下ノブ 46…副操作上下用チェーン 47…副上下用連結部 48…副操作ワイヤ 72…主操作部 73…副操作部
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月25日(2000.10.
25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】なお、図14に示すように前記上下操作ワ
イヤ40Uを、主湾曲部12において真上位置に配置
し、副湾曲部13において真上位置より僅かにずれた位
置に配置することにより、上下操作ワイヤ40Uが挿通
するコイルパイプ83Uを真上位置より左右いずれかの
方向に僅かに位置ずれした位置に配置させ、副湾曲部1
3における副操作ワイヤ48Uを真上位置に配置させて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】また、前記図13では垂直軸と水平軸とに
回動部75,76を設けて湾曲部12,13を上下左右
に湾曲させるようにしていたが、例えば上下に湾曲させ
るとき、垂直軸廻りがフリーになり、外力によって左右
に動き易い状態である。このため、図15に示すように
副湾曲13の節輪13aに、垂直方向に対して左右に
45度傾いた斜め回動軸にそれぞれ斜め回動部77,7
8を設ける一方、垂直方向の上下にワイヤ受け82を設
けて副操作ワイヤ48U,48Dを挿通させている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】このことにより、前記操作ワイヤ48U,
48Dを牽引操作したとき、節輪13aの4つの回動部
77,78が同時に動いた状態で上下方向に湾曲する。
つまり、斜め回動部77,78を有する湾曲部13で
は上下に湾曲させた際、4つの回動軸全てに力が加わる
ので、外力によって左右に振れ難くなって安定した操作
性を得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】また、前記遮断シール131と送水シール
132との間にはピストン119と外シリンダ111と
の間の滑り性を最適な状態にするとともに、外シリンダ
111に対するピストン119の位置決め機能を有する
ピストンスライダ133が設けられている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 俊夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 海谷 晴彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 AA01 BA21 DA19 DA21 GA02 4C061 AA00 BB00 CC00 DD03 FF11 HH32 HH36 JJ11

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部に独立して操作される複数
    の湾曲部を有し、これらの湾曲部を構成する節輪の内部
    を通り、各湾曲部の先端節輪、又は節輪の1つに一端が
    固定されて他端が内視鏡操作部に延出する湾曲操作ワイ
    ヤと、各湾曲部を湾曲操作するための湾曲操作手段及び
    術者が内視鏡を把持するための把持部を備えた操作部と
    を有する内視鏡において、 前記湾曲操作ワイヤと前記湾曲操作手段とを前記把持部
    内で連結することを特徴とする内視鏡。
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