JP3022022B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3022022B2
JP3022022B2 JP5015955A JP1595593A JP3022022B2 JP 3022022 B2 JP3022022 B2 JP 3022022B2 JP 5015955 A JP5015955 A JP 5015955A JP 1595593 A JP1595593 A JP 1595593A JP 3022022 B2 JP3022022 B2 JP 3022022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動演奏装置に関
し、詳しくは複数の自動演奏データを備えた自動演奏装
置において、各自動演奏のテンポ設定を容易にした自動
演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の自動演奏データ(例え
ば、複数のソングデータ、複数のパターンデータなど)
を記憶し、利用者の指示に応じて選択された自動演奏デ
ータを読出して自動演奏する自動演奏装置が知られてい
る。このような自動演奏装置では、各自動演奏データご
とにプリセットテンポデータを持つものがある(例え
ば、特開昭4−146491号)。
【0003】プリセットテンポデータを有する自動演奏
装置では、異なる自動演奏データを選択するごとに、そ
の選択された自動演奏データに対応するプリセットテン
ポデータが読出され、そのプリセットテンポデータで自
動演奏のテンポが設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、利用者
の好みは多様であり、必ずしもプリセットされているテ
ンポが気に入られるとは限らない。気に入らない場合、
利用者は、自動演奏データを選択するごとに、テンポも
設定し直さなければならない。特に、プリセットテンポ
データを書き替えることができないファクトリプリセッ
トタイプの装置では、利用者は自動演奏データを選択す
るごとに毎回テンポ設定を行なわなければならなかっ
た。
【0005】また、利用者がテンポを設定変更したと
き、そのテンポ値を記憶しておくタイプの装置もある
が、テンポの設定は、通常、各種のパラメータを編集す
るためのエディットモードに入って行なう必要があり、
このような設定操作を行なうのは面倒であった。
【0006】この発明は、上述の従来例における問題点
に鑑み、複数の自動演奏データを備え、それらの自動演
奏データから選択して自動演奏する自動演奏装置におい
て、各自動演奏におけるテンポの設定を簡略化できる自
動演奏装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に係る自動演奏装置は、テンポを設定する
ためのテンポ設定手段と、複数の自動演奏データを記憶
する記憶手段であって、データの書き替えが不可能なも
と、前記記憶手段とは別に設けられた書き替え可能な
テンポ記憶手段であって、各自動演奏データごとに、最
後に設定されたテンポを自動的に記憶するものと、前記
テンポ記憶手段に記憶されたテンポで、前記自動演奏デ
ータを読出して自動演奏する自動演奏手段とを備えたこ
とを特徴とする。また請求項2に係る自動演奏装置は、
テンポを設定するためのテンポ設定手段と、複数の自動
演奏データを記憶する記憶手段と、各自動演奏データご
とに、所定のプリセットテンポを記憶する第1のテンポ
記憶手段と、各自動演奏データごとに、前記テンポ設定
手段によって最後に設定されたテンポを自動的に記憶す
る第2のテンポ記憶手段と、前記第1のテンポ記憶手段
に記憶されたテンポまたは前記第2のテンポ記憶手段に
記憶されたテンポで、前記自動演奏データを読み出して
自動演奏する自動演奏手段であって、通常は前記第2の
テンポ記憶手段に記憶されたテンポで自動演奏を行な
い、所定の選択操作があったときのみ前記第1のテンポ
記憶手段に記憶されたプリセットテンポで自動演奏を行
なうものとを備えたことを特徴とする。
【0008】なお、テンポ記憶手段を記憶手段自体の領
域に設けるようにしてもよいが、両者を別々に設けるこ
とによって、記憶手段として記憶内容の書き換えのでき
ない記憶媒体(例えば、ROM)を用いた場合でも、本
発明を適用することができる。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明によれば、テンポ記憶手段
は、各自動演奏データごとに最後に設定されたテンポを
記憶する。したがって、次回に同じ自動演奏データを選
択して自動演奏するときは、前回設定したテンポで自動
演奏を実行することができる。請求項2に係る発明によ
れば、通常は第2のテンポ記憶手段に記憶されている最
後に設定されたテンポで自動演奏が行なわれ、所定の選
択操作があつたときのみ第1のテンポ記憶手段に記憶さ
れたプリセットテンポで自動演奏が行なわれる。
【0010】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する。
【0011】図1は、この発明の一実施例に係る自動演
奏装置のブロック構成を示す。ここでは、自動リズム演
奏装置に適用した例を説明する。
【0012】この図の自動リズム演奏装置は、パネルス
イッチ1、検出回路2、表示回路3、中央処理装置(C
PU)4、タイマ5、リードオンリメモリ(ROM)
6、ランダムアクセスメモリ(RAM)7、音源回路
8、ディジタルアナログ(D/A)変換器9、およびサ
ウンドシステム10を備えている。これらは、双方向の
バスライン11により、相互に接続されている。
【0013】パネルスイッチ1は、利用者が操作するた
めの各種のスイッチである。特に、ソング選択スイッ
チ、パターン選択スイッチ、モード切換えスイッチ、テ
ンポスイッチ、スタート/ストップスイッチ、およびソ
ングデータ作成用スイッチなどが備えられている。パネ
ルスイッチ1の操作は、検出回路2によって検出され、
バス11を介してCPU4に知らされる。表示回路3
は、CPU4からの指示に応じて各種の情報を表示する
ための回路である。
【0014】CPU4は、この自動リズム演奏装置全体
の動作を制御する。タイマ5は、設定された時間間隔で
クロック(タイマ割込)信号を発生するためのタイマで
ある。CPU4は、クロック信号を受けとるごとにタイ
マ割込ルーチン(後述)を実行する。
【0015】タイマ5は、内部に所定周期で高速にカウ
ントアップするカウンタを備えており、そのカウンタの
値が一定値になるとクロック信号を発生するようになっ
ている。その一定値は、CPU4から与えられるテンポ
値の指示に応じて変更することができる。すなわち、割
込周期は可変であり、この割込周期を変更することによ
って、自動演奏のテンポを実際に変更する。また、この
実施例では、24クロックの間隔(上記クロック信号の
時間間隔の24個分の時間)を4分音符の時間長(4分
音符長)としている。後述する各種のタイミング値は、
このクロックを単位として表記している。
【0016】ROM6は、CPU4が実行するプログラ
ムや後述するパターンデータなどを記憶している。RA
M7には、各種のレジスタやフラグとともに、後述する
ソングデータテーブルおよびテンポテーブルが割当てら
れている。
【0017】音源回路8は、PCM方式などの音源であ
り、CPU4からの指示に応じて打楽器音のディジタル
楽音データを形成する。そのディジタル楽音データは、
D/A変換器9によってアナログ信号に変換され、サウ
ンドシステム10により放音される。
【0018】パネルスイッチ1の各スイッチおよび関連
するデータについて、さらに詳しく説明する。
【0019】まず、パターン選択スイッチは、自動演奏
のためのパターンデータを選択するためのスイッチであ
る。図2(a)に、パターンデータのフォーマットを示
す。パターンデータは、自動演奏のパターンを表すデー
タであり、ROM6に記憶されている。パターンデータ
は、パターンナンバで指定できるようになっている。
【0020】その先頭には、パターンに固有の種々のデ
ータを保持するためのヘッダ部21が設けられている。
ヘッダ部21には、プリセットテンポデータ、および最
大クロック数などが記憶されている。
【0021】プリセットテンポデータは、当該パターン
データで自動演奏を行なうときのテンポをファクトリプ
リセットしたデータである。最大クロック数とは、小節
線のタイミングを検出するための値であり、1小節の先
頭のタイミングから、0クロック、1クロック、…と数
えたその小節内の最大クロック数である。4分の4拍子
であれば小節の長さは96クロック分であるから最大ク
ロック数は「95」になる。4分の3拍子であれば小節
の長さは72クロック分であるから最大クロック数は
「71」になる。
【0022】ヘッダ部に続いて、1〜数小節分の自動演
奏データが格納されている。自動演奏データは、先頭か
ら順に、ノートイベントデータとデュレーションデータ
を並べたものである。ノートイベントデータは、ノート
ナンバとベロシティからなる。ノートナンバは発音すべ
き打楽器の種類を示し、ベロシティはその打楽器音の強
さを示すデータである。デュレーションデータは、イベ
ント間の間隔(次のイベント発生までの時間間隔)をク
ロック数で示したものである。
【0023】例えば、図2(a)のパターンデータで
は、まずデュレーション22の時間間隔の後、ノートイ
ベント23のノートナンバの打楽器音が指示されたベロ
シティで発音される。その後、デュレーション24の時
間間隔の後、ノートイベント25および26のノートナ
ンバの打楽器音がそれぞれ指示されたベロシティで発音
される。以下、同様である。パターンデータの最後には
エンドデータ27が格納されている。エンドデータ27
は、イベントの1つとして取り扱われており、丁度小節
の終りのタイミングで発生するイベントになっている。
【0024】次に、パネルスイッチ1のうち、ソング選
択スイッチは、自動演奏のために利用者が作成したソン
グデータを選択するためのスイッチである。図2(b)
に、ソングデータのフォーマットを示す。ソングデータ
は、利用者が曲ごとに作成するデータであり、RAM7
に記憶されている。RAM7は、バッテリバックアップ
されており、装置の電源をオフしてもソングデータは保
持されている。
【0025】その先頭には、曲ごとの種々のデータを保
持するためのヘッダ部31が設けられている。ヘッダ部
31には、プリセットテンポデータ、および初期パター
ンナンバなどが記憶されている。プリセットテンポデー
タは、利用者がこのソングデータを作成したときに設定
した曲のテンポを示すデータである。初期パターンナン
バは、この曲の最初のパターンのパターンナンバであ
る。
【0026】ヘッダ部に続いて、順にデュレーションデ
ータとイベントデータとが並べられている。デュレーシ
ョンデータは、イベント間の間隔(次のイベント発生ま
での時間間隔)をクロック数で示したものである。イベ
ントデータは、パターンの変更を指示するイベントデー
タであり、具体的にはパターンナンバが設定されてい
る。パターンナンバは、最低で1小節ごとに記録されて
いる。
【0027】例えば、図2(B)のソングデータでは、
まずヘッダ部31内の初期パターンナンバで指定された
パターンデータで自動演奏が開始され、デュレーション
32の時間間隔の後、イベント33のパターンナンバで
指定されたパターンデータに切替わる。さらに、そこか
らデュレーション34の時間間隔の後、イベント35の
パターンナンバで指定されたパターンデータに切替わ
る。以下、同様である。ソングデータの最後にはエンド
データ36が格納されている。エンドデータ36は、イ
ベントの1つとして取り扱われており、丁度小節の終り
のタイミングで発生するイベントになっている。
【0028】次に、パネルスイッチ1のうち、モード切
換えスイッチは、自動演奏のモードを切換える。自動演
奏のモードには、パターン演奏モードとソング演奏モー
ドとがある。パターン演奏モードは、利用者が選択した
パターンを自動演奏するモードである。選択されたパタ
ーンデータ(図2(a))が繰返し自動演奏される。ソ
ング演奏モードは、利用者が選択したソングデータに基
づいて自動演奏を行なうモードである。選択されたソン
グデータ(図2(b))に基づいて順次パターンが切換
えられて自動演奏される。
【0029】次に、パネルスイッチ1のうち、テンポス
イッチは、自動演奏のテンポを利用者が変更するための
スイッチである。テンポをアップするためのテンポアッ
プスイッチと、テンポをダウンするためのテンポダウン
スイッチとがある。テンポスイッチは、自動演奏の実行
中あるいは停止中にかかわらず操作できる。特に、同時
にテンポアップスイッチとテンポダウンスイッチとを押
下したときは、プリセットテンポに戻すようになってい
る。
【0030】スタート/ストップスイッチは、自動演奏
をスタートし、あるいは停止するためのスイッチであ
る。自動演奏の停止中にスタート/ストップスイッチを
押下すると自動演奏がスタートし、自動演奏の実行中に
スタート/ストップスイッチを押下すると自動演奏が停
止する。
【0031】次に、この実施例の自動演奏装置で用いて
いるレジスタなどについて説明する。 (1)テンポテーブル:バッテリバックアップされたR
AM7内に設けられ、複数のソングおよびパターンごと
にテンポ値を記憶するテーブルである。各パターンに対
応するテンポ値は、製造段階で各パターンのプリセット
テンポ(図2(a)のパターンデータのヘッダ部に記憶
されたもの)を記憶しておく。また、各ソングに対応す
るテンポ値は、利用者がソングを作成してそのテンポを
設定したときに、その値を記憶しておく。 (2)RUN:ランフラグである。「1」で自動演奏が
実行中であることを示し、「0」で自動演奏が停止中で
あることを示す。
【0032】(3)MODE:自動演奏モードを示すモ
ードレジスタである。「0」でパターン演奏モード、
「1」でソング演奏モードを示す。 (4)PTN:パターンナンバを格納するパターンナン
バレジスタである。 (5)SONG:ソングナンバを格納するソングナンバ
レジスタである。 (6)CHANGE:ソング演奏モードでソングデータ
に基づくパターンの変更があるとき、またはパターンデ
ータの先頭に戻るときに、「1」となるチェンジフラグ
である。それ以外の場合は、「0」をとる。
【0033】(7)SDUR:ソングデータ内のデュレ
ーションデータを格納するソングデュレーションレジス
タである。 (8)PDUR:パターンデータ内のデュレーションデ
ータを格納するパターンデュレーションレジスタであ
る。 (9)MAX:パターンデータのヘッダ部の最大クロッ
ク数を格納する最大クロック数レジスタである。 (10)CLK:クロックレジスタである。自動演奏が
実行されているとき、設定テンポの時間間隔でタイマ割
込が発生するが、その各タイミングでカウントダウンさ
れる。各小節の開始(すなわち前の小節の終了)タイミ
ングで最大クロック数MAXがCLKに初期設定され、
タイマ割込ごとにカウントダウンされ、CLK=0で小
節線のタイミングを検出するようになっている。
【0034】なお、上記レジスタなどを示す記号は、記
憶領域としてのレジスタなどを示すとともに、そこに記
憶されたデータをも表すものとする。例えば、CLKと
いうときは、クロックレジスタそのものを表すととも
に、そのレジスタに記憶されたクロックデータをも表す
ものとする。
【0035】図3は、この実施例の自動演奏装置におけ
るメインルーチンを示す。まず、装置の電源がオンされ
ると、ステップS1で種々の初期設定を行なう。次に、
ステップS2でスイッチ処理(図4)を行ない、ステッ
プS3でその他の処理(例えば表示処理など)を行な
い、ステップS2に戻る。以後、ステップS2,S3を
繰返す。
【0036】図4のフローチャートを参照して、スイッ
チ処理ルーチンについて説明する。スイッチ処理ルーチ
ンでは、まずステップS11でモードスイッチの押下が
あったか否か判別する。モードスイッチの押下でないと
きは、ステップS14に進む。モードスイッチの押下が
あったときは、ステップS12でランフラグRUNが
「0」かどうか判別する。
【0037】ランフラグRUNが「0」でないときは、
自動演奏が実行中であるからモードの変更は行なわず、
ステップS14に進む。ステップS12でランフラグR
UNが「0」のときは、ステップS13でモードレジス
タMODEを反転してモードを変更し、ステップS14
に進む。
【0038】ステップS14では、スタート/ストップ
スイッチの押下があったか否か判別する。スタート/ス
トップスイッチの押下でないときは、ステップS18に
進む。スタート/ストップスイッチの押下があったとき
は、ステップS15でランフラグRUNが「0」かどう
か判別する。
【0039】ランフラグRUNが「0」でないときは、
自動演奏の実行中であるから、ランフラグRUNを
「0」にリセットし、ステップS18に進む。ステップ
S15でランフラグRUNが「0」のときは、自動演奏
をスタートするために、ステップS17でスタート処理
(図5)を実行し、ステップS18に進む。
【0040】ステップS18では、パターン選択スイッ
チの押下があったか否か判別する。パターン選択スイッ
チの押下でないときは、ステップS24に進む。パター
ン選択スイッチの押下があったときは、ステップS19
でモードMODEが「0」か否か、すなわちパターン演
奏モードかソング演奏モードかを判別する。ソング演奏
モードのときは、ステップS24に進む。パターン演奏
モードのときは、ステップS20でパターンナンバレジ
スタPTNに選択されたパターンナンバを設定する。
【0041】次に、ステップS21でランフラグRUN
が「1」か否か判別する。ランフラグRUNが「1」で
ないときは、自動演奏が停止中であるから、ステップS
22で、選択されたパターンPTNのテンポをテンポテ
ーブルから読出してテンポ設定する。ここで、テンポ設
定とは、CPU4からタイマ5にテンポ値を送り、割込
間隔を変更することである。
【0042】ステップS21でランフラグRUNが
「1」、すなわち自動演奏の実行中であるときは、ステ
ップS23でチェンジフラグCHANGEに「1」をセ
ットする。チェンジフラグCHANGEが「1」になる
と、後述するタイマ割込ルーチンでは、丁度小節線のタ
イミングに至ったときにパターンをパターンナンバPT
Nのパターンに変更するようになっている。ステップS
22,S23の後、ステップS24に進む。
【0043】ステップS24では、ソング選択スイッチ
の押下があったか否か判別する。ソング選択スイッチの
押下でないときは、ステップS29に進む。ソング選択
スイッチの押下があったときは、ステップS25でモー
ドMODEが「1」か否か、すなわちソング演奏モード
であるか否かを判別する。ソング演奏モードでないとき
は、ステップS29に進む。ソング演奏モードのとき
は、ステップS26でランフラグRUNが「0」か否か
判別する。ランフラグRUNが「0」でないときは自動
演奏が実行中であるから、ソング選択スイッチの操作は
受け付けないようにするため、ステップS29に進む。
【0044】ステップS26でランフラグRUNが
「0」であるときは、ステップS27でソングナンバレ
ジスタSONGに選択されたソングナンバを設定する。
そして、ステップS28でソングナンバSONGのテン
ポをテンポテーブルから読出してテンポ設定する。その
後、ステップS29に進む。
【0045】ステップS29では、テンポスイッチ(テ
ンポアップスイッチまたはテンポダウンスイッチのいず
れか)の押下があったか否か判別する。テンポスイッチ
の押下でないときは、ステップS36に進む。テンポス
イッチの押下があったときは、ステップS30でテンポ
アップスイッチおよびテンポダウンスイッチの同時押下
か否かを判別する。
【0046】同時押下でないときは、ステップS31で
その押下に応じてテンポを変更設定する。テンポの変更
は、タイマ5にテンポの変更値をセットすることで行な
う。ステップS30でテンポアップスイッチおよびテン
ポダウンスイッチの同時押下である場合は、ステップS
32で、現在のモードMODEに応じて、ソングSON
GのソングデータまたはパターンPTNのパターンデー
タのヘッダ部からプリセットテンポを読出しテンポ設定
する。これによりプリセットテンポに戻すことができ
る。
【0047】ステップS31,S32の後、ステップS
33に進む。ステップS33では、モードMODEが
「0」か否か、すなわちパターン演奏モードかソング演
奏モードかを判別する。パターン演奏モードのときは、
ステップS34でテンポテーブル内のテンポ値のうちパ
ターンPTNに対応するテンポ値を変更後の値に書き替
え、ステップS36に進む。ステップS33でソング演
奏モードのときは、ステップS35でテンポテーブル内
のテンポ値のうちソングSONGに対応するテンポ値を
変更後の値に書き替え、ステップS36に進む。
【0048】ステップS36でその他のスイッチの処理
(例えば、ソングデータ作成用スイッチなどの処理)を
行ない、リターンする。
【0049】図5のフローチャートを参照して、スター
ト処理ルーチン(図4のステップS17)について説明
する。スタート処理ルーチンでは、まずステップS41
でモードMODEが「1」か否か判別する。モードMO
DEが「1」でないとき、すなわちパターン演奏モード
のときは、ステップS44に進む。モードMODEが
「1」のとき、すなわちソング演奏モードのときは、ス
テップS42で現在選択されているソングSONGのソ
ングデータのヘッダを読出し、初期パターンナンバをパ
ターンナンバレジスタPTNにセットする。そして、ス
テップS43でソングSONGのソングデータから最初
のデュレーションデータを読出し、ソングデュレーショ
ンレジスタSDURにセットして、ステップS44に進
む。
【0050】ステップS44では、パターンPTNのパ
ターンデータのヘッダ部を読出して、最大クロック数を
最大クロック数レジスタMAXにセットする。次に、ス
テップS45でパターンPTNのパターンデータから最
初のデュレーションデータを読出し、パターンデュレー
ションレジスタPDURにセットする。そして、ステッ
プS46でランフラグRUNに「1」をセットし、クロ
ックCLKに最大クロック数MAXをセットして、リタ
ーンする。
【0051】図6および図7のフローチャートを参照し
て、タイマ割込ルーチンについて説明する。タイマ割込
ルーチンは、上述したように、タイマ5からのタイマ割
り込みがあるごとに実行される。
【0052】タイマ割込ルーチンでは、まずステップS
51でランフラグRUNが「1」か否か判別する。ラン
フラグRUNが「1」でないときは、自動演奏が停止し
ているということであるから、そのままリターンする。
ランフラグRUNが「1」のときは、ステップS52で
モードMODEが「1」か否かを判別する。モードMO
DEが「1」でないときは、パターン演奏モードという
ことであるから、ステップS61に進む。
【0053】ステップS52でモードMODEが「1」
のときは、ソング演奏モードということであるから、ス
テップS53でソングデュレーションSDURが「0」
か否か判別する。ソングデュレーションSDURが
「0」でないときは、ステップS54でソングデュレー
ションSDURから「1」を減算し、ステップS61に
進む。ステップS53でソングデュレーションSDUR
が「0」のときは、ステップS55でソングデータから
次のイベントデータを読出し、ステップS56でエンド
データか否か判別する。エンドデータであるときは、ス
テップS57でランフラグRUNを「0」とし、リター
ンする。
【0054】ステップS56でエンドデータでないとき
は、ステップS58で読出したパターンナンバ(イベン
トデータ)をレジスタPTNにセットし、ステップS5
9で次のデュレーションデータを読出してレジスタSD
URにセットし、ステップS60でチェンジフラグCH
ANGEに「1」をセットして、ステップS61に進
む。
【0055】ステップS61ではパターンデュレーショ
ンPDURが「0」か否か判別する。パターンデュレー
ションPDURが「0」でないときは、ステップS62
でパターンデュレーションPDURから「1」を減算
し、ステップS70に進む。ステップS61でパターン
デュレーションPDURが「0」のときは、ステップS
63でパターンデータから次のノートイベントデータを
読出し、ステップS64でエンドデータか否か判別す
る。エンドデータであるときは、ステップS65でチェ
ンジフラグCHANGEに「1」をセットし、ステップ
S70に進む。
【0056】ステップS64でエンドデータでないとき
は、ステップS66でそのノートイベントデータを音源
回路8に出力する。これにより、そのノートイベントデ
ータに基づいて打楽器音が発音される。次に、ステップ
S67で次のデータを読出し、ステップS68でそのデ
ータがデュレーションデータか否かを判別する。デュレ
ーションデータでないときは、ステップS64に戻る。
【0057】ステップS68で読出したデータがデュレ
ーションデータであるときは、ステップS69でそのデ
ュレーションをレジスタPDURにセットし、ステップ
S70に進む。
【0058】ステップS70では、クロックCLKが
「0」に至ったかを判別する。クロックCLKが「0」
でないときは、ステップS71でクロックCLKから
「1」を減算し、リターンする。クロックCLKが
「0」のときは、小節線のタイミングということだか
ら、ステップS72でチェンジフラグCHANGEが
「1」か否か判別する。チェンジフラグCHANGEが
「1」でないときは、パターンの変更がない、あるいは
パターンデータのエンドデータが読出されていないとい
うことだから、ステップS76に進む。
【0059】ステップS72でチェンジフラグCHAN
GEが「1」のときは、パターンの変更がある、あるい
はパターンデータのエンドデータが読出されたというこ
とだから、ステップS73でパターンPTNのパターン
データのヘッダ部を読出して、最大クロック数を最大ク
ロック数レジスタMAXにセットする。次に、ステップ
S74でパターンPTNのパターンデータから最初のデ
ュレーションデータを読出し、パターンデュレーション
レジスタPDURにセットする。そして、ステップS7
5でチェンジフラグCHANGEを「0」にリセット
し、ステップS76に進む。
【0060】ステップS76では、クロックCLKに最
大クロック数MAXをセットして、リターンする。
【0061】本実施例によれば、利用者が最後に設定し
たテンポが、バッテリバックアップされたRAM上のテ
ンポテーブルに記憶されるので、次にそのパターンまた
はソングで自動演奏させるときに設定のし直しをする必
要がない。
【0062】また、本実施例によれば、ソングやパター
ンデータとは別にテンポテーブルを設けるようにしたの
で、記憶内容を書き換え不能なROMに記憶されたパタ
ーンを自動演奏させる場合にも、次にそのパターンで自
動演奏させるときに設定のし直しをする必要がない。
【0063】なお、上記実施例では、テンポスイッチを
操作してテンポを変更したとき、変更後のテンポをテン
ポテーブルに記憶するようにしているが、あるソングや
パターンの自動演奏が終了したとき(自動演奏をストッ
プしたときや、他のパターンに移行したとき)テンポを
記憶するようにしてもよい。
【0064】さらに、上記実施例では、自動演奏データ
として、リズムパターンデータおよびリズムパターンデ
ータを組合わせて1曲分記憶したソングデータの例を示
したが、1曲分のすべてのパターンを備えた自動演奏デ
ータに適用することもできる。また、リズム演奏に限ら
ず、メロディ、ベース、コードバッキングなど、どのよ
うな種類の自動演奏(自動伴奏も含む)であってもよ
い。自動演奏データの記憶フォーマットもどのような方
式でもよい。
【0065】上記実施例では、パターン演奏中はパター
ンを変更してもテンポが変化しないようにしたが、変化
するようにしてもよい。
【0066】自動演奏データ中にテンポ変化情報が記憶
されるようなものに適用することもできる。テンポ変化
情報としては、例えば、基準テンポからの変化率などが
ある。この場合は、例えば本発明のテンポ記憶を基準テ
ンポに適用すればよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の各自動演奏データごとに、最後に設定したテ
ンポ値を記憶するので、よく使うテンポ(少なくとも前
回設定したテンポ)にて自動演奏を行なうことができ、
毎回テンポを設定し直さなくてもよい。また、自動演奏
データのエディットモードなどによってテンポを設定し
なくてよいので煩わしさがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る自動演奏装置のブ
ロック構成図
【図2】 データフォーマット図
【図3】 メインルーチンのフローチャート図
【図4】 スイッチ処理ルーチンのフローチャート図
【図5】 スタート処理ルーチンのフローチャート図
【図6】 タイマ割込ルーチンのフローチャート図(そ
の1)
【図7】 タイマ割込ルーチンのフローチャート図(そ
の2)
【符号の説明】
1…パネルスイッチ、2…検出回路、3…表示回路、4
…中央処理装置(CPU)、5…タイマ、6…リードオ
ンリメモリ(ROM)、7…ランダムアクセスメモリ
(RAM)、8…音源回路、9…ディジタルアナログ
(D/A)変換器、10…サウンドシステム、11…バ
スライン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 102 G10H 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テンポを設定するためのテンポ設定手段
    と、 複数の自動演奏データを記憶する記憶手段であって、デ
    ータの書き替えが不可能なものと、 前記記憶手段とは別に設けられた書き替え可能なテンポ
    記憶手段であって、各自動演奏データごとに、最後に設
    定されたテンポを自動的に記憶するものと、 前記テンポ記憶手段に記憶されたテンポで、前記自動演
    奏データを読出して自動演奏する自動演奏手段とを備え
    たことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 テンポを設定するためのテンポ設定手段
    と、 複数の自動演奏データを記憶する記憶手段 と、各自動演奏データごとに、所定のプリセットテンポを記
    憶する第1のテンポ記憶手段と、 各自動演奏データごとに、前記テンポ設定手段によって
    最後に設定されたテンポを自動的に記憶する第2のテン
    ポ記憶手段と、 前記第1のテンポ記憶手段に記憶されたテンポまたは前
    記第2のテンポ記憶手段に記憶されたテンポで、前記自
    動演奏データを読み出して自動演奏する自動演奏手段で
    あって、通常は前記第2のテンポ記憶手段に記憶された
    テンポで自動演奏を行ない、所定の選択操作があったと
    きのみ前記第1のテンポ記憶手段に記憶されたプリセッ
    トテンポで自動演奏を行なうものと を備えたことを特徴
    とする自動演奏装置。
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