JP2596111B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2596111B2
JP2596111B2 JP64000542A JP54289A JP2596111B2 JP 2596111 B2 JP2596111 B2 JP 2596111B2 JP 64000542 A JP64000542 A JP 64000542A JP 54289 A JP54289 A JP 54289A JP 2596111 B2 JP2596111 B2 JP 2596111B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、演奏データメモリにシーケンシャルに記
憶された演奏データを順次読出して自動演奏を行なう自
動演奏装置に関する。
[従来の技術] 従来、自動演奏装置においては、演奏者が演奏入力し
た演奏情報を記憶装置に記憶し、この記憶された演奏情
報を再生することによって自動演奏するようにしてい
る。このような自動演奏装置にあっては、一旦入力した
演奏情報を記憶後に修正する機能を有したものがある
(たとえば、特開昭54-56414号公報参照)。このような
従来の自動演奏装置において、演奏情報を記憶した記憶
装置のアドレスを手動操作子を操作するによって更新す
るとともに演奏情報にもとづく楽音を発生させ、修正位
置を容易に探すことができるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来の自動演奏装置においては、手動操作子
の操作によって発生する楽音は記憶されている演奏情報
中の符長情報にもとづく時間の間発音されるため、短い
符長の演奏情報に関してはほんの短い時間しか楽音を確
認することができないという不都合があった。
また、一旦鳴らしてしまった演奏情報の楽音をもう一
度鳴らしたいときは、前に戻してから手動操作子を操作
しなければならないため、操作が面倒であった。また、
早送りしたい場合は、手動操作子を何度も続けて操作し
なければならなかった。
この発明は、演奏情報が示す楽音の確認を確実に行な
うことができ、修正位置の検索も容易な自動演奏装置を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するため、第1の発明は、楽曲の進行
に従って音高データを含む演奏データを記憶した記憶手
段と、操作子と、前記記憶手段における演奏データの記
憶位置を示す指示手段と、前記操作子の操作を検出する
検出手段と、前記操作子の操作検出に基づいて、前記指
示手段が示す記憶位置を次の演奏データの記憶位置へ進
める更新手段と、前記操作子の操作が検出されたとき、
前記指示手段によって示された記憶位置の演奏データを
読み出して、該演奏データの音高データにもとづく楽音
を一定時間発音するとともに、該一定時間の発音の後は
その発音を停止する発音手段とを具備したことを特徴と
する。
この第1の発明は、後述する実施例における第9図
(a)の動作に着目したものである。第1の発明の各構
成要素と後述の実施例の自動演奏装置の各部との対応関
係は、以下の通りである。記憶手段は、曲の進行に従っ
た順で演奏データを記憶した第2図(a)の演奏データ
メモリAPMに対応する。操作子は、ステップフォワード
(STEPFD)キー5に対応する。指示手段は、演奏データ
メモリAPMにおける演奏データの記憶位置(アドレス)
を保持するアドレスポインタADRに対応する。検出手段
は、ステップフォワードキー5の操作を検出する操作子
スイッチ回路22に対応する。更新手段は、CPU52の処理
のうち、特にステップフォワードキー5が操作されたこ
とに基づいてアドレスポインタADRを歩進する処理(第
8図S125)に対応する。発音手段は、CPU52の処理のう
ち、特にステップフォワードキー5が操作されたとき現
アドレスポインタADRの指し示す演奏データを発音する
処理(第7図S102)、およびその発音を一定時間T3だけ
行なった後に消音する処理(第8図S121〜S124)、並び
に自動演奏用楽音信号発生回路63に対応する。
また、第2の発明は、楽曲の進行に従って音高データ
を含む演奏データを記憶した記憶手段と、操作子と、前
記記憶手段における演奏データの記憶位置を示す指示手
段と、前記操作子の操作を検出する検出手段と、前記操
作子の今回の操作検出時点から次回の操作検出時点まで
の経過時間が一定時間以内であるか否かを判別し、一定
時間以内でないときは前記指示手段が示す記憶位置を次
の演奏データの記憶位置へ進め、一定時間以内であると
きは前記指示手段が示す記憶位置の更新をしない更新手
段と、前記操作子の操作が検出されたとき、前記指示手
段によって示された記憶位置の演奏データを読み出し
て、該演奏データの音高データにもとづく楽音を前記操
作子の操作検出時点から前記一定時間発音するととも
に、前記一定時間の発音の後はその発音を停止する発音
手段であって、前記更新手段によって今回の操作検出時
点から次回の操作検出時点までの経過時間が前記一定時
間以内であることが検出されたときには、今回の操作検
出時点から前記一定時間の後に発音を停止することな
く、前記更新手段による更新がなされなかった記憶位置
の発音中の演奏データの発音を、前記操作子の次回の操
作検出時点から前記一定時間だけ継続するものとを具備
したことを特徴とする。
この第2の発明は、後述する実施例における第9図
(b)の動作に着目したものである。第2の発明の各構
成要素と後述の実施例の自動演奏装置の各部との対応関
係は、以下の通りである。記憶手段、操作子、指示手
段、および検出手段については第1の発明と同様であ
る。更新手段は、第1の発明の更新手段が対応する部分
に加え、ステップフォワードキー5が前回の押下からT3
秒以内に再度の押下があった場合にアドレスポインタAD
Rを歩進しないように処理する部分(第8図S111→S120
→S121→S122→S126→S129→リターンの流れ、第7図S1
01,S102、および第8図S111→S112→S113→S114→リタ
ーンの流れなど)に対応する。発音手段は、CPU52の処
理のうち、特にステップフォワードキー5が操作された
とき現アドレスポインタADRの指し示す演奏データを発
音する処理(第7図S102)、および自動演奏用楽音信号
発生回路63に対応する。
さらに、第3の発明は、楽曲の進行に従って音高デー
タを含む演奏データを記憶した記憶手段と、操作子と、
前記記憶手段における演奏データの記憶位置を示す指示
手段と、前記操作子の操作を検出する検出手段と、前記
操作子の操作検出に基づいて、前記指示手段が示す記憶
位置を次の演奏データの記憶位置へ進める更新手段であ
って、前記操作子の連続操作があったときは一定時間毎
に前記指示手段が示す記憶位置を自動的に順次進めるも
のと、前記操作子の操作が検出されたとき或いは前記更
新手段によって前記指示手段が示す記憶位置が自動的に
進められたとき、前記指示手段が示す記憶位置の演奏デ
ータを読み出して、該演奏データの音高データにもとづ
く楽音を発生する発音手段とを具備したことを特徴とす
る。
この第3の発明は、後述する実施例における第9図
(c)の動作に着目したものである。第3の発明の各構
成要素と後述の実施例の自動演奏装置の各部との対応関
係は、以下の通りである。記憶手段、操作子、指示手
段、および検出手段については第1、第2の発明と同様
である。更新手段は、第1の発明の更新手段が対応する
部分に加え、ステップフォワードキー5がT2秒以上継続
して押下され続けた場合にアドレスポインタADRをT1秒
間隔で順次歩進する処理(第8図S112,S115,S113,S119,
S117,S114など)に対応する。発音手段は、CPU52の処理
のうち、特にステップフォワードキー5が操作されたと
き現アドレスポインタADRの指し示す演奏データを発音
する処理(第7図S102)、アドレスポインタADRがT1秒
間隔で順次歩進される毎にそのアドレスポインタADRの
指し示す演奏データを発音する処理(第8図S118)、お
よび自動演奏用楽音信号発生回路63に対応する。
[作用] 上記の第1発明の構成によれば、操作子を操作すると
予め定められた一定時間の間演奏データにもとづく楽音
が発生され、その後その発音が停止する。
また、第2発明の構成によれば、操作子の今回の操作
検出時点から次回の操作検出時点までの経過時間が一定
時間以内でないときは演奏データの記憶位置を次に進
め、一方一定時間以内であるときは記憶位置の更新をし
ない。また、基本的に操作子の操作が検出されたらその
時点から現記憶位置の演奏データを一定時間発音してそ
の後発音を停止するものとし、例外として、今回の操作
検出時点から次回の操作検出時点までの経過時間が一定
時間以内であったときは、今回の操作検出時点から一定
時間の後に発音を停止することなく、更新がなされなか
った記憶位置の発音中の演奏データの発音を次回操作検
出時点から一定時間だけ継続する。
また、第3発明の構成によれば、操作子を操作し続け
たとき、一定時間毎に自動的に演奏データが順次読み出
されて楽音が発生される。
[実施例] 以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明する。
第1図は、この発明の一実施例に係る自動演奏装置の
鍵盤部などの外観図および内部構成を示すブロック図で
ある。同図において、1は鍵盤部分の一部を示し、この
パネル部には種々のスイッチが設けられている。2はア
ドレス表示用の7セグメントLED、3はテンポ表示用のL
EDである。4は自動演奏音を記録入力するためのRECス
イッチ、5は自動演奏データをエディットする際に用い
るステップフォワード(STEPFD)スイッチ、6は自動演
奏をプレイするためのPLYスイッチ、7は自動演奏をス
トップするAP(オートパターン)ストップスイッチ、8
は自動演奏を逆方向にリワインドするためのREWスイッ
チ、9はRESET(リセット)スイッチである。また、10
はテンポを変更するためのTEMPOスイッチ、11はオート
リズムのスタート/ストップスイッチ、12はオートベー
スコード(ABC)スイッチ、20は演奏鍵盤である。
21は鍵盤20の押鍵と離鍵を検出する鍵スイッチ回路、
22はパネル上の種々の操作子スイッチ4〜12のオン/オ
フを検出する操作子スイッチ回路、23はアドレス表示2
およびテンポ表示3の表示制御回路である。31は所定の
時間間隔でタイマインタラプトを行なうためのタイマ発
振器(OSC)、32はテンポの基準信号を発生するテンポO
SCである。40はデータ記憶回路であり、リズムパターン
データメモリ(ROM)41、自動演奏データメモリ(RAM)
42、イベントバッファレジスタ(RAM)43、キーバッフ
ァレジスタ(RAM)44、自動伴奏用キーデータテーブル4
5などを具備する。これらのレジスタおよびメモリにつ
いては後に詳しく説明する。
50はマイクロコンピュータであり、プログラムメモリ
(ROM)51、CPU52、ワーキングメモリ53を備えている。
61はリズム音信号発生回路、62は鍵盤用楽音信号発生回
路、63は自動演奏用楽音信号発生回路、64は増幅器であ
る。以上の各回路およびマイクロコンピュータやメモリ
などはバス70に接続されている。
次に、第2図を参照して各種データのフォーマットを
説明する。
第2図(a)は第1図の自動演奏データメモリ42上の
データフオーマットを示すフオーマット図である。自動
演奏データは配列APMに記憶され、各拍の演奏データはA
PM(ADR)でアクセスされる固定長フォーマットのレコ
ードである。記憶容量は例えば100小節の自動演奏デー
タを記憶する程度に設定しておく。
第2図(a)に示すように、配列APMの4つの要素で
1拍分(4分音譜)の自動演奏データを記憶する。そし
て、例えば4拍で1小節とすれば20小節目の先頭の演奏
データは4×4×(20−1)+1=305番目すなわちAPM
(305)と算出できる。1つの要素APM(ADR)は1/4拍分
の自動演奏データを表わし、その0〜35ビット(KEYbu
f)はキーデータ、36〜39ビットは付加データである。
キーデータは6ビットで1打鍵音を表わし1要素で6音
分を記憶できる。付加データとしては、コードの根音を
示すルート、音色、サンバやタンゴなどを示すスタイル
およびコードタイプ・アカンプなどが記憶できる。コー
ドタイプとはメジャーまたはマイナーなどのコードのタ
イプを表わすデータ、アカンプは伴奏のオン/オフを表
わすデータ、Xはスタイルの1小節目か2小節目かを表
わすデータである。
これらの付加データは同図(a)に示すように1拍単
位で設定される。すなわち、1拍分のデータフォーマッ
ト(APM(ADR)からAPM(ADR+3)のデータ)に記憶さ
れたルートデータや音色などはその1拍の間のすべての
キーデータに対して有効である。
このように拍毎に固定長形式のレコードで自動演奏デ
ータを記憶(いわゆるベタで記憶)しているので、演奏
データのエディット(パンチインおよびパンチアウト)
が極めて簡単となる。また、単位時間内にイベント数が
多いキーデータのようなデータはベタで記憶し、イベン
ト数が少ない音色データのようなものは1ブロック(1
拍分)で記憶するので、データの圧縮にもなる。なお、
自動演奏データを記憶する配列APMは、APM(1)をメモ
リ先頭としたが、APM(0)を先頭要素としても同様で
あることは無論である。
第2図(b)は第1図のイベントバッファ(IVTBUF)
43の記憶フォーマットを示す。イベントバッファIVTBUF
は鍵盤キーの打鍵や離鍵あるいは音色やスタイルなどの
切替スイッチなどの押下が実行された場合に、それらの
イベントデータを記憶するレジスタである。イベントバ
ッファIVTBUFに格納されるイベントデータは図に示すよ
うに、先頭の1ビットによって鍵盤に関するキーデータ
かルートや音色などの付加データかが判別できる。ま
た、付加データの場合は引き続く2ビットでルート、音
色などの種類判別ができる。イベント発生に伴なってイ
ベントバッファIVTBUFに格納されたデータは、キーバッ
ファレジスタKEYBUFに取込み楽音信号発生回路に送られ
て、楽音が発生する。
第2図(c)は、第1図の自動伴奏用キーデータテー
ブル45のフォーマットを示す。自動伴奏用キーデータテ
ーブルは、自動伴奏が指示されている場合にルート、ス
タイル、コードタイプ、アカンプおよび拍(何拍目かを
示すデータ)から発音すべきキーデータを知るためのテ
ーブルである。
その他のレジスタ類について下記に示す。
1.ADR:アドレスポインタ。自動演奏メモリAPMに格納さ
れている自動演奏データを指し示すポインタとして用い
られる。
2.REC:演奏データを演奏データメモリに記録入力するモ
ードであることを示すフラグ。
3.RECSY:演奏データの記録入力モード時においてシンク
ロ待機状態を示すフラグ。
4.PLY:演奏データを読出して発音する自動演奏の再生モ
ードであることを示すプレイフラグ。
5.RUN:リズム走行状態を示すランフラグ。
6.STEPFD:ステップフォワードキーの押下を示すステッ
プフォワードフラグ。
7.REW:リワインドキーの押下を示すフラグ。
8.REPT:ステップフォワードキーを連続して押下し続け
ることによりT1秒の間隔で順次演奏データを読出し発
音する早送りのモード(リピートモード)となったこと
を示すフラグ。
9.ABLE:リトリガー(retrigger)が可能な状態を示すフ
ラグ。
10.T:タイマカウンタレジスタ。
11.T1:固定値(ここでは0.25秒)。
12.T2:固定値(ここでは0.7秒)。
13.T3:固定値(ここでは1.3秒)。
14.TCNT:テンポカウンタレジスタ。
次に、第3〜8図のフローチャートを参照して第1図
の自動演奏装置の動作を説明する。
第3図のメインルーチンを参照して、自動演奏装置が
オンされると、まずステップS1で初期設定し、ステップ
S2で鍵盤キー20の押離鍵情報および/または各操作子ス
イッチ4〜12の操作情報を入力する。そしてステップS3
で、イベント無しの場合は再びステップS2に戻り、イベ
ント有りの場合は各イベントを判別してそれぞれの処理
ルーチン(ステップS4〜S15)へと分岐する。
すなわち、イベントが鍵盤キー、音色あるいはスタイ
ルに関するイベントであった場合はステップS4に分岐し
て第5図に示すような処理を行なう。これについては後
述する。
テンポ・リズム選択に関するイベントであった場合は
ステップS5に分岐し、リズム選択操作子(不図示)また
はTEMPO操作子スイッチ(第1図付番10)の操作に応じ
てリズム種類の設定あるいはテンポの設定を行なう。
RECスイッチ4の押下などの演奏データの記録入力に
関するイベントであった場合はステップS6に分岐して第
4図に示すような処理を行なう。これについては後述す
る。
PLYスイッチ6の押下のイベントの場合はステップS7
に分岐して、プレイフラグPLYに1をセットして自動演
奏の再生モードとし、ランフラグRUNに1をセットして
リズム走行状態とする。これらのフラグをセットするこ
とにより、後述するリズムインタラプトルーチン(第6
図)によって自動演奏データの再生が行なわれ、またリ
ズム音が発生される。さらにステップS7では、フラグRE
CおよびRECSYを0とし、自動演奏の記録入力モードを解
除している。
APストップスイッチ7の押下のイベントの場合はステ
ップS8に分岐して、プレイフラグPLYを0として自動演
奏の再生モードを解除し、ランフラグRUNを0としてリ
ズム走行状態を解除する。さらに、フラグRECおよびREC
SYを0とし自動演奏の記録入力モードを解除している。
リズムスタート/ストップスイッチ11の押下のイベン
トの場合はステップS9に分岐して、ランフラグRUNを反
転させる。すなわち、リズム走行状態の場合はそれを解
除し、リズム走行状態でない場合はリズム走行状態とす
る。
ステップフォワードスイッチ5のオンイベントの場合
は、ステップS10に分岐して第7図に示すような処理を
行なう。これについては後述する。
ステップフォワードスイッチ5のオフイベントの場合
はステップS11に分岐して、フラグSTEPFDを0とし、フ
ラグABLEを1にセットする。これにより、タイマインタ
ラプトルーチン(第8図)において、後述するような所
定の処理が行なわれる。
リセットスイッチ9の押下のイベントの場合はステッ
プS12に分岐して、アドレスポインタADRを1に初期化す
る。
リワインドスイッチ8のオンイベントの場合はステッ
プS13に分岐して、タイマレジスタTを0クリアし、リ
ワインドフラグREWに1をセットする。これにより、タ
イマインタラプトルーチン(第8図)において、所定の
リワインド再生処理が行なわれる。さらに、リワインド
を行なう際には現在発音中のチャンネルを消音する必要
があるため、ステップS13では全発音チャンネルにキー
オフ信号を送出する。そして、アドレスポインタADRを
1だけ戻してその値をアドレス表示2として表示する。
リワインドスイッチ8のオフイベントの場合はステッ
プS14に分岐して、リワインドフラグREWおよびリピート
フラグREPTを0とする。これにより、タイマインタラプ
トルーチン(第8図)において、所定のリワインドオフ
の処理が行なわれる。
オートベースコードスイッチ12の押下の場合はステッ
プS15に分岐して、伴奏フラグBANSOを反転させる。すな
わち、オートベース走行状態の場合はそれを解除し、オ
ートベース走行状態でない場合はオートベース走行状態
とする。
以上のように、ステップS3で各イベントを判別して所
定の処理を実行した後は、再びステップS2へと戻る。
次に、第4図を参照して第3図ステップS6のREC処理
について説明する。RECスイッチが押下されると、まず
ステップS61でフラグRECSYに1をセットし、RECに0を
セットする。これによりシンクロ待機状態となる。次
に、ステップS62でフラグPLYが1かどうか、ステップS6
3でフラグRUNが1かどうか、ステップS64で鍵盤のいず
れかのキーが打鍵されたかどうかを判別する。いずれに
も該当しない場合は、ステップS65でRECキーが押下され
たかどうかを判別し、押下されていない場合はステップ
S62に戻る。もし再びRECキーが押下された場合は、ステ
ップS66でフラグRECSYを0クリアしシンクロ待機状態を
解除してリターンする。
一方、ステップS62でフラグPLYが1であった場合(自
動演奏の再生状態でRECキー押下の場合)はステップ67
でフラグRECに1をセットし、フラグRECSYを0クリアす
る。すなわち、自動演奏のための記録入力モードとしシ
ンクロ待機状態を解除する。そして、ステップS68で1
つ前のアドレスポインタADRが指し示す演奏データメモ
リAPM(ADR−1)のすべてのキーデータをキーオフコー
ドに変換してリターンする。
このステップS68は自動演奏データのエディットのた
めの処理である。すなわち、再生状態などからRECキー
押下によって記録状態に移行するいわゆるパンチインの
際に、前のキーデータが発音状態のまま継続している場
合があるので、ここですべてのキーデータに対しキーオ
フを演奏データメモリにセットし、これらの音が発音を
し続けることを防止している。これにより、既に入力し
てある自動演奏データのどの位置からパンチインしても
自動演奏は適正に発音されることとなる。
ステップS63でフラグRUNが1の場合(オートリズム走
行時でRECキー押下の場合)も同様にステップS67に進
み、自動演奏記録入力モードとなる。また、ステップS6
4でいずれかの鍵盤キーが打鍵された場合も同様にステ
ップS67に進む。
以上より、この実施例によればまずRECスイッチを1
回押下することによりシンクロ待機状態(RECSY=1)
となりこの状態から、PLYスイッチ押下、スタート/ス
トップスイッチ押下、いずれかの鍵盤キーの押下あるい
はRECスイッチの再度の押下によって、待機状態から抜
けてREC状態となるとともに、その時点からいきなりキ
ーコードが書込めるようになっている。さらに、プレイ
中にRECスイッチを押下すれば、その位置からパンチイ
ンができる。
次に、第5図のフローチャートを参照して、鍵盤キ
ー、音色、スタイルに関するイベントがあった場合(第
3図ステップS4)の動作について説明する。
まず、ステップS41でシンクロ待機状態かどうか判別
し、もしそうならステップS42でフラグRECSYおよびレジ
スタTCNTを0クリアし、フラグRUNおよびRECに1をセッ
トする。次に、ステップS43でイベントデータをイベン
トバッファレジスタIVTBUFに取込み、ステップS44でフ
ラグRECが1かどうか判別する。フラグRECが1でない場
合は、演奏データの記録入力モードではないということ
であるからステップS45でイベントバッファレジスタIVT
BUFのデータを鍵盤用楽音信号発生回路へと送る。この
中にはパネルSWの操作イベントも含まれている。さらに
ステップS46でイベントバッファIVTBUFをクリアしてリ
ターンする。
ステップS44でフラグRECが1の場合は、イベントデー
タを演奏データメモリに記録する必要があるからステッ
プS47へ分岐する。ステップS47でアドレスポインタADR
の値に基づいて小節数を表示する。そして、ステップS4
8でイベントバッファIVTBUF内から1つのイベントデー
タを取出し、ステップS49でそのイベントデータを識別
する。
もしキーデータであれば、ステップS50で音高により
伴奏キーかメロディキーかを判別する。伴奏キーであれ
ばステップS51でルート音を判別し演奏データメモリAPM
(ADR)の39〜36ビットに書き込む。ステップS50でメロ
ディキーであった場合は、ステップS53でフラグBANSOを
チェックし1であれば(すなわち自動伴奏の場合)ステ
ップS54で演奏データメモリAPM(ADR)の11〜0ビット
に打鍵キーコードを書き込む。なお、伴奏用には2音分
の記憶域を確保している。ステップS53でフラグBANSOが
1でない場合は、ステップS55で演奏データメモリAPM
(ADR)の35〜0ビットに打鍵キーコードを書き込む。
自動伴奏を行なわない場合は6音分の打鍵キーコードを
記憶することとしている。
一方、ステップS49でイベントデータが音色データで
あった場合、ステップS58で音色データを演奏データメ
モリAPM(ADR+1)の39〜36ビットに書き込む。また、
スタイルデータであった場合はステップS59でスタイル
データを演奏データメモリAPM(ADR+2)の39〜36ビッ
トに書き込み、コードタイプ・アカンプなどのデータで
あった場合はステップS60でそれらのデータを演奏デー
タメモリAPM(ADR+3)の39〜36ビットに書き込む。
次に、ステップS52でイベントバッファIVTBUF内の取
出しイベントデータをクリアし、ステップS56で残りの
イベントデータがあるかどうか判別し、もしあれば再び
ステップS48に戻って上記の処理を繰り返す。イベント
データが無くなったらステップS57でアドレスポインタA
DRを歩進し、リターンする。
以上のような処理によって自動演奏データの記録入力
が行なわれ各イベントが演奏データメモリAPMへ格納さ
れる。なお、この実施例では、不図示の演奏データの記
録入力モード時のタイマインタラプトルーチンにより、
tとADRとを所定間隔で歩進させている。そして、キー
オフイベントからキーオンイベントまでのデータ(無音
データ)もAPMに記録している。また、拍の途中での音
色変化は次の拍に書込むこととしている。
次に、第6図のフローチャートを参照して、リズムイ
ンタラプト処理を説明する。リズムインタラプトは自動
演奏メモリAPMの分解能(4分音符の1/4)である16分音
符の1/3の時間間隔で行なわれる割込処理である。
まず、ステップS201でフラグPLYをチェックし自動演
奏再生中であるか否かを判別する。再生中であれば第6
図(b)のAPルーチンをコールした後、再生中でなけれ
ばそのまま、ステップS203に進む。ステップS203でラン
フラグRUNをチェックし、リズム走行状態でなければリ
ターンする。リズム走行状態の場合は、ステップS204で
シンクロ待機状態かどうか判別し、そうであればステッ
プS205で1拍毎にクラベス音(メトロノーム音)を発音
し、シンクロ待機状態でなければステップS206で設定リ
ズム種類およびテンポカウンタTCNTに基づきリズムパタ
ーンデータを読出してリズム音信号発生回路61へ出力す
る。その後、ステップS207でテンポカウンタTCNTを歩進
し、ステップS208でTCNTが2小節目の終わりの位置かど
うか判別する。TCNTが2小節目の終わりである場合はス
テップS209でTCNTを0クリアしてリターンする。
第6図(b)を参照して、第6図(a)のAPルーチン
を説明する。まずステップS211でテンポカウンタTCNTが
4分音符先頭のタイミングかどうか判別し、そうでなけ
ればステップS218に進む。テンポカウンタTCNTが4分音
符先頭のタイミングである場合は、ステップS212で自動
伴奏かどうか判別し、そうであればステップS213で自動
演奏データメモリAPMのルート、スタイルおよびコード
タイプ・アカンプ(APM(ADR)39〜36ビット,APM(ADR
+2)39〜36ビット,APM(ADR+3)39〜36ビット)お
よび何拍目かを示す(4分音符単位)レジスタBEETに基
づいて自動伴奏用キーデータテーブル(第2図(c))
を参照し、該当するキーデータをキーバッファKEYBUF3
〜6に取込む。これが自動伴奏用に発音すべきデータで
ある。次に、ステップS214で音色データ(APM(ADR+
1)39〜36ビット)を自動演奏用楽音信号発生回路63に
送り音色を設定する。そして、ステップS215でレジスタ
BEETを歩進し、ステップS216でBEETが8か否かすなわち
2小節に至ったか否かを判別し、もし8であればステッ
プS217でBEETを0クリアする。
ステップS218でテンポカウンタTCNTが16分音符の先頭
タイミングであるかどうか判別し、そうでない場合はそ
のままリターンする。16分音符の先頭タイミングである
場合には、ステップS219でフラグBANSOをチェックして
自動伴奏を行なっているかどうか判別し、行なっていな
い場合はステップS220で演奏データAPM(ADR)の12〜35
ビットのキーコード4音分をキーバッファKEYBUF3〜6
にセットする。そして、ステップS221で演奏データAPM
(ADR)の0〜11ビットのキーコード2音分をキーバッ
ファKEYBUF1,2にセットし、ステップS222でキーバッフ
ァKEYBUF1〜6を自動演奏用楽音信号発生回路63に送っ
て発音し、ステップS223でアドレスポインタADRを歩進
してリターンする。
次に、第7,8図のフローチャートを参照してステップ
フォワードキーの押下とそれに伴なう発音処理について
説明する。
まず、ステップフォワードキーSTEPFDが押下されると
第3図ステツプS10より第7図に示すステップフォワー
ドルーチンSTEPFDがコールされる。
第7図を参照して、ステップS101では、タイマカウン
タTを0に初期化し、ステップフォワードキーの押下を
示すフラグSTEPFDに1をセットし、フラグABLEを0クリ
アする。そして、ステップS102で後述する第8図ステッ
プS118と同様にして現アドレスポインタADRの指し示す
演奏データを発音して、リターンする。
その後、タイマインタラプトがかかると第8図の処理
が実行される。まずステップS111でフラグSTEPFDをチェ
ックする。ステップフォワードキーが押下されてフラグ
STEPFDが1にセットされている場合は、ステップS112に
進み、ステップフォワードキー押下の時点からの時間T
がT2=0.7秒であるかどうか判別する。そうでない場合
は、ステップS113でフラグREPTが1であるかどうか判別
する。フラグREPTはステップフォワードキーがT2=0.7
秒押下され続けた場合にセットされるフラグである。フ
ラグREPTが1でない場合は、ステップS114に分岐し、こ
こでタイマカウンタTを歩進してリターンする。
ステップS113でフラグREPTが1である場合(ステップ
フォワードキーがT2以上押下され続けている場合)
は、ステップS119でT−T2が所定時間T1=0.25秒の倍
数かどうかチェックする。倍数でなければステップS114
に分岐し、倍数であるときはステップS116でキーバッフ
ァKEYBUFの全チャンネルをキーオフデータとしこのKEYB
UFのデータを自動演奏用楽音信号発生回路63に送って消
音させる。そして、ステップS117でアドレスポインタAD
Rを歩進し、ステップS118で演奏データAPM(ADR)のキ
ーデータをKEYBUFに取込み自動演奏用楽音信号発生回路
63に送って発音する。なお、拍の先頭のアドレスにおい
てはキーデータ以外の付加データについてもやはりKEYB
UFに取込み、楽音信号発生回路63に送って音色などの設
定を行なう。その後ステップS114に進む。
ステップS111でフラグSTEPFDが1でない場合(ステッ
プフォワードキーがオフされている場合)は、ステップ
S120でフラグABLEをチェックする。フラグABLEはステッ
プフォワードキーがオフされたときに第3図ステップS1
1で1がセットされ、これがセットされている間は現ア
ドレスポインタADRの指し示す演奏データ音を発音し続
ける。ステップS120でフラグABLEが1である場合は、ス
テップS121でタイマカウントTを歩進し、ステップS122
でタイマカウントTが所定時間T3=1.3秒に等しいかど
うかチェックする。T3に等しいときは、ステップS123
でタイマカウントTを0クリアし、フラグABLEを0にリ
セットする。そして、ステップS124で現在発音中の音を
消音し、ステップS125でアドレスポインタADRを歩進し
て、リターンする。
ステップS120でフラグABLEが1でない場合、あるいは
ステップS122でタイマカウンタTがT3=1.3秒に等しく
ない場合は、ステップ126に分岐しフラグREWをチェック
する。フラグREWが1のときは、ステップS127でタイマ
カウントTが所定時間T4=0.2秒に等しいかどうか判別
し、等しければステップS128に進む。そして、ステップ
S128で、アドレスポインタADRを1戻して表示し、タイ
マカウントTを0クリアしてリターンする。
ステップS126でフラグREWが1でない場合、あるいは
ステップS127でタイマカウントTが所定時間T4=0.2秒
に等しくない場合は、ステップS129でフラグREPTが1か
どうかチェックし、1であればステップS130へ進み1で
ないときはリターンする。ステップS130ではタイマカウ
ントTが1秒を超えかつT−T2がT1=0.25秒の倍数と
なっているかどうかチェックする。チェックが肯定的な
場合はステップS131でフラグREPT、タイマカウンタTお
よびフラグABLEを0クリアし消音してリターンする。ス
テップS130のチェックが否定的な場合は、ステップS114
に分岐し、前述した処理を行なう。
第9図は、ステップフォワードキーの押下のタイミン
グおよび発音の状態などを表わす概念図である。
まず第9図(a)は、ステップフォワードキーSTEPFD
を押下し所定の時間T2=0.7秒以内にオフ(押下を止め
る)した場合を示している。このとき現アドレスポイン
タADRがnであったとするとこのADR=nで指し示される
演奏データが所定時間T3=1.3秒発音され、アドレスポ
インタADRは歩進されてn+1となる。その後、同じよ
うにステップフォワードキーSTEPFDを押下したとする
と、やはり同様にT3=1.3秒の間発音が実行される。
このような第9図(a)の動作をなす場合の内部処理
手順は以下のようなものである。まず、ステップフォワ
ードキーSTEPFDを押下すると第3図のメインルーチンの
ステップS10により第7図のSTEPFD処理がコールされ現
アドレスポインタADRの指し示す自動演奏データが読出
されて発音が開始する(第7図ステップS102)。その
後、タイマインタラプトにより第8図の処理が行なわれ
る。ここで、ステップフォワードキー押下の直後は、シ
ーケンスはステップS111→ステップS112→ステップS113
→ステップS114→リターンを繰り返し、発音が継続す
る。未だ押下からT2秒経過していない間にステップフ
ォワードキーがオフされると第3図のメインルーチンの
ステップS11により所定のフラグが変更され、その後の
タイマインタラプトでシーケンスはステップS111→ステ
ップS120→ステップS121→ステップS122→ステップS126
→ステップS129→リターンを繰り返しさらに発音が継続
する。そして、T3秒が経過すると、シーケンスはステ
ップS111→ステップS120→ステップS121→ステップS122
→ステップS123→ステップS124→ステップS125→リター
ンとなり消音する。このときアドレスポインタADRはス
テップS125により歩進している。したがって、同様の操
作を行なった場合はADR=n+1により指し示される演
奏データについて同様に発音および消音が行なわれる。
次に、第9図(b)の場合すなわちステップフォワー
ドキーSTEPFDの押下からT3秒以内に再度の押下があっ
た場合について説明する。
この場合は初めにステップフォワードキーが押下され
て現アドレスポインタADR=nで指し示される演奏デー
タが発音され、ステップフォワードキーがオフされて発
音が継続するまでは上記の第9図(a)の場合と同様で
ある。しかし、初めにステップフォワードキーが押下さ
れた後T3秒を経過する前に再度ステップフォワードキ
ーが押下されている。このとき第7図のSTEPFD処理が実
行される。また、タイマインタラプトのシーケンスは、
ステップS111→ステップS112→ステップS113→ステップ
S114→リターンとなって、発音は継続される。さらに、
この第2回目のステップフォワードキーの押下からT3
秒以内に再びステップフォワードキーが押下されると、
同様にして発音は継続される。これを繰り返すことによ
り同一アドレスポインタADR=nで指し示される演奏デ
ータの音が発音を継続する。
次に、第9図(c)の場合すなわちステップフォワー
ドキーSTEPFDがT2秒以上継続して押下され続けた場合
について説明する。
この場合は初めにステップフォワードキーが押下され
て現アドレスポインタADR=nで指し示される演奏デー
タが発音されるまでは上記の第9図(a)の場合と同様
である。しかし、初めにステップフォワードキーが押下
された後T2秒が経過したとき、タイマインタラプトル
ーチンは、ステップS111→ステップS112→ステップS115
→ステップS116→ステップS117→ステップS118→ステッ
プS114→リターンと処理し、ADR=n+1で指し示す演
奏データを発音する。その後は、ステップS111→ステッ
プS112→ステップS113→ステップS119→ステップS114→
リターンとなって、発音を継続し、さらにT−T2がT1
の倍数となったとき、ステップS111→ステップS112→ス
テップS113→ステップS119→ステップS116→ステップS1
17→ステップS118→ステップS114→リターンと処理し、
ADR=n+2で指し示す演奏データを発音する。以下同
様にして、ステップフォワードキーを連続して押下し続
ける(すなわち押しっぱなし)とT1=0.25秒間隔でア
ドレスが歩進され次々と発音されていく。ステップフォ
ワードキーをオフしたときは、ステップS111→ステップ
S120→ステップS121→ステップS122→ステップS126→ス
テップS129→ステップS130→ステップS114→リターンと
発音を継続した後、ステップS111→ステップS120→ステ
ップS121→ステップS122→ステップS126→ステップS129
→ステップS130→ステップS131→リターンで消音する。
なお、T1の間に(第9(c)図ではADR=n+5のと
き)ステップフォワードキーをオフして再度押下した場
合には、ADR=n+5に留まりT3秒の発音がなされる。
この実施例によれば、普通に現アドレスポインタADR
の指し示す音を聞きたいときは第9図(a)のようにス
テップフォワードキーを1回軽く押下してT3=1.3秒発
音させることができ、もっと長く聞きたいときは、第9
図(b)のようにT3=1.3秒以内に再度押下することに
より同一演奏データ音を引き続き聞くことができる。こ
れは、特にデータがコードデータなどであり、どの音と
どの音が重なって発音されているかなどを観察したい場
合に有効である。
さらに、早送りをしたい場合には、T3より短いT2
の間押下し続ければリピートモードとなって演奏データ
の早送りがされるので、迅速に早送り動作に入ることが
できる。
なお、この実施例では、発音後にアドレスポインタAD
Rが歩進されることとしているが、これに限らず第9図
(c)のように押下を続けてリピートさせるときにアド
レスポインタADRを歩進させるようにしてもよい。
さらに、ステップフォワードSWの1回のオン操作にて
1拍分のデータを読出し、1拍分のアドレスを歩進させ
てもよいことは無論である。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、操作子を操
作することによって演奏データにもとづく楽音を符長デ
ータに関係なく予め定めた所定時間発生させることがで
きるので、演奏データが示す楽音の確認が確実に行え、
修正位置の検索が容易になるという効果がある。また、
前回操作子を操作した時点から所定時間以内に操作子を
再操作することによって一旦発音させた楽音と同一の楽
音を再発音させることができるので、修正すべき音の確
認が容易になる。また、操作子を操作し続けることによ
って所定時間毎に自動的に演奏データが順次読み出され
るので、修正位置の検索が容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例に係る自動演奏装置の鍵
盤部などの外観図および内部構成を示すブロック図、 第2図は、各データのフォーマット図、 第3図は、この実施例の装置の主動作を説明するための
メインルーチンフローチャート、 第4図は、演奏データ記録スイッチ押下処理の動作を説
明するためのフローチャート、 第5図は、鍵盤・音色キーなどの押下時の処理の動作を
説明するためのフローチャート、 第6図は、リズムインタラプトおよび自動演奏ルーチン
の処理の動作を説明するためのフローチャート、 第7図は、ステップフォワードキー押下時の処理の動作
を説明するためのフローチャート、 第8図は、タイマインタラプトの動作を説明するための
フローチャート、 第9図は、ステップフォワードキーの押下のタイミング
および発音の状態などを表わす概念図である。 1:鍵盤パネル部、2:アドレス表示用LED、3:テンポ表示
用LED、4:RECスイッチ、5:ステップフォワード(STEPF
D)スイッチ、6:PLYスイッチ、7:APストップスイッチ、
8:REWスイッチ、9:リセット(RESET)スイッチ、10:TEM
POスイッチ、11:スタート/ストップスイッチ、12:オー
トベースコード(ABC)スイッチ、20:演奏鍵盤、21:鍵
スイッチ回路、22:操作子スイッチ回路、23:表示制御回
路、31:タイマ発振器(OSC)、32:テンポOSC、40:デー
タ記憶回路、41:リズムパターンデータメモリ(ROM)、
42:自動演奏データメモリ(RAM)、43:イベントバッフ
ァレジスタ(RAM)、44:キーバッファレジスタ(RA
M)、45:自動伴奏用キーデータテーブル45、50:マイク
ロコンピュータ、51:プログラムメモリ(ROM)、52:CP
U、53:ワーキングメモリ、61:リズム音発生回路、62:鍵
盤用楽音信号発生回路、63:自動演奏用楽音信号発生回
路、64:増幅器、70:バス。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲の進行に従って音高データを含む演奏
    データを記憶した記憶手段と、 操作子と、 前記記憶手段における演奏データの記憶位置を示す指示
    手段と、 前記操作子の操作を検出する検出手段と、 前記操作子の操作検出に基づいて、前記指示手段が示す
    記憶位置を次の演奏データの記憶位置へ進める更新手段
    と、 前記操作子の操作が検出されたとき、前記指示手段によ
    って示された記憶位置の演奏データを読み出して、該演
    奏データの音高データにもとづく楽音を一定時間発音す
    るとともに、該一定時間の発音の後はその発音を停止す
    る発音手段と を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】楽曲の進行に従って音高データを含む演奏
    データを記憶した記憶手段と、 操作子と、 前記記憶手段における演奏データの記憶位置を示す指示
    手段と、 前記操作子の操作を検出する検出手段と、 前記操作子の今回の操作検出時点から次回の操作検出時
    点までの経過時間が一定時間以内であるか否かを判別
    し、一定時間以内でないときは前記指示手段が示す記憶
    位置を次の演奏データの記憶位置へ進め、一定時間以内
    であるときは前記指示手段が示す記憶位置の更新をしな
    い更新手段と、 前記操作子の操作が検出されたとき、前記指示手段によ
    って示された記憶位置の演奏データを読み出して、該演
    奏データの音高データにもとづく楽音を前記操作子の操
    作検出時点から前記一定時間発音するとともに、前記一
    定時間の発音の後はその発音を停止する発音手段であっ
    て、前記更新手段によって今回の操作検出時点から次回
    の操作検出時点までの経過時間が前記一定時間以内であ
    ることが検出されたときには、今回の操作検出時点から
    前記一定時間の後に発音を停止することなく、前記更新
    手段による更新がなされなかった記憶位置の発音中の演
    奏データの発音を、前記操作子の次回の操作検出時点か
    ら前記一定時間だけ継続するものと を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
  3. 【請求項3】楽曲の進行に従って音高データを含む演奏
    データを記憶した記憶手段と、 操作子と、 前記記憶手段における演奏データの記憶位置を示す指示
    手段と、 前記操作子の操作を検出する検出手段と、 前記操作子の操作検出に基づいて、前記指示手段が示す
    記憶位置を次の演奏データの記憶位置へ進める更新手段
    であって、前記操作子の連続操作があったときは一定時
    間毎に前記指示手段が示す記憶位置を自動的に順次進め
    るものと、 前記操作子の操作が検出されたとき或いは前記更新手段
    によって前記指示手段が示す記憶位置が自動的に進めら
    れたとき、前記指示手段が示す記憶位置の演奏データを
    読み出して、該演奏データの音高データにもとづく楽音
    を発生する発音手段と を具備したことを特徴とする自動演奏装置。
JP64000542A 1989-01-06 1989-01-06 自動演奏装置 Expired - Lifetime JP2596111B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5437712A (en) * 1977-08-30 1979-03-20 Washiyou Giken Kk Player
JPS5941591A (ja) * 1983-03-25 1984-03-07 日本軽金属株式会社 開閉窓の雨仕舞構造

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