JP3021872U - 断熱カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の断熱カバーは、排気筒などへの取付が
面倒な上手間が掛かる問題がある。またマジックテープ
（登録商標）やフアスナーで排気筒などへ取り付ける方
法は、これらの部材が耐熱性に乏しいため特に高温度の
排気筒には使用できない欠点がある。本考案は、従来技
術の問題点を解決し、燃焼機器の製造時又は据え付け時
や特に補修時において手間が掛からず簡単に排気筒など
へ取り付け可能な断熱カバーを提供することを目的とす
る。 【構成】 燃焼機器の排気筒または給排気筒の外表面を
覆う断熱カバー４であって、前記断熱カバー４は帯状の
断熱帯１９からなり、前記断熱帯１９の両側部２０、２
１に適宜間隔でホック１の雄部３と雌部２を対抗させて
列設してなる断熱カバー４（請求項１）。又、前記帯状
の断熱帯１９が伸縮性を有する編物である請求項１の断
熱カバー４（請求項２）。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、燃焼機器の排気筒又は給排気筒の断熱カバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から燃焼機器の排気筒又は給排気筒の外表面の高温から身体を保護するた め、その表面を断熱材で覆ういわゆる断熱カバーは使用されている。殆どの場合 断熱カバーは丸編みの編物からなり、燃焼機器の製造時又は据え付け段階におい て、排気筒又は給排気筒にはめ込む方法で取り付けられている。一方補修用の断 熱カバーは、一旦排気筒又は給排気筒を燃焼機器から取り外して丸編みの断熱カ バーをはめ込むか、乃至は排気筒などを燃焼機器から取り外すことなく帯状の断 熱材を排気筒などに螺旋状に巻き付けたり、又は帯状の断熱材で排気筒などを包 むように覆ってマジックテープやフアスナーで取り付ける方法が知られている。 （実開平５ー７１６４１）

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来の断熱カバーは、上記したように排気筒などへの取付が面 倒な上手間が掛かる問題がある。また、マジックテープやフアスナーで排気筒な どへ取り付ける方法は、これらの部材が耐熱性に乏しいため特に高温度の排気筒 などには使用できない欠点がある。本考案は、従来の断熱カバーの上記のような 問題点を解決し、燃焼機器の製造時又は据え付け時や特に補修時において手間が 掛からず簡単に排気筒などへ取り付け可能な断熱カバーを提供することを目的と する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

燃焼機器の排気筒又は給排気筒の外表面を覆う断熱カバーにおいて、前記断熱 カバーは帯状の断熱帯からなり、前記断熱帯の両側部に適宜間隔でホックの雄部 と雌部を対抗させて列設してなる断熱カバー（請求項１）。又、前記帯状の断熱 帯が伸縮性を有する編物である請求項１の断熱カバー（請求項２）。

【０００５】

【作用】

前記断熱カバーは、帯状の断熱帯からなり、この断熱帯の両側部に適宜間隔で ホックの雄部と雌部を対抗させて列設しているから、燃焼機器に取り付けた状態 の排気筒などを断熱帯で包み込んで対抗しているホックの雄部と雌部をはめ合わ せることにより断熱カバーが排気筒などに取り付けられる。又、請求項２によれ ば、断熱カバーが伸縮性の編物で構成されているから、種々の太さの排気筒など に取り付け可能である。

【０００６】

【実施例】

図１は、排気筒５の外表面を帯状の断熱帯１９で包み込むように覆い、雄部３ 及び雌部２からなるホック１をはめあわせて接合部１８を形成した断熱カバー４ の要部断面図である。

【０００７】 図２は、図１の接合部１８の拡大断面図である。ホック１の雄部３のゲンコ８ が雌部２のバネ７にはめ合いされて接合部１８が形成されている。

【０００８】 図３は、雌部２を断熱帯１９に取り付ける手順を示した図である。Ａ図では断 熱帯１９の穴１２に、頭６の挿入部１５が挿入され、さらにこの挿入部１５がバ ネ７の穴１４に挿入されるところを示している。Ｂ図では頭６とバネ７が挿入部 １５の先端部をかしめることにより、かしめ部１０を形成して両者が一体化され された状態を示している。

【０００９】 又図４は、雄部３を断熱帯１９に取り付ける手順を示している。Ａ図では断熱 帯１９の穴１３に、ホソ９の挿入部１６が挿入され、さらにこの挿入部１６がゲ ンコ８の穴１７に挿入されるところを示している。Ｂ図ではホソ９とゲンコ８が 挿入部１６の先端部をかしめることにより、かしめ部１１を形成して両者が一体 化された状態を示している。

【００１０】 雌部２と雄部３は、図５に図示されたように帯状の断熱帯１９の両側部２０、 ２１に適宜間隔で対抗した位置に列設され断熱カバー４が形成される。

【００１１】 図６は、断熱カバー４が排気筒５を包むように覆い、それぞれ対抗するホック の雌部２と雄部３とがはめ合わされて断熱カバーが排気筒５に固定された状態を 図示している。

【００１２】 本考案で使用されるホックは、この実施例に限定されるものではなく、雄部と 雌部のはめ合いで一体化されるタイプのものであればよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、燃焼機器の排気筒などの外表面を覆う断熱カバーであって、前記断 熱カバーは帯状の断熱帯からなり、前記断熱帯の両側部に適宜間隔でホックの雄 部と雌部を対抗させて列設してなる断熱カバー（請求項１）であるから、燃焼機 器の製造時、据え付け時あるいは補修時を問わず、作業者に特別の技能を必要と することなく、簡単かつ短時間の作業で取付ができ、かつホックは耐熱性に優れ ているため高温の排気筒などにも使用可能である。又、前記帯状の断熱帯が伸縮 性を有する編物である断熱カバー（請求項２）は、種々の太さの排気筒に使用で きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の断面図である。

【図２】接合部の要部拡大断面図である。

【図３】ホックの雌部を断熱帯に取り付ける手順を示す
断面図である。

【図４】ホックの雄部を断熱帯に取り付ける手順を示す
断面図である。

【図５】本考案の斜視図である。

【図６】本考案の断熱カバーを排気筒に取り付けた斜視
図である。

【符号の説明】

１ ホック ２ 雌部 ３ 雄部 ４ 断熱カバー ５ 排気筒 ７ バネ ８ ゲンコ １９ 断熱帯 ２０ 側部 ２１ 側部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 平松秀一 大阪府八尾市北亀井町２丁目７番15号シル バー株式会社内

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃焼機器の排気筒又は給排気筒の外表面
   を覆う断熱カバーにおいて、前記断熱カバーは帯状の断
   熱帯からなり、前記断熱帯の両側部に適宜間隔でホック
   の雄部と雌部を対抗させて列設してなる断熱カバー。
2. 【請求項２】 前記帯状の断熱帯が伸縮性を有する編物
   である請求項１の断熱カバー。