JPH0518600Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は石油ストーブその他の燃焼器の給排気
装置に関する。

（従来の技術） 従来燃焼器を連なる給排気筒トツプを、排気路
と、これを囲繞する給気路と、給排気筒トツプの
先端部の排気路に連なる排気口と、これより稍々
後方周面に設けた給気路の給気口とを備えるもの
に構成したものは知られる。

（考案が解決しようとする問題点） しかるにかゝる給排気装置にあつては、排ガス
中に含まれる水蒸気が結露し、これが風の影響等
を受けて給気口に回り込み寒冷地ではこれが凍結
して給気口を塞ぐの不具合を生じこれによれば給
気不足となつて、不完全燃焼を生じるの不具合が
ある。そこで、実開昭54−179547号公報に見られ
るごとく、該給気口の近傍に電気ヒータを設け
て、かゝる不具合を解消するものが知られる。し
かしこのものは、屋外に突出する給排気トツプに
わざわざ配線しなければならず、この配線には安
全面の対策をする必要がある等その工事が面倒で
ある。

本考案はかゝる不具合を解消した給排気装置を
提供することをその目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかゝる目的を達成するため燃焼器に連
なる給排気筒トツプを、排気路と、これを囲繞す
る給気路と、給排気筒トツプの先端部の排気路に
連なる排気口と、これより稍々後方の給気路周面
に設けた給気口とを備えるものに構成したものに
於いて、該給排気トツプの給気口近傍と排気路周
面との亘る燃良導体を介在させて成る。

（作用） かくするときは、排気熱を給気口に伝えて該給
気口を加熱し、これによつて給気口近傍での凍結
を防止出来る。

（実施例） 本考案実施の１例を別紙図面につき説明する。

図面で１は燃焼器、２は給気管３ａと排気管３
ｂとを介して該燃焼器１の給気通路（図示しな
い）並びに排気通路（図示しない）と連なる給排
気トツプを示し、該給排気トツプ２は、第２図並
びに第３図に示すごとく排気路４とこれを囲繞す
る給気路５と給排気筒トツプ２の先端部の排気路
４に連なる排気口６と、これにより稍々後方周面
に設けた給気路５の給気口７を備えるもので、こ
れを更に詳細に説明すれば、該給排気トツプ２
は、先端を蓋板８で閉じたステンレス鋼その他の
薄板からなる外筒９内に先端部を残してこれと同
材質の薄板からなる内筒１０を挿着し、該内筒１
０の先端を開拡して外筒９の内周面に当接させ、
該内筒１０に排気路４を形成すると共に該内筒１
０と外筒９との間を給気路５とし、該外筒９の先
端周面と蓋板８とにそれぞれ排気口６を形成する
と共に内筒１０の先端部外周と対向する外筒９に
吸気口７を開口させた。

これまでの構成は従来知られるものと特に変る
ところはない。

本考案はかゝるものに於いて、給気口７の近傍
と排気路３の周面との間に銅、アルミ等の熱良導
体１１を介在させたもので、第１図並びに第２図
に示す実施例では吸気の妨げとならないように、
排気路４を構成する内筒１０の外周と該外筒９と
の間に、銅、アルミ等の熱良導板からなる各筒体
１１ａ，１１ｂを接触させて設けると共に各筒体
１１ａ，１１ｂの先端側端部を熱良導片１１ｃで
連結して熱良導体１１を構成させた。

しかし該熱良導体１１は第３図に示すごとく外
筒９に設けた吸気口７の近傍と外筒９に施した排
気口６近傍とに亘つて、外筒９を囲繞する熱良導
板からなる筒体１１ａで構成することも出来る。

（考案の効果） このように本考案によるときは、給気口近傍と
排気路周面とに亘る熱良導体を介在させたので、
該熱良導体によつて排気が有する高い熱を給気口
に伝えて該給気口を加熱し、これによつて給気口
近傍での凍結を可及的に防止出来、その構造簡単
で、しかも従来例のようにその据付に電気配線等
を必要とせず従来例に比しその取付工事も簡単に
成るの効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面で第１図は本考案実施の１例を示す側面
図、第２図はその要部の半部截断側面図、第３図
は他の実施例の第２図に相当する図である。 １……燃焼器、２……給排気筒トツプ、４……
排気路、５……給気路、６……排気口、７……給
気口、１１……熱良導体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼器に連なる給排気筒トツプを、排気路と、
   これを囲繞する給気路と、給排気筒トツプの先端
   部の排気路に連なる排気口と、これより稍々後方
   の給気路周面に設けた給気口とを備えるものに構
   成したものに於いて、該給排気トツプの給気口近
   傍と排気路周面とに亘る熱良導体を介在させて成
   る給排気トツプ装置。