JP2587694Y2 - ターボチャージャの遮熱装置 - Google Patents

ターボチャージャの遮熱装置

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JP2587694Y2
JP2587694Y2 JP1993013760U JP1376093U JP2587694Y2 JP 2587694 Y2 JP2587694 Y2 JP 2587694Y2 JP 1993013760 U JP1993013760 U JP 1993013760U JP 1376093 U JP1376093 U JP 1376093U JP 2587694 Y2 JP2587694 Y2 JP 2587694Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ターボチャージャの遮
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、排気ガスでタービンを回して吸
入空気を圧縮するターボチャージャは、例えば実開昭5
0−104008号公報に示すように知られているが、
ターボチャージャのタービン部は排気ガスの熱により4
00℃〜500℃と高温になるため、エンジンの他の部
品や空気をその幅射熱から保護することが要求されてい
る。
【0003】特に、船舶用のエンジンでは、排気装置の
表面温度を100℃以下に義務付けるという規制(船舶
機関規則第9条)がある。これは、船舶内では安全面か
ら火災防止が重視され、燃え易い部品への引火やオイル
の引火を防ぐためとされている。
【0004】そこで、船舶用のエンジンや発電機に使用
されるターボチャージャの遮熱装置として、例えば図3
に示すものが知られている。図において、符号101は
ターボチャージャで、このターボチャージャ101のタ
ービン部101Aの外周面102は石綿からなる断熱材
103でC字状に覆われ、側面部104は断熱材では覆
われていない状態になっている。
【0005】かかる遮熱構造では、タービン部101A
の側面部104からの遮熱が不完全のため、後工程で、
石綿を閉じ込めてなるラギング材と称される防熱材等
で、全体的に、ターボチャージャ101及び断熱材10
3をぐるぐる巻きにすることにより、タービン部101
Aの側面部104を防熱材で覆い、ターボチャージャ1
01のタービン部101Aの熱を他部品に対して及ばな
いようにしていた。
【0006】なお、ターボチャージャ101を鉄板で全
体的に覆う構造を採用することもできるが、かかる場合
には、断熱効果としては充分な効果が得られない。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のター
ボチャージャの遮熱装置にあっては、断熱材103及び
ラキング材により、高温のターボチャージャ101から
の幅射熱を遮熱し、高熱を外部の部品等に対して及ばな
いようにし、排気装置等の外部の部品の温度を低くして
いた。
【0008】ところが、高温のターボチャージャ101
を他部品に対して遮熱するには、断熱材103及びラギ
ング材が必要で、断熱材103を装着したにもかかわら
ず、後工程でのラギング材のターボチャージャ101へ
の装着作業が必要になり、二重の遮熱装着作業を必要と
し、無駄であった。
【0009】本考案は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ターボチャージャの遮熱
を全体的に行ない且つ断熱効果を充分に確保するととも
に、簡単な作業操作で装着できるターボチャージャの遮
熱装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、対向する2枚
の金属板材間に断熱材を密閉した状態で充填してなり、
端部にフランジ部が延設された第1の遮熱板と、対向す
る2枚の金属板材間に断熱材を密閉した状態で充填して
なる第2の遮熱板とを備え、第2の遮熱板の一方の金属
板材を第1の遮熱板の端部に接触させるとともに第1の
遮熱板のフランジ部に第2の遮熱板の先端部を突き当て
て接合することにより、ターボチャージャを全体的に覆
うカバー構造の断熱構造体を形成し、この断熱構造体の
側面部に板状ブラケットを取り付け、この板状ブラケッ
トをエンジン側に取り付けたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案においては、第1,第2の遮熱板で、カ
バー構造の断熱構造体を形成し、この断熱構造体でター
ボチャージャが全体的に覆われているので、高温のター
ボチャージャからの幅射熱が、断熱構造体を介して外部
の部品等に対して全体的に遮断される。
【0012】また、第1,第2の遮熱板は断熱材を有し
ているので、充分な断熱効果が得られる。さらに、断熱
構造体の側面部に板状ブラケットが取り付けられて、こ
の板状ブラケットがエンジン側に取り付けられるので、
取付作業が簡単になる。
【0013】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例について説
明する。図1,図2は本考案の実施例に係わるターボチ
ャージャの遮熱装置を示し、船舶用のエンジンに装着さ
れたターボチャージャを例に挙げて説明する。
【0014】図において、符号1はターボチャージャ2
を覆うカバー構造の断熱構造体で、断熱構造体1は第1
の遮熱板3,第2の遮熱板4,5を組み立てて構成され
ている。以下,説明する。 第1の遮熱板3は、対向する
2枚の金属板材7,8間に断熱材9を密閉した状態で充
填してなり、一方の金属板材7の両端部にフランジ部3
A,3Aがそれぞれ延設されている。断熱材9は例えば
20mm以上の厚みを有している。第2の遮熱板4,5
は、対向する2枚の金属板材7,8間に前記断熱材9を
密閉した状態で充填してなる。
【0015】第1の遮熱板3は、C字形状になり、ター
ボチャージャ2のタービンハウジング2Aの半径方向の
外周面等を覆っている厚肉板状体である。第2の遮熱板
4,5は、第1の遮熱板3の両側に略直角に配置され
厚肉板状体である。第2の遮熱板4,5の先端部4A,
5Aは、第1の遮熱板3の両側のフランジ部3A,3A
に2列のリベット10,10により締結されている。
2の遮熱板4,5の一方の金属板材8,8(1箇所のみ
図示)は第1の遮熱板3の端部3B,3B(1箇所のみ
図示)に接触している。 第1の遮熱板3に第2の遮熱板
4,5を2列のリベット10,10で接合することによ
り、ターボチャージャ2を全体的に覆うカバー構造の断
熱構造体1が形成されている。
【0016】そして、断熱構造体1の側面部を形成する
第2の遮熱板4,5には、板状ブラケット11,12
一端がボルト13,13を介して取り付けられ、板状ブ
ラケット11,12の他端が図示しないエンジンに取付
支持されている。
【0017】ターボチャージャ2と第1の遮熱板3及び
第2の遮熱板4,5の各内面壁との間の間隔は約20m
m以上に保持されている。しかして、第1の遮熱板3及
び第2の遮熱板4,5でカバー構造の断熱構造体1を形
成し、この断熱構造体1でターボチャージャ2が全体的
に覆われているので、高温のターボチャージャ2からの
幅射熱が、断熱構造体により外部の部品や空気等に対し
て全体的に遮断される。
【0018】
【0019】以上の如き構成によれば、第1,第2の遮
熱板3は、対向する2枚の金属板材7,8間に断熱材9
を密閉した状態で充填してなり、第1の遮熱板3及び第
2の遮熱板4,5からなるカバー構造の断熱構造体1で
ターボチャージャ2が全体的に覆われているので、高温
のターボチャージャ2からの幅射熱を、外部の部品や空
気等に対して全体的に遮断することができ、外部の部品
や空気の温度を低くできる。そして、カバー構造の断熱
構造体1は、断熱材9を有しているので、断熱効果を充
分に確保でき、例えば排気装置等の部品の表面温度を1
00℃以下にすることができる。また、第1の遮熱板3
と第2の遮熱板4,5とを接合することにより3次元的
なカバー構造の断熱構造体1を簡単に製作できる。
【0020】また、第1の遮熱板3及び第2の遮熱板
4,5からなる断熱構造体1でターボチャージャ2を全
体的に覆うことができ、従来のように後工程で他の断熱
部材でターボチャージャ2を覆う作業を省略して無駄な
二重作業を省くことができる。
【0021】さらに、この断熱構造体1は板状ブラケッ
ト11,12を介してボルト13,13でエンジン側に
取り付け支持すれば良いので、断熱構造体1をエンジ
ン側に取り付ける作業を、簡単にできる。
【0022】そして、第1の遮熱板3及び第2の遮熱板
4,5からなるカバー構造の断熱構造体1でターボチャ
ージャ2を覆っているので、ターボチャージャ2の複雑
な形状に対応して、第1の遮熱板3及び第2の遮熱板
4,5を任意の形状に形成し、これらを組み合わせて、
種々の形状の断熱構造体1を造り、ターボチャージャ2
を覆うことができる。
【0023】なお、本実施例においては、遮熱板の数は
3個となっているが、かかる数に限定されず、2個でも
良く、4個以上にすることもできる。
【0024】さらに、本実施例においては、遮熱板は、
平板状になっているが、かかる形状に限定されず、例え
L字形状にすることもできる。そして、本実施例にお
いては、ターボチャージャの遮熱装置を船舶用のエンジ
ンに適用して説明したが、船舶用のエンジン以外のエン
ジンに対して適用することができることは勿論である。
【0025】そして、また、本実施例においては、断熱
材9の厚さは、20mm以上の厚みとなっているが、か
かる数値に限定されないことは勿論である。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
第1,第2の遮熱板は、対向する2枚の金属板材間に断
熱材を密閉した状態で充填してなり、第1,第2の遮熱
からなるカバー構造の断熱構造体でターボチャージャ
が全体的に覆われているので、高温のターボチャージャ
からの幅射熱を、断熱構造体を介してターボチャージャ
の周囲の外部の部品や空気等に対して全体的に遮断する
ことができ、外部の部品や空気の温度を低くできる。
た、金属板材間に断熱材を全空間に密閉した状態で充填
してなる第1,第2の遮熱板を接合することにより3次
元的なカバー構造の断熱構造体を簡単に製作できる。
【0027】しかも、カバー構造の断熱構造体は、断熱
材を金属板材内に密閉充填した第1,第2の遮熱板から
なるので、断熱効果を充分に確保できる。また、第1,
第2の遮熱板からなる断熱構造体でターボチャージャを
全体的に覆うことができるので、従来のように後工程で
他の断熱部材でターボチャージャを覆う作業を省略して
無駄な二重作業を省くことができる。
【0028】さらに、断熱構造体の側面部に板状ブラケ
ットを取り付け、この板状ブラケットをエンジン側に取
り付ければ良いので、断熱構造体をエンジン側に取り付
ける作業を簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わるターボチャージャの遮
熱装置の斜視図である。
【図2】同ターボチャージャの遮熱装置における遮熱板
の結合状態を示す断面図である。
【図3】従来におけるターボチャージャの遮熱装置の斜
視図である。
【符号の説明】
1 断熱構造体 2 ターボチャージャ 3 第1の遮熱板第2の遮熱板第2の遮熱板 7 金属板材 8 金属板材 9 断熱材11 板状ブラケット 12 板状ブラケット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する2枚の金属板材間に断熱材を密
    閉した状態で充填してなり、端部にフランジ部が延設さ
    れた第1の遮熱板と、 対向する2枚の金属板材間に断熱材を密閉した状態で充
    填してなる第2の遮熱板とを備え、 第2の遮熱板の一方の金属板材を第1の遮熱板の端部に
    接触させるとともに第1の遮熱板のフランジ部に第2の
    遮熱板の先端部を突き当てて接合することにより、ター
    ボチャージャを全体的に覆うカバー構造の断熱構造体を
    形成し、 この断熱構造体の側面部に板状ブラケットを取り付け、
    この板状ブラケットをエンジン側に取り付けた ことを特
    徴とするターボチャージャの遮熱装置。
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JP7303092B2 (ja) * 2019-11-11 2023-07-04 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
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