JP3021681B2 - 耐摩耗性床材 - Google Patents

耐摩耗性床材

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JP3021681B2
JP3021681B2 JP2413961A JP41396190A JP3021681B2 JP 3021681 B2 JP3021681 B2 JP 3021681B2 JP 2413961 A JP2413961 A JP 2413961A JP 41396190 A JP41396190 A JP 41396190A JP 3021681 B2 JP3021681 B2 JP 3021681B2
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acid
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川端秀雄
力 川村
智 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン系樹脂お
よび無機難燃剤からなる難燃性ポリオレフィン系樹脂組
成物を架橋して得られる耐摩耗性、耐熱性および難燃性
に優れた床材に関するものであり、より詳しくは、可撓
性、機械的特性、耐薬品性を保持し、耐摩耗性および耐
熱性に優れ、燃焼時にハロゲンガスなどの有毒ガスの発
生がなく、高度の難燃化された耐摩耗性床材に関するも
のである。該床材は、安全性にも優れているので、自動
車、電車やバス等の車両、航空機、船舶、家屋、工場な
どの床材として利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、電車やバス等の車両、航空機、家
屋、工場などの床材としてポリ塩化ビニル(PVCと略
す)からなる難燃性床材が知られている。しかし、上記
PVC系難燃性床材は難燃性はあるものの、PVC系難
燃性床材は残留塩化ビニルモノマーや可塑剤による毒性
の問題や、長年使用すると可撓性がなくなるばかりでな
く、燃焼時においては有毒ガスを発生するなどの問題を
有し、且つ耐摩耗性、耐熱性が劣るという欠点を有す
る。上記の問題を解決するためにPVCの替わりにポリ
オレフィンが使用されるようになってきているが、ポリ
オレフィン単体では易燃性である。
【0003】昨今においては、ポリオレフィンに、有毒
ガスの発生がなく、低煙性で、無公害型の難燃剤とし
て、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機
系難燃剤を添加することが提案されている(例えば、特
開昭51−132254号公報、同56−136832
号公報、特開平1−234436号公報等)。然し、こ
れらの組成物からなる床材は耐摩耗性、耐熱性に劣ると
いう欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、鋭意検討してなされたものであって、特に耐摩耗性
および耐熱性に優れ、且つ可撓性、機械的特性等を保持
し、特に安全上の問題がないハロゲンフリーの無公害型
の高度の難燃性を有するポリオレフィン系難燃床材を提
供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、下記(A)および(B)を含むゲル分率50%以上
架橋された難燃性ポリエチレン系樹脂組成物からなる
耐摩耗性床材である。 (A)超低密度ポリエチレン、エチレン−ビニルエステ
ル共重合体、エチレン−α,β−不飽和カルボン酸もし
くはそのエステル共重合体およびその金属塩からなる群
から選択される少なくとも一種の軟質ポリエチレン系樹
100重量部、 (B)無機難燃剤
30〜200重量部。 本発明の請求項2の発明は、前記(A)軟質ポリエチレ
ン系樹脂中に下記(A ' )ポリエチレン系樹脂が1〜5
0重量%含まれる、請求項1記載の耐摩耗性床材であ
(A’)a:カルボン酸基、カルボン酸エステル基また
は酸無水基含有モノマー、b:エポキシ基含有モノマ
ー、c:ヒドロキシル基含有モノマー、d:アミノ基含
有モノマー、e:アルケニル環状イミノエーテル誘導
体、f:多官能モノマー、g:不飽和シラン化合物、
h:不飽和チタネート化合物から選ばれた少なくとも1
種の官能基を含むポリエチレン系樹脂
【0006】本発明の請求項1の発明に用いられる
(A)成分であるポリオレフィン系樹脂としては、超低
密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、エチレン−ブテ
ン−1共重合体ゴムなどのオレフィン系ゴム、エチレン
−酢酸ビニル共重合体などのエチレン−ビニルエステル
共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル共重合体などのエチレン−α,β−カルボン酸また
はその誘導体との共重合体などのエチレン系(共)重合
体、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体な
どのポリプロピレン系重合体、ポリブテン系重合体等が
挙げられる。
【0007】これらの中でも超低密度ポリエチレン(V
LDPE)、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、
直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などの密度が
0.86〜0.94 g/cm3のエチレン(共)重合体、エチレン−
プロピレン共重合体ゴム(EPR)、エチレン−プロピ
レン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)、エチレン−ブ
テン−1共重合体ゴムなどのオレフィン系ゴム、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などのエチレン−ビ
ニルエステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸
アルキルエステル共重合体などのエチレン−α,β−カ
ルボン酸またはその誘導体との共重合体などの軟質ポリ
オレフィン系重合体およびこれらを主成分とする組成物
または混合物が難燃剤や充填剤などの受容性や相溶性な
どの観点から好ましい。
【0008】上記超低密度ポリエチレン(VLDPE)
とは、密度が0.86〜0.910 g/cm3であり、かつ直鎖状低
密度ポリエチレンとエチレン−α−オレフィン共重合体
ゴムとの中間の性状を示すポリエチレンを指す。例えば
密度0.860〜0.910 g/cm3、示差走査熱量測定法(DS
C)による最大ピーク温度(Tm)60℃以上、かつ好
ましくは沸騰n−ヘキサン不溶分10重量%以上の性状
を有する特定のエチレン−α−オレフィン共重合体であ
り、少なくともチタンおよび/またはバナジウムを含有
する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなる
触媒を用いて重合され、直鎖状低密度ポリエチレンが示
す高結晶部分とエチレン−α−オレフィン共重合体ゴム
が示す非晶部分とを合わせ持つ樹脂であって、前者の特
徴である機械的強度、耐熱性などと、後者の特徴である
ゴム状弾性、耐低温衝撃性などがバランスよく共存して
おり、極めて有用である。該α−オレフィンとしてはプ
ロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキ
セン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1等
を挙げることができる。
【0009】該オレフィン系ゴムとしては、エチレン−
プロピレン−ジエンランダム共重合体ゴム、エチレン−
プロピレンランダム共重合体ゴムが特に好ましい。この
二つのゴムは、他のゴム状物質に比べて熱可塑性にすぐ
れ、溶融混練による分散が容易であり、SBR、イソプ
レンゴム、ニトリルゴムあるいはブタジエンゴム等と比
較すると独特の臭気を有しない点、あるいはペレット状
で入手できるために、配合する際の計量や取扱いが容易
であり、かつ組成物製造装置の形式についても選択の自
由度が大きいことなど、操作上の利点を有することが挙
げられる。上記エチレン−プロピレン−ジエンランダム
共重合体ゴムのジエン成分については、エチリデンノル
ボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−シクロヘキ
サジエン等いずれも使用できる。またこれらのゴム状物
質のムーニー粘度は(ML1+4 100℃)10〜100の
範囲のものがよく、好ましくは(ML1+4 100℃)20
〜90である。(ML1+4100℃)10以下のものを使用
すると、耐衝撃性の改良効果がほとんど得られず、(M
1+4 100℃)100以上の物であると、該無機難燃剤
との分散が悪くなる恐れを生じる。該プロピレン系ある
いはブテン系軟質ポリオレフィンはチーグラー系触媒を
用いて製造されるプロピレン−α−オレフィンランダム
共重合体、ブテン−1−α−オレフィンランダム共重合
体などであり低結晶性乃至非結晶性ポリオレフィンであ
る。
【0010】さらに本発明においては、イソブテンゴ
ム、ブタジエンゴム、1,2-ポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンランダム共重合体ゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体ゴム等を添加して使用しても良い。該
エチレン−ビニルエステル共重合体は、高圧ラジカル重
合法で製造されるエチレンを主成分とするプロピオン酸
ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビ
ニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフ
ルオル酢酸ビニルなどのビニルエステル単量体との共重
合体である。これらの中でも特に好ましいものとして
は、酢酸ビニルを挙げることができる。すなわち、エチ
レン50〜99.5重量%、ビニルエステル0.5〜5
0重量%、他の共重合可能な不飽和単量体0〜49.5
重量%からなる共重合体が好ましい。
【0011】該エチレン―α,β−不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体としては、エチレン−α,
β−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−α,β−不
飽和カルボン酸エステル共重合体、それらの金属塩、ア
ミド、イミド等が挙げられるが、好ましくは高圧ラジカ
ル重合法で製造されるエチレン50〜99.5重量%、
α,β−不飽和カルボン酸もしくはエステル0.5〜5
0重量%、および他の共重合可能な不飽和単量体0〜4
9.5重量%からなる共重合体が好ましい。α,β−不
飽和カルボン酸もしくはエステルの具体的な例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボ
ン酸類、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、
メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸−n−ブチル、
メタクリル酸−n−ブチル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸ステアリル、マレイン酸モノメチルエステ
ル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸ジエチ
ルエステル、フマル酸モノメチルエステル、アクリル酸
グリシジル、メタクリル酸グリシジル等の不飽和カルボ
ン酸エステル類を挙げることができる。この中でも特に
好ましいものとして(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを挙げることができる。更に好ましくはアクリル酸エ
チルを挙げることができる。
【0012】金属塩としてはナトリウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩、リチウム塩、アルミニウム塩、マグ
ネシウム塩、亜鉛塩等が挙げられる。上記の共重合体の
具体例としては、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン−アクリル酸−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−酢酸ビニル−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン−メタクリ
ル酸グリシジル−アクリル酸エチル共重合体などあるい
はこれらの金属塩(アイオノマー)等が挙げられる。こ
れらの共重合体は混合して使用しても良い。
【0013】本発明の請求項(2)の発明に用いられる
(A’)成分の、a:カルボン酸基、カルボン酸エステ
ル基または酸無水基含有モノマー、b:エポキシ基含有
モノマー、c:ヒドロキシル基含有モノマー、d:アミ
ノ基含有モノマー、e:アルケニル環状イミノエーテル
誘導体、f:多官能モノマー、g:不飽和シラン化合
物、h:不飽和チタネート化合物から選ばれた少なくと
も1種の官能基を含むポリオレフィン系樹脂またはその
樹脂組成物とは、オレフィンと上記モノマーの少なくと
も1種との2元または多元共重合体、ポリオレフィン系
樹脂に該モノマーの少なくとも1種をグラフトしたグラ
フト変性体またはポリオレフィン系樹脂に該モノマーの
少なくとも1種を含浸させた熱可塑性樹脂組成物を包含
する。
【0014】上記官能基a:カルボン酸基、カルボン酸
エステル基または酸無水基含有モノマーとは、マレイン
酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等のα,β-
不飽和ジカルボン酸,アクリル酸、メタクリル酸、フラ
ン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、ペンテン酸等の不飽和
モノカルボン酸,あるいはこれらα,β-不飽和ジカル
ボン酸または不飽和モノカルボン酸のエステルまたは無
水物が挙げられる。
【0015】b:エポキシ基含有モノマーとしては、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタコ
ン酸モノグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸モ
ノグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸ジグリシ
ジルエステル、ブテントリカルボン酸トリグリシジルエ
ステルおよびα−クロロアリル、マレイン酸、クロトン
酸、フマ−ル酸等のグリシジルエステル類またはビニル
グリシジルエ−テル、アリルグリシジルエ−テル、グリ
シジルオキシエチルビニルエ−テル、スチレン−p−グ
リシジルエ−テルなどのグリシジルエ−テル類、p−グ
リシジルスチレンなどが挙げられるが、特に好ましいも
のとしてはメタクリル酸グリシジル、アリルグリシジル
エ−テルを挙げることができる。
【0016】c:ヒドロキシル基含有モノマーとして
は、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。 d:アミノ基含有モノマーとしては、ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アク
リレート等の3級アミノ基含有モノマーが挙げられる。 e:アルケニル環状イミノエーテル誘導体としては、以
下の構造式で表される物化1であり、
【化1】 ここでnは1、2及び3であり、好ましくは2及び3、
より好ましくは2である。またR1,R2,R3,Rはそ
れぞれC1〜C12の不活性なアルキル基及び/または水
素を示し、アルキル基にはそれぞれ不活性な置換基があ
ってもよい。ここでいう不活性とはグラフト反応やその
生成物の機能に悪影響を及ぼさないことを意味する。ま
たRはすべて同一である必要はない。好ましくはR1
2=H,R3=HあるいはMe,R=Hすなわち、2−
ビニル及び/または2−イソプロペニル−2−オキサゾ
リン、2−ビニル及び/または2−イソプロペニル−
5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジンである。
これらは単独でも混合物でもよい。この中でも特に2−
ビニル及び/または2−イソプロペニル−2−オキサゾ
リンが好ましい。
【0017】f:多官能モノマーとしては、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレ
ート等に代表される多官能性メタクリレートモノマー
類、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレート、
ジアリルフタレート、ビニルブチラート等に代表される
多官能性ビニルモノマー類、N,N'-m-フェニレンビスマ
レイミド、N,N'-エチレンビスマレイミドに代表される
ビスマレイミド類、P-キノンジオキシム等のジオキシム
類等が挙げられる。 g:不飽和シラン化合物としてはビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセチル
シラン、ビニルトリクロロシラン等が挙げられる。 h:不飽和チタネート化合物としてはテトライソプロピ
ルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラ
キス(2−エチルヘキソキシ)チタネート、チタンラク
テートアンモニウム塩等が挙げられる。
【0018】本発明の官能基を含むポリオレフィン系樹
脂とは、オレフィンと上記モノマーの少なくとも1種と
の2元または多元共重合体、ポリオレフィン系樹脂に該
モノマーの少なくとも1種をグラフト変性したグラフト
変性体、ポリオレフィン系樹脂に該モノマーの少なくと
も1種を含浸させた熱可塑性樹脂組成物を包含するもの
であるが、操作が簡便で、かつ効果的で、安価な方法で
あることからグラフト変性体が最も好ましい。上記モノ
マーの少なくとも1種をポリオレフィン系樹脂にグラフ
ト変性するときには架橋剤の存在下に、無溶媒または溶
媒中で行うことが望ましい。該架橋剤としては、ヒドロ
ペルオキシド、ジアルキルペルオキシド、ジアシルペル
オキシド、ペルオキシエステル、ケトンペルオキシド等
の有機過酸化物、ジヒドロ芳香族化合物、硫黄等の加硫
剤から選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
【0019】グラフト変性されるポリオレフィン系樹脂
としては、特に限定されるものではない。例えば、前記
官能基を含むポリオレフィン系樹脂単独で無機系難燃剤
と配合した組成物とする場合には、該官能基を含むポリ
オレフィン系樹脂を本質的に軟質ポリオレフィン系樹脂
とすることが好ましい。また、官能基を含むポリオレフ
ィン系樹脂と他の軟質ポリオレフィン系樹脂とブレンド
した樹脂組成物と無機系難燃剤と配合する場合において
は、官能基を含むポリオレフィン系樹脂は、必ずしも軟
質ポリオレフィン系樹脂で構成する必要はなく、高・中
密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶性の高い樹
脂で構成してもよく、特に密度0.91〜0.97g/
cm3のエチレン−α−オレフィン共重合体が好ましく
使用される。上記官能基の反応またはグラフト量は、樹
脂成分に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.
1〜15重量%の範囲で用いられる。
【0020】本発明の変性に供される軟質ポリオレフィ
ン系樹脂または官能基を含むポリオレフィン系樹脂とブ
レンドされる軟質ポリオレフィン系樹脂としては、超低
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、エチレン−ビニルエステル共重合体、エ
チレン−α,β−カルボン酸またはその誘導体との共重
合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体ゴム、エ
チレン−プロピレン−ジエンランダム共重合体ゴムなど
のオレフィン系ゴム、プロピレン−エチレンランダム共
重合体、プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体など
のα−オレフィン相互共重合体およびこれ等の混合物か
らなる群から選択された少なくとも1種のものが好まし
い。
【0021】上記超低密度ポリエチレン(VLDP
E)、高圧ラジカル重合法により製造される低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン―α,
β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体、
エチレン−ビニルエステル共重合体は前記のものであ
り、これらの重合体あるいは共重合体は混合して使用し
ても良い。これらの軟質ポリオレフィン系樹脂に対し
て、イソブテンゴム、ブタジエンゴム、1、2-ポリブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジンランダム共重合体ゴム、
クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエ
ン−スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロック共重合体ゴムなどを難燃性など
を妨げない範囲で添加して使用しても良い。
【0022】本発明の(B)成分の無機難燃剤として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
ジルコニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、
ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、酸化スズの水和物、硼砂などの無機金属化合物の水
和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウ
ム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム−カルシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化モリ
ブデン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、赤リン等が挙げられる。これらは1種でも2種以上
を併用しても良い。この中でも特に、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハ
イドロタルサイトからなる群から選ばれた少なくとも1
種が難燃効果が良く、経済的にも有利である。また、三
酸化アンチモン、ホウ酸亜鉛等と併用しても良い。また
これら難燃剤の粒径は種類によって異なるが、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等においては平均粒径
20μm以下が好ましい。上記難燃剤の量は(A)成分
のポリオレフィン系樹脂あるいは、(A’)成分の官能
基を含むポリオレフィン系樹脂またはその樹脂組成物1
00重量部に対して30〜200重量部、好ましくは4
0〜150重量部の範囲である。該難燃剤の量が30重
量部未満では難燃効果が小さく、200重量部を超える
と機械的強度・伸び等が低下し、可撓性が失われて脆く
なり、かつ低温特性も悪化する。本発明においては上記
難燃剤の少なくとも1種を用い、必要により有機難燃剤
と併用してもよい。
【0023】また無機充填剤と難燃剤とを併用すること
により、難燃剤の添加量を減少させることもできるし、
他の特性を付与させることもできる。本発明で用いられ
る無機充填剤としては、粉粒体、平板状、針状、球状ま
たは中空状および繊維状等が挙げられ、具体的には、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、珪
酸カルシウム、クレー、珪藻土、タルク、アルミナ、珪
砂、ガラス粉、酸化鉄、金属粉、三酸化アンチモン、グ
ラファィト、炭化珪素、窒化珪素、シリカ、窒化ホウ
素、窒化アルミニウム、カーボンブラックなどの粉粒状
充填剤、雲母、ガラス板、セリサイト、パイロフィライ
ト、アルミフレークなどの金属箔、黒鉛などの平板状も
しくは鱗片状充填剤、シラスバルーン、軽石などの中空
状充填剤、ガラス繊維、炭素繊維、グラファィト繊維、
ウィスカー、金属繊維、シリコーンカーバイト繊維、ア
スベスト、ウォラストナイトなどの鉱物繊維等の例を挙
げることができる。これらの無機充填剤の添加量は
(A)成分のポリオレフィン系樹脂あるいは、(A’)
成分の官能基を含むポリオレフィン系樹脂またはその樹
脂組成物100重量部に対して、100重量部程度まで
適用される。上記添加量が100重量部を超えると成形
品の衝撃強度等の機械的強度が低下するので好ましくな
い。本発明において、前記無機難燃剤もしくは無機充填
剤等を使用する場合、該難燃剤や充填剤の表面をステア
リン酸、オレイン酸、パルミチン酸等の脂肪酸またはそ
の金属塩、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス
またはそれらの変性物、有機シラン、有機ボラン、有機
チタネート等で被覆するなどの表面処理を施すのが好ま
しい。
【0024】本発明において、(A)成分のポリオレフ
ィン系樹脂あるいは、(A’)成分の官能基を含むポリ
オレフィン系樹脂またはその樹脂組成物と(B)成分の
無機難燃剤からなる組成物の物性を損なわない範囲で傷
付き白化防止剤を添加してもよい。傷付き白化防止剤と
しては、鉱油、ワックス、パラフィン類、高級脂肪
酸およびそのエステル、アミドもしくは金属塩、シリ
コーン、多価アルコールの部分的脂肪酸エステルまた
は脂肪酸アルコール、脂肪酸、脂肪酸アミノ、脂肪酸ア
ミド、アルキルフェノールもしくはアルキルナフトール
アルキレンオキサイド付加物の少なくとも1種から選択
される。
【0025】本発明において、(A)成分のポリオレフ
ィン系樹脂あるいは、(A’)成分の官能基を含むポリ
オレフィン系樹脂またはその樹脂組成物と(B)成分の
無機難燃剤からなる組成物の物性を損なわない範囲で、
しかもその使用目的に応じて、有機フィラー、酸化防止
剤、滑剤、有機あるいは無機系顔料、紫外線防止剤、分
散剤、銅害防止剤、中和剤、可塑剤、核剤等を添加して
もよい。
【0026】本発明は、(A)成分のポリオレフィン系
樹脂あるいは、(A’)成分の官能基を含むポリオレフ
ィン系樹脂またはその樹脂組成物と(B)成分の無機難
燃剤および必要に応じて配合される添加剤からなる組成
物を架橋して得られるゲル分率50%以上の難燃性ポリ
オレフィン系樹脂組成物からなる耐摩耗性床材である。
架橋する方法は得に限定されるものではなく、架橋剤を
用いる方法、電子線、β線、γ線などの高エネルギーの
放射線を照射する方法、シラン化合物やチタネート化合
物を用いる水架橋方法などいずれでもよい。架橋後の難
燃性ポリオレフィン系樹脂組成物からなる耐摩耗性床材
のゲル分率が50%以上であることが肝要であり、50
%以下であると耐熱性(耐シガレット性)、耐摩耗性、
難燃性などの改良効果が少なく不十分である。ゲル分率
は大きいほど耐熱性、耐摩耗性、難燃性などの改良効果
が大きいので好ましい。本発明に用いる架橋剤として
は、有機過酸化物等の遊離基的機構による架橋剤、硫黄
あるいは硫黄化合物等の天然および合成ゴムの架橋剤、
シラン化合物、チタネート化合物等を用いることができ
る。
【0027】有機過酸化物としては、例えば、ヒドロパ
ーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジアルキル(アリル)パーオキサ
イド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、
ジプロピオニルパーオキサイド、ジオクタノイルパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、パーオキシ琥珀
酸、パーオキシケタール、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルオキ
シアセテート、t−ブチルパーオキシイソブチレート等
が好適に用いられる。ゴムの架橋剤としてはイオウ華、
脱硫イオウ、イオウ末、沈降イオウ、コロイドイオウ、
イオウ化合物、セレンおよびそれらの化合物、芳香族ニ
トロ化合物、ジヒドロ化合物などがある。シラン化合物
としてはビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、ビニルトリアセチルシラン、ビニルトリクロ
ロシラン等が挙げられる。チタネート化合物としてはテ
トライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタ
ネート、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタネー
ト、チタンラクテートアンモニウム塩等が挙げられる。
これ等の架橋剤の添加量は耐摩耗性床材のゲル分率が5
0%以上となるように決められる。具体的には(A)成
分のポリオレフィン系樹脂あるいは、(A’)成分の官
能基を含むポリオレフィン系樹脂またはその樹脂組成物
100重量部に対して、0.01〜10重量部、好まし
くは0.05〜5重量部の範囲で使用される。
【0028】本発明において架橋剤とともに架橋助剤を
用いることができる。架橋助剤としては公知のものを使
用することができ、具体的にはジビニルベンゼン、1,
5−ヘキサジエン−3−イン、ヘキサトリエン、ジビニ
ルエーテル、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物、
フタル酸アリル、2,6−ジアクリルフェノール、ジア
リルカルビノールなどのジアリル化合物などが挙げられ
る。
【0029】本発明の耐摩耗性床材を製造する方法は得
に限定されるものではなく,公知の方法で製造すること
ができる。例えば、(A)成分のポリオレフィン系樹脂
あるいは、(A’)成分の官能基を含むポリオレフィン
系樹脂またはその樹脂組成物、(B)成分の難燃剤、必
要に応じて架橋剤や架橋助剤、無機充填剤、添加剤等を
配合し、これらを通常のタンブラー等でドライブレンド
したり、あるいはバンバリーミキサー、加圧ニーダー、
混練押出機、二軸押出機、ロール等の通常の混練機で溶
融混練して均一に分散して該樹脂組成物の混合物あるい
はそれからなる成形物を製造し、次いで加熱して架橋し
たり、温水中で水架橋したり、あるいは高エネルギー放
射線を照射して架橋したりしてよい。通常の混練機で溶
融混練して均一に分散して該樹脂組成物の混合物あるい
はそれからなる成形物を製造すると同時に架橋物が得ら
れるようにしてもよく、工業的にはこのほうが経済的で
もあり好ましい。本発明の耐摩耗性床材の表面に耐熱
性、耐摩耗性、難燃性を有するプラスチックス、セラミ
ックス、ゴム、塗料、金属、ガラス、繊維、布などの他
の材料をラミネート法、接着剤を用いて貼付する方法、
塗装法、塗布法、浸漬法、流動浸漬法、メッキ法、メタ
ライジング法、化学的または物理的蒸着法、電気泳動
法、溶射法、粉末融着法等あるいはこれらを組み合わせ
た方法等によって積層してもよい。また本発明の耐摩耗
性床材の裏面にも前記の他の材料や発泡体などを積層し
てもよいし、また本発明の耐摩耗性床材を施工し易くす
るために接着剤などを塗布したり、機械的または化学的
に表面処理してもよい。
【0030】この場合の耐摩耗性とは人間、荷物、車、
靴その他と難燃床材の表面材が繰り返し接触しても傷が
付いたり、損耗したり、難燃床材基材と表面材とが剥離
したりしないような充分な耐摩耗性を有しているという
ことであり、耐熱性とは湯、タバコの火などと難燃床材
の表面材が接触しても焦げたり、焼けたり、膨れを生じ
たり、難燃床材基材と表面材とが剥離したりしないとい
う意味である。本発明の耐摩耗性床材の厚さ、巾、長さ
などは特に限定されるものではない。長尺ものを製造し
てから適宜切断してタイル状としたり、長尺ものを適宜
切断して電車やバス、飛行機、家屋などの床や壁に合わ
せた所定の大きさにしても、あるいは始めから特定の大
きさのものを作ってもよい。
【0031】本発明においては以下の実施態様を包含す
る。 (1)前記軟質ポリオレフィンが超低密度ポリエチレ
ン、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−
α,β−不飽和カルボン酸もしくはそのエステル共重合
体およびその金属塩、オレフィン系ゴム、プロピレン−
エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテン−1ラ
ンダム共重合体からなる群から選択されてなる少なくと
も一種である請求項1および請求項2に記載の耐摩耗性
に優れた難燃床材。 (2)無機系難燃剤が無機金属化合物の水和物である請
求項1および2に記載の耐摩耗性に優れた難燃床材。 (3)前記無機金属化合物の水和物が水酸化マグネシウ
ムおよび/または水酸化アルミニウムである請求項1お
よび2に記載の耐摩耗性に優れた難燃床材。 (4)官能基を含むポリオレフィン樹脂が0.01〜2
0重量%のモノマーを含むポリオレフィン樹脂である請
求項2に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物。 (5)変性されたあるいは未変性の軟質ポリオレフィン
と変性されたあるいは未変性の結晶性ポリオレフィンと
の重量比が99〜5/1〜50のポリオレフィン樹脂で
ある請求項2に記載の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成
物。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく述べる
が、本発明の要旨を逸脱しない限り、これらの実施例に
限定されるものではない。 [使用樹脂および材料] (A)ポリオレフィン系樹脂:A−1:エチレン−アク
リル酸エチル共重合体(EEA)[EA含有量=15重
量%、MFR=0.75g/10min 、商品名;日石レ
クスロンA1150 日本石油化学(株)製] A−2:エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)[V
A含有量=15重量%、MFR=1.5g/10min 、
商品名;日石レクスロンV270 日本石油化学(株)
製] A−3:VLDPE[MFR=0.5g/10min 、商
品名;日石ソフトレックスD9005 日本石油化学
(株)製] (A’)官能基を含むポリオレフィン系樹脂またはその
樹脂組成物:a成分として無水マレイン酸を用いてグラ
フト変性された官能基を含むポリオレフィン系樹脂であ
る無水マレイン酸変性線状低密度ポリエチレン[密度
0.92g/cm3 、MFR=1.5g/10min 、商
品名;日石NポリマーL6200日本石油化学(株)
製] e成分として、アルケニル環状イミノエーテル誘導体
【0033】(B)無機難燃剤:B−1:水酸化マグネ
シウム[Mg(OH)2 、商品名;キスマ5B 協和化
学(株)製] B−2:水酸化アルミニウム[商品名;ハイジライト
H−32TX 昭和軽金属(株)製] 架橋助剤:トリメチロールプロパントリメタクリレート
(TMPT) [試料作成法][試験法] (1)引張強度(UTS)および伸び(%)厚さ1mmの
試料から3号ダンベルで打ち抜いた試験片で、テンシロ
ンを用いて引張速度200mm/min の速度で測定した。 (2)酸素指数(O.I)JIS K7201に準拠し
て行った。 (3)耐摩耗性テーバー式摩耗試験機を用い、摩耗輪H
−22、荷重2Kg、1000回転で試験後、重量減少
を測定した。 (4)耐熱性(耐シガレット性)着火した紙巻きタバコ
をシート表面に1分間放置する。タバコを取り去った
後、表面が黒色化していなかったものを合格とする。試
験結果を表1および表2に示す。
【表1】
【表2】
【0034】
【発明の効果】上記のように、本発明は(A)ポリオレ
フィン系樹脂あるいは(A' )少なくとも1種の官能基
を含むポリオレフィン系樹脂またはその樹脂組成物に水
酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の(B)無機
難燃剤、あるいは更に必要に応じて各種の添加剤を配合
した難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物を架橋すること
によって作られる耐摩耗性床材を提供するものである。
本発明の耐摩耗性床材は高度の難燃性を有するととも
に、燃焼時にハロゲンガスなどの有毒ガスの発生がな
く、耐摩耗性および耐熱性に優れ、且つ安全性、可撓
性、機械的特性、耐薬品性、電気的特性などにも優れて
いるので、自動車、電車やバス等の車両、船舶、航空
機、一般家屋、腐食ガス量を規定している原子力研究所
をはじめとした各種発電プラント、化学、鉄鋼、石油等
のプラント、また、繊維、電気、電子、建築、土木等の
分野でなどの高度な難燃性を要求される場所での床材、
壁材、カバー材などとして利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI //(C08L 23/04 23:08) (C08L 23/04 23:26) (56)参考文献 特開 平2−55751(JP,A) 特開 平1−172440(JP,A) 特開 昭62−10151(JP,A) 特表 昭62−502897(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/04 C08K 3/22 C08K 3/26 C08K 3/38 E04F 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)および(B)を含むゲル分率
    50%以上の架橋された難燃性ポリエチレン系樹脂組成
    物からなる耐摩耗性床材。 (A)超低密度ポリエチレン、エチレン−ビニルエステ
    ル共重合体、エチレン−α,β−不飽和カルボン酸もし
    くはそのエステル共重合体およびその金属塩からなる群
    から選択される少なくとも一種の軟質ポリエチレン系樹
    100重量部、 (B)無機難燃剤
    30〜200重量部。
  2. 【請求項2】 前記(A)軟質ポリエチレン系樹脂中に
    下記(A ' )ポリエチレン系樹脂が1〜50重量%含ま
    れる、請求項1記載の耐摩耗性床材。 (A’)a:カルボン酸基、カルボン酸エステル基また
    は酸無水基含有モノマー、b:エポキシ基含有モノマ
    ー、c:ヒドロキシル基含有モノマー、d:アミノ基含
    有モノマー、e:アルケニル環状イミノエーテル誘導
    体、f:多官能モノマー、g:不飽和シラン化合物、
    h:不飽和チタネート化合物から選ばれた少なくとも1
    種の官能基を含むポリエチレン系樹脂
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