JP3083347B2 - 成形性良好な難燃性樹脂組成物 - Google Patents

成形性良好な難燃性樹脂組成物

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JP3083347B2
JP3083347B2 JP03162061A JP16206191A JP3083347B2 JP 3083347 B2 JP3083347 B2 JP 3083347B2 JP 03162061 A JP03162061 A JP 03162061A JP 16206191 A JP16206191 A JP 16206191A JP 3083347 B2 JP3083347 B2 JP 3083347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリオレフィン系樹脂、
無機難燃剤および高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩か
らなる成形性の難燃性ポリオレフィン系樹脂組成物に関
する。より詳しくは、有害ガスの発生がなく、高度の難
燃性を有すると共に、連続成形をした場合にも樹脂堆積
物(目やに)の発生を生じない難燃性ポリオレフィン系
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電線、ケーブルの被覆等に使用さ
れる難燃性樹脂組成物としてポリ塩化ビニル樹脂(PV
Cと略す)からなる基材の上に耐摩耗性および/または
耐熱性を有する架橋PVCを設けた難燃性シートが知ら
れている。しかし、上記PVCは難燃性はあるものの、
PVCは重く、また残留塩化ビニルモノマーや可塑剤に
よる毒性の問題や、長年使用すると可撓性が失われるば
かりでなく、燃焼時においては有毒ガスを発生するなど
の問題を有しているので、近年、このPVCにに代わる
毒性の問題がなく、軽量で、且つ長期に亘り安定して使
用できるものが要望されつつある。上記PVCの代わり
にポリオレフィンを使用すれば軽量化を計ることができ
るが、ポリオレフィン単体では易燃性であり、ポリオレ
フィンにハロゲン系難燃剤等の有機難燃剤を含有せしめ
た樹脂組成物を使用すると軽量化や難燃性は達成するこ
とができるが、上記PVCと同様にハロゲン系難燃剤等
の有機難燃剤は燃焼時に有毒ガスを発生するいう問題を
有している。昨今においては、ポリオレフィンに有害ガ
スの発生がなく、低煙性で、無公害型の難燃剤として、
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機難燃
剤を添加することが提案されている(例えば、特開昭5
1−132254号公報、特開昭56−136832号
公報、特開平1−234436号公報等)。しかし、ポ
リオレフィンに多量に無機難燃剤を配合すると長時間の
連続運転を行うとダイスやノズルなどの出口に樹脂堆積
物(目やに)が発生し成形物の表面を荒したり、傷つけ
たり、あるいは樹脂堆積物が酸化劣化するなどし、いわ
ゆる焼け樹脂を生成し、不良品の発生または製品の品質
を著しく低下させるという問題が起こっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、鋭意検討してなされたものであって、ハロゲンフリ
ーの無公害型の高度の難燃性を有する組成物を使用し、
長時間運転を行った場合においても目やにが発生せず、
可撓性、機械特性、電気特性等に優れる表面外観の優れ
た成形品を得ることができる難燃性樹脂組成物を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、
(A)ポリオレフィン系樹脂(A1 )あるいはポリオレ
フィン系樹脂(A1)と下記のポリオレフィン系樹脂
(A2 )の合計量に対してポリオレフィン系樹脂(A2
)を0.02〜10重量%含む樹脂組成物100重量
部と、 (B)無機難燃剤 30〜200重量部 (C)高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩0.01〜5重量部を含む 成形性良好な難燃性樹脂組成物である。ポリオレ
フィン系樹脂(A2 ): a1 :カルボン酸基、カルボン酸エステル基または酸無
水基含有モノマー、a2 :エポキシ基含有モノマー、a
3 :ヒドロキシル基含有モノマー、a4 :アミノ基含有
モノマー、a5 :アルケニル環状イミノエーテル誘導
体、a6 :多官能モノマー、a7 :不飽和有機チタネー
ト化合物、a8 :不飽和有機シラン化合物から選ばれた
少なくとも1種の反応性化合物を含むポリオレフィン系
樹脂(A2) 本発明の第2発明は、(A)ポリオレフィン系樹脂(A
1 )あるいは下記のポリオレフィン系樹脂(A2 )ある
いはポリオレフィン系樹脂(A1)と下記のポリオレフ
ィン系樹脂(A2 )とからなる樹脂組成物 100
重量部と、B)無機難燃剤 30〜200重量部 (C)高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩0.01〜5重量部 を含む成形性良好な難燃性樹脂組成物である。 ポリオレ
フィン系樹脂(A2 )a1 :カルボン酸基、カルボン酸エステル基または酸無
水基含有モノマー、a2 :エポキシ基含有モノマー、a
3 :ヒドロキシル基含有モノマー、a4 :アミノ基含有
モノマー、a5 :アルケニル環状イミノエーテル誘導
体、a6 :多官能モノマー、a7 :不飽和有機チタネー
ト化合物、a8 :不飽和有機シラン化合物から選ばれた
少なくとも1種の反応性化合物を0.01〜20重量%
グラフト変性したポリオレフィン系樹脂(A2 ) 本発明の第3発明は、ポリオレフィン系樹脂(A1 )が
エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、超低密度ポリエチレンから選ばれるポ
リオレフィン系樹脂であり、ポリオレフィン系樹脂(A
2 )がカルボン酸基、カルボン酸エステル基または酸無
水基含有モノマーをグラフト変性したポリオレフィン系
樹脂(A2 )である請求項1あるいは請求項2記載の難
燃性樹脂組成物である。 本発明の第4発明は 、高級脂肪
酸の1価のアルカリ金属塩が、ステアリン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸リチウム、ラ
ウリン酸ナトリウム、12−ヒドロキシステアリン酸ナ
トリウムおよび12−ヒドロキシステアリン酸リチウム
からなる群から選択される少なくとも1種である請求項
から請求項3のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物で
ある。 本発明の第5発明は、各成分が組成物中に均一に
分散しており目やにが生じないことを特徴とする請求項
1から請求項4のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物で
ある。
【0005】本発明の(A)成分であるポリオレフィン
系樹脂(A1)としては、超低密度ポリエチレン、高圧
法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
共重合体ゴム、エチレン−ブテン−1共重合体ゴムなど
のオレフィン系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合体な
どのエチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体などのエ
チレン−α,β−カルボン酸またはその誘導体との共重
合体などのエチレン系(共)重合体、ポリプロピレン、
プロピレン−エチレン共重合体などのポリプロピレン系
重合体、ポリブテン系重合体等が挙げられる。これらの
中でも超低密度ポリエチレン(VLDPE)、高圧法低
密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチ
レン(LLDPE)などの密度が0.86〜0.94 g/cm3のエ
チレン(共)重合体、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴム(EPDM)、エチレン−ブテン−1共重合体ゴム
などのオレフィン系ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)などのエチレン−ビニルエステル共重合
体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共
重合体などのエチレン−α,β−カルボン酸またはその
誘導体との共重合体などの軟質ポリオレフィン系重合体
およびこれらを主成分とする組成物または混合物が難燃
剤や充填剤などの受容性や相溶性などの観点から好まし
い。
【0006】上記超低密度ポリエチレン(VLDPE)
とは、密度が0.86〜0.910 g/cm3 であり、かつ直鎖状低
密度ポリエチレンとエチレン−α−オレフィン共重合体
ゴムとの中間の性状を示すポリエチレンを指す。例えば
密度0.860 〜0.910 g/cm3 、示差走査熱量測定法(DS
C)による最大ピーク温度(Tm )60℃以上、かつ好
ましくは沸騰n−ヘキサン不溶分10重量%以上の性状
を有する特定のエチレン−α−オレフィン共重合体であ
り、少なくともチタンおよび/またはバナジウムを含有
する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物とからなる
触媒を用いて重合され、直鎖状低密度ポリエチレンが示
す高結晶部分とエチレン−α−オレフィン共重合体ゴム
が示す非晶部分とを合わせ持つ樹脂であって、前者の特
徴である機械的強度、耐熱性などと、後者の特徴である
ゴム状弾性、耐低温衝撃性などがバランスよく共存して
おり、本発明に用いるときは極めて有用である。該α−
オレフィンとしてはプロピレン、ブテン−1、4−メチ
ルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン
−1、ドデセン−1等を挙げることができる。
【0007】本発明のオレフィン系ゴムとしては、エチ
レン−プロピレン−ジエンランダム共重合体ゴム、エチ
レン−プロピレンランダム共重合体ゴムが特に好まし
い。この二つのゴムは、他のゴム状物質に比べて熱可塑
性にすぐれ、溶融混練による分散が容易であり、SB
R、イソプレンゴム、ニトリルゴムあるいはブタジエン
ゴム等と比較すると独特の臭気を有しない点、あるいは
ペレット状で入手できるために、配合する際の計量や取
扱いが容易であり、かつ組成物製造装置の形式について
も選択の自由度が大きいことなど、操作上の利点を有す
ることが挙げられる。上記エチレン−プロピレン−ジエ
ンランダム共重合体ゴムのジエン成分については、エチ
リデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−
シクロヘキサジエン等いずれも使用できる。またこれら
のゴム状物質のムーニー粘度(ML1+4 100 ℃)は10
〜100、好ましくは(ML1+4100 ℃)20〜90の
範囲である。ムーニー粘度(ML1+4 100℃)が10以
下のものを使用すると、耐衝撃性の改良効果がほとんど
得られず、ムーニー粘度(ML1+4 100 ℃)100以上
のものであると、該無機難燃剤との分散が悪くなる恐れ
を生じる。
【0008】本発明のプロピレン系あるいはブテン系軟
質ポリオレフィンはチーグラー系触媒を用いて製造され
るプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、ブテ
ン−1−α−オレフィンランダム共重合体などであり低
結晶性乃至非結晶性ポリオレフィンである。
【0009】さらに本発明においては、イソブテンゴ
ム、ブタジエンゴム、1,2-ポリブタジエンゴム、スチレ
ン−ブタジエンランダム共重合体ゴム、クロロプレンゴ
ム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体ゴム等を添加して使用しても良い。
【0010】本発明のエチレン−ビニルエステル共重合
体は、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレンを主成
分とするプロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸
ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステア
リン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニルなどのビニルエ
ステル単量体との共重合体である。これらの中でも特に
好ましいものとしては、酢酸ビニルを挙げることができ
る。すなわち、エチレン50〜99.5重量%、ビニル
エステル0.5〜50重量%、他の共重合可能な不飽和
単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好まし
い。
【0011】本発明のエチレン―α,β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体との共重合体としては、エチレン
−α,β−不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−α,
β−不飽和カルボン酸エステル共重合体、それらの金属
塩、アミド、イミド等が挙げられるが、好ましくは高圧
ラジカル重合法で製造されるエチレン50〜99.5重
量%、α,β−不飽和カルボン酸もしくはエステル0.
5〜50重量%、および他の共重合可能な不飽和単量体
0〜49.5重量%からなる共重合体が好ましい。
【0012】上記のα,β−不飽和カルボン酸もしくは
エステルの具体的な例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、無水イ
タコン酸等の不飽和カルボン酸類、アクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸
エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、
アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソプロピル、
アクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸−n−ブチル、
アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、アク
リル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、マレイン
酸モノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチル
エステル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシ
ジル等の不飽和カルボン酸エステル類を挙げることがで
きる。この中でも特に好ましいものとして(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを挙げることができる。更に好
ましくはアクリル酸エチルを挙げることができる。
【0013】金属塩としてはナトリウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩、リチウム塩、アルミニウム塩、マグ
ネシウム塩、亜鉛塩等が挙げられる。
【0014】上記の共重合体の具体例としては、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−アクリル
酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジル
共重合体、エチレン−メタクリル酸グリシジル−アクリ
ル酸エチル共重合体などあるいはこれらの金属塩(アイ
オノマー)等が挙げられる。これらの共重合体は混合し
て使用しても良い。とりわけエチレン−ビニルエステル
共重合体、エチレン−α,β−カルボン酸またはその誘
導体との共重合体等の含酸素軟質ポリオレフィン系樹脂
が難燃性の相乗効果が著しいことから好ましい。上記含
酸素軟質ポリオレフィン系樹脂が無機系難燃剤を配合し
たとき高度な難燃性を示す理由は明確ではないが、燃焼
時において無機系難燃剤との相乗効果によるものと考え
られる。
【0015】本発明の反応性化合物を含むポリオレフィ
ン系樹脂組成物とは、a1:カルボン酸基、カルボン酸
エステル基または酸無水基含有モノマー、a2:エポキ
シ基含有モノマー、a3 :ヒドロキシル基含有モノマ
ー、a4:アミノ基含有モノマー、e:アルケニル環状
イミノエーテル誘導体、a5:多官能モノマー、a7:不
飽和有機チタネート化合物、a8:不飽和有機シラン化
合物から選ばれた少なくとも1種の反応性基を含むポリ
オレフィン系樹脂(A2)またはその樹脂組成物100
重量部と、無機難燃剤(B)30〜200重量部を含む
樹脂組成物からなるものである。
【0016】本発明の反応性基を含むポリオレフィン系
樹脂とは、オレフィンと上記モノマーの少なくとも1種
との2元または多元共重合体、ポリオレフィン系樹脂に
該モノマーの少なくとも1種をグラフト変性したグラフ
ト変性体、ポリオレフィン系樹脂に該モノマーの少なく
とも1種を含浸させた熱可塑性樹脂組成物を包含するも
のであるが、操作が簡便で、かつ効果的で、安価な方法
であることからグラフト変性体が最も好ましい。
【0017】上記反応性基a1:カルボン酸基、カルボ
ン酸エステル基または酸無水基含有モノマーとは、マレ
イン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等のα,
β-不飽和ジカルボン酸,アクリル酸、メタクリル酸、
フラン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、ペンテン酸等の不
飽和モノカルボン酸,あるいはこれらα,β- 不飽和ジ
カルボン酸または不飽和モノカルボン酸のエステルまた
は無水物が挙げられる。
【0018】a2:エポキシ基含有モノマーとしては、
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、イタ
コン酸モノグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸
モノグリシジルエステル、ブテントリカルボン酸ジグリ
シジルエステル、ブテントリカルボン酸トリグリシジル
エステルおよびα−クロロアリル、マレイン酸、クロト
ン酸、フマ−ル酸等のグリシジルエステル類またはビニ
ルグリシジルエ−テル、アリルグリシジルエ−テル、グ
リシジルオキシエチルビニルエ−テル、スチレン−p−
グリシジルエ−テルなどのグリシジルエ−テル類、p−
グリシジルスチレンなどが挙げられるが、特に好ましい
ものとしてはメタクリル酸グリシジル、アリルグリシジ
ルエ−テルを挙げることができる。
【0019】a3:ヒドロキシル基含有モノマーとして
は、1−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0020】a4:アミノ基含有モノマーとしては、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート等の3級アミノ基含有モノマー
が挙げられる。
【0021】a5:アルケニル環状イミノエーテル誘導
体としては、以下の構造式(化1)で表されるものであ
り、
【化1】 [ここでnは1、2及び3であり、好ましくは2及び
3、より好ましくは2である。またR1 ,R2 ,R3
RはそれぞれC1 〜C12の不活性なアルキル基及び/ま
たは水素を示し、アルキル基にはそれぞれ不活性な置換
基があってもよい]ここでいう不活性とはグラフト反応
やその生成物の機能に悪影響を及ぼさないことを意味す
る。またRはすべて同一である必要はない。好ましくは
1 =R2=H,R3 =HあるいはMe,R=Hすなわ
ち、2−ビニル及び/または2−イソプロペニル−2−
オキサゾリン、2−ビニル及び/または2−イソプロペ
ニル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジンで
ある。これらは単独でも混合物でもよい。この中でも特
に2−ビニル及び/または2−イソプロペニル−2−オ
キサゾリンが好ましい。
【0022】a6:多官能モノマーとしては、トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリ
レート等に代表される多官能性メタクリレートモノマー
類、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレート、
ジアリルフタレート、ビニルブチラート等に代表される
多官能性ビニルモノマー類、N,N'-m- フェニレンビスマ
レイミド、N,N'- エチレンビスマレイミドに代表される
ビスマレイミド類、P-キノンジオキシム等のジオキシム
類等が挙げられる。
【0023】a7:不飽和チタネート化合物としてはテ
トライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタ
ネート、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタネー
ト、チタンラクテートアンモニウム塩等が挙げられる。
【0024】a8:不飽和シラン化合物としてはビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリアセチルシラン、ビニルトリクロロシランなどが
挙げられる。
【0025】上記モノマーの少なくとも1種をポリオレ
フィン系樹脂にグラフト変性するときには架橋剤の存在
下に、無溶媒または溶媒中で行うことが望ましい。該架
橋剤としては、ヒドロペルオキシド、ジアルキルペルオ
キシド、ジアシルペルオキシド、ペルオキシエステル、
ケトンペルオキシド等の有機過酸化物、ジヒドロ芳香族
化合物、硫黄等の加硫剤から選ばれた少なくとも1種が
挙げられる。
【0026】グラフト変性されるポリオレフィン系樹脂
としては、特に限定されるものではない。例えば、前記
反応性基を含むポリオレフィン系樹脂単独で無機系難燃
剤と配合した組成物とする場合には、該反応性基を含む
ポリオレフィン系樹脂を本質的に軟質ポリオレフィン系
樹脂とすることが好ましい。また、反応性基を含むポリ
オレフィン系樹脂と他の軟質ポリオレフィン系樹脂とブ
レンドした樹脂組成物と無機系難燃剤と配合する場合に
おいては、反応性基を含むポリオレフィン系樹脂は、必
ずしも軟質ポリオレフィン系樹脂で構成する必要はな
く、高・中密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶
性の高い樹脂で構成してもよく、特に密度0.91〜
0.97g/cm3 のエチレン−α−オレフィン共重合
体が好ましく使用される。
【0027】上記反応性基の反応またはグラフト量は、
樹脂成分に対して0.01〜20重量%、好ましくは
0.1〜15重量%の範囲で用いられる。本発明の変性
に供される軟質ポリオレフィン系樹脂または反応性基を
含むポリオレフィン系樹脂とブレンドされる軟質ポリオ
レフィン系樹脂としては、前記ポリオレフィン系樹脂
(A1)の少なくとも1種から適宜選択される。
【0028】本発明の(B)成分の無機難燃剤として
は、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
ジルコニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、
ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、酸化スズの水和物、硼砂などの無機金属化合物の水
和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウ
ム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム−カルシウム、炭酸カ
ルシウム、炭酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化モリ
ブデン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、赤リン等が挙げられる。これらは1種でも2種以上
を併用しても良い。この中でも特に、水酸化マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハ
イドロタルサイトからなる群から選ばれた少なくとも1
種が難燃効果が良く、経済的にも有利である。
【0029】また、チャー(炭化層)を助成するために
水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の無機金属
水和物と赤リンまたはフェノール樹脂コーティング赤リ
ン、カ−ボンブラック、硼酸塩等の少なくとも1種と併
用することが好ましい。上記赤リン等のチャー形成助剤
の配合量は、無機系難燃剤に対して、0.5〜20重量
%位の範囲で添加することが望ましい。またこれら無機
系難燃剤の粒径は種類によって異なるが、水酸化マグネ
シウム、水酸化アルミニウム等においては平均粒径20
μm以下が好ましい。
【0030】上記無機系難燃剤の配合量は樹脂成分10
0重量部に対して30〜200重量部、好ましくは50
〜150重量部の範囲である。該難燃剤の量が30重量
部未満では燃焼効果が小さく、200重量部を超えると
機械的強度・伸びが低下し、可撓性が失われて脆くな
り、かつ低温特性も悪化する。
【0031】本発明の(C)成分の高級脂肪酸の1価の
アルカリ金属塩としては、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ラウリル酸等の天然または合成飽和脂
肪酸あるいは不飽和脂肪酸であって、通常炭素数10〜
24程度の高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩である。
該1価のアルカリ金属としては、リチウム、ナトリウ
ム、カリウム等が挙げられる。具体的には、ステアリン
酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステアリン酸リ
チウム、ラウリン酸ナトリウム、12−ヒドロキシステ
アリン酸ナトリウムおよび12−ヒドロキシステアリン
酸リチウム等が挙げられ、これらの高級脂肪酸の1価の
アルカリ金属塩を2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩の配合量は、ポ
リオレフィン系樹脂100重量部、無機難燃剤30〜2
00重量部に対して0.01から5重量部である。該配
合量が0.01未満では効果が発揮されない虞が生じ、
5重量部を超える場合には、押出機内でのスリップ現象
が惹起される虞を生じるばかりでなく、成形品の表面に
ブリードアウトし、製品外観を損なう虞も生ずる。理由
は定かでないが、特にアルカリ金属として、1価の金属
が有効である。
【0032】また本発明では無機系充填剤と難燃剤とを
併用することにより、難燃剤の添加量を減少させること
もできるし、他の特性を付与させることもできる。本発
明で用いられる無機充填剤としては、粉粒体、平板状、
針状、球状または中空状および繊維状等が挙げられ、具
体的には、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウム、珪酸カルシウム、クレー、珪藻土、タルク、
アルミナ、珪砂、ガラス粉、酸化鉄、金属粉、三酸化ア
ンチモン、グラファィト、炭化珪素、窒化珪素、シリ
カ、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、カーボンブラック
などの粉粒状充填剤、雲母、ガラス板、セリサイト、パ
イロフィライト、アルミフレークなどの金属箔、黒鉛な
どの平板状もしくは鱗片状充填剤、シラスバルーン、軽
石などの中空状充填剤、ガラス繊維、炭素繊維、グラフ
ァィト繊維、ウィスカー、金属繊維、シリコーンカーバ
イト繊維、アスベスト、ウォラストナイトなどの鉱物繊
維等の例を挙げることができる。
【0033】これらの添加量は樹脂成分100重量部に
たいして、100重量部程度まで適用される。上記添加
量が100重量部を超えると組成物の衝撃強度等の機械
的強度が低下するので好ましくない。
【0034】本発明で用いる樹脂組成物に対して、その
特性を損なわない範囲で傷付き白化防止剤を添加しても
良い。該傷付き白化防止剤としては、鉱油、ワック
ス、パラフィン類、他の高級脂肪酸およびそのエステ
ル、アミドもしくは金属塩、シリコーン、多価アル
コールの部分的脂肪酸エステルまたは脂肪酸アルコー
ル、脂肪酸、脂肪酸アミノ、脂肪酸アミド、アルキルフ
ェノール若しくはアルキルナフトールアルキレンオキサ
イド付加物の少なくとも1種から選択される。上記傷付
き白化防止剤の中でも、オレイン酸アミド、ステアリン
酸アミド、高級脂肪酸アミドおよび高級脂肪酸変性シリ
コンオイルなどのシリコンが好ましく、特に高級脂肪酸
アミドは安価であることから経済的にも有利である。
【0035】本発明において、樹脂組成物の物性を損な
わない範囲で、しかもその使用目的に応じて、有機フィ
ラー、酸化防止剤、滑剤、有機あるいは無機系顔料、紫
外線防止剤、分散剤、架橋剤、銅害防止剤、中和剤、可
塑剤、核剤等を添加してもよい。
【0036】本発明の組成物は、一般的には、先ず反応
性基を含むポリオレフィン系樹脂、無機難燃剤、高級脂
肪酸の金属塩と、必要に応じて無機充填剤、添加剤等を
配合し、これらを通常のタンブラー等でドライブレンド
して作ったり、あるいはバンバリーミキサー、加圧ニー
ダー、混練押出機、二軸押出機、ロール等の通常の混練
機で溶融混練して均一に分散して製造される。
【0037】本発明においては以下の実施態様を包含す
る。 (1)前記ポリオレフィン系樹脂(A1)が超低密度ポ
リエチレン、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチ
レン−α,β−不飽和カルボン酸もしくはそのエステル
共重合体およびその金属塩、オレフィン系ゴム、プロピ
レン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテン
−1ランダム共重合体からなる群から選択されてなる少
なくとも一種である請求項1に記載の難燃性樹脂組成
物。 (2)無機系難燃剤が無機金属化合物の水和物である請
求項1および2に記載の難燃性樹脂組成物。 (3)前記無機金属化合物の水和物が水酸化マグネシウ
ムおよび/または水酸化アルミニウムである請求項1お
よび2に記載の難燃性樹脂組成物。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく述べる
が、本発明の要旨を逸脱しない限り、これらの実施例に
限定されるものではない。 [使用樹脂および材料] (A1)成分 ポリオレフィン系樹脂: A1-1:エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EE
A) [EA含有量=15重量%、MFR=0.75g/10
min. 商品名;日石レクスロンA1150、日本石油化
学(株)製] A1-2:エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA) [VA含有量=15重量%、MFR=1.5g/10mi
n. 商品名;日石レクスロンV270、日本石油化学
(株)製] A1-3:超低密度ポリエチレン(VLDPE) [密度=0.900g/cm3、MFR=0.5g/10mi
n. 商品名;日石ソフトレックスD9005、日本石油
化学(株)製]
【0039】(A2)成分 反応性化合物を含むポリオ
レフィン系樹脂: a1:無水マレイン酸変性直鎖状低密度ポリエチレン
(MAnLLDPE) [密度=0.92g/cm3、MFR=1.0g/10mi
n.] a5:アルケニル環状イミノエーテル変性直鎖状低密度
ポリエチレン (B)成分 無機難燃剤: B1:水酸化マグネシウム[商品名;キスマ5BG 協
和化学(株)製] B2:水酸化アルミニウム[商品名;ハイジライトH3
2TX、昭和軽金属(株)製] (C)成分 高級脂肪酸の1価の金属塩 C1:ステアリン酸リチウム C2:ステアリン酸ナトリウム C3:ステアリン酸カルシウム C4:ステアリン酸亜鉛 試験結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】[試験法] (1)引張強度(UTS)および伸び(%) 厚さ1mmの試料から3号ダンベルで打ち抜いた試験片
で、テンシロンを用いて引張速度200mm/min の速度
で測定した。 (2)酸素指数(O.I) JIS K7201に準拠して行った。 (3)目やに発生量 40mmφ押出機により穴径2mm、ランド長さ10m
m、穴数6個のダイスを用い、設定温度220℃、押出
量16Kg/HRで1時間押出し、その時に発生した目や
にを採取し、重量を測定した。
【0042】
【発明の効果】上記のように、本発明はポリオレフィン
系樹脂、無機難燃剤、1価の高級脂肪酸金属塩からなる
樹脂組成物とすることにより、成形性が格段に改良され
る。特にこのようなハロゲンフリーの無公害型の高度の
難燃性を有する組成物を使用し、長時間運転を行った場
合においても目やにが発生せず、可撓性、機械特性、電
気特性等に優れる表面外観の優れた成形品を得ることが
できる。さらに特定の反応性基を有するポリオレフィン
系樹脂と無機難燃剤とをカップリングさせることによ
り、燃焼時にドリッピングが発生せず、且つ加工性、可
撓性、機械的特性、電気的特性などを飛躍的に向上さ
せ、安全上の問題がないハロゲンフリーの無公害型の高
度の難燃性を付与することができたものと推考される。
このような優れた特性を有する本発明の難燃性樹脂組成
物は、自動車、電車やバス等の車両、船舶、航空機、一
般家屋、腐食ガス量を規定している原子力研究所をはじ
めとした各種発電プラント、化学、鉄鋼、石油等のプラ
ント、また、繊維、電気、電子、建築、土木等の分野で
などの高度な難燃性を要求される場所で利用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 3:22 5:098) (C08L 23/00 23:26) (56)参考文献 特開 平1−245039(JP,A) 特開 昭62−177046(JP,A) 特開 昭58−57447(JP,A) 特開 平3−231947(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08 H01B 3/44 H01B 7/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリオレフィン系樹脂(A1 )あ
    るいはポリオレフィン系樹脂(A1)と下記のポリオレ
    フィン系樹脂(A2 )の合計量に対してポリオレフィン
    系樹脂(A2 )を0.02〜10重量%含む樹脂組成物
    100重量部と、 (B)無機難燃剤 30〜200重量部 (C)高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩0.01〜5重量部を含む 成形性良好な難燃性樹脂組成物。ポリオレフィン
    系樹脂(A2 ): a1 :カルボン酸基、カルボン酸エステル基または酸無
    水基含有モノマー、a2 :エポキシ基含有モノマー、a
    3 :ヒドロキシル基含有モノマー、a4 :アミノ基含有
    モノマー、a5 :アルケニル環状イミノエーテル誘導
    体、a6 :多官能モノマー、a7 :不飽和有機チタネー
    ト化合物、a8 :不飽和有機シラン化合物から選ばれた
    少なくとも1種の反応性化合物を含むポリオレフィン系
    樹脂(A2)
  2. 【請求項2】 (A)ポリオレフィン系樹脂(A1 )あ
    るいは下記のポリオレフィン系樹脂(A2 )あるいはポ
    リオレフィン系樹脂(A1)と下記のポリオレフィン系
    樹脂(A2 )とからなる樹脂組成物 100重量部
    と、B)無機難燃剤 30〜200重量部 (C)高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩0.01〜5重量部 を含む成形性良好な難燃性樹脂組成物。 ポリオレフィン
    系樹脂(A2 )a1 :カルボン酸基、カルボン酸エステル基または酸無
    水基含有モノマー、a2 :エポキシ基含有モノマー、a
    3 :ヒドロキシル基含有モノマー、a4 :アミノ基含有
    モノマー、a5 :アルケニル環状イミノエーテル誘導
    体、a6 :多官能モノマー、a7 :不飽和有機チタネー
    ト化合物、a8 :不飽和有機シラン化合物から選ばれた
    少なくとも1種の反応性化合物を0.01〜20重量%
    グラフト変性したポリオレフィン系樹脂(A2 )
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系樹脂(A1 )がエチレ
    ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル
    共重合体、超低密度ポリエチレンから選ばれるポリオレ
    フィン系樹脂であり、ポリオレフィン系樹脂(A2 )が
    カルボン酸基、カルボン酸エステル基または酸無水基含
    有モノマーをグラフト変性したポリオレフィン系樹脂
    (A2 )である請求項1あるいは請求項2記載の難燃性
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 高級脂肪酸の1価のアルカリ金属塩が、
    ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、ステ
    アリン酸リチウム、ラウリン酸ナトリウム、12−ヒド
    ロキシステアリン酸ナトリウムおよび12−ヒドロキシ
    ステアリン酸リチウムからなる群から選択される少なく
    とも1種である請求項1から請求項3のいずれかに記載
    難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 各成分が組成物中に均一に分散しており
    目やにが生じないことを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物
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