JP2780217B2 - プラスチックチューブ - Google Patents

プラスチックチューブ

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JP2780217B2
JP2780217B2 JP5070017A JP7001793A JP2780217B2 JP 2780217 B2 JP2780217 B2 JP 2780217B2 JP 5070017 A JP5070017 A JP 5070017A JP 7001793 A JP7001793 A JP 7001793A JP 2780217 B2 JP2780217 B2 JP 2780217B2
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tube
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flame retardant
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茂 柏崎
紀雄 高畑
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製造加工性に優れたプラ
スチックチューブに係り、特に押出成形時に目ヤニの発
生を防止できるプラスチックチューブに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチックチューブ、特に難燃性の収
縮チューブは、電線の絶縁保護、端末処理などに広く使
用されている。これらのプラスチックチューブは、一般
に電気絶縁性に優れたポリオレフィンを主材料として、
ハロゲン系難燃剤により難燃化されている。多くのプラ
スチックチューブは押出成形で連続的に製造されてい
る。収縮チューブの場合には、さらに電子線などにより
架橋を行ない、次いで加熱拡管あるいは機械的に強制拡
管して製品が完成する。
【0003】このようなプラスチックチューブ製品は現
在広く作られており、当然のことながらできるだけ低コ
ストで製造するための努力が払われている。プラスチッ
クチューブの製造においてやっかいな問題は、プラスチ
ックチューブ内面に付着するいわゆる目ヤニがある。目
ヤニは、図2に示すようにプラスチック材料1をダイ2
とニップル3間から押出成形してプラスチックチューブ
4を製造する際、プラスチック材料1の一部がダイ2や
ニップル3に付着し、堆積して塊となって発生するもの
である。この目ヤニ5は、ひどい場合にはプラスチック
チューブ4の内面を塞いでしまうことすらある。この目
ヤニの発生は製造の歩留りを悪くするため、その防止に
ついても従来多くの技術的検討が加えられていた。例え
ば、純粋な透明ポリエチレンフィルムや、ポリ塩化ビニ
ルフィルムなどの目ヤニ防止にスリップ剤や滑剤が用い
られると同様に、プラスチックチューブの製造において
も滑剤の添加が目ヤニ防止に有効であることは容易に知
られるところであり、実際にも効果がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、難燃性
のコンパウンドを用いてプラスチックチューブ製造した
場合、滑剤の添加は確かにある程度の効果を有するもの
の、その効果は不十分で長時間連続して製造する場合に
はやはり目ヤニの生成が多く、製造上の大きな問題であ
ることが明らかとなった。
【0005】本発明の目的は前記した従来技術の欠点を
解消し、目ヤニ生成のすこぶる少ないチューブを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、上記の
如きポリオレフィンとハロゲン系難燃剤を主成分とする
チューブ材料に、酸性雰囲気を中和する塩基性物質と滑
剤とを添加したものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、難燃性コンパウンドの酸性
雰囲気を塩基性物質を用いて中和することで滑剤の滑性
効果が十分に発揮でき、これにより目ヤニの発生を著し
く低減させることが可能となる。
【0008】すなわち、本発明者らは難燃性コンパウン
ドの目ヤニ低減を種々検討した結果多くの非難燃コンパ
ウンドで効果のある滑剤でも、難燃コンパウンドに対し
てはその効果が大幅に減少してしまうこと、そしてその
原因がコンパウンドが酸性雰囲気になってしまうためで
あることをつきとめた。またコンパウンドの酸性雰囲気
を解消させるために塩基性物質を添加するだけで十分に
滑性効果を回復できることを確かめた。
【0009】特に塩基性物質としては、酸化亜鉛、酸化
鉛、あるいは三塩基性硫酸鉛、一塩基性亜硫酸鉛、二塩
基性亜硫酸鉛、一塩基性硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、
塩基性亜硫酸亜リン酸鉛、二塩基性フタル酸鉛、二塩基
性ステアリン酸鉛などが挙げられる。
【0010】滑剤としては、従来公知の種々の物質、ワ
ックス類、脂肪酸類、脂肪酸アミド類、脂肪酸エステル
類、脂肪アルコールを用いることが可能であるが、好ま
しくは脂肪酸、例えばステアリン酸、ラウリン酸、リシ
ノール酸、ヒドロキシステアリン酸などであり、さらに
金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリ
ウム、リシノール酸亜鉛、ラウリン酸バリウム、ラウリ
ン酸亜鉛などが極めて有効である。難燃剤を含むポリオ
レフィン、特にエチレン・酢酸ビニルコポリマなどと混
練すると微量ながら難燃剤のハロゲンの離脱、あるいは
これに伴うポリマの酢酸の離脱によりコンパウンドが酸
性雰囲気となる。これが滑剤の滑性効果を大きく制限し
てしまう。したがって塩基性物質は0.05〜2重量部
の範囲の添加で十分である。滑剤も0.05〜2重量部
の範囲で両者を併用することですこぶる目ヤニを低減さ
せることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の好適実施例を添付図面により説
明する 先ず、ポリオレフィンとハロゲン系難燃剤を主成分と
し、これに塩基性物質と滑剤を添加した樹脂組成物を混
練し、このコンパウンド10を図1に示す押出機のダイ
1とニップル2間から押し出してプラスチックチューブ
11を製造する。この押出成形時ダイ1とニップル2に
は目ヤニの付着堆積が極めて少なく、長時間押出し成形
が可能となる。
【0012】次に、本発明の具体的実施例を比較例と併
せて説明する。
【0013】実施例1 エチレン酢酸ビニルコポリマ(酢酸ビニル19%、メル
トフローレート2.5g/10min、密度0.94、
三井デュポンポリケミカル社 エバフレックスP190
5)100重量部に、臭素系難燃剤としてデカブロモジ
フェニルエーテル30重量部と三酸化アンチモン30重
量部、脂肪防止剤としてイルガノックス1010(チバ
ガイギ社)0.5重量部、滑剤としてステアリン酸0.
5重量部、塩基性物質として三塩基性硫酸鉛1.0重量
部を150℃のバンバリミキサで均一に混練した。得ら
れたコンパウンドを40mm押出機を用いて外径5mm
内径4mmのチューブを30m/min速度、120℃
で押出成形した。2時間連続成形したとき、ダイ部に生
成した目ヤニの重量を秤量した。その結果0.5gと極
めて少なかった。
【0014】実施例2 実施例1と同様の材料で、滑剤としてステアリン酸亜鉛
を、塩基性物質として二塩基性亜リン酸鉛を用いた以外
は全く同様にして連続成形し目ヤニ生成量を測定した。
その結果0.3gと極めて少なかった。
【0015】実施例3 滑剤としてヒドロキシステアリン酸、塩基性物質として
酸化亜鉛を用いた以外は実施例1と同様にして目ヤニを
測定した。0.4gと非常に少なかった。
【0016】比較例1 実施例1で三塩基性硫酸鉛を除いた以外は全く同様にし
て連続成形し生成した目ヤニを測定した。その結果2
8.7gと極めて多量であった。
【0017】比較例2 実施例2で二塩基性亜リン酸鉛を除いた以外は全く同様
にして評価した結果目ヤニは15.3gと多量生成し
た。
【0018】比較例3 実施例3において酸化亜鉛を除いた以外は全く同様にし
て連続成形し目ヤニの生成量を測定した結果30.8g
と多量であった。
【0019】比較例4 実施例1においてステアリン酸を除いた以外は全く同様
にして連続成形し、目ヤニの生成量を測定した。その結
果500gを超える著しく多量の目ヤニが生成した。
【0020】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、極め
て生産性に優れたチューブを得ることができる。その工
業的価値は極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるプラスチックチューブの押出成
形状態を示す図である。
【図2】従来のプラスチックチューブの押出成形状態を
示す図である。
【符号の説明】
10 コンパウンド 11 プラスチックチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/96 B29D 23/00 - 23/24 C08L 23/00 - 23/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィンとハロゲン系難燃剤を主
    成分とし、これに酸性雰囲気を中和する塩基性物質と滑
    剤とを添加した樹脂組成物からなることを特徴とするプ
    ラスチックチューブ。
  2. 【請求項2】 滑剤が、炭素数10以上の高級脂肪酸又
    は金属石鹸からなり、塩基性物質が塩基性金属酸化物か
    らなる請求項1記載のプラスチックチューブ。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィンとハロゲン系難燃剤を主
    成分とし、これに酸性雰囲気を中和する塩基性物質と滑
    剤とを添加した樹脂組成物を押出成形してチューブを形
    成すると共にこれを電子線照射して架橋させて収縮チュ
    ーブとすることを特徴とするプラスチックチューブ。
JP5070017A 1993-03-29 1993-03-29 プラスチックチューブ Expired - Fee Related JP2780217B2 (ja)

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JPH01272647A (ja) * 1988-04-25 1989-10-31 Chisso Corp ポリエチレン樹脂組成物
JP3133099B2 (ja) * 1991-06-06 2001-02-05 日本石油化学株式会社 成形性良好な難燃性樹脂組成物
JP3083347B2 (ja) * 1991-06-06 2000-09-04 日本石油化学株式会社 成形性良好な難燃性樹脂組成物
JP2630700B2 (ja) * 1991-11-19 1997-07-16 株式会社フジクラ 難燃性ポリオレフィン系チューブおよび熱収縮チューブ

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