JP3021360B2 - 制御バルブ - Google Patents

制御バルブ

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JP3021360B2
JP3021360B2 JP8222167A JP22216796A JP3021360B2 JP 3021360 B2 JP3021360 B2 JP 3021360B2 JP 8222167 A JP8222167 A JP 8222167A JP 22216796 A JP22216796 A JP 22216796A JP 3021360 B2 JP3021360 B2 JP 3021360B2
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port
spool
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cylinder chamber
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富夫 濱
清康 山崎
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Nihon Pisco Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御バルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図4(断面図)および図5(斜視
図)に示すような制御バルブがある。10はシリンダ室
であり、このシリンダ室10内にスプール12が軸線方
向へ摺動可能に設けられている。11はシリンダ室10
を備えるバルブ本体である。スプール12は、一端側の
第1受圧面12aの方が他端側の第2受圧面12bより
も広く設けられている。12cは第1小径部であり、ス
プール12の中途部よりも一端側に、スプール12の他
の部分よりも小径に設けられている。また、12dは第
2小径部であり、スプール12の中途部よりも他端側
に、スプール12の他の部分よりも小径に設けられてい
る。14は第1圧力室であり、シリンダ室10の一端側
でスプール12によって画成されてなる。16は第2圧
力室であり、シリンダ室10の他端側でスプール12に
よって画成されてなる。18は入力ポートであり、シリ
ンダ室10の中途部に開口されて設けられている。この
入力ポート18から高圧流体がシリンダ室10内に導入
される。20は第1出力ポートであり、シリンダ室10
の入力ポート18が配されている位置よりも前記一端側
に開口して、スプール12の移動によって入力ポート1
8に連通できる。また、22は第2出力ポートであり、
シリンダ室10の入力ポート18が配されている位置よ
りも前記他端側に開口して、スプール12の移動によっ
て入力ポート18に連通できる。
【0003】24は第1排気ポートであり、第1出力ポ
ート20よりもシリンダ室10の一端側に開口してお
り、スプール12の移動によって第1出力ポート20と
連通できる。また、26は第2排気ポートであり、第2
出力ポート22よりもシリンダ室10の他端側に開口し
ており、スプール12の移動によって第2出力ポート2
2と連通できる。第1排気ポート24および第2排気ポ
ート26は、フィルタまたは他の管路を介して最終的に
大気に開放している。28はマニホールド部であり、入
力ポート18に接続・連通される入力口30、第1出力
ポート20に接続・連通される第1出力口32および第
1出力継手32a、第2出力ポート22に接続・連通さ
れる第2出力口34および第2出力継手34a、第1排
気ポート24に接続・連通される第1排気口36、第2
排気ポート26に接続・連通される第2排気口38を備
えている。
【0004】40は第1連通路であり、入力ポート18
と第1圧力室14とをシリンダ室10を介して連通す
る。また、58は第2連通路であり、シリンダ室10を
介して常時入力ポート18と第2圧力室16を連通して
いる。66は開閉手段であり、以下のような構成を備え
ている。42はソレノイドであり、第1連通路40の中
途部に設けられ、その第1連通路40を開閉する開閉弁
45を作動させる駆動源として設けられている。43は
プランジャであり、44はコイルである。コイル44に
電通されるとプランジャ43がソレノイド42内に引き
込むように作動する。プランジャ43の先端には、開閉
弁45が固定部材46によって固定されている。プラン
ジャ43の先端に固定された開閉弁45は、常時はソレ
ノイド42の外郭部と固定部材46の間に弾装されたス
プリング48の付勢力によって、第1連通路40を閉塞
するように付勢されている。具体的には第1連通路40
の中途部に設けられた開口40aを開閉弁45で蓋をし
ている。
【0005】50は排気路であり、シリンダ室10を介
して排気口36に連通していると共に、第1連通路40
の開閉弁45から第1圧力室14の区間と、排気弁52
が開口することによって連通可能に設けられている。排
気弁52は、開閉弁45に対向する位置に、排気路の開
口50aを開閉可能に配されている。また、排気弁52
の取付枠材54によって保持されており、その取付枠材
52と一体に排気路の開口50aに接離して、その排気
路の開口50aを開閉する。取付枠体54には、開閉弁
45に当接するまで延設された間隔保持部54aが設け
られている。また、排気弁52は、本体に外側へ突出す
ることを阻止された押しボタン部材55との間に弾装さ
れたスプリング56の付勢力によって、排気路の開口5
0aを塞ぐ方向へ付勢されている。なお、スプリング5
6の付勢力は、スプリング48の付勢力よりも小さく設
定されている。また、押しボタン部材55は、スプリン
グ57の付勢力に抗して内側へ移動可能に設けられてい
る。この押しボタン部材55を内側へ押し込むことで、
手動によって、排気弁52を移動させて排気路の開口5
0aを塞ぐと共に、開閉弁45を移動させて第1連通路
の開口40aを開き、スプール12を作動させることが
できる。
【0006】従って、ソレノイド42が作動されていな
い際には図4に示すように、スプリング48の付勢力が
スプリング56の付勢力に打ち勝って開口40aを閉塞
すると共に、排気路の開口50aは間隔保持部54aに
よって排気弁52が支持されることによって開口した状
態にある。そして、ソレノイド42が作動された際に
は、スプリング48の付勢力にプランジャ43の作動力
が打ち勝って開閉弁45が移動して開口40aを開口す
ると共に、排気路の開口50aは、スプリング56の付
勢力によって移動した排気弁52によって閉塞された状
態になる。
【0007】次に上記の構成からなる制御バルブの動作
について説明する。先ず、ソレノイド42が作動してい
ない場合を説明する。第1圧力室14の圧力は、排気路
50を介して大気に開放されており、大気圧の状態であ
る。これに対して、第2圧力室16の圧力は、入力ポー
ト18と同一の高圧状態にある。従って、図4に示すよ
うに、スプール12は第1圧力室14側へ移動した状態
に保持される。この際、入力ポート18は第2出力ポー
ト22と連通し、第2出力継手34aから高圧空気を出
力できる。また、第1出力ポート20では、第1排気ポ
ート24と連通して大気圧となっており、出力しない。
【0008】上記の状態から、ソレノイド42を作動さ
せると、第1連通路40が開き、排気路50が閉じられ
るため、入力ポート18の高圧空気が第1圧力室14に
供給され、第1圧力室14の圧力は、入力ポート18と
同一の高圧状態になる。第2圧力室16の圧力も、入力
ポート18と同一の高圧状態にあるが、スプール12の
第1圧力室14側の第1受圧面12aの面積の方が、第
2圧力室16側の第1受圧面12bの面積よりも広いた
め、スプール12は第2圧力室16側へ移動し、移動し
た状態で保持される。この際、入力ポート18は第1出
力ポート20と連通し、第1出力継手32aから高圧空
気を出力できる。また、第2出力ポート22では、第2
排気ポート26と連通して大気圧となっており、出力し
ない。このように、ソレノイド42を操作することによ
って、第1出力ポート20または第2出力ポート22に
おける出力を好適に切り換えることができる。
【0009】次に他の従来技術について図6に基づいて
説明する。図4の従来技術では、第1受圧面12aが、
第2受圧面12bよりも広く設けられている。これに対
して、図6の従来技術では、両方の受圧面積が等しく設
定されており、スプール12Aの両端面とも第1受圧面
12aに形成されている点が相違する。また、入力ポー
ト18から導入される圧力流体を第1圧力室14へ連通
させる第1連通路40と、第1連通路40を開閉する第
1開閉手段66を備えると共に、入力ポート18から導
入される圧力流体を第2圧力室16へ連通させる第2連
通路68(一部図示せず)と、第2連通路68を開閉す
る第2開閉手段67とを備える。第2連通路68は、第
1連通路40の中途部から分岐されて第2圧力室16へ
連通されている。第1開閉手段66および第2開閉手段
67の構成は、図4の従来技術で説明した開閉手段66
と同一の構成を備えている。従って、第1開閉手段66
および第2開閉手段67によって、第1連通路40およ
び第2連通路68を開閉することで、スプール12Aを
軸線方向に移動させることができる。例えば、第1開閉
手段66を作動させて第1連通路40を開き、第2開閉
手段67を作動させず第2連通路68を閉じれば、スプ
ール12Aは図6の状態から第2圧力室16側へ移動す
る。また、第1連通路40を閉じ、第2連通路68を開
けば、図6の状態に戻る。これにより、スプール12A
を強制的且つ確実に移動させることができ、応答性能を
向上できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
制御バルブでは、スプール12、(12A)の移動を制
御するために導入する圧力流体と、出力ポート20、2
2から出力するために入力ポート18に入力する圧力流
体の圧は同一となり、出力ポート20、22から出力さ
れる圧は常にスプール12の移動を制御するための圧力
と同じものになってしまう。すなわち、入力ポート18
に入力された圧力流体がシリンダ室10内に供給される
共に、スプール12の移動を制御するために第1圧力室
14および第2圧力室16に供給され、出力圧もスプー
ル12の制御圧も同じになってしまうという課題があっ
た。また、従来の制御バルブでは、複数の制御バルブを
一体的に設けて利用する場合、入力ポート18を相互に
連通する構成となっており、出力圧もスプール12の制
御圧も同じになってしまう。このように、種々の圧力流
体の出力を必要とする場合には、従来のものでは好適に
対応できず、制御バルブとしての汎用性に欠けるという
課題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、従来の構造を大
きく変化させることなく種々の圧力流体の出力を得るこ
とができ、製造コストを上げないで汎用性を向上できる
制御バルブを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために次の構成を備える。すなわち、本発明
は、シリンダ室が形成されるためにシリンダ状の内部空
間を有する本体部と、前記シリンダ室の内部に連通可能
前記本体部の側壁に形成された複数のポートと、前側
で前記スプールの一端によって画成された第1圧力室
と、前記シリンダ室の他端側で前記スプールの他端によ
って画成された第2圧力室と、前記複数のポートのいず
れかのポートであって、前記スプールを摺動させるため
に圧力流体を導入する導入ポートと、該導入ポートから
導入される圧力流体を前記第1圧力室へ連通させる連通
路と、該連通路を開閉する開閉手段とを備える制御バル
ブにおいて、前記シリンダ室が、前記本体部と、該本体
部に内嵌されてシリンダ室の内壁となる筒状のスリーブ
とから形成され、前記導入ポートから前記連通路へ圧力
流体が導入されるように、前記本体部と前記スリーブと
の間に間隙として形成され、該スリーブによって前記導
入ポートから前記シリンダ室の内部への圧力流体の導入
が防止されるように設けられた前記導入ポートと前記連
通路とを連通させる間隙部を備える
【0013】また、前記スプールの一端側の前記第1圧
力室に面する第1受圧面の方が、他端側の前記第2圧力
室に面する第2受圧面よりも広く設けられ、前記導入ポ
ートから導入される圧力流体が前記第2圧力室へ常時導
入されていることによって、スプリング、或いは他の開
閉手段等の構成を要せずに、スプールを好適に作動でき
る。
【0014】また、前記スプールの一端側の前記第1圧
力室に面する第1受圧面と、他端側の前記第2圧力室に
面する第2受圧面の面積が同一に設けられ、前記導入ポ
ートから導入される圧力流体を前記第1圧力室へ連通さ
せる第1連通路と、該第1連通路を開閉する第1開閉手
段と、前記導入ポートから導入される圧力流体を前記第
2圧力室へ連通させる第2連通路と、該第2連通路を開
閉する第2開閉手段とを備えることで、応答性を向上で
きる。
【0015】また、前記開閉手段が、前記連通路に設け
られた開閉弁と、該開閉弁を作動させるソレノイドとを
備えることで、コンパクトで繰り返し動作性の良好な排
気弁を提供できる。
【0016】また、前記導入ポートが、前記本体部の側
壁で前記シリンダ室の中間部に対応する位置に開口され
て設けられ、前記導入ポートより前記シリンダ室の一端
側に開口して設けられた入力ポートと、前記導入ポート
より前記シリンダ室の他端側に開口して設けられ、前記
スプールの移動によって前記入力ポートに連通する出力
ポートとを具備することで、2ポート2位置切換弁を好
適に構成できる。
【0017】また、前記出力ポートよりも前記シリンダ
室の他端側に開口して設けられ、前記スプールの移動に
よって前記入力ポートと出力ポートとが連通しないとき
に出力ポートに連通して圧力空気を排出する排出ポート
を具備することで、3ポート2位置切換弁を好適に構成
できる。
【0018】また、前記制御バルブを複数備え、該複数
の制御バルブの前記導入ポートを連通したことで、複数
の制御バルブを好適に一体的に設けることができると共
に、種々の圧力流体の出力を得ることが可能であり、制
御バルブとしての汎用性を向上できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
例を添付図面と共に詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明による制御バルブの第1実
施例を示す断面図およびその回路図である。この第1実
施例は、ソレノイドによって制御でき、圧力空気を好適
に出力することができるソレノイドバルブの一例(2ポ
ート2位置切換弁)である。なお、図4に示した従来技
術の構成と同一の構成については、従来技術の構成の符
号と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、
バルブ本体11に発明があるため、そのバルブ本体11
に接続されるマニホールド部28、および開閉手段65
(ソレノイド42を含む連通路40の開閉手段、図4参
照)については図示しない。
【0020】10はシリンダ室である。18Aは導入ポ
ート、20Aは入力ポート、22Aは出力ポートであ
り、シリンダ室10の側壁に穿設された複数のポートの
例である。なお、入力ポート20Aを出力ポートとし、
出力ポート22Aを入力ポートとして利用することも可
能であり、本実施例においては例として20Aを入力ポ
ートに、22Aを出力ポートとしている。すなわち、2
0Aおよび22Aのポートは、それぞれが入出力ポート
の一例である。
【0021】導入ポート18Aは、スプール60を摺動
させるために圧力流体を導入するためのポートである。
また、入力ポート20Aは圧力流体をバルブ本体11の
シリンダ室10内に導入するためポートであり、出力ポ
ート22Aは圧力流体をバルブ本体11から出力するた
めのポートである。なお、導入ポート18Aを、入力ポ
ート20Aと出力ポート22Aの間に設けたが、これに
限らず、シリンダ室10の側壁に形成される複数のポー
トのいずれかのポートであればよく、その導入ポート1
8Aに対応して入力ポート20Aと出力ポート22Aの
位置を適宜設定可能である。
【0022】60はスプールであり、シリンダ室10の
内部で軸線方向に摺動可能に設けられている。このスプ
ール60は、第1ピストン部61、スリーブ本体部62
および第2ピストン部63の3つの部材が一体化されて
構成されている。64、65はスプールパッキンであ
り、リング状にゴム材等の弾性部材によって形成され、
スプール60に装着されており、スプール60がシリン
ダ室10内でシール性よく好適に摺動できるように作用
する。第1ピストン部61は、第2ピストン部63に比
較して大径に形成されている。これにより、スプール1
0の一端側の受圧面60aの方が他端側の受圧面60b
よりも広く設けられている。また、62cは第2小径部
であり、スプール60の他の部分よりも小径に設けられ
ている。
【0023】第1圧力室14はシリンダ室10の一端側
でスプール60によって画成されて設けられており、第
2圧力室16はシリンダ室10の他端側でスプール60
によって画成されて設けられている。導入ポート18A
から導入される圧力流体が、第2連通路58(図4参
照)を介して第2圧力室16へ常時導入されている。ま
た、第1連通路40は、導入ポート18から導入される
圧力流体を第1圧力室14へ連通させる連通路として作
用する。なお、77はプラグであり、製作上好適に連通
路を構成できるように、孔を所定の位置で閉塞してい
る。
【0024】70はスリーブであり、筒状に形成されて
おり、入力ポート20Aおよび出力ポート22Aに対応
する部分が開口されている。このスリーブ70は、シリ
ンダ状の内部空間を有する本体部10aに内嵌され、シ
リンダ室10の内壁を形成している。すなわち、本体部
10aと、スリーブ70とによってシリンダ室10が形
成されている。72はシールリングであり、本体部10
aとスリーブ70との間を気密している。また、このス
リーブ70は、導入ポート18Aからシリンダ室10内
に圧力流体が導入されることを防止するように形成され
ると共に、本体部10aとスリーブ70との間に設けら
れた間隙部75が、導入ポート18Aから第1連通路4
0および第2連通路58に圧力流体を導入可能に形成さ
れている。
【0025】また、第1連通路40は、その中途部に設
けられた開閉手段66によって開閉される。開閉手段6
6は、第1連通路40の中途部に設けられた開閉弁45
(図4参照)と、その開閉弁45を作動させるソレノイ
ド42とからなり、図4の従来技術の開閉手段と同一の
構成を備えるので詳細な説明を省略する。
【0026】50は排気路であり、排気ポート24に連
通していると共に、第1連通路40の開閉弁45から第
1圧力室14の区間とも、排気弁52(図4参照)が開
口することによって連通可能に設けられている。排気弁
52にかかる構成および動作は、図4の従来技術の排気
弁52と同一であり、説明を省略する。
【0027】第1実施例では、スプール60が、常時は
入力ポート20Aと出力ポート22Aとが連通しないよ
うにシリンダ室10の一端側に位置し、第1連通路40
が開閉手段66によって連通した際には他端側へ移動し
て入力ポート20Aと出力ポート22Aとを連通するよ
うに小径部60cが形成されている。これにより、2ポ
ート2位置切換弁が好適に構成されている。
【0028】次に上記の構成からなる第1実施例の動作
について説明する。先ず、開閉手段66のソレノイド4
2が電通されず、作動していない場合を説明する。第1
圧力室14の圧力は大気開放であり、これに対して、第
2圧力室16の圧力は、導入ポート18Aから間隙部7
5および第2連通路58(図4参照)を介して圧力流体
(圧空)が導入されている。従って、図1のスプール6
0の中心線の上側に図示するように、スプール60は第
1圧力室14側へ移動した状態に保持されている。この
状態では、入力ポート20Aと出力ポート22Aとは連
通せず、圧力流体は出力していない。
【0029】その状態から、開閉手段66のソレノイド
42を作動させると、第1連通路40が開くと共に、開
閉手段66の排気路50が閉じられるため、導入ポート
18Aの高圧空気が圧力室14へ供給され、圧力室14
の圧力は、導入ポート18Aと同一の高圧状態になる。
このとき、第2圧力室16の圧力も、入力ポート18と
同一の高圧状態にあるが、スプール60の圧力室14側
の第1受圧面60aの面積の方が、第2圧力室16側の
第2受圧面60bの面積よりも広いため、スプール60
は第2圧力室16側へ移動し、図1のスプール60の中
心線の下側に図示するように、その移動した位置で保持
される。これにより、入力ポート20Aは出力ポート2
2Aに連通し、出力ポート22Aから圧空が出力され
る。
【0030】以上の構成からなるソレノイドバルブによ
れば、導入ポート18Aと異なる圧を出力できる。すな
わち、導入ポート18Aと、入力ポート20Aとは完全
に分離されており、別々の圧源に接続できる。従って、
導入ポート18Aと、入力ポート20Aに導入する圧源
を選択的に設定すれば、導入ポート18Aと異なる圧
を、出力ポート22Aから出力できる。例えば、入力ポ
ート20Aへ導入ポート18Aより高圧の圧空が供給さ
れた場合には、出力ポート22Aから導入ポート18A
より高圧の圧空を発生でき、また、入力ポート20Aへ
真空が供給された場合には、出力ポート22Aに真空を
発生できるのである。このような機能を備えるために
は、スリーブ70を交換するのみで容易に対応できる。
従って、製造コストを上げないで汎用性を向上できる。
なお、スリーブ70は、シリンダ室10の内壁面をスプ
ール60の摺動によっても磨耗しないように補強するた
めの構成要素となっている。
【0031】(第2実施例)次に、図2に基づいて第2
実施例(3ポート2位置切換弁)について説明する。
図2は第2実施例を示す断面図およびその回路図であ
る。なお、第2実施例は第1実施例とはスプールの形態
以外は同一の構成を備えており、第1実施例の構成と同
一の構成については、第1実施例の構成の符号と同一の
符号を付して説明を省略する。第2実施例では、スプー
ル70が、出力ポート22から圧の発生がない位置に或
るとき、スプール60Aの小径部60dを介して出力ポ
ート22Aと排気ポート26Aとを連通する。第1実施
例の構成と異なる点はスプール60Aに小径部60dを
形成したことあり、これにより、3ポート2位置切換弁
を好適に構成することができるのである。このように第
1実施例から第2実施例に変更するには、スプール本体
部62Aのみを交換すればよく、他の構成は第1実施例
の構成を流用できる。従って、製造コストを上げないで
汎用性を向上できる。
【0032】(第3実施例)図3は、第1および/また
は第2実施例の制御バルブを複数備えるように、図6に
示すような外観形状に形成したものを積層してユニット
化し、その複数の制御バルブの前記導入ポート18Aを
連通して設けた状態の外観を示している。これにより、
複数の制御バルブを好適に一体的に設けることができる
と共に、種々の圧力流体の出力を一つのユニットから得
ることが可能であり、制御バルブとしての汎用性を向上
できる。
【0033】例えば、導入ポート継手130Aには7k
g/cm2 の圧空源に接続し、入力ポート継手132a
には5kg/cm2 の圧空源に接続し、入力ポート継手
132bには2kg/cm2 の圧空源に接続し、入力ポ
ート継手132cには真空源に接続すれば、出力ポート
継手134aからは5kg/cm2 を圧空を出力でき、
出力ポート継手134bからは2kg/cm2 を圧空を
出力でき、出力ポート継手134cからは真空を得るこ
とができる。すなわち、導入ポート継手130Aの圧と
は異なる出力を得ることが可能になる。
【0034】以上の実施例では、第1受圧面12aが、
第2受圧面12bよりも広く設けられ、開閉手段を一つ
用いた制御バルブについて説明したが、本発明は、図6
に示した従来技術のように、スプールの両端面の受圧面
積が等しく設定され、開閉手段を2つ用いた制御バルブ
にも好適に適用できるのは勿論である。開閉手段を2つ
用いることにより、スプールを強制的且つ確実に移動さ
せることができ、応答性能を向上できる。また、以上の
実施例では、空気圧(真空を含む)を出力する制御バル
ブ(ソレノイドバルブ)について説明してきたが、本実
施例はこれに限らず、他の流体圧、例えば油圧、水圧を
出力する制御バルブに応用してもよい。以上、本発明に
つき好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本発明
はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を
逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のこ
とである。
【0035】
【発明の効果】本願発明にかかる制御バルブによれば、
導入ポートから連通路(スプールの動作を制御する開閉
手段に連通する連通路)へ圧力流体が導入されるよう
に、本体部とスリーブとの間に間隙として形成され、該
スリーブによって導入ポートからシリンダ室の内部への
圧力流体の導入が防止されるように設けられた導入ポー
トと連通路とを連通させる間隙部を備える。このため、
導入ポート以外のポートを入力ポートと出力ポートとし
て利用する際において、導入ポートと入力ポートとを別
々の圧源に好適に接続できる。これにより、従来の構造
を大きく変化させることなく、導入ポートに入力される
スプールの制御圧と異なる種々の圧力の圧力流体にかか
出力を得ることができ、製造コストを上げないで汎用
性を向上できるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる制御バルブの第1実施例を示す
断面図および回路図である。
【図2】本発明にかかる制御バルブの第2実施例を示す
断面図および回路図である。
【図3】本発明にかかる制御バルブの第3実施例を示す
斜視図である。
【図4】従来技術を説明する断面図である。
【図5】図4の従来技術の外観を説明する斜視図であ
る。
【図6】他の従来技術を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 シリンダ室 10a 本体部 12 スプール 14 第1圧力室 16 第2圧力室 18A 導入ポート 20A 入力ポート 22A 出力ポート 26A 排気ポート 40 連通路 42 ソレノイド 45 開閉弁 48 スプリング 50 排気路 52 排気弁 56 スプリング 60 スプール 64、65 スプールパッキン 66 開閉手段 70 スリーブ 75 間隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−9437(JP,A) 特開 平7−110076(JP,A) 実開 平3−17375(JP,U) 実開 平3−59572(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 3/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室が形成されるためにシリンダ
    状の内部空間を有する本体部と、 前記シリンダ室の内部に連通可能に前記本体部の側壁に
    形成された複数のポートと、 前記シリンダ室の内部で軸線方向に摺動可能に設けられ
    たスプールと、 前記シリンダ室の一端側で前記スプールの一端によって
    画成された第1圧力室と、 前記シリンダ室の他端側で前記スプールの他端によって
    画成された第2圧力室と、 前記複数のポートのいずれかのポートであって、前記ス
    プールを摺動させるために圧力流体を導入する導入ポー
    トと、 該導入ポートから導入される圧力流体を前記第1圧力室
    へ連通させる連通路と、 該連通路を開閉する開閉手段とを備える制御バルブにお
    いて、 前記シリンダ室が、前記本体部と、該本体部に内嵌され
    てシリンダ室の内壁となる筒状のスリーブとから形成さ
    れ、前記導入ポートから前記連通路へ圧力流体が導入される
    ように、前記本体部と前記スリーブとの間に間隙として
    設けられ、該スリーブによって前記導入ポートから前記
    シリンダ室の内部への圧力流体の導入が防止されるよう
    に設けられた前記導入ポートと前記連通路とを連通させ
    る間隙部を備える ことを特徴とする制御バルブ。
  2. 【請求項2】 前記スプールの一端側の前記第1圧力室
    に面する第1受圧面の方が、他端側の前記第2圧力室に
    面する第2受圧面よりも広く設けられ、前記導入ポート
    から導入される圧力流体が前記第2圧力室へ常時導入さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の制御バルブ。
  3. 【請求項3】 前記スプールの一端側の前記第1圧力室
    に面する第1受圧面と、他端側の前記第2圧力室に面す
    る第2受圧面の面積が同一に設けられ、前記導入ポート
    から導入される圧力流体を前記第1圧力室へ連通させる
    第1連通路と、該第1連通路を開閉する第1開閉手段
    と、前記導入ポートから導入される圧力流体を前記第2
    圧力室へ連通させる第2連通路と、該第2連通路を開閉
    する第2開閉手段とを備えることを特徴とする請求項1
    記載の制御バルブ。
  4. 【請求項4】 前記開閉手段が、前記連通路に設けられ
    た開閉弁と、該開閉弁を作動させるソレノイドとを備え
    ることを特徴とする請求項1、2または3記載の制御バ
    ルブ。
  5. 【請求項5】 前記導入ポートが、前記本体部の側壁で
    前記シリンダ室の中間部に対応する位置に開口されて設
    けられ、前記導入ポートより前記シリンダ室の一端側に
    開口して設けられた入力ポートと、前記導入ポートより
    前記シリンダ室の他端側に開口して設けられ、前記スプ
    ールの移動によって前記入力ポートに連通する出力ポー
    トとを具備することを特徴とする請求項1、2、3また
    は4記載の制御バルブ。
  6. 【請求項6】 前記出力ポートよりも前記シリンダ室の
    他端側に開口して設けられ、前記スプールの移動によっ
    て前記入力ポートと出力ポートとが連通しないときに出
    力ポートに連通して圧力空気を排出する排出ポートを具
    備することを特徴とする請求項5記載の制御バルブ。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    の制御バルブを複数備え、該複数の制御バルブの前記導
    入ポートを連通したことを特徴とする制御バルブ。
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