JPH09100922A - 制御バルブ - Google Patents

制御バルブ

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JPH09100922A
JPH09100922A JP7256497A JP25649795A JPH09100922A JP H09100922 A JPH09100922 A JP H09100922A JP 7256497 A JP7256497 A JP 7256497A JP 25649795 A JP25649795 A JP 25649795A JP H09100922 A JPH09100922 A JP H09100922A
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JP
Japan
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spool
end side
opening
input port
communication passage
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JP7256497A
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Inventor
Tomio Hama
富夫 濱
Kiyoyasu Yamazaki
清康 山崎
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Nihon Pisco Co Ltd
Original Assignee
Nihon Pisco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各出力ポートからの出力を個々に独立して制
御でき、汎用性を向上できると共に、コンパクト化およ
びコスト低減のできること。 【解決手段】 シリンダ室10と、一端側の受圧面の方
が他端側の受圧面よりも広く設けられた第1スプール6
0と、第1スプール60によって画成された第1圧力室
14と、他端側の受圧面の方が一端側の受圧面よりも広
く設けられた第2スプール62と、第2スプール62に
よって画成された第2圧力室16と、シリンダ室10の
中間部に設けられた中間圧力室64と、中間圧力室に開
口されて設けられた入力ポート18と、第1出力ポート
20と、第2出力ポート22と、入力ポート18と第1
圧力室14と連通する第1連通路40と、第1連通路4
0を開閉する第1開閉手段65と、入力ポート18と第
2圧力室22と連通する第2連通路66と、第2連通路
66を開閉する第2開閉手段67とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御バルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、図5(断面図)および図6(斜視
図)に示すような制御バルブがある。10はシリンダ室
であり、このシリンダ室10内にスプール12が軸線方
向へ摺動可能に設けられている。11はシリンダ室10
を備えるバルブ本体である。スプール12は、一端側の
第1受圧面12aの方が他端側の第2受圧面12bより
も広く設けられている。12cは第1小径部であり、ス
プール12の中途部よりも一端側に、スプール12の他
の部分よりも小径に設けられている。また、12dは第
2小径部であり、スプール12の中途部よりも他端側
に、スプール12の他の部分よりも小径に設けられてい
る。14は第1圧力室であり、シリンダ室10の一端側
でスプール12によって画成されてなる。16は第2圧
力室であり、シリンダ室10の他端側でスプール12に
よって画成されてなる。18は入力ポートであり、シリ
ンダ室10の中途部に開口されて設けられている。この
入力ポート18から高圧流体がシリンダ室10内に導入
される。20は第1出力ポートであり、シリンダ室10
の入力ポート18が配されている位置よりも前記一端側
に開口して、スプール12の移動によって入力ポート1
8に連通できる。また、22は第2出力ポートであり、
シリンダ室10の入力ポート18が配されている位置よ
りも前記他端側に開口して、スプール12の移動によっ
て入力ポート18に連通できる。
【0003】24は第1排気ポートであり、第1出力ポ
ート20よりもシリンダ室10の一端側に開口してお
り、スプール12の移動によって第1出力ポート20と
連通できる。また、26は第2排気ポートであり、第2
出力ポート22よりもシリンダ室10の他端側に開口し
ており、スプール12の移動によって第2出力ポート2
2と連通できる。第1排気ポート24および第2排気ポ
ート26は、フィルタまたは他の管路を介して最終的に
大気に開放している。28はマニホールド部であり、入
力ポート18に接続・連通される入力口30、第1出力
ポート20に接続・連通される第1出力口32および第
1出力継手32a、第2出力ポート22に接続・連通さ
れる第2出力口34および第2出力継手34a、第1排
気ポート24に接続・連通される第1排気口36、第2
排気ポート26に接続・連通される第2排気口38を備
えている。
【0004】40は第1連通路であり、入力ポート18
と第1圧力室14とをシリンダ室を介して連通する。ま
た、58は第2連通路であり、シリンダ室10を介して
常時入力ポート18と第2圧力室16を連通している。
42はソレノイドであり、第1連通路40の中途部に設
けられ、その第1連通路40を開閉する開閉弁45を作
動させる駆動源として設けられている。43はプランジ
ャであり、44はコイルである。コイル44に電通され
るとプランジャ43がソレノイド42内に引き込むよう
に作動する。プランジャ43の先端には、開閉弁45が
固定部材46によって固定されている。プランジャ43
の先端に固定された開閉弁45は、常時はソレノイド4
2の外郭部と固定部材46の間に弾装されたスプリング
48の付勢力によって、第1連通路40を閉塞するよう
に付勢されている。具体的には第1連通路40の中途部
に設けられた開口40aを開閉弁45で蓋をしている。
【0005】50は排気路であり、シリンダ室10を介
して排気口36に連通していると共に、第1連通路40
の開閉弁45から第1圧力室14の区間と、排気弁52
が開口することによって連通可能に設けられている。排
気弁52は、開閉弁45に対向する位置に、排気路の開
口50aを開閉可能に配されている。また、排気弁52
の取付枠材54によって保持されており、その取付枠材
52と一体に排気路の開口50aに接離して、その排気
路の開口50aを開閉する。取付枠体54には、開閉弁
45に当接するまで延設された間隔保持部54aが設け
られている。また、排気弁52は、本体に外側へ突出す
ることを阻止された押しボタン部材55との間に弾装さ
れたスプリング56の付勢力によって、常時は排気路の
開口50aを塞ぐ方向へ付勢されている。なお、スプリ
ング56の付勢力は、スプリング48の付勢力よりも小
さく設定されている。また、押しボタン部材55は、ス
プリング57の付勢力に抗して内側へ移動可能に設けら
れている。この押しボタン部材55を内側へ押し込むこ
とで、手動によって、排気弁52を移動させて排気路の
開口50aを塞ぐと共に、開閉弁45を移動させて第1
連通路の開口40aを開き、スプール12を作動させる
ことができる。
【0006】従って、ソレノイド42が作動されていな
い際には図5に示すように、スプリング48の付勢力が
スプリング56の付勢力に打ち勝って開口40aを閉塞
すると共に、排気路の開口50aは間隔保持部54aに
よって排気弁52が支持されることによって開口した状
態にある。そして、ソレノイド42が作動された際に
は、スプリング48の付勢力にプランジャ43の作動力
が打ち勝って開閉弁45が移動して開口40aを開口す
ると共に、排気路の開口50aは、スプリング56の付
勢力によって移動した排気弁52によって閉塞された状
態になる。
【0007】次に上記の構成からなる制御バルブの動作
について説明する。先ず、ソレノイド42が作動してい
ない場合を説明する。第1圧力室14の圧力は、排気路
50を介して大気に開放されており、大気圧の状態であ
る。これに対して、第2圧力室16の圧力は、入力ポー
ト18と同一の高圧状態にある。従って、図5に示すよ
うに、スプール12は第1圧力室14側へ移動した状態
に保持される。この際、入力ポート18は第2出力ポー
ト22と連通し、第2出力継手34aから高圧空気を出
力できる。また、第1出力ポート20では、第1排気ポ
ート24と連通して大気圧となっており、出力しない。
【0008】上記の状態から、ソレノイド42を作動さ
せると、第1連通路40が開き、排気路50が閉じられ
るため、入力ポート18の高圧空気が第1圧力室14に
供給され、第1圧力室14の圧力は、入力ポート18と
同一の高圧状態になる。第2圧力室16の圧力も、入力
ポート18と同一の高圧状態にあるが、スプール12の
第1圧力室14側の第1受圧面12aの面積の方が、第
2圧力室16側の第1受圧面12bの面積よりも広いた
め、スプール12は第2圧力室16側へ移動し、移動し
た状態で保持される。この際、入力ポート18は第1出
力ポート20と連通し、第1出力継手32aから高圧空
気を出力できる。また、第2出力ポート22では、第2
排気ポート26と連通して大気圧となっており、出力し
ない。このように、ソレノイド42を操作することによ
って、第1出力ポート20または第2出力ポート22に
おける出力を好適に切り換えることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の制御バルブでは、二つの出力ポートの出力の切り換
えを好適に行うことはできるが、個々の出力ポートにお
ける出力を個々に行うことができず、制御バルブとして
の汎用性に欠けるという課題があった。例えば、同時に
二つの出力が要求される場合では、前記従来の制御バル
ブを利用する場合は、その制御バルブの一方の出力口を
塞いだものを二つ必要とする。
【0010】そこで、本発明の目的は、各出力ポートか
らの出力を個々に独立して制御でき、汎用性を向上でき
ると共に、コンパクト化およびコスト低減のできる制御
バルブを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するに次の構成を備える。すなわち、本発明は、シ
リンダ室と、該シリンダ室の一端側内に軸線方向へ摺動
可能に設けられ、該一端側の受圧面の方が他端側の受圧
面よりも広く設けられた第1スプールと、前記シリンダ
室の一端側で第1スプールによって画成された第1圧力
室と、前記シリンダ室の他端側内に軸線方向へ摺動可能
に設けられ、該他端側の受圧面の方が一端側の受圧面よ
りも広く設けられた第2スプールと、前記シリンダ室の
他端側で第2スプールによって画成された第2圧力室
と、前記シリンダ室の中間部で、前記第1スプールと前
記第2スプールの間に設けられた中間圧力室と、該中間
圧力室に開口されて設けられ、高圧流体が導入される入
力ポートと、前記シリンダ室の前記中間圧力室より一端
側に開口して、前記第1スプールの移動によって前記入
力ポートに連通する第1出力ポートと、前記シリンダ室
の前記中間圧力室より他端側に開口して、前記第2スプ
ールの移動によって前記入力ポートに連通する第2出力
ポートと、前記入力ポートと前記第1圧力室と連通する
第1連通路と、該第1連通路の中途部に設けられ、該第
1連通路を開閉する第1開閉手段と、前記入力ポートと
前記第2圧力室と連通する第2連通路と、該第2連通路
の中途部に設けられ、該第2連通路を開閉する第2開閉
手段とを具備する。
【0012】また、前記第1スプールが、常時は前記入
力ポートと前記第1出力ポートとが連通しないように前
記シリンダ室の一端側に位置し、前記第1連通路が前記
第1開閉手段によって連通した際には他端側へ移動して
入力ポートと第1出力ポートとを連通するように形成さ
れ、前記第2スプールが、常時は前記入力ポートと前記
第2出力ポートとが連通しないように前記シリンダ室の
他端側に位置し、前記第2連通路が前記第2開閉手段に
よって連通した際には一端側ヘ移動して入力ポートと第
2出力ポートとを連通するように形成されたことで、ノ
ーマル状態では第1出力ポートおよび第2出力ポートの
どちらからも出力されない制御バルブを得ることができ
る。
【0013】また、前記第1スプールが、常時は前記入
力ポートと前記第1出力ポートとが連通するように前記
シリンダ室の一端側に位置し、前記第1連通路が前記第
1開閉手段によって連通した際には他端側へ移動して入
力ポートと第1出力ポートとを連通しないように形成さ
れ、前記第2スプールが、常時は前記入力ポートと前記
第2出力ポートとが連通するように前記シリンダ室の他
端側に位置し、前記第2連通路が前記第2開閉手段によ
って連通した際には一端側ヘ移動して入力ポートと第2
出力ポートとを連通しないように形成されたことで、ノ
ーマル状態では第1出力ポートおよび第2出力ポートの
どちらからも出力される制御バルブを得ることができ
る。
【0014】また、前記第1スプールが、常時は前記入
力ポートと前記第1出力ポートとが連通しないように前
記シリンダ室の一端側に位置し、前記第1連通路が前記
第1開閉手段によって連通した際には他端側へ移動して
入力ポートと第1出力ポートとを連通するように形成さ
れ、前記第2スプールが、常時は前記入力ポートと前記
第2出力ポートとが連通するように前記シリンダ室の他
端側に位置し、前記第2連通路が前記第2開閉手段によ
って連通した際には一端側ヘ移動して入力ポートと第2
出力ポートとを連通しないように形成されたことで、ノ
ーマル状態では第1出力ポートから出力されず、第2出
力ポートからは出力される制御バルブを得ることができ
る。
【0015】また、前記第1開閉手段および前記第2開
閉手段が、前記第1連通路および前記第2連通路にそれ
ぞれ設けられた開閉弁と、該開閉弁を作動させるソレノ
イドとからなることで、コンパクトで繰り返し動作性の
良好な排気弁を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
例を添付図面と共に詳細に説明する。 (第1実施例)図1は本発明による制御バルブの第1実
施例を示す断面図である。この第1実施例は、ソレノイ
ドによって制御でき、圧力空気を好適に出力することが
できるソレノイドバルブの一例(ノーマルクローズ型)
である。なお、図5に示した従来技術の構成と同一の構
成については、従来技術の構成の符号と同一の符号を付
して詳細な説明を省略する。また、バルブ本体11に発
明があるため、そのバルブ本体11に接続されるマニホ
ールド部28(図5参照)については図示しない。10
はシリンダ室である。60は第1スプールであり、シリ
ンダ室10の一端側内に軸線方向へ摺動可能に設けら
れ、その一端側の受圧面である第1受圧面60aの方が
他端側の受圧面である第1受圧面60bよりも広く設け
られている。60cは第1小径部であり、スプール60
の他の部分よりも小径に設けられている。14は第1圧
力室であり、シリンダ室10の一端側で第1スプール6
0によって画成されてなる。62は第2スプールであ
り、シリンダ室10の他端側内に軸線方向へ摺動可能に
設けられ、その他端側の受圧面である第3受圧面62a
の方が一端側の受圧面である第4受圧面62bよりも広
く設けられている。62cは第2小径部であり、スプー
ル60の他の部分よりも小径に設けられている。16は
第2圧力室であり、シリンダ室10の他端側で第2スプ
ール62によって画成されてなる。
【0017】64は中間圧力室であり、シリンダ室10
の中間部で、第1スプール60と第2スプール62の間
に設けられている。18は入力ポートであり、中間圧力
室64に開口されて設けられている。この入力ポート1
8から、高圧流体の一例である圧縮空気がシリンダ室1
0の中間圧力室64へ導入される。
【0018】20は第1出力ポートであり、シリンダ室
10の中間圧力室64より一端側に開口して、第1スプ
ール60の移動によって入力ポート18に連通する。図
1の第1実施例では、第1スプール60が、常時は入力
ポート18と第1出力ポート20とが連通しないように
シリンダ室10の一端側に位置し、後述する第1連通路
40が第1開閉手段によって連通した際には他端側へ移
動して入力ポート18と第1出力ポート20とを連通す
るように前記小径部60c等が形成されている。22は
第2出力ポートであり、シリンダ室10の中間圧力室6
4より他端側に開口して、第2スプール62の移動によ
って入力ポート18に連通する。図1の第1実施例で
は、第2スプール62が、常時は入力ポート18と第2
出力ポート22とが連通しないようにシリンダ室10の
他端側に位置し、後述する第2連通路66が第2開閉手
段によって連通した際には他端側へ移動して入力ポート
18と第2出力ポート22とを連通するように前記小径
部62c等が形成されている。
【0019】40は第1連通路であり、入力ポート18
と第1圧力室14とを中間圧力室64を介して連通す
る。この第1連通路40は、その中途部に設けられた第
1開閉手段65によって開閉される。第1開閉手段65
は、第1連通路40の中途部に設けられた開閉弁45
と、その開閉弁45を作動させるソレノイド42とから
なり、図5の従来技術の開閉手段と同一の構成を備える
ので詳細な説明を略す。66は第2連通路であり、入力
ポート18と第2圧力室16とを中間圧力室64を介し
て連通する。この第2連通路66は、その中途部に設け
られた第2開閉手段67によって開閉される。第2開閉
手段67は、第2連通路66の中途部に設けられた開閉
弁45と、その開閉弁45を作動させるソレノイド42
とからなり、第1開閉手段65と同一の構成を備える。
【0020】50は排気路であり、排気口(図示せず)
に連通していると共に、第1連通路40の開閉弁45か
ら第1圧力室14の区間(図示せず)とも、排気弁52
が開口することによって連通可能に設けられている。ま
た、排気路50は、第2連通路66の開閉弁45から第
2圧力室16の区間と、排気弁52が開口することによ
って連通可能に設けられている。排気弁52にかかる構
成および動作は、図5の従来技術の排気弁52と同一で
ある。
【0021】次に上記の構成からなる第1実施例の動作
について説明する。先ず、第1開閉手段65および第2
開閉手段67のどちらのソレノイド42、42も電通さ
れず、作動していない場合を説明する。第1圧力室14
および第2圧力室16の圧力は、排気路50を介して大
気に開放されており、大気圧の状態である。これに対し
て、中間圧力室64へは高圧空気が導入されている。従
って、図1に示すように、スプール60は第1圧力室1
4側へ移動した状態に保持され、スプール62は第2圧
力室16側へ移動した状態に保持されている。従って、
入力ポート18は第1出力ポート20および第2出力ポ
ート22のどちらとも連通せず、第1出力ポート20は
第1排気ポート24と連通して出力しておらず、第2出
力ポート22に第2排気ポート26と連通して出力して
いない。
【0022】上記の状態から、第1開閉手段65および
第2開閉手段67のどちらのソレノイド42、42も作
動させると、第1連通路40および第2連通路66のど
ちらも開く。そして、第1開閉手段65および第2開閉
手段67のそれぞれに対応する二つの排気路50、50
が閉じられるため、入力ポート18の高圧空気が第1圧
力室14および第2圧力室16の双方へ供給され、第1
圧力室14および第2圧力室16の圧力は、入力ポート
18と同一の高圧状態になる。このとき、中間圧力室6
4の圧力も、入力ポート18と同一の高圧状態にある
が、第1スプール60の第1圧力室14側の第1受圧面
60aの面積の方が、中間圧力室64側の第1受圧面1
2bの面積よりも広いため、第1スプール60は中間圧
力室64側へ移動し、移動した状態で保持される。ま
た、スプール62の第2圧力室16側の第3受圧面62
aの面積の方が、中間圧力室64側の第4受圧面62b
の面積よりも広いため、スプール60は中間圧力室64
側へ移動し、移動した状態で保持される。これにより、
入力ポート18は第1出力ポート20および第2出力ポ
ート22との両方に連通し、双方の出力ポートから高圧
空気を出力できる。また、図1の状態から第1開閉手段
65および第2開閉手段67のどちらか一方のソレノイ
ド42を作動させると、そのソレノイド42に対応する
側のスプールが移動して、そのスプールに対応する側の
出力ポートのみから高圧空気を出力することができる。
【0023】以上の構成からなるソレノイドバルブによ
れば、一つのバルブユニットのスペースに2位置(オ
ン、オフ位置)3方弁(入力、出力、排気)の機能を2
つ備えることができる。すなわち、従来の2位置5方弁
のスペースに2位置3方弁の機能を好適に2つ備えるこ
とができる。このように、2位置3方弁を2つ備えるこ
とにより、空気圧で駆動する機器を2つ同時、または単
独で別々に使用することもでき、汎用性を向上できる。
また、従来と同一のスペースで倍の機能を備えることが
できるため、制御バルブの配されるスペースを低減して
装置のコンパクト化が実現できると共に、コストを低減
できるという効果を得ることができる。
【0024】次に、図2に基づいて第2実施例(双方ノ
ーマルオープン型のソレノイドバルブ)について説明す
る。なお、第2実施例は第1実施例とはスプールの形態
以外は同一の構成を備えており、第1実施例の構成と同
一の構成については、第1実施例の構成の符号と同一の
符号を付して説明を省略する。第1スプール70が、常
時は入力ポート18と第1出力ポート20とが連通する
ようにシリンダ室10の一端側に位置する。そして、第
1連通路40が第1開閉手段65によって連通した際に
は他端側へ移動して入力ポート18と第1出力ポート2
0とを連通しないように第1スプール60の先端および
第1小径部60c等が形成されている。また、第2スプ
ール72が、常時は入力ポート18と第2出力ポート2
2とが連通するようにシリンダ室10の他端側に位置す
る。そして、第2連通路66が第2開閉手段67によっ
て連通した際には一端側ヘ移動して入力ポート18と第
2出力ポート22とを連通しないように第2スプール6
2の先端および第2小径部62c等が形成されている。
この構成によっても、第1実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0025】次に、図3に基づいて第3実施例(ノーマ
ルクローズとノーマルオープンとを備えるソレノイドバ
ルブ)について説明する。なお、第3実施例は第1実施
例および第2実施例とはスプールの組み合わせ以外は同
一の構成を備えており、第1実施例および第2実施例の
構成と同一の構成については、第1実施例および第2実
施例の構成の符号と同一の符号を付して説明を省略す
る。第1スプール60が、常時は入力ポート18と第1
出力ポート20とが連通しないようにシリンダ室10の
一端側に位置する。そして、第1連通路40が第1開閉
手段65によって連通した際には他端側へ移動して入力
ポート18と第1出力ポート20とを連通するように形
成されている。第2スプール72が、常時は入力ポート
18と第2出力ポート20とが連通するようにシリンダ
室10の他端側に位置する。そして、第2連通路40が
第2開閉手段67によって連通した際には一端側ヘ移動
して入力ポート18と第2出力ポート22とを連通しな
いように形成されている。この構成によっても、第1実
施例と同様の効果を得ることができる。なお、第1スプ
ールと第2スプールの形態を反対にしても、第3実施例
と同様な構成を得ることができるのは勿論である。
【0026】次に、第1実施例の第1スプール60また
は第2スプール62の形態を変えてることで2位置2方
弁の制御バルブを構成できる点について、図4に基づい
て説明する。Yの形態のスプールは、通常は入力ポート
18と出力ポートAを連通しないと共に、出力ポートA
と排気ポートBとも連通しないように小径部が形成され
ておいる。ソレノイドが作動してシリンダ室の端部に設
けられた圧力室Cに圧力空気が導入された際には、移動
して入力ポート18と出力ポートAとを連通できる。こ
れにより、2位置2方弁の制御バルブを構成でき、排気
ポートBを塞ぐ必要がない。なお、Xの形態のスプール
は、第1スプール60または第2スプール62と同一の
形態のスプールであり、比較のために記載してある。ま
た、80、81はリング状のシール部材であり、ゴム材
等の弾性部材によって形成され、スプールに装着されて
おり、スプールがシリンダ室10内でシール性よく好適
に摺動できるように作用する。
【0027】以上の実施例では、空気圧を出力する制御
バルブ(ソレノイドバルブ)について説明してきたが、
本実施例はこれに限らず、他の流体圧、例えば油圧、水
圧を出力する制御バルブに応用してもよい。以上、本発
明につき好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精
神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論
のことである。
【0028】
【発明の効果】本願発明にかかる制御バルブによれば、
一つのバルブユニットのスペースに2位置(オン、オフ
位置)3方弁(入力、出力、排気)の機能を2つ備える
ことができる。すなわち、従来の2位置5方弁のスペー
スに2位置3方弁の機能を好適に2つ備えることができ
る。このように、2位置3方弁の機能を2つ備えること
により、空気圧で駆動する機器を2つ同時、または単独
で別々に使用することもできる。本願発明にかかる制御
バルブによれば、汎用性を向上でき、コンパクト化およ
びコスト低減ができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図4】本発明を2位置2方弁に使用する際のスプール
形状を示す断面図である。
【図5】従来技術を説明する断面図である。
【図6】図5の従来技術の外観を説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 シリンダ室 12 スプール 14 第1圧力室 16 第2圧力室 18 入力ポート 20 第1出力ポート 22 第2出力ポート 24 第1排気ポート 26 第2排気ポート 40 第1連通路 42 ソレノイド 45 開閉弁 48 スプリング 50 排気路 52 排気弁 56 スプリング 60 第1スプール 62 第2スプール 64 中間圧力室 65 第1開閉手段 66 第2連通路 67 第2開閉手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ室と、該シリンダ室の一端側内
    に軸線方向へ摺動可能に設けられ、該一端側の受圧面の
    方が他端側の受圧面よりも広く設けられた第1スプール
    と、 前記シリンダ室の一端側で第1スプールによって画成さ
    れた第1圧力室と、 前記シリンダ室の他端側内に軸線方向へ摺動可能に設け
    られ、該他端側の受圧面の方が一端側の受圧面よりも広
    く設けられた第2スプールと、 前記シリンダ室の他端側で第2スプールによって画成さ
    れた第2圧力室と、 前記シリンダ室の中間部で、前記第1スプールと前記第
    2スプールの間に設けられた中間圧力室と、 該中間圧力室に開口されて設けられ、高圧流体が導入さ
    れる入力ポートと、 前記シリンダ室の前記中間圧力室より一端側に開口し
    て、前記第1スプールの移動によって前記入力ポートに
    連通する第1出力ポートと、 前記シリンダ室の前記中間圧力室より他端側に開口し
    て、前記第2スプールの移動によって前記入力ポートに
    連通する第2出力ポートと、 前記入力ポートと前記第1圧力室と連通する第1連通路
    と、 該第1連通路の中途部に設けられ、該第1連通路を開閉
    する第1開閉手段と、 前記入力ポートと前記第2圧力室と連通する第2連通路
    と、 該第2連通路の中途部に設けられ、該第2連通路を開閉
    する第2開閉手段とを具備することを特徴とする制御バ
    ルブ。
  2. 【請求項2】 前記第1スプールが、常時は前記入力ポ
    ートと前記第1出力ポートとが連通しないように前記シ
    リンダ室の一端側に位置し、前記第1連通路が前記第1
    開閉手段によって連通した際には他端側へ移動して入力
    ポートと第1出力ポートとを連通するように形成され、 前記第2スプールが、常時は前記入力ポートと前記第2
    出力ポートとが連通しないように前記シリンダ室の他端
    側に位置し、前記第2連通路が前記第2開閉手段によっ
    て連通した際には一端側ヘ移動して入力ポートと第2出
    力ポートとを連通するように形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の制御バルブ。
  3. 【請求項3】 前記第1スプールが、常時は前記入力ポ
    ートと前記第1出力ポートとが連通するように前記シリ
    ンダ室の一端側に位置し、前記第1連通路が前記第1開
    閉手段によって連通した際には他端側へ移動して入力ポ
    ートと第1出力ポートとを連通しないように形成され、 前記第2スプールが、常時は前記入力ポートと前記第2
    出力ポートとが連通するように前記シリンダ室の他端側
    に位置し、前記第2連通路が前記第2開閉手段によって
    連通した際には一端側ヘ移動して入力ポートと第2出力
    ポートとを連通しないように形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の制御バルブ。
  4. 【請求項4】 前記第1スプールが、常時は前記入力ポ
    ートと前記第1出力ポートとが連通しないように前記シ
    リンダ室の一端側に位置し、前記第1連通路が前記第1
    開閉手段によって連通した際には他端側へ移動して入力
    ポートと第1出力ポートとを連通するように形成され、 前記第2スプールが、常時は前記入力ポートと前記第2
    出力ポートとが連通するように前記シリンダ室の他端側
    に位置し、前記第2連通路が前記第2開閉手段によって
    連通した際には一端側ヘ移動して入力ポートと第2出力
    ポートとを連通しないように形成されたことを特徴とす
    る請求項1記載の制御バルブ。
  5. 【請求項5】 前記第1開閉手段および前記第2開閉手
    段が、前記第1連通路および前記第2連通路にそれぞれ
    設けられた開閉弁と、該開閉弁を作動させるソレノイド
    とからなることを特徴とする請求項1、2、3または4
    記載の制御バルブ。
JP7256497A 1995-10-03 1995-10-03 制御バルブ Pending JPH09100922A (ja)

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