JP2673924B2 - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2673924B2
JP2673924B2 JP4358063A JP35806392A JP2673924B2 JP 2673924 B2 JP2673924 B2 JP 2673924B2 JP 4358063 A JP4358063 A JP 4358063A JP 35806392 A JP35806392 A JP 35806392A JP 2673924 B2 JP2673924 B2 JP 2673924B2
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健 中嶋
哲朗 徳田
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エスエムシー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体圧アクチュエータ
に連結される方向制御弁と減圧弁とを一体化した電磁弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−309105号公報には、空
気圧用リリーフ付減圧弁と称する弁が掲載されている。
この空気圧用リリーフ付減圧弁は、電磁切換弁を備えた
切換機構によって圧力特性を変えることができ、空気圧
用リリーフ付減圧弁を2個組み合わせて減圧機能と方向
制御機能とを持たせることができる。なお、空気圧用リ
リーフ付減圧弁の減圧弁本体には5種類あるが、何れも
十分な圧力バランスが実現されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポペット弁
に減圧弁の機能をもたせ、それと電磁切換弁とを組み合
わせて電磁弁となし、弁操作機構の2個のピストンを中
実のステムによって連結して装置の小型化を図り、減圧
機能をもった1個の電磁弁で流体圧モータ、単動形流体
圧シリンダ等の流体圧アクチュエータを操作することが
できるようになすことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を達
成するために、電磁切換弁と主弁機構と弁操作機構とを
備えた電磁弁であって、弁操作機構の内側に主弁機構が
配置され、2個のポペット弁と弁シャフトとが備えられ
た主弁機構にはPポート、Aポート、Rポートが連通さ
れ、弁操作機構の出力部材(第2ピストン)の内側が弁
シャフトに連結されるとともに出力部材の外側が中実の
ステムによって第1ピストンに連結され、出力部材の内
側がフィードバック室とされるとともに出力部材の外側
が第2ピストン室とされ、第1ピストンの内側が第1ピ
ストン室とされるとともに第1ピストンの外側に調整ス
プリング又は圧力設定機構の設定圧が作用して第1ピス
トンが内側方向に付勢され、フィードバック室はフィー
ドバック通路を介してAポートに連通され、出力部材に
は弁シャフトを一方向に移動させる第1位置と、弁シャ
フトに反対方向への力を作用させる第2位置とがあり、
第1位置と第2位置との切換は電磁切換弁を操作して第
1ピストン室及び第2ピストン室の圧力を制御すること
によって行われ、Pポートに流体圧を供給すると、第1
位置の場合はAポートとRポートとが連通されて流体が
Rポートから排出され、第2位置の場合は、Aポートの
圧力が設定圧力より低いときはAポートがPポートと連
通され 、Aポートの圧力が設定圧力より高いときはAポ
ートがRポートと連通され、Aポートの圧力が設定圧力
と等しいときはAポートがPポートとRポートから遮断
されて、Aポート側が設定圧力に維持されることを構成
とする。ここに、第1ピストン室及び第2ピストン室の
圧力を制御するとは、第1ピストン室又は第2ピストン
室の一方の圧力のみを制御し他方は所定圧に維持される
場合を含むことと解釈すべきである。
【0005】
【作用】Pポートに流体圧を供給すると、電磁切換弁の
操作によって、弁操作機構の出力部材が弁シャフトを一
方向に移動させる第1位置、又は弁シャフトに反対方向
への力を作用させる第2位置とに切換えられる。第1位
置のときAポートとRポートとが連通されて、Aポート
側の流体がRポートに逃がされる。第2位置のときAポ
ートがPポート又はRポートと連通されて、流体がPポ
ートからAポートへ流れ、又はAポートからRポートに
逃がされて、Aポート側が設定圧力に維持される。
【0006】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例の電磁弁を示
す。主弁本体73の上面に調整部本体2が載置され、調整
部本体2の上面にカバー10が載置され、これらは相互に
連結され固定される。主弁本体73の上面視の中央には段
付の貫通孔が形成され、段付の貫通孔は上部から順に、
第2ピストン(出力部材)7が摺動自在に嵌合される下
シリンダ部、第1端部材69が嵌合される孔部、第1ポペ
ット弁66が挿通される排気室72、二次圧室62、第2ポペ
ット弁54が挿通される一次圧室61、第2端部材57が嵌合
される孔部とされる。主弁本体73の側面に上部から順に
Rポート、Aポート、Pポートが開口され、Rポートは
排気室72に連通され、Aポートは二次圧室62に連通さ
れ、Pポートは一次圧室61に連通される。段付の貫通孔
の中心部に、第1小径部52、大径部51、第2小径部53を
有する弁シャフト50が配設され、第1小径部52の先端部
は第2ピストン7の内側のねじ孔に螺合され、連結され
る。第1小径部52は、第1端部材69の内孔にOリングを
介して摺動自在に挿通され、第1スプリング受け70の内
孔及び第1ポペット弁66の内孔にも摺動自在に挿通され
る。第1スプリング受け70は第1端部材69の段付孔に嵌
合され、第1ポペット弁66の内部の段部と第1スプリン
グ受け70との間に第1スプリング71が介装される。略コ
ップ状の第1ポペット弁66のスカート部67の外周部は、
第1端部材69の大径部にOリングを介して摺動自在に挿
通され、第1ポペット弁66の頂部隔壁には、第1ポペッ
ト弁66の内部と二次圧室62とを連通する連通孔が形成さ
れる。二次圧室62の壁63の上方端及び下方端には、排気
室72に突出した環状の第1弁座65、及び一次圧室61に突
出した環状の第2弁座64がそれぞれ形成される。第1ポ
ペット弁66の頂部外周には第1シール68が固定され、第
1ポペット弁66のスカート部67の外径と第1弁座65のシ
ール径とは同一とされている。従って、第1シール68が
第1弁座65に当接するとき、排気室72内の空気圧が第1
ポペット弁66に作用する力は、上下方向の大きさが同一
でバランスしており、二次圧が第1ポペット弁66に作用
する力も、上下方向の大きさが同一でバランスしてい
る。
【0007】第2ポペット弁54及び第2端部材57は、第
1ポペット弁66及び第1端部材69と上下対称に配設さ
れ、第2スカート部55を有する第2ポペット弁54も第1
ポペット弁66と同様に上下方向の力がバランスする。第
2スプリング受け58は第2端部材57の段付孔に嵌合さ
れ、ホルダー59の小径部が第2スプリング受け58の内孔
及び第2端部材57の内孔にOリングを介して摺動自在に
挿通される。第2ポペット弁54の内部の段部と第2スプ
リング受け58との間に第2スプリング60が介装される。
弁シャフト50の第2小径部53は、第2ポペット弁54の内
孔及びホルダー59の内孔に摺動自在に挿通される。図1
に示す位置のとき、第1ポペット弁66の第1シール68及
び第2ポペット弁54の第2シール56はそれぞれ第1弁座
65及び第2弁座64に当接されている。弁シャフト50を下
方に移動すると、第1ポペット弁66は停止状態を維持
し、第2ポペット弁54は下方に移動され、弁シャフト50
を上方に移動すると、第2ポペット弁54は停止状態を維
持し、第1ポペット弁66は上方に移動される。第2ピス
トン(出力部材)7の上側(外側)の室を第2ピストン
室18と称し、第2ピストン室18の上面は調整部本体2の
下面であり、主弁本体73と調整部本体2との間、及び第
2ピストン外周と下シリンダ部との間にはOリングが配
設される。第2ピストン7の下側(内側)の室をフィー
ドバック室19と称し、フィードバック室19は、フィード
バック通路23を介してAポートに連通される。
【0008】調整部本体2には、スプリング室29と小径
の上シリンダ部とが垂直方向に連続して形成され、スプ
リング室29は調整部本体2の上面開口される。上シリ
ンダ部には第1ピストン6が摺動自在に嵌合され、第1
ピストン6と第2ピストン7とは中実のステム30によっ
て連結され、第1ピストン6の直径と第2ピストン7の
直径とは同一である。第1ピストン6の外周と上シリン
ダ部との間にはOリングが配設され、ステム30の外周と
その挿通孔との間にもOリングが配設される。第1ピス
トン6の下側(内側)の室を第1ピストン室17と称し、
第1ピストン6の上側(外側)の室はスプリング室29と
なる。スプリング室29にはスプリング受け31が挿通さ
れ、スプリング受け31と第1ピストン6との間に調圧ス
プリング32が介装される。カバー10のねじ孔には調整ね
じ33が螺合され、調整ねじ33の下端の小径部がスプリン
グ受け31の孔部に嵌合され、調整ねじ33を回転すること
によりスプリング受け31を移動することができる。調整
部本体2及びカバー10の側面(図1で左側面)に電磁切
換弁3が連結され、電磁切換弁3の側面(図1で右側
面)には、下方からPポート、Aポート、Rポートが順
次に開口される。電磁切換弁3は、オフ(電気が遮断状
態)のときは弁体が下位置にあってAポートとRポート
とが連通され、オン(電気が通電状態)のときは弁体が
上位置にあってPポートとAポートとが連通される。電
磁切換弁3のRポートは排気ポート9を介して大気に連
通され、スプリング室29は通路34を介して大気に連通さ
れる。一次圧室61と電磁切換弁3のPポートとが通路37
によって連通され、通路37と第1ピストン室17とが通路
38によって連通され、電磁切換弁3のAポートと第2ピ
ストン室18とが通路39によって連通される。このよう
に、第1実施例の電磁弁は電磁切換弁と主弁機構と弁操
作機構とを備え、弁操作機構の内側に主弁機構が配置さ
れている。主弁機構には2個のポペット弁66、54と弁シ
ャフト50とが備えられ、弁操作機構には第1ピストン
6、第2ピストン7がある。なお、第1実施例におい
て、ピストンをダイヤフラムに変更することは、単純な
設計において任意になすことができ、第1実施例にはピ
ストンに代えてダイヤフラムを用いたものも含まれる。
【0009】本発明の第1実施例の電磁弁の作用につい
て説明する。エアは、電磁切換弁3の位置に関係なく、
常にPポート、一次圧室61、通路37、38を通って第1ピ
ストン室17に流入する。電磁切換弁3がオフのとき、電
磁切換弁3の弁体が下位置にあって電磁切換弁3のAポ
ートとRポートとが連通されるので、第2ピストン室18
は通路39、電磁切換弁3のAポート・Rポート等を通っ
て大気に連通する。第1ピストン室17内のエアが第1ピ
ストン6に上向きの力を作用させ、この上向きの力が調
圧スプリング32の当初の弾発力に打ち勝ち、第1ピスト
ン6が上昇する。第1ピストン6・第2ピストン7の上
昇により、弁シャフト50が上方へ移動し、第2ポペット
弁54の第2シール56は第2弁座64に当接した位置を維持
し、第1ポペット弁66の第1シール68が第1弁座65から
離れる。従って、一次圧室61と二次圧室62との連通は遮
断され、Aポートは第1シール68と第1弁座65との間
隙、排気室72を介してRポートに連通され、Aポート側
(出口側)のエアはRポートを通って大気に排出され
る。つまり、電磁切換弁3がオフのとき、一次圧室61と
二次圧室62との連通は遮断され、閉鎖される。次に電磁
切換弁3がオンとなると、電磁切換弁3の弁体が上位置
に切り換えられ、電磁切換弁3のPポートとAポートと
が連通され、エアが一次圧室61から通路37、電磁切換弁
3のPポート・Aポート、通路39を通って第2ピストン
室18にも流入する。こうして第1ピストン室17及び第2
ピストン室18にエアが供給され、第1ピストン6と第2
ピストン7の受圧面積は同一で、作用する力の方向は反
対であるので、第1ピストン6と第2ピストン7に作用
するエアの力は相殺される。第1ピストン6・第2ピス
トン7及び弁シャフト50は、調圧スプリング32の下向き
の弾発力を受けて下方に移動し、第1ポペット弁66の第
1シール68が第1弁座65に当接し、ついで第2ポペット
弁54の第2シール56が第2弁座64から離れる。一次圧室
61と二次圧室62とが連通され、エアは、一次圧室61から
第2ポペット弁54の第2シール56と第2弁座64との間の
間隙を通って二次圧室62に流入し、Aポートを通って目
的箇所へ送られる。そして、Aポート側(出口側)の圧
力が設定圧に達すると、その圧力がフィードバック通路
23を介してフィードバック室19に伝わり、第2ピストン
7の下面に作用する上向きの力が調圧スプリング32の下
向きの弾発力に打ち勝つ。第1ピストン6・第2ピスト
ン7及び弁シャフト50が上方へ移動し、第2ポペット弁
54の第2シール56が第2弁座64に当接して、一次圧室61
と二次圧室62との連通が遮断され、二次圧の上昇は停止
する。一方、二次圧のオーバシュートがあった場合に
は、第1ピストン6・第2ピストン7が更に上方に移動
し、第1シール68が第1弁座65から離れてエアをリリー
フし、所定の圧力に設定する。次にAポート側の圧力が
設定圧より低下すると、第1ピストン6・第2ピストン
7及び弁シャフト50が再び下方へ移動し、一次圧室61と
二次圧室62とが連通されて、PポートからAポート側に
エアが流れる。調整ねじ33を回転させて調圧スプリング
32の設定を変え、設定圧を変更すると、新しい設定圧を
基準にして前記と同様に作用する。つまり、電磁切換弁
3がオンのとき、一次圧室61と二次圧室62とが連通さ
れ、開放されるが、減圧弁の機能により設定圧に達する
と閉鎖される。このように電磁切換弁3がオンのときに
は、本発明の電磁弁が減圧弁の機能をも奏するので、本
発明の電磁弁を減圧機能付電磁弁と称することができ
る。本発明の電磁弁1個で通常の電磁弁と減圧弁の機能
を有するので、コストの低下と取付工数の減少を実現す
ることができる。
【0010】本発明の第1実施例の変形例(図示せず)
について説明する。第1実施例の変形例の構成は、第1
実施例の構成における通路37、通路38及び通路39につい
て変更をしたものである。即ち、第1実施例の変形例に
おいては、通路38及び通路39が除去され、一次圧室61と
電磁切換弁3のPポートとが通路37によって連通され、
電磁切換弁3のAポートと第1ピストン室17とが通路X
(図示せず)によって連通され、第2ピストン室18が通
(図示せず)を介して電磁切換弁3のRポート又は
大気に連通され、その余の構成は第1実施例と同一であ
る。なお、第1実施例及び第1実施例の変形例におい
て、第1ピストン6、第2ピストン7に代えて、第1ダ
イヤフラム、第2ダイヤフラムを用いることができる。
【0011】本発明の第1実施例の変形例の電磁弁の作
用について説明する。エアは、Pポートを通って一次圧
室61に流入し、更に通路37を通って電磁切換弁3のPポ
ートに達する。電磁切換弁3がオフのとき、電磁切換弁
3のAポートとRポートとが連通され、第1ピストン室
17は通路X、電磁切換弁3のAポート・Rポートを介し
て大気に連通される。第1ピストン室17及び第2ピスト
ン室18が共に大気に連通され大気圧となるので、第1ピ
ストン6・第2ピストン7には調圧スプリング32の弾発
力のみが作用する。この状態は第1実施例の電磁切換弁
3がオンのときと同じであり、第1実施例の電磁切換弁
3がオンのときと同様に作動して、エアは、一次圧室61
から第2ポペット弁54の第2シール56と第2弁座64との
間の隙間を通って二次圧室62に流入し、Aポートを通っ
て目的箇所へ送られる。そして、Aポート側(出口側)
の圧力が設定圧に達すると、その圧力がフィードバック
通路23を介してフィードバック室19に伝わり、第2ピス
トン7の下面に作用する上向きの力が調圧スプリング32
の下向きの弾発力に打ち勝つ。第1ピストン6・第2ピ
ストン7及び弁シャフト50が上方へ移動し、第2ポペッ
ト弁54の第2シール56が第2弁座64に当接して、一次圧
室61と二次圧室62との連通が遮断され、二次圧の上昇は
停止する。一方、二次圧のオーバシュートがあった場合
には、第1ピストン6・第2ピストン7が更に上方に移
動し、第1シール68が第1弁座65から離れてエアをリリ
ーフし、所定の圧力に設定する。つまり第1実施例の変
形例では、電磁切換弁3がオフのとき、一次圧室61と二
次圧室62とが連通され、開放されるが、減圧弁の機能に
より設定圧に達すると閉鎖される。電磁切換弁3がオン
になると、電磁切換弁3の弁体が切り換えられて、電磁
切換弁3の弁体のPポートとAポートとが連通されるの
で、エアが一次圧室61から通路37、電磁切換弁3弁体の
Pポート・Aポート、通路Xを通って第1ピストン室17
に流入する。この状態は第1実施例の電磁切換弁3がオ
フのときと同じであり、第1実施例の電磁切換弁3がオ
フのときと同様に作動して、第1ピストン室17内のエア
が第1ピストン6に上向きの力を作用させ、この上向き
の力が調圧スプリング32の当初の弾発力に打ち勝ち、第
1ピストン6が上昇する。第1ピストン6、第2ピスト
ン7及び弁シャフト50の上昇により、第1ポペット弁66
の第1シール68が第1弁座65から離れ、また第2ポペッ
ト弁54の第2シール56が第2弁座64に当接する。従っ
て、一次圧室61と二次圧室62との連通は遮断され、Aポ
ートは二次圧室62、第1ポペット弁66の第1シール68と
第1弁座65との間の間隙、排気室72を介してRポートに
連通され、Aポート側(出口側)のエアは大気に排出さ
れる。つまり第1実施例の変形例では、電磁切換弁3が
オンのとき、一次圧室61と二次圧室62との連通は遮断さ
れ、閉鎖される。
【0012】図2は、本発明の第2実施例の圧力設定機
構を示す。弁本体101 の左端面にスプリング室本体102
が連結され、スプリング室本体102 内にはカップ状の押
圧部材111 が重合わされ、押圧部材111 内にスプリング
室103 が形成される。弁本体101 の軸方向の中心に多段
付の孔が形成され、図2で右端部が一次圧室104 とな
り、左端部がスプリング室103 に面する位置に開口され
ている。一次圧室104 の段部から順次に弁座部材106 、
環状で通路付のスペーサ107 、環状の押圧体108、押さ
えリング109 、ダイヤフラム110 が挿入され、これらは
スプリング室本体102 内の押圧部材111 によって押圧さ
れ、固定されている。弁座部材106 の中央には連通路11
2 が形成され、連通路112 の外壁で一次圧室104 側の部
分に弁座113 が形成されている。一次圧室104 内に、逃
がし孔114 付で略カップ状のポペット弁115 が摺動自在
に配設され、ポペット弁115 はスプリング116 によって
弁座113 に押圧されている。ポペット弁115 の内側は通
路117 を介してRポートに連通され、一次圧室104 は通
路118 を介してPポートに連通される。ダイヤフラム11
0 はシェル120 及びシェル121 によって挟持され、弁本
体101 側のシェル120にはプッシュロッド122 が突設さ
れ、プッシュロッド122 の先端の小径部は弁座部材106
の連通路112 に及ぶ。シェル120 及びプッシュロッド12
2 の周りの空間が二次圧室105 となり、二次圧室105 は
スペーサ107 内の通路及び弁本体101 内の通路119 を介
してAポートに連通される。スプリング室103 内にはス
プリング受け123 が配設され、スプリング受け123 とシ
ェル121 との間に調圧スプリング124 が介装され、スプ
リング受け123 は調整ねじ125 によって移動される。
【0013】Rポートは大気に連通され、Pポートは圧
力源に連通され、Aポートは第1実施例及びその変形例
のスプリング室29に連通され、スプリング室29は通路34
を閉じて密閉される。圧力設定機構のPポートにエアが
供給されないとき、プッシュロッド122 は調圧スプリン
グ124 によって押圧され、プッシュロッド122 の先端が
ポペット弁115 に当接してポペット弁115 の逃がし孔11
4 を閉鎖し、一次圧室104 と二次圧室105 とが連通され
る。調整ねじ125 の回転により調圧スプリング124 がダ
イヤフラム110 に作用する力を変え、Aポート側の設定
圧力が調整される。Pポートにエアを供給し、エアは通
路118 、一次圧室104 、連通路112 、二次圧室105 、通
路119 を通ってAポートに流れる。Aポート側の圧力が
設定圧に達すると、ダイヤフラム110 に作用する力が調
圧スプリング124 の力に打ち勝ち、プッシュロッド122
がスプリング室103 の方向に移動し、ポペット弁115 が
弁座113 に当接し、ポペット弁115 が閉じる。従って、
一次圧室104 と二次圧室105 との連通が遮断され、二次
圧の上昇は停止する。一方、二次圧のオーバシュートが
あった場合には、ダイヤフラム110 ・プッシュロッド12
2 が更に図2で左方に移動し、プッシュロッド122 がポ
ペット弁115 から離れてエアをリリーフし、所定の圧力
に設定する。Aポート側の圧力が所定圧以下に下降する
と、調圧スプリング124 の力によってポペット弁115 が
開き、エアが一次圧室104 から二次圧室105 へと流れ
る。こうして、減圧弁の機能を有する圧力設定機構が構
成される。
【0014】本発明の第2実施例は図2に示す圧力設定
機構を第1実施例及びその変形例に適用したものであ
る。第2実施例の構成は、圧力設定機構のAポートが第
1実施例及びその変形例のスプリング室29に連通され、
スプリング室29内の調圧スプリング32、スプリング受け
31、調整ねじ33が除去され、スプリング室29は通路34を
閉じて密閉され、圧力設定機構によって設定された圧力
が導入され、その余の構成は第1実施例及びその変形例
と同じである。第2実施例では、調圧スプリング32に代
わって設定圧力が第1ピストン6又は第1ダイヤフラム
に働き、第1実施例及びその変形例と同様に作用する。
しかも、図2に示す圧力設定機構は調圧スプリング32よ
りも相当に小型であるので、調整部本体2を小型化で
き、第2実施例の電磁弁の小型化が実現される。
【0015】第2実施例の変形例として、第1ピストン
6の上側に第1ピストン室17を配設し、通路38を連通さ
せ、スプリング室29を第1ピストン6の下側に配設し、
そして第2実施例のRポートを第2実施例の変形例のP
ポートとなして通路37を連通させ、第2実施例のPポー
トを第2実施例の変形例のRポートとなす。そして、第
2ピストン室18をフィードバック室となして通路23を介
してAポートと連通させ、フィードバック室19を第2ピ
ストン室となして通路39を介して電磁切換弁3のAポー
トに連通させることができる。このようになした第2実
施例の変形例においては、ピストン及び弁シャフト50の
移動方向は第2実施例とは反対の方向であるが、第2実
施例と同じ作用を奏する。
【0016】
【発明の効果】本発明においては、Pポートに流体圧を
供給すると、電磁切換弁の操作によって、弁操作機構の
出力部材が弁シャフトを一方向に移動させる第1位置、
又は弁シャフトに反対方向への力を作用させる第2位置
とに切換えられる。第1位置のときAポートとRポート
とが連通されて、Aポート側の流体がRポートに逃がさ
れる。第2位置のときAポートがPポート又はRポート
と連通されて、流体がPポートからAポートへ流れ、又
はAポートからRポートに逃がされて、Aポート側が設
定圧力に維持される。従って、本発明の減圧機能をもっ
た1個の電磁弁で流体圧モータ、単動形流体圧シリンダ
等の流体圧アクチュエータを操作することができる。ま
た、本発明の電磁弁は、従来の電磁弁に減圧弁を組み合
わせたものよりも少ない部品で構成され、従来の電磁弁
に減圧弁を組み合わせたものと同じ作用をさせることが
でき、小型化とコスト低減を実現させることができる。
従来、減圧弁と電磁切換弁とを直列に接続し、エア源か
らのエアを所定圧力に減圧してアクチュエータに供給す
ることが行われていた。この場合、減圧弁の流路断面積
をS1 、電磁切換弁の流路断面積をS2 、「減圧弁+電
磁切換弁」の有効流路断面積をSとすると、 1/S2 =1/S1 2 +1/S2 2 の関係があり、S1 =S2 =1とすると、S≒0.71と小
さくなってしまう。これに対して、本発明の電磁弁で
は、単一の主弁本体のみによって流体の流れを変え、切
換又は減圧設定できるので、減圧弁と電磁切換弁とを直
列に接続した従来のものと等価な電磁弁を小形にするこ
とができる。また、本発明では、弁操作機構の出力部材
(第2ピストン)の内側が弁シャフトに連結されるとと
もに出力部材の外側が中実のステムによって第1ピスト
ンに連結され、出力部材の内側がフィードバック室とさ
れるとともに出力部材の外側が第2ピストン室とされ、
第1ピストンの内側が第1ピストン室とされるとともに
第1ピストンの外側に調整スプリング又は圧力設定機構
の設定圧が作用して第1ピストンが内側方向に付勢され
ている。このように、第1ピストンと第2ピストンとが
中実のステムで連結され、第1ピストンの内側の第1ピ
ストン室と第2ピストンの外側の第2ピストン室とが隣
接され、第2ピストンの内側のフィードバック室が主弁
機構に最も近接した位置にある。そのため、主弁機構の
Aポートとフィードバック室とを連通させるフィードバ
ック通路を短くし、電磁切換弁のポートと第1ピストン
室・第2ピストン室との間の連通路を短くすることがで
きる。従って、本発明では、弁操作機構の2個のピスト
ンを中実のステムによって連結して電磁弁の小型化を図
ることができ、コンパクトな電磁弁となった。また、電
磁弁の部品(部材)の構成がいずれも簡単であり、部品
の加工及び組立が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に使用される圧力設定機構
の断面図である。
【符号の説明】
3 電磁切換弁 7 第2ピストン(出力部材) 50 弁シャフト 54 第2ポペット弁 66 第1ポペット弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−14763(JP,A) 実開 平1−72612(JP,U) 実開 昭60−20617(JP,U) 実公 昭64−7368(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁切換弁と主弁機構と弁操作機構とを
    備え、弁操作機構の内側に主弁機構が配置され、2個の
    ポペット弁と弁シャフトとが備えられた主弁機構にはP
    ポート、Aポート、Rポートが連通され、弁操作機構の
    出力部材(第2ピストン)の内側が弁シャフトに連結さ
    るとともに出力部材の外側が中実のステムによって第
    1ピストンに連結され、出力部材の内側がフィードバッ
    ク室とされるとともに出力部材の外側が第2ピストン室
    とされ、第1ピストンの内側が第1ピストン室とされる
    とともに第1ピストンの外側に調整スプリング又は圧力
    設定機構の設定圧が作用して第1ピストンが内側方向に
    付勢され、フィードバック室はフィードバック通路を介
    してAポートに連通され、出力部材には弁シャフトを一
    方向に移動させる第1位置と、弁シャフトに反対方向へ
    の力を作用させる第2位置とがあり、第1位置と第2位
    置との切換は電磁切換弁を操作して第1ピストン室及び
    第2ピストン室の圧力を制御することによって行われ、
    Pポートに流体圧を供給すると、第1位置の場合はAポ
    ートとRポートとが連通されて流体がRポートから排出
    され、第2位置の場合は、Aポートの圧力が設定圧力よ
    り低いときはAポートがPポートと連通され、Aポート
    の圧力が設定圧力より高いときはAポートがRポートと
    連通され、Aポートの圧力が設定圧力と等しいときはA
    ポートがPポートとRポートから遮断されて、Aポート
    側が設定圧力に維持される電磁弁。
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