JP3020966U - 埋設型枠の取付構造 - Google Patents

埋設型枠の取付構造

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Inventor
雅広 白石
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小沢コンクリート工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 躯体側の影響を受けずに型枠の取付が容易な
埋設型枠の取付構造を提供する。 【解決手段】 型枠材11に埋設した高ナット21に、
縦鋼材3に開設した取付孔31に通したボルト22を止
着し、縦鋼材3に短尺な山形鋼からなる係止金具4を設
けると共に、型枠材11を固定する躯体6側には溝形鋼
からなる受金具5を設け、上記係止金具4を受金具5に
係止させることにより、型枠材11を躯体6に対して上
下及び前後方向の位置を規制しながら取り付けるように
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、コンクリート構造物を構築する際に使用される埋設型枠の取付構 造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、コンクリートを打設するにはコンクリートの流出を防ぐ型枠が 必要であり、養生後、撤去の必要のない埋設型枠1が多方面に亙って使用されて いる。この埋設型枠1の設置に際しては、例えば図6に示すように、一般にセパ レータ7等によって躯体に固定されている。即ち、セパレータ7の埋設型枠1側 の端部は、支保材8を取り付けるために利用されている。一方、セパレータ7の 躯体側の端部は、躯体を構成する鋼材9に開設した取付孔に先端ネジ部72を挿 通してナット71で止めたり、対面側の型枠材14に埋め込んだ高ナット等の取 付金具15に螺着したり、或は対面側の型枠材14に開設した通孔に通して支保 材8を取り付けたりしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記したように従来の埋設型枠1の取り付けにおいては、何れの場合でも、セ パレータ7の一端を孔やナットが形成する言わば「点(スポット)」を目掛けて 作業することになるので、施工精度が極めて重要になる。また、躯体側の形状、 その他の事情により、型枠の割り付けに制約を受けることがある。更に、コンク リートの打設空間内に、鉄筋等が多量に配設される場合には、作業空間の確保が 困難になり、型枠の取付作業に時間を要する。しかも、型枠の取付時に破損等が 発生した場合、他の形状の型枠を転用することが不可能であるため、再製造など に時間を要し、全体工期に影響を及ぼすなど、多くの不都合が存在した。 本考案は上記に鑑み提案されたもので、躯体側の影響を受けずに型枠の取付が 容易な埋設型枠の取付構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した考案は、型枠材に止着手段を介 して縦鋼材を止着し、この縦鋼材に係止金具を設けると共に、型枠材を固定する 躯体側には上記係止金具に対応する受金具を設け、上記係止金具を受金具に係止 させることにより、型枠材を躯体に対して上下及び前後方向の位置を規制しなが ら取り付けるようにしたものである。また、請求項2に記載した考案は、止着手 段を型枠材に埋設した埋込金具により構成したものである。更に、請求項3に記 載した考案は、止着手段をセパレータにより構成したものである。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面の実施の形態について説明すると、図1は本考案に係る埋 設型枠の取付構造を説明する側面図、図2は要部の断面図であって、(a)は埋 設型枠を躯体に取り付ける前の状態、(b)は取り付けた状態を示す。また、図 3は図2(a)の矢視A−Aにおける平面図である。
【0006】 埋設型枠1を構成する型枠材11は、例えばコンクリートパネルからなり、図 示の実施形態においては止着手段2として高ナット21及びこれに螺合するボル ト22を利用している。即ち、コンクリートパネル内の適宜位置に埋込金具とし て高ナット21が予め埋設してある。そして、この高ナット21に、後述する縦 鋼材3に開設した取付孔31に通したボルト22を螺合させることにより、コン クリートパネルの背面側に縦鋼材3を止着している。尚、上記高ナット21には 、抜け止め23が設けてある。
【0007】 上記縦鋼材3は、例えばL字形の鋼材からなり、コンクリートパネルの背面側 に適宜間隔で、縦方向に複数配設する。
【0008】 上記のようにして配設した各縦鋼材3の適宜な高さ位置には、係止金具4を設 ける。この係止金具4は、例えば断面形状がL字形の短尺な鋼材からなる。即ち 、図面に示すように、縦鋼材3の側片32に、山形鋼の一片(以下、係止片41 と言う)が下向きになるように溶接等の固定手段によって固定するのである。尚 、このとき、係止片41の内側面と縦鋼材3の後端面との間に、後述する受金具 5が嵌入可能な隙間dを確保しておく。
【0009】 一方、埋設型枠1を固定する躯体6側には、上記係止金具4に対応する受金具 5を設ける。この受金具5は、例えば溝形鋼を水平方向に配設してなる。即ち、 溝形鋼を上向きに開口するように鉄筋61等の躯体6に溶接等の固定手段によっ て固定するのである。すると、躯体6の前面側に、上向きの受片51が横方向に 延在することになる。尚、図示の実施形態においては、上下2段に係止金具4及 び受金具5を配設している。
【0010】 次に、上記のような埋設型枠1の施工法を簡単に説明する。先ず、躯体6側に は上記したように受金具5を施工現場において配置する。この配設作業は、鉄筋 61等の前面側に固定するだけであるので、鉄筋61等が込み合っていても作業 に支障がない。また、位置出しは上下方向に行えばよいので、作業が極めて容易 である。尚、受金具6を形成する鋼材を連結するときは、当て金52を当てがっ て連結するとよい。
【0011】 一方、埋設型枠1は、工場において予め生産しておくことができる。即ち、高 ナット21を埋め込んだ型枠材11を、工場で一貫生産し、施工現場では縦鋼材 3及び係止金具4を止着するだけでよい。勿論、工場において縦鋼材3及び係止 金具4まで止着しておいてもよい。
【0012】 そして、係止金具4の係止片41を躯体6側の受金具5の受片51に係止させ る。具体的には、縦鋼材3を取り付けた型枠材11を吊り込んで係止片41と縦 鋼材3の後端面との間に形成した隙間dに、受金具5の受片51が入り込んで係 止片41と受片51とが密接するように下ろして、係止金具4と受片51とを係 止させる。このようにすれば、躯体6に対して埋設型枠1の上下位置が決定され ると共に、前後方向の位置が決定される。そして、埋設型枠1は、横方向へは自 由に移動可能であって、横方向の位置調整は自在である。従って、躯体6の前面 側に埋設型枠1を所望の位置に自由に配置可能である。尚、必要に応じて係止金 具4と受金具5を溶接したり、縦鋼材3と鉄筋61等とを連結金物等を介して溶 接してもよい。
【0013】 上記のようにして埋設型枠1を位置決めして固定したら、コンクリートを打設 すると共に養生させる。すると、正面に埋設型枠1が位置する擁壁等のコンクリ ート構造物を極めて容易に構築することができる。このようにして構築したコン クリート構造物は、支保工に使用した孔やセパレータの残骸が表面に出現しない ので、表面の仕上げ処理が不要である。従って、型枠の撤去作業が不要なことと 相俟って、作業時間の大幅な短縮が可能である。
【0014】 上記のような構成の本考案に係る埋設型枠の取付構造によれば、型枠材11を 位置決めして躯体6に取り付ける際に、孔やナット等、スポットを目掛けて作業 する必要がなく、高い施工精度が要求されないので作業が極めて容易である。ま た、上記スポットに誘導するために、型枠材11の背面側に作業員が入り込む必 要がなく、型枠材11の背面側での作業を大幅に削減可能である。従って、鉄筋 61等が入り組んでいて作業員が中に入れないような現場でも施工可能である。 そして、本考案によれば、型枠材11の配置に関して躯体6側の影響を受けるこ とがなく、現場での管理が容易である。しかも、型枠材11を破損したような場 合であっても、汎用品を利用可能であるので、再製造に時間や手間を消費するこ とがなく施工期間の大幅な短縮が可能である。
【0015】 図4は、本考案の他の実施形態を示し、型枠材11に対して縦鋼材3を止着手 段2としてのセパレータ7を介して止着している。即ち、セパレータ7の躯体6 側の端部を縦鋼材3に開設した取付孔31に通してナット71で止めている。一 方、セパレータ7の型枠材11側の端部を型枠材11に開設した挿通孔12に通 すと共に、支保材8で締め付けている。
【0016】 上記のようにして型枠材11に取り付けた縦鋼材3には、前記した実施形態と 同様に係止金具4を設ける。そして、躯体6側には上記係止金具4に対応する受 金具5を設ける。
【0017】 この実施形態によれば、型枠材11と縦鋼材3との間に空隙を設けてコンクリ ートを充填可能であると共に、型枠材11を設置するときに係止金具4を受金具 5に係止させるだけでよいので、施工が極めて容易であって作業能率の向上、工 期の短縮等、実用的効果を奏することができる。
【0018】 図5は、本考案の更に他の実施形態を示し、止着手段2を構成するセパレータ 7の一端を型枠材11に埋め込んだ高ナット13に螺着すると共に、他端を縦鋼 材3の取付孔31に通してナット71で止めている。この実施形態によっても、 型枠材11と縦鋼材3との間に空隙を設けてコンクリートを充填可能であると共 に、型枠材11を設置するときに係止金具4を受金具5に係止させるだけでよい ので、施工が極めて容易であって作業能率の向上、工期の短縮等、実用的効果を 奏することができる。しかも、型枠材11の表面に孔跡等が出現しないので、表 面仕上げが不要となる。
【0019】 以上本考案を図面の実施形態について説明したが、本考案は上記した各実施形 態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した構成を変更し ない限り適宜に実施できる。
【0020】
【考案の効果】
以上要するに本考案は、型枠材に止着手段を介して縦鋼材を止着し、この縦鋼 材に係止金具を設けると共に、型枠材を固定する躯体側には上記係止金具に対応 する受金具を設け、上記係止金具を受金具に係止させることにより、型枠材を躯 体に対して上下及び前後方向の位置を規制しながら取り付けるようにしたので、 型枠材を躯体に対して位置決めして取り付ける際に、高い施工精度が要求される ことがないと共に、型枠材の背面側に作業員が入り込む必要がないので、作業が 極めて容易であると共に背面側での作業を大幅に削減可能である。従って、鉄筋 等が入り組んでいて作業員が中に入れないような現場でも施工可能である。しか も、本考案によれば、型枠材の配置に関して躯体側の影響を受けることがなく、 現場での管理が容易である。そして、型枠材を万一破損したような場合であって も、汎用品を利用可能であるので、型枠材の再製造に時間や手間を消費すること がなく施工期間の大幅な短縮が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る埋設型枠の取付構造を説明する側
面図である。
【図2】本考案に係る埋設型枠の取付構造の要部の断面
図であって、(a)は埋設型枠を躯体に取り付ける前の
状態、(b)は取り付けた状態を示す。
【図3】図3は図2(a)の矢視A−Aにおける平面図
である。
【図4】本考案に係る埋設型枠の他の実施形態を示す要
部の断面図である。
【図5】本考案に係る埋設型枠の更に他の実施形態を示
す要部の断面図である。
【図6】従来の埋設型枠の取付法の説明図である。
【符号の説明】
1 埋設型枠 2 止着手段 3 縦鋼材 4 係止金具 5 受金具 6 躯体 7 セパレータ 8 支保材 11 型枠材 21 埋込金具としての高ナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠材に止着手段を介して縦鋼材を止着
    し、この縦鋼材に係止金具を設けると共に、型枠材を固
    定する躯体側には上記係止金具に対応する受金具を設
    け、 上記係止金具を受金具に係止させることにより、型枠材
    を躯体に対して上下及び前後方向の位置を規制しながら
    取り付けるようにしたことを特徴とする埋設型枠の取付
    構造。
  2. 【請求項2】 止着手段を型枠材に埋設した埋込金具に
    より構成した請求項1に記載の埋設型枠の取付構造。
  3. 【請求項3】 止着手段をセパレータにより構成した請
    求項1に記載の埋設型枠の取付構造。
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