JP3020632B2 - 発泡材料の製造に好適な架橋ポリプロピレン組成物 - Google Patents
発泡材料の製造に好適な架橋ポリプロピレン組成物Info
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- C08J2323/10—Homopolymers or copolymers of propene
- C08J2323/12—Polypropene
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Description
【0001】本発明は、架橋ポリプロピレンと非架橋ポ
リプロピレンの密な混合物を含んで成り、発泡製品を製
造するのに好適な組成物に関する。
リプロピレンの密な混合物を含んで成り、発泡製品を製
造するのに好適な組成物に関する。
【0002】架橋ポリプロピレンと非架橋ポリプロピレ
ンとから成り、有機ペルオキシドを用いて、二重結合ま
たは三重結合を含む架橋助剤および所望により発泡剤の
存在下にて行われるポリプロピレンの架橋によって得ら
れる組成物または製品は、欧州特許出願第73435 号公報
により公知である。
ンとから成り、有機ペルオキシドを用いて、二重結合ま
たは三重結合を含む架橋助剤および所望により発泡剤の
存在下にて行われるポリプロピレンの架橋によって得ら
れる組成物または製品は、欧州特許出願第73435 号公報
により公知である。
【0003】この特許出願明細書によれば、架橋される
べき予備成形された製品をペルオキシドおよび助剤の水
溶液を含むオートクレーブ中で架橋温度で処理する。或
いは、160 〜180 ℃の温度でポリプロピレン、ペルオキ
シドおよび助剤を含んで成る混合物を押出して得られる
製品を、180 〜230 ℃の温度で過圧なしにまたは減圧ま
たは高圧下で別個に架橋する。
べき予備成形された製品をペルオキシドおよび助剤の水
溶液を含むオートクレーブ中で架橋温度で処理する。或
いは、160 〜180 ℃の温度でポリプロピレン、ペルオキ
シドおよび助剤を含んで成る混合物を押出して得られる
製品を、180 〜230 ℃の温度で過圧なしにまたは減圧ま
たは高圧下で別個に架橋する。
【0004】これらの組成物は均質性に乏しく、操作が
困難である。得られる発泡製品は、多くの用途に必要と
される柔軟性の要件を持たない。
困難である。得られる発泡製品は、多くの用途に必要と
される柔軟性の要件を持たない。
【0005】本発明者は、極めて小さく且つ規則的な起
泡を有する発泡材料の製造に用いられる高い加工特性と
均質性を有するポリプロピレン組成物を見出し、これは
本発明の目的の一つである。本発明の目的の一つである
これらの組成物は、架橋ポリプロピレン3 〜75重量%
と、非架橋ポリプロピレン97〜25重量%とから成る密な
混合物であって、(a) 非架橋ポリプロピレンのテトラ
ヒドロナフタレン中の135 ℃における極限粘度の値が0.
5 〜1.30 dl/g 、好ましくは0.6 〜1 dl/g、更に好まし
くは0.9 〜1.3 dl/gであり、(b) (230 ℃および2.16
kg における)MIの値が600 〜0.001 kg/10'、好まし
くは80〜0.01 kg/10' であり、(c) 架橋ポリプロピレ
ンが非架橋ポリプロピレン中に分散相として存在し、且
つそれがほぼ球形で、大きさが0.5 〜100 ミクロン、好
ましくは0.5 〜10ミクロン、更に好ましくは0.5 〜5 ミ
クロンであるゲルの形態をしていることを特徴とするも
のである。
泡を有する発泡材料の製造に用いられる高い加工特性と
均質性を有するポリプロピレン組成物を見出し、これは
本発明の目的の一つである。本発明の目的の一つである
これらの組成物は、架橋ポリプロピレン3 〜75重量%
と、非架橋ポリプロピレン97〜25重量%とから成る密な
混合物であって、(a) 非架橋ポリプロピレンのテトラ
ヒドロナフタレン中の135 ℃における極限粘度の値が0.
5 〜1.30 dl/g 、好ましくは0.6 〜1 dl/g、更に好まし
くは0.9 〜1.3 dl/gであり、(b) (230 ℃および2.16
kg における)MIの値が600 〜0.001 kg/10'、好まし
くは80〜0.01 kg/10' であり、(c) 架橋ポリプロピレ
ンが非架橋ポリプロピレン中に分散相として存在し、且
つそれがほぼ球形で、大きさが0.5 〜100 ミクロン、好
ましくは0.5 〜10ミクロン、更に好ましくは0.5 〜5 ミ
クロンであるゲルの形態をしていることを特徴とするも
のである。
【0006】架橋ポリプロピレンという用語は、135 ℃
におけるキシレンに不溶性のポリプロピレンを意味す
る。一方、非架橋ポリプロピレンという用語は、前記温
度におけるキシレン中に可溶性のポリプロピレンを意味
する。
におけるキシレンに不溶性のポリプロピレンを意味す
る。一方、非架橋ポリプロピレンという用語は、前記温
度におけるキシレン中に可溶性のポリプロピレンを意味
する。
【0007】好ましくは、前記組成物は、架橋ポリプロ
ピレン7 〜40重量%と非架橋ポリプロピレン93〜60重量
%とを含んで成る。
ピレン7 〜40重量%と非架橋ポリプロピレン93〜60重量
%とを含んで成る。
【0008】本発明の目的である組成物は、(a) アイ
ソタクチックポリプロピレンと、(b) ペルオキシド型
の、ポリプロピレン用の架橋剤と、(c) 該ペルオキシ
ド架橋剤に対して5 〜500 重量%、好ましくは7 〜150
重量%の量の、下記の式
ソタクチックポリプロピレンと、(b) ペルオキシド型
の、ポリプロピレン用の架橋剤と、(c) 該ペルオキシ
ド架橋剤に対して5 〜500 重量%、好ましくは7 〜150
重量%の量の、下記の式
【化3】 (式中、Xは、式−CHO、−COOH、−CONH2
−、−NO2、−COOCO−、−COOR、−CO
−、−CH2COCH2COOR、−CH(COOR)
2の一つの基であり、但し、Rは6〜8個の炭素原子を
有するアリールまたは1〜4個の炭素原子を有するアル
キルであり、nは1または2であり、mはXの自由原子
価に対応する数である)、および
−、−NO2、−COOCO−、−COOR、−CO
−、−CH2COCH2COOR、−CH(COOR)
2の一つの基であり、但し、Rは6〜8個の炭素原子を
有するアリールまたは1〜4個の炭素原子を有するアル
キルであり、nは1または2であり、mはXの自由原子
価に対応する数である)、および
【化4】 (式中、R′およびR″は互いに同じであるかまたは異
なるものであり、水素であるか、または1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基または5〜8個の炭素原子を有
する、好ましくは6〜8個の炭素原子を有するシクロア
ルキル基である)の一つに包含される化合物(助剤)と
を含んで成る混合物を、ポリプロピレンを溶解するのに
十分で且つポリプロピレンの架橋が起こる温度で、混練
または他の剪断力を作用させることによって得ることが
できる。
なるものであり、水素であるか、または1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基または5〜8個の炭素原子を有
する、好ましくは6〜8個の炭素原子を有するシクロア
ルキル基である)の一つに包含される化合物(助剤)と
を含んで成る混合物を、ポリプロピレンを溶解するのに
十分で且つポリプロピレンの架橋が起こる温度で、混練
または他の剪断力を作用させることによって得ることが
できる。
【0009】本発明の目的に用いることができる式(I)
および(II)に包含される好ましいフラン誘導体の例は、
1,5−ジフルフリル−1,4−ペンタジエン−3−オ
ンおよびジフルフラルダジンである。
および(II)に包含される好ましいフラン誘導体の例は、
1,5−ジフルフリル−1,4−ペンタジエン−3−オ
ンおよびジフルフラルダジンである。
【0010】他の例は、米国特許第3,301,837 号公報に
記載されているフラン化合物によって提供されるが、そ
の幾つかの例は、β−(α−フリル)アクロレイン、5
−(α−フリル)−ペンタジエナル、β−(α−フリ
ル)−アクリルアミド、β−(α−フリル)アクリロニ
トリル、β−(α−フリル)アクリル酸およびそのエス
テル、ビスフルフリリデンアセトン、β−(α−フリ
ル)エチル−β−(α)アクロレイン、フルフリリデン
マロン酸のエステル、およびBerichte, 76, 676 (1943)
に記載によるβ−(α−フリルアクロレイン)と環状ケ
トンとの縮合生成物である。
記載されているフラン化合物によって提供されるが、そ
の幾つかの例は、β−(α−フリル)アクロレイン、5
−(α−フリル)−ペンタジエナル、β−(α−フリ
ル)−アクリルアミド、β−(α−フリル)アクリロニ
トリル、β−(α−フリル)アクリル酸およびそのエス
テル、ビスフルフリリデンアセトン、β−(α−フリ
ル)エチル−β−(α)アクロレイン、フルフリリデン
マロン酸のエステル、およびBerichte, 76, 676 (1943)
に記載によるβ−(α−フリルアクロレイン)と環状ケ
トンとの縮合生成物である。
【0011】前記化合物は、当該技術分野で公知であ
る。それらの化合物は、例えば米国特許第3,301,827 号
公報に記載の方法によって製造することができる。
る。それらの化合物は、例えば米国特許第3,301,827 号
公報に記載の方法によって製造することができる。
【0012】それ故、本発明のもう一つの目的は、前記
の成分(a) 〜(c) の混合物を剪断力の作用の下で架橋さ
せることから成る前記定義の組成物の製造法である。
の成分(a) 〜(c) の混合物を剪断力の作用の下で架橋さ
せることから成る前記定義の組成物の製造法である。
【0013】ポリプロピレンは、プロピレンのホモポリ
マーの形態であっても、またはプロピレンと例えばエチ
レン、ブテン−1、ブタジエンのような他の共重合性の
オレフィン性モノマーであって、コポリマーに対して10
重量%までの量、一般的には0.5 〜10重量%の量で用い
たモノマーとのコポリマーの形態であってもよい。この
後者の場合には、コポリマーはブロック型(異種相性)
であってもまたはランダム型であってもよい。
マーの形態であっても、またはプロピレンと例えばエチ
レン、ブテン−1、ブタジエンのような他の共重合性の
オレフィン性モノマーであって、コポリマーに対して10
重量%までの量、一般的には0.5 〜10重量%の量で用い
たモノマーとのコポリマーの形態であってもよい。この
後者の場合には、コポリマーはブロック型(異種相性)
であってもまたはランダム型であってもよい。
【0014】ペルオキシド架橋剤は、有機ペルオキシ
ド、好ましくは架橋温度において半減期が10〜400 秒程
度であるものから選択された有機ペルオキシドから成
る。この温度は、150 〜240 ℃であるのが好ましい。
ド、好ましくは架橋温度において半減期が10〜400 秒程
度であるものから選択された有機ペルオキシドから成
る。この温度は、150 〜240 ℃であるのが好ましい。
【0015】用いることができるペルオキシドの例は、
ジクミルペルオキシド、α、α′−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ)−m−および/またはp−ジイソプロピルベ
ンゼン(TBPDB)、1,1−d−t−ブチルペルオ
キシド−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キサンである。
ジクミルペルオキシド、α、α′−ビス(t−ブチルペ
ルオキシ)−m−および/またはp−ジイソプロピルベ
ンゼン(TBPDB)、1,1−d−t−ブチルペルオ
キシド−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘ
キサンである。
【0016】架橋剤および助剤の使用量は、最終組成物
中に所望な架橋ポリプロピレンの比率によって変化す
る。これらの量は、用いられる架橋剤および助剤の活性
および官能価に基づき当業者に周知の基準によって容易
に計算することができる。一般的には、本発明の目的に
は、前記の量はポリプロピレンの重量の0.1 〜5 重量%
であると考えることができる。
中に所望な架橋ポリプロピレンの比率によって変化す
る。これらの量は、用いられる架橋剤および助剤の活性
および官能価に基づき当業者に周知の基準によって容易
に計算することができる。一般的には、本発明の目的に
は、前記の量はポリプロピレンの重量の0.1 〜5 重量%
であると考えることができる。
【0017】本発明の組成物の製造法は、一般的には前
記成分(a) 〜(c) の密な混合物を製造した後、混合また
は混練工程中にまたは他の剪断応力の作用下で、少なく
ともポリプロピレンの融点に等しい温度およびポリプロ
ピレンの架橋が起きる温度で加熱することから成る。
記成分(a) 〜(c) の密な混合物を製造した後、混合また
は混練工程中にまたは他の剪断応力の作用下で、少なく
ともポリプロピレンの融点に等しい温度およびポリプロ
ピレンの架橋が起きる温度で加熱することから成る。
【0018】これらの条件下での架橋の時間または終了
時点は、総ポリプロピレンに対して架橋ポリプロピレン
3 〜75重量%を含む組成物を得るように計算した使用架
橋剤の量によって決定される。
時点は、総ポリプロピレンに対して架橋ポリプロピレン
3 〜75重量%を含む組成物を得るように計算した使用架
橋剤の量によって決定される。
【0019】一般的には、架橋温度は、前記のように15
0 〜240 ℃、好ましくは180 〜240℃に保持される。
0 〜240 ℃、好ましくは180 〜240℃に保持される。
【0020】架橋は、架橋剤が組成物中に最早存在しな
くなったときに完了する。
くなったときに完了する。
【0021】一般的にオレフィン性および非オレフィン
性ポリマーに用いられる無機充填剤、有機および/また
は無機顔料、安定剤および添加剤、並びに10重量%まで
の量のEPMゴムが、本発明の組成物の製造において成
分(a) 〜(c) と共に存在することができる。
性ポリマーに用いられる無機充填剤、有機および/また
は無機顔料、安定剤および添加剤、並びに10重量%まで
の量のEPMゴムが、本発明の組成物の製造において成
分(a) 〜(c) と共に存在することができる。
【0022】成分(a) 〜(c) と所望な添加剤の出発混合
物の製造および混合物自体の架橋は、例えばバンバリ
ー、バス型または混合要素を備えた二軸スクリュー型の
スクリュー押出機のような適当な装置中で行われる。
物の製造および混合物自体の架橋は、例えばバンバリ
ー、バス型または混合要素を備えた二軸スクリュー型の
スクリュー押出機のような適当な装置中で行われる。
【0023】用いられる装置は、350 〜5000秒-1、好ま
しくは500 〜3000秒-1のクリープ勾配を用いることがで
きるものが好ましい。
しくは500 〜3000秒-1のクリープ勾配を用いることがで
きるものが好ましい。
【0024】本発明の組成物の具体的形態(図1,2,
3および4)は、この架橋のタイプを特徴付けるもので
あり、これらの組成物と静的条件下での架橋によって得
ることができる組成物とを識別するものであり、事実、
この後者の場合には、組成物の形態は幾何学的にはより
不明確であり、一般的にはそれは内部浸透型(図5,
6,7および8を参照されたい)のものであり、加熱す
ると架橋エラストマーと同様な挙動を示すため、これら
の組成物はそのままでは加工性に乏しい。
3および4)は、この架橋のタイプを特徴付けるもので
あり、これらの組成物と静的条件下での架橋によって得
ることができる組成物とを識別するものであり、事実、
この後者の場合には、組成物の形態は幾何学的にはより
不明確であり、一般的にはそれは内部浸透型(図5,
6,7および8を参照されたい)のものであり、加熱す
ると架橋エラストマーと同様な挙動を示すため、これら
の組成物はそのままでは加工性に乏しい。
【0025】本発明の組成物は、溶融強度が高く、意外
なほど加工性を保持しているにも拘らず、クリープ勾配
が低いことと関連し、メルト自体がエラストマー型の挙
動をすることを特徴とする。
なほど加工性を保持しているにも拘らず、クリープ勾配
が低いことと関連し、メルト自体がエラストマー型の挙
動をすることを特徴とする。
【0026】前記のように、本発明の組成物は発泡材料
の製造に用いるのが特に好適である。
の製造に用いるのが特に好適である。
【0027】これを製造するために、発泡剤を架橋生成
物に配合した後、スロートとチャンバーとの間のクリア
ランスのレダクション・デクリース(reduction decreas
e)をヘッドまで示し且つ保持して、出口で膨脹すること
ができるようにした均質化一軸スクリュー押出機を用い
て混合物を押出すことによって操作することができる。
物に配合した後、スロートとチャンバーとの間のクリア
ランスのレダクション・デクリース(reduction decreas
e)をヘッドまで示し且つ保持して、出口で膨脹すること
ができるようにした均質化一軸スクリュー押出機を用い
て混合物を押出すことによって操作することができる。
【0028】或いは、ポリプロピレン組成物と発泡剤と
の混合物を加圧下に保持する均質化スクリューの形状を
有し且つ空気抜き管を備えた鋳型を用いる射出プレスで
操作することが可能である。いずれの場合にも、押出機
温度は180 〜200 ℃であるのが好ましい。
の混合物を加圧下に保持する均質化スクリューの形状を
有し且つ空気抜き管を備えた鋳型を用いる射出プレスで
操作することが可能である。いずれの場合にも、押出機
温度は180 〜200 ℃であるのが好ましい。
【0029】もう一つの方法によれば、二軸スクリュー
押出機に非架橋ポリプロピレンと助剤との混合物を供給
し、一方、この供給点から押出機長さの2/3に当る距
離の所で、溶融材料に架橋剤と発泡剤とを導入し、全体
を出口まで減少容積の条件下にて押出機に沿って進行さ
せることによって、架橋組成物の製造と同時に発泡材料
を得ることができる。
押出機に非架橋ポリプロピレンと助剤との混合物を供給
し、一方、この供給点から押出機長さの2/3に当る距
離の所で、溶融材料に架橋剤と発泡剤とを導入し、全体
を出口まで減少容積の条件下にて押出機に沿って進行さ
せることによって、架橋組成物の製造と同時に発泡材料
を得ることができる。
【0030】この後者の場合には、温度は一般的には17
0 〜200 ℃に保持されなければならない。
0 〜200 ℃に保持されなければならない。
【0031】用いる発泡剤は、化学または物理タイプの
ものであることができる。第一の場合には、その分解温
度は170 〜220 ℃でなければならない。
ものであることができる。第一の場合には、その分解温
度は170 〜220 ℃でなければならない。
【0032】用いることができる化学タイプの発泡剤の
例は、アゾジカルボンアミド、スルホニルヒドラジド、
ジニトロペンタメチレンテトラミド、p−トルエンスル
ホニルセミカルバジド、トリヒドラジン−トリアジンお
よびこの目的のために当該技術分野で用いられる総ての
生成物であって、分解温度が少なくともポリプロピレン
の溶融温度に等しいものである。
例は、アゾジカルボンアミド、スルホニルヒドラジド、
ジニトロペンタメチレンテトラミド、p−トルエンスル
ホニルセミカルバジド、トリヒドラジン−トリアジンお
よびこの目的のために当該技術分野で用いられる総ての
生成物であって、分解温度が少なくともポリプロピレン
の溶融温度に等しいものである。
【0033】物理的発泡剤としては、これらの目的に対
して文献既知の総ての発泡剤、例えばクロロフルオロカ
ーボン、およびプロパン、ブタン、ペンタンなどの少数
の炭素原子を有する脂肪族炭化水素等を用いることがで
きる。
して文献既知の総ての発泡剤、例えばクロロフルオロカ
ーボン、およびプロパン、ブタン、ペンタンなどの少数
の炭素原子を有する脂肪族炭化水素等を用いることがで
きる。
【0034】本発明もう一つの目的であるこのようにし
て得られる発泡材料は、架橋アイソタクチックポリプロ
ピレン3 〜75重量%と、極限粘度が0.50〜1.30 dl/g の
非架橋ポリプロピレン97〜5 重量%から成る混合物であ
って、MIが600 〜0.001 kg/10'(230 ℃および2.16 k
g で測定)であるものを含んで成り、発泡材料は独立起
泡タイプのものであり、密度が0.2 〜0.4 g/cm3 であ
る。
て得られる発泡材料は、架橋アイソタクチックポリプロ
ピレン3 〜75重量%と、極限粘度が0.50〜1.30 dl/g の
非架橋ポリプロピレン97〜5 重量%から成る混合物であ
って、MIが600 〜0.001 kg/10'(230 ℃および2.16 k
g で測定)であるものを含んで成り、発泡材料は独立起
泡タイプのものであり、密度が0.2 〜0.4 g/cm3 であ
る。
【0035】実施例1〜13 これらの実施例は、架橋剤、助剤および様々なポリマー
を用いる本発明による組成物の製造を例示する。操作条
件および得られる組成物の特性は、表1に示す。この組
成物は、ポリプロピレンをブラベンダー型(60 rpm)の
内部ミキサー中で180 ℃で加熱することによって溶融さ
せた後、助剤と次いで架橋剤を加えることによって製造
した。組成物を、前記の温度でクリープ勾配約350 〜70
0 秒-1で10分間連続的に混合する。この時間が経過した
後には、活性ペルオキシドは組成物中に最早含まれてい
ない。
を用いる本発明による組成物の製造を例示する。操作条
件および得られる組成物の特性は、表1に示す。この組
成物は、ポリプロピレンをブラベンダー型(60 rpm)の
内部ミキサー中で180 ℃で加熱することによって溶融さ
せた後、助剤と次いで架橋剤を加えることによって製造
した。組成物を、前記の温度でクリープ勾配約350 〜70
0 秒-1で10分間連続的に混合する。この時間が経過した
後には、活性ペルオキシドは組成物中に最早含まれてい
ない。
【0036】実施例14〜15 これらの実施例では、押出による本発明の組成物の製造
を例示する。この目的のために、L/D=30で直径が33
mm のマリス(MARRIS)型の二軸スクリュー押出機を用い
て、150 rpm および180 〜230 ℃の温度で操作を行っ
た。乾式ミキサー中で得られたポリプロピレンと架橋助
剤との混合物を押出機に導入し、一方、この導入部位か
ら押出機の長さの2/3の距離の所に架橋剤を添加し
た。混合物を押出した際のクリープ勾配は、実施例15
では約2000秒-1であり、実施例14では約3000であっ
た。このようにして得られた生成物を、次にネグリ(Neg
ri) およびBossi N60 型の射出プレス中で、200 ℃で操
作しながら、鋳型を40℃に保持し、30%の射出圧で成形
した。架橋操作条件およびこのようにして製造された試
料の特性を、表2に示す。前記の方法で得られた架橋組
成物を、更に下記の方法にしたがって押出またはプレス
射出によって発泡材料の製造に用いた。
を例示する。この目的のために、L/D=30で直径が33
mm のマリス(MARRIS)型の二軸スクリュー押出機を用い
て、150 rpm および180 〜230 ℃の温度で操作を行っ
た。乾式ミキサー中で得られたポリプロピレンと架橋助
剤との混合物を押出機に導入し、一方、この導入部位か
ら押出機の長さの2/3の距離の所に架橋剤を添加し
た。混合物を押出した際のクリープ勾配は、実施例15
では約2000秒-1であり、実施例14では約3000であっ
た。このようにして得られた生成物を、次にネグリ(Neg
ri) およびBossi N60 型の射出プレス中で、200 ℃で操
作しながら、鋳型を40℃に保持し、30%の射出圧で成形
した。架橋操作条件およびこのようにして製造された試
料の特性を、表2に示す。前記の方法で得られた架橋組
成物を、更に下記の方法にしたがって押出またはプレス
射出によって発泡材料の製造に用いた。
【0037】押出 操作は、L/D=20、直径が20 mm であり、ヘッドマト
リックスの直径が2 mmであり、操作温度が本体に沿って
180 〜200 ℃で、ヘッドでは150 〜180 ℃であることを
特徴とする一軸スクリューブラベンダー押出機を用いて
行い、乾式ミキサー中で製造され、アゾジカーボンアミ
ド0.5 重量%を有する実施例の架橋組成物から成る混合
物を導入した。
リックスの直径が2 mmであり、操作温度が本体に沿って
180 〜200 ℃で、ヘッドでは150 〜180 ℃であることを
特徴とする一軸スクリューブラベンダー押出機を用いて
行い、乾式ミキサー中で製造され、アゾジカーボンアミ
ド0.5 重量%を有する実施例の架橋組成物から成る混合
物を導入した。
【0038】プレス射出 操作は、ネグリ・アンド・ボッシ(Negri and Bossi) N
60プレス、シリンダー温度200 ℃、ブレドナー・チャ
ンネル(breadner channels) を備えた鋳型の温度40〜50
℃、射出圧30〜90%で、押出による製造に既に用いたの
と同じアゾジカーボンアミドとの混合物を用いて行っ
た。発泡材料の特性を表2に示す。
60プレス、シリンダー温度200 ℃、ブレドナー・チャ
ンネル(breadner channels) を備えた鋳型の温度40〜50
℃、射出圧30〜90%で、押出による製造に既に用いたの
と同じアゾジカーボンアミドとの混合物を用いて行っ
た。発泡材料の特性を表2に示す。
【0039】実施例16 この実施例は、架橋組成物の製造と同時に行う本発明の
発泡材料の製造に関する。この目的のため、MI=8 の
ポリプロピレンとジフルフラルアルダジンとの混合物
を、本体に沿っては180 °〜200 ℃、ヘッドでは150 °
〜190 ℃の温度で、クリープ勾配が約2800秒-1の下で操
作する二軸スクリュー押出機に供給し、この押出機に、
前記供給点から押出機の長さの2/3の距離の所にペル
オキシドと発泡剤(アゾジカーボンアミド)を導入し
た。反応体の量および発泡生成物の特性を下記の表に示
す。 表 ポリプロピレン 重量部 100 ジフルフラルアルダジン 重量部 0.45 ペルオキシド(TBPDB) 重量部 3 アゾジカーボンアミド 0.5 得られた生成物の特性 密度 g/cm3 0.25均質性 - 極めて良好
発泡材料の製造に関する。この目的のため、MI=8 の
ポリプロピレンとジフルフラルアルダジンとの混合物
を、本体に沿っては180 °〜200 ℃、ヘッドでは150 °
〜190 ℃の温度で、クリープ勾配が約2800秒-1の下で操
作する二軸スクリュー押出機に供給し、この押出機に、
前記供給点から押出機の長さの2/3の距離の所にペル
オキシドと発泡剤(アゾジカーボンアミド)を導入し
た。反応体の量および発泡生成物の特性を下記の表に示
す。 表 ポリプロピレン 重量部 100 ジフルフラルアルダジン 重量部 0.45 ペルオキシド(TBPDB) 重量部 3 アゾジカーボンアミド 0.5 得られた生成物の特性 密度 g/cm3 0.25均質性 - 極めて良好
【0040】
【表1】
【0041】 表 2 実施例 14 15 ポリプロピレン(MI =8 ) 重量部 100 - プロピレンとエチレン10%とのランダ ムコポリマー(MI=8) 重量部 - 100 ジフルフラルアルダジン 重量部 0.45 0.76 ペルオキシド(TBPDB) 重量部 3 5 架橋後の組成物の特性 架橋ポリプロピレン % 3 25 MI(230 ℃、2.16 kg ) 39 5 成形試料の特性 ロックウェル硬度R 101 87 極限引張強さ MPa 21.5 19.2 極限伸び % 3 5 23℃における曲げ弾性率 MPa 1420 940 アイゾット(ノッチ付き)、23℃ J/m 13R 23R ビカー(1 kg) ℃ 142 125 HDT、0.46 MPa ℃ 112 85 発泡材料の特性 押出による ・密度 g/cm3 0.3 0.2 ・均質性 極めて良好 極めて良好プレス射出による ・密度 g/cm3 0.3 0.2 ・均質性 極めて良好 極めて良好
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の組成物の粒子構造を示す写真。 【図2】本発明の組成物の粒子構造を示す写真。 【図3】本発明の組成物の粒子構造を示す写真。 【図4】本発明の組成物の粒子構造を示す写真。 【図5】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。 【図6】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。 【図7】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。 【図8】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。
子構造を示す写真。 【図6】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。 【図7】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。 【図8】静的条件下での架橋により得られる組成物の粒
子構造を示す写真。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23/10 C08L 23/10 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 5/00 - 5/59 C08J 3/24 C08J 9/00 - 9/42
Claims (15)
- 【請求項1】(A) 架橋ポリプロピレン3 〜75重量%
と、 (B) 135 ℃でのテトラヒドロナフタレン中の極限粘度
が0.5 〜1.3 dl/gである非架橋ポリプロピレン97〜25重
量%との混合物であって、前記混合物が230 ℃および2.
16 kg で測定したM.I.が0.001 〜600 kg/10´であ
り、架橋ポリプロピレンが大きさが0.5 〜100 ミクロン
で、形状がほぼ球状のゲルの形態で混合物中に含まれて
おり、非架橋ポリプロピレン中に分散しているものを含
んで成る組成物。 - 【請求項2】非架橋ポリプロピレンの135 ℃でのテトラ
ヒドロナフタレン中における極限粘度が0.9 〜1.3 であ
る、請求項1に記載の組成物。 - 【請求項3】架橋ポリプロピレンが大きさが0.5 〜10ミ
クロンのゲルの形態をしている、請求項1または2に記
載の組成物。 - 【請求項4】架橋ポリプロピレンが大きさが0.5 〜5 ミ
クロンのゲルの形態をしている、請求項1または2に記
載の組成物。 - 【請求項5】混合物の230 ℃および2.16 kg における
M.I.が0.01〜80 kg/10´ である、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項6】混合物中の架橋ポリプロピレンが7 〜40重
量%であり、非架橋ポリプロピレンが93〜60重量%であ
る、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項7】ポリプロピレンが共重合性オレフィン10重
量%までを含むコポリマーの形態をしている、請求項1
〜6のいずれか1項に記載の組成物。 - 【請求項8】(a) アイソタクチックポリプロピレン
と、 (b) 前記ポリプロピレン用のペルオキシド型の架橋剤
と、 (c) 前記ペルオキシド架橋剤に対して5 〜500 重量%
の量の、下記の式 【化1】 (式中、Xは、式−CHO、−COOH、−CONH2
−、−NO2、 −COOCO−、−COOR、−CO−、−CH2CO
CH2COOR、 −CH(COOR)2の一つの基であり、但し、Rは6
〜8個の炭素原子を有するアリールまたは1〜4個の炭
素原子を有するアルキルであり、 nは1または2であり、 mはXの価数に等しい数である)、および 【化2】 (式中、R′およびR″は互いに同じであるかまたは異
なるものであり、水素であるか、または1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基または5〜8個の炭素原子を有
するシクロアルキル基である)の一つに包含される化合
物、とを含んで成る混合物を、前記ポリプロピレンを溶
解するのに十分で且つポリプロピレンの架橋が起こる温
度で、剪断力の作用の下で架橋を行なわせることから成
る、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物の製造
法。 - 【請求項9】混合物を350 〜5000秒-1の間の値のクリー
プ勾配下で架橋する、請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】混合物を500 〜3000秒-1の間の値のクリ
ープ勾配下で架橋する、請求項8に記載の方法。 - 【請求項11】一般式(I) または(II)の化合物がペルオ
キシド架橋剤に対して7 〜150 重量%の量で存在する、
請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項12】混合物の架橋を起泡剤の存在下にて行
う、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項13】ポリプロピレンが、共重合性オレフィン
モノマー10重量%までを含むコポリマーの形態をしてい
る、請求項8〜12のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項14】混合物がエチレン/プロピレンゴムを10
重量%まで含む、請求項8〜13のいずれか1項に記載
の方法。 - 【請求項15】密度が0.2 〜0.4 g/cm3 であり、 (A) 架橋ポリプロピレン3 〜75重量%と、 (B) 135 ℃でのテトラヒドロナフタレン中の極限粘度
が0.50〜1.3 dl/gである非架橋ポリプロピレン97〜25重
量%、 とから成るM.I.(230 ℃、2.16 kg )が0.001 〜60
0 kg/10´である混合物を含んで成る発泡材料。
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IT41004A/90 | 1990-03-09 | ||
IT41004A IT1242305B (it) | 1990-03-09 | 1990-03-09 | Composizioni di polipropilene reticolato atte alla preparazione di materiali espansi |
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IT1275514B (it) * | 1995-07-12 | 1997-08-07 | Montell North America Inc | Polimeri atattici reticolati del propene |
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NL1004572C2 (nl) * | 1996-11-20 | 1998-05-25 | Corell Resin Technology Bv | Werkwijze voor het vervaardigen van een monolitisch kunststof voorwerp, alsmede met die werkwijze verkregen voorwerp. |
DE19722579B4 (de) * | 1997-05-30 | 2004-02-12 | Borealis Gmbh | Fasern und Garne hoher Festigkeit und Dehnung, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung |
DE19720975A1 (de) * | 1997-05-20 | 1998-11-26 | Danubia Petrochem Polymere | Polyolefinschaumstoffe hoher Wärmeformbeständigkeit |
DE19801687A1 (de) * | 1998-01-19 | 1999-07-22 | Danubia Petrochem Polymere | Thermoplastische Elastomere guter Einfärbbarkeit und hoher Festigkeit und Elastizität sowie daraus hergestellte hochschlagzähe Polymerblends |
IT1298584B1 (it) | 1998-02-10 | 2000-01-12 | Montell North America Inc | Poliolefine cristalline ionomeriche espanse |
DE19815045B4 (de) * | 1998-04-03 | 2004-04-08 | Borealis Gmbh | Verbunde mit textilem Charakter und Verfahren zu deren Herstellung sowie deren Verwendung |
DE19815046A1 (de) | 1998-04-03 | 1999-10-14 | Borealis Ag | Polyolefinfolien und Polyolefinbeschichtungen von Substraten |
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US6414086B1 (en) * | 2000-02-29 | 2002-07-02 | Howmedica Osteonics Corp. | Compositions, processes and methods of improving the wear resistance of prosthetic medical devices |
EP1174261A1 (en) | 2000-07-20 | 2002-01-23 | Borcalis GmbH | Single and multilayer polyolefin foam pipes |
EP1260528A1 (en) | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Borealis Technology OY | Propylene polymer pipes for pipelines |
EP1260545A1 (en) | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Borealis Technology OY | Industrial polyolefin piping system |
EP1260529A1 (en) | 2001-05-21 | 2002-11-27 | Borealis Technology OY | Propylene polymers with improved properties |
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