JP3019764U - 木片の粉砕機 - Google Patents

木片の粉砕機

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JP3019764U JP1995007338U JP733895U JP3019764U JP 3019764 U JP3019764 U JP 3019764U JP 1995007338 U JP1995007338 U JP 1995007338U JP 733895 U JP733895 U JP 733895U JP 3019764 U JP3019764 U JP 3019764U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速回転で比較的小動力で効率的にオガクズ
等の粉砕物を大量に造り、特にそのオガクズを効率的に
排出口に取り出せるようにしたもので、回転刃の損耗が
少なく、小形でハンディな構造を得る。 【構成】 木片の粉砕機1は、頂板11に覆われた円筒
状のケーシング10と、その底板12に中心部で貫設さ
れ軸受13を介して支持された回転駆動軸21と、該駆
動軸21の上端部に底板12から隔設された円形の回転
テーブル23とその上のスクリーン24と、スクリーン
24の切り抜き部から上方に突出するようにテーブル2
3上に180°ピッチ角度で搭載固定された回転刃30
と、ケーシング周壁10aの下部10a’に接線方向に
設けられた排出口14とから構成されている。周囲スク
リーン25は、ケーシング内壁10Aの多孔回転テーブ
ル近傍部に張設しており、その外側に排出ダクト10B
をケーシング周壁下部10a’を膨出することで形成し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、製材所で生じる木片や端材や木工所で木材加工中発生する端材、 その他板の破片等の各種木片、木屑からオガクズ等の粒状物、粉状物を造る木片 の粉砕機に関する。
【0002】 従来、この種の木材の粒状物や粉状物の製造に限定された破砕機は少ないが、 製紙用のチップを造る木の破砕機は古くから使用されている。それは、回転駆動 される一対のロータに各々周設された複数の破砕刃の噛み込みによって木片を噛 み砕く構造で処理能力は大きいが大きな動力を要していた。 また他に、水平状態で回動される単一ロータの周りの破砕刃によって、ケーシ ングの固定刃上の木片を削いで行くものものある。オガクズは、きのこの培地や ボイラー燃料、固形燃料製造、粉末炭(活性炭)の原料として急速に需要が高ま っており、効率的に造る粉砕機が待望されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前者は、比較的大きな動力で大量のチップを造ることができ、オガクズも副産 物的に生じるが、構造が大形で重く、また破砕刃の損耗も早い等の問題がある。
後者は、小形で処理能力が小さいわりに、破砕刃、固定刃の傷みが早いと言っ た問題がある。 本考案は、上記に鑑み案出されたものであって、回転バランスが良く高速回転 で比較的小動力で効率的に特にオガクズを大量に造ることができ、特に出来立て のオガクズを効率的に排出口に取り出せるようにしたもので、回転刃の損耗も比 較的少なく、小形化によってハンディに取扱いできる木片の粉砕機を提供するこ とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の請求項1記載の木片の粉砕機は、上方に木片の投 入口をまた下方に粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー ブルを水平に設け、該多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し、 該粉砕刃と上記排出口との間にスクリーンを設けた木片の粉砕機であって、上記 スクリーンは、上記ケーシング内壁の上記多孔回転テーブル近傍部に設けられ、 スクリーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出口に導かれることを特徴 としている。
【0005】 上記目的を達成する本考案の請求項2記載の木片の粉砕機は、上方に木片の投 入口をまた下方に粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー ブルを水平に設け、該多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し且 つ該多孔回転テーブルの下面に複数の羽根を放射状に突設し、該粉砕刃と上記排 出口との間にスクリーンを設けた木片の粉砕機であって、上記スクリーンは、上 記ケーシング内壁の上記多孔回転テーブル近傍部に設けられ、スクリーン通過粉 砕物は、排出ダクトを介して上記排出口に導かれることを特徴としている。
【0006】 また、上記目的を達成する本考案の請求項3記載の木片の粉砕機は、上方に木 片の投入口をまた下方に粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回 転テーブルを水平に設け、該多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭 載し、該粉砕刃と上記排出口との間にスクリーンを設けた木片の粉砕機であって 、上記粉砕刃は、上記多孔回転テーブル上に放射状及び若しくは断続同心円状に 搭載し、上記スクリーンは、上記ケーシング内壁の上記多孔回転テーブル近傍部 に設けられ、スクリーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出口に導かれ ることを特徴としている。
【0007】 また、上記目的を達成する本考案の請求項4記載の木片の粉砕機は、上方に木 片の投入口をまた下方に粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回 転テーブルを水平に設け、該多孔回転テーブルを上記ケーシングの底の中央部を 貫通した回転駆動軸上に固定し、上記多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉 砕刃を搭載し、該粉砕刃と上記排出口との間にスクリーンを設けた木片の粉砕機 であって、上記スクリーンは、上記ケーシング内壁の上記多孔回転テーブル近傍 部及び上記多孔回転テーブルの上面又は下面に取り替え可能に設けられ、スクリ ーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出口に導かれることを特徴として いる。
【0008】 更に、上記目的を達成する本考案の請求項5記載の木片の粉砕機は、上方に木 片の投入口をまた下方に粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回 転テーブルを水平に設け、該多孔回転テーブルを上記ケーシングの上方から垂下 された回転駆動軸の下端に固定し、上記多孔回転テーブル上に複数の高さの低い 粉砕刃を搭載し、該粉砕刃と上記排出口との間にスクリーンを設けた木片の粉砕 機であって、上記スクリーンは、上記ケーシング内壁の上記多孔回転テーブル近 傍部及び上記多孔回転テーブルの上面又は下面に取り替え可能に設けられ、スク リーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出口に導かれることを特徴とし ている。
【0009】
【作用】
本考案の請求項1記載の木片の粉砕機では、上方に木片の投入口をまた下方に 粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テーブルを水平に設け 、該多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し、該粉砕刃と上記排 出口との間にスクリーンを設けており、多孔回転テーブルは回転すると勢車のよ うに回転運動エネルギーを保持して回転動力の節減に寄与すると共に、テーブル 上の複数の高さの低い粉砕刃はケーシング内に投入された木片をあまり掻き混ぜ ること無く底のほうから切削してオガクズを連続的に造って行く。オガクズはス クリーンで粒度選定されて排出口へ導かれる。
【0010】 スクリーンは、上記ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部に設けられてい るために、出来立てのオガクズが遠心力で一番集まり易いケーシング内壁の多孔 回転テーブル近傍部でスクリーンで粒度選定され、通過粉砕物を滞留させること 無しに次々と効率的に排出ダクトを介して排出口に導くことが出来る。従って、 詰まりによる運転中止も無くなり、またオガクズを撹拌するような無駄な回転動 力を節減することが出来る。
【0011】 本考案の請求項2記載の木片の粉砕機では、上方に木片の投入口をまた下方に 粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テーブルを水平に設け 、該多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し且つ該多孔回転テー ブルの下面に複数の羽根を放射状に突設し、該粉砕刃と上記排出口との間にスク リーンを設けており、多孔回転テーブルは回転すると勢車のように回転運動エネ ルギーを保持して回転動力の節減に寄与すると共に、テーブル上の複数の高さの 低い粉砕刃はケーシング内に投入された木片をあまり掻き混ぜること無く底のほ うから切削してオガクズを連続的に造って行く。オガクズは多孔回転テーブルの 上下でそれから受ける遠心力とその下面の複数の放射状羽根の起こす空気流とに よって周囲に飛ばされ、スクリーンで粒度選定されて排出口へ導かれる。
【0012】 そこで、スクリーンは、上記ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部に設け られているために、出来立てのオガクズが遠心力や放射状羽根の起こす空気流と によって一番集まり易いケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部でスクリーン で粒度選定され、通過粉砕物を滞留させること無しに次々と効率的に排出ダクト を介して排出口に導くことが出来る。従って、詰まりによる運転中止も無くなり 、またオガクズを撹拌するような無駄な回転動力を節減することが出来る。
【0013】 本考案の請求項3記載の木片の粉砕機では、上方に木片の投入口をまた下方に 粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テーブルを水平に設け 、該多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し、該粉砕刃と上記排 出口との間にスクリーンを設けており、請求項1記載の木片の粉砕機と同様に、 多孔回転テーブルは回転すると勢車のように回転運動エネルギーを保持して回転 動力の節減に寄与すると共に、テーブル上の複数の高さの低い粉砕刃はケーシン グ内に投入された木片をあまり掻き混ぜること無く底のほうから切削してオガク ズを連続的に造って行く。オガクズはスクリーンで粒度選定されて排出口へ導か れる。
【0014】 粉砕刃は、上記多孔回転テーブル上に放射状及び若しくは断続同心円状に搭載 されており、ケーシング内に投入された木片に満遍無く当接して底のほうから切 削してオガクズを連続的に造って行く。また、スクリーンは、上記ケーシング内 壁の多孔回転テーブル近傍部に設けられているために、出来立てのオガクズが遠 心力で一番集まり易いケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部でスクリーンで 粒度選定され、通過粉砕物を滞留させること無しに次々と効率的に排出ダクトを 介して排出口に導くことが出来る。従って、詰まりによる運転中止も無くなり、 また撹拌するような無駄な回転動力を節減することが出来る。
【0015】 本考案の請求項4記載の木片の粉砕機では、上方に木片の投入口をまた下方に 粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テーブルを水平に設け 、該多孔回転テーブルを上記ケーシングの底の中央部を貫通した回転駆動軸上に 固定し、上記多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し、該粉砕刃 と上記排出口との間にスクリーンを設けており、請求項1記載の木片の粉砕機の 作用に加えて、回転駆動軸が短くてよく多孔回転テーブルの回転を安定させるこ とが出来る他、多孔回転テーブルの回転駆動装置がケーシングの下部に配置され て投入口が高くなり、投入口が高い作業所に好適である。更に、スクリーンは、 ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部及び多孔回転テーブルの上面又は下面 に取り替え可能に設けられ、オガクズの滞留が少なくなると共に、スクリーンの 交換で粒度選択が可能になる。
【0016】 本考案の請求項5記載の木片の粉砕機では、上方に木片の投入口をまた下方に 粉砕物の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テーブルを水平に設け 、該多孔回転テーブルを上記ケーシングの上方から垂下された回転駆動軸の下端 に固定し、上記多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載し、該粉砕 刃と上記排出口との間にスクリーンを設けており、請求項1記載の木片の粉砕機 の作用に加えて、多孔回転テーブルの回転駆動装置がケーシングの上部に配置さ れて投入口が低くなり、作業者が手等で木片を投入するのに好適である。更に、 スクリーンは、ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部及び多孔回転テーブル の上面又は下面に取り替え可能に設けられ、オガクズの滞留が少なくなると共に 、スクリーンの交換で粒度選択が可能になる。
【0017】
【実施例】
以下に、本考案の木片の粉砕機の実施例を添付図面を参照にして詳細に説明す る。 図1は本考案の代表実施例の木片の粉砕機の外観を示す立面図、図2は同上の 平面図、図3は同木片の粉砕機の要部の縦断面図、図4は図3におけるIV−I V矢視線に沿った拡大断面図、図5は同回転刃の放射状配置状態を示す平面図、 図6は同回転テーブルの平面図、図7は同2つ割りのスクリーンの平面図、図8 は別の回転刃の同心状配置状態を示す平面図、図9は別の回転刃の縦断面図、図 10は別の実施例の木片の粉砕機の図3相当図である。
【0018】 図1から図7において、オガクズ製造用の木片の粉砕機1は、ロック式の開閉 蓋11aを備えた頂板11に覆われ脚台5上に据え付けられた円筒状のケーシン グ10と、該ケーシング10の底板12に中心部で貫設され軸受13を介して支 持された回転駆動軸21と、該駆動軸21の上端部に底板12から隔設されてキ ー及びキャップ22aとボルト22bによって固定された円形の回転テーブル2 3とその上のスクリーン24と、スクリーン24の切り抜き部24a、24aか ら上方に突出するようにテーブル23上に180°ピッチ角度で搭載固定された 回転刃30、30と、底板12とテーブル23との間のケーシング周壁10aに 接線方向に設けられたオガクズの排出口14と、上記駆動軸21にその下端のプ ーリ21aとベルト31を介して回転力を伝えるモータ40とから構成されてい る。
【0019】 周囲スクリーン25は、回転刃30、30によって造られたオガクズが遠心力 で一番多く集まるケーシング内壁10Aの多孔回転テーブル近傍部に張設してお り、その外側にスクリーン通過粉砕物を排出口14に導く排出ダクト10Bをケ ーシング周壁10aの下部10a’を膨出することで形成している。ケーシング 10は、回転刃30の点検や取替を行いやすくするために回転テーブル23のレ ベルで上下に分割されており、膨出下部10a’のフランジ10b、10bによ って連結されている。ケーシング内壁10Aの下部の周囲スクリーン25の上端 には、木片の多孔回転テーブル23との共回りを防止する部材17を内側へ突設 している。
【0020】 ロック式の開閉蓋11aは、投入された木片の運転中の飛び出しを防ぐと共に 、騒音をシャットアウトする。また、モータ40は、脚台5の側部にブラケット 6、6によって搭載され、コンパクトな一ユニットとして組み立てられており、 持ち運びが容易な構成となっている。排出口14は、フレキシブルダクト等によ ってサイクロン式オガクズ集収器と吸引機に連結される。図示の排出口14は、 反時計方向回転のものであるが、時計方向回転のものを併設してもよい。
【0021】 回転駆動軸21は、中間部に大径のカラー部21bを有しており、軸受13の 内のスラストベアリング13aによって自重の他に木材、回転刃30、スクリー ン24、テーブル23、プーリ21aの重量が支えられている。回転テーブル2 3は、多数の円形の比較的大きい打抜き孔23aと回転刃30の搭載窪み23b とを有した円板23cと、該円板23cの下面に90°のピッチ角度で取付けら れたリブ状の4枚の羽根23dと、円板23cの中心開口部に一体に取付けられ たスリーブ23eとから構成されており、スリーブ23eによって回転駆動軸2 1の小径上端部21cを成す段に支えられると共にキー(図示は省略)とキャッ プ22a及びボルト22bによって固定されている。回転中、羽根23dは、製 造されたオガクズを排出口14へ向けて排斥する。
【0022】 スクリーン24は、オガクズの粒子の粗さを決めるもので交換可能となってい る。即ち、回転テーブル23の外周部のフック状の凹所23fに2分体ごとに円 周縁部24bを差し込み、中心線に沿って合わせて中央開口部においてキャップ 22aとボルト22bによって回転テーブル23の中央スリーブ24e上に締着 され、遠心力に充分耐える構造となっている。回転刃30は、回転テーブル23 の中心線に沿った厚肉部の窪み23bに押しボルト35によって固定され、矩形 板状本体の両側部に凹凸状の鋸刃エッジ31、・・・を多数形成して成り、両回 転方向において使用される(モータ30が可逆転で排出口14も両回転用のもの がある場合)が、一方向回転の本実施例では、切れ味が悪化した場合に向きを変 えて2回使用することができるようになっている。回転刃30は、テーブル23 、スクリーン24と共に勢車のように回転エネルギーを維持し、比較的少ない動 力で、高速回転で効率的に、投入された木材の下部から削ぐようにオガクズを製 造して行く。回転刃30の数、向きは、回転バランスを悪化させない限り、多様 な選択が可能である。
【0023】 別の回転刃30’を搭載した多孔回転テーブル23’を図8に示す。回転刃3 0’は、図9に示すように、略半球状を成し、球面域に比較的深い鋭いヤスリ溝 31’を形成しており、中央部に固定用ねじ孔30A’を形成している。これは 、向きに関係無く多孔回転テーブル23’に搭載出来、固定作業が楽である。配 列は、断続的に同心円状に(又は放射状に)出来る。多孔回転テーブル23’に は、多数の円形の比較的小さい打抜き孔23a’が形成されており、スクリーン の代わりをするが、細かなオガクズを製造する際は、スクリーンを適宜張る必要 がある。
【0024】 本考案の別の実施例の木片の粉砕機2は、図10において、上部はロック式の 開閉蓋11aを斜めに備えた頂板11に覆われ、底板12を有し、台4上に据え 付けられた円筒状のケーシング10と、該ケーシング10の頂板11に中心部で 貫設され軸受13を介して垂下支持された回転駆動軸21と、該駆動軸21の下 端部に底板12から隔設されてキー及びキャップ22aによって固定された円形 の多孔回転テーブル23とその上のスクリーン24と、スクリーン24から上方 に突出するようにテーブル23上に180°ピッチ角度で搭載固定された回転刃 30、30と、底板12とテーブル23との間のケーシング周壁10aに接線方 向に設けられたオガクズの排出口と、上記駆動軸21にその上端のプーリ21a とベルトを介して回転力を伝えるモータとから構成されている。
【0025】 周囲スクリーン25は、回転刃30、30によって造られたオガクズが遠心力 で一番多く集まるケーシング内壁10Aの多孔回転テーブル近傍部に張設してお り、その外側にスクリーン通過粉砕物を排出口に導く排出ダクト10Bをケーシ ング周壁10aの下部10a’を膨出することで形成している。ケーシング10 は、回転刃30の点検や取替を行いやすくするために回転テーブル23のレベル で上下に分割されており、膨出下部10a’のフランジ10b、10bによって 連結されている。ケーシング内壁10Aの下部の周囲スクリーン25の上端には 、木片の多孔回転テーブル23との共回りを防止する部材17を内側へ突設して いる。回転駆動装置がケーシングの上部に配置されて投入口が低くなり、作業者 が手等で木片を投入するのに好適である。 、
【0026】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案の請求項1記載の木片の粉砕機に依れば、(1)回転 バランスが良いため高速回転ができ、大きい回転モーメントで比較的少動力で大 量のオガクズ等の粉砕物を製造することができ、また回転刃の高さが低く大きな 衝撃を受けないため使用寿命を延ばすことができる。更にモータ等の駆動源も含 めてコンパクトなユニットとして組み立てることができ、据え付け場所も小さく てよく、移設も容易である。 (2)多孔回転テーブルは回転すると勢車のように回転運動エネルギを保持し て回転動力の節減に寄与すると共に、テーブル上の複数の高さの低い粉砕刃はケ ーシング内に投入された木片をあまり掻き混ぜること無く底のほうから切削して オガクズを連続的に造って行く。オガクズはスクリーンで粒度選定して排出口へ 導くことが出来る。
【0027】 (3)スクリーンは、ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部に設けられて いるために、出来立てのオガクズが遠心力で一番集まり易いケーシング内壁の多 孔回転テーブル近傍部でスクリーンで粒度選定され、通過粉砕物を滞留させるこ と無しに次々と効率的に排出ダクトを介して排出口に導くことが出来る。従って 、詰まりによる運転中止も無くなり、またオガクズを撹拌するような無駄な回転 動力を節減することが出来る。
【0028】 本考案の請求項2記載の木片の粉砕機に依れば、(4)多孔回転テーブルは回 転すると勢車のように回転運動エネルギを保持して回転動力の節減に寄与すると 共に、テーブル上の複数の高さの低い粉砕刃はケーシング内に投入された木片を あまり掻き混ぜること無く底のほうから切削してオガクズを連続的に造って行く ことが出来る。オガクズは多孔回転テーブルの上下でそれから受ける遠心力とそ の下面の複数の放射状羽根の起こす空気流とによって周囲に飛ばされ、スクリー ンで粒度選定されて排出口へ導かれる。
【0029】 (5)そこで、スクリーンは、ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部に設 けられているために、出来立てのオガクズが遠心力や放射状羽根の起こす空気流 とによって一番集まり易いケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部でスクリー ンで粒度選定され、通過粉砕物を滞留させること無しに次々と効率的に排出ダク トを介して排出口に導くことが出来る。従って、詰まりによる運転中止も無くな り、またオガクズを撹拌するような無駄な回転動力を節減することが出来る。
【0030】 本考案の請求項3記載の木片の粉砕機に依れば、(6)請求項1記載の木片の 粉砕機と同様に、多孔回転テーブルは回転すると勢車のように回転運動エネルギ ーを保持して回転動力の節減に寄与すると共に、テーブル上の複数の高さの低い 粉砕刃はケーシング内に投入された木片をあまり掻き混ぜること無く底のほうか ら切削してオガクズを連続的に造って行くことが出来る。オガクズはスクリーン で粒度選定されて排出口へ導くことが出来る。
【0031】 (7)粉砕刃は、上記多孔回転テーブル上に放射状及び若しくは断続同心円状 に搭載されており、ケーシング内に投入された木片に満遍無く当接して底のほう から切削してオガクズを連続的に造って行くことが出来る。また、スクリーンは 、ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部に設けられているために、出来立て のオガクズが遠心力で一番集まり易いケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部 でスクリーンで粒度選定され、通過粉砕物を滞留させること無しに次々と効率的 に排出ダクトを介して排出口に導くことが出来る。従って、詰まりによる運転中 止も無くなり、また撹拌するような無駄な回転動力を節減することが出来る。
【0032】 本考案の請求項4記載の木片の粉砕機に依れば、(8)請求項1記載の木片の 粉砕機の作用に加えて、回転駆動軸が短くてよく多孔回転テーブルの回転を安定 させることが出来る他、多孔回転テーブルの回転駆動装置がケーシングの下部に 配置されて投入口が高くなり、投入口が高い作業所に好適である。更に、スクリ ーンは、ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部及び多孔回転テーブルの上面 又は下面に取り替え可能に設けられ、オガクズの滞留が少なくなると共に、スク リーンの交換で粒度選択が可能になる。
【0033】 本考案の請求項5記載の木片の粉砕機に依れば、(9)請求項1記載の木片の 粉砕機の作用に加えて、多孔回転テーブルの回転駆動装置がケーシングの上部に 配置されて投入口が低くなり、作業者が手等で木片を投入するのに好適である。 更に、スクリーンは、ケーシング内壁の多孔回転テーブル近傍部及び多孔回転テ ーブルの上面又は下面に取り替え可能に設けられ、オガクズの滞留が少なくなる と共に、スクリーンの交換で粒度選択が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の代表実施例の木片の粉砕機の外観を示
す立面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同木片の粉砕機の要部の縦断面図である。
【図4】図3におけるIV−IV矢視線に沿った拡大断
面図である。
【図5】同回転刃の放射状配置状態を示す平面図であ
る。
【図6】同回転テーブルの平面図である。
【図7】同2つ割りのスクリーンの平面図である。
【図8】別の回転刃の同心状配置状態を示す平面図であ
る。
【図9】同別の回転刃の縦断面図である。
【図10】別の実施例の木片の粉砕機の図3相当図であ
る。
【符号の説明】
1、2 木片の粉砕機 10 ケーシング 11a 投入口(開閉蓋) 14 排出口 21 回転駆動軸 23 多孔回転テーブル 23d 羽根 24 スクリーン 25 スクリーン 30 回転刃 30’ 回転刃

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に木片の投入口をまた下方に粉砕物
    の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー
    ブルを水平に設け、該多孔回転テーブル上に複数の高さ
    の低い粉砕刃を搭載し、該粉砕刃と上記排出口との間に
    スクリーンを設けた木片の粉砕機において、上記スクリ
    ーンは、上記ケーシング内壁の上記多孔回転テーブル近
    傍部に設けられ、スクリーン通過粉砕物は、排出ダクト
    を介して上記排出口に導かれることを特徴とする木片の
    粉砕機。
  2. 【請求項2】 上方に木片の投入口をまた下方に粉砕物
    の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー
    ブルを水平に設け、該多孔回転テーブル上に複数の高さ
    の低い粉砕刃を搭載し且つ該多孔回転テーブルの下面に
    複数の羽根を放射状に突設し、該粉砕刃と上記排出口と
    の間にスクリーンを設けた木片の粉砕機において、上記
    スクリーンは、上記ケーシング内壁の上記多孔回転テー
    ブル近傍部に設けられ、スクリーン通過粉砕物は、排出
    ダクトを介して上記排出口に導かれることを特徴とする
    木片の粉砕機。
  3. 【請求項3】 上方に木片の投入口をまた下方に粉砕物
    の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー
    ブルを水平に設け、該多孔回転テーブル上に複数の高さ
    の低い粉砕刃を搭載し、該粉砕刃と上記排出口との間に
    スクリーンを設けた木片の粉砕機において、上記粉砕刃
    は、上記多孔回転テーブル上に放射状及び若しくは断続
    同心円状に搭載し、上記スクリーンは、上記ケーシング
    内壁の上記多孔回転テーブル近傍部に設けられ、スクリ
    ーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出口に導
    かれることを特徴とする木片の粉砕機。
  4. 【請求項4】 上方に木片の投入口をまた下方に粉砕物
    の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー
    ブルを水平に設け、該多孔回転テーブルを上記ケーシン
    グの底の中央部を貫通した回転駆動軸上に固定し、上記
    多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載
    し、該粉砕刃と上記排出口との間にスクリーンを設けた
    木片の粉砕機において、上記スクリーンは、上記ケーシ
    ング内壁の上記多孔回転テーブル近傍部及び上記多孔回
    転テーブルの上面又は下面に取り替え可能に設けられ、
    スクリーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出
    口に導かれることを特徴とする木片の粉砕機。
  5. 【請求項5】 上方に木片の投入口をまた下方に粉砕物
    の排出口を備えた有底筒状ケーシング内に多孔回転テー
    ブルを水平に設け、該多孔回転テーブルを上記ケーシン
    グの上方から垂下された回転駆動軸の下端に固定し、上
    記多孔回転テーブル上に複数の高さの低い粉砕刃を搭載
    し、該粉砕刃と上記排出口との間にスクリーンを設けた
    木片の粉砕機において、上記スクリーンは、上記ケーシ
    ング内壁の上記多孔回転テーブル近傍部及び上記多孔回
    転テーブルの上面又は下面に取り替え可能に設けられ、
    スクリーン通過粉砕物は、排出ダクトを介して上記排出
    口に導かれることを特徴とする木片の粉砕機。
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