JP4593701B2 - 切りくず破砕装置および切りくず処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属部材の切削により発生した切りくずを細かく破砕する切りくず破砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
旋盤,ボール盤,フライス盤,平削盤等の工作機械により金属部材が切削される際発生する切りくずは嵩高く、しかも多くの場合鋭利に尖っていて取扱いが困難なものである。長くつながった流れ型の切りくずの取扱いは特に困難である。そこで、従来から、切りくずを細かく破砕して取扱いを容易にすることが行われている。そのための装置の一種は、互いに逆方向に回転する2つの回転カッタの間で切りくずを剪断して破砕するものであり、別の一種は、回転カッタと回転しない固定カッタとの間で切りくずを剪断するものである。
【0003】
これら両種の切りくず破砕装置においては、流れ型の切りくずが互いに絡み合っている場合に、カッタ間に噛み込まれ難く、破砕が困難である問題があった。また、切りくずが主として剪断により破砕されるため、鋭利に尖っており、取扱いが困難である問題もあった。例えば、鋭利に尖った切りくずは、作業者等の手を傷つけ易く、その上、互いに強く噛み合っていて分離し難いからである。また、破砕された切りくずを空気流を利用して搬送することが行われているが、この搬送路を形成している管部材の内周面が切りくずにより傷つけられ、耐久性が悪い問題もある。搬送路にフレキシビリティを持たせるために、管部材として有機材料製のホースが使用される際には、特に耐久性が悪い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用および効果】
本発明は、以上の事情を背景として、上記問題の少なくとも1つを解消することにより、切りくず破砕装置を改善することを課題としてなされたものであり、本発明によって、外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、その内側構造体をそれの垂直な中心線のまわりに回転させる回転駆動装置とを含み、前記外側構造体が、少なくとも、円筒状部、その円筒状部の内周面の上部から螺旋状に突出させられた外側螺旋刃部、および下部から突出させられた外側破砕部を備える一方、前記内側構造体が、前記円筒状部と同心の中心部、その中心部の外周面から半径方向に延び出させられるとともに周方向に対して向きと角度との少なくとも一方が外側螺旋刃部と異なる状態に傾かされて前記外側螺旋刃部と共同して切りくずを破砕する内側螺旋刃部、およびその内側螺旋刃部より下方において前記中心部から半径方向に突出し、前記外側破砕部と共同して切りくずを破砕する内側破砕部を備え、かつ、前記外側構造体にその外側構造体の内側から外側まで貫通した開口が形成され、その開口が、前記外側破砕部と前記内側破砕部との共同で通過可能な大きさまで破砕された切りくずの通過を許容する多数の目穴を有する篩板により覆われたことを特徴とする切りくず破砕装置が得られる。
切りくず破砕装置をこのように構成すれば、第一段破砕部と称すべき上部において、互いに絡み合った流れ型の切りくずが外側螺旋刃部と内側螺旋刃部との間に容易に噛み込まれ、比較的細かい切りくずに破砕されるとともに、第二段破砕部と称すべき下部において、外側破砕部と内側破砕部との共同によりさらに細かい切りくずに破砕され、篩板の目穴を通過可能な大きさまで破砕されたもののみが外部にへ排出されることとなる。
本発明によって、さらに、下記各態様の切りくず破砕装置および切りくず処理システムが得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせを例示するためであり、本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが以下のものに限定されると解釈されるべきではない。
なお、以下の項の中には、特許請求の範囲の補正により、特許請求の範囲に記載の発明でも、それの下位概念の発明でもなくなったものがあるが、特許請求の範囲に記載の発明を理解する上で有用な記載を含んでいるため、そのまま残すこととする。
(1)中心線が上下方向の成分を有する姿勢で固定的に設けられた外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、その内側構造体を前記中心線のまわりに回転させる回転駆動装置とを含み、前記内側構造体が、前記中心線と同心の中心部およびその中心部の外周面から半径方向外向きに延び出させられた複数の羽根を有するとともに、その羽根が回転方向の前方から見た場合に羽根の下側の面が見える向きに傾斜させられた切りくず破砕装置。
内側構造体が回転させられれば、複数の羽根のリーディングエッジ(回転方向における先端縁)が、互いに絡み合った長い流れ型の切りくずの一部を叩いて破砕し、あるいは切りくずの一部を引っ掛けて回転し、他の部分から分離させて、比較的小さい切りくずに破砕する。また、羽根が回転方向の前方から見た場合に羽根の下側の面が見える向きに傾斜させられているため、羽根自身が回転に連れて切りくずを下方に引き込む機能を果たすとともに、羽根によって発生させられる空気の流れが切りくずを下方に引き込む機能を果たし、分離効果を高める。さらに、本態様の破砕装置が、後述の(10)項に記載の破砕装置の上流側に設けられる場合には、互いに絡み合った長い流れ型の切りくずを比較的小さい切りくずに分離し、破砕しつつ下流側の破砕装置に供給する機能も果たす。
(2)中心線が上下方向の成分を有する姿勢で固定的に設けられた外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、その内側構造体を前記中心線のまわりに回転させる回転駆動装置とを含み、前記内側構造体が、前記中心線と同心の中心部およびその中心部の外周面から半径方向外向きに延び出させられた複数の羽根を有するとともに、その羽根から上向きの成分を有する向きに延び出させられた分離部が設けられたことを特徴とする切りくず破砕装置。
外側構造体および内側構造体がそれらの中心線が垂直となる姿勢で配設される場合には、分離部が羽根の上面から上向きに延び出させられ、羽根の回転につれて上記中心線のまわりを旋回する。そこへ、互いに絡み合った長い流れ型の切りくずが上方から投入されれば、その切りくずの一部が分離部に引っ掛かって引き回され、残りの部分と分離される。それとともに、複数の羽根のリーディングエッジも互いに絡み合った長い流れ型の切りくずの一部を引っ掛けて回転し、この一部を他の部分から分離する。
本態様における羽根の形態は、 (1)項の羽根の形態に限定されるものではないが、 (1)項の羽根の形態とすることが望ましく、そのようにした場合には、上記の他に (1)項に関して述べた作用,効果が得られる。
以上は、外側構造体および内側構造体が垂直に配設される場合について説明したが、それらが傾いた姿勢で配設されても、中心線が上下方向の成分を有し、上方から切りくずが投入される限り、類似の効果が得られる。分離部は内側螺旋刃部から内側構造体の中心線に平行に延び出させられることが基本であるが、傾いた方向に延び出させられてもよい。(3)前記分離部が板状部分である (2)項に記載の切りくず破砕装置。
板状部分は、平板状部分でも、湾曲板状部分でもよい。いずれにしても、内側構造体の周方向に対して傾いた姿勢で設ければ、流れ型切りくずが半径方向のどの部分に投入されても分離部に引っ掛かり易くなり望ましい。1つの板状部分に代えて、1つのあるいは複数の棒状部分を設けることも可能である。後者の場合、複数の棒状部分は半径方向において互いに異なる位置に設けることが望ましい。
(4)前記分離部が、前記内側構造体の中心線に実質的に平行な方向に延び出させられた(2)項または (3)項に記載の切りくず破砕装置。
本態様の分離部は形成が容易である利点を有している。
(5)外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、それら内側構造体と外側構造体とをそれらの中心線のまわりに相対回転させる回転駆動装置とを含み、外側構造体が、少なくとも、円筒状部およびその円筒状部の内周面から螺旋状に突出させられた外側螺旋刃部を備え、内側構造体が、前記円筒状部と同心の中心部およびその中心部の外周面から半径方向に前記外側螺旋刃部に近接する位置まで延び出させられるとともに周方向に対して前記外側螺旋刃部とは向きと角度との少なくとも一方が異なる状態に傾かされて外側螺旋刃部と共同して切りくずを破砕する内側螺旋刃部を備えたことを特徴とする切りくず破砕装置。
本態様の切りくず破砕装置によれば、互いに絡み合った流れ型切りくずも容易に外側螺旋刃部と内側螺旋刃部との間に噛み込まれ、比較的細かい切りくずに破砕される。外側構造体と内側構造体とが相対回転させられると、外側と内側との螺旋刃部が相対移動する状態となり、それら両刃の間で切りくずが破砕されるのである。切りくずは両螺旋刃部の剪断作用により破砕されても、両螺旋刃による引きちぎり作用により破砕されてもよい。引きちぎり作用により破砕される場合には、外側螺旋刃部と内側螺旋刃部との隙間を剪断不可能な隙間、例えば、0.5mm以上,1.0mm以上,2.0mm以上あるいは3.0mm以上とすることができる。また、外側螺旋刃部と内側螺旋刃部との傾斜の向きまたは角度が互いに異ならされているため、両刃部の傾斜の向きおよび角度を同じにした場合のように両刃部の広い部分で一挙に破砕が行われることがなく、回転駆動装置が比較的能力の小さい小形のもので済むとともに、破砕時の振動や騒音の最大値が小さくて済む。
本態様の切りくず破砕装置が、外側構造体と内側構造体との中心線が上下方向の成分を有する方向に延びる姿勢、特に垂直となる姿勢で設置される場合には、切りくずに作用する重力が、切りくずが外側螺旋刃部と内側螺旋刃部との間に噛み込まれるのを助長する利点があるのであるが、不可欠ではない。例えば、切りくずを外側構造体と内側構造体との中心線に平行な方向の成分を有する向きに移動させる切りくず移動装置を設ければよいのである。
また、前記 (1)項, (2)項および本項の特徴は任意の組合わせで採用することができる。
(6)前記外側螺旋刃部と前記内側螺旋刃部との少なくとも一方が、周方向に関して複数に分離された (5)項に記載の切りくず破砕装置。
外側螺旋刃部と内側螺旋刃部との少なくとも一方が周方向に関して複数に分離されていれば、それら分離された複数の螺旋刃部の間に開口が生じ、互いに絡み合った流れ型切りくずの一部がその開口に入り込み、それによって両螺旋刃部の間に噛み込まれ易くなる。
(7)前記外側螺旋刃部と前記内側螺旋刃部との、前記複数に分離された部分が軸方向に関して互いに同じ位置に配設された (6)項に記載の切りくず破砕装置。
複数に分離された螺旋刃を1本の螺旋曲線に沿って配列することも可能であるが、軸方向に関して互いに同じ位置に配設すれば、螺旋刃の傾きを大きく保ちつつ装置全体の軸方向の長さを短くし、かつ、切りくずが破砕される機会を増大させることができる。
本態様における内側螺旋刃部の、外側螺旋刃部との共同による切りくずの破砕機能を必須としないものが、前記 (1)ないし (4)項のいずれか1つに記載の「複数の羽根」であると考えることができる。これら「複数の羽根」と外側螺旋刃部とを組み合わせて採用し、かつ、外側螺旋刃部の傾斜の向きを、複数の羽根の回転方向に進むにつれて下方に向かう向きに選定すれば、外側螺旋刃部が、複数の羽根とともに回転して遠心力により外側螺旋刃部に係合させられる切りくずを、斜面の効果により下方へ押し下げるガイドの役割を果たすことになる。
(8)前記回転駆動装置が、前記内側構造体を回転させる内側構造体回転駆動装置である(5)ないし (7)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
内側構造体を回転させれば、切りくずが内側螺旋刃部に連れ回ることによる遠心力により噛込みが助長される利点が得られる。また、外側構造体が回転させられる場合には、危険防止のためにそれのさらに外側に回転しないハウジングを設けることが必要になるが、外側構造体を回転させない場合にはその必要がなく、その分構造を単純化し得る利点もある。
(9)前記外側構造体と内側構造体との中心線がほぼ垂直に延びる (1)ないし (8)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
外側,内側両螺旋刃部間への、重力による切りくずの噛込助長効果を最も効果的に享受することができる。
(10)外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、それら外側構造体と内側構造体とをそれらの中心線のまわりに相対回転させる回転駆動装置とを含み、外側構造体が、少なくとも円筒状部およびその円筒状部の内周面から突出させられた外側破砕部を備える一方、前記内側構造体が、外側破砕部との間に切りくずの剪断が不可能な大きさの隙間を形成する内側破砕部を備えた切りくず破砕装置。
外側破砕部と内側破砕部との隙間が小さい場合には、両破砕部は剪断作用により切りくずを切断することができるが、両者の隙間が大きくなれば剪断作用による切断は不可能となり、切りくずを引きちぎり(あるいは打撃)作用で切断することになる。「切りくずの剪断が不可能な大きさの隙間」とは、例えば、0.5mm以上,1.0mm以上,2.0mm以上あるいは3.0mm以上の隙間である。このように、切りくずを剪断によらないで破砕すると、剪断による場合に比較して切りくずに鋭利なばりが生じることを回避することができる。また、切りくずが外側破砕部と内側破砕部との隙間に入り込み、両破砕部により擦りつぶされる機会が多くなり、この点からも鋭利な角部が減少する効果が得られる。鋭利な角部がない、あるいは少ない切りくずは、作業者を傷つける恐れがすくなく、また、互いの噛合力が弱いため、取扱いが容易である。また、空気流で搬送する場合、搬送路の内周面を傷つけることが少ないため、搬送路の耐久性が増す利点もある。
(11)前記外側破砕部と内側破砕部との少なくとも一方が軸方向に対して傾いた線に沿って配設された(10)項に記載の切りくず破砕装置。
外側破砕部と内側破砕部との少なくとも一方を軸方向に対して傾いた線に沿って配設すれば、外側構造体と内側構造体との相対回転につれて複数の相対回転位置に分かれて切りくずの破砕が行われるため、1つの相対回転位置において一斉に破砕される場合に比較して回転駆動装置を比較的能力の小さい小形のものとすることができ、また、破砕に伴う騒音や振動の最大値を低下させることができる。
(12)前記外側破砕部と内側破砕部との少なくとも一方が凹部を有し、他方がその凹部に切りくずの剪断が不可能な隙間を残して嵌合する突起を有する(10)項または(11)項に記載の切りくず破砕装置。
このように、外側破砕部と内側破砕部とに凹部と突起とを設ければ、両破砕部間に形成される隙間の長さが長くなり、切りくずが破砕される機会が増加して、破砕能率が向上する効果が得られる。
(13)前記外側破砕部と内側破砕部との少なくとも一方が、互いに独立に着脱可能な複数の破砕ブロックにより構成された(10)ないし(12)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
破砕部を互いに独立に着脱可能な複数の破砕ブロックにより構成すれば、摩耗あるいは損傷した破砕ブロックのみを新しい(修理された破砕ブロックも含む)破砕ブロックと交換すればよく、一体的に構成された破砕部全体を交換する場合に比較して補修コストが安価になる効果が得られる。
(14)前記互いに独立に着脱可能な複数の破砕ブロックが、前記軸方向に対して傾いた線に沿って配列された(13)項に記載の切りくず破砕装置。
本態様によれば、外側破砕部と内側破砕部との少なくとも一方を容易に軸方向に対して傾いた線に沿って配設することができる。
(15)前記外側破砕部が前記互いに独立に着脱可能な複数の破砕ブロックを含むものとされ、かつ、前記円筒状部の周壁に内周面から外周面まで貫通する複数の取付穴が形成され、それら取付穴の各々に前記複数の破砕ブロックの各々が外側から挿入され、外側において固定された(14)項に記載の切りくず破砕装置。
円筒状部に破砕ブロックを強固に固定し、かつ、その破砕ブロックの固定部が円筒状部の内周面から内方へ突出することを回避することができる。また、破砕ブロックを円筒状部の外側から外方へ取り外すことができ、破砕ブロックの点検,修理,交換等が容易になる。
(16)前記外側破砕部と内側破砕部との他方が、前記軸方向に平行な線に沿って配設された(10)ないし(15)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
外側破砕部と内側破砕部とのうち軸方向に平行な線に沿って配設されるものは製造が容易であるため、外側破砕部と内側破砕部との両方を軸方向に対して傾いた線に沿って配設する場合に比較して、製造コストを低減することができる。
(17)前記外側破砕部と内側破砕部とのうち、前記軸方向に平行な線に沿って配設されるものが軸方向に延びる一体の大破砕ブロックにより構成された(16)項に記載の切りくず破砕装置。
外側破砕部と内側破砕部とのうち、軸方向に対して傾いた線に沿って配設されるものを一体の大破砕ブロックとすることも可能であるが、その場合には大破砕ブロックの形状が複雑になり、製造コストが増大する。大破砕ブロックを軸方向に平行な線に沿って配設する場合にはこの問題を回避し得る。
(18)前記内側構造体が、中心部とその中心部から放射状に延び出した複数の放射状アームとを備え、それら放射状アームの自由端部に前記内側破砕部が設けられた(10)ないし(17)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
内側破砕部を放射状アームの自由端部に設ければ、互いに隣接する内側破砕部の間のみならず、互いに隣接する放射状アームの間にも切りくずの存在および移動を許容する空間が形成され、その分、切りくずの破砕効率が向上する効果が得られる。特に、内側破砕部が放射状アームに対して着脱可能とされる場合は、内側破砕部が摩耗や損傷した際に、内側破砕部のみを交換することができ、内側破砕部自体が放射状アームの機能も果たすようにされる場合に比較して、メンテナンス費が安くて済む効果が得られる。
(19)前記円筒状部の周壁に内周面から外周面まで貫通した開口が形成され、その開口が多数の目穴を有する篩板により覆われた(10)ないし(18)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
内側破砕部と外側破砕部とにより、篩板の目穴を通過可能に破砕された破砕片のみが篩板を通過し、目穴を通過不能な破砕片は内側構造体と外側構造体との間の空間に保たれて、さらに破砕されることとなるため、破砕後の切りくずが過大な破砕片を含まなくなる効果が得られる。
(20)前記篩板の外側に前記目穴を通過した切りくず破砕片を受け、下部に集める破砕片受が設けられた(19)項に記載の切りくず破砕装置。
篩板を通過した破砕片が破砕片受に受けられて下方に集められるため、その後の破砕片の処理が容易となる。次項の切りくず破砕装置におけるように、破砕片の搬送が容易になることがその一例である。
(21)破砕片受の下部に集められた破砕片を空気流により外部に搬送する搬送装置を含む(20)項に記載の切りくず破砕装置。
(22)前記破砕片受の少なくとも一部が、前記篩板を隙間を隔てて外側から覆う作用位置と、その作用位置から退避して篩板を解放する退避位置とに移動可能である(20)項または(21)項に記載の切りくず破砕装置。
本態様の特徴によれば、破砕片受を非作用位置へ移動させることにより、篩板と破砕片受との少なくとも一方を作業者が目で見、あるいは接触することが可能となり、保守,点検,修理等が容易となる効果が得られる。
(23)前記破砕片受の少なくとも一部が回動により前記作用位置と退避位置とに移動可能である(22)項に記載の切りくず破砕装置。
破砕片受を移動可能とするための構成が単純となる効果が得られる。
(24)前記外側構造体と内側構造体との中心線がほぼ垂直に延びる(10)ないし(23)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
(25)外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、その内側構造体をそれのほぼ垂直な中心線のまわりに回転させる回転駆動装置とを含み、外側構造体が、少なくとも、円筒状部、その円筒状部の内周面の上部から螺旋状に突出させられた外側螺旋刃部、および下部から突出させられた外側破砕部を備える一方、内側構造体が、前記円筒状部と同心の中心部、その中心部の外周面から半径方向に前記外側螺旋刃部に近接する位置まで延び出させられるとともに周方向に対して前記外側螺旋刃部とは向きと角度との少なくとも一方が異なる状態に傾かされて外側螺旋刃部と共同して切りくずを破砕する内側螺旋刃部、および前記内側螺旋刃部より下方において前記中心部から半径方向に突出し、前記外側破砕部との間に切りくずの剪断が不可能な大きさの隙間を形成する内側破砕部を備え、かつ、それら外側破砕部と内側破砕部との少なくとも一方が軸方向に対して傾いた線に沿って配設された切りくず破砕装置。
本態様の切りくず破砕装置は、前記 (5)項および(11)項に記載の特徴を合わせ有するものであり、それら各項に記載の作用効果が得られる。前記 (6)ないし (9)項および(12)ないし(24)項のいずれか1つに記載の構成は本項の切りくず破砕装置にも適用可能である。なお、前記 (5)項および(10)項に記載の特徴を合わせ有する切りくず破砕装置、および (1)ないし (4)項のいずれかに記載の特徴と前記(10)項または(11)項に記載の特徴とを合わせ有する切りくず破砕装置も本発明に係る発明の一実施形態である。
(26)前記外側構造体および内側構造体が、それらの中心線が上下方向の成分を有する姿勢で設けられ、かつ、前記内側構造体の下端部に隣接してその内側構造体と同心に配設され、中心線のまわりに回転することにより内側構造体に向かう空気の流れを発生させる送風羽根を含む (5)ないし(25)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
本態様の切りくず破砕装置においては、外側構造体と内側構造体との間の切りくずが自重で下方へ移動する傾向があるが、下方に設けられた送風羽根により発生させられる空気の流れにより上方へ移動させられる。また、送風羽根はそれに衝突した切りくずをはね上げる機能も果たし、その意味では送風羽根をはね上げ羽根と称することもできる。外側構造体と内側構造体との間の空間内には空気の流速が大きい部分と小さい部分とができるため、切りくずは、自重で下降したり空気流で上昇させられたりすることとなり、その間に外側破砕部と内側破砕部との間に挟まれて破砕される。なお、送風羽根は内側構造体と一体的に回転するように設けられてもよく、内側構造体とは別個に回転可能に設けられてもよい。後者の場合には、送風羽根専用の回転駆動装置が設けられるか、内側構造体の回転駆動源の回転が増速機,減速機等の回転速度変更装置により変速されて送風羽根に伝達されることとなる。いずれにしても、内側構造体と送風羽根とを、それぞれに適した速度で回転させることが可能になる効果が得られる。
(27)互いに絡まり合った流れ型切りくずをほぐしつつ破砕する第1段破砕部と、
その第1段破砕部から排出された切りくずをさらに破砕する第2段破砕部とを含む切りくず破砕装置。
本態様の一例が前記(25)項に記載の切りくず破砕装置である。また、第1段破砕部に前記 (1)項, (2)項, (5)項またはそれらの組合わせを採用すること、あるいは第2段破砕部に前記(10)項の特徴を採用することも可能である。
(28)前記第2段破砕部が、多数の目穴を有してその目穴を通過可能な破砕片の通過は許容する篩を備え、その篩を通過するまで切りくずを繰返し破砕するものである(27)項に記載の切りくず破砕装置。
(29)前記内側構造体と前記外側構造体との相対回転速度(内側構造体あるいは外側構造体のみが回転させられる場合にはその回転させられるものの回転速度)が毎分800回転以上である (1)ないし(28)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置。
本発明に係る切りくず破砕装置は、高速で回転させ、能率よく切りくずの破砕を行うのに適したものである。毎分1000回転以上,1200回転以上,1400回転以上と、回転速度を増大させれば、さらに破砕能率を高めることができる。
(30) (1)ないし(20),(22)ないし(29)項のいずれか1つに記載された切りくず破砕装置と、
その切りくず破砕装置により破砕された切りくずを空気の流れを利用して搬送する切りくず搬送装置と
を含む切りくず処理システム。
本発明に係る切りくず破砕装置と、空気の流れと共に切りくずを搬送する切りくず搬送装置とを組み合わせれば、切りくずの処理が容易になる。特に、(10)ないし(19),(24)ないし(29)項のいずれか1つに記載の切りくず破砕装置は切りくずを細かく破砕することや、尖った部分の少ない切りくずを得るのに適したものであり、また、(20)項,(22)項または(23)項に記載された切りくず破砕装置は破砕された切りくずを1ヵ所に集めるのに適したものであって、空気の流れを利用した切りくず搬送装置と組み合わせるのに一層適している。
(31)前記切りくず破砕装置が、破砕した切りくずを排出する切りくず排出口を備え、前記切りくず搬送装置が、一端が前記切りくず排出口に接続された切りくず搬送路と、その切りくず搬送路内に切りくず排出口から遠ざかる向きの空気の流れを生じさせる空気流発生装置とを含む(30)項に記載の切りくず処理システム。
(32)前記空気流発生装置が、前記切りくず搬送路の下流側において空気を吸引することにより空気の流れを生じさせる空気吸引装置を含む(31)項に記載の切りくず処理システム。
空気吸引装置の上流側には、切りくずと空気とを分離する切りくず分離装置や空気から異物を除去するフィルタ装置等を設けることが望ましい。
(33)前記空気流発生装置が、前記切りくず搬送路の前記切りくず排出口に接続された端部に、軸方向を切りくず搬送路の長手方向に平行にして設けられた吹込ノズルと、その吹込ノズルに加圧空気を供給する加圧空気供給装置とを含み、前記吹込ノズルから前記切りくず搬送路内に空気を高速で噴出させることにより、その周辺の圧力を低下させ、切りくず排出口から切りくず搬送路に向かう空気の流れを生じさせるとともに、切りくず搬送路内に切りくず排出口から遠ざかる向きの空気の流れを生じさせる加圧空気利用空気流発生装置を含む(31)項または(32)項に記載の切りくず処理システム。
(34)前記切りくず破砕装置を複数台含み、前記切りくず搬送装置がそれら複数の切りくず破砕装置により破砕された切りくずを搬送して1ヵ所に集める切りくず搬送収集装置である(30)ないし(33)項のいずれか1つに記載の切りくず処理システム。
複数台の工作機械が設置された工場内において、切りくず破砕装置を1台または互いに隣接する複数台の工作機械ごとに1台ずつ設け、それら複数台の切りくず破砕装置により破砕された切りくずを切りくず搬送装置により1カ所に集めれば、工場内の切りくずを容易に処理することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である切りくず破砕装置を図面に基づいて詳細に説明する。
図1ないし図3に示す切りくず破砕装置は、切りくず破砕部12と回転駆動部14とを備えている。切りくず破砕部12と、回転駆動部14の駆動源たる電動モータ18とは、それらの中心線が垂直に延びる姿勢で互いに平行に並べられて支持台16上に配設されている。回転駆動部14は、上記電動モータ18と、それの回転を切りくず破砕部14に伝達する回転伝達装置20とを備えている。回転伝達装置20は、電動モータ18の出力軸22に固定のプーリ24と、切りくず破砕部の上下方向に延びる回転駆動軸30に固定のプーリ26と、それら両プーリ24,26に巻き掛けられたベルト28とを備えており、電動モータ18の駆動により、回転軸30がそれの軸線まわりに回転させられる。
【0006】
切りくず破砕部12は、上下に隣接して設けられた第1段破砕部32と第2段破砕部34とを備えている。第1段破砕部32は、中空円筒状のハウジング36を備え、第2段破砕部34は底部38を備えた有底円筒状のハウジング40を備えている。ハウジング36とハウジング40とは、互いに同心に配設され、かつ、互いに連通しており、切りくず破砕部12全体が有底円筒状のハウジングを構成している。回転軸30は、ハウジング40の底部38の中心を貫通して垂直に両ハウジング36,40の各中心線に沿って延びている。この回転軸30の延びる方向を切りくず破砕装置の軸方向と称し、それに直角な方向を半径方向と称する。ハウジング36の上部にはホッパ42が固定され、ホッパ42内部に形成された切りくず投入口44と第1段破砕部32の上側の開口とが連通している。金属製の被加工物の切削加工により生じた切りくずがこの切りくず投入口44から第1段破砕部32に投入される。
【0007】
ハウジング36には、その内周面から螺旋状に突出する螺旋刃部46が設けられている。螺旋刃部46は、断面形状が矩形を成し、ハウジング36の上部から下部まで内周面に沿って螺旋状に延びており、その傾斜方向は、回転軸30の回転方向に進むにつれて下方に向かう向きとされている。回転軸30の上端部であって、第1段破砕部32に対応する部分には、引込破砕部材48が螺旋刃部46と同心に設けられている。引込破砕部材48は、回転軸30に相対回転不能かつ軸方向に相対移動不能に嵌合されたハブ49と、ハブ49から等間隔に半径方向外向きに延び出す4枚(図1にはそのうち3枚を図示)の羽根状の刃部50とを備えている。これら刃部50は同じ軸方向位置に設けられ、螺旋刃部46とは互いに逆向きでかつ異なる傾斜角度で傾かされている。本実施形態においては、刃部50の傾斜角度の方が螺旋刃部46の傾斜角度より大きくされている。各刃部50は、外周面が切りくずを剪断不可能な隙間を隔てて螺旋刃部46に近接する位置まで半径方向に延び出している。本実施形態においては、螺旋刃部46と各刃部50との隙間が5.0mmとされている。4枚の刃部50のうち、直径方向に隔たった2枚の刃部50の上面には、軸方向に平行に突出する平板状の分離部52が設けられている。分離部52は、長手方向が刃部50の回転方向に対して傾斜し、引込破砕部材48の回転時にリーディング端となる側の端が最も外周側となり、刃部50の外周面と同じ円筒面上に位置するようにされている。
【0008】
ハウジング40の円筒状の周壁の一部が切り欠かれており、外部と連通する開口としての排出口60が形成されている。また、ハウジング40の周壁には、図6に示すように、軸方向に対して傾いた線に沿って複数個の取付穴62が形成されている。取付穴62は矩形の穴であり、ハウジング40の外周面から内周面まで貫通している。各取付穴62に、外側破砕ブロックである破砕ブロック64が外側から挿入され、ボルトによりハウジング40に固定される。破砕ブロック64は、四隅にボルト穴を有する取付部66と、取付部66から突出する突出部68とを有し、突出部68の突出先端部には、凹部70が形成されている。破砕ブロック64がハウジング40に取り付けられた状態では、破砕ブロック64の突出先端部がハウジング40の内周面から突出し、凹部70が半径方向内向きに開口して回転軸30に対向する状態となる。
【0009】
一方、ハウジング40内には、内側破砕体80が設けられている。内側破砕体80は、回転軸30に相対回転不能かつ軸方向に移動不能に取り付けられた中空円筒状のハブ82と、ハブ82から3方向に放射状に延び出す放射状アーム84とを備えている。放射状アーム84の各自由端部の先端には、破砕ブロック64の凹部70に対応する位置において半径方向外向きに突出する突起86が、軸方向に等間隔で4箇所に形成されている。放射状アーム84の先端において周方向に隔たった両側面のうち回転軸30の回転方向下流側の側面88には、矩形断面の切欠90が軸方向に延びて形成されている。この切欠90に、内側破砕ブロックである破砕ブロック92が着脱可能に取り付けられるようになっている。破砕ブロック92は、切欠90に嵌合可能な取付部94と、取付部94の軸方向に等間隔に隔たった4個所から突出する突起96とを備えている。破砕ブロック92が放射状アーム84にボルトにより固定された状態では、破砕ブロック92の突起96が放射状アーム84の突起86に対応する軸方向位置に位置し、半径方向外向きに突出して先端が突起86と同一円周上またはやや直径の小さい円周上に位置する。なお、内側破砕体80の突起86,96と破砕ブロック64の凹部70とは、剪断が不可能な隙間を隔てて嵌合するようにそれぞれ配置されている。本実施形態においては、上記剪断が不可能な隙間が5.0mmとされている。また、破砕ブロック64と破砕ブロック92とは、全体として、剪断が不可能な隙間を隔てて互いに近接する状態とされている。
【0010】
第2段破砕部34において、内側破砕体80の下側の位置には、送風羽根100が相対回転不能かつ軸方向に移動不能に設けられている。送風羽根100は、図7および図8に示すように、有孔円板状の中心部から放射状に延び出す一体の3枚の羽根102を有しており、各羽根102の周方向に隔たった両端部のうち回転軸30の回転方向下流側の端部104が下方に屈曲させられている。なお、送風羽根100と内側破砕体80とが回転軸30に取り付けられる際、両部材の周方向における相対位相は以下のようにされる。内側破砕体80の放射状アーム84の周方向に隔たった各自由端部の間の空間において、送風羽根100の各羽根102の端部104が回転軸30の回転方向上流側に位置し、それら端部104と、それら端部104に先行する(送風羽根100の回転方向において)各羽根102との間の空間が回転方向下流側に位置するように、両部材が固定されるのである。したがって、送風羽根100が回転軸30とともに回転させられれば、ハウジング40内に下方から上方へ向かう空気の流れが発生することになる。また、放射状アーム84の各自由端部の間を通過して送風羽根100に落下させられた切りくずは、各羽根102の端部104により上方にはね上げられる。
【0011】
ハウジング40の前記排出口60は、篩板110により覆われている。なお、図2および図3においては、篩板110が省略されている。篩板110は、図4および図5に示すように、部分円筒状を成す本体部112と、本体部112の外側に固定された矩形の開口を有する枠部114とから成っている。本体部112は、排出口60に嵌合可能な大きさとされ、枠部114は、排出口60より大きくされている。本体部112が外側から排出口60に嵌合され、枠部114がハウジング40の排出口60の周辺に密着されれば、枠部114の周方向に隔たった両端部に形成されたU字形の切欠が、ハウジング40に螺合されたボルトに係合させられる。その状態でボルトが締め込まれることにより、篩板110がハウジング40に固定される。篩板110の本体部112の、枠部114の開口に対応する部分には、多数の目穴116が等間隔で格子状に形成されている。本実施形態においては、この目穴116の直径は約5mmとされている。目穴116は、篩板110が平板状であるうちにドリル加工により形成され、その後篩板110が部分円筒状に湾曲させられるにつれて、篩板110の外周面側の断面積が増大させられる一方、内周面側の断面積が減少させられている。目穴116は入口側より出口側の方が断面積が大きくなっているのであり、それによって、切りくずが目穴116内に詰まることが良好に回避される。
【0012】
ハウジング40の外周側は、隙間を隔ててカバー120により覆われている。なお、図3においては、カバー120の外形のみが二点鎖線で示されている。カバー120は、支持台16の上面にボルトにより固定された固定部122と、固定部122に対して一定角度回動可能に取り付けられた部分を含む破砕片受124とを備えている。破砕片受124は、第2段破砕部34の篩板110が設けられた部分を隙間を隔てて覆うものであり、それの上部が、篩板110を覆う作用位置と、その作用位置から退避して篩板110を解放する退避位置とに移動可能である。切りくず破砕部12における切りくずの破砕時には、破砕片受124の上部は作用位置にある状態で、図2に示すロック装置125によりロックされているのであるが、非破砕時であって篩板110や破砕片受124の保守,点検等が必要な場合には、ロックが解除されて破砕片受124が固定部122に対して退避位置まで回動させられることにより、破砕片受124の内側と篩板110とに対するアクセスが可能になる。
【0013】
破砕片受124の下部126は、下方に向かうにつれて横断面積が減少する角錐体を成している。この破砕片受124の下部126は、篩板110を覆う上記上部とは別体に構成され、固定部122に固定されているのであるが、破砕片受124の上部が作用位置にある状態では、一体のものとして機能する。下部126は、第1段破砕部32および第2段破砕部34で破砕された切りくずの破砕片であって、篩板110の目穴116を通過したものを受けるものであり、切りくずの破砕片は下部126の角錐部の傾斜面128に受けられ、重力により傾斜面128に沿って落下する。下部126には開口130が形成され、搬送路132を形成する搬送管134に接続されている。下部126の搬送管134との接続部135は、水平方向に延び出しており、搬送管134の軸方向が接続部135の長手方向に平行に配置された状態で、両部材の互いに対向する側の各端部に形成されたフランジ同士がボルト等適宜の固定手段により固定される。接続部135は、搬送管134に接続された側とは反対側の端部の断面形状が、下部126の断面形状に対応する矩形とされ、搬送管134側が、その矩形の内接円であり、かつ、搬送路132とほぼ同径の円形断面を成している。したがって、接続部135内部に形成された開口130の断面形状は、矩形の四隅の部分の面積が搬送路132側に向かうにつれて漸減させられ、搬送路132との連通部分において円形となっている。搬送管134は、図9に示す加圧された空気を利用する空気流発生装置136に接続されており、この空気流発生装置136とともに、下部126に集められた破砕片を空気流により外部に搬送する切りくず搬送装置の主要部を構成している。この空気流発生装置136を含む切りくず搬送装置については後述する。
【0014】
以上のように構成された切りくず破砕装置においては、工作機械の加工工具による被加工物の加工により生じた切りくずが細かく破砕される。最も破砕が困難なのは、互いに絡み合った長い流れ型の切りくずであるが、これも支障なく破砕される。回転駆動部14により回転軸30が毎分1400〜1700回転で回転させられた状態、つまり、引込破砕部材48,内側破砕体80および送風羽根100が一体的に回転させられた状態で、互いに絡み合った流れ型の切りくずが切りくず投入口44から投入されれば、第1段破砕部32において、重力と、旋回中の分離部52との共同により、複数の部分に分離され、隣接する刃部50の隙間から引込破砕部材48の下側へ引き込まれる。また、互いに絡み合った流れ型の切りくずの一部は、引込破砕部材48の各刃部50のリーディングエッジに引っ掛かることによっても分離される。さらに、互いに絡み合った流れ型の切りくずの一部、あるいは上記のように分離された切りくずの一部は、各刃部50のリーディングエッジにより叩かれて破砕されたり、螺旋刃部46と刃部50との隙間に噛み込まれて破砕される。螺旋刃部48と刃部50とは、切りくずを剪断不可能な隙間を隔てて設けられており、主として両刃部48,50の引きちぎり作用により切りくずが破砕されるようになっている。この際、切りくずに作用する遠心力が噛み込みを助長する。また、各刃部50は、回転方向の前方から見た場合に羽根の下側の面が見える向きに傾斜させられているため、上記のように分離された切りくずの一部を積極的に第2段破砕部34側へ引き込む機能を果たすとともに、刃部50の回転によって発生させられる空気の流れによっても切りくずが第2段破砕部34側へ引き込まれる。また、遠心力によって螺旋刃部46の下向きの面に係合させられた切りくずは、螺旋刃部46の斜面の効果によっても下方へ押し下げられる。重力による切りくずの落下が、刃部50および螺旋刃部46によって助長されるのである。
【0015】
第1段破砕部32において破砕された切りくずは、第2段破砕部34においてさらに破砕される。内側破砕体80の破砕ブロック92と破砕ブロック64との隙間に入り込み、両部材により切りくずが破砕されてさらに細かくされる。この際、破砕ブロック92には突起96が、また破砕ブロック64には凹部70が形成されているため、第2段破砕部34の軸方向長さの割りに、切りくずの入り込む隙間が長く、破砕が能率的に行われる。また、破砕ブロック64は、軸方向に対して傾いた線に沿って配列されて1群をなすものが、複数群(本実施形態においては2群)等角度間隔に配設されており、破砕ブロック92も複数個(本実施形態においては3個)等角度間隔に設けられているため、内側破砕体80が1回転する間に複数の回転位置で破砕が行われ、この点からも高い破砕能率が得られる。しかも、破砕ブロック92が軸方向に延びているのに対し、破砕ブロック64は軸方向に対して傾いた線に沿って配列されているため、小規模の破砕が多数回行われることとなり、回転駆動部14が比較的小容量のもので済むとともに、破砕に伴う装置全体の振動や騒音の最大値が小さくて済む。
【0016】
上記破砕ブロック92と破砕ブロック64との隙間は、切りくずの剪断が不可能な大きさとされており、鋭利な部分の少ない切りくずが得られる。切りくずは両破砕ブロック64,92の共同で折られ、あるいは引きちぎられる形態で切断され、さらに、両破砕ブロック64,92の隙間に噛み込まれ、擦られることにより角が丸められれる。また、切りくずは、第2段破砕部34内において自重で下方に落下するが、送風羽根100により発生させられる空気の流れにより上方に吹き上げられ、また、送風羽根100に衝突させられた切りくずは端部104によって上方へはね上げられ、破砕ブロック92と破砕ブロック64とによる破砕作用および擦り作用を繰り返し受ける。ハウジング40内には、空気の流速の大きい部分と小さい部分とが生じ、切りくずは、内側破砕体80に連れ回ることに起因する遠心力と、重力と、空気の流れとによってハウジング40内を種々の方向に移動させられ、その間に、内側破砕体80,ハウジング40,破砕ブロック64等に衝突し、あるいは切りくず同士が衝突し、これらの衝突によっても角が丸められる。以上の理由により、鋭利な部分の少ない切りくずが得られるのである。なお、本実施形態において、第2段破砕部34内における空気の流れは、傾向として、篩板110が設けられた側が低く、反対側が高くなる向きに傾斜させられ、概して楕円形をなす軌跡を描いて旋回運動し、切りくずも概してこの空気の流れと共に移動させられる。そして、篩板110の目穴116を通過可能な大きさ(本実施形態の場合直径5mm以下の大きさ)になった切りくずは、目穴116を通って排出口60から排出され、破砕片受124の傾斜面128に沿って落下させられ、下部126に集められる。集められた切りくずは、前記空気流発生装置136に接続された搬送路132内に空気流が発生させられることにより、開口130から搬送される。
【0017】
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、回転駆動部14が回転駆動装置を構成している。また、ハウジング36,40が円筒状部を、螺旋刃部46が外側螺旋刃部を、破砕ブロック64が外側破砕部をそれぞれ構成し、これら円筒状部,外側螺旋刃部,外側破砕部が外側構造体を構成している。さらに、回転軸30,ハブ49,82等が中心部を、刃部50が内側螺旋刃部(または羽根)を、内側破砕体80が内側破砕部をそれぞれ構成し、これら中心部,内側螺旋刃部(または羽根),内側破砕体80等が内側構造体を構成している。
【0018】
以下、前述の切りくず搬送装置について図面に基づいて説明する。これら切りくず破砕装置および切りくず搬送装置が本発明における切りくず処理システムの一形態を構成している。図9に概略的に示すように、空気流発生装置136は、加圧された空気を供給するエア源170と、エア源170に接続された吹込ノズル172とを備えている。吹込ノズル172は、破砕片受124の下部126の接続部135とは反対側から挿入され、自身の軸方向が搬送管134の長手方向に平行となる状態で配設される。したがって、吹込ノズル172はエア吹出口176から破砕片受124の開口130へ加圧された空気を吹き込む。破砕片受124の下部126に集められた切りくずの破砕片は、エア源170から供給された空気の流れ(空気は図9に矢印で示す方向に流れる)によって破砕片受124の下部126の開口130に連なる部分の圧力が低下することにより、破砕片受124内の切りくずが周辺の空気と共に開口130内へ吸い込まれ、搬送管134内へ送り込まれる。搬送管134内へ送り込まれた切りくずは、エア源170からの空気の吹込みにより生じさせられた空気の流れによって搬送される。
【0019】
本実施形態によれば、互いに絡み合っている長い流れ型の切りくずであっても、第1段破砕部32においてある程度(第2段破砕部34における破砕が可能な程度)の大きさに分離,破砕される。そして、第2段破砕部34において切りくずがさらに細かく破砕され、篩板110を通過可能になった切りくずが破砕片受124に受けられる。また、第2段破砕部34において、切りくずの鋭利な角部が丸められることにより、搬送等の処理に適した切りくずが得られる。切りくずの鋭利な部分がなくなり、あるいは少なくなれば、空気流により切りくずを搬送する際に搬送路の内周面を傷つけることが少なくなり、また、切りくずがほぼ一定の大きさに細かくされるため、比較的少ない空気流量で切りくずを搬送することができるのである。本実施形態によればさらに、引込破砕部材48,内側破砕体80および送風羽根100が1つの回転駆動部14により一体的に回転させられるため、装置全体の構造を簡易化できる。さらに、破砕ブロック64や破砕ブロック92は着脱可能とされているため、破砕ブロック64,92が損傷,摩耗等した場合には、新しいもの、あるいは修理したものと交換することにより、容易かつ迅速に使用可能な状態に戻すことができる。
【0020】
なお付言すれば、以上説明した実施形態においては、引込破砕部材48,内側破砕体80および送風羽根100が一体的に回転させられ、送風羽根100を相当の回転数で回転させる必要があるため、引込破砕部材48や内側破砕体80も相当の回転数で回転させられるが、これら3つのうち少なくとも1つを他とは別個に回転可能とし、回転数を異ならせることも可能である。例えば、送風羽根100のみを他の2つより高速で回転させ得るようにすれば、それら2つの回転数を比較的小さくすることが可能であり、また、内側破砕体80の回転数を他の2つより小さくすることも可能である。そして、回転数が比較的小さい場合には、切りくずに作用する遠心力の影響が小さくなるため、外側構造体を回転させても切りくずが外側構造体の内周面にはり付いて一緒に回転してしまうことがなく、外側構造体を回転させることもできる。そして、外側構造体を回転させる場合には、例えば、第1段破砕部32のハウジング36と第2段破砕部34のハウジング40との回転数を異ならせ、あるいは、一方を回転させ、他方を回転させないことも可能である。
【0021】
また、上記実施形態における第1段破砕部32と第2段破砕部34とを両方とも設けることは不可欠ではなく、いずれか一方のみを設け、あるいはいずれか一方を他の構造の破砕部に変更することも可能である。
【0022】
切りくずを搬送する空気流は、上記実施形態のように搬送路132に空気を吹き込むことによって生じさせられてもよいし、搬送路内の空気を吸引することにより生じさせられてもよい。例えば図10に示すように、空気吸引装置137は、バキュームポンプ138とそのバキュームポンプ138を駆動するポンプモータ(図示省略)とを備えている。搬送管134と空気吸引装置137との間には、分離装置140およびフィルタ装置144が設けられている。分離装置140はサイクロン型分離装置であり、円筒状部と、底部に向かうに従って小径となる円錐筒状部とを有する本体150を備えている。本体150の円筒状部には、偏心した位置に流入口が形成され、搬送管134が円筒状部に対する接線に平行な姿勢で接続されている。また、本体150の頂部の中央には排出口が形成され、配管156によりフィルタ装置144に接続されている。したがって、本体150内には常に内周面に沿って旋回した後、中心部を通って上昇する空気の流れが存在することになり、切りくずは遠心力と重力とにより本体150の内周面に沿って旋回しつつ底部に向かって下降する。このようにして空気から分離された切りくずは、本体150の底部に接続された導入通路により切りくず収容器160に導入される。
【0023】
分離装置140と空気吸引装置137との間にはフィルタ装置144が設けられている。フィルタ装置144の上流側空間は、配管156により分離装置140に接続され、下流側空間は配管162により空気吸引装置137に接続されている。フィルタ装置144には、上記上流側空間と下流側空間とを仕切る状態でフィルタ164が設けられており、配管156からの吸引空気中に含まれる異物を濾過する。また、配管156,162にはそれぞれ圧力センサ166,168が設けられており、これら圧力センサ166,168を含む圧力差検出装置により、フィルタ装置144の上流側と下流側とにおける圧力差が検出される。検出された圧力差が設定圧力差以上であれば、フィルタ164が目詰まりであると判定され、ディスプレイの表示,ブザーの鳴動,ランプの点滅等により作業者に報知される。
【0024】
図1〜図8に示す実施形態の切りくず破砕装置を複数台含む切りくず処理システムにおける切りくず搬送収集装置の一例を図11に示す。本システムにおいては、複数台の工作機械の各々に1台ずつの切りくず破砕装置が設けられている。なお、図11に示すシステムにおいては、図9に示す実施形態と同様、供給装置からの加圧空気の吹込みにより空気流が発生させられる形態の切りくず搬送装置を備えるものとする。したがって、図9に示す形態と同様の部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図11には、複数台設けられた切りくず破砕装置のうちの2台分が示され、それらの破砕片受124の下部126の外形のみが二点鎖線で示されている。各搬送管134の下流側の端部が、搬送管134より大径の主搬送管180に、その主搬送管180の長手方向に対して小さい角度傾斜した状態で接続されている。搬送管134から主搬送管180への空気の流入方向が主搬送管180内の空気の流れの方向とできる限り同じになり、互いの流れを妨げ合わないようにされているのである。
【0025】
本システムによれば、切りくず破砕装置により破砕された切りくずの破砕片が吹込ノズル172からの空気の吹込みにより各搬送管134から主搬送管180へ搬送され、空気の流れによって主搬送管180内を搬送されて1ヵ所に集められる。
なお、本切りくず搬送収集装置を、図10に示すように空気流が搬送路内の空気を吸引することにより生じさせられる形態の切りくず搬送装置を備え、吸引空気により切りくず破砕片が搬送され、1ヵ所に集められるようにすることも可能である。
その他、本発明は、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である切りくず破砕装置を示す正面図(一部断面)である。
【図2】上記切りくず破砕装置を示す平面図(一部断面)である。
【図3】上記切りくず破砕装置を、破砕片受を除いた状態で示す右側面図である。
【図4】上記切りくず破砕装置の構成要素である篩板を示す平面図である。
【図5】上記篩板を示す正面図である。
【図6】上記切りくず破砕装置の構成要素である外側構造体の一部であるハウジングを示す正面図である。
【図7】上記切りくず破砕装置の構成要素である送風羽根を示す平面図である。
【図8】上記送風羽根を示す正面図である。
【図9】本発明の一実施形態である切りくず搬送装置を示す正面断面図である。
【図10】本発明の別の実施形態における切りくず搬送装置を概略的に示す正面図である。
【図11】本発明の一実施形態における切りくず搬送収集装置を示す平面図である。
【符号の説明】
12:切りくず破砕部 14:回転駆動部 30:回転軸 32:第1段破砕部 34:第2段破砕部 36,40:ハウジング 46:螺旋刃部
48:引込破砕部材 50:刃部 52:分離部 60:排出口
64:(外側)破砕ブロック 80:内側破砕体 92:(内側)破砕ブロック 100:送風羽根 110:篩板 116:目穴 124:破砕片受 132:搬送路 136:空気流発生装置 137:空気吸引装置170:エア源 172:吹込ノズル
Claims (10)
- 外側構造体と、その外側構造体の内部に外側構造体と同心に配設された内側構造体と、その内側構造体をそれの垂直な中心線のまわりに回転させる回転駆動装置とを含み、前記外側構造体が、少なくとも、円筒状部、その円筒状部の内周面の上部から螺旋状に突出させられた外側螺旋刃部、および下部から突出させられた外側破砕部を備える一方、前記内側構造体が、前記円筒状部と同心の中心部、その中心部の外周面から半径方向に延び出させられるとともに周方向に対して向きと角度との少なくとも一方が外側螺旋刃部と異なる状態に傾かされて前記外側螺旋刃部と共同して切りくずを破砕する内側螺旋刃部、およびその内側螺旋刃部より下方において前記中心部から半径方向に突出し、前記外側破砕部と共同して切りくずを破砕する内側破砕部を備え、かつ、前記外側構造体にその外側構造体の内側から外側まで貫通した開口が形成され、その開口が、前記外側破砕部と前記内側破砕部との共同で通過可能な大きさまで破砕された切りくずの通過を許容する多数の目穴を有する篩板により覆われたことを特徴とする切りくず破砕装置。
- 前記篩板により覆われた開口が、前記円筒状部の、半径方向において前記内側破砕部と対向する部分に、その部分の周壁を内周面から外周面まで貫通して形成された請求項1に記載の切りくず破砕装置。
- 前記内側螺旋刃部が、前記中心部の外周面から半径方向外向きに延び出させられた複数の羽根であって、それら羽根が回転方向の前方から見た場合に羽根の下側の面が見える向きに傾斜させられたものであり、かつ、当該切りくず破砕装置が、前記内側構造体の下端部に隣接してその内側構造体と同心に配設され、前記中心線のまわりに回転することにより内側構造体に向かう空気の流れを発生させる送風羽根を含む請求項2に記載の切りくず破砕装置。
- 前記外側螺旋刃部と前記内側螺旋刃部との間の隙間、および前記外側破砕部と前記内側破砕部との間の隙間が1.0mm以上に設定された請求項1ないし3のいずれかに記載の切りくず破砕装置。
- 前記外側破砕部と前記内側破砕部との一方が前記中心線に平行な方向に対して傾いた線に沿って配設された請求項1ないし4のいずれかに記載の切りくず破砕装置。
- 前記内側螺旋刃部が、前記中心部の外周面から半径方向外向きに延び出させられた複数の羽根であって、それら羽根が回転方向の前方から見た場合に羽根の下側の面が見える向きに傾斜させられたものによって構成された請求項1または2に記載の切りくず破砕装置。
- さらに、前記内側構造体の下端部に隣接してその内側構造体と同心に配設され、前記中心線のまわりに回転することにより内側構造体に向かう空気の流れを発生させる送風羽根を含む請求項1または2に記載の切りくず破砕装置。
- 前記外側破砕部と前記内側破砕部との一方が、互いに独立に着脱可能な複数の破砕ブロックにより構成され、それら破砕ブロックが、前記中心線に平行な方向に対して傾いた線に沿って配列された請求項1ないし7のいずれかに記載の切りくず破砕装置。
- 前記内側螺旋刃部が、前記中心部の外周面から半径方向外向きに延び出させられた複数の羽根であって、それら羽根が回転方向の前方から見た場合に羽根の下側の面が見える向きに傾斜させられたものにより構成され、かつ、それら羽根の各々からから上向きの成分を有する向きに延び出させられた分離部を含む請求項1ないし8のいずれかに記載の切りくず破砕装置。
- 請求項1ないし9のいずれかに記載の切りくず破砕装置と、
その切りくず破砕装置により破砕された切りくずを空気流を利用して搬送する切りくず搬送装置と
を含む切りくず処理システム。
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