JP3019713U - バケット内壁用保護部材 - Google Patents

バケット内壁用保護部材

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JP3019713U
JP3019713U JP1995006238U JP623895U JP3019713U JP 3019713 U JP3019713 U JP 3019713U JP 1995006238 U JP1995006238 U JP 1995006238U JP 623895 U JP623895 U JP 623895U JP 3019713 U JP3019713 U JP 3019713U
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靖司 稲垣
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株式会社愛洋産業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所作業用バケットの重量増加を抑えつつ内
面の下方に傷が付くのを防止し、耐久性を上げる。 【構成】 昇降機構の腕15に接合され、上下動される
バケット1は、蓋のない箱状の器具である本体3と、本
体3の内側の側面下部及び底面に形成された保護部材5
とからなる。保護部材5は、ウレタン系ゴムを、本体3
の内壁3aの下部に直接吹き付けて形成されたものであ
るため、リブ11や凸部13があるにも拘らず形成で
き、しかも軽い。この保護部材5によれば、作業者の安
全靴や工具が内面3aに当接せず、本体3に傷が付くの
を防止でき、バケット1の耐久性が上がる。しかも保護
部材5はウレタン系ゴムにて形成されているため、底面
が濡れても滑らない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電設工事等に用いられる高所作業用バケットの、内壁を保護する保 護部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、高所にて電設工事等を行なう際に用いられる高所作業車が実用化さ れている。高所作業車とはクレーン車に似通った車両であり、伸縮可能な腕の先 端に無蓋箱状器具であるバケットが設けられている。このバケットは、その内部 に作業者を乗せ、腕を伸縮させることにより、地上と高所にある工事箇所との間 を昇降される。
【0003】 このバケットによれば、内部に作業者だけでなく、工具、工事部材等を乗せて 一度に、しかも安全に工事箇所へ運ぶことができる。また、作業者はこのバケッ トの側壁に四方を囲まれるため、安全に工事を行なうことができる。 なお、こうしたバケットには、FRP製バケット、FRP製バケットの内面に ポリエチレン層を形成して絶縁性を確保したもの等がある。ポリエチレン層を形 成したバケットは、送電線に電流を流したまま工事を行なう活線工事において、 作業者の感電を防止するために必要となるもので、このバケットにおいてはポリ エチレン層が損傷しないように管理を厳密に行なわねばならない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
通常、上記作業者は工事の安全上、頑健な安全靴を履いている。作業の間、不 注意にもバケットを、この安全靴で蹴ると、ポリエチレン層に傷が付いてしまう 。また、バケットの縁にはフックを設けることがある。このフックに工具を吊る す際や、既に工具が吊るされた状態にてバケットが揺れた際に、工具が揺れてバ ケットの内壁に衝突し、バケットに傷を付けることがある。特に、活線作業にお いては長尺の工具、工事部材等を用いることが多く、こうした長尺の工具、工事 部材は、質量も大きいため、作業を何度も行なうと、ポリエチレン層の底面及び 側面は傷だらけになり、絶縁性が劣化する恐れがある。
【0005】 また、活線作業用でないバケットにおいても、同様の原因にて傷が付くと、耐 久性及び外観を損ねることになり、好ましいことではない。 更に、このバケットは、雨等で底面が濡れた際に足元が滑り易いという問題点 もある。従って、作業者が足を滑らせないよう、底面にマット等を敷かねばなら ない。
【0006】 本考案は上記課題に鑑み、高所作業用バケットの内壁に傷が付くのを防止する バケット内壁用保護部材を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するためになされた本考案の請求項1に記載のバケット内壁 用保護部材は、内部に作業者を乗せて、高所にある工事箇所と地上の間を所定の 昇降機構により移動される高所作業用バケットの内壁用の保護部材であって、 該バケットの内壁下部に絶縁性材料を吹き付け塗布することにより形成される ことを特徴とする。
【0008】 また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載のバケット内壁用保護部材に おいて、 該バケットの内側底面にも、上記絶縁性材料を吹き付け塗布することにより、 壁面に形成された保護部材と一体に形成されることを特徴とする。
【0009】 請求項3に記載の考案は、内部に作業者を乗せて、高所にある工事箇所と地上 の間を所定の昇降機構により移動される高所作業用バケットの内壁用の保護部材 であって、 該バケットの内面下部に対応した形状を持つ型に対して絶縁性材料を吹き付け 塗布することにより上端が開口した無蓋箱状部材として形成された本体部と、 該本体部の上端と略同形状の枠状部材であって、該上端に固定されて該上端を 補強する枠体と からなることを特徴とする。
【0010】 請求項4に記載の考案は、内部に作業者を乗せて、高所にある工事箇所と地上 の間を所定の昇降機構により移動される高所作業用バケットの内壁用の保護部材 であって、 該バケットの内面下部に対応した形状を持つ型に対して絶縁性材料を吹き付け 塗布することにより、上端が開口した無蓋箱状部材として形成された本体部と、 絶縁性材料にて形成された帯状部材であって、上記本体部の内面から上方に張 り出して周設され、且つ該張り出した部分が上記バケットの内壁に貼付可能にさ れた帯部と からなることを特徴とする。
【0011】 請求項5に記載の考案は、内部に作業者を乗せて、高所にある工事箇所と地上 の間を所定の昇降機構により移動される高所作業用バケットの内壁用の保護部材 であって、 該バケットの内面下部に対応した形状を持つ型に対して絶縁性材料を吹き付け 塗布することにより、上端が開口した無蓋箱状部材として形成された本体部と、 該本体部の内底面に分散配置された板状部材と からなることを特徴とする。
【0012】 請求項6に記載の考案は、請求項1〜請求項5にいずれか記載のバケット内壁 用保護部材において、 上記絶縁性材料が、ウレタン系樹脂またはウレタン系ゴムであることを特徴と する。
【0013】 請求項7に記載の考案は、請求項1〜請求項6にいずれか記載のバケット内壁 用保護部材において、 絶縁性材料にて、上記バケットの内底面及び内壁に当接可能に略コの字型に形 成され、両端に上記バケットの縁に係合する係合部が形成された剥離具 を備えることを特徴とする。
【0014】
【作用及び考案の効果】
本考案の請求項1に記載のバケット内壁用保護部材(以下、単に保護部材とも いう)は、絶縁材料をバケットの内壁下部に吹き付けることにより形成されてお り、バケット内で作業を行なう者の履く安全靴や工具等がバケット内壁に当接す ることがあっても、内壁下部に傷が付かない。
【0015】 従って、請求項1に記載のバケット内壁用保護部材によれば、バケットの耐久 性を高めることができる。特に、内面に絶縁層が予め形成されているバケットの 絶縁層の上から当該保護部材を形成した場合には、その絶縁層に傷がつくのを防 止し、絶縁性を確保することができる。また、吹き付けにて形成されるため、バ ケットの内面が複雑な形状をしていても、その内壁下部を保護できる。更に、型 を用いず、バケットに対して絶縁性材料を直接吹きつけて形成するため、型から の取り外しやバケットへのはめ込み工程に耐える必要がなく、薄く形成でき、バ ケットの重量の増大を抑えることができる。
【0016】 請求項2に記載のバケット内壁用保護部材は、請求項1に記載の考案のように 、内壁下部に絶縁性材料を形成するのに加え、バケットの内側底面に対しても絶 縁性材料を直接吹きつけ、内壁に形成された保護部材と一体に形成されている。 つまり、請求項2に記載のバケット内壁用保護部材によれば、請求項2に記載 の考案による効果に加え、底面に傷が付くのを防止できる。また、側面の保護層 と底面の保護層とが一体に形成されているため、継ぎ目がなく、バケットの耐久 性を更に高めることができる。特に、内面に絶縁層が予め形成されているバケッ トの絶縁層の上から当該保護部材を形成した場合には、絶縁性も更に高めること ができる。
【0017】 請求項3に記載のバケット内壁用保護部材は、絶縁性材料を型に吹き付けるこ とにより無蓋箱状に形成された本体部と、その開口部である上端を補強する枠体 とからなっている。 この枠体が、本体部の開口部を補強していることにより、上記型からの取り外 しまたはバケットへの固定等の作業によって開口部が変形することがなく、確実 にバケット内壁に対し密着させることができる。また、開口箇所が補強されてい るので、本体部に要求される強度は低く抑えられ、本体部を薄くしてバケット全 体の重量の増大を抑えることができる。
【0018】 そして、この保護部材がバケットの内面下部を覆うので、安全靴や工具等によ って内面下部に傷が付くことがなく、バケットの耐久性を高めることができる。 特に、内面に絶縁層が予め形成されているバケットの絶縁層の上から当該保護部 材を形成した場合には、絶縁性も更に高めることができる。
【0019】 請求項4に記載のバケット内壁用保護部材は、絶縁性材料を型に吹き付けるこ とにより無蓋箱状に形成された本体部と、その内面から上方に張り出して周設さ れた帯部とからなっている。 この帯部は、バケットの内面に対して貼付可能にされており、本体部をバケッ トに固定した際には、帯部をバケットに貼付することにより、本体部とバケット との隙間を覆うことができる。従い、塵や雨水等がこの隙間に入りこむことがな く、本体部のバケットに対する密着性を保つことができる。
【0020】 そして、この保護部材がバケットの内面下部を覆うので、安全靴や工具等によ って内面下部に傷が付くことがなく、バケットの耐久性を高めることができる。 特に、内面に絶縁層が予め形成されているバケットの絶縁層の上から当該保護部 材を形成した場合には、絶縁性も更に高めることができる。
【0021】 請求項5に記載のバケット内壁用保護部材は、絶縁性材料を型に吹き付けるこ とにより無蓋箱状に形成された本体部と、その内底面に設けられた板状部材とか らなっている。 この板状部材により、当該保護部材の底面は、板状部材が設けられたことによ りその厚さだけ高くされた部分と、板状部材が設けられずに本体部が露出した部 分との高低2つの部分に分けられる。しかも、板状部材が分散配置されているこ とにより、高低の段差の部分も本体部の内底面に分散され、内底面に接するもの が面上を摺動しようとすると、この段差に引っ掛かる。従って、バケット内にて 足元が滑るのを防止し、より安全に作業ができる。特に、板状部材或は本体部を 凹凸の有する材料にて形成すれば、更に滑り止め効果に優れたものとすることが できる。
【0022】 そして、この保護部材がバケットの内面下部を覆うので、安全靴や工具等によ って内面下部に傷が付くことがなく、バケットの耐久性を高めることができる。 特に、内面に絶縁層が予め形成されているバケットの絶縁層の上から当該保護部 材を形成した場合には、絶縁性も更に高めることができる。
【0023】 請求項6に記載のバケット内壁用保護部材においては、請求項1〜請求項5に いずれか記載の考案において、絶縁性材料としてウレタン系ゴム若しくはウレタ ン系樹脂が用いられている。これらの材料をバケットの内壁に対して吹きつける と、その表面は細かい凹凸を有する形状となるため、滑りづらい。
【0024】 つまり、請求項6に記載のバケット内壁用保護部材によれば、請求項1〜請求 項5にいずれか記載の考案による効果に加え、少雨の中の作業においても足元が 滑るのを防止し、より安全に作業ができる。 請求項7に記載の考案は、請求項1〜請求項6に記載のバケット内壁用保護部 材がバケットに対し固定若しくは形成されるに先だち、剥離具をバケットの底面 及び内壁に当接するように設置し、両端に形成された係合部をバケットの縁に係 合させる。この上からバケット内壁用保護部材を固定若しくは形成すると剥離具 はバケット内壁用保護部材とバケットとに挟持された形態を成す。
【0025】 従い、バケット内壁用保護部材が汚損した場合には、剥離具の両端をバケット から外し、剥離具を引っ張り上げることにより、容易にバケット内壁用保護部材 をバケットから取り去ることができる。
【0026】
【実施例】
本考案の第1実施例である保護部材5が形成された高所作業用バケット1(以 下、単にバケット1という)について図面と共に説明する。 バケット1は図1に示すように、蓋のない箱状の器具である本体3と、本体3 内部の下方に盆状に形成された保護部材5とからなる。なお、図1は本体3のみ 、図中の手前部分を取り除いた様子を示す斜視図となっている。
【0027】 本体3は、長さ1050mm、幅670mm、高さ1000mmの上面のない 略直方体をしており、内部に人を乗せられる大きさとなっている。また、その内 壁3aには、本体3を補強するためのリブ11及び凸部13が設けられている。 保護部材5は、ウレタン系ゴムを本体3の内壁3aの下部に対して、直接吹き 付けて形成されたものであり本考案の請求項4に記載の保護部材に対応するもの となっている。このため、リブ11や凸部13があるにもかかわらず、内壁3a と保護部材5の間に隙間がなく、しっかりと密着している。なお、保護部材5の 高さは底面より300mmである。
【0028】 以上の構成からなるバケット1は、図示しない支持機構にて昇降機構の腕15 に接合され、工事箇所と地上の間を移動される。 この保護部材5によれば、底面より300mmの高さまで形成されているため 、作業者の履く安全靴が直接、内壁3aに当接せず、本体3に傷が付くのを防止 できる。また、バケット1の縁17にフックを設け、このフックに長尺の工具を 吊るした状態で、強風等によりバケット1が揺れても、工具は保護部材5に当接 するのみで、本体3に傷が付くことがない。このため、バケット1の耐久性が高 められる。
【0029】 そして保護部材5は、本体3の底面にも形成されているので、工具等を落とし ても底面を保護できる。しかも、吹き付けにより形成されているため、当該バケ ット1のようにリブ11のある形状のものでも形成することができる。また、保 護部材5はウレタン系ゴムを吹きつけることにより形成されているため、その表 面は細かな凹凸を有した形状となり、雨等で保護部材5が濡れても、滑り易くな らない。
【0030】 次に、本考案の第2実施例である保護部材27が適用された高所作業用バケッ ト21(以下、単にバケット21という)について説明する。 バケット21は図2に示すように、蓋のない箱状の器具である本体23と、本 体23にその両端が固定された帯状部材である剥離具25と、本体23内部の下 方に固定された盆状の保護部材27とから構成されている。なお、図1と同様、 図2は本体23のみ、図中の手前部分を取り除いた様子を示す斜視図となってい る。
【0031】 本体23は、本体3と略同じ大きさの上面のない略直方体をしており、その内 壁23aには、本体23を補強するための凸部29が設けられている。 剥離具25は、本考案の請求項5に記載の剥離具に相当するもので、その両端 がバケット21の縁31に係合され、その中間部は内壁23a及び底面に沿って 敷設されている。
【0032】 保護部材27は、更に本体部27aと枠体27bとからなっており、本体部2 7aはウレタン系ゴムを、本体23の内壁23aの下部と略同じ形状に形成され た型に対して、吹き付けて形成されたものであり、枠体27bは、ポリエチレン にて形成されたもので、本体部27aの外壁上部に固定され本体部27aの上端 を補強している。つまり、保護部材27は本考案の請求項1に記載の保護部材に 相当するものである。また、保護部材27の高さは保護部材5と同様、底面より 300mmの高さまで形成されている。また、この保護部材27が内壁23aに 、はめこまれることにより固定されると、保護部材27と内壁23aとで剥離具 25を挟持した状態になる。
【0033】 この保護部材27によれば、本体部27aは、ウレタン系ゴムにて、側面は底 面より300mmの高さまで形成され、底面は側面と一体に形成されているため 、バケット1と同様、バケット21の耐久性を高めることができ、雨等で保護部 材5が濡れても、滑り易くならない。
【0034】 また、本体部27aが型に対して吹き付け成形された肉薄の部材であるにもか かわらず、その上端は枠体27bによって補強されているため、型からの取り外 しや内壁23aへのはめ込みによって上端が変形し、内壁23aへの密着性が悪 化することがない。
【0035】 更に、保護部材27が傷んだ際には、剥離具25を上方へ引き上げればよい。 すなわち、剥離具25は保護部材27と本体23とに挟持されているため、剥離 具25を引き上げると、剥離具25と共に保護部材27が本体23から離脱され 、容易に本体23から取り去ることができる。この後、新たな保護部材27を本 体23に、はめ込み固定すれば、上記効果を奏するバケット21に再生すること ができる。
【0036】 以上、本考案の実施例として保護部材5、及び保護部材27について説明して きたが、本考案はこれらの実施例に何等限定されるものではなく、様々な態様で 実施しうる。 例えば、保護部材5(若しくは保護部材27)の材料は上記ウレタン系ゴムに 限らず、ウレタン系の樹脂であってもよく、ウレタン系ゴムと同様の効果を奏す ることができる。
【0037】 また、保護部材5(若しくは保護部材27)の高さを、300mmよりも高く してもよい。このようにすれば縁17(若しくは縁31)に設けたフックに短い 工具が吊るされている際にも、工具が揺れて内壁3a(若しくは内壁23a)に 当たるのを防止できる。
【0038】 更に、保護部材5(若しくは保護部材27)の底面に板状部材をタイル状に張 り付け、滑り止め効果を更に増しても良い。また、保護部材5(若しくは保護部 材27)の上端に幅広のテープを張り付けて、保護部材5(若しくは保護部材2 7)とバケット1(若しくはバケット21)との隙間を塞いでも良い。これら板 状部材及びテープを、保護部材5に適用した高所作業用バケット1’を図3に示 す。
【0039】 すなわち、図3においては、保護部材5の底面には略正方形の板状部材41が 敷石状に分散配置され、保護部材5の上端には、内壁3aとの隙間を覆うように テープ45が貼付されている。なおテープ45は、保護部材5の手前方向にも貼 付されているが、本体3の除去された部分と共に除去され、図示していない。
【0040】 板状部材41は、アルミニウム製の基材の表面に#50程度の人造砥粒層を形 成したもので、基材裏面の粘着剤によって保護部材5に固定されている。従い、 上記した保護部材5自体による滑り止めの効果に加え、板状部材41の人造砥粒 層による滑り止め効果、及び板状部材41と保護部材5との高低差により形成さ れる段差による滑り止め効果により、更に足元が滑りにくくなり、安全に高所作 業を行なうことができる。
【0041】 また、テープ45は、帯状にされたPVCシートの裏面に、アクリル系の粘着 剤を塗布したもので、内壁3aと保護部材5との隙間を覆うことができる。従い 、塵や雨水等がこの隙間に入りこむことがなく、保護部材5の内壁3aに対する 密着性を保つことができる。なお、テープ45は本考案の帯部に相当する。
【0042】 更に、バケット21においては、剥離具25を図2のように本体23の長方形 状の縁31の対向する長辺に渡すように1体のみ設けたが、縁31の短辺側の対 向する辺に設けたり、長辺・短辺の両方に1体ずつ設けたり、或は長辺に2体設 けたりしても良い。また更に、剥離具25は保護部材5に対しても、適用するこ とができる。すなわち、保護部材5の形成前に本体3に剥離具25を係止するこ とにより適用でき、保護部材5が傷んだ際には、剥離具25を引き上げることに より保護部材5を容易に本体23から取り去ることができる。なお、剥離具25 は本体3に係止するよう記したが、所定の締結具を用いて着脱自在に固定しても 良い。
【0043】 同じく、図2のバケット21において、枠体27bは本体部27aの外壁上部 に周設されるように示したが、枠体をやや小さくし、本体部27aの内壁上部に 固定しても良い。こうすると、本体部27aがその側面部分にて内壁23aに直 接接し、密着性が良くなるので、安全靴等の当接に対する耐久性が上がる。
【0044】 また、保護部材5(若しくは保護部材27)を形成するウレタン系ゴム等の絶 縁性材料に色素を混合し、この色素を変化させることにより色の異なる保護部材 5(若しくは保護部材27)を何種類か用意しておき、保護部材5(若しくは保 護部材27)が傷んで交換される毎に異なる色の保護部材5(若しくは保護部材 27)を本体3(若しくは本体23)形成(若しくは固定)するようにしてもよ い。特に、形成した年度毎に特定の色を使用するようにすれば、交換時期の目安 になり、保護部材5(若しくは保護部材27)が過度に傷んで本体3(若しくは 本体23)にも傷が付く前に交換することによりバケット1(若しくはバケット 21)の寿命を伸ばすことができる。
【0045】 また、内面に絶縁性材料(例えば、ポリエチレン)の層が形成された、活線作 業用のバケットに対して保護部材5(若しくは保護部材27)を適用することも 同様にしてできる。すると、このポリエチレン層に傷が付くのを防止することが できるので、バケットの絶縁性能を維持することができ、ひいてはこのバケット の寿命も伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の保護部材5が適用されたバケッ
ト1の説明図である。
【図2】 第2実施例の保護部材27が剥離具25と共
に適用されたバケット21の説明図である。
【図3】 第1実施例の保護部材5に更に板状部材41
及びテープ45が適用された様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1’,21…高所作業用バケット 5,27…
保護部材 25…剥離具

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に作業者を乗せて、高所にある工事
    箇所と地上の間を所定の昇降機構により移動される高所
    作業用バケットの内壁用の保護部材であって、 該バケットの内壁下部に絶縁性材料を吹き付け塗布する
    ことにより形成されることを特徴とするバケット内壁用
    保護部材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のバケット内壁用保護部
    材において、 該バケットの内側底面にも、上記絶縁性材料を吹き付け
    塗布することにより、壁面に形成された保護部材と一体
    に形成されることを特徴とするバケット内壁用保護部
    材。
  3. 【請求項3】 内部に作業者を乗せて、高所にある工事
    箇所と地上の間を所定の昇降機構により移動される高所
    作業用バケットの内壁用の保護部材であって、 該バケットの内面下部に対応した形状を持つ型に対して
    絶縁性材料を吹き付け塗布することにより、上端が開口
    した無蓋箱状部材として形成された本体部と、 該本体部の上端と略同形状の枠状部材であって、該上端
    に固定されて該上端を補強する枠体とからなることを特
    徴とするバケット内壁用保護部材。
  4. 【請求項4】 内部に作業者を乗せて、高所にある工事
    箇所と地上の間を所定の昇降機構により移動される高所
    作業用バケットの内壁用の保護部材であって、 該バケットの内面下部に対応した形状を持つ型に対して
    絶縁性材料を吹き付け塗布することにより、上端が開口
    した無蓋箱状部材として形成された本体部と、 絶縁性材料にて形成された帯状部材であって、上記本体
    部の内面から上方に張り出して周設され、且つ該張り出
    した部分が上記バケットの内壁に貼付可能にされた帯部
    とからなることを特徴とするバケット内壁用保護部材。
  5. 【請求項5】 内部に作業者を乗せて、高所にある工事
    箇所と地上の間を所定の昇降機構により移動される高所
    作業用バケットの内壁用の保護部材であって、 該バケットの内面下部に対応した形状を持つ型に対して
    絶縁性材料を吹き付け塗布することにより、上端が開口
    した無蓋箱状部材として形成された本体部と、 該本体部の内底面に分散配置された板状部材とからなる
    ことを特徴とするバケット内壁用保護部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5にいずれか記載のバ
    ケット内壁用保護部材において、 上記絶縁性材料が、ウレタン系樹脂またはウレタン系ゴ
    ムであることを特徴とするバケット内壁用保護部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6にいずれか記載のバ
    ケット内壁用保護部材において、 絶縁性材料にて、上記バケットの内底面及び内壁に当接
    可能に略コの字型に形成され、両端に上記バケットの縁
    に係合する係合部が設けられた剥離具を備えることを特
    徴とするバケット内壁用保護部材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH079858A (ja) * 1993-05-25 1995-01-13 Gencorp Inc 摺動式車両ウインドウのガラス走行案内装置

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JPH079858A (ja) * 1993-05-25 1995-01-13 Gencorp Inc 摺動式車両ウインドウのガラス走行案内装置

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