JP3019621B2 - 砂落し装置 - Google Patents

砂落し装置

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JP3019621B2
JP3019621B2 JP4232242A JP23224292A JP3019621B2 JP 3019621 B2 JP3019621 B2 JP 3019621B2 JP 4232242 A JP4232242 A JP 4232242A JP 23224292 A JP23224292 A JP 23224292A JP 3019621 B2 JP3019621 B2 JP 3019621B2
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好和 馬渕
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造品から鋳物砂を取
り除くための砂落し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な鋳造品、例えばエンジンのシリ
ンダヘッド等は、アルミ鋳造作業ののち砂落し装置に送
られ、該砂落し装置における複数の打撃手段としてのエ
アーハンマにより、ワーク(鋳造品)に形成された複数
の湯口あるいは押湯口を打撃されて、鋳造作業中に付着
した鋳砂、特に中子砂の除去が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワーク(鋳
造品)の種類により湯口ピッチ等が相違するため、一台
の砂落し装置によって複数種類のワークを処理するに
は、ワークの種類が変わる毎にエアーハンマの設置位置
を変更する必要がある。
【0004】しかし、エアーハンマの位置をアクチュエ
ータによって移動可能とした構成では、エアーハンマ作
動時における振動に起因して機械的な寿命が短くなる不
都合があり、また段取りの段階でエアーハンマの位置を
変更する構成では、上記エアーハンマをベースに固定す
るボルト等がエアーハンマ作動時における振動に起因し
て緩む虞れがあった。
【0005】このために、従来の砂落し装置では、ワー
クの種類に対応するべく、複数の作業ステーションを設
置する構成がほとんどであるが、このような構成では装
置全体の大型化を招来する不都合を避けられなかった。
【0006】本発明は上記実状に鑑みて、装置全体の大
型化を招来することなく、複数種類のワークに対して砂
落し作業を実施し得る砂落し装置を提供することを第1
の目的とする。
【0007】一方、上記従来の砂落し装置では、該装置
に搬入されて治具に装着されたワーク(鋳造品)に対
し、上記エアーハンマによる打撃を行なっているため、
例えば上記治具を装置本体に対して移動可能に支持する
車輪や、上記治具を装置本体に対して移動させるアクチ
ュエータ等にも、エアーハンマ作動時における衝撃的な
振動が伝達し、これに起因して装置各部における機械的
寿命の低下を招来する不都合があった。
【0008】本発明は上記実状に鑑みて、打撃手段の動
作時における衝撃的な振動に起因する、装置各部におけ
る機械的寿命の低下を未然に抑制し得る砂落し装置を提
供することを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に関わる砂落し装
置では、ワークを支持する治具を上記ワークの作業姿勢
を互いに異なる複数の作業位置に占位させるべく装置本
体に対して揺動自在に設けるとともに、上記治具の揺動
によって各作業位置に占位したワークに対して、それぞ
れ対応する所定の位置に打撃手段を設けることによって
第1の目的を達成している。
【0010】また、本発明に関わる砂落し装置では、治
具を揺動自在に支持しかつ装置本体に敷設されたレール
に載置される車輪を有する治具台車を、装置本体に対し
て移動自在に設けるとともに、上記治具台車が装置本体
における作業ステーションに搬入された際に、上記車輪
を上記レールから離隔させる態様で、治具台車を装置本
体に対して支持固定する保持手段を設けることによって
第2の目的を達成している。
【0011】
【作用】上記第1の構成によれば、治具を適宜に揺動さ
せ、ワークの種類毎に該ワークの姿勢を変えることによ
り、装置本体における1箇所の作業ステーションで、複
数種類のワークに対する砂落し作業を実施することがで
きる。
【0012】また、上記第2の構成によれば、治具台車
を保持手段により装置本体に対して支持固定すること
で、治具台車の車輪が装置本体のレールから離隔するた
め、砂落し作業時に打撃手段がワークを打撃しても、該
打撃手段からの振動によって上記車輪に大きな外力が作
用することはない。
【0013】
【実施例】以下、一実施例を示す図面に基づいて、本発
明を詳細に説明する。図1は、エンジンの製造ラインに
おいて、鋳造機から取り出されたシリンダブロックに対
し、該シリンダブロックに付着している鋳砂を除去する
手段として、本発明に関わる砂落し装置を採用した例を
示している。
【0014】エンジンの製造ラインAにおいて、図示し
ていない鋳造機から取り出されたワーク(シリンダブロ
ック)は、ハンドリングロボットB、リフタC、および
移送手段Dを介して搬送装置Eに搬入され、該搬送装置
Eを通過することによって冷却されたのち、移送手段F
を介して砂落し装置1に搬入される。
【0015】図2ないし図5に示す如く、上記砂落し装
置1は、搬入ステーション10と作業ステーション20
とを備えるとともに、これら搬入ステーション10と作
業ステーション20との間を移動する治具台車30を具
備している。
【0016】搬入ステーション10には、装置本体1A
に固設されたフレーム11,11を介して一対のレール
12,12が敷設されているとともに、上記フレーム1
1,11の右方端部(図2および図3)には、上記治具
台車30をワーク搬入位置に占位させるためのダンパ等
を備えたストッパ手段13が設けられている。
【0017】一方、作業ステーション20には、装置本
体1Aに固設されたフレーム21,21を介して、上記
搬入ステーション10における一対のレール12,12
と同じ高さで、一対のレール22,22が敷設されてお
り、上記フレーム21,21の左方域(図2および図
3)には、上記レール22の敷設方向に延びる軸線を中
心として、揺動アーム23が揺動自在に支承されてい
る。
【0018】上記揺動アーム23の支軸23aに設けら
れたレバー23bと、装置本体1Aに設けられたブラケ
ット24との間には、シリンダアクチュエータ25が介
装されており、上記揺動アーム23は該シリンダアクチ
ュエータ25の伸張縮退動作に基づいて自在に揺動す
る。
【0019】上記治具台車30は、台車本体31と治具
32とを具備しており、上記台車本体31には、上記搬
入ステーション10のレール12、あるいは作業ステー
ション20のレール22に係合載置される複数個の車輪
33、33…が回転自在に支承されている。
【0020】また、上記治具32は、レール12および
レール22の敷設方向に沿って延びる支軸32Aを中心
として、上記台車本体31に対して揺動自在、言い換え
ればレール12,22を介して台車本体31を支持して
いる装置本体1Aに対して揺動自在に支承されている。
【0021】上記支軸32Aにおける図2,3中の左方
端部には、揺動プレート34が固設されており、図5に
示す如く上記揺動プレート34の外周縁部には、上述し
た揺動アーム23と選択的に係合する切欠き34Aと3
4Bとが、互いに30°の中心角を挟んで形成されてい
る。
【0022】後述するように、切欠き34Aあるいは3
4Bに揺動アーム23を係合させ、該揺動アーム23を
揺動させることにより、上記治具32は図4中において
実線で示す水平位置から、三点鎖線あるいは一点鎖線で
示す位置へと揺動し、これにより上記治具32に載置さ
れたワークWは、互いに異なる作業位置に占位すること
となる。
【0023】図2に示すように、上記治具台車30にお
ける台車本体31には、シリンダアクチュエータ35に
おける作動ロッド35aの端部が固定されており、上記
シリンダアクチュエータ35の伸張縮退動作に基づい
て、上記治具台車30は搬入ステーション10と作業ス
テーション20との間を移動することとなる。
【0024】さらに図3に示すように、上記治具台車3
0における台車本体31の左方端部には、左右一対のガ
イドピン36,36が固設されているとともに、上記台
車本体31の右方端部には、同じく左右一対の可動側カ
ムブロック37,37が固設されている。
【0025】一方、上記作業ステーション20における
フレーム21,21には、図2および図3に示すように
上記レール22,22の左方に、左右一対のガイドブロ
ック26,26が固設されているとともに、上記フレー
ム21,21における左方端部には、それぞれ左右一対
の固定側カムブロック27,27が固設されている。こ
こで、上記ガイドブロック26の凹部、および上記固定
側カムブロック27の上面は、治具台車30が上記搬入
ステーション10に占位した状態における上記ガイドピ
ン36、および可動側カムブロック37の底面の高さよ
りも僅かに高い位置となるように設定されている。
【0026】なお、図3中における符合S1およびS2
は、上記治具台車30が搬入ステーション10および作
業ステーション20における各々の所定位置に占位した
ことを検出する近接スイッチであり、符合S3aおよび
S3bは上記作業ステーション20における揺動アーム
23の揺動位置を検出する近接スイッチである。
【0027】また、図3中における符合38は、常態に
おいて上記揺動プレート34と係合して上記治具32を
水平位置に保持しているロックレバーであり、該ロック
レバー38は、上記治具台車30が作業ステーション2
0に移動した際、該作業ステーション20に設けられた
解除ストッパ28と当接して揺動し、上記揺動プレート
34から脱落することにより上記治具32のロックが解
除される。
【0028】図1および図6に示すように、上記作業ス
テーション20には、一対のレール22,22を跨ぐ態
様で門型フレーム29が設けられており、上記門型フレ
ーム29には、治具台車30の搬入域を挟む態様で、打
撃手段としてのエアーハンマ40A、およびエアーハン
マ40Bが設置されている。
【0029】上記エアーハンマ40Aとエアーハンマ4
0Bとは、互いに異なる作業位置に占位する形状の異な
る2種類のワーク(図示せず)に対応した位置に、それ
ぞれ傾斜して設置されているとともに、図2に示すよう
に搬入方向に並んで突出しているワークWの押湯部分を
各々打撃するべく、それぞれ図6の紙面と垂直な方向に
沿って2機ずつ並設されている。
【0030】また、上記門型フレーム29には、治具2
3が図6中の三点鎖線あるいは一点鎖線で示す位置に占
位した状態において互いに異なる作業位置に占位するワ
ーク(図示せず)に対応した位置に、クランブ手段50
Aとクランブ手段50Bとがそれぞれ設置されている。
【0031】上記クランブ手段50Bは、図7に示す如
くシリンダアクチュエータ51とガイドロッド52とを
介して門型フレーム29に設けられた可動プレート53
と、クランプブロック54およびエアブローノズル55
の設けられたクランププレート56とを有するととも
に、上記可動プレート53とクランププレート56との
間には、中間軸57にスプリング58およびクッション
ブロック59等を装着して成るフローティング機構が介
装されており、クランプしたワークWを上記エアーハン
マ40Bによって打撃した際の衝撃を吸収するよう構成
されている。
【0032】なお、図6に示した他方のクランブ手段5
0Aは、上述したクランブ手段50Bと対称的に構成さ
れており、クランプしたワークWに対してエアーハンマ
40Aによって加えられた左方からの衝撃を吸収するよ
う構成されている。
【0033】また、上記エアーハンマ40Aは上記門型
フレーム29に直接取り付けられている一方、上記エア
ーハンマ40Bは上記クランプ手段50A,50Bにお
けるフローティング機構と同様に、スプリングおよびク
ッションブロック等から構成されたフローティング機構
を介して門型フレーム29に取り付けられている。
【0034】上述した砂落し装置1における治具台車3
0は、待機状態において図2および図3に実線で示す如
く、搬入ステーション10におけるワーク搬入位置に占
位しており、また上記治具台車30における治具32
は、上述したロックレバー38の働きによって図4に実
線で示す如く水平状態に占位している。
【0035】上記治具台車30における治具32にワー
クWが搬入されたのち、シリンダアクチュエータ35の
作動ロッド35aが縮退して、上記治具台車30が左方
へ移動し、該治具台車30は搬入ステーション10から
作業ステーション20におけるレール22,22に乗り
移る。
【0036】図2中に鎖線で示すように、上記治具台車
30が作業ステーション20に搬入されると、上記治具
台車30におけるガイドピン36が作業ステーション2
0におけるガイドブロック27に係合し、かつ治具台車
30における可動側カムブロック37が作業ステーショ
ン20における固定側カムブロック37に乗り上げるこ
とにより、治具台車30が作業ステーション20に支持
される。
【0037】この状態では、上述したようにガイドブロ
ック26の凹部と固定側カムブロック27の上面を、治
具台車30が搬入ステーション10に占位しているとき
のガイドピン36の凹部と可動側カムブロック37の底
面の高さよりも僅かに高く設定しているので、上記治具
台車30における車輪33,33…は、作業ステーショ
ン20のレール22,22から浮き上がった状態で離隔
している。なお、本実施例の装置では、治具台車30が
作業ステーション20に搬入された際、上記治具台車3
0の左方端部が 1.5mmリフトアップするとともに、治具
台車30の右方端部が 3mmリフトアップする。
【0038】また、治具台車30が作業ステーション2
0に搬入されると、上述した如くロックレバー38が解
除ストッパ28に当接することにより、揺動プレート3
4ののロックが解除されるとともに、該揺動プレート3
4における切欠き34Aあるいは34Bに揺動アーム2
3の自由端部が係合することとなる。
【0039】ここで、治具台車30に載置されているワ
ークWが、A機種のシリンダブロックであるのか、ある
いはB機種のシリンダブロックであるのかによって、上
記揺動アーム23の待機位置が選択的に設定される。
【0040】すなわち、上記揺動アーム23は、搬入ス
テーション10に占位している治具台車30に、ワーク
Wが載置された時点におけるワークWの種類に関する情
報、具体的には上記ワークWがA機種かB機種かを予め
入力した操作盤のセレクトスイッチ、あるいは前工程か
らの機種情報に基づいて、シリンダアクチュエータ25
が選択的に動作することによって所定の待機位置に占位
することとなる。
【0041】治具台車30が作業ステーション20に搬
入される際、治具23にA機種のワークWが載置されて
いる場合、揺動アーム23は図8(a)に示した待機位
置、具体的には鉛直軸線V−Vに対して左方に30°傾
いた位置に占位しており、治具台車30が作業ステーシ
ョン20に搬入された時点で、上記揺動プレート34の
切欠き34Aと係合することとなる。
【0042】こののち、シリンダアクチュエータ25の
作動ロッドが、戻端位置から出端位置へ伸張動作し、上
記揺動アーム23が30°だけ図中右方(図2を左方か
ら見て時計回り方向)に揺動することにより、揺動プレ
ート34は図中右方に揺動して図8(b)に示す位置ま
で移動する。
【0043】これにより、治具23は図6中の三点鎖線
で示す位置に占位し、該治具23に載置されているワー
クWは、エアーハンマ40Aおよびクランパ50Aに臨
む所定の作業位置に占位することとなる。
【0044】次いで、上記クランパ50Aによってワー
クWを保持したのち、上記エアーハンマ40Aによって
上記ワークWの押湯部分を打撃することにより、該ワー
クWに付着した鋳砂の除去が行なわれる。
【0045】一方、治具台車30が作業ステーション2
0に搬入される際、治具23にB機種のワークWが載置
されている場合、上記揺動アーム23は図9(a)に示
した待機位置、具体的には鉛直軸線V−Vに沿って延在
する位置に占位しており、治具台車30が作業ステーシ
ョン20に搬入された時点で、上記揺動プレート34の
切欠き34Bと係合することとなる。
【0046】こののち、シリンダアクチュエータ25の
作動ロッドが、出端位置から戻端位置へ縮退動作し、上
記揺動アーム23が30°だけ図中左方(図2を左方か
ら見て反時計回り方向)に揺動することにより、揺動プ
レート34は図中左方に揺動して図9(b)に示す位置
まで移動する。
【0047】これにより、治具23は図6中の一点鎖線
で示す位置に占位し、該治具23に載置されているワー
クWは、エアーハンマ40Bおよびクランパ50Bに臨
む所定の作業位置に占位することとなる。
【0048】次いで、上記クランパ50Bによってワー
クWを保持したのち、上記エアーハンマ40Bによって
上記ワークWの押湯部分を打撃することにより、該ワー
クWに付着した鋳砂の除去が行なわれる。
【0049】上述したように、治具23を選択的に揺動
させて、上記ワークWをエアーハンマ40、あるいはエ
アーハンマ40Bのいずれかによって打撃することによ
り、ワークWの種類が異なる場合であっても、エアーハ
ンマの設置位置を変更する等の段取りを要することな
く、上記ワークWに対する砂落し作業を容易に実施する
ことができる。
【0050】また、上記エアーハンマによる打撃と併
せ、上記ワークWが傾斜して保持されていることと、エ
アブローノズルからのエアーの噴射とによって、上記ワ
ークWからは効率よく鋳砂が除去されることとなる。
【0051】さらに、治具台車30が作業ステーション
20に搬入された際、上記治具台車30における車輪3
3,33…は、作業ステーション20におけるレール2
2,22から浮き上がった状態で離隔するため、回転部
分であるが故に構造的に機械的強度を大きく取り得ない
上記車輪33,33…に、エアーハンマがワークWを打
撃した際の衝撃に基づく大きな外力が作用することがな
く、もって不用意な損傷を未然に防止することが可能と
なる。
【0052】ワークWに対する砂落し作業が完了する
と、クランパが解除されたのち上記揺動アーム23の動
作に基づいて治具23が水平位置に復帰し、次いでシリ
ンダアクチュエータ35の縮退動作に基づいて治具台車
30が作業ステーション20から搬入ステーション10
へ移動する。
【0053】こののち、砂落し作業の完了したワークW
は、上記治具台車30の治具23から払い出され、図示
していない搬送手段によって次工程へ搬送される一方、
上記砂落し装置1は、次なるワークWの搬入に対して待
機することとなる。
【0054】なお、本実施例では、エンジンのシリンダ
ヘッドを作業対象とした砂落し装置を例示したが、本発
明は上記シリンダヘッドのみならず、各種の鋳造製品を
作業対象として砂落し作業を実施するための装置として
広く採用し得ることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明に関わる
砂落し装置では、ワークを支持する治具を上記ワークの
作業姿勢を互いに異なる複数の作業位置に占位させるべ
く装置本体に対して揺動自在に設けるとともに、上記治
具の揺動によって各作業位置に占位したワークに対し
て、それぞれ対応する所定の位置に打撃手段を設けてい
るので、上記治具を適宜に揺動させてワークの種類毎に
該ワークの姿勢を変えることにより、装置本体における
1箇所の作業ステーションで複数種類のワークに対する
砂落し作業を実施することができる。もって、本発明に
関わる砂落し装置によれば、装置全体の大型化を招来す
ることなく、複数種類のワークに対して砂落し作業を実
施することが可能となる。
【0056】また、本発明に関わる砂落し装置では、治
具を揺動自在に支持しかつ装置本体に敷設されたレール
に載置される車輪を有する治具台車を、装置本体に対し
て移動自在に設けるとともに、上記治具台車が装置本体
における作業ステーションに搬入された際に、上記車輪
を上記レールから離隔させる態様で、治具台車を装置本
体に対して支持固定する保持手段を設けているので、治
具台車を保持手段により装置本体に対して支持固定する
ことで、治具台車の車輪が装置本体のレールから離隔す
るため、砂落し作業時に打撃手段がワークを打撃して
も、該打撃手段からの振動によって上記車輪に大きな外
力が作用することはない。もって、本発明に関わる砂落
し装置によれば、打撃手段からの衝撃的な振動に起因す
る、装置各部における機械的寿命の低下を未然に抑制す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる砂落し装置を採用したエンジン
の生産ラインを示す全体側面図。
【図2】本発明に関わる砂落し装置を示す側面図。
【図3】本発明に関わる砂落し装置を示す平面図。
【図4】本発明に関わる砂落し装置の要部端面図。
【図5】本発明に関わる砂落し装置の要部端面図。
【図6】本発明に関わる砂落し装置を示す全体端面図。
【図7】本発明に関わる砂落し装置のワーククランパを
示す要部断面図。
【図8】(a)および(b)は、それぞれ本発明に関わ
る砂落し装置の動作態様を示す概念図。
【図9】(a)および(b)は、それぞれ本発明に関わ
る砂落し装置の動作態様を示す概念図。
【符号の説明】
1…砂落し装置、 1A…装置本体、 10…搬入ステーション、 12,12…レール、 20…作業ステーション、 22,22…レール、 26…ガイドブロック、 27…固定側カムブロック、 30…治具台車、 32…治具、 33…車輪、 36…ガイドピン、 37…可動側カムブロック、 40A,40B…エアーハンマ(打撃手段)、 W…ワーク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−21525(JP,A) 特開 昭63−68257(JP,A) 特開 昭64−107959(JP,A) 特開 平3−464(JP,A) 実開 昭55−116771(JP,U) 実開 平3−4361(JP,U) 実開 平3−36357(JP,U) 実開 平3−81254(JP,U) 実開 平5−13655(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの所定箇所を打撃手段により
    打撃して上記ワークに付着した砂を除去する砂落し装置
    であって、 上記ワークを支持するとともに、上記ワークを互いに作
    業姿勢の異なる複数の作業位置に占位させるべく、装置
    本体に対して揺動自在に設けられた治具と、 上記治具の揺動により上記各作業位置に占位された上記
    ワークに対し、それぞれ対応する所定位置に配設された
    複数個の打撃手段と、 を備えて成ることを特徴とする砂落し装置。
  2. 【請求項2】 治具を揺動自在に支持するととも
    に、装置本体に敷設されたレールに載置される車輪を有
    し、上記装置本体に対して移動自在に設けられた治具台
    車と、 上記が治具台車が上記装置本体における作業ステーショ
    ンに搬入された際、上記車輪を上記レールから離隔させ
    る態様で、上記治具台車を上記装置本体に対して支持固
    定する保持手段と、 を備えて成ることを特徴とする請求項1記載の砂落し装
    置。
JP4232242A 1992-08-31 1992-08-31 砂落し装置 Expired - Lifetime JP3019621B2 (ja)

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