JP3019481B2 - 映像信号記録装置 - Google Patents

映像信号記録装置

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JP3019481B2
JP3019481B2 JP3165142A JP16514291A JP3019481B2 JP 3019481 B2 JP3019481 B2 JP 3019481B2 JP 3165142 A JP3165142 A JP 3165142A JP 16514291 A JP16514291 A JP 16514291A JP 3019481 B2 JP3019481 B2 JP 3019481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力映像信号を記録媒
体に記録する映像信号記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力映像信号に基づいて生成
した記録信号を記録ヘッドに供給することで、記録媒体
に映像信号を記録するものとしては、例えばビデオテー
プレコーダ(VTR)等の映像信号記録再生装置があ
る。このVTR等の映像信号記録再生装置は、通常、映
像信号記録系において入力映像信号を周波数変調(FM
変調)して記録することが行われている。
【0003】図4に従来のVTRの映像信号記録系のブ
ロック回路図を示す。すなわち、この図4の映像信号記
録系において、入力端子1には映像信号が供給されてい
る。当該入力映像信号は、先ず、後の再生時のS/Nを
確保するために高域強調(プリエンファシス)がかけら
れる。このプリエンファシスはエンファシス回路2によ
りなされる。このエンファシス回路2で高域強調がなさ
れた信号は、ある基準電圧で信号をいわゆるクリッピン
グ(スライス)するクリップ回路3を介して、周波数変
調回路4に送られる。この周波数変調回路4では、信号
の周波数変調(FM変調)処理がなされる。この周波数
変調された信号(以下単にFM信号と呼ぶ)が、RF伝
送系を介して記録回路6に供給される。当該記録回路6
では、上記FM信号を記録電流に変換して端子9に送
る。この記録電流が図示を省略した磁気記録ヘッドに供
給されることにより磁気テープ上に上記映像信号が記録
されるようになる。
【0004】ところで、上記エンファシス回路2によっ
て高域強調を行う際に、例えばこの強調の度合いが大き
くなると、この映像信号を上記磁気テープに記録した後
再生する場合に、いわゆる反転現象(白ピークの反転現
象)が発生することがある。この反転現象とは、VTR
の再生画面において、例えば、映像が黒から白に変わる
部分で、白の冒頭のごく一部分が所々欠如し、黒のノイ
ズ状信号に置き換えられたように見える現象である。
【0005】すなわち、例えば当該白から黒に変わる部
分のように、映像信号波形に急峻な立ち上がり部分があ
る場合、この波形の急峻な立ち上がり部には、図5に示
すFM信号Fのように高域の周波数成分が含まれること
になる。このような信号を磁気テープに記録し、後に再
生すると、上記波形の立ち上がり部のような高周波数成
分の多い部分のFM波形は、図5の再生FM波形PFで
示すように、その一部(高周波数成分の部分)がゼロレ
ベルに達しないで振動するように歪む。これをそのまま
例えばリミッタにかけると、本来情報を有している上記
ゼロクロス点が欠落して等価的に黒レベルに落ち込んだ
波形Rが復調されてしまうことになる。これにより上記
反転現象が発生するようになる。特に、映像信号記録系
において入力映像信号に上記プリエンファシスをかける
場合には、図5のエンファシス波形VEのように、上記
波形の急峻な立ち上がり部にスパイクを生ずるので、上
記反転現象が発生し易くなる。
【0006】このようなことから、従来より、例えば映
像信号記録系において、上記周波数変調回路4の後段に
振幅変調回路5を設け、この振幅変調回路5での振幅変
調処理によって、上記FM信号の高周波領域のレベル低
下を補正して上記反転現象を防止することが行われてい
る。すなわち、この図4の映像信号記録系において上記
反転現象を防止するために、上記入力端子1に供給され
た映像信号は、ハイパスフィルタ(HPF)7にも送ら
れるようになっている。当該ハイパスフィルタ7では上
記入力映像信号の高域成分のみを取り出す。このハイパ
スフィルタ7の出力は、スライス回路8に送られる。当
該スライス回路8では、上記ハイパスフィルタ7の出力
のうち所定の基準レベル以上の信号部分(信号変化量の
多い部分)のみを抜き取る処理が行われる。このスライ
ス回路8の出力は、上記振幅変調回路5での振幅変調の
際の制御信号とされる。このため、当該スライス回路8
の出力に応じて振幅変調が制御される上記振幅変調回路
5の出力信号(以下単にAM信号と呼ぶ)は、上記入力
映像信号が高い周波数に変移する部分でレベル強調がな
された信号となる。この振幅変調回路5からのAM信号
を、上記記録回路6に送り、信号の記録を行うことで、
後に再生される信号は、上記高周波数領域でのレベル低
下が補正されたものとなり、上記反転現象の発生が抑制
されるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述した図4
のように、周波数変調回路4の後段に振幅変調回路5を
挿入して、上記周波数変調回路4の出力FM信号の振幅
を制御することによって、上記反転現象を防止する構成
をとった場合、上記周波数変調回路4から記録回路6へ
の伝送路はアナログ領域の伝送路となる。
【0008】ところが、このように伝送路がアナログ領
域となると、例えば高周波の伝送においては特性の維持
が困難となり、また、ディジタル伝送(例えばいわゆる
ECLレベルでの伝送)が出来なくなる。更に、この伝
送路が長くなるような場合にも、波形特性の劣化が増加
するようになる。
【0009】特に、最近は、高解像度,高精細度の再生
映像を得るために、例えば数十MHzにおよぶ広帯域の
映像信号を扱う必要が生じているが、上述の図4のよう
な回路構成では回路不整合による周波数特性,波形特性
の劣化等が発生し、十分な特性を維持することが困難と
なっている。すなわち、例えば、図4の構成で上記広帯
域の映像信号を扱う際に十分な特性を維持しようとする
と、バッファ回路の増加,各回路構成の性能向上,電源
電圧の増加,消費電力の増加等の不具合が発生する。
【0010】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、信号をディジタル領域で処
理でき、既存の構成要素で信頼性の高い伝送ができ、更
に信号特性の向上,消費電力の削減,回路素子の削減等
が可能な映像信号記録装置を提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の映像信号記録装
置は、上述の目的を達成するために提案されたものであ
り、入力映像信号を記録媒体に記録する映像信号記録装
置において、上記入力映像信号の供給されるプリエンフ
ァシス回路と、上記プリエンファシス回路の出力信号を
クリップするクリップ回路と、上記クリップ回路の出力
信号を周波数変調する周波数変調回路と、上記周波数変
調回路の出力信号を記録電流に変換すると共にこの記録
電流を記録ヘッドに供給するドライブ回路と、上記入力
映像信号の高域周波数成分を抽出するハイパスフィルタ
と、上記ハイパスフィルタの出力信号の内、所定電圧レ
ベル以上の信号のみを抽出するスライス回路と、上記ド
ライブ回路へ電流を供給し、且つ上記スライス回路の出
力に基づいて上記電流を多くするように動作する電流源
とを有してなるものである。
【0012】ここで、上記ドライブ回路は、例えば、上
記入力映像信号を周波数変調した信号によって上記電流
源からの電流の極性を切り換える差動スイッチ回路から
なるものとすることができる。
【0013】また、ハイパスフィルタは、入力映像信号
波形の例えば急峻な立ち上がり部の波形による高域周波
数成分を抽出する。当該急峻な立ち上がり部の波形が抽
出された場合には、上記電流源からの電流量が多くなる
ように制御することで、上記記録電流を増加させるよう
にしている。これにより、当該記録電流で信号記録のな
された記録媒体を後に再生した場合、上記反転現象が起
こり難くなる。
【0014】なお、上記抽出される波形は、上記立ち上
がり部に限らず、例えば、立ち下がり部や、低域成分を
有する波形とすることも可能である。
【0015】
【作用】本発明によれば、ハイパスフィルタにより入力
映像信号から高域周波数成分を抽出し、更にスライス回
路により所定電圧レベル以上を抽出した信号に基づい
て、ドライブ回路へ供給する電流を多くするよう制御す
ること、すなわち、記録ヘッドへ供給される記録電流量
を多くする制御を行うことで、反転現象の発生を抑制し
ている。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について図面
を参照しながら説明する。本実施例の映像信号記録装置
は、図1に示すように、入力端子11を介して供給され
る入力映像信号vを記録媒体(例えば磁気テープ)60
に記録する映像信号記録装置(例えばVTRの信号記録
系)において、上記入力映像信号vの供給されるエンフ
ァシス(プリエンファシス)回路12と、上記エンファ
シス回路12の出力信号peをクリップするクリップ回
路13と、上記クリップ回路13の出力信号を周波数変
調する周波数変調回路14と、上記周波数変調回路14
の出力信号を記録電流reに変換すると共にこの記録電
流reを記録ヘッド50に供給するドライブ回路40
と、上記入力映像信号vの高域周波数成分を抽出するハ
イパスフィルタ回路17と、上記ハイパスフィルタ回路
17の出力信号の内、所定電圧レベル以上の信号のみを
抽出するスライス回路18と、上記ドライブ回路40へ
電流を供給し、且つ上記スライス回路18の出力に基づ
いて上記電流を多くするように動作する電流源44とを
有してなるものである。すなわち、上記ハイパスフィル
タ回路17及びスライス回路18は、上記電流源44の
電流を制御する制御信号(反転現象補正信号)coを形
成する電流源制御回路として設けられている。また、図
2には、当該映像信号記録装置の各部の信号波形を示し
ている。
【0017】すなわち、この図1に示す本実施例装置に
おいて、入力端子11に供給された例えば図2に示すよ
うな映像信号vは、先ず、後の再生時のS/Nを確保す
るために高域強調(プリエンファシス)がかけられて、
図2に示す高域強調信号peのようになされる。このプ
リエンファシスはエンファシス回路12によりなされ
る。このエンファシス回路12で高域強調がなされた信
号peは、ある基準電圧で信号をいわゆるクリッピング
(スライス)するクリップ回路13を介して、周波数変
調回路14に送られる。この周波数変調回路14では、
信号の周波数変調(FM変調)処理がなされる。この周
波数変調された信号(図2に示すFM信号fm)が、上
記ドライブ回路40に供給される。当該ドライブ回路4
0では、上記FM信号fmを記録電流reに変換して端
子19に送る。この記録電流reが記録ヘッド50に供
給されることにより磁気テープ60上に上記映像信号が
記録されるようになる。
【0018】ここで、前述したように、上記エンファシ
ス回路2によって高域強調を行う際に、例えばこの強調
の度合いが大きくなると、この信号を上記磁気テープに
記録した後再生する場合にいわゆる反転現象(白ピーク
の反転現象)が発生することがある。
【0019】このようなことから、本実施例装置におい
ては、以下のような構成を設けることにより、上記反転
現象を抑制するようにしている。
【0020】すなわち、本実施例装置においては、上記
反転現象を防止するために、上記図1の入力端子11に
供給された映像信号が、ハイパスフィルタ回路17にも
送られるようになっている。当該ハイパスフィルタ回路
17は、バッファ21と、コンデンサ22及びコイル2
3,抵抗24からなるフィルタ(すなわちハイパスフィ
ルタ)とからなるものである。なお、上記バッファ21
は、後段のフィルタによって上記入力端子11に供給さ
れた入力映像信号vが影響を受けないようにするために
設けられている。当該ハイパスフィルタ回路17では上
記入力映像信号vの一部の波形のみを抽出する処理が行
われる。すなわち、例えば、前述したように入力映像信
号波形の急峻な立ち上がり部のように当該入力映像信号
vの高域成分のみを取り出す。このハイパスフィルタ回
路17の抽出出力(図2の高域成分抽出信号hp)は、
スライス回路18に送られる。
【0021】当該スライス回路18は、アンプ31と、
NPN型トランジスタ32,33,38及び定電流源3
5,36,定電圧源34とから構成されるものである。
上記トランジスタ32と33は、エミッタ共通,コレク
タ共通となっており、当該共通コレクタは上記定電流源
35と接続され、共通エミッタは電圧源VCCと接続され
ている。また、当該トランジスタ32,33の共通エミ
ッタはトランジスタ38のベース端子とも接続されてい
る。当該トランジスタ38のエミッタは上記定電流源3
6と接続され、コレクタは上記電圧源VCCと接続されて
いる。更に、上記トランジスタ32のベース端子には上
記高域成分抽出信号hpが供給され、上記トランジスタ
33のベース端子には、定電圧源34の基準電圧VREF
が供給されている。したがって、このスライス回路18
においては、上記高域成分抽出信号hpのうちの上記基
準電圧VREF 以上の信号部分(信号変化量の多い部分)
のみが抜き取られるようになる。当該スライス回路18
の出力は、図2に示す制御信号(反転現象補正信号)c
oとして上記電流源44に送られる。換言すれば、当該
スライス回路18から出力される制御信号coは、上記
入力映像信号vの一部の波形を抽出した高域成分抽出信
号hpに基づいて上記電流源44の電流を制御する信号
となっている。すなわち例えば、この制御信号coは、
入力映像信号波形の例えば急峻な立ち上がり部の波形の
抽出信号hpに基づいて上記電流源44の電流量を多く
するような制御を行う信号となされる。
【0022】ここで、上記周波数変調回路14から出力
される上記FM信号fmは、上記ドライブ回路40の信
号処理回路41に送られる。当該信号処理回路41は、
バッファやスイッチング回路等から構成されている。ま
た、上記ドライブ回路40は、上記信号処理回路41と
共に、上記入力映像信号vを周波数変調した上記FM信
号fmに応じて上記電流源44からの電流の極性を切り
換える差動スイッチ回路として動作するエミッタ共通の
NPN型トランジスタ42,43と、電圧源VCCと接続
されたトランス45とを有してなるものである。したが
って、上記信号処理回路41からの上記FM信号fmに
応じたスイッチング信号(タイミングコントロール信
号)により、上記差動スイッチが動作し、これにより、
当該差動スイッチの共通エミッタに接続された上記電流
源44からの電流の極性が切り換えられるようになる。
すなわち、このFM信号fmに応じて極性の切り換えら
れた電流が、上記記録電流reとして上記トランス45
及び端子19を介して上記記録ヘッド50に送られるよ
うになる。
【0023】このときの上記電流源44からの電流が、
上述した高域成分抽出信号hpに応じた上記制御信号
(反転現象補正信号)coに基づいて、制御(すなわち
高域成分抽出信号hpに応じて電流量を増加するように
制御)されるようになる。したがって、この制御された
電流源44からの電流を上記記録電流re(図2)とし
て、上記記録ヘッド50に送り、上記磁気テープ60に
記録することで、後に再生した際に反転現象が抑制され
るようになる。換言すれば、上記制御信号coに応じて
上記記録電流reに振幅変調をかけて上記磁気テープ6
0に記録することにより、後に信号再生系により当該磁
気テープ60から再生される信号は、高周波数領域での
レベル低下が補正されたものとなり、上記反転現象の発
生が抑制されるようになる。
【0024】上述したように、本実施例の映像信号記録
装置によれば、上記入力映像信号vを記録電流reに変
換すると共にこの記録電流reを上記記録ヘッド50に
供給するドライブ回路40と、上記入力映像信号vから
高域周波数成分を抽出してさらに所定電圧レベル以上の
信号を抽出することで電流源44の電流を制御する制御
信号(反転現象補正信号)coを形成するハイパスフィ
ルタ回路17及びスライス回路18とを有し、上記FM
信号fmに基づいて上記電流源44からの電流の極性を
切り換えることで当該FM信号fmを記録電流reに変
換すると共に、この記録電流reを上記制御信号coに
よって振幅変調することにより、当該記録電流reで信
号記録のなされた磁気テープ60を後に再生しても、高
域周波数成分のレベルが補正されたものとなり、上記反
転現象が起こり難くなる。
【0025】また、本実施例装置においては、上記周波
数変調回路14の後段の伝送路がアナログでなくディジ
タル信号を扱える構成となっているため、例えば高周波
の伝送においても特性の維持が可能で、ディジタル伝送
(例えばいわゆるECLレベルでの伝送)ができるよう
になる。したがって、既存の素子(構成要素)で信頼性
の高い伝送ができ、また、この伝送路が長くなるような
場合にも、波形特性の劣化が少ない。
【0026】特に、最近は、高解像度,高精細度の再生
映像を得るために、例えば数十MHzにおよぶ広帯域の
映像信号を扱う必要が生じているが、本実施例の装置に
よれば、周波数特性,波形特性の劣化等がなく、十分な
特性を維持することができ、更に、回路構成も簡略化で
きると共に、消費電力の削減,回路素子の削減等が可能
となっている。
【0027】なお、上述したドライブ回路40は、図3
に示すような構成とすることも可能である。すなわち、
この図3に示すドライブ回路においては、端子71に上
記図1の信号処理回路41からの出力が供給され、端子
70には上記スライス回路18からの制御信号coが供
給され、端子79からの記録電流が上記磁気ヘッド50
等に送られるようになっている。ここで、上記端子71
に供給された信号は、NPN型のトランジスタ75のベ
ースに供給され、当該トランジスタ75のエミッタは抵
抗78を介して上記電流源44と接続されている。ま
た、当該トランジスタ75のコレクタはPNP型トラン
ジスタ74のコレクタ及び上記端子79と接続され、当
該トランジスタ74のベースは抵抗76を介して電圧源
と接続されている。更に、このトランジスタ74と75
のベース間には、コンデンサ77が設けられている。
【0028】また、上記電流源制御回路で抽出される一
部の波形としては、上記立ち上がり部に限らず、例え
ば、波形の立ち下がり部や、低域成分を有する波形とす
ることも可能である。ただし、上記立ち下がり部を抽出
する場合には、上記スライス回路18における基準電圧
VREF の値を、これに応じて変えることになる。更に、
上記低域成分を抽出する場合には、上記ハイパスフィル
タ回路17をローパスフィルタ回路とすることになる。
【0029】
【発明の効果】上述のように、本発明の映像信号記録装
置においては、入力映像信号の供給されるプリエンファ
シス回路と、その出力信号をクリップするクリップ回路
と、当該クリップ回路の出力信号を周波数変調する周波
数変調回路と、周波数変調回路の出力信号を記録電流に
変換すると共にこの記録電流を記録ヘッドに供給するド
ライブ回路と、入力映像信号の高域周波数成分を抽出す
るハイパスフィルタと、ハイパスフィルタの出力信号の
内、所定電圧レベル以上の信号のみを抽出するスライス
回路と、ドライブ回路へ電流を供給し、且つスライス回
路の出力に基づいて電流を多くするように動作する電流
源とを有してなることにより、記録電流で信号記録のな
された記録媒体を後に再生しても、反転現象が起こり難
くなる。また、本発明装置においては、ディジタル信号
を扱える構成となっているため、例えば高周波の伝送に
おいても特性の維持が可能で、ディジタル伝送(例えば
いわゆるECLレベルでの伝送)ができるようになる。
したがって、既存の素子(構成要素)で信頼性の高い伝
送ができ、また、この伝送路が長くなるような場合に
も、波形特性の劣化が少ない。更に、周波数特性,波形
特性の劣化等がなく、十分な特性を維持することがで
き、回路構成も簡略化できると共に、消費電力の削減,
回路素子の削減等が可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の映像信号記録装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本実施例装置の各部のタイミングチャートであ
る。
【図3】ドライブ回路の他の構成を示す回路図である。
【図4】従来の映像信号記録装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図5】反転現象を説明するための波形図である。
【符号の説明】
12・・・・・・エンファシス回路 13・・・・・・クリップ回路 14・・・・・・周波数変調回路 17・・・・・・ハイパスフィルタ回路 18・・・・・・スライス回路 40・・・・・・ドライブ回路 44・・・・・・電流源 50・・・・・・記録ヘッド 60・・・・・・磁気テープ v・・・・・・・入力映像信号 pe・・・・・・高域強調信号 fm・・・・・・FM信号 re・・・・・・記録電流 hp・・・・・・高域成分抽出信号 co・・・・・・制御信号(反転現象補正信号)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/06 H04N 5/922

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力映像信号を記録媒体に記録する映像
    信号記録装置において、上記入力映像信号の供給されるプリエンファシス回路
    と、 上記プリエンファシス回路の出力信号をクリップするク
    リップ回路と、 上記クリップ回路の出力信号を周波数変調する周波数変
    調回路と、 上記周波数変調回路の出力信号を記録電流に変換すると
    共にこの記録電流を記録ヘッドに供給するドライブ回路
    と、 上記入力映像信号の高域周波数成分を抽出するハイパス
    フィルタと、 上記ハイパスフィルタの出力信号の内、所定電圧レベル
    以上の信号のみを抽出するスライス回路と、 上記ドライブ回路へ電流を供給し、且つ上記スライス回
    路の出力に基づいて上記電流を多くするように動作する
    電流源とを有してなる ことを特徴とする映像信号記録装
    置。
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