JP3019309U - 連結器 - Google Patents

連結器

Info

Publication number
JP3019309U
JP3019309U JP1995006821U JP682195U JP3019309U JP 3019309 U JP3019309 U JP 3019309U JP 1995006821 U JP1995006821 U JP 1995006821U JP 682195 U JP682195 U JP 682195U JP 3019309 U JP3019309 U JP 3019309U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
link mechanism
towed object
ground
towed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1995006821U
Other languages
English (en)
Inventor
謙 国本
Original Assignee
東興産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東興産業株式会社 filed Critical 東興産業株式会社
Priority to JP1995006821U priority Critical patent/JP3019309U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3019309U publication Critical patent/JP3019309U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)
  • Agricultural Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】連結器1は、フレーム3と、ブラケット3と、
支点ブラケット5とを有しており、リンク機構を構成す
るへ字状の連絡棒7は、その一端部が取付ピン9にてブ
ラケット3に、その屈曲部が取付ピン11にて支点ブラ
ケット5に、それぞれ取り付けられている。一方、連絡
棒7の他端部には、支持ピン13、回動部ラケット1
5、17、連絡棒19および球面軸受け21を介して、
ダンパー23のシリンダロッド23Aの突出端部が取り
付けられており、シリンダロッド23Aは、シリンダ2
3Bに圧縮状態で内挿されたコイルバネの復帰力によ
り、シリンダ23Bから突出する方向に付勢されてい
る。この付勢力によりリンク機構の変形が抑制され、整
地機20が地面Gに当接するように付勢される。 【効果】対向面の硬さや形状に追従し、被牽引物が的確
に当接された状態で牽引、移動される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、連結器、特に、整地機等の被牽引物とトラクタ等の牽引機とを連結 するのに好適な連結器に関する。
【0002】
【従来の技術】
整地機等の被牽引物がトラクタ等の牽引機により牽引、移動される場合、被牽 引物と牽引機とは、互いに連結器を介して連結される。この連結器は、被牽引物 と牽引機とを連結する機能に加え、例えば、整地機のローターを回転駆動する動 力をトラクタ側から伝達する動力連繋部を有している場合がある(米国特許第5 029652号等参照)。
【0003】 また、整地機は、地面と当接された状態で牽引、移動される必要から、地面の 形状に対応して、整地機が地面と離間・接近する方向(地面の法線方向)に移動 できるよう連結器により支持されており、この場合、整地機は自重によって地面 と当接するように設定されている。
【0004】 一方、整地される地面(対向面)の状態は、区域によって硬さ等の性状が種々 異なったり、同じ区域であっても場所によって硬さ等の性状が不均一であったり する。さらに、地面には、大小様々な凹凸が生じていたり、小石などの突起物が 存在することもある。また、実際の整地の際には、トラクタの速度が一定でない 場合も多い。
【0005】 そのため、整地機が単に自重により地面に当接される設定では、整地機が上述 したような地面の状態に対応して上下方向等に移動し、特に、トラクタの速度が 変化した場合には、整地機が地面から浮上して整地が的確に行えない状態が生じ 、その結果、整地が不均一になる。
【0006】 加えて、整地が均一化されるためには、整地作業が複数回行なわれるなどの処 置が必要となるので、整地作業の作業能率が悪くなる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、対向面形状に追従して被牽引物が的確に当接された状態で牽 引機により牽引される連結器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(9)の本考案によって達成される。
【0009】 (1) 少なくとも地面を含む対向面に当接可能な被牽引物と、該被牽引物を 牽引する牽引機との間に介在されて、前記被牽引物を前記対向面に対し離間・接 近する方向へ移動可能に支持する連結器であって、 前記連結器には、前記被牽引物を前記対向面方向へ付勢する付勢手段が設けら れていることを特徴とする連結器。
【0010】 (2) 前記付勢手段は、前記被牽引物が前記対向面に対し離間・接近する方 向に沿って移動するのに対応して変形するリンク機構と、該リンク機構の変形を 抑制するダンパーとを有する上記(1)に記載の連結器。
【0011】 (3) 前記ダンパーは、 円筒状のシリンダと、 前記シリンダの長手方向に沿って移動可能とされ、長手方向一端部が該シリン ダ内から突出するとともに、他端部が該シリンダ内に挿入されたシリンダロッド と、 前記シリンダロッドが前記シリンダ内から突出する方向への復帰力を備え、該 シリンダ内に内挿されたバネ部材とを有する上記(2)に記載の連結器。
【0012】 (4) 前記シリンダロッドの突出力が拡大されて前記リンク機構に伝達され るとともに、前記リンク機構は、前記被牽引物がその幅方向に沿って回動し得る ように構成されている上記(3)に記載の連結器。
【0013】 (5) 前記シリンダロッドと前記リンク機構とが、多方向に回動可能な連繋 機構を介して連繋されている上記(3)または(4)に記載の連結器。
【0014】 (6) 前記連繋機構は、球面軸受けである上記(5)に記載の連結器。
【0015】 (7) 前記シリンダロッドと前記リンク機構との連繋部付近が前記被牽引物 の幅方向に移動するのを規制する規制部材を設けた上記(5)または(6)に記 載の連結器。
【0016】 (8) 前記リンク機構は、前記球面軸受けを一端に有する腕部材を有し、該 腕部材の周囲に、該腕部材が前記被牽引物の幅方向に移動するのを規制する規制 部材が設置されている上記(6)に記載の連結器。
【0017】 (9) 前記付勢手段は、その付勢力を調整する機構を有している上記(1) ないし(8)のいずれかに記載の連結器。
【0018】
【作用】
前記上記1に記載された連結器では、付勢手段により被牽引物は対向面へ当接 する方向に常時付勢されているので、被牽引物は、どのような状態の対向面に対 しても、対向面形状に追従して一定の押圧力で当接された状態を維持しつつ、牽 引機により牽引される。
【0019】 前記上記2に記載された連結器では、付勢手段に、被牽引物が対向面に対し離 間・接近する方向に沿って移動するのに対応して変形するリンク機構と、該リン ク機構の変形を抑制するダンパーとが設けられているので、そのダンパーが伸長 することにより、変形したリンク機構を元に戻すように作用し、被牽引物が対向 面方向に付勢される。
【0020】 前記上記3に記載された連結機では、圧縮コイルバネの復帰力でシリンダロッ ドが突出される突出力により、変形したリンク機構を元に戻すように作用し、被 牽引物が対向面方向に付勢される。
【0021】 前記上記4に記載の連結器では、リンク機構により、シリンダロッドの突出力 が拡大され、その拡大された力で被牽引物が対向面方向に付勢される。
【0022】 前記上記5に記載の連結器では、シリンダロッドとリンク機構とが、多方向に 回動可能に連繋され、特に、前記上記6に記載の連結器では、シリンダロッドと リンク機構とが、球面軸受けを介して連繋されているので、リンク機構側または シリンダロッド側の振動や揺れがその球面軸受けにより吸収されて他方に伝達さ れる。
【0023】 前記上記7に記載の連結器では、規制部材により、シリンダロッドとリンク機 構との連繋部が被牽引物の幅方向に移動するのが規制され、特に、前記上記8に 記載の連結器では、リンク機構を構成する腕部材が被牽引物の幅方向に移動する のが規制される。
【0024】 前記上記9に記載の連結器では、付勢手段の付勢力を、対向面の条件や被牽引 物の種類等に応じて、最適な条件に設定することができ、汎用性が広がる。
【0025】
【実施例】
以下、本考案に係る連結器を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明 する。
【0026】 図1は、本考案の連結器の実施例を示す全体平面図、図2は、図1に示す連結 器周辺部を拡大して示す側面図である。これらの図に示すように、本実施例にお ける連結器1は、トラクタ(牽引機)10と、整地機(被牽引物)20との間に 介在されている。整地機20は、連結器1を介してトラクタ10の後部に連結さ れ、トラクタ10の前進走行に伴って牽引、移動されるとともに、トラクタ10 に搭載された動力源により駆動される。
【0027】 図示の整地機20は、土質地面の整地を行うための公知の機械であって、円筒 状のローター22を有している。このローター22は、自身の軸回りに回転自在 に支持軸24で支持されており、支持軸24はローター22の軸方向両端部に延 在する板状の支持板26に取り付けられている。
【0028】 また、ローター22の外周には、図示しないヘンシンメタルを介してタイン( 突起)28が複数取り付けられている。そのヘンシンメタルは、ローター22の 回転軸に対し重心が偏心して設置されているため、ローター22の回転に伴って 回転されると、回転軸位置を基準位置とする4方向(上下左右)に振動するので 、タイン28もそれに伴って振動し、その結果、タイン28により地面が掘り起 こされるとともに、土が破砕されて整地が行われる。
【0029】 なお、ローター22は、トラクタ10からの駆動力が連結器1の下方に挿通さ れた駆動力伝達部(シャフト)59を介して伝達されて回転駆動されるが、この 回転駆動については後述する。
【0030】 トラクタ10は、作業者に運転されて、整地機20を所望方向に牽引、移動す る公知の機械であって、整地機20のローター22を駆動させる駆動力が得られ る駆動部12を有している。
【0031】 なお、トラクタ10は、例えば、コンピュータ制御により所定方向に移動させ て整地機20を牽引する構成でも良く、また、トラクタ10に代えて、連結器1 がワイヤーなどにより牽引されることにより、整地機20が牽引、移動される構 成も可能である。
【0032】 駆動部12は、油圧モータを主体として構成される場合、電気モータを主体と して構成される場合、トラクタ10のエンジン出力を利用して構成される場合な どが挙げられる。
【0033】 連結器1は、一端が整地機20に固着されたフレーム3と、フレーム3に固着 されたブラケット4および傾斜フレーム6と、傾斜フレーム6に固着された支点 ブラケット5と、フレーム3の他端に固着された支持部材8と、傾斜フレーム6 と支持部材8との連結部等を補強する補強部材80とを有している。
【0034】 ブラケット4と支点ブラケット5には、へ字状に屈曲した連絡棒(連結棒)7 が取り付けられている。すなわち、連絡棒7の一端部は、回動可能に取付ピン9 によりブラケット4に取り付けられ、連絡棒7の屈曲部は、取付ピン11により 回動可能に支点ブラケット5に取り付けられている。
【0035】 また、連絡棒7の他端部には、支点ピン13が設けられ、この支点ピン13の 軸方向両端部には、1対の回動ブラケット15、17が各々整地機20の幅方向 に沿って回動可能に取り付けられている。これら1対の回動ブラケット15、1 7は、連絡棒(腕部材)19の長手方向一端部の上面および下面にそれぞれ固着 されてる。
【0036】 このように、本実施例では、連絡棒7、取付けピン11、連絡棒19等を主体 としてリンク機構が構成されている。
【0037】 連絡棒19とシリンダロッド23Aとは、多方向に回動可能な連繋機構を介し て連繋されている。すなわち、連絡棒19の他端部には、トラクタ10側の振動 、揺動を吸収し得るように、球面軸受け(自在メタル)21を介して、ダンパー 23のシリンダロッド23Aの突出端部が取り付けられている。
【0038】 図3は、ダンパーの構成例を示す縦断面図である。同図に示すように、ダンパ ー23は、シリンダ23Bとシリンダロッド23Aとを有し、シリンダロッド2 3Aは、シリンダ23Bに伸縮自在に設置されている。すなわち、シリンダ23 B内には、その軸方向に沿う姿勢で、かつシリンダ23Bの軸方向における両端 部方向に復帰する復帰力を有してコイルバネ23Cが圧縮状態で内挿されており 、そのコイルバネ23Cの一端部に、シリンダ23B内を軸方向に移動し得る可 動片23Dを介して、シリンダロッド23Aの基部が当接されている。
【0039】 また、コイルバネ23Cの他端部には、シリンダ23B内を軸方向に移動し得 る可動片23Eを介して、円柱状の調整ネジ23Fの基部が当接されている。調 整ネジ23Fの突出端部は、トラクタ10に取り付けられた取付ブラケット25 に、例えば球面軸受け23Gにより軸支されている。
【0040】 シリンダ23B内の軸方向一端部には、キャップ27が嵌合されて固定され、 他端部には、キャップ29が回転可能に挿入されている。キャップ27には、シ リンダロッド23Aが挿通され、その移動がガイドされるガイド孔27Aが貫通 形成されている。一方、キャップ29には、調整ネジ23Fが螺合する螺子孔2 9Aが貫通形成されている。
【0041】 キャップ29を所定方向に回転操作すると、その螺子孔29Aに螺合する調整 ネジ23Fが、キャップ29の回転方向に応じて軸方向に移動し、これに伴って 、可動片23Eが移動するので、コイルバネ23Cの圧縮の程度、すなわち復帰 力が調整される。その結果、シリンダロッド23Aの突出力、すなわち整地機2 0の地面Gへの付勢力(押圧力)が調整される。
【0042】 なお、このような付勢力の調整は、例えば、整地機20での作業条件(整地す る地面の条件等)、牽引する整地機20の種類等に応じて行うことができる。ま た、整地機20での作業時と非作業時(運搬時等)とで設定を変えることもでき る。このようなことから、最適な条件で、均一な整地を行うことができる。
【0043】 図2、図4および図5に示すように、1対の回動ブラケット15、17の連絡 棒19への固着部位周辺には、正面視で(図1および図2の左方向から見て)コ 字状の連絡棒振れ防止ブラケット(規制部材)31が、回動ブラケット15、1 7の突出方向と直行する姿勢(整地機20の高さ方向に沿う姿勢)で、連絡棒1 9を覆うように設置されている。
【0044】 本実施例では、球面軸受け21が使用されているので、ダンパー23等に力が 加わった場合に、球面軸受け21を含むシリンダロッド23Aが、図4中矢印P または矢印Qの方向に変形するおそれがあるので、連絡棒振れ防止ブラケット3 1により、その変形が防止できるように構成されている。これにより、リンク機 構、ダンパー23間の力の伝達ロスが減少し、整地機20の地面への追従性が向 上する。
【0045】 また、連絡棒振れ防止ブラケット31の開口側端部(図2中下端部)は、整地 機20の高さ方向に延在するスイングマスト33の長手方向一端部に、ボルトま たは溶接等により固定されている。スイングマスト33の他端部は、整地機20 の高さ方向に延在するフレーム37に固着されたブラケット38に対し、回動軸 35により回動可能に支持されている。
【0046】 フレーム37の図2中上部には、前記支点ピン13と同一軸上に位置する軸部 材40が突出しており、前記支持部材8およびこれに固着された傾斜フレーム6 、フレーム3等は、軸部材40を中心に回動することができる。
【0047】 また、フレーム37は、正面視で図2中下方に向けてハ字状に広がった形状の 部材であり、その両下端部には、それぞれ、一対のロワーリンク39の長手方向 一端部が取付けピン41により固定されている。両ロワーリンク39の他端部は 、取付けピン43によりトラクタ10に回動可能に支持されている。
【0048】 また、両ロワーリンク39の適宜位置には、それぞれ、取付けピン45を介し て一対のリフトロッド47の長手方向一端部が連結され、両リフトロッド47の 他端部は、それぞれ、回動軸49を介して一対のトップリンク51の長手方向一 端部に連結されている。両トップリンク51の他端部は、回動軸53によりトラ クタ10に回動可能に支持されている。また、フレーム37の両下端部の取付け ピン41には、整地機20方向に延在するほぼU字状のアーム55が固着されて いる。これにより、アーム55は、ロワーリンク39と一体となって取付けピン 41を中心に回動する。
【0049】 この場合、両ロワーリンク39には、取付けピン45の挿通用の孔46が、そ の長手方向に沿って複数形成されており、取付けピン45の取り付け位置を、整 地機20の持ち上げ高さに応じて適宜選択できるように構成されている。
【0050】 また、トップリンク51は、ターンバックルと呼ばれる調整用部材(図示せず )が回転されることによりその長さを調節し、整地機20の前後の傾きを調整す ることができる。一方、リフトロッド47の少なくとも一方は、トップリンク5 1と略同様の機構を備え、その長さを調節して、整地機20の左右の傾きを調整 することができる。
【0051】 このようなロワーリンク39、リフトロッド47およびトップリンク51で構 成される下部リンク機構が、トラクタ10に設けられた油圧機構(図示せず)に より動作されることにより、整地機20の持ち上げまたは持ち下げが行われる。 また、アーム55は、整地機20の非使用時に整地機20が移動しないように単 独で固定するためのものであり、整地機20の使用時には、持ち上げられる。
【0052】 なお、図1に示すように、ロワーリンク39、リフトロッド47、トップリン ク51、およびアーム55は、連結器1の幅方向に好ましくは対象に設けられて いる。
【0053】 連結器1の下部には、トラクタ10の駆動部12の出力(回転力)を整地機2 0に伝達する駆動力伝達部(シャフト)59が設けられている。トラクタ10側 の取付けブラケット25には、駆動力伝達部59の長手方向一端部(入力部)が 連結されている。
【0054】 この駆動力伝達部59は、2つのユニバーサルジョイント60を有し、トラク タ10の揺動や振動を吸収して、駆動部12の回転力を整地機20側に伝達する 構成とされており、その出力部には、整地機20のギアボックス32の駆動力入 力部が連結されている。
【0055】 ギアボックス32内には、一対の噛合するベベルギア(図示せず)が内装され ており、これにより、駆動力伝達部59の回転方向が90度変換され、変換され た回転方向は、ローター22の回転軸の軸回り方向となる。
【0056】 すなわち、整地機20には、ローター22の対し所定距離上方に離間し、かつ ローター22と平行な姿勢の回転軸(図示せず)が設けられ、その回転軸の軸方 向両端部には、それぞれ一対のスプロケット(またはプーリー)が設けられてい る。また、ローター22の両端部には、前記スプロケットに対応する一対のスプ ロケット(またはプーリー)が設けられており、対応するスプロケット同士には 、チェーン(またはエンドレスベルト)が掛け回され、連繋されている。
【0057】 そして、ギアボックス32内のベベルギアのうちの一方のギアは、前記回転軸 に固着されて回転され、他方のギアは、駆動力伝達部59の端部に固着されて回 転され、両ベベルギアの回転軸が互いに90度をなして噛合されている。これに より、駆動部12の回転力は、駆動力伝達部59、両ベベルギア、回転軸、回転 軸側スプロケット、チェーンおよびローター22側スプロケットを介して伝達さ れ、ローター22を回転する。
【0058】 以上のように構成された連結器1が使用され、トラクタ10により整地機20 が牽引、移動される場合、連絡棒7および支持部材8が、それぞれ、支点ピン1 3および軸部材40により、整地機20の幅方向に沿って回動可能に軸支されて いるので、トラクタ10が曲線的に移動した場合には、整地機20も支点ピン1 3および軸部材40を中心に回動して、トラクタ10の動きに追従して牽引され る。
【0059】 図2に示すように、整地機20が牽引されているとき、地面Gの状態(硬さが 相違する場合、凹凸が生じている場合、石などの突起物が存在する場合など)に よって、整地機20が、地面Gから離間(浮上)して図中二点鎖線で示される状 態になると、連絡棒7が取付けピン9、11またはその近傍を中心として回動し 、連絡棒7の球面軸受け21側は、地面Gに接近する方向に移動し、それに伴っ てダンパー20も同方向に移動する。
【0060】 これにより、球面軸受け21と球面軸受け23Gとの距離が短くなるので、シ リンダロッド23Aは、収縮し、シリンダ23B内に移動する。そのため、コイ ルバネ23Cが圧縮されるので、コイルバネ23Cの復帰力により、シリンダロ ッド23Aが、当初設定された突出量となるように押し戻され、球面軸受け21 も当初の位置まで持ち上げられ、それに伴って、連絡棒7が前記と逆方向(整地 機20が地面Gに当接する方向)に回動する。これにより、整地機20が地面G に当接された状態が保持される。
【0061】 以上説明したように、本実施例では、伸縮自在なダンパー23により、連絡棒 7を含むリンク機構の変形を抑制し、整地機20を地面Gに当接する方向に常時 付勢しているので、整地機20は、地面Gの状態が変化しても、それに追従し、 地面Gに的確に、特に一定の押圧力で当接された状態で牽引、移動される。その 結果、整地機20での作業が確実、良好かつ均一に行えるとともに、作業能率が 向上する。
【0062】 また、整地機20とダンパー23との間に、連絡棒7を主体として構成された リンク機構を設けたことにより、ダンパー23の付勢力を拡大、縮小したり、付 勢力が作用する方向を所望に設定したりすることができ、被牽引物の種類や地面 Gの性状等に応じてより適正な調整が可能となる。
【0063】 特に、リンク機構により、シリンダロッド23Aの突出力が拡大され、その拡 大された力で整地機20を地面G方向に付勢する場合には、整地機20が地面G の形状に追従して当接された状態(安定状態)が一層確実に保持される。
【0064】 加えて、シリンダロッド23Aとリンク機構とが、球面軸受け21を介して連 繋されているので、シリンダロッド23A自身の揺動、振動(トラクタ10の動 きに伴って発生)等がその球面軸受け21により吸収され、整地機20が地面G の形状に追従して当接された状態が一層確実に保持される。
【0065】 また、連絡棒振れ防止ブラケット31により、連絡棒19付近が整地機20の 幅方向に移動することが規制されるので、球面軸受け21に連繋されているシリ ンダロッド23Aが整地機20の幅方向に移動することが防止され、よって、リ ンク機構、ダンパー23間の力の伝達ロスが減少し、整地機20の安定状態が一 層確実に保持される。
【0066】 なお、本実施例では、被牽引物として、整地機20を用いた場合について説明 したが、被牽引物としては、これに限らず、例えば、地面を掘るように構成され たもの、テニスコートや野球グラウンドなどの表面を平坦化するように構成され たもの(例えばローラー)、ブラシ、吸引式クリーナ、芝刈機など、いかなるも のでもよい。
【0067】 従って、被牽引物の種類によって、対向面は種々異なり、土が露呈しているい わゆる土質地面、芝生などの植物が生えている場合、コンクリート、アスファル ト、岩石などの敷石、あるいはテニスコートなどに使用される材料等により、地 面が被覆されている場合などが挙げられる。
【0068】 また、被牽引物は、本実施例で挙げた整地機20のように、回転駆動される構 成のものに限らず、駆動されることなく単に牽引、移動されるような構成であっ てもよい。
【0069】 また、ダンパー23の構成としては、前記実施例の他に、空気圧シリンダまた は油圧シリンダを用いたもの、あるいは、それら空気圧または油圧とコイルバネ とが併用される構成のものでもよい。これらの場合、例えば、対向面の状態を連 続的に検知してマイクロコンピュータに入力し、その検出データに基づき、シリ ンダロッド23Aの突出力を微妙に制御するような構成とすることもできる。さ らに、本考案における付勢手段は、リンク機構およびダンパーで構成されるもの に限定されない。
【0070】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の連結器によれば、付勢手段により被牽引物が対向 面に当接する方向に付勢されているので、被牽引物は、対向面の硬さや形状等が 変化した場合でも、それに追従し、的確に当接された状態で牽引、移動され、か つ良好に機能する。その結果、被牽引物での作業が的確かつ良好に行え、作業効 率が向上する。特に、付勢手段が、リンク機構と、該リンク機構の変形を抑制す るダンパーとで構成されている場合には、その効果が顕著となる。
【0071】 そして、ダンパーのシリンダロッドとリンク機構とが、球面軸受けのような多 方向に回動可能な連繋機構を介して連繋されている場合には、ダンパー側の振動 、揺動等が吸収されるので、被牽引物の対向面への追従性がより向上する。
【0072】 また、規制部材を設けた場合には、リンク機構、ダンパー間の力の伝達ロスが 減少し、被牽引物の対向面への追従性がより向上し、安定状態が一層確実に保持 される。
【0073】 また、付勢手段がその付勢力を調整する機構を有している場合には、被牽引物 の種類、特性や、対向面の硬さや形状等に応じた最適な条件を設定し、より均一 な整地等を行うことができるとともに、汎用性が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の連結器の実施例を示す全体平面図であ
る。
【図2】図1に示す連結器周辺部を拡大して示す側面図
である。
【図3】ダンパーの構成例を示す縦断面図である。
【図4】連絡棒振れ防止ブラケットの取付部付近の構造
を示す平面図である。
【図5】図4中のV−V線断面図である。
【符号の説明】
1 連結器 10 トラクタ 20 整地機 3 フレーム 4 ブラケット 5 支点ブラケット 6 傾斜フレーム 7 連絡棒 8 支持部材 80 補強部材 9 取付ピン 11 取付ピン 13 支点ピン 15、17 回動ブラケット 19 連絡棒 21 球面軸受け 22 ローター 23 ダンパー 23A シリンダロッド 23B シリンダ 23C コイルバネ 23D、23E 可動片 23F 調整ネジ 23G 球面軸受け 25 取付ブラケット 27、29 キャップ 27A ガイド孔 28 タイン 29A 螺子孔 31 連絡棒振れ防止ブラケット 32 ギアボックス 33 スイングマスト 37 フレーム 38 ブラケット 39 ロワーリンク 40 軸部材 41 取付けピン 45 取付けピン 46 孔 47 リフトロッド 49 回動軸 51 トップリンク 53 回動軸 55 アーム 59 駆動力伝達部 60 ユニバーサルジョイント

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも地面を含む対向面に当接可能
    な被牽引物と、該被牽引物を牽引する牽引機との間に介
    在されて、前記被牽引物を前記対向面に対し離間・接近
    する方向へ移動可能に支持する連結器であって、 前記連結器には、前記被牽引物を前記対向面方向へ付勢
    する付勢手段が設けられていることを特徴とする連結
    器。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、前記被牽引物が前記対
    向面に対し離間・接近する方向に沿って移動するのに対
    応して変形するリンク機構と、該リンク機構の変形を抑
    制するダンパーとを有する請求項1に記載の連結器。
  3. 【請求項3】 前記ダンパーは、 円筒状のシリンダと、 前記シリンダの長手方向に沿って移動可能とされ、長手
    方向一端部が該シリンダ内から突出するとともに、他端
    部が該シリンダ内に挿入されたシリンダロッドと、 前記シリンダロッドが前記シリンダ内から突出する方向
    への復帰力を備え、該シリンダ内に内挿されたバネ部材
    とを有する請求項2に記載の連結器。
  4. 【請求項4】 前記シリンダロッドの突出力が拡大され
    て前記リンク機構に伝達されるとともに、前記リンク機
    構は、前記被牽引物がその幅方向に沿って回動し得るよ
    うに構成されている請求項3に記載の連結器。
  5. 【請求項5】 前記シリンダロッドと前記リンク機構と
    が、多方向に回動可能な連繋機構を介して連繋されてい
    る請求項3または4に記載の連結器。
  6. 【請求項6】 前記連繋機構は、球面軸受けである請求
    項5に記載の連結器。
  7. 【請求項7】 前記シリンダロッドと前記リンク機構と
    の連繋部付近が前記被牽引物の幅方向に移動するのを規
    制する規制部材を設けた請求項5または6に記載の連結
    器。
  8. 【請求項8】 前記リンク機構は、前記球面軸受けを一
    端に有する腕部材を有し、該腕部材の周囲に、該腕部材
    が前記被牽引物の幅方向に移動するのを規制する規制部
    材が設置されている請求項6に記載の連結器。
  9. 【請求項9】 前記付勢手段は、その付勢力を調整する
    機構を有している請求項1ないし8のいずれかに記載の
    連結器。
JP1995006821U 1995-06-12 1995-06-12 連結器 Expired - Lifetime JP3019309U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995006821U JP3019309U (ja) 1995-06-12 1995-06-12 連結器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995006821U JP3019309U (ja) 1995-06-12 1995-06-12 連結器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3019309U true JP3019309U (ja) 1995-12-12

Family

ID=43154725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995006821U Expired - Lifetime JP3019309U (ja) 1995-06-12 1995-06-12 連結器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3019309U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0116441B2 (ja)
US7730960B1 (en) Turf aeration device
US5482121A (en) Vibratory cable plow assembly
US3952810A (en) Slit trenching and cable laying device
US3103250A (en) Vibrating plow
JPH09205849A (ja) 作業車両用の作業装置
JP2008136427A (ja) 農作業機
JP3019309U (ja) 連結器
JP2006304647A (ja) 田植機
JP6918336B2 (ja) 草刈り機
JP3432929B2 (ja) 耕耘ロータリ作業機
KR200255993Y1 (ko) 농사용 작업기 연결장치
JP3444960B2 (ja) 牽引型溝切装置
US4377914A (en) Vertical lift and blade control mechanism for cable plows
JP2926025B2 (ja) 穴掘り機における移動方向維持装置
JP2896758B2 (ja) 歩行型畦用草刈機
JP3432927B2 (ja) 耕耘装置
JP2011103844A (ja) 草刈り作業機
JP7531926B2 (ja) フォルダー型ロータベーターの走行安全ストッパー装置
JPS6196912A (ja) ミツドマウントモアの横振れ防止装置
JP3453015B2 (ja) 畦塗装置
JP3377126B2 (ja) 畦塗機の装着機構
JP3459512B2 (ja) 自走式歩行型草刈機
JP2582230Y2 (ja) 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置
JP3065239U (ja) 根菜類の掘取装置