JP2582230Y2 - 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置 - Google Patents

油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置

Info

Publication number
JP2582230Y2
JP2582230Y2 JP1993042511U JP4251193U JP2582230Y2 JP 2582230 Y2 JP2582230 Y2 JP 2582230Y2 JP 1993042511 U JP1993042511 U JP 1993042511U JP 4251193 U JP4251193 U JP 4251193U JP 2582230 Y2 JP2582230 Y2 JP 2582230Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mowing
cutting blade
boom
base frame
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993042511U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH077334U (ja
Inventor
重次 則松
Original Assignee
重次 則松
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 重次 則松 filed Critical 重次 則松
Priority to JP1993042511U priority Critical patent/JP2582230Y2/ja
Publication of JPH077334U publication Critical patent/JPH077334U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2582230Y2 publication Critical patent/JP2582230Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Shovels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、バックホー等の油圧式
ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈
装置に係り、更に詳しくは草刈作業中に地面や障害物に
当たったときにそれを回避して草刈装置の破損を防止
し、また草刈装置自体の動きで草刈り高を変えることが
でき、更には油圧式ショベル系掘削機のアームやブーム
自体を動かさなくても草刈り範囲を変更可能にした草刈
装置に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、堤防の法面や河川敷等のうっそう
とした雑草の刈り取りは、一般にはアーム先端にエンジ
ンで駆動される回転刃を有する手持ち式の草刈機や、ロ
ータリー式回転刃を有する自走式の草刈装置を使用して
行われている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の草刈装置には、次のような課題があった。 (a)手持ち式の草刈機を使用した場合は、草刈機が重
いうえに、草刈りが時期的に炎天下での作業が多くなる
こともあって、作業者にかかる肉体的負担が非常に大き
く、作業効率も悪い。 (b)自走式の草刈装置を使用した場合は、平地での作
業は効率よくできるが、堤防の法面等、傾斜角が大きい
面での作業は転倒の危険があるので、作業地に制限を受
ける。
【0004】特開平2−245121号公報には、トラ
ックに装備された伸縮ブームの伸縮側先端部に草刈用の
バリカン刃を設けたものが開示してある。これによると
堤防の法面等、傾斜角が大きい面での作業も容易であ
る。また、トラックを移動させなくても伸縮ブームの伸
縮できる範囲で草を刈ることができる便利さがある。
【0005】上記したような草刈装置は、トラックだけ
ではなく油圧式ショベル系掘削機であるバックホーのア
ームに装着して使用されている。そのような例が実開昭
50−105706号公報,実開昭58−194620
号公報に開示してある。バックホーのアームに装着して
使用される草刈装置は、通常バックホーのアームに装着
したままバックホーと共にトラックに載せて現場まで運
搬され、作業が終われば、再度トラックに載せて運搬さ
れる。
【0006】ところで、草刈作業は平坦地よりも堤防の
法面のような傾斜面で行うことが多い。その場合は、堤
防のてんば或は小段、犬走りに油圧式ショベル系掘削機
を停め、ブームとアームを動かして法面の草刈り作業は
行れる。堤防のてんば或は小段、犬走りから草を刈る場
合、ブームとアームの動く軌跡は、地面に対して交わる
曲線を描き、草刈装置は必ず地面と接触する。従って、
地面との接触による草刈装置の損傷をいかに無くすか、
または少なくするかは、重要な課題である。
【0007】又、作業場によっては草刈り高を頻繁に変
えたり、草を刈る領域を変更する必要がある場合がある
が、ブームとアームを動かして草刈り高さを調整するの
は時間がかかるので、草刈装置自体の動きで草刈り高や
草刈り領域を変更することができると作業が効率的であ
る。
【0008】そこで、本考案の目的は、油圧式ショベル
系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置にお
いて、草刈作業中に地面との接触による草刈装置の損傷
を無くすか、または少なくした草刈装置を提供すること
にある。また、本考案の他の目的は草刈装置自体の動き
で草刈り高や草刈り領域を変えることができるようにし
た草刈装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、目的
を達成する為に講じた本考案の手段は次のとおりであ
る。第1の手段は、油圧式ショベル系掘削機のアーム先
端に取付けて使用する草刈装置において、油圧シリンダ
によって進退動するスライダーブームを備え油圧式ショ
ベル系掘削機のアームの先端に取着される取着基体と、
上記スライダーブームの先端部側に設けられている刈刃
装置と、を備え、当該刈刃装置は、上記スライダーブー
ムの進退方向と平行に設けられている軸を中心として
動可能に取着されている基枠と、上記基枠を揺動する油
圧シリンダと、上記基枠の先端部に取着部を中心として
上下方向に回動可能に取着されている刈刃ユニットと、
当該刈刃ユニットよりも張出して設けられており側部が
上方向に湾曲している保護板と、上記基枠側の支持部は
遊着されて上記刈刃ユニットと基枠間に設られており、
上記刈刃ユニットを上下方向に回動する油圧シリンダ
と、を備えていることを特徴とする、油圧式ショベル系
掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置であ
る。
【0010】第2の手段は、刈刃装置を駆動する原動機
として油圧モータが使用してある、第1の手段にかかる
油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用す
る草刈装置である。
【0011】
【作用】基枠を駆動する油圧シリンダを駆動させて基枠
を揺動させると刈刃ユニットも揺動する。草刈高さを短
く調整する場合は、刈刃ユニットの横側部が地面の方向
を向くように揺動させる。これによって刈刃が地面に近
付き短く草を刈ることができる。草刈高さを長く調整す
る場合は、刈刃ユニットの横側部が地面とは反対の方向
を向くように揺動させる。これによって刈刃が地面から
遠くなり長く草を刈ることができる。
【0012】刈刃装置は取着基体のスライドブームに設
けてあるので、草刈作業時にスライドブームを進退動さ
せることにより、油圧式ショベル系掘削機のブームやア
ームあるいは掘削機本体を動かすことなく地面に沿って
移動させることができ、操作が比較的容易にできる。ま
た、取着基体のスライドブームを進めて伸ばして刈刃装
置先端部までの長さを長く設定すれば、掘削機から遠い
場所の草刈りも可能となり、掘削機本体を動かさずにブ
ームやアームの操作によって広い範囲の草刈作業ができ
る。更には、運搬や移動時には伸縮手段を縮めておくこ
とによって草刈装置の全長を短くすることができる。
【0013】刈刃ユニットは、取着部を中心にして上下
方向に回動調整ができる。従って、堤防の法面等の傾斜
面の作業において、掘削機本体が斜面を見上げる位置に
あるときも、見下ろす位置にあるときも、傾斜面に刈刃
装置を沿わせることが容易にできる。また、運搬や移動
時には油圧シリンダを縮めて刈刃ユニットを立てておく
ことによって草刈装置の全長を短くすることができる。
【0014】更に、側部が湾曲して形成された保護板が
刈刃ユニットか張出して設けられており、保護板が障
害物に接触したときは油圧シリンダの作動により刈刃
ユニットを動かして障害物を回避するようにできるの
で、草刈装置にかかる負荷を軽減することができる。
【0015】加えて刈刃ユニットを上下方向に回動させ
る油圧シリンダの支持部は、基枠に遊着してあるので、
作業中に刈刃ユニットに衝撃を受けた場合に油圧シリン
ダを逃がすことができ、上記刈刃ユニット及び油圧シリ
ンダあるいはそれらの取付部分などの破損を防止でき
る。
【0016】刈刃装置を駆動する原動機として油圧モー
タを使用したものは、エンジンを使用した場合に比べて
騒音が小さくなる。刈刃装置が回転刃である場合、回転
刃を逆転させるにはモータ軸の回転を逆にすればよく、
エンジンのようにギヤ装置は不要で構造が簡単にでき
る。また、油圧モータは刈刃装置がどのような姿勢でも
性能が低下せず、安定して刈刃装置を駆動できる。
【0017】
【実施例】本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本考案にかかる草刈装置の一実施
例をバックホーのアーム先端に取着した状態を示す側面
図、図2は刈刃装置の斜視図、図3は刈刃装置を斜め下
方から見た要部斜視図である。符号Aは草刈装置で、油
圧式ショベル系掘削機であるバックホーのアーム30先
端部に取着される取着基体1と、取着基体1の伸縮側先
端部に取着される刈刃装置2を備えている。
【0018】取着基体1は、角筒状の基体シリンダ10
を備えている。基体シリンダ10の中間部二箇所には取
着片11,12が間隔を開けて設けてある。後部の取着
片11にはアーム30先端がピンP1により軸着してあ
る。ピンP1よりやや上部にはピンP2によりリンク1
3の一端が軸着してあり、前部の取着片12にはピンP
4によりリンク14の一端が軸着してある。リンク1
3、14の他端はピンP3により軸着してあり、ピンP
3にはアーム30の油圧シリンダS4のロッドヘッドが
取着してある。
【0019】基体シリンダ10には、基体シリンダ10
とほぼ同じ長さのスライダブーム15が出入摺動可能に
装着してある。スライダブーム15の先端部には、後述
する刈刃装置2を取着するためのブラケット16が取付
けてある。また、基体シリンダ10の上面には基体シリ
ンダ10とほぼ同じ長さの油圧シリンダS1が取付けて
ある。油圧シリンダS1のロッドヘッドはブラケット1
6に取付けてある。
【0020】ブラケット16の下部には二箇所に軸受具
17が設けてあり、軸受具17には軸ピン18を介して
刈刃装置2の基枠20が揺動可能に取付けてある。基枠
20の上部中間部にはアングル21が設けてある。ま
た、軸受具17の側部にはアングル160が設けてあ
り、アングル21とアングル160の間には、シリンダ
基部とロッドヘッドをピンで軸支して、油圧シリンダS
2が取付けてある。これにより、油圧シリンダS2を作
動させれば、軸ピン18を軸に基枠20を揺動させるこ
とができる。
【0021】基枠20の下部中間部には油圧モータMが
取付けてある。また、基枠20の中段部には支持アング
ル22が設けてある。支持アングル22には、台ロッド
23の基部が連結具230を介して縦横方向に揺動可能
に取付けてある。台ロッド23の中間部には軸受231
を介して、油圧モータMの回転軸24の先部が軸支して
あり、その先端部にはスプロケット240が取付けてあ
る。スプロケット240の前方には、後述する回転刃を
駆動するギヤ装置27の駆動軸のスプロケット241が
設けてある。スプロケット240、241には駆動チェ
ーンCが掛けてある。なお、25はチェーンケースであ
る。
【0022】基枠20の下部の一端側には支持ポスト2
01が設けてあり、支持ポスト201には緩衝装置26
が設けてある。緩衝装置26はスプリングとリンク機構
を有しており、ロッド260により伝わる台ロッド23
の横方向の動きを逃がす構造となっている。本実施例に
おいては油圧モータMの回転軸24に自在継手(図示省
略)を設けており、台ロッド23の縦横方向の揺動に対
応できるようにしている。なお、回転軸24に自在継手
等を設けなくても済むように油圧モータMを台ロッド2
3に直接固定することもできる。
【0023】台ロッド23の先端部にはギヤ装置27が
軸ピン270を介し上下方向に揺動可能に取付けてあ
る。台ロッド23の上部には油圧シリンダS3が設けて
ある。油圧シリンダS3の基部には支持ロッド232が
設けてあり、支持ロッド232は台ロッド23に立設し
てあるアングル233に前後に摺動できるよう遊着して
ある。これにより、後述する回転刃ユニット29に縦方
向の衝撃を受けた場合等に対処できるように油圧シリン
ダS3の逃げを確保している。なお、234は油圧シリ
ンダS3が軸周方向に回転しないようにするストッパロ
ッドである。
【0024】ギヤ装置27の上部にはアングル271が
設けてあり、アングル271先端部には油圧シリンダS
3のロッドヘッドが軸着してある。また、ギヤ装置27
の側部には、後述する回転刃ユニット29の重さを支え
る引っ張りバネ272の一端部が取着してあり、他端部
は基枠20の上部に取着してある。なお、ギヤ装置27
下部には、保護板28が回転刃ユニット29よりも張出
して設けてある。保護板28は側部が上方へ湾曲してお
り、草刈作業中に草刈装置が地面や障害物に当たったと
きにそれを回避してその破損を防止すると共にギヤ装置
27の軸支部分を作業面上の石や凹凸から保護する。2
80は補強リブである。
【0025】ギヤ装置27には、刈刃ユニットである回
転刃ユニット29が連設してある。回転刃ユニット29
は、内部にチェーンとギヤからなる伝達機構部を組み込
んだ駆動伝達板290を有している。駆動伝達板290
には二箇所に回転軸291(先部の回転軸は図では見え
ない)を有し、回転軸291は互いに逆回転するように
してある。回転軸291には回転円盤292、293が
固着してある。なお、先部の回転円盤293の上面には
回転を安定させるための筒状の回転安定体294が設け
てある。
【0026】また、回転円盤292、293の周縁部の
下面には、直径線上に相対向して二箇所にピン296に
よって刃板295が揺動可能に軸着してあり、回転円盤
292、293が回転すると、その周縁から刃板295
が遠心力により突出するようにしてある。回転円盤29
2、293の下には間隔をおいて回転円盤292、29
3と同じ直径の保護円盤297が駆動伝達板290上面
に固定してある。
【0027】作 用 図1ないし図3を参照して本実施例の使用方法及び作用
を説明する。なお、本実施例においては、草刈装置Aの
各部の駆動力を得るために、バックホーの走行用の二つ
の油圧モータのうちの一つを使用し、草刈装置Aをバッ
クホーとは独立させて制御できるようにしている。な
お、バックホーは残りの油圧モータで走行できるように
してある。
【0028】平地の草刈りをする際には、図1に示すよ
うに草刈装置Aの刈刃装置2を作動させ、回転刃ユニッ
ト29を地面のやや上方に水平に保ちながらバックホー
本体(図示省略)を走行させる。バックホー本体を平地
に置き、下り斜面や上り斜面の草刈りをする際には、ブ
ーム31やアーム30と共に油圧シリンダS3、S4を
作動させて回転刃ユニット29を取着部を軸に揺動調整
し、回転刃ユニット29を斜面に間隔をおいて沿わせる
ようにし、作業を行なう。
【0029】取着基体1はスライダブーム15を油圧シ
リンダS1により進退動することができるので、スライ
ダブーム15先端部に取着してある刈刃装置2を、バッ
クホーのブーム31やアーム30あるいはバックホー本
体を動かすことなく、地面に沿って移動させることがで
き、操作が比較的容易にできる。
【0030】また、取着基体1のスライダブーム15を
伸ばして刈刃装置2先端部までの長さを長く設定すれ
ば、バックホーから遠い場所の草刈りも可能となり、バ
ックホー本体を動かさずにブーム31やアーム30の操
作によって広い範囲の草刈り作業ができる。
【0031】基枠2を駆動する油圧シリンダS2を作動
させて基枠2を揺動させると回転刃ユニット29も揺動
する。草刈高さを短く調整する場合は、油圧シリンダS
2を伸ばし回転刃ユニット29の横側部が地面の方向を
向くように揺動させる。これによって刈刃295が地面
に近付き短く草を刈ることができる。
【0032】草刈高さを長く調整する場合は、油圧シリ
ンダS2を縮め回転刃ユニット29の横側部が地面とは
反対の方向を向くように揺動させる。これによって刈刃
295が地面から遠くなり長く草を刈ることができる。
【0033】更には保護板28が地面などの障害物に接
触したときは、油圧シリンダS2を縮めるように作用さ
せることによって基枠20を動かし、それに伴って回転
刃ユニット29の刃を障害物から離れる方向に動かすこ
とができるので草刈装置にかかる負荷を無くすか、少な
くすることができる。
【0034】草刈装置を運搬する場合や移動時には、油
圧シリンダS1を縮めスライダブーム15を退かせて縮
めておく。それと共に油圧シリンダS3を縮めて回転刃
ユニット29を立てておくことによって草刈装置の全長
を短くすることができる。
【0035】また、刈刃装置2を駆動する原動機として
油圧モータMを使用しているので、エンジンを使用した
場合に比べて騒音が小さくなる。図2において刈刃装置
2の草刈進行方向が図の方向である場合、刃板295の
回転方向は矢印で示すとおりであり、これによって草は
回転円盤292、293の間に抱き込むように寄せられ
て切断される。また草刈進行方向が逆になる場合は、油
圧モータの回転軸を逆転させれば、同様に草を抱き込み
ながら効率よく切断できる。更には、油圧モータMはエ
ンジンと相違して刈刃装置2がどのような姿勢であって
も性能が低下せず、安定して刈刃装置2を駆動できる。
なお、本考案は図示の実施例に限定されるものではな
く、例えば刈刃装置2をバリカン式にする等、実用新案
登録請求の範囲の記載内において種々の変形が可能であ
る。
【0036】
【考案の効果】本考案は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (1)基枠を駆動する油圧シリンダを駆動させて基枠を
揺動させると刈刃ユニットも揺動する。従って草刈高さ
を短く調整する場合は、刈刃ユニットの横側部が地面の
方向を向くように揺動させる。これによって刈刃が地面
に近付き短く草を刈ることができる。草刈高さを長く調
整する場合は、刈刃ユニットの横側部が地面とは反対の
方向を向くように揺動させる。これによって刈刃が地面
から遠くなり長く草を刈ることができる。このように油
圧式ショベル系掘削機自体やそのアームを動かさなくて
も草刈高さを簡単に変えることができる。しかも油圧式
ショベル系掘削機自体やそのアームを動かさず、草刈装
置部分で調整するので微調整も可能である。
【0037】(2)刈刃装置は取着基体のスライダーブ
ームに設けてあるので、草刈作業時にスライダーブーム
を進退動させることにより、油圧式ショベル系掘削機の
ブームやアームあるいは掘削機本体を動かすことなく地
面に沿って移動させることができ、操作が比較的容易に
できる。また、取着基体のスライダーブームを伸ばして
刈刃装置先端部までの長さを長く設定すれば、掘削機か
ら遠い場所の草刈りも可能となり、掘削機本体を動かさ
ずにブームやアームの操作によって広い範囲の草刈作業
ができる。更に、刈刃ユニットは、取着部を中心にして
上下方向に回動調整ができる。従って、堤防の法面等の
傾斜面の作業において、掘削機本体が斜面を見上げる位
置にあるときも、見下ろす位置にあるときも、傾斜面に
刈刃装置を沿わせることが容易にできる。
【0038】(3)更には保護板が障害物に接触したと
きは、油圧シリンダの作動により刈刃ユニットを動かし
て障害物を回避するようにできるので、草刈装置にかか
る負荷を軽減することができる。加えて刈刃ユニットを
上下方向に回動させる油圧シリンダの支持部は、基枠に
遊着してあるので、作業中に刈刃ユニットに衝撃を受け
た場合に油圧シリンダを逃がすことができ、刈刃ユニッ
ト及び油圧シリンダあるいはそれらの取付部分などの破
損を防止できる。
【0039】(4)草刈装置の運搬時や移動時には、伸
縮手段を縮めると共に油圧シリンダを縮めて刈刃ユニッ
トを立てておくことによって草刈装置の全長を短くする
ことができる。このため油圧式ショベル系掘削機のアー
ム先端に草刈装置を装着していても運搬や移動の邪魔に
なりにくい。
【0040】(5)刈刃装置を駆動する原動機として油
圧モータを使用したものは、エンジンを使用した場合に
比べて騒音が小さくなる。刈刃装置が回転刃である場
合、回転刃を逆転させるにはモータ軸の回転を逆にすれ
ばよく、エンジンのようにギヤ装置は不要で構造が簡単
にできる。また、油圧モータは刈刃装置がどのような姿
勢でも性能が低下せず、安定して刈刃装置を駆動でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる草刈装置の一実施例をバックホ
ーのアーム先端に取着した状態を示す側面図。
【図2】刈刃装置の斜視図。
【図3】刈刃装置を斜め下方から見た要部斜視図。
【符号の説明】
A 草刈装置 1 取着基体 10 基体シリンダ 15 スライダブーム 2 刈刃装置 23 台ロッド 29 回転刃ユニット 292、293 回転円盤 295 刃板 M 油圧モータ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に
    取付けて使用する草刈装置において、 油圧シリンダ(S1)によって進退動するスライダーブ
    ーム(15)を備え油圧式ショベル系掘削機のアーム
    (30)の先端に取着される取着基体(1)と、 上記スライダーブーム(15)の先端部側に設けられて
    いる刈刃装置(2)と、 を備え、当該刈刃装置(2)は、 上記スライダーブーム(15)の進退方向と平行に設け
    られている軸を中心として揺動可能に取着されている基
    枠(20)と、 上記基枠(20)を揺動する油圧シリンダ(S2)と、 上記基枠(20)の先端部に取着部を中心として上下方
    向に回動可能に取着されている刈刃ユニットと、 当該刈刃ユニットよりも張出して設けられており側部が
    上方向に湾曲している保護板(28)と、 上記基枠(20)側の支持部は遊着されて上記刈刃ユニ
    ットと基枠(20)間に設けられており、上記刈刃ユニ
    ットを上下方向に回動する油圧シリンダ(S3)と、 を備えていることを特徴とする、 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用す
    る草刈装置。
  2. 【請求項2】 刈刃装置(2)を駆動する原動機として
    油圧モータ(M)が使用してある、請求項1記載の油圧
    式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草
    刈装置。
JP1993042511U 1993-07-05 1993-07-05 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置 Expired - Fee Related JP2582230Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042511U JP2582230Y2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993042511U JP2582230Y2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH077334U JPH077334U (ja) 1995-02-03
JP2582230Y2 true JP2582230Y2 (ja) 1998-09-30

Family

ID=12638099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993042511U Expired - Fee Related JP2582230Y2 (ja) 1993-07-05 1993-07-05 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2582230Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111713246B (zh) * 2020-06-19 2023-10-03 德州腾骏公路工程有限公司 一种高速护坡用打草机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50105706U (ja) * 1974-02-02 1975-08-30
JPS58194620U (ja) * 1982-06-22 1983-12-24 株式会社クボタ 草刈用作業車
FR2594627B1 (fr) * 1986-02-27 1988-06-17 Kuhn Sa Faucheuse rotative
JPH02245121A (ja) * 1989-03-17 1990-09-28 Iseki & Co Ltd 高所摘枝装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH077334U (ja) 1995-02-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7980569B2 (en) Platform assembly for use with working vehicle
CA1141177A (en) Gang mower with single cylinder lifting mechanism
US5341629A (en) Hinged-blade roadside mower
JP3209373B2 (ja) 動的重量軽減装置を有する草刈り機
JP2582230Y2 (ja) 油圧式ショベル系掘削機のアーム先端に取付けて使用する草刈装置
JP2855089B2 (ja) 引きずり式草刈り機
KR101552665B1 (ko) 트랙터 장착형 붐 타입 예초 장치
CN112695818B (zh) 一种角度可调的挖掘机铲斗机构
JP3749453B2 (ja) 伐採物移動機構を備えた草刈り機
JP3933323B2 (ja) 作業機連結装置
GB2180133A (en) Mowing machine for embankments
JPH11313564A (ja) 樹木伐採・雑草刈取アタッチメント
JPH04127116U (ja) 草刈機
JP3440456B2 (ja) 草刈機および草刈アダプター
JPH0345568Y2 (ja)
JP2855144B2 (ja) 小形ショベル
JPH0712443Y2 (ja) フロントロ−ダ装置
JP3718673B2 (ja) 超小旋回作業機
JP2586313Y2 (ja) 芝張り機の整地機構
AU735836B3 (en) Vegetation control unit
JP2896758B2 (ja) 歩行型畦用草刈機
JPS6033778Y2 (ja) コンバインの昇降装置
JP3751483B2 (ja) クローラ式車両
JP2540209Y2 (ja) 草刈装置
JP3535433B2 (ja) 作業機械

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees