JPH04127116U - 草刈機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は道端の雑草を道路を走行しながら機
械的に刈り取ることができるとともに、ハンマ―ナイフ
の損傷を効率よく防止でき、かつ安全に草刈りを行なう
ことができる草刈機を提供する。 【構成】 道路を走行する建設機械本体と、この建設機
械本体に取付けられた上下左右方向に移動させることが
できる駆動ア―ムと、この駆動ア―ムの先端部に取付け
られたカバ―体と、このカバ―体に取付けられた複数個
のハンマ―ナイフを回転させる駆動装置と、前記カバ―
体の両側面を覆うとともに、ハンマ―ナイフの先端部よ
りも下方に突出するサイドガ―ド板とから構成されてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は道端の雑草を刈り取る草刈機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、道端の雑草の刈り取りは鎌を用いた手作業、あるいは肩掛け式草刈機を 用いて行なっている。

【０００３】

【本考案が解決しようとする課題】

従来の道端の雑草の刈り取りは鎌あるいは肩掛け式草刈機を用いて人力で行な うため、作業が大変で重労働になるとともに、作業効率が悪く、コスト高になる という欠点があった。

【０００４】 本考案は以上のような従来の欠点に鑑み、道端の雑草を楽に効率よく、安価に 刈り取ることができる草刈機を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は道路を走行することができるトラクタ― やバックホ―等の建設機械本体と、この建設機械本体に設置された上下左右方向 に移動させることができる駆動ア―ムと、この駆動ア―ムの先端部に取付けられ たカバ―体と、このカバ―体の両端部を覆いかつ下端部が該カバ―体の下部より も下方に突出するサイドガ―ド板と、このサイドガ―ド板に両端部があるいは前 記カバ―体に取付けられた軸受に回転可能に取付けられた回転軸と、この回転軸 に取付けられた先端部が前記サイドガ―ド板の下端部よりも内側に位置する長さ の複数本のハンマ―ナイフと、前記回転軸を回転駆動させる前記カバ―体に取付 けられた駆動装置とで草刈機を構成している。

【０００６】

【作用】 上記のように構成された草刈機は、建設機械本体を道路に沿って走行させると ともに、駆動ア―ムの先端部を道端に位置させ、駆動装置を駆動させると回転軸 およびハンマ―ナイフが回転し、ハンマ―ナイフによって道端の雑草を刈り取る ことができる。 ハンマ―ナイフの先端部はサイドガ―ド板の下端部よりも上部に位置するため サイドガ―ド板を道端の地面に沿わせて移動させることにより、ハンマ―ナイフ で地面を削ることがない。

【０００７】

【本考案の実施例】

以下、図面に示す実施例により、本考案を詳細に説明する。

【０００８】 図１ないし図７の本考案の第１の実施例において、１は道路２をタイヤ車輪３ で走行することができる建設機械本体で、この建設機械本体１は既存のフロント ロ―ダが使用されている。

【０００９】 ４は前記建設機械本体１の車体５に上下左右方向に移動できるように取付けら れた駆動ア―ムで、この駆動ア―ム４は前記建設機械本体１の車体５の前部に固 設された支柱６の上部に枢支ピン７によって上下方向に回動可能に取付けられた ブ―ム８と、このブ―ム８を上下移動させる、一端が前記支柱６に枢支ピン９に よって枢支され、他端が該ブ―ム８のほぼ中央部寄りの部位に枢支ピン１０で枢 支されたブ―ム用油圧シリンダ―１１と、前記ブ―ム８の先端部に枢支ピン１２ によって上下方向に回動可能に取付けられたア―ム支持台１３と、このア―ム支 持台１３を上下方向にリンク機構１４を介して回動させるア―ム支持台用油圧シ リンダ―１６と、前記ア―ム支持台１３に枢支ピン１７によって左右方向に回動 可能に取付けられた旋回ア―ム１８と、この旋回ア―ム１８を左右方向に旋回さ せる旋回ア―ム用油圧シリンダ―１９と、前記旋回ア―ム１８の先端部に枢支ピ ン２０によって上下方向に回動可能に取付けられたア―ム２１と、このア―ム２ １を上下方向に回動させる、一端が枢支ピン２２によって前記旋回ア―ム１８の 中央部寄りの部位に枢支され、他端が該ア―ム２１の後端部に枢支ピン２３によ って枢支されたア―ム用油圧シリンダ―２４とから構成されている。

【００１０】 ２５は前記駆動ア―ム４の先端部であるア―ム２１の先端部に取付けられた草 刈機本体で、この草刈機本体２５はほぼ半円弧状のカバ―体２６と、このカバ― 体２６のほぼ中央上部に形成された前記ア―ム２１の先端部に枢支ピン２７によ って回動可能に取付けられる取付け部２８と、前記カバ―体２６の両端部を覆い かつ下端部が該カバ―体２６の下部よりも下方に突出するサイドガ―ド板２９、 ２９と、このサイドガ―ド板２９、２９の下端部に形成された地面上を滑る前後 部が上方に傾斜されたガイド板３０、３０と、前記サイドガ―ド板２９、２９の ほぼ中央部に両端部が回転可能に取付けられた回転軸３１と、この回転軸３１に 取付けられた先端部が前記サイドガ―ド板２９、２９の下端部よりも内側に位置 する長さの複数本の雑草を刈り取るハンマ―ナイフ３２と、前記カバ―体２６に 取付けられた前記回転軸３１を回転させる油圧モ―タ―３３および動力伝達機構 ３４とからなる駆動装置３５と、前記カバ―体２６のほぼ中央上部に形成された 該カバ―体２６を回動させる前記ア―ム２１に枢支ピン３６によって枢支された 草刈機本体用油圧シリンダ―３７を枢支ピン３８で枢支させる取付け部３９とか ら構成されている。

【００１１】 上記構成の草刈機４０は、道端の雑草を刈り取る部位の道路２上を図６に示す ように建設機械本体１を走行させる。 この時、駆動ア―ム４を作動させて草刈機本体２５が道端２ａ上の水平面状態 の地面に位置させるため、建設機械本体１を走行させながら、草刈機本体２５の ハンマ―ナイフ３２によって道端２ａの雑草を刈り取ることができる。

【００１２】 また、道端２ａが傾斜面の場合には、草刈機本体用油圧シリンダ―３７を作動 させて、草刈機本体２５を図７に示すように回動させることにより、草刈機本体 ２５を傾斜面に沿わせて草刈りを行なうことができる。 なお、草刈り時に回転するハンマ―ナイフ３２の先端部は、サイドガ―ド板２ ９、２９の下端部よりも上部位置にあるため、地面を削ったりすることなく、草 刈りを行なうことができる。

【００１３】

【本考案の異なる実施例】

次に図８ないし図１９に示す本考案の異なる実施例につき説明する。

【００１４】 なお、これらの本考案の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の第１の実 施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

【００１５】 図８ないし図１１の本考案の第２の実施例において、前記本考案の第１の実施 例と主に異なる点は駆動ア―ム４Ａで、この駆動ア―ム４Ａはア―ム支持台１３ Ａを上下移動させる建設機械本体１の車体５に着脱可能に取付けられる上下移動 機構４１が備えられている。 この上下移動機構４１は建設機械本体１の車体５に着脱可能に取付けられるア ―ム支持体１３Ａの係合部４２と係合して該ア―ム支持台１３Ａを上下移動させ る係合片４３を有するスライド板４４と、このスライド板４４に上下移動可能に 係合する前記ア―ム支持台１３Ａを上下移動させる油圧シリンダ―４５とで構成 されている。 このように構成された草刈機４０Ａにしても、前記本考案の第１の実施例と同 様な作用効果が得られる。

【００１６】 図１２ないし図１５の本考案の第３の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、建設機械本体１の車体５に上下移動機構４６と、この上 下移動機構４６の作動杆４７の先端部にほぼ１８０度回動できる回動機構４８を 介して取付けられた伸縮する伸縮ア―ム４９と、この伸縮ア―ム４９の作動杆５ ０の先端部にア―ム２１を取付けた駆動ア―ム４Ｂを用いた点で、このように構 成された駆動ア―ム４Ｂを用いて草刈機４０Ｂを構成しても前記本考案の第１の 実施例と同様な作用効果が得られる。

【００１７】 図１６および図１７の本考案の第４の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、バックホ―等の無限軌道５１、５１で走行する建設機械 本体１Ａを用いるとともに、旋回可能な車体５Ａに上下方向に回動するブ―ム５ ２とア―ム２１とで構成する駆動ア―ム４Ｃを用いた点で、このように構成され た草刈機４０Ｃにしても、前記本考案の第１の実施例と同様な作用効果が得られ る。

【００１８】 図１８および図１９の本考案の第５の実施例において、前記本考案の第１の実 施例と主に異なる点は、カバ―体２６にショックアブソ―バ―５３を介して取付 け金具５４を取付けた点で、このように構成された草刈機本体２５Ａをア―ム２ １の先端部に取付けて構成した草刈機４０Ｄにすることにより、道端の地面の形 状に応じてカバ―体２６を移動させることができ、草刈機本体２５Ａの損傷を効 率よく防止することができる。

【００１９】 なお、前記本考案の実施例では回転軸３１をサイドガ―ド２９、２９を取付け るものについて説明したが、本考案はこれに限らず、カバ―体２６の内壁面に軸 受部を形成して取付けてもよい。 また、草刈機本体２５あるいは草刈機本体２５Ａの回転軸３１の駆動装置とし て、前記本考案の実施例では油圧モーター３３を使用したものに付いて説明した が、本考案はこれに限らず、電動モーターを使用しても良い。

【００２０】

【本考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に列挙する効果が得られ る。

【００２１】 （１）道路を走行することができるトラクタ―やバックホ―等の建設機械本体 と、この建設機械本体に設置された上下左右方向に移動させることができる駆動 ア―ムと、この駆動ア―ムの先端部に取付けられたカバ―体と、このカバ―体の 両端部を覆いかつ下端部が該カバ―体の下部よりも下方に突出するサイドガ―ド 板と、このサイドガ―ド板に両端部があるいは前記カバ―体に取付けられた軸受 に回転可能に取付けられた回転軸と、この回転軸に取付けられた先端部が前記サ イドガ―ド板の下端部よりも内側に位置する長さの複数本のハンマ―ナイフと、 前記回転軸を回転駆動させる前記カバ―体に取付けられた駆動装置とで構成され ているので、建設機械を道路を走行しながら道端の雑草をハンマ―ナイフによっ て刈り取ることができる。 したがって、効率よく道端の雑草の刈り取り作業を行なうことができる。

【００２２】 （２）前記（１）によって、ハンマ―ナイフの先端部がカバ―体のサイドガ― ド板の下端部よりも上部に位置するため、ハンマ―ナイフが地面を削ったりする のを効率よく防止でき、ハンマ―ナイフの損傷を効率よく防止できる。

【００２３】 （３）前記（１）によって、効率よく道端の雑草を刈り取ることができるので 道端の刈り取りを安価に行なうことができる。

【００２４】 （４）前記（１）によって、ハンマ―ナイフがカバ―体およびサイドガ―ド板 で覆われているので、安全に使用することができる。

【００２５】 （５）請求項２、３も前記（１）〜（４）と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す側面図。

【図２】本考案の第１の実施例を示す平面図。

【図３】草刈機本体の正面図。

【図４】草刈機本体の左側面図。

【図５】草刈機本体の右側面図。

【図６】本考案の第１の実施例の使用状態の説明図。

【図７】本考案の第１の実施例の使用状態の説明図。

【図８ないし図１１】本考案の第２の実施例を示す説明
図。

【図１２ないし図１５】本考案の第３の実施例を示す説
明図。

【図１６および図１７】本考案の第４の実施例を示す説
明図。

【図１８および図１９】本考案の第５の実施例を示す説
明図。

【符号の説明】

１、１Ａ：建設機械本体、 ２：道路、３：車
輪、 ４、４Ａ、４Ｂ、４Ｃ：駆動ア
―ム、５、５Ａ：車体、 ６：支柱、
７：枢支ピン、 ８：ブ―ム、９：
枢支ピン、 １０：枢支ピン、１１：ブ―ム用油圧
シリンダ―、 １２：枢支ピン、１３、１３Ａ：ア―
ム支持台、 １４：リンク機構、１６：ア―ム支持
台用油圧シリンダ―、１７：枢支ピン、
１８：旋回ア―ム、１９：旋回ア―ム用油圧シリン
ダ―、２０：枢支ピン、２１：ア―ム、
２２：枢支ピン、２３：枢支ピン、
２４：ア―ム用油圧シリンダ―、２５、２５Ａ：草
刈機本体、 ２６：カバ―体、２７：枢支ピン、
２８：取付け部、２９：サイドガ―
ド板、 ３０：ガイド板、３１：回転軸、
３２：ハンマ―ナイフ、３３：油圧
モーター、 ３４：動力伝達機構、３５：
駆動装置、 ３６：枢支ピン、３７：草刈機本体用油
圧シリンダ―、３８：枢支ピン、３９：取付け部、４
０、４０Ａ、４０Ｂ、４０Ｃ、４０Ｄ：草刈機、４１：
上下移動機構、 ４２：係合部、４３：係
合片、 ４４：スライド板、４５：
油圧シリンダ―、 ４６：上下移動機構、４
７：作動杆、 ４８：回動機構、４
９：伸縮ア―ム、 ５０：作動杆、５１：無限
軌道、 ５２：ブ―ム、５３：ショッ
クアブソ―バ―、 ５４：取付け金具。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 道路を走行することができるトラクタ―
   やバックホ―等の建設機械本体と、この建設機械本体に
   設置された上下左右方向に移動させることができる駆動
   ア―ムと、この駆動ア―ムの先端部に取付けられたカバ
   ―体と、このカバ―体の両端部を覆いかつ下端部が該カ
   バ―体の下部よりも下方に突出するサイドガ―ド板と、
   このサイドガ―ド板に両端部があるいは前記カバ―体に
   取付けられた軸受に回転可能に取付けられた回転軸と、
   この回転軸に取付けられた先端部が前記サイドガ―ド板
   の下端部よりも内側に位置する長さの複数本のハンマ―
   ナイフと、前記回転軸を回転駆動させる前記カバ―体に
   取付けられた駆動装置とからなることを特徴とする草刈
   機。
2. 【請求項２】 道路を走行することができるトラクタ―
   やバックホ―等の建設機械本体と、この建設機械本体に
   設置された上下左右方向に移動させることができる駆動
   ア―ムと、この駆動ア―ムの先端部に任意に傾斜できる
   回動機構を介して取付けられたカバ―体と、このカバ―
   体の両端部を覆いかつ下端部が該カバ―体の下部よりも
   下方に突出するサイドガ―ド板と、このサイドガ―ド板
   に両端部が回転可能に取付けられた回転軸と、この回転
   軸に取付けられた先端部が前記サイドガ―ド板の下端部
   よりも内側に位置する長さの複数本のハンマ―ナイフ
   と、前記回転軸を回転駆動させる前記カバ―体に取付け
   られた駆動装置とからなることを特徴とする草刈機。
3. 【請求項３】 道路を走行することができるトラクタ―
   やバックホ―等の建設機械本体と、この建設機械本体に
   設置された上下左右方向に移動させることができる駆動
   ア―ムと、この駆動ア―ムの先端部に取付けられた回動
   機構と、この回動機構の取付け板に常時下方へ突出する
   ように付勢スプリングを介して取付けられたカバ―体
   と、このカバ―体の両端部を覆い、かつ下端部が該カバ
   ―体の下部よりも下方に突出するサイドガ―ド板と、こ
   のサイドガ―ド板に両端部があるいは前記カバ―体に取
   付けられた軸受に回転可能に取付けられたカバ―体内に
   位置する回転軸と、この回転軸に取付けられた先端部が
   前記サイドガ―ド板の下端部よりも内側に位置する長さ
   の複数本のハンマ―ナイフと、前記回転軸を回転駆動さ
   せる前記カバ―体に取付けられた駆動装置とからなるこ
   とを特徴とする草刈機。