JP3018916B2 - 反射型映写スクリーン - Google Patents

反射型映写スクリーン

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JP3018916B2 JP6209933A JP20993394A JP3018916B2 JP 3018916 B2 JP3018916 B2 JP 3018916B2 JP 6209933 A JP6209933 A JP 6209933A JP 20993394 A JP20993394 A JP 20993394A JP 3018916 B2 JP3018916 B2 JP 3018916B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像を、スライドプロ
ジェクター、ビデオプロジェクター等の光学プロジエク
ターから投影し、当該画像を、プロジェクターと同じ方
向から観察する場合に使用される反射型映写スクリーン
に関し、詳しくは、スクリーン反射特性を向上させ、明
るい部屋(以下、明室と称する)においても、投影画像
を鮮明に観察し得るようにした反射型映写スクリーンに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、さまざまなビデオプロジェクター
が開発され、テレビ画像を、簡単に大型スクリーンに投
影して楽しむことが可能になってきている。また、それ
らのスクリーンは、収納性を上げるために、巻き上げ式
としている。
【0003】従来の大型スクリーンとしては、例えば、
図5に示すように、柔軟な基材10の上面に、アルミペ
ーストやパール顔料等を塗工して、輝度を多角した光反
射層9を設け、さらに、その表面にOPインキ層8を設
け、該OPインキ層8の表面に、微細凹凸8aを形成し
て光拡散性をもたせたものがある。そして、この大型ス
クリーンは、外光の影響を受けないように、部屋を暗く
した状態(以下、暗室と称する)で使用し、それに画像
を投影していた。
【0004】しかしながら、このようなタイプのスクリ
ーンでは、投影の際に、暗室としなければならない点か
ら、近年においては、明室において投影画像を観察でき
るようにする試みがある。それは、ビデオプロジェクタ
ー側から偏光フィルターを透して画像を投影するととも
に、反射型スクリーン側にも、上記偏光フィルターと同
じ方向性の偏光軸(光振幅方向の軸)を持った偏光シー
トを備え、投影したときに、反射される光が、投影画像
の入射光と同じ方向の偏光軸を持って反射できるような
反射面をスクリーンに設けている。これによって、外光
のスクリーン上での反射を抑え、外光が、観察者側にで
きるだけ到達しないようにしたものである。
【0005】この従来の偏光面を備えた反射型スクリー
ンは、例えば、図6に示すような多層積層体であり、入
射側から順に、光拡散シート1、粘着層2(接着層)、
偏光シート11、粘着層2(接着層)、アルミニウム板
あるいはアルミニウム蒸着シート等の光反射層12(基
材層、若しくは基材層に積層された光反射層)からなる
層構成である。そして、ここで使用される偏光シート1
1は、図7に示すように、一軸延伸した後に沃素17を
吸着させたポリビニルアルコール(以下、PVAと称す
る)フィルム16からなる偏光子の両面に、支持体とな
るトリアセチルセルロース(以下、TACと称する)フ
ィルム20,20を設けた構成のものである。
【0006】さらに、前述したスクリーンとしての収納
性を上げるために、上記光反射層や偏光シート等を柔軟
なものに置き換えて、巻き上げができるように様々な手
法が考えられている。その一つの手段として、特願平3
−92735号に記載されているように、上記偏光シー
トの支持体として使用されるTACフィルムを省略し
て、PVAフィルムからなる偏光子を単体で使用する方
法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の偏光シートを備えた反射型スクリーンは、光反射層
であるアルミニウム板あるいはアルミニウム蒸着シート
等の表面、つまり光反射面が、平滑過ぎて、視野角(通
常、スクリーン中央での反射輝度が、1/2となる角度
(半値角)で示す)が狭く、スクリーンの中央から外れ
た位置では、鮮明な投影画像を観察することが困難であ
るという問題がある。
【0008】また、上述の如く、スクリーンの収納性を
上げるため、PVAフィルムからなる偏光子を単体で使
用すると、偏光度が高いものほど膜厚が非常に薄いため
(一般の偏光子は、ほとんどが高偏光度タイプであり、
偏光度を上げるためにはPVAの一軸延伸処理を強めな
ければならず、結果的に膜厚が薄くなってしまう)、裂
け易く、またPVAフィルム自体に耐湿性がないため
に、常温にさらしておくと、吸湿して変形し易いなどの
問題があった。
【0009】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、偏光性を備え、スク
リーンの巻き上げが行えるとともに、広いスクリーン視
野角を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、入
射側から順に、少なくとも光拡散シート層1と、偏光シ
ート層3と、透明樹脂に光反射剤と光拡散剤とを混入し
たそれぞれ第1反射層4aと第2反射層4bとからなる
光反射層5と、基材層6とを備え、前記第1反射層4a
に混入する光反射剤の混入率Laと第2反射層4bに混
入する光反射剤の混入率Lbとの関係が1.0<Lb/
La≦5.0であり、且つ前記第1反射層4aに混入す
る光拡散剤の混入率Daと第2反射層4bに混入する光
拡散剤の混入率Dbとの関係が0≦Db/Da<1であ
ることを特徴とする反射型映写スクリーンである。
【0011】また本発明は、上記反射型映写スクリーン
において、前記第1反射層4aは、100重量部の透明
樹脂に対し1〜50重量部の光反射剤が混入され、前記
第2反射層4bは、100重量部の透明樹脂に対し1〜
50重量部の光反射剤が混入されている反射型映写スク
リーンである。
【0012】また本発明は、上記反射型映写スクリーン
において、前記第1反射層4aに混入する光反射剤の混
入率Laと、第2反射層4bに混入する光反射剤の混入
率Lbとの関係が、1.25≦Lb/La≦2.0であ
る反射型映写スクリーンである。
【0013】また本発明は、上記反射型映写スクリーン
において、前記第1反射層4aに混入する光拡散剤の混
入率Daと、第2反射層4bに混入する光拡散剤の混入
率Dbとの関係が、0.01≦Db/Da≦0.8であ
る反射型映写スクリーンである。
【0014】また本発明は、上記反射型映写スクリーン
において、前記偏光シート層3が、染料吸着若しくは染
料混入したポリエステルフィルムを一軸延伸処理し、且
つアニール処理した膜厚20〜150μmのフィルムで
ある反射型映写スクリーンである。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の反射型映写スクリーンを、
実施例に従って詳細に説明する。図1は、本発明の反射
型映写スクリーンの一実施例を示す部分側断面であり、
入射側から順に、光拡散シート層1と、接着層2(例え
ば粘着剤層)と、偏光シート層3と、接着層2(例えば
粘着剤層)と、第1反射層4aと第2反射層4bからな
る光反射層5と、基材層6とからなる層構成である。
【0016】上記光拡散シート層1は、表面に艶消しの
梨地状のエンボス処理が施された透明な延伸ポリプロピ
レンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、トリアセチル
セルロース(TAC)フィルム、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フィルム、ポリカーボネートフィルム
等を使用することができる。
【0017】光拡散シート層1の膜厚は、スクリーンの
柔軟性(巻き上げ収納性)を確保するために、1.0m
m程度、若しくはそれ以下が好ましい。
【0018】上記接着層2には、透明性のある粘着剤
(感圧型粘着剤、若しくは感熱型粘着剤)、又は溶剤揮
散型接着剤(ウエットラミネートタイプ若しくはドライ
ラミネートタイプ)を使用する。特に、熱等による黄変
性の程度を示すΔYI値が2以下、入射光に対する散乱
光の割合を示すヘイズ値(濁度)が10%以下のアクリ
ル系粘着剤、又はウレタン系接着剤、ポリエステル系接
着剤が好適である。
【0019】上記偏光シート層3は、偏光度60〜10
0%、透過率35〜70%の一軸延伸ポリエステルフィ
ルム13(ポリエチレンテレフタレートフィルムであ
り、図2参照)を使用することが好ましく、例えば、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)フィルム表面に染
料7を吸着処理、若しくは塗工処理したもの、あるいは
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂中に、染料
7を混合したものをフィルム状としたものであり、これ
を一軸延伸して、染料7を所定の方向に分子配向させた
ものであり、偏光シート層3の偏光軸(染料分子の配向
方向)を、プロジェクターの投影光の偏光軸と一致させ
たものである。
【0020】また、この偏光シート層3には、温度変化
による寸法安定性を持たせるため、アニール処理(加熱
による樹脂安定化処理)を施す。この偏光シート3層
は、スクリーンの柔軟性(巻き上げ収納性)を確保する
ために、厚さを20〜150μm程度の範囲とすること
が好ましい。
【0021】上記基材層6は、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムなどのポリエステルフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム等の平滑性のあるフィルム、又は艶消し表
面を呈しているフィルムであり、また、場合によって
は、天然繊維、合成繊維、混紡繊維、ガラス繊維による
織布(クロス)、又はクロスに合成樹脂フィルムをラミ
ネートしたターポリンシート等を使用することも可能で
ある。上記基材層6の厚さは、柔軟性(巻き上げ収納
性)を確保するために、300μm以下、好ましくは2
5〜180μm程度、25〜190μm程度、25〜2
00μm程度の範囲のものが適当である。
【0022】上記基材層6における前述の偏光シート層
3と対向する側の表面には、図1に示すように、第1反
射層4aと第2反射層4bとからなる二層構成による光
反射層5を備える。
【0023】次に、本発明の反射型映写スクリーンの一
実施例を、図3(a)〜(b)に従って詳細に説明す
る。
【0024】図3(a)は、一実施例の反射型映写スク
リーンにおける光反射層5を構成する第1反射層4aの
部分拡大側断面図であり、透明樹脂14中に、光反射剤
18と、光拡散剤19とを含有するものであり、本発明
においては、100重量部の透明樹脂14に対して、1
〜50重量部若しくは5〜10重量部程度の範囲の光反
射剤18と、1〜50重量部若しくは5〜10重量部程
度の範囲の光拡散剤19とを含有していることが適当で
あるが、特に限定されるものではない。
【0025】図3(b)は、一実施例の反射型映写スク
リーンにおける光反射層5を構成する第2反射層4bの
部分拡大側断面図であり、透明樹脂14中に、光反射剤
18と、光拡散剤19とを含有するものであり、本発明
においては、100重量部の透明樹脂14に対して、1
〜50重量部若しくは5〜10重量部程度の範囲の光反
射剤18と、1〜50重量部若しくは5〜10重量部程
度の範囲の光拡散剤19とを含有していることが適当で
あるが、特に限定されるものではない。
【0026】本発明においては、上記一実施例の反射型
映写スクリーンの第1反射層4aに混入する光反射剤1
8の混入率Laと、第2反射層4bに混入する光反射剤
18の混入率Lbとの関係を、1.0<Lb/La≦
5.0に設定し、上層の第1反射層4aの光反射剤18
の混入率を、下層の第2反射層4bの光反射剤18の混
入率Lbに対して、少なく設定するものである。
【0027】そして、該第1反射層4aの光反射剤18
の混入率Laを、第2反射層4bの光反射剤18の混入
率Lbに対して、例えば、50〜80%程度の範囲の混
入率に設定し、100/80≦Lb/La≦100/5
0、即ち、1.25≦Lb/La≦2.0に設定するこ
とが適当である。
【0028】また本発明においては、上記一実施例の反
射型映写スクリーンの前記第1反射層4aに混入する光
拡散剤の混入率Daと、第2反射層4bに混入する光拡
散剤の混入率Dbとの関係は、0<Db/Da<1に設
定し、例えば、下層の第2反射層4bの光拡散剤19の
混入率Dbを、上層の第1反射層4aの光拡散剤19の
混入率Daに対して、少なく設定するものである。
【0029】そして、該第2反射層4bの光拡散剤19
の混入率Dbを、第1反射層4aの光反射剤19の混入
率Daに対して、例えば、1〜80%程度の範囲の混入
率に設定し、1/100≦Db/Da≦80/100、
即ち、0.01≦Db/Da≦0.8に設定することが
適当である。
【0030】次に、本発明の反射型映写スクリーンの他
の実施例を、図4(a)〜(b)に従って以下に詳細に
説明する。
【0031】図4(a)は、上記他の実施例の反射型映
写スクリーンにおける光反射層5を構成する第1反射層
4aの部分拡大側断面図であり、透明樹脂14中に、光
反射剤18と、光拡散剤19とを含有するものであり、
本発明においては、100重量部の透明樹脂14に対し
て、1〜50重量部、若しくは5〜10重量部程度の範
囲の光反射剤18と、1〜50重量部、若しくは5〜1
0重量部程度の範囲の光拡散剤19とを含有しているこ
とが適当であるが、特に限定されるものではない。
【0032】図4(b)は、上記他の実施例の反射型映
写スクリーンにおける光反射層5を構成する第2反射層
4bの部分拡大側断面図であり、透明樹脂14中に、光
反射剤18のみを含有するものであり、本発明において
は、100重量部の透明樹脂14に対して、1〜50重
量部、若しくは5〜10重量部程度の範囲の光反射剤1
8を含有していることが適当であるが、特に限定される
ものではない。
【0033】本発明においては、上記他の実施例の反射
型映写スクリーンの第1反射層4aに混入する光反射剤
18の混入率Laと、第2反射層4bに混入する光反射
剤18の混入率Lbとの関係は、1.0<Lb/La≦
5.0に設定し、上層の第1反射層4aの光反射剤18
の混入率を、下層の第2反射層4bの光反射剤18の混
入率Lbに対して、少なく設定するものである。
【0034】そして、第1反射層4aの光反射剤18の
混入率Laを、第2反射層4bの光反射剤18の混入率
Lbに対して、例えば、50〜80%程度の範囲の混入
率に設定し、100/80≦Lb/La≦100/5
0、即ち、1.25≦Lb/La≦2.0に設定するこ
とが適当である。
【0035】また本発明においては、上記他の実施例の
反射型映写スクリーンの第2反射層4bに混入する光拡
散剤の混入率は、Db=0であり、Db/Da=0に設
定する。
【0036】本発明の上記一実施例における第1反射層
4a(図3(a)参照)、及び第2反射層4b(図3
(b)参照)は、透明樹脂中に、光反射剤18と、光拡
散剤19とを混合した印刷インキ、若しくは塗料であ
り、また、上記他の実施例における第1反射層4a(図
4(a)参照)は、透明樹脂中に、光反射剤18と、光
拡散剤19とを混合した印刷インキ、若しくは塗料であ
り、第2反射層4b(図4(b)参照)は、透明樹脂中
に、光反射剤18のみを混合した印刷インキ、若しくは
塗料である。
【0037】また、上記第1反射層4aの層厚、及び第
2反射層4bの層厚は、7〜20μm程度、若しくは1
0μm〜15μm程度の範囲が適当であるが、光反射剤
18及び光拡散剤19の混入量に応じて、適宜に設定す
ることができ、特に限定されない。
【0038】上記透明樹脂としては、第1反射層4a及
び第2反射層4bともに、例えば、セルロース誘導体、
スチレン樹脂、スチレン共重合体、アクリル樹脂、メタ
クリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート
樹脂)、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミ
ド樹脂等の1種又は2種以上の混合物、EB硬化型樹
脂、UV硬化型樹脂等を用いることができる。
【0039】また、使用できる光拡散剤としては、例え
ば、シリカ、二酸化チタン等の粒状体、あるいは、アク
リル、ウレタン等の白色又は透明なプラスチックビーズ
等(平均粒径1〜50μm程度)が挙げられ、透明プラ
スチックビーズの屈折率としては、n=1.0〜1.5
の範囲のものが適当であり、また、光反射剤として、例
えば、アルミペースト、アルミ粉体、又はパール顔料等
が挙げられる。
【0040】以下に本発明の反射型映写スクリーンの具
体的実施例を示す。
【0041】<実施例1>下記層構成により、本発明の
反射型映写スクリーンを作成した。 ・層構成;光拡散シート層/接着層(粘着剤使用)/偏
光シート層/接着層(粘着剤使用)/光反射層(第1反
射層/第2反射層)/基材層 ・光拡散シート層;表面に梨地状のエンボス処理がなさ
れた透明な延伸ポリプロピレンフィルム(膜厚20μ
m) ・接着層;アクリル系粘着剤(膜厚20μm) ・偏光シート層;沃素染料を混入した後に一軸延伸処理
し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(PE
T)フィルム(膜厚30μm) ・第1反射層(インキ組成);透明樹脂に光反射剤と光
拡散剤を混入(層厚10μm) ポリエステル(PET)樹脂 100.0重量部 光反射剤(アルミニウム粉末) 7.0重量部 光拡散剤(ポリマービーズ) 2.0重量部 ・第2反射層(インキ組成);透明樹脂に光反射剤を混
入(層厚10μm) ポリエステル(PET)樹脂 100.0重量部 光反射剤(アルミニウム粉末) 10.0重量部 光拡散剤(ポリマービーズ) 1.0重量部 ・基材層;ポリエステル(PET)フィルム(膜厚12
5μm)
【0042】<実施例2>下記層構成により、本発明の
反射型映写スクリーンを作成した。 ・層構成;光拡散シート層/接着層(粘着剤使用)/偏
光シート層/接着層(粘着剤使用)/光反射層(第1反
射層/第2反射層)/基材層 ・光拡散シート層;表面に梨地状のエンボス処理がなさ
れた透明な延伸ポリプロピレンフィルム(膜厚20μ
m) ・接着層;アクリル系粘着剤(膜厚20μm) ・偏光シート層;沃素染料を混入した後に一軸延伸処理
し、アニール処理を施した一軸延伸ポリエステル(PE
T)フィルム(膜厚30μm) ・第1反射層(インキ組成);透明樹脂に光反射剤と光
拡散剤を混入(層厚10μm) ポリエステル(PET)樹脂 100.0重量部 光反射剤(アルミニウム粉末) 7.0重量部 光拡散剤(ポリマービーズ) 2.0重量部 ・第2反射層(インキ組成);透明樹脂に光反射剤を混
入(層厚10μm) ポリエステル(PET)樹脂 100.0重量部 光反射剤(アルミニウム粉末) 10.0重量部 光拡散剤(ポリマービーズ) 0.0重量部 ・基材層;ポリエステル(PET)フィルム(膜厚12
5μm)
【0043】次に、上記実施例1及び実施例2の本発明
品と比較するために、下記に比較例を示す。
【0044】<比較例1>下記層構成によるスクリーン
を比較品として作成した。上記実施例1及び実施例2の
第2反射層に混入させる光拡散剤(ポリマービーズ)の
混入量を、2.0重量部に変更した以外は、上記実施例
1及び実施例2と同様に作成した。 ・層構成;光拡散シート層/接着層(粘着剤使用)/偏
光シート層/接着層(粘着剤使用)/光反射層(第1反
射層/第2反射層)/基材層 ・第1反射層(インキ組成);透明樹脂に光反射剤と光
拡散剤を混入(層厚10μm) ポリエステル(PET)樹脂 100.0重量部 光反射剤(アルミニウム粉末) 7.0重量部 光拡散剤(ポリマービーズ) 2.0重量部 ・第2反射層(インキ組成);透明樹脂に光反射剤を混
入(層厚10μm) ポリエステル(PET)樹脂 100.0重量部 光反射剤(アルミニウム粉末) 10.0重量部 光拡散剤(ポリマービーズ) 2.0重量部
【0045】<比較例2>下記層構成によるスクリーン
を比較品として作成した。実施例1及び実施例2の偏光
シート層を下記構成の偏光シート層に変更し、また下記
構成の光拡散インキ層10μmを追加し、また上記実施
例1及び実施例2の光反射層を下記構成の光反射インキ
層に変更して、実施例1及び実施例2と同様に作成し
た。 ・層構成;光拡散シート層/接着層(粘着剤使用)/偏
光シート層/接着層(粘着剤使用)/光拡散インキ層/
光反射インキ層/基材層 ・偏光シート層;沃素染料を混入した後に一軸延伸処理
したポリビニルアルコールフィルムの両面をトリアセチ
ルセルロースフィルムで支持したフィルム(180μ
m) ・光拡散インキ層;ポリエステル(PET)樹脂バイン
ダー100重量部中にポリマービーズ3.5重量部を混
入した光拡散インキ(膜厚10μm) ・光反射インキ層;ポリエステル(PET)樹脂バイン
ダー100重量部中に、アルミニウム粉末10重量部を
混入した光反射インキ(膜厚20μm)
【0046】<比較例3>下記層構成によるスクリーン
を比較品として作成した。上記実施例1及び実施例2の
光反射層を上記比較例1と同様の光反射インキ層に変更
し、上記層構成1と同様に光拡散インキ層10μmを追
加して、実施例1及び実施例2と同様に作成した。 ・層構成;光拡散シート層/接着層(粘着剤使用)/偏
光シート層/接着層(粘着剤使用)/光拡散インキ層/
光反射インキ層/基材層
【0047】<比較結果>上記実施例1及び実施例2の
層構成による本発明の反射型映写スクリーンと、上記比
較例1乃至比較例3の層構成による反射型映写スクリー
ンとに対して、それぞれ液晶プロジェクターVX−A1
Z(シャープ(株)製)を用いて、所定の照度で(又は
所定の明室中にて)映写光を投影し、スクリーン特性
(スクリーンゲイン、視野角、柔軟性、コントラスト
(100ルックスの明るさの室内にて測定))を測定し
たところ、表1に示すような結果が得られ、実施例1及
び実施例2による本発明品は、スクリーンゲイン、左右
方向視差角、スクリーンの柔軟性(巻き上げ収納性)、
コントラストともに「○」であり、総合評価として良好
な結果が得られた。
【0048】但し、表1におけるスクリーンゲインG
は、G=(輝度/照度)×π(π;スクリーンの輝度測
定における測定点の自由位置を示す数値、例えば垂直ス
クリーン面のある定点に対する水平方向の測定角度(0
°〜180°)、測定距離等)で定義される。このスク
リーンゲインの値が、3.0〜6.0の範囲であれば、
十分に明るい映像が得られるが、3.0未満であると、
輝度が低く、映像が暗くなる。
【0049】また、スクリーン視野角の良否は、スクリ
ーン中央面を左右両側より観察した際に、スクリーン中
央での反射輝度が1/2、即ち半値となる左右いずれか
一方の片側角度(半値角;スクリーン中央面に立てた垂
線とのなす角度)によって判定した。半値角は15°以
上(左右両側からのスクリーン中央における視野角=1
5°×2=30°)でないと実用性に乏しいものであ
る。
【0050】また、スクリーンの柔軟性は、スクリーン
を、直径46mmの巻径で巻き上げたときの巻き易さの
程度が良好である場合を「○」とし、巻き上げが困難で
ある場合を「×」とした。
【0051】また、コントラストは、スクリーン面の白
色映像輝度及び黒色映像輝度を、それぞれ同一条件で測
定し、コントラスト値=白色映像輝度/黒色映像輝度で
定義される。このコントラスト値が、8.0以上であれ
ば、100ルックスの明室においても、高コントラスト
の見やすい映像が得られるが、8.0未満であると、1
00ルックスの明室では、コントラストが低く、見にく
くなる。
【0052】
【表1】
【0053】
【作用】本発明の反射型映写スクリーンは、入射側から
順に、少なくとも光拡散シート層1と、偏光シート層3
と、光反射層5と、基材層6とからなり、前記光反射層
5は、入射側から順に、第1反射層4aと、第2反射層
4bとの二層により構成される。
【0054】本発明においては、入射側の前記第1反射
層4aの光反射剤18の混入率Laに対して、下層の前
記第2反射層4bの光反射剤18の混入率Lbが、1.
0<Lb/La≦5.0、好ましくは1.25≦Lb/
La≦2.0の関係に設定されており、従って、下層の
第2反射層4bは、上層の第1反射層4aよりも多量の
光反射剤18を含有している。
【0055】また、前記第1反射層4aの光拡散剤19
の混入率Daに対して、前記第2反射層4bの光拡散剤
19の混入率Dbが、0≦Db/Da<1、好ましくは
0.01≦Db/Da≦0.8の関係に設定されてお
り、従って、上層の第1反射層4aは、下層の第2反射
層4bよりも多量の光拡散剤19を含有している。
【0056】本発明の反射型映写スクリーンにおける上
記第1反射層4aは、上記のような光拡散剤19を多量
に含有する(光反射剤18はそれより少量含有する)こ
とによって、スクリーン視野角を拡げるための良好且つ
効率的な光拡散作用としての主作用を有すると同時に、
含有する光反射剤19によって、スクリーン輝度を高め
るための良好且つ高効率な光反射作用としての補足作用
を併せ持つ。
【0057】また、本発明の反射型映写スクリーンにお
ける上記第2反射層4bは、上記のような光反射剤18
を多量に含有する(光拡散剤19はそれより少量含有す
るか若しくは全く含有しない)ことによって、スクリー
ン輝度を高めるための良好且つ高効率な光反射作用とし
ての主作用を有すると同時に、含有する光拡散剤19に
よって、スクリーン視野角を拡げるための良好且つ効率
的な光拡散作用としての補足作用を併せ持つ。
【0058】このように、本発明の反射型映写スクリー
ンの光反射層5は、第1反射層4aにおけるそれぞれ光
反射剤18の混入率Laと光拡散剤19の混入率Da、
及び第2反射層4bにおけるそれぞれ光反射剤18の混
入率Lbと光拡散剤19の混入率Dbとを、所定範囲内
にて適宜に調整することによって、スクリーン視野角を
得るための本来の光拡散シート層1による光拡散性能を
補足する作用と、スクリーン輝度を高めるための本来の
光反射作用との両方の作用を受け持つことができる。
【0059】本発明の反射型映写スクリーンは、高い光
反射利得を良好に維持し、且つ適量の光拡散性を付与す
る作用あり、スクリーン入射光を、スクリーン前方の観
察視野の領域外に無駄に散乱させずに、散乱損失光の発
生を抑えて高い反射率で反射させることができ、スクリ
ーン前方の観察視野領域内への反射光利得を増大させ
て、反射型映写スクリーンとしての明るいスクリーン輝
度を得ることができる。
【0060】また本発明の反射型映写スクリーンは、基
材層6をはじめとする各構成層に、柔軟性のある素材を
使用し、特に、アニール処理によって高温での寸法安定
性を強化し、且つ耐湿性のあるポリエステルフィルム使
用により常温変形を少なくした膜厚20〜200μm、
若しくは25〜190μm、180〜190μmの薄膜
状の偏光シート層3を設けたので、変更シート層3本体
の耐引き裂き強度が十分に得られ、また、スクリーンと
しての柔軟性と、良好な巻き上げ収納性と、スクリーン
強度が得られる。
【0061】
【発明の効果】本発明の反射型映写スクリーンは、広い
スクリーン視野角を維持しつつ、反射型映写スクリーン
として従来よりも明るいスクリーン輝度を得ることがで
き、スクリーンとしての柔軟性と、良好な巻き上げ収納
性と、スクリーン強度を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型映写スクリーンの実施例におけ
る部分側断面図である。
【図2】本発明の反射型映写スクリーンの実施例におけ
る偏光シート層の部分側断面図である。
【図3】(a)は本発明の反射型映写スクリーンの一実
施例における第1反射層の部分側断面図、(b)は本発
明の反射型映写スクリーンの一実施例における第2反射
層の部分側断面図である。
【図4】(a)は本発明の反射型映写スクリーンの他の
実施例における第1反射層の部分側断面図、(b)は本
発明の反射型映写スクリーンの他の実施例における第2
反射層の部分側断面図である。
【図5】従来の反射型映写スクリーンの部分側断面図で
ある。
【図6】従来の反射型映写スクリーンの部分側断面図で
ある。
【図7】従来の反射型映写スクリーンにおける偏光シー
ト層の部分側断面図である。
【符号の説明】
1…光拡散シート層 2…接着層 3…偏光シート層
4a…第1反射層 4b…第2反射層 5…光反射層 6…基材層 7…染
料 14…透明樹脂 15…透明樹脂 18…光反射剤 1
9…光拡散剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−156440(JP,A) 特開 平4−338937(JP,A) 特開 平6−118509(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/56 G03B 21/60

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射側から順に、少なくとも光拡散シート
    層1と、偏光シート層3と、透明樹脂に光反射剤と光拡
    散剤とを混入したそれぞれ第1反射層4aと第2反射層
    4bとからなる光反射層5と、基材層6とを備え、前記
    第1反射層4aに混入する光反射剤の混入率Laと第2
    反射層4bに混入する光反射剤の混入率Lbとの関係が
    1.0<Lb/La≦5.0であり、且つ前記第1反射
    層4aに混入する光拡散剤の混入率Daと第2反射層4
    bに混入する光拡散剤の混入率Dbとの関係が0≦Db
    /Da<1であることを特徴とする反射型映写スクリー
    ン。
  2. 【請求項2】前記第1反射層4aは、100重量部の透
    明樹脂に対し1〜50重量部の光反射剤が混入され、前
    記第2反射層4bは、100重量部の透明樹脂に対し1
    〜50重量部の光反射剤が混入されている請求項1記載
    の反射型映写スクリーン。
  3. 【請求項3】前記第1反射層4aに混入する光反射剤の
    混入率Laと、第2反射層4bに混入する光反射剤の混
    入率Lbとの関係が、1.25≦Lb/La≦2.0で
    ある請求項1又は請求項2記載の反射型映写スクリー
    ン。
  4. 【請求項4】前記第1反射層4aに混入する光拡散剤の
    混入率Daと、第2反射層4bに混入する光拡散剤の混
    入率Dbとの関係が、0.01≦Db/Da≦0.8で
    ある請求項1乃至請求項3記載の反射型映写スクリー
    ン。
  5. 【請求項5】前記偏光シート層3が、染料吸着若しくは
    染料混入したポリエステルフィルムを一軸延伸処理し、
    且つアニール処理した膜厚20〜150μmのフィルム
    である請求項1乃至請求項4記載の反射型映写スクリー
    ン。
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