JP3018229B2 - 押し出し成型品 - Google Patents

押し出し成型品

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JP3018229B2 JP8075648A JP7564896A JP3018229B2 JP 3018229 B2 JP3018229 B2 JP 3018229B2 JP 8075648 A JP8075648 A JP 8075648A JP 7564896 A JP7564896 A JP 7564896A JP 3018229 B2 JP3018229 B2 JP 3018229B2
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康士 松下
愛子 遠藤
純 谷口
健治 小川
輝幸 中條
義則 中野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、熱可塑性樹脂の
押し出し成型品、さらに詳しくは熱可塑性樹脂の押し出
し成型品において、特定の形状を成す場合において成型
不良を起こしにくい成型品の製造に関するものである。
【0002】
【背景技術】一般に、熱可塑性樹脂の押し出し成型品
は、その外形が複雑である場合には、押し出し成型時に
おける表面温度の低下に際し、その温度変化を均一にす
るための工夫がなされてきた。また、本願発明に関連の
ある技術として、PCT JP94/00351号(国
際公開番号;WO94/20280号)に記載された
「セルロース系微粉粒、木質様成形品および木質様製
品」の技術について簡単に説明する。
【0003】原料としてのセルロース材を粉砕して得た
粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この粉
粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を固
定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混合
し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成形
または射出成形により所望形状に成形する。すると、天
然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも手
触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品の製造方
法及び木質様製品を提供することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来までの技術では、
最終的に製造される押し出し成型品において、その成型
品の外表面を成す基準面から外方向へ突出する突条を備
えている場合、その突条とは反対側の面の押し出しの流
れと突条に流れる流れとの差や、押し出しに応じて生じ
る表面温度低下などの温度変化の影響から成型不良が生
じやすいという問題が生じていた。
【0005】特に、最終的な成型品に付加価値を付ける
ために成型品の材料である樹脂に対して添加物を加える
といった成型方法を採用すると、融解した樹脂の流れに
影響が出て、成型不良の確率が高くなっていた。例え
ば、PCT JP94/00351号(国際公開番号;
WO94/20280号)に記載された「木質様成形
品」の技術を採用した場合の成型方法である。
【0006】本発明が解決すべき課題は、そのような場
合の成型不良を少なくするための技術を提供することに
ある。請求項1記載の発明の目的は、突条を備えた押し
出し成型品において、その成型不良を少なくするための
押し出し成型品を提供することである。請求項2記載
発明の目的は、請求項1記載の発明の目的を、PCT
JP94/00351号に記載された「木質様成形品」
の技術へ応用することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1に記載された発
明は、熱可塑性樹脂の押し出し成型品(10)であっ
て、その成型品(10)は、押し出しの長手方向に形成
され成型品(10)の外表面を成す基準面(11)から
外方向へ突出する突条(12)を備え、基準面(11)
とは反対側に外表面を成す面には、押し出しの長手方向
に沿った複数の細溝(13)を備えたことを特徴とす
る。
【0008】上記における複数の細溝(13)の深さお
よびピッチは、0.3ミリメートルを最小値とし、基準
面(11)およびその反対側の外表面とがなす厚さの1
0分の1から100分の1を目安とし、かかる細溝(1
3)の存在が最終的な成型品に要求される形状からの機
能や性能に影響がない値を選択している。0.3ミリメ
ートルという値が最小値となっているのは、押し出し成
形品の型材に形成できる現在の最小値だからである。
【0009】次に上記した請求項1記載の押し出し成型
品についての作用について説明する。押し出し成型品を
作る際の押し出しの際、基準面とは反対側の外表面を成
す面を形成するために溶融したプラスチックが流れる速
度は、突条側においてプラスチックが流れる速度は異な
るが、長手方向に沿った複数の細溝を形成される際に、
突条側との速度が一定となりやすく、そのため温度変化
も均一になりやすいので、出来上がった成型品に不良品
が生じにくい。特に、細溝(13)を設けなかった従来
の成型品に比べて、細溝(13)を設けた面の成型不良
が減少した。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の押
し出し成型品を技術的に限定したものである。すなわ
ち、押し出し成型品(10)は、セルロース系材料の微
粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末
を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形す
ることによって木目模様を呈するように形成したことを
特徴とする。
【0011】ここで、「セルロース系材料」とは、天然
木材のほか、おがくず、稲藁、バカスなどを含む。「樹
脂」とは、硬質樹脂、軟質樹脂を含み、例えば塩化ビニ
ル樹脂、発砲塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂などであ
る。「微粉末」とは、酸化チタン、フェライト、アルミ
ニウム、ニッケル、銀などの金属材料、またはセラミッ
ク、炭酸カルシウム等の非金属材料である。
【0012】樹脂に混合する粉体の割合は、30重量%
を越えないようにしている。成形時の流動性が悪くな
り、成形に支障があるからである。「樹脂を着色」する
材料とは、有色顔料であり、例えば酸化鉄、カドミウム
イエロー、カーボンブラックなどの無機顔料である。上
記した方法にて成型した成型品は、複雑な断面形状をな
していても木目模様を呈するので、建物内部の化粧部品
などに用いるのに適している。換言すれば、天然の木材
を切削加工したのでは手間がかかるような断面形状の部
材であっても、木目模様を呈する成型品として提供でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態および図
面に基づいてさらに詳しく説明する。ここで使用する図
面は、図1ないし図5である。図1は、本願発明の概念
を示すための斜視図である。図2は、本願発明における
使用部分の部分拡大図である。図3は、本願発明の概念
を示すための斜視図である。図4は、本願発明の実施の
形態が実際に使われる場面を示す垂直断面図である。図
5は、図4において使用された押し出し成型品の拡大断
面図である。
【0014】図1に示したのは、熱可塑性樹脂の押し出
し成型品10であって、その成型品10は、押し出しの
長手方向に形成され成型品10の外表面を成す基準面1
1から外方向へ突出する突条12を備え、基準面11と
は反対側に外表面を成す面には、押し出しの長手方向に
沿った複数の細溝13を備えている。細溝13の深さH
およびピッチPは、図2に示しており、その寸法は、か
かる細溝13の存在が最終的な成型品に要求される形状
からの機能や性能に影響がない値を選択している。
【0015】基準面11における長手方向には、固定目
印溝14が設けられている。図3に示すように、この成
型品10の細溝13を被固定体20の表面へ当接させ、
被固定体20へ固定して使用するものである。そして、
この固定目印溝14は、被固定体20へ固定する際に固
定釘30やネジを用いる場合の目安となる。細溝13
は、成型品10を被固定体20の表面へ当接させ、接着
剤を用いて固定する場合には、接着剤溜まりとしての役
割をも果たす。
【0016】図4は、建物室内の出入口部分を示す垂直
断面図である。ここにおいて、壁パネル22によって形
成される開口部の開口面を覆うのは、開口枠20Aであ
り、その開口枠20Aに対しては、戸当たり22が固定
されるとともに、一方の室内側の端部に本発明の一の実
施形態である見込枠10Aが固定される。開口枠20A
は、図1ないし図3を用いた説明において、成型品10
が固定される被固定体20に相当する。
【0017】図5に示すように、見込枠10Aは、
「上」の字形をなしており、基準面11から突出する突
条12を、図4に示す被挿入体40へ挿入することによ
って被挿入体40を固定する。突条12には、かかる挿
入固定が確実になるように、溝を設けている。この見込
枠10Aは、樹脂として塩化ビニル樹脂、微粉末として
炭酸カルシウムを採用し、カーボンブラックなどの無機
顔料を混合し、樹脂に混合する粉体の割合は、10〜2
0重量%とした。そのため、天然の木目に近い木目模様
を呈する。
【0018】基準面11とは反対側には細溝13が設け
られており、この細溝13の存在により見込枠10A
は、成型不良が生じにくい。もし、この見込枠10Aを
天然木から削り出したのでは大変な手間がかかるが、押
出成形によって形成できるので、製造が容易であり、品
質も一定に保ちやすい。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、突条を備
えた押し出し成型品において、その成型不良を少なくす
るための押し出し成型品を提供することができた。請求
項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明を、PC
T JP94/00351号に記載された「木質様成形
品」の技術へ応用することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の概念を示すための斜視図である。
【図2】本願発明における使用部分の部分拡大図であ
る。
【図3】本願発明の概念を示すための斜視図である。
【図4】本願発明の実施の形態が実際に使われる場面を
示す垂直断面図である。
【図5】図4において使用された押し出し成型品の拡大
断面図である。
【符号の説明】
10 成型品 10A 見込枠 11 基準面 12 突条 13 ヘアライン(複数の細溝) 14 固定目印
溝 20 被固定体 20A 開口枠 21 壁パネル 22 戸当たり 30 固定釘 40 被挿入体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 健治 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内 (72)発明者 中條 輝幸 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内 (72)発明者 中野 義則 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内 審査官 加藤 友也 (56)参考文献 特開 昭62−17261(JP,A) 特開 昭62−238724(JP,A) 特開 平6−41318(JP,A) 特開 平7−246647(JP,A) 特開 平8−169092(JP,A) 特開 平8−238607(JP,A) 特開 昭61−230931(JP,A) 特開 平6−39818(JP,A) 実開 昭63−188106(JP,U) 国際公開94/20280(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂の押し出し成型品であって、 その成型品は、押し出しの長手方向に形成され、成型品
    の外表面を成す基準面から外方向へ突出する突条を備
    え、 基準面とは反対側に外表面を成す面には、押し出しの
    手方向に沿った複数の細溝を備えたことを特徴とする押
    し出し成型品。
  2. 【請求項2】 セルロース系材料の微粉末の表面にこの微
    粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成し
    た粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目
    模様を呈するように形成したことを特徴とする請求項1
    記載の押し出し成型品。
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