JP3018210B2 - パウチ - Google Patents

パウチ

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JP3018210B2
JP3018210B2 JP3291084A JP29108491A JP3018210B2 JP 3018210 B2 JP3018210 B2 JP 3018210B2 JP 3291084 A JP3291084 A JP 3291084A JP 29108491 A JP29108491 A JP 29108491A JP 3018210 B2 JP3018210 B2 JP 3018210B2
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秀之 竹田
紀行 川島
健次 藤森
作三 塚田
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パウチ(写真や氏名・
所属・身分等の文字情報を有するカード等が透光性プラ
スチック膜をもって剥離不能に永久的に接着カバーされ
ているカード状体)の改良に関する。特に、偽造を困難
にして、偽造を防止することが可能なようにする改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】身分証明書、運転免許証、IDカード等
のカードや、パスポートブックの写真のカバー用材等に
パウチが使用される。
【0003】これらパウチは、その用途等の目的から偽
造されてはならないことは明らかである。こゝで、偽造
が困難であるパウチの従来技術に係る1例を図を参照
して説明する。
【0004】図従来技術に係るパウチの断面図であ
る。図において、1は合成樹脂の透光性膜であり、2は
例えばポリオレフィン樹脂よりなる熱接着剤の膜であ
り、上記の透光性膜1の1面に形成される。5は強力接
着剤の膜であり、写真8に対応して上記の熱接着剤の膜
2上に形成される。9は写真8の台紙であり、文字情報
が記載されている。
【0005】偽造する目的をもって、上記の構成のパウ
チの融着面を、機械的に剥離すると、上記の強力接着剤
の膜5の強力な接着力によって写真8の表層が、上記
の例えばポリオレフィン樹脂よりなる熱接着剤の膜を介
して、上記の透光性膜1に接着されたまゝ剥離されるの
で、この透光性膜1を再利用しようとしても、剥離され
写真8の表層が透光性膜1上に残存しているから
造であることが一目瞭然であり、上記の構成のパウチは
偽造防止に有効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、要部断面図
が図4に示されている上記の従来技術に係るパウチは、
偽造を目的として、上記の透光性膜の全面を加熱しな
がら融着面を剥離すると、加熱によって上記の強力接着
剤の膜の接着力が低下するので、写真の表層を損傷
することなく写真を透光性膜から剥離することがで
き、したがって、融着されていた透光性膜の面は、こ
れが剥離された後も全く剥離前の状態と変わるところが
ないので、写真を擦り換えた後、上記の剥離された透
光性膜を再度貼着してパウチを再生することができ、
そのため、パウチを偽造することが全く不可能とは云え
ないと云う欠点を有している。
【0007】本発明の目的は、この欠点を解消すること
にあり、パウチ(透光性膜を加熱しながら融着面を剥
離しても透光性膜が損傷を受けずに剥離されることがで
きず、そのため、その透光性膜を再度貼着してパウチを
偽造しようとしても、偽造であることが明瞭に識別で
き、そのため、偽造を困難にして偽造を防止することが
可能なパウチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記のい
ずれの手段をもっても達成される。
【0009】第1の手段(図1参照)は、透光性膜
(1)の1面に軟化温度の高い第1の熱接着剤の膜
(2)が形成され、この第1の熱接着剤の膜(2)の一
部の領域に軟化温度の低い第2の熱接着剤の膜(3)が
島状に形成され、前記の第1の熱接着剤の膜(2)
前記の第2の熱接着剤の膜(3)が島状に点在し、前
記の第1の熱接着剤の膜(2)上の前記の第2の熱接着
剤の膜(3)が存在しない領域と前記の第2の熱接着剤
の膜(3)との上の少なくとも一部領域に印刷インキの
膜(4)が形成されてなる膜状体のカードよりなるパウ
チである。
【0010】第2の手段(図2参照)は、透光性膜
(1)の1面に軟化温度の高い第1の熱接着剤の膜
(2)が形成され、この第1の熱接着剤の膜(2)の一
部の領域に軟化温度の低い第2の熱接着剤の膜(3)が
島状に形成されて、前記の第1の熱接着剤の膜(2)上
に前記の第2の熱接着剤の膜(3)が島状に点在し、前
記の第1の熱接着剤の膜(2)上の前記の第2の熱接着
剤の膜(3)が存在しない領域と前記の第2の熱接着剤
の膜(3)との上に、変性されてもよいポリエチレンま
たは変性されてもよいポリプロピレンとα,βエチレン
性不飽和カルボン酸との共重合体よりなる強力接着剤の
膜(5)が形成され、その上の一部領域に印刷インキの
膜(4)が形成されてなる膜状体のカードよりなるパウ
チである。
【0011】第3の手段(図参照)は、透光性膜
(1)の1面に軟化温度の高い第1の熱接着剤の膜
(2)が形成され、この第1の熱接着剤の膜(2)の一
部の領域に軟化温度の低い第2の熱接着剤の膜(3)が
島状に形成されて、前記の第1の熱接着剤の膜(2)上
に前記の第2の熱接着剤の膜(3)が島状に点在し、前
記の第1の熱接着剤の膜(2)上の前記の第2の熱接着
剤の膜(3)が存在しない領域と前記の第2の熱接着剤
の膜(3)との上の一部領域に印刷インキの膜(4)が
形成され、その上に変性されてもよいポリエチレンまた
は変性されてもよいポリプロピレンとα,βエチレン性
不飽和カルボン酸との共重合体よりなる強力接着剤の膜
(5)が形成されている膜状体のカードよりなるパウチ
である。
【0012】上記の構成において、前記の印刷インキの
膜(4)は、可視光領域においておゝむね透明であり、
紫外光領域において強い反射特性を有する印刷インキの
膜であると効果は特に顕著である。
【0013】上記の第1の手段の構成において、前記の
印刷インキの膜(4)の下層をなす前記の第1の熱接着
剤の膜(2)上に前記の第2の熱接着剤の膜(3)が存
在しない領域と前記第2の熱接着剤の膜(3)とは、
前記の第1の熱接着剤の膜(2)の上に前記の第2の熱
接着剤の膜(3)がランダムに分散して島状に分布して
なる層であると効果は特に顕著である。
【0014】上記の第2の手段と第3の手段との構成に
おいて、前記の強力接着剤の膜(5)の下層をなす、前
第1の熱接着剤の膜(2)上に前記第2の熱接着
剤の膜(3)が存在しない領域と前記の第2の熱接着剤
の膜(3)と、または、前記の印刷インキの膜(4)の
下層をなす、前記の第1の熱接着剤の膜(2)上の前記
の第2の熱接着剤の膜(3)が存在しない領域と前記の
第2の熱接着剤の膜(3)とは、前記の第1の熱接着剤
の膜(2)の上に前記の第2の熱接着剤の膜(3)がラ
ンダムに分散して島状に分布してなる層であると効果は
特に顕著である。
【0015】
【作用】従来技術に係るパウチは、これを加熱して接着
剤の膜を軟化させながら、巧妙に剥離すれば透光性膜の
面を剥離前の状態と変らないようにし、これを再利用す
ことができるので、偽造することが可能である。
【0016】しかし、本発明の第1の手段(図1参照)
に係るパウチにおいでは、写真等8の下に印刷インキの
膜4が島状に設けられており、この印刷インキの膜4の
一部は軟化温度の低い熱接着剤の膜3の上に設けられて
いるので、パウチを加熱しながら、如何に巧妙にパウチ
を剥離しても、上記の軟化温度の低い熱接着剤の膜3が
溶融し、上記の印刷インキの膜4の一部は写真等8の上
に移動し、印刷インキの膜4の残余の一部は第1の熱接
着剤の膜2に付着して残留することになり、印刷インキ
の膜4は分断されて均一には剥離されないことになり、
偽造はできないことになる。また、本発明の第2の手段
(図2参照)に係るパウチにおいては、写真等8の下に
印刷インキの膜4が島状に設けられており、その下に強
力接着剤の膜5が設けられ、この強力接着剤の膜5の一
部は軟化温度の低い熱接着剤の膜3の上に設けられてい
るので、パウチを加熱しながら、如何に巧妙にパウチを
剥離しても、上記の軟化温度の低い熱接着剤の膜3が溶
融し、上記の印刷インキの膜4の一部は写真等8の上に
移動し、印刷インキの膜4の残余の一部は、強力接着剤
の膜5と共に第1の熱接着剤の膜2に付着して残留する
ことになり、印刷インキの膜4は分断されて均一には剥
離されないことになり、偽造はできないことになる。
らに、本発明の第3の手段(図3参照)に係るパウチに
おいては、写真等8の下に強力接着剤の膜5が設けられ
ており、その下に印刷層4が島状に設けられ、この印刷
インキの膜4の一部は軟化温度の低い熱接着剤の膜3の
上に設けられているので、パウチを加熱しながら、如何
に巧妙にパウチを剥離しても、上記の軟化温度の低い熱
接着剤の膜3が溶融し、上記の印刷インキの膜4の一部
は写真等8の上に移動し、印刷インキの膜4の残余の一
部は第1の熱接着剤の膜2に付着して残留することにな
り、印刷インキの膜4は分断されて均一には剥離されな
いことになり、偽造はできないことになる。特に、第2
・第3の手段のように、強力接着剤の膜5も使用されて
いる場合は、印刷インキの膜4の一部と写真等8との接
着力がより強くなり、印刷インキの膜4の一部の写真等
の上へ移動はより確実に行われて、印刷インキの膜
4の分断効果はより確実になり、偽造防止効果もより確
実になる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の三つの実施
例に係るパウチについて説明する。
【0018】第1実施例(請求項1に対応) 図1は本発明の第1実施例(請求項1に対応)に係るパ
ウチの要部断面図である。
【0019】図において、1は合成樹脂例えばポリエス
テルの透光性膜であり、2は例えばポリオレフィン樹脂
よりなる軟化温度の高い熱接着剤よりなる第1の熱接着
剤の膜であり、上記の透光性膜1の1面に塗布・乾燥し
て形成される。3は本発明の要旨に係る軟化温度の低い
第2の熱接着剤の膜であり、上記の第1の熱接着剤の膜
2の一部領域に島状に塗布・乾燥して形成される。4は
印刷インキの膜であり、その上に上記の第2の熱接着剤
の膜3が島状に形成されている上記の第1の熱接着剤の
膜2の一部領域上に形成されている。6は上記の透光性
膜1と軟化温度の高い第1の熱接着剤の膜2と軟化温度
の低い第2の熱接着剤の膜3と印刷インキの膜4とをも
って構成される膜状体である。8は写真であり、9は氏
名・所属・身分等の文字情報が記載された写真用台紙で
ある。
【0020】上記の印刷インキの膜4が写真8の面上
接触することになるように膜状体6と写真用台紙9とを
重ね、加熱・加圧して両者を融着する。
【0021】このようにして製造されたパウチを、偽造
する目的をもって、パウチを加熱して膜状体6と写真
8との融着面を剥離しようとすると、この加熱によっ
軟化温度の低い第2の熱接着剤の膜3が溶融するの
で、この第2の熱接着剤の膜3上に形成されてい印刷
インキの膜4は第1の熱接着剤の膜2から剥離して写真
上に移動し、他方、第1の熱接着剤の膜2上に形成さ
れてい残余の印刷インキの膜4は第1の熱接着剤の膜
2上にそのまゝ残留し、その結果、印刷インキの膜4は
膜状体6の上と写真8の上とに分断されることになり、
偽造のために剥離 しようとする努力の前後において印刷
インキの膜4の状態は全く変化してしますから、偽造す
ることはできない。
【0022】なお、上記の印刷インキは可視光で識別で
きるものでも、可視光ではおゝむね透明であるが紫外線
に対して発色するかまたは大きな反射率を有するもので
もよい。
【0023】第2実施例(請求項2対応) 図2は本発明の第2実施例(請求項2に対応)に係るパ
ウチの要部断面図である。
【0024】第2実施例が第1実施例と相違する点は、
第2実施例においては印刷インキの膜4の下層に強力
接着剤の膜5が形成されており、その結果、軟化温度の
低い第2の熱接着剤の膜3が、第1の熱接着剤の膜2と
強力接着剤の膜5との間に形成されていることである。
【0025】図において、5は強力接着剤の膜であり、
第2の熱接着剤の膜3がその上に島状に形成されている
第1の熱接着剤の膜2の上に形成されている。材料は
変性されてもよいポリエチレンまたは変性されてもよい
ポリプロピレンとα,βエチレン性不飽和カルボン酸と
の共重合体であり、写真との接着性優れている強力接
着剤である。4は印刷インキの膜であり、強力接着剤の
膜5の上に形成されている。7は膜状体であり、上記の
透光性膜1と第1の熱接着剤の膜2と第2の熱接着剤の
膜3と強力接着剤の膜5と印刷インキの膜4とをもって
構成される。8は写真であり、9は氏名・所属・身分等
の文字情報が記載された写真用台紙である。
【0026】本実施例のパウチを、偽造する目的をもっ
て加熱して、膜状体7と写真8との融着面を剥離しよう
とすると、この加熱によって、軟化温度の低い第2の熱
接着剤の膜3が溶融するので、この第2の熱接着剤の膜
3上に強力接着剤の膜5を介して形成されている印刷イ
ンキの膜4は写真8上に移動し、他方、強力接着剤の膜
5を介して第1の熱接着剤の膜2上に形成されている残
余の印刷インキの膜4は第1の熱接着剤の膜2上にその
まま残留することになる。この時、写真8との接着力が
優れている強力接着剤の膜5の接着力と軟化温度の低い
第2の熱接着剤の膜3の溶融とが相乗的に作用して、第
2の熱接着剤の膜3に対応する領域に形成された印刷イ
ンキの膜4は、より確実に写真8の上に移動することに
なる。その結果、印刷インキの膜4は膜状体7の上と写
真8の上とに分断されることになり、偽造のために剥離
しようとする努力の前後において印刷インキの膜4の状
態は全く変化するから、偽造することはできない。その
結果、第1実施例(請求項に対応)の効果より、さら
に優れている。
【0027】なお、本実施例の場合の印刷インキも第1
実施例の場合と同様、可視光で識別できるものでも、可
視光ではおゝむね透明であるが紫外線に対して発色する
かまたは大きな反射率を有するものでもよい。
【0028】第3実施例(請求項3に対応) 図3は本発明の第3実施例(請求項3に対応)に係るパ
ウチの要部断面図である。
【0029】第3実施例が第2実施例と相違する点は、
図示する膜状体71を構成する印刷インキの膜4と強力
接着剤5との配置が逆にされていることである。すなわ
ち、強力接着剤の膜5の下層に印刷インキの膜4が形成
されており、その結果、軟化温度の低い第2の熱接着剤
の膜3が、第1の熱接着剤の膜2と印刷インキの膜4を
有する強力接着剤の膜5との間に形成されていることで
ある。
【0030】図において、第2の熱接着剤の膜3は第1
の熱接着剤の膜2の上に島状に形成されている。この島
状に形成されている第2の熱接着剤の膜3と、第2の熱
接着剤の膜3がその上に島状に形成されている第1の熱
接着剤の膜2との上に、印刷インキの膜4が形成されて
いる。この印刷インキの膜4をカバーして、強力接着
の膜5が形成されている。この強力接着剤の膜5の材料
は、変性されてもよいポリエチレンまたは変性されても
よいポリプロピレンとα,βエチレン性不飽和カルボン
酸との共重合体であり、写真との接着性が優れている。
71は膜状体であり、上記の透光性膜1と第1の熱接着
剤の膜2と第2の熱接着剤の膜3と印刷インキの膜4と
強力接着剤の膜5と印刷インキの膜4とをもって構成さ
れる。8は写真であり、9は氏名・所属・身分等の文字
情報が記載された写真用台紙である。
【0031】本実施例のパウチを、偽造する目的をもっ
て加熱して、膜状体71と写真8との融着面を剥離しよ
うとすると、この加熱によって、軟化温度の低い第2の
熱接着剤の膜3が溶融するので、この第2の熱接着剤の
膜3上に形成されている印刷インキの膜4は、強力接着
剤の膜5と共に写真8上に移動し、他方、残余の印刷イ
ンキの膜4は、強力接着剤の膜5と共に第1の熱接着剤
の膜2上にそのまゝ残留することになる。この時、写真
8との接着力が優れている強力接着剤の膜5の接着力と
軟化温度の低い第2の熱接着剤の膜3の溶融とが相乗的
に作用して、第2の熱接着剤の膜3に対応する領域に形
成された印刷インキの膜4は、より確実に写真8の上に
移動することになる。その結果、印刷インキの膜4は膜
状体71の上と写真8の上とに分断されることになり、
偽造のために剥離しようとする努力の前後において印刷
インキの膜4の状態は全く変化するから、偽造すること
はできない。その効果は、第1実施例(請求項に対
応)の効果より、さらに優れている。
【0032】なお、本実施例の場合の印刷インキも第1
実施例の場合と同様、可視光で識別できるものでも、可
視光ではおゝむね透明であるが紫外線に対して発色する
かまたは大きな反射率を有するものでもよい。
【0033】上記したいづれの場合においても、第1の
熱接着剤の膜(2)の上に第2の熱接着剤の膜(3)が
ランダムに分散して島状に分布していると、効果は特に
顕著である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係るパウ
チは、透光性膜の1面に軟化温度の高い第1の熱接着剤
の膜が形成され、この第1の熱接着剤の膜の一部領域に
軟化温度の低い第2の熱接着剤の膜が島状に形成され、
上記の第2の熱接着剤の膜の上と、上記の第2の熱接着
剤の膜がその上に島状に形成されている第1の熱接着剤
の膜の一部領域との上に印刷インキの膜が形成されてい
るか、または、上記の第2の熱接着剤の膜の上と、上記
の第2の熱接着剤の膜がその上に島状に形成されている
第1の熱接着剤の膜の一部領域との上に強力接着剤の膜
が形成され、その上に印刷インキの膜が形成されている
か、もしくは、上記の第2の熱接着剤の膜の上と、上記
の第2の熱接着剤の膜がその上に島状に形成されている
第1の熱接着剤の膜の一部領域との上に印刷インキの膜
が形成されており、その上に、強力接着剤の膜が形成さ
れているかされている膜状体のカードよりなるパウチで
あるので、本発明に係るパウチを、偽造する目的をもっ
て、加熱して、膜状体と写真との融着面を剥離しようと
すると、この加熱によって、軟化温度の低い第2の熱接
着剤の膜が溶融するので、この第2の熱接着剤の膜が存
在する領域に対応する領域に形成されている印刷インキ
の膜が写真上に移動し、他方、第2の熱接着剤の膜が存
在しない領域に対応する領域に形成されている印刷イン
キの膜はそのまゝ残留し、その結果、印刷インキの膜は
膜状体の上と写真の上とに分断されることになり、偽造
のために剥離しようとする努力の前後において印刷イン
キの膜の状態は全く変化するから、偽造することはでき
なくなり、したがって、本発明は、偽造を困難にして、
偽造を防止することができるパウチを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るパウチを説明する要
部断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るパウチを説明する要
部断面図である。
【図3】本発明の第3実施例に係るパウチを説明する要
部断面図である。
【図4】従来技術に係るパウチの1例の断面図である。
【符号の説明】
1 透光性膜 2 第1の熱接着剤の膜 3 第2の熱接着剤の膜 4 印刷インキの膜 5 強力接着剤の膜 6、7、71 膜状体 8 写真等 9 写真用台紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤森 健次 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋 インキ製造株式会社内 (72)発明者 塚田 作三 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋 インキ製造株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−79432(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 15/10 501 B32B 7/12 B32B 27/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性膜(1)の1面に軟化温度の高い第
    1の熱接着剤の膜(2)が形成され、該第1の熱接着剤
    の膜(2)の一部の領域に軟化温度の低い第2の熱接着
    剤の膜(3)が島状に形成されて、前記第1の熱接着剤
    の膜(2)上に前記第2の熱接着剤の膜(3)が島状に
    点在し、前記第1の熱接着剤の膜(2)上の前記第2の
    熱接着剤の膜(3)が存在しない領域と前記第2の熱接
    着剤の膜(3)との上の少なくとも一部領域に印刷イン
    キの膜(4)が形成されてなる膜状体のカードよりなる
    ことを特徴とするパウチ。
  2. 【請求項2】 透光性膜(1)の1面に軟化温度の高い第
    1の熱接着剤の膜(2)が形成され、該第1の熱接着剤
    の膜(2)の一部の領域に軟化温度の低い第2の熱接着
    剤の膜(3)が島状に形成されて、前記第1の熱接着剤
    の膜(2)上に前記第2の熱接着剤の膜(3)が島状に
    点在し、前記第1の熱接着剤の膜(2)上の前記第2の
    熱接着剤の膜(3)が存在しない領域と前記第2の熱接
    着剤の膜(3)との上に、変性されてもよいポリエチレ
    ンまたは変性されてもよいポリプロピレンとα,βエチ
    レン性不飽和カルボン酸との共重合体よりなる強力接着
    剤の膜(5)が形成され、その上の一部領域に印刷イン
    キの膜(4)が形成されてなる膜状体のカードよりなる
    ことを特徴とするパウチ。
  3. 【請求項3】 透光性膜(1)の1面に軟化温度の高い第
    1の熱接着剤の膜(2)が形成され、該第1の熱接着剤
    の膜(2)の一部の領域に軟化温度の低い第2の熱接着
    剤の膜(3)が島状に形成されて、前記第1の熱接着剤
    の膜(2)上に前記第2の熱接着剤の膜(3)が島状に
    点在し、前記第1の熱接着剤の膜(2)上の前記第2の
    熱接着剤の膜(3)が存在しない領域と前記第2の熱接
    着剤の膜(3)との上の一部領域に印刷インキの膜
    (4)が形成され、その上に変性されてもよいポリエチ
    レンまたは変性されてもよいポリプロピレンとα, βエ
    チレン性不飽和カルボン酸との共重合体よりなる強力接
    着剤の膜(5)が形成されてなる膜状体のカードよりな
    ることを特徴とするパウチ。
  4. 【請求項4】 前記印刷インキの膜(4)は、可視光領
    域においておゝむね透明であり、紫外光領域において強
    い反射特性を有する印刷インキの膜であることを特徴と
    する請求項1、2、または、3記載のパウチ。
  5. 【請求項5】 前記印刷インキの膜(4)の下層をなす
    前記第1の熱接着剤の膜(2)上に前記第2の熱接着剤
    の膜(3)が存在しない領域と前記第2の熱接着剤の膜
    (3)とは、前記第1の熱接着剤の膜(2)の上に前記第
    2の熱接着剤の膜(3)がランダムに分散して島状に分
    布してなる層であることを特徴とする請求項1記載のパ
    ウチ。
  6. 【請求項6】 前記強力接着剤の膜(5)の下層をなす、
    前記第1の熱接着剤の膜(2)上に前記第2の熱接着剤
    の膜(3)が存在しない領域と前記第2の熱接着剤の膜
    (3)とは、前記第1の熱接着剤の膜(2)の上に前記第
    2の熱接着剤の膜(3)がランダムに分散して島状に分
    布してなる層であることを特徴とする請求項2記載のパ
    ウチ。
  7. 【請求項7】 前記印刷インキの膜(4)の下層をな
    す、前記第1の熱接着剤の膜(2)上の前記第2の熱接
    着剤の膜(3)が存在しない領域と前記第2の熱接着剤
    の膜(3)とは、前記第1の熱接着剤の膜(2)の上に
    前記第2の熱接着剤の膜(3)がランダムに分散して島
    状に分布してなる層であることを特徴とする請求項3記
    載のパウチ。
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