JP4549524B2 - 情報が隠蔽されたシートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートやカード上の情報を、金属箔を積層して被覆することにより隠蔽し、使用時には、その金属箔を剥離、除去して、情報をみることができる、情報が隠蔽されたシートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート上やカード上の情報を、スクラッチ層を積層して隠蔽したものは、商店等で客に渡し、客がスクラッチ層を除去して、当り、もしくは外れが確認できるので、「くじ」としてよく使用されている。また、パスワードやID番号(個人の確認用番号)を記録したシートを、郵送等の手段で送る際に、不用意に他人に見られることを防止する等、重要な情報を隠蔽し、しかも、必要なときに、簡易にスクラッチ層を除去して、情報をみることができるため、種々の用途にも利用されている。
【0003】
上記の従来技術において、スクラッチ層は、樹脂バインダ中にアルミニウム粉末等の高隠蔽性の粉末を練り込んで隠蔽性を高くしたインキ組成物を用い、印刷法によって形成される。便宜的に、このタイプのスクラッチ層を「練り込みタイプのスクラッチ層」と称する。
しかし、実際には、情報が記録された上に、練り込みタイプのスクラッチ層のみを設けたものでは、支障を生じることがあるので、練り込みタイプのスクラッチ層以外の層の積層を必要とする。
【0004】
例えば、紙上に文字等の情報を印刷した上に、練り込みタイプのスクラッチ層を直接に形成したスクラッチシートを、その練り込みタイプのスクラッチ層を擦って除去しようとすると、文字等の情報の一部が練り込みタイプのスクラッチ層と共に、削り取られることがあるので、この解消を図る目的で、文字等の情報を印刷した上に透明樹脂層を形成する。
また、練り込みタイプのスクラッチ層は比較的もろいため、除去の操作以外の外力、不注意による接触等により、剥離すると、情報を隠蔽する機能が損なわれるので、その解消を図る目的で、練り込みタイプのスクラッチ層上に保護層が積層される。
【0005】
そこで、練り込みタイプのスクラッチ層の持つ欠点を解消しようとする試みとして、特開2000−25374号公報には、金属箔をスクラッチ層として積層することが提案されており、従来の練り込みタイプのスクラッチ層を積層する際のように、透明樹脂層や保護層を積層しなければならない欠点は、一応解消された。
ただ、金属箔は、表面が平滑であるため、金属箔1枚だけでは、記録面の文字等の僅かな凹凸が金属箔を通して浮き出てしまうので、この公報においては、金属箔を少なくとも2枚使用することを必要条件としており、このため、金属箔の転写を2回行なうか、2枚の金属箔を転写可能な転写シートを用意する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、練り込みタイプのスクラッチ層に代えて、金属箔を転写してスクラッチ層とする際に、転写された金属箔の表面に記録面の文字等が浮き出す欠点を解消することを課題とする。
【0007】
【課題を解決する手段】
本発明者が種々の層の積層等の加工を施した基材に印刷して文字を形成し、その上に、金属層を転写可能な転写シートを用いて転写を試みたところ、施した層によっては、金属層上に文字の凹凸が浮き出さないものが見られたことから、検討を重ねたところ、特定の熱的特性を有する樹脂の層を下方に形成した上に、金属層を転写することにより、文字の凹凸が浮き出すこと無く、金属層の転写が可能であることが判明し、本発明に到達した。
【0008】
第1の発明は、基材シート上に、合成樹脂からなる低軟化点樹脂層および着色樹脂組成物からなる秘匿すべき印刷模様層を、前記低軟化点樹脂層側が前記基材シート側となるよう積層し、次に秘匿すべき印刷模様層上に金属薄膜を加熱および加圧により積層することにより、前記秘匿すべき印刷模様層を前記低軟化点樹脂層中に埋め込むことを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法に関するものである。第の発明は、合成樹脂からなる低軟化点樹脂層上に着色樹脂組成物からなる秘匿すべき印刷模様層が積層された積層体を、基材シート内に、前記基材シートの上面より透視可能に、かつ前記秘匿すべき印刷模様層側が上側になるよう積層し、次に、前記秘匿すべき印刷模様層上に相当する区域の前記基材シート上に、金属薄膜を加熱および加圧により積層することにより、前記秘匿すべき印刷模様層を前記低軟化点樹脂層中に埋め込むことを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法に関するものである。第の発明は、第または第の発明において、前記基材シートとして、熱可塑性樹脂からなるものを使用することを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法に関するものである。第の発明は、第または第の発明において、前記低軟化点樹脂層の軟化温度が、前記秘匿すべき印刷模様層を構成する前記着色樹脂組成物の軟化温度よりも低いことを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法に関するものである。第の発明は、第の発明において、前記低軟化点樹脂層の軟化温度が、前記秘匿すべき印刷模様層を構成する前記着色樹脂組成物の軟化温度、および前記基材シートを構成する前記熱可塑性樹脂の軟化温度よりも低いことを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、情報が隠蔽されたシートの基本的な構造を示す図である。図1(a)に平面図で示すように、情報が隠蔽されたシート1は、紙やプラスチック等の基材シート2上の一部に、低軟化点樹脂層3が積層されており、低軟化点樹脂層3上に、図中、「abc」等の文字で示す、秘匿すべき印刷模様層4が積層されており、秘匿すべき印刷模様層上を含む低軟化点樹脂層3上に、金属薄膜5が積層されたものである。図1(a)中、金属薄膜5の左側を除去して、下層の秘匿すべき印刷模様層4および低軟化点樹脂層3を見えるように描いたが、実際には、金属薄膜5は、少なくとも秘匿すべき印刷模様層4の全部を被覆するよう積層されている。
【0010】
上記の、情報が隠蔽されたシート1は、図1(b)に断面図で示すように、秘匿すべき印刷模様層4が、低軟化点樹脂層3の上面と秘匿すべき印刷模様層4の上面とが同一平面をなすよう積層されている。
【0011】
基材シート2としては、紙、プラスチック、もしくは金属の薄いフィルム状(金属の場合であれば箔状)、シート状、もしくは板状のものを、各々の単独か、もしくは任意に組み合わせて複合したものを使用することができる。
用途によって必要な剛性、フレキシブルさ、加工の際の接着性、もしくは印刷適性等を考慮して選択する。エンボスによる凸状文字を形成するときは、エンボス加工適性を有するものを選択して使用する。
【0012】
報が隠蔽されたシート1は、図1に示すように、プラスチックカードの体裁を取ってもよいから、加工の適性から、塩化ビニル樹脂シートを基材シート2としてもよいが、焼却の際に問題が生じにくいポリオレフィン系樹脂や、エンボス可能な非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂等のシート、あるいは非結晶性ポリエチレンテレフタレート樹脂とポリカーボネート樹脂とがブレンドされた耐熱樹脂を使用することも好ましい。プラスチックシートを用いる場合には、白色等の隠蔽色のものや、透明なものを組み合わせて使うことがある。
【0013】
そのほか、プラスチックとしては、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)、セルロースジアセテート樹脂、セルローストリアセテート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂等)、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂、もしくはその他の樹脂のシートも使用できる。
これらのほか、耐熱性を要求される場合には、熱硬化性樹脂の硬化物からなるシート、たとえば、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、フェノール樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等のシートも用いることができる。
【0014】
報が隠蔽されたシート1は、主に、基材シート2の素材、もしくは形状を種々変更することにより、または基材シート2上の、低軟化点樹脂層3、秘匿すべき情報の印刷模様層4、および金属薄膜5を形成する以外の区域に、種々の手段による記録を行なう等により、種々の用途に向けることができる。
【0015】
紙を基材シート2とするものは、一般的な書類、証明書、株券、証券、各種金券、商品券、もしくは交通機関の切符等の用途に向く。プラスチックを基材シート2とするものは、クレジットカード、預貯金用カード、プリペイドカード、身分証明証、運転免許証等の用途に向く。
【0016】
基材シート2には、秘匿すべき印刷模様層4以外にも、通常の印刷模様層を有していてよい。なお、印刷模様層とは、秘匿すべきかどうかにかかわらず、文字、図形、記号、もしくは写真等が、印刷により形成されたものを指すが、さらに単なる着色層を含んでもよい。
これらの印刷模様層が有する情報は、一見して把握できるものにかぎることなく、暗号等により、単なる外観からは認識できない特別な意味を持たせたものでもよいし、バーコードやその他の様式により、信号化されたものでもよい。また、通常、目で見える大きさだけでなく、ごく小さいものでもよいし、通常は見えないが、見えるようにする適当な手段により、読み取れる印刷模様層であってもよい。
【0017】
基材シートには、印刷模様層を形成する以外に、磁気記録層を形成して磁気記録する、ICモジュールを埋め込んで情報を記録する、金属薄膜等を形成し、レーザー書込み等により光学記録を行なう、エンボス版で型押しし、凸部を彩色してエンボス文字を形成する、サインパネルを積層して保有者にサインさせる、写真を貼る、真正品である旨のシール(特にホログラムシール)を貼る等である。
【0018】
低軟化点樹脂層3は、情報が隠蔽されたシート1において、情報の隠蔽性を確実にするための層である。この低軟化点樹脂層3は、加熱により比較的容易に軟化するので、秘匿すべき印刷模様層4を加圧することにより、低軟化点樹脂層3の内部に埋め込むことができるので、結果として、秘匿すべき印刷模様層4が、低軟化点樹脂層3から突出しないようにすることができる。
【0019】
低軟化点樹脂層3を構成する樹脂の軟化点(軟化温度の意味である。)は、情報が隠蔽されたシート1の使用上、常温より充分高いことが好ましいが、情報が隠蔽されたシート1を、熱により損傷することのない、比較的低温であることが好ましく、具体的には、120℃以下、より好ましくは100℃以下である。低軟化点樹脂層3を構成する樹脂の軟化点は、低いほど好ましいが、過度に低いと、情報が隠蔽されたシート1を使用する際の環境温度が上昇したり、不用意に熱源に接近する事により、情報が隠蔽されたシート1の、特に低軟化点樹脂層3のある部分が変形する、もしくは剥離する等の支障を生じる恐れがあるため、低軟化点樹脂層3を構成する樹脂の軟化点は、30℃以上、より好ましくは50℃以上である。
【0020】
低軟化点樹脂層3を構成する樹脂としては、上記の範囲の軟化点を有し、基材シート2や印刷模様層4、および金属薄膜5との接着性を考慮して選択するが、このほか、軟化点の異なる樹脂どうしのブレンドや、軟化点が高い樹脂に可塑剤を配合することにより、軟化点を調整することができる。
【0021】
ところで、基材シート2を構成する素材については、先に述べた通りであるが、基材シート2が軟化点を有する素材から構成されている場合、具体的には、熱可塑性樹脂を主体として構成されている場合には、基材シート2の軟化点が、低軟化点樹脂層3の軟化点よりも高くなるよう、基材シート2を構成する素材の熱可塑性樹脂を選択することが好ましく、このようにすることにより、基材シート2への熱的な影響を排除して、低軟化点樹脂層3を軟化させることが可能になる。
【0022】
もし、基材シート2の軟化点が、低軟化点樹脂層3の軟化点よりも低いと、秘匿すべき印刷模様層4を加熱および加圧した際に、低軟化点樹脂層3が変形しないにもかかわらず、その下層にある基材シート2が圧縮されて変形するため、結果として、秘匿すべき印刷模様層4が、低軟化点樹脂層3から突出したままの状態になる恐れが大きいからである。
【0023】
低軟化点樹脂層3を積層する位置は、図示のように基材シート2の中央の一部に限ることなく、基材シート2の全面に積層してもよい。また、低軟化点樹脂層3は、図示のように基材シート2の上面のみに積層するのではなく、下面のみに積層してもよいし、上面および下面の両方に積層してもよい。
低軟化点樹脂層3は、その上に積層する、秘匿すべき印刷模様層4の大きさに合わせて形成し、秘匿すべき印刷模様層4は、少なくとも低軟化点樹脂層3の上に積層されていることが好ましい。
低軟化点樹脂層3は、図1(b)に示すように、基材シート上に重ねた状態で積層してあっても、あるいは、図1(c)に示すように、低軟化点樹脂層3の一部もしくは全部が基材シート2中に埋め込まれる等してもよい。
【0024】
低軟化点樹脂層3の形成は、低軟化点樹脂層3を構成する樹脂を溶剤で溶解して得られる樹脂溶液を用い、公知の塗布方法、もしくは公知の印刷方法により、基材シート2上に積層することによって行なえる。
あるいは、低軟化点樹脂層3の形成は、そのような層を剥離可能に積層してある転写シートを用いて、基材シート2上に転写することによっても行なえる。
低軟化点樹脂層3は、所望に応じて、着色されたものであってもよいし、秘匿すべき印刷模様層4以外の、通常の印刷模様層を低軟化点樹脂上に積層してあってもよい。
低軟化点樹脂層3の厚みは、少なくとも、秘匿すべき印刷模様層4の厚みと同じか、それ以上であることが好ましく、0.5μm以上、より好ましくは1.0μm以上である。
【0025】
秘匿すべき印刷模様層4は、低軟化点樹脂層3上に積層され、後述する金属薄膜5によって被覆され、隠蔽されるものである。
秘匿すべき印刷模様層4が持つべき情報は、従来技術の説明においても述べたように、「くじ」の当落の表示、パスワードやID番号(個人の確認用番号)等のほか、当事者の個人情報として公開すべきでない情報、公開されると、当事者が不測の損害を蒙る恐れのある情報、もしくは、正当な権利を有するもの以外の者が見るべきでない情報であれば、どのような種類の情報であってもよい。
【0026】
秘匿すべき印刷模様層4は、それが形成され、金属薄膜5で被覆しない状態であれば、目に見えるものであることが普通であるが、目に見えない方式により形成され、紫外線照射によって蛍光発光することにより見える等のものであってもよい。
秘匿すべき印刷模様層4は、文字、図形、もしくは記号、またはそれらと重複するが、キャラクタ、写真、絵画、バーコード、もしくはOCR文字等によって表現されたものであってもよい。
秘匿すべき印刷模様層4の厚みは、低軟化点樹脂層3の厚みを越えないことが好ましい。
【0027】
秘匿すべき印刷模様層4の形成は、低軟化点樹脂層3上への、公知の印刷方法によって行なうほか、秘匿すべき印刷模様層4を剥離可能に積層してある転写シートを用いて、低軟化点樹脂層3上に転写することによって行なってもよい。
なお、秘匿すべき印刷模様層4は、コンピュータのメモリに記憶されたデータに基づいて、種々のプリンタによる出力によったものであってもよい。
なお、秘匿すべき印刷模様層4、および低軟化点樹脂層3を、いずれも転写によって積層する場合においては、両方の層を、互いに接着し、かつ、全体としては剥離可能に積層した転写シートを準備し、その転写シートを用いて基材シート2上に転写すれば、一度の転写により、低軟化点樹脂層3、および秘匿すべき印刷模様層4の両方を転写することができる。
【0028】
金属薄膜5は、下層となる、秘匿すべき印刷模様層4上を被覆し、隠蔽するためのものである。最小限、秘匿すべき印刷模様層4上のみに積層してあれば足りるが、低軟化点樹脂層3が基材シート2の一部に積層されている場合、隠蔽を完全にする意味で、低軟化点樹脂層3の全面積およびその周囲も含めて被覆することが好ましい。金属薄膜5が大きいほど、情報が記録されている位置が分かり難くなるためである。
金属薄膜5を構成する素材としては、経済的な観点からはアルミニウムが好ましいが、アルミニウム以外の、金、銀、銅、亜鉛、錫、ニッケル、もしくはクロム等の金属を用いることができる。
【0029】
これらの素材からなる金属薄膜5は、下層を隠蔽する必要上、蒸着等の気相で形成する場合、厚みが30nm以上であることが好ましく、上限は、隠蔽性の観点からは特に無いが、80nm以下、より好ましくは50nm以下である。
金属薄膜5を金属箔で構成するときは、金属箔単独を取り扱うことが可能であるので、厚みが5μm程度以上であれば、使用できる。上限は特にはないが、経済性を考慮すれば30μm程度である。
【0030】
金属薄膜5は、単独では接着性を有していないので、金属薄膜5を下層と積層する際には、金属薄膜5の下面、もしくは下層となるものの上面のいずれか、もしくは両方に接着剤層を適用し、接着剤層を介して積層する。金属薄膜5の下層が接着性を有していれば、接着剤層を省いてもよい。
金属薄膜5の積層は、金属薄膜5を剥離可能に積層した転写シートを用いて行なってもよい。金属薄膜5の積層時に、加熱および加圧することにより、金属薄膜5の下層への積層が行なえるが、加熱の温度を調節することにより、同時に、金属薄膜5の下層、もしくは下方にある秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3に埋め込むことができる。
【0031】
報が隠蔽されたシート1は、上記のように、基材シート2、低軟化点樹脂層3、印刷模様層4、および金属薄膜5の各層が順に、互いに接して積層された基本的な構造に加え、この構造のものと、思想的相違はあまりないが、実際の基材シート2の構造に起因して、次のような変形した構造が有り得る。
【0032】
図2(a)および(b)は、基本的な構造および変形した構造を示すものである。図2(a)および(b)のいずれにおいても、基材シート2は、上からオーバーシート2a、コアシート2bおよび2b’、ならびにオーバーシート2a’の合計四層が順に積層した構造のものである。
このような、四層の構造の基材シート2に低軟化点樹脂層3、印刷模様層4、および金属薄膜5の三層を積層し、しかも、積層後に金属薄膜5のみを剥離できるようにするには、二通りの方式がある。
【0033】
一つは、図2(a)に示すように、この四層の構造の基材シート2上に低軟化点樹脂層3、印刷模様層4、および金属薄膜5を順に積層したものである。この構造のものは、低軟化点樹脂層3、印刷模様層4、および金属薄膜5の三層が互いに積層し、それら三層が剥離可能に積層された転写シートを用いて、一回の転写により、製造することもできる。
【0034】
もう一つは、図2(b)に示すように、この基材シート2のコアシート2bとオーバーシート2aとの間に、低軟化点樹脂層3、および印刷模様層4の二層が積層しており、オーバーシート2a上で、これら低軟化点樹脂層3、および印刷模様層4の上方の位置に、金属薄膜5が積層したものである。即ち、金属薄膜5は、透明樹脂層を介して積層されていてもよい。
この構造のものはオーバーシート2aの下面に秘匿すべき印刷模様層4および低軟化点樹脂層3の二層をこの順に設けるか、コアシート2bの上面に低軟化点樹脂層3を設けると共にオーバーシート2aの下面に印刷模様層4を設けるか、またはコアシートの上面に低軟化点樹脂層3、および印刷模様層4の二層をこの順に設けることによって得ることができる。
【0035】
ここで、オーバーシートはプラスチック製の透明シートであり、汎用のプラスチックカードにおいては、厚みが100μmであり、コアシートはプラスチック製の隠蔽性を有する白色シートで、同じく、汎用のプラスチックカードにおいては、厚みが280μmである。
【0036】
図2(a)に示す構造の、情報が隠蔽されたシート1を製造する際には、図3(a)に示すように、オーバーシート2a(下層は図示を省略。)上に、低軟化点樹脂層3、秘匿すべき印刷模様層4、および金属薄膜5を重ねて積層した、完成直前の積層体とする。この状態では、秘匿すべき印刷模様層4が低軟化点樹脂層3上に、凸部となって積層されている。基材シート2は、図2(a)に示すような四層の構造で有り得る。
その後、この完成直前の積層体上の金属薄膜5を、加熱および加圧することにより、下層の低軟化点樹脂層3を軟化させ、秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3中に埋め込んで、秘匿すべき印刷模様層4の上面が前記低軟化点樹脂層3の上面と同一平面をなすように積層された状態とする(図3(b))。
【0037】
なお、上記のように、完成直前の積層体としてから、加熱加圧するのに代え、最上層の金属薄膜5を秘匿すべき印刷模様層4が適用された低軟化点樹脂層3上に適用すると同時に加熱加圧することによって、下層の低軟化点樹脂層3を軟化させ、秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3中に埋め込んで、秘匿すべき印刷模様層4の上面が前記低軟化点樹脂層3の上面と同一平面をなすように積層された状態としてもよい。
【0038】
図2(b)に示す構造の、情報が隠蔽されたシート1を製造する際には、図4(a)に示すように、コアシート2b(コアシート2b’以下は図示を省略。)とオーバーシート2aとの間に、コアシート2b側より、低軟化点樹脂層3、および秘匿すべき印刷模様層4を積層し、これら低軟化点樹脂層3、および秘匿すべき印刷模様層4を積層した上方のオーバーシート2a上に金属薄膜5を重ねて仮接着した、完成直前の積層体とする。この状態でも、コアシート2bとオーバーシート2aとの間において、秘匿すべき印刷模様層4が低軟化点樹脂層3上に、凸部となって積層されている。
その後、この完成直前の積層体上の金属薄膜5を、加熱および加圧することにより、下層の低軟化点樹脂層3を軟化させ、秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3中に埋め込んで、秘匿すべき印刷模様層4の上面が前記低軟化点樹脂層3の上面と同一平面をなすように積層された状態とする(図4(b))。
【0039】
なお、上記のように、完成直前の仮接着体としてから、加熱および加圧するのに代え、最上層の金属薄膜5を秘匿すべき印刷模様層4が適用された低軟化点樹脂層3上に適用すると同時に加熱および加圧することによって、下層の低軟化点樹脂層3を軟化させ、秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3中に埋め込んで、秘匿すべき印刷模様層4の上面が前記低軟化点樹脂層3の上面と同一平面をなすように積層された状態としてもよい。
あるいは、最上層の金属薄膜5を適用する前に、充分に加熱および加圧することによって、秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3中に埋め込んでおいてから、最上層に、金属薄膜5を適用と同時に加熱および加圧することによっても、よい結果が得られる。
【0040】
先に、基材シート2が熱可塑性樹脂を主体として構成されている場合には、基材シート2の軟化点が、低軟化点樹脂層3の軟化点よりも高くなるよう、基材シート2を構成する素材の熱可塑性樹脂を選択することが好ましい旨を述べたが、秘匿すべき印刷模様層4も、その軟化点が低軟化点樹脂層3の軟化点よりも高い方が好ましい。このようにすると、両者の軟化点の中間の温度で加熱および加圧して、低軟化点樹脂層3を軟化させ、秘匿すべき印刷模様層4を低軟化点樹脂層3に埋め込む際に、秘匿すべき印刷模様層4が変形したり、溶融するのを防止することができる。
【0041】
また、硬化性樹脂をバインダ樹脂としたインキ組成物を用いて印刷され、硬化されて形成された、秘匿すべき印刷模様層4は、熱可塑性樹脂をバインダ樹脂としたインキ組成物を用いて印刷され、形成された場合のような軟化点を持たないが、加熱および加圧する際の耐久性が高く、加熱および加圧することにより、低軟化点樹脂層3中に埋め込むことが容易であり、好ましい。
【0042】
インキ組成物を構成する一般的な熱可塑性樹脂からなるバインダ樹脂は、意識的に低軟化点とした低軟化点樹脂層3の軟化点よりも高い軟化点を有していることが多いが、インキ組成物を設計する際には、秘匿すべき印刷模様層4の軟化点が、低軟化点樹脂層3の軟化点よりも10℃以上高くなるようバインダ樹脂を選択することが好ましく、このようにすることにより、両者の軟化点の中間の温度で加熱および加圧することにより、一方の軟化を防止することができる。インキ組成物の軟化点の上限は特にないが、実際的な熱可塑性樹脂の範囲で選択したバインダ樹脂を用いて形成された、秘匿すべき印刷模様層4の軟化点は、150℃程度が上限である。
なお、インキ組成物を用いて形成された、秘匿すべき印刷模様層4においては、溶剤分が蒸発する等により、インキ組成物との差違があるので、着色樹脂組成物から形成されているというように表現して区別するものとする。
なお、硬化型樹脂バインダ樹脂を用いて形成され、硬化した、秘匿すべき印刷模様層4の中には、軟化しにくいものもある。
【0043】
上記の秘匿すべき印刷模様層4の軟化点と同様、熱可塑性樹脂を主体として構成した基材シートの軟化点も、低軟化点樹脂層3の軟化点よりも10℃以上高いことが好ましく、実用上は、150℃程度以下である。
【0044】
【実施例】
(実施例1)基材シート、低軟化点樹脂層、および印刷模様層(以下、単に印刷層ともいう)の各層を、この順に次のようにして積層して、印刷シートを作製した。基材シートとしては、片面コロナ放電処理した、厚み188μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(軟化点は150℃)を用い、そのコロナ放電処理面に、下記組成の低軟化点樹脂層形成用インキ組成物を用い、シルクスクリーン印刷法にて、乾燥時の厚みが1.0μm、軟化点が80℃の低軟化点樹脂層を基材シートのほぼ中央部に形成した。なお、軟化点は、以下の測定によって得られた弾性率E1、粘性率E2から、tanδ=E2/E1の値がピークになるときの温度とした。測定装置としては、縦振動型動的粘弾性測定装置、名称;「Rheogel−E4000」((株)ユービーエム製)を使用し、(1)測定法;動的粘弾性測定(正弦波)、(2)測定モード;温度依存性、(3)チャック;引張り治具、(4)波形;正弦波、(5)サンプル;幅5mm、長さ20mm、(6)測定条件;周波数;10Hz、温度範囲;30℃〜70℃、昇温速度;3℃/min、歪;10μm(自動制御)とした。
(軟化点樹脂層形成用インキ組成物)
・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系樹脂 30部
・シクロヘキサノン 25部
・トルエン 20部
なお、「部」は以降も含め、いずれも、質量基準である。
【0045】
形成した低軟化点樹脂層上に、紫外線硬化型のオフセット印刷用インキを用いて、文字を印刷し、紫外線照射により硬化させて、印刷層を形成した。印刷層の塗膜の厚みは1μmであり、塗膜の軟化点は120℃であった。
【0046】
印刷層上に金属薄膜を転写するための転写シートを準備した。
支持体シートとしては、厚み16μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムを用い、下記の組成の離型性樹脂層形成用塗工液を用いたグラビアリバースコーティング法により、乾燥時厚みが0.5μmの離型性樹脂層を形成し、離型性樹脂層上に、真空蒸着法により、厚みが500Åのアルミニウム薄膜を形成し、さらにアルミニウム薄膜上に、下記の組成の接着剤層形成用塗工液を用いたグラビアリバースコーティング法により、乾燥時厚みが1μmの接着剤層を形成して、アルミニウム薄膜転写シートとした。
【0047】
(離型性樹脂層形成用塗工液)
・メラミンアクリレート系樹脂 5部
・酢酸セルロース樹脂 1部
・パラトルエンスルホン酸 0.05部
・メチルアルコール 25部
・エチルアルコール 45部
(接着剤層形成用塗工液)
・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系樹脂 20部
・アクリル樹脂 10部
・酢酸エチル 20部
・トルエン 50部
【0048】
上記のようにして準備した印刷シート上の、印刷層が積層した低軟化点樹脂層上に、やはり上記のようにして準備したアルミニウム薄膜転写シートの接着剤層側が接するようにして重ね、熱プレスを用い、熱盤温度が150℃、圧力が50kg/cm2の条件にて、1秒間、加熱および加圧して、アルミニウム薄膜を印刷模様層上に転写し、印刷層上が金属薄膜で被覆された印刷シートを得た。
【0049】
(実施例2)
フィルムとして、厚み280μmの白色ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(軟化点は90℃、以降、白色PETフィルムという。)、および透明ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(軟化点は90℃、以降、透明PETフィルムという。)の二種類を準備した。
まず、白色PETフィルム上に、実施例1において基材シートに施したのと同様な素材、手段により、低軟化点樹脂層(軟化点は80℃)、および印刷層(軟化点は120℃)を順に積層した。
【0050】
上記の白色PETフィルムの低軟化点樹脂層および印刷層が積層された側に、透明PETフィルムを一枚、低軟化点樹脂層および印刷層が積層されていない側に、白色PETフィルムおよび透明PETフィルムを各々一枚ずつ順に重ね、重ねたものの全体を、熱プレスを用い、熱盤温度が150℃、圧力が50kg/cm2の条件にて、10秒間、加熱および加圧して、互いに熱融着させて積層体とした。
【0051】
上記のようにして作製した積層体の、透明PETフィルムを通して印刷層が見える方の側(反対側から見ると、白色PETフィルムの隠蔽性により印刷層は見えない。)の透明PETフィルム上に、下方に印刷層が積層した低軟化点樹脂層がある上方において、実施例1において準備したのと同じアルミニウム薄膜転写シートの接着剤層側が接するようにして重ね、熱プレスを用い、熱盤温度が150℃、圧力が50kg/cm2の条件にて、1秒間、加熱および加圧して、アルミニウム薄膜を印刷層の上方に転写し、印刷層が金属薄膜で隠蔽された積層体を得た。
【0052】
(比較例1)
低軟化点樹脂層の形成を省いた以外は、実施例1と同様に行なった。
【0053】
(比較例2)
基材シート上に、印刷層を形成した後、低軟化点樹脂層を形成した以外は、実施例1と同様に行なった。
【0054】
(比較例3)
低軟化点樹脂層の形成を省いた以外は、実施例2と同様に行なった。
【0055】
(比較例4)
白色PETフィルム上に、印刷層を形成した後、低軟化点樹脂層を形成した以外は、実施例2と同様に行なった。
【0056】
(比較例5および6)
低軟化点樹脂層に相当する樹脂層を、各々、種類の異なる紫外線硬化型のオフセット印刷用インキを用いて、印刷し、紫外線照射により硬化させ、軟化点が、90℃(比較例5)、および100℃(比較例5)の低軟化点樹脂層を形成し、以降は実施例2と同様に行なった。
【0057】
得られた、実施例1および2、並びに比較例1〜6で得られた試料について、印刷層の存在が金属薄膜表面の凹凸により視認可能かどうか(隠蔽性)を、目視により判定した結果を、印刷層の軟化点(T1)、低軟化点樹脂層の軟化点(T2)、および基材シートの軟化点(T3)と共に、「表1」に示す。
なお、いずれの試料においても、金属薄膜の除去は支障なく行なえた。
【0058】
【表1】
Figure 0004549524
【0059】
【発明の効果】
求項の発明によれば、金属薄膜の積層の際に、低軟化点樹脂層の秘匿すべき印刷模様層を、加熱加圧して、低軟化点樹脂層中に埋め込むことにより、印刷模様層上に積層された金属薄膜を介して、印刷模様層を透視できないのは勿論、印刷模様層の存在が上方の金属薄膜の表面の凸部となって見えることを防止できる、情報が隠蔽されたシートの製造方法を提供することができる。請求項の発明によれば、金属薄膜の積層の際に、低軟化点樹脂層の秘匿すべき印刷模様層を、加熱加圧して、低軟化点樹脂層中に埋め込むことにより、印刷模様層の上方に積層された金属薄膜を介して、印刷模様層を透視できないのは勿論、印刷模様層の存在が金属薄膜の表面の凸部となって見えることを防止できる、情報が隠蔽されたシートの製造方法を提供することができる。請求項の発明によれば、請求項またはの発明の効果に加え、基材シートとして熱可塑性樹脂からなるものを使用することにより、取扱いや加工が容易に行なえる、情報が隠蔽されたシートの製造方法を提供することができる。請求項の発明によれば、請求項または請求項の発明の効果に加え、低軟化点樹脂層として、その軟化温度が、秘匿すべき印刷模様層を構成する着色樹脂組成物の軟化温度よりも低いものを使用するので、秘匿すべき印刷模様層を低軟化点樹脂層中に埋め込んで、低軟化点樹脂層よりも突出しないようにすることを確実に行なえる、情報が隠蔽されたシートの製造方法を提供することができる。請求項の発明によれば、請求項の発明の効果に加え、低軟化点樹脂層として、その軟化温度が、秘匿すべき印刷模様層を構成する着色樹脂組成物の軟化温度、および前記基材シートを構成する前記熱可塑性樹脂の軟化温度よりも低いものを使用するので、製造の際に、秘匿すべき印刷模様層を、加熱加圧することにより低軟化点樹脂層中に埋め込んで、低軟化点樹脂層よりも突出しないようにして、金属薄膜表面への影響を回避することを、基材シートへの影響をなく行なえる、情報が隠蔽されたシートの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報が隠蔽されたシートの基本的な構造を示す図である。
【図2】基材シートが複層である、情報が隠蔽されたシートの断面図である。
【図3】基材シートの表面に加工する方法を示す図である。
【図4】複層の基材シートに加工する方法を示す図である。
【符号の説明】
1 情報が隠蔽されたカード
2 基材シート(2a;オーバーシート、2b;コアシート)
3 低軟化点樹脂層
4 印刷模様層
5 金属薄膜

Claims (5)

  1. 基材シート上に、合成樹脂からなる低軟化点樹脂層および着色樹脂組成物からなる秘匿すべき印刷模様層を、前記低軟化点樹脂層側が前記基材シート側となるよう積層し、次に秘匿すべき印刷模様層上に金属薄膜を加熱および加圧により積層することにより、前記秘匿すべき印刷模様層を前記低軟化点樹脂層中に埋め込むことを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法。
  2. 合成樹脂からなる低軟化点樹脂層上に着色樹脂組成物からなる秘匿すべき印刷模様層が積層された積層体を、基材シート内に、前記基材シートの上面より透視可能に、かつ前記秘匿すべき印刷模様層側が上側になるよう積層し、次に、前記秘匿すべき印刷模様層上に相当する区域の前記基材シート上に、金属薄膜を加熱および加圧により積層することにより、前記秘匿すべき印刷模様層を前記低軟化点樹脂層中に埋め込むことを特徴とする、情報が隠蔽されたシートの製造方法。
  3. 前記基材シートとして、熱可塑性樹脂からなるものを使用することを特徴とする請求項または記載の情報が隠蔽されたシートの製造方法。
  4. 前記低軟化点樹脂層の軟化温度が、前記秘匿すべき印刷模様層を構成する前記着色樹脂組成物の軟化温度よりも低いことを特徴とする請求項または記載の情報が隠蔽されたシートの製造方法。
  5. 前記低軟化点樹脂層の軟化温度が、前記秘匿すべき印刷模様層を構成する前記着色樹脂組成物の軟化温度、および前記基材シートを構成する前記熱可塑性樹脂の軟化温度よりも低いことを特徴とする請求項記載の情報が隠蔽されたシートの製造方法。
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