JP3018006U - ラッチボルト錠 - Google Patents

ラッチボルト錠

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JP3018006U
JP3018006U JP1995004412U JP441295U JP3018006U JP 3018006 U JP3018006 U JP 3018006U JP 1995004412 U JP1995004412 U JP 1995004412U JP 441295 U JP441295 U JP 441295U JP 3018006 U JP3018006 U JP 3018006U
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正昭 大口
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昭和ロック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 扉1側のボルト6は、ボルトケース5内に退
行するように付勢され、その先端部にはボルト側マグネ
ット11が埋設されている。枠2側の施錠バー16は、
ボックス4からL字端部16aが自在に出没するように
軸支され、L字端部16aにはボルト側マグネット11
と引き合う極性のバー側マグネット18が埋設されてい
る。扉1を閉めると、各マグネット11・18が引き合
うので、L字端部16aはボックス4から引き出され、
ボルトケース5内に嵌入し、扉1を係止する。レバーハ
ンドルを回すと、ハブ8が回動し、ボルト6をフロント
7まで押し出すので、L字端部16aによる扉1の係止
を解除することができる。 【効果】 ボルトは扉の側端面から突出しないので、扉
を通過する際にボルトに接触し、損傷を受ける虞れが無
い。また、ボルトが扉の側端面から突出しない状態で扉
を閉めることができるので、扉を閉める音が静かにな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、扉を開閉するレバー、ノブ等の把持部材の操作に連動して、扉の側 端面に対してラッチボルトを進退させ、ラッチボルトの進退によって、扉の閉状 態を保持、あるいは解除する機構を備えたラッチボルト錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に扉は、枠材としての竪框の一方に取り付けられた蝶番、軸金物などによ って軸支され、回動するようになっている。この扉が風などであおられて開いて しまうことのないように、扉の回動端面を竪框の他方に係止し、扉の閉状態を保 持するラッチボルト錠が使われている。
【0003】 以下に、従来より使われているラッチボルト錠の例を図10ないし図13に基 づいて説明する。
【0004】 図10の平面図に示すように、ラッチボルト錠は、主として、扉20に取り付 けられたラッチボルト部21と、枠(竪框)30に取り付けられ、凹形状のスト ライクボックス31を形成するストライク32とから成っている。
【0005】 上記ラッチボルト部21は、図11の断面図に示すように、中空で略四角柱状 のラッチケース22と、ラッチケース22のフロント23に形成された角穴を通 して出没するように、ラッチケース22に嵌挿されたラッチボルト24と、ラッ チボルト24をその進出方向であるU方向に付勢するラッチスプリング25とを 備えている。また、ラッチボルト24において、扉20の錠面から出没する端部 を頭部、他端部を尾部と呼ぶことにすると、ラッチボルト部21は、さらに、ラ ッチボルト24の尾部に隣接するラッチハブ26を備えている。このラッチハブ 26は、上記U方向に垂直であり、扉20の開方向でもあるV方向に沿う回転軸 の周りに回動可能なように、ラッチケース22に取り付けられている。
【0006】 上記ラッチハブ26には、図13にも示すように、その回転軸に平行に貫通す る角穴27が形成され、この角穴27に、図10に示すレバーハンドル29と一 体になった角芯28が嵌挿されている。また、ラッチハブ26の側壁中央におけ るU方向側には、円弧状の段部26aが形成されている。一方、ラッチボルト2 4の尾部には、扉20の閉方向である逆V方向に突き出した1対の突部24a・ 24aが形成され、通常状態では、上記段部26aの両端部と突部24a・24 aのU方向側端部とが接触している。
【0007】 ラッチボルト24の頭部は、上記逆V方向側に斜面が形成された略三角柱状を なしている。すなわち、ラッチボルト24の頭部におけるV方向の厚みは、先端 部に近づくほど薄くなっている。また、扉20を閉めるときに、ラッチボルト2 4の頭部に形成された上記斜面が枠30を傷つけることのないように、ストライ ク32には、図12に示すように当たり32aが逆V方向に張り出して延設され ている。
【0008】 このようなラッチボルト錠の構成により、扉20を閉めるときには、まず、ラ ッチボルト24の上記斜面が当たり32aの端部に当接し、当たり32aに摺接 しながら、ストライクボックス31の開口部へ案内される。このとき、ラッチボ ルト24の頭部は、ラッチスプリング25の付勢力に逆らってラッチケース22 内に没入するように直動する。続いて、ラッチボルト24の頭部がストライクボ ックス31の開口部に達すると、押し縮められたラッチスプリング25の付勢力 によって、ラッチボルト24の頭部はU方向に押し戻され、ストライクボックス 31内へ嵌入する。
【0009】 この閉状態では、扉20にV方向の力をかけて開けようとしても、ラッチボル ト24の頭部背面がストライクボックス31に係止されているため、開けること ができない。
【0010】 次に、扉20を開けるときには、レバーハンドル29を回動させると、上記角 芯28がラッチハブ26を回動させ、ラッチハブ26の段部26aが、ラッチボ ルト24の突部24a・24aの一方を押圧する。この結果、ラッチボルト24 は、ラッチスプリング25を押し縮めながら逆U方向に後退し、ラッチボルト2 4の頭部はラッチケース22内に没入する。これにより、ラッチボルト24はス トライクボックス31によって係止されなくなるので、扉20を自由に開閉する ことができる。レバーハンドル29から手を離すと、ラッチボルト24は、ラッ チスプリング25の付勢力により再びU方向に移動し、ラッチボルト24の頭部 は扉20の錠面から外に突出する。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のラッチボルト錠の構成では、扉20を閉める際に、レバ ーハンドル29を操作しない通常の閉め方によれば、扉20の錠面からラッチボ ルト24の頭部が突出しているため、ラッチボルト24の頭部とストライク32 の当たり32aとの打突音が生ずる。この打突音は、扉20を速く閉めようとす る程大きくなり、耳障りになるという問題が有る。
【0012】 また扉20が開いている状態では、ラッチボルト24の頭部が扉20の錠面よ り突出しているため、そのそばを通る人、衣服、または物と接触し、これに損傷 を与える虞れがあるという問題も有る。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願考案に係るマグネット付ラッチボルトは、上記の問題を解決するために、 扉を開閉する把持部材(例えば、レバーハンドル)の操作に連動して、扉の側端 面に対してボルトを進退させ、ボルトの進退によって、扉の閉状態を保持、ある いは解除するラッチボルト錠において、把持部材の非操作時には、上記側端面と ボルトの先端との間に空間が形成されるように、上記ボルトは扉の内方に付勢さ れており、把持部材の操作時には、ボルトの先端が把持部材の操作に連動して上 記側端面まで進出し、上記ボルトの頭部には永久磁石が埋設され、扉の上記側端 面に向けて開口した凹形状のボックスが、扉が閉状態でボルトに対向する位置に て扉の枠に固定され、扉が閉状態のときにボルトの頭部と対向するように位置決 めされた一端部が、ボックスから自在に出没するように、ボックス内に出没部材 (例えば、施錠バー)が設けられ、出没部材の上記一端部には、ボルトの永久磁 石と対向したときに引き合う永久磁石が埋設され、上記出没部材は、扉が開状態 のときにはボックス内に没入するように付勢され、扉が閉状態となり、ボルトの 頭部が出没部材の上記一端部と対向したときには、永久磁石同士の吸引により、 出没部材が扉の側端面内の上記空間に進入して、扉の閉状態を保持することを特 徴としている。
【0014】
【作用】
上記の構成によれば、扉に設けられたボルトは、把持部材の操作に連動して移 動するが、常に扉の内方に付勢され、その進退範囲は扉の側端面から内方に設定 されているので、扉の側端面から外方に突出することがない。したがって、従来 のように扉の側端面から突出したラッチボルトの頭部によって、そのそばを通る 人、衣服、あるいは物が損傷を受けるという虞れが無い。
【0015】 また、ボルトが扉の内方に退行した状態で、扉を閉めることができるので、枠 に設けたボックスに枠の傷付きを保護する「あたり」を設ける必要が無い。この 結果、従来のように扉を閉める際にラッチボルトの頭部が「あたり」を打突する 音の発生を回避することができるので、従来より扉を閉める音が静かなラッチボ ルト錠を提供することができる。
【0016】 また、従来のラッチボルト錠では、ラッチボルトの頭部が「あたり」を打突す る音を小さくするには、把持部材を操作してラッチボルトの頭部を扉内に没入さ せなければならなかったが、本考案の構成では、把持部材を操作しなくても、ボ ルトが扉の内方に退行した状態で扉を閉めることができ、余計な操作や気遣いを しなくても済む。
【0017】 次に、枠に設けたボックス内には、一端部が、ボックスから自在に出没するよ うに、出没部材が設けられている。しかも、その一端部は、扉を閉めた状態でボ ルトの頭部と対向するように位置決めされており、ボルトの頭部および出没部材 の一端部のそれぞれには、引き合う極性の永久磁石が埋設されている。一方、ボ ルトは、扉の側端面とボルトの先端との間に空間が形成されるように、常に扉の 内方に付勢されているので、扉を閉めて、ボルトの頭部と出没部材の一端部とが 対向し合うと、出没部材の一端部は、ボルトの方へ引き寄せられ、ボックスから 進出する。すなわち、出没部材の一端部は、扉の側端面とボルトの先端との間に 形成された空間に嵌入する。
【0018】 この結果、扉は、枠から進出した出没部材の一端部によって係止されることに なり、閉状態が保持される。
【0019】 この状態で把持部材を操作すると、ボルトの先端は把持部材の操作に連動して 上記側端面まで進出する。すなわち、ボルトの先端が出没部材の一端部を扉の側 端面まで押し返すことになる。これにより、扉が出没部材の一端部によって係止 された状態が解除される。したがって、永久磁石同士が引き合う力を上回って、 ボルトの先端と出没部材の一端部とを引き離す力を扉に加えれば、扉を自由に開 けることができる。
【0020】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0021】 初めに、各図中に示されたX,Y,Z方向を次のように定義する。図7ないし 図9に示すように、閉状態の扉1を開けるとき、扉1の回動端面1aが回動し始 める向きをX方向、X方向に垂直で、扉1から回動端面1aと対向する枠(竪框 )2へ向かう向きをY方向、X方向およびY方向に垂直で、扉1の下部から上部 へ向かう向きをZ方向とする。
【0022】 本考案に係るラッチボルト錠は、図1に示すように、主として、扉1側に設け られたボルト部3と、枠2側に設けられた施錠バー部4とからなっている。
【0023】 上記ボルト部3は、図1および図1のQ−Q線矢視断面図である図2に示すよ うに、一端が閉じられた略四角柱状をなすボルトケース5を備え、ボルトケース 5内にボルト6をY方向に沿って進退可能に収納している。ボルトケース5の開 口端にはフロント7が固着され、フロント7の表面が扉1の回動端面と同一面と なり、錠面となるように、ボルト部3は扉1内に埋設されている。フロント7に は、図6の側面図に示すように、ボルト6のY方向側端部外周より若干大きな角 穴7aが形成されている。
【0024】 ボルト6のY方向側端部(以下、頭部と称する)は、ボルトケース5の内面に 沿うように角柱状をなし、ボルト6の中央部および逆Y方向側端部(以下、尾部 と称する)は、頭部の下部から逆Y方向側へ薄板状に延設されている。ボルト6 の尾部はU字状の二股に分かれ、その端部6b・6bは、矢羽の端部のように逆 Y方向に向かって延びている。また、端部6b・6bの間には、上記二股に摺接 して回動する円筒形状のハブ8が設けられている。ハブ8の回動軸は、X方向に 平行である。さらに、ハブ8の逆Y方向に面する側面中央部には、円弧状の段部 8aが形成され、段部8aの両端8b・8bは、上記ボルト6の端部6b・6b にそれぞれ当接している。これにより、ハブ8が回動すると、それに伴って段部 8aも回動し、段部8aの両端8b・8bのどちらか一方が、ボルト6の端部6 b・6bの一方をY方向に押し出すことができる。
【0025】 このとき、ハブ8の回動によって、両端8b・8bのどちらか一方が、ボルト 6の端部6b・6bの一方をY方向に押し出す量は、ボルト6の先端がフロント 7の錠面まで、あるいは錠面を僅かに超えて移動する量と等しくなるように設定 されている。
【0026】 また、ボルト6の中央部には長方形状の角穴6aが形成されている。この角穴 6aには、ボルトケース5内にX方向に沿って立設されたガイド板9が挿通され ている。ガイド板9はボルトケース5に固定されている。この角穴6aによって 、ガイド板9を挿通させたまま、ボルト6全体がY方向に進退できるようになっ ている。
【0027】 上記角穴6aのハブ8側端部には、スプリング支持板6cが、ボルト6からX 方向に沿って立設されており、スプリング支持板6cの中央には、Y方向に突き 出す突起6dが形成されている。上記ガイド板9の中央部は、逆Y方向に膨らむ 突部が形成されているので、この突部と突起6dとの間に、ボルトスプリング1 0が縮装されている。
【0028】 縮装されたボルトスプリング10は伸長しようとして、ガイド板9およびスプ リング支持板6cを押圧する。しかし、ガイド板9はボルトケース5に固着され ているので、ボルトスプリング10は、ボルト6を常に逆Y方向に付勢する。こ れにより、ボルト6は、ガイド板9によって逆Y方向への移動が規制されるまで 、逆Y方向に沿って後退する。この結果、ボルト6の頭部とフロント7との間に は、通常状態で空間が形成される。
【0029】 なお、ボルト6の頭部には、永久磁石であるボルト側マグネット11が埋設さ れている。また、ハブ8には角柱状の孔8cがX方向に沿って穿設されており、 この孔8cに、例えば図7に示すレバーハンドル12と一体になった角芯13が 挿通されている。したがって、レバーハンドル12を把持して回動させることに より、角芯13がハブ8を回動させることができる。
【0030】 次に、施錠バー部4は、扉1の回動端面1a側が開放された箱型のボックス1 4と、ボックス14の開口の大部分を塞ぐと共に、下方寄りの一部に図5に示す 角穴15aが形成された薄板状のボックスフロント15と、上記角穴15aを介 してボックス14から一端が出没する略L字形状の施錠バー16とを備えている 。上記角穴15aは、扉1の閉状態で、ボルト部3のフロント7に形成された角 穴7aと正確に対向するように位置決めされている。なお、施錠バー部4は、ボ ックスフロント15の表面が、枠2における施錠バー部4の取り付け面2aと同 一面になるように、枠2内に埋設されている。
【0031】 ボックス14内の上方寄りの位置には、ピン17がX方向に沿って貫設されて いる。上記施錠バー16の他端は、ピン17によって軸支され、これにより、施 錠バー16はY方向に沿って揺動可能となっている。ただし、施錠バー16の重 心は、角穴15aを介してボックス14から出没するL字端部16aが、通常時 にボックス14内に没入するように設定されている。
【0032】 また、上記L字端部16aには、もう1つの永久磁石であるバー側マグネット 18が埋設されている。このバー側マグネット18と前述のボルト側マグネット 11とは、互いに引き合う極性を持ち、さらに、扉1が閉じられて両マグネット 11・18が近接すると、施錠バー16がY方向に回動しようとする力より強い 力で引き合う磁力を有している。
【0033】 なお本実施例では、施錠バー16がその自重によりボックス14内に没入する ようになっているが、バネやマグネットなどの付勢部材によって通常時にボック ス14内に没入するように付勢されていてもよい。ただし、施錠バー16をY方 向に回動させる力は、両マグネット11・18が近接した場合に引き合う力より 弱くなければならない。
【0034】 上記の構成に基づいて、図7ないし図9を中心に、扉1を開閉した際の各部動 作を説明する。図7は扉1が閉じている状態、図8は扉1を開けようとしてレバ ーハンドル12を回しきった時の状態、図9は扉1が開いているときの状態を示 している。
【0035】 まず、図9に示すように、扉1が開き、レバーハンドル12が操作されていな い状態では、ボルト6は、ボルトスプリング10によって逆Y方向に付勢されて いるので、その尾部がハブ8と当接する位置まで退行している。一方、施錠バー 16は、L字端部16aが角穴15aから突出しないように、その自重によりボ ックス14内に没入している。
【0036】 このように、扉1が開いていても、従来のようにラッチボルトの頭部が扉の回 動端面から突出するということがないので、ボルト6の頭部が、そばを通る人、 衣服、または物と接触し、これに損傷を与える虞れが無くなる。また、ボルト6 の頭部は、レバーハンドル12を操作してもしなくても、扉1の回動端面1aか ら突出することがないので、扉1を閉める際に、ボルト6の頭部が枠2に衝突す ることも無い。これにより、枠2に取り付けられたボックス14のボックスフロ ント15に、枠2の傷付きを保護するための「あたり」を設ける必要が無い。さ らに、ボックスフロント15に「あたり」を設けずに済むので、従来のように、 扉を閉める際に、ラッチボルトの頭部が「あたり」を打突する音が発生せず、扉 1を閉める音は従来より静かになる。
【0037】 また、ラッチボルトの頭部が「あたり」を打突する音が発生しないので、従来 のように、扉を静かに閉めるために、レバーハンドルを操作し、ラッチボルトを 扉内に没入させた状態にした後に、扉を閉めるという気遣いも不要となる。
【0038】 次に、図7に示すように、扉1を閉めた状態では、ボルト部3のフロント7に 形成された角穴7aと、施錠バー部4のボックスフロント15に形成された角穴 15aとが対向するため、ボルト6の頭部と施錠バー16のL字端部16aとが 向かい合う。これにより、ボルト側マグネット11とバー側マグネット18とが 近接するので、両マグネット11・18は強く引き合う。すなわち、施錠バー5 に常時加わっているY方向のモーメントよりも、両マグネット11・18の引力 によって加えられる逆Y方向のモーメントの方が大きくなる。この結果、施錠バ ー16は、逆Y方向に回動するので、そのL字端部16aが、枠2の取り付け面 2aから突出する。
【0039】 一方、ボルト6は、レバーハンドル12を操作しない通常状態では、ボルトス プリング10によって逆Y方向に付勢されているから、前記したように、ボルト 6はボルトケース5内に退行し、ボルト6の頭部とフロント7との間に空間を形 成している。したがって、枠2の取り付け面2aから突出したL字端部16aは 、上記角穴7aを介してボルトケース5内の上記空間に嵌入する。
【0040】 こうして、扉1は施錠バー16のL字端部16aによって係止されるので、X 方向に力が加わっても動かず、閉状態が保持される。
【0041】 次に、扉1を開くために、レバーハンドル12を例えば図1に示すA方向に回 動させると、図3に示すように、角芯13に挿通されたハブ8もA方向に回動し 、それに伴って、ハブ8の段部8aもA方向に回動する。この結果、段部8aの 両端8b・8bのうち下側の端部が、これと当接しているボルト6の端部6bを 押圧する。この結果ボルト6は、ボルトスプリング10の付勢力に逆らってY方 向に直動するので、ボルトケース5内に嵌入していたL字端部16aはボルト6 によってY方向に押し戻される。
【0042】 上記とは逆に、レバーハンドル12を逆A方向に回動させた場合は、ボルト6 は、段部8aの両端8b・8bのうち上側の端部によって押圧される。こうして 、上記と同じくボルト6がY方向に直動して施錠バー16をY方向に押し戻す。
【0043】 このようにしてレバーハンドル12を回しきった状態では、段部8aによるボ ルト6の押し出し量の設定によって、図3あるいは図8に示すように、ボルト6 の頭部とL字端部16aとの当接面は、ボルト部3の錠面、すなわち扉1の回動 端面1aと、枠2の取り付け面2aとの間にくる。この状態では、ボルトケース 5は、もはやL字端部16aによって係止されていないので、扉1にX方向の力 を加えることにより、両マグネット11・18の引力を振り切って扉1を開ける ことが可能になる。
【0044】 扉1が開かれ始めると、ボルト側マグネット11とバー側マグネット18とが 離れるにつれて、両マグネット11・18間に働く引力は微弱になる。この結果 、施錠バー16は、自重によって常時加わっているY方向のモーメントによって 、Y方向に回動し、図4に示すように、ボックス14内に没入する。
【0045】 扉1が開いた後、レバーハンドル12が元の姿勢に戻ると、ハブ8も元の姿勢 に戻るので、ボルトスプリング10によって逆Y方向に付勢されたボルト6は、 ボルトケース5内に退行する。
【0046】 本実施例では、ボルトを錠面より没入する方向へ付勢しておき、レバーハンド ルを回動させることによって該ボルトを枠に向かって直動させている。しかしな がら、ボルトの駆動方法はこれに限るものではなく、握り玉(ノブ)を回動させ たりスライドスイッチを直動させたりするなど、従来のラッチボルトを駆動させ ているその他の手段を用いてボルトを枠側に直動させてもよい。さらに電動機や ソレノイドなどを用いて、枠側あるいはそれとは反対側にボルトを直動させても よい。またボルトを直動させるのではなく回動させてもよい。
【0047】
【考案の効果】
本願考案に係るマグネット付ラッチボルトは、以上のように、把持部材の非操 作時には、扉の側端面とボルトの先端との間に空間が形成されるように、上記ボ ルトは扉の内方に付勢されており、把持部材の操作時には、ボルトの先端が把持 部材の操作に連動して上記側端面まで進出し、上記ボルトの頭部には永久磁石が 埋設され、扉の上記側端面に向けて開口した凹形状のボックスが、扉が閉状態で ボルトに対向する位置にて扉の枠に固定され、扉が閉状態のときにボルトの頭部 と対向するように位置決めされた一端部が、ボックスから自在に出没するように 、ボックス内に出没部材が設けられ、出没部材の上記一端部には、ボルトの永久 磁石と対向したときに引き合う永久磁石が埋設され、上記出没部材は、扉が開状 態のときにはボックス内に没入するように付勢され、扉が閉状態となり、ボルト の頭部が出没部材の上記一端部と対向したときには、永久磁石同士の吸引により 、出没部材が扉の側端面内の上記空間に進入して、扉の閉状態を保持する構成で ある。
【0048】 それゆえ、扉に設けたボルトは、常に扉の内方に付勢されており、扉の側端面 から外方に突出することがなく、枠側のボックスに設けた出没部材は、扉を閉め たときのみ、ボックスから進出し、扉の側端面とボルトの先端との間に形成され た空間に嵌入し、扉の閉状態を保持する。
【0049】 したがって、扉のそばを通る人、衣服、あるいは物がボルトによって損傷を受 ける虞れが無い。また、ボルトが扉の側端面から内方に退行した状態で、扉を閉 めることができるので、枠に設けたボックスに枠の傷付きを保護する「あたり」 を設ける必要が無い。この結果、従来のように扉を閉める際にラッチボルトの頭 部が「あたり」を打突する音の発生を回避することができるので、従来より扉を 閉める音が静かなラッチボルト錠を提供することができる。
【0050】 また、従来のラッチボルト錠では、ラッチボルトの頭部が「あたり」を打突す る音を小さくするには、把持部材を操作してラッチボルトの頭部を扉内に没入さ せなければならなかったが、本考案の構成では、把持部材を操作しなくても、ボ ルトが扉の内方に退行した状態で扉を閉めることができ、余計な操作や気遣いを しなくても済むという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るラッチボルト錠の構成を、扉の閉
状態において示す一部断面を有する正面図である。
【図2】図1に示すQ−Q線矢視断面図である。
【図3】扉を開ける際にボルトを進出させた状態を示す
一部断面を有する正面図である。
【図4】扉が開いているときの施錠バー収納部を示す一
部断面を有する正面図である。
【図5】上記施錠バー収納部のフロントを示す側面図で
ある。
【図6】ボルト部のフロントを示す側面図である。
【図7】扉の閉状態におけるボルトと施錠バーとの位置
関係を示す説明図である。
【図8】扉を開くためにレバーを回しきった状態におけ
るボルトと施錠バーとの位置関係を示す説明図である。
【図9】扉の開状態におけるボルトおよび施錠バーのそ
れぞれの位置を示す説明図である。
【図10】従来のラッチボルトの取り付け例を示す平面
図である。
【図11】図10のラッチボルトの内部構造を示す断面
図である。
【図12】図10のストライクの形状を示す正面図であ
る。
【図13】図10のラッチボルトにおける尾部周辺の構
成を示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 扉 1a 回動端面(扉の側端面) 2 枠 6 ボルト 11 ボルト側マグネット(永久磁石) 12 レバーハンドル(把持部材) 14 ボックス 16 施錠バー(出没部材) 16a L字端部(一端部) 18 バー側マグネット(永久磁石)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】扉を開閉する把持部材の操作に連動して、
    扉の側端面に対してボルトを進退させ、ボルトの進退に
    よって、扉の閉状態を保持、あるいは解除するラッチボ
    ルト錠において、 把持部材の非操作時には、上記側端面とボルトの先端と
    の間に空間が形成されるように、上記ボルトは扉の内方
    に付勢されており、把持部材の操作時には、ボルトの先
    端が把持部材の操作に連動して上記側端面まで進出し、 上記ボルトの頭部には永久磁石が埋設され、 扉の上記側端面に向けて開口した凹形状のボックスが、
    扉が閉状態でボルトに対向する位置にて扉の枠に固定さ
    れ、 扉が閉状態のときにボルトの頭部と対向するように位置
    決めされた一端部が、ボックスから自在に出没するよう
    に、ボックス内に出没部材が設けられ、 出没部材の上記一端部には、ボルトの永久磁石と対向し
    たときに引き合う永久磁石が埋設され、 上記出没部材は、扉が開状態のときにはボックス内に没
    入するように付勢され、扉が閉状態となり、ボルトの頭
    部が出没部材の上記一端部と対向したときには、永久磁
    石同士の吸引により、出没部材が扉の側端面内の上記空
    間に進入して、扉の閉状態を保持することを特徴とする
    ラッチボルト錠。
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