JP3017702B2 - ソレノイド - Google Patents
ソレノイドInfo
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- JP3017702B2 JP3017702B2 JP9245714A JP24571497A JP3017702B2 JP 3017702 B2 JP3017702 B2 JP 3017702B2 JP 9245714 A JP9245714 A JP 9245714A JP 24571497 A JP24571497 A JP 24571497A JP 3017702 B2 JP3017702 B2 JP 3017702B2
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Description
備えられる油圧弁のスプールを駆動するためなどに用い
られるソレノイドの構造に関する。
1を示す断面図である。各種の油圧装置に作動油または
パイロット圧油の方向制御弁などとして備えられるたと
えばスプール弁のスプールを駆動するために、そのスプ
ール弁にはソレノイド1が設けられる。このソレノイド
1は、コイル巻線2が巻回される直円筒状の巻胴部3の
軸線方向両端部にフランジ4a,4bが一体的にそれぞ
れ形成される非磁性体から成るコイルボビン5と、強磁
性体から成り、コイルボビン5の中央孔6内に軸線方向
に変位自在に収納されるプランジャ7と、強磁性体から
成り、各フランジ4a,4bの前記軸線方向外方に隣接
して配置される一対の継鉄8a,8bと、強磁性体から
成り、各継鉄8a,8b間にわたって延び、かつコイル
ボビン5を外囲するケーシング9と、各フランジ4a,
4bのいずれか一方のフランジ4aの外周部から突出す
る立上り片10、およびこの立上り片10の遊端部から
各フランジ4a,4bのいずれか他方のフランジ4bに
向かってコイルボビン5の軸線にほぼ平行に延びる屈曲
片11を有し、コイル巻線2の両端部がそれぞれ接続さ
れる導電性材料から成る一対の端子12a,12bと、
合成樹脂から成り、少なくともコイルボビン5、各継鉄
8a,8b、ケーシング9および各端子12a,12b
を、これらが組立てられた状態で外囲するモールド層1
3とを含む。
ッド14が連結され、プッシュロッド14はコイルボビ
ン5の中央孔6に嵌着された強磁性体から成る固定磁極
片15の挿通孔16に挿通されている。挿通孔16の軸
線方向一端は、固定磁極片15の小径凹所17に連通
し、小径凹所17は大径凹所18に連通し、プッシュロ
ッド14の軸線方向一端部は、これらの小径凹所17お
よび大径凹所18を挿通して外部に部分的に突出してい
る。小径凹所17および大径凹所18を外囲し、モール
ド層13から突出する略円筒状の取付部19には外ねじ
20が刻設され、取付部19は上記のスプール弁の弁箱
(図示せず)に螺着され、その弁箱内のスプールを押圧
して軸線方向に変位させることができる。
止めするための環状の抜止め突部21が半径方向外方に
突出して一体的に形成され、この抜止め突部21と前記
外ねじ20との間には、第1の油圧シール用Oリング2
2が装着される。油圧シール用Oリング22によって、
前記弁箱と取付部19との間の液密性が達成される。ま
たモールド層13の前記抜止め突部21が嵌まり込む開
口部13aには、防水用Oリング48が装着される。こ
の防水用Oリング48はモールド層13の端面13bか
ら部分的に突出し、前記弁箱に弾発的に当接して、外部
からの水の混入を防止している。
円筒状の強磁性体から成るシリンダ23が接続され、こ
のシリンダ23内に前記プランジャ7が軸線方向に移動
自在に収納される。シリンダ23の軸線方向他端部に
は、合成樹脂から成るキャップ24が装着される。この
キャップ24とシリンダ23との間には、第2の防水用
Oリング25が介在される。この防水用Oリング25に
よって、ケーシング9とシリンダ23との間およびシリ
ンダ23とキャップ24との間の防水性が達成される。
される。ロックナット26には軸孔27がコイルボビン
5の軸線と同軸に形成される。軸孔27には手動プッシ
ュピン28の軸部29がその軸線方向に移動自在に挿入
される。軸部29の軸線方向一端部には、軸部29より
も大径の押圧部30が形成され、この押圧部30によっ
て前記プランジャ7をコイルボビン5の軸線方向他端部
から軸線方向一端部(図6の左方)に向けて押圧するこ
とができる。
に臨む軸線方向他端部には、押圧部30が緩やかに嵌ま
り込むことができる凹所31が形成され、プランジャ7
は凹所31の底面32と手動プッシュピン28の端面3
3との間の間隔Lをストロークとして軸線方向に変位す
ることができる。前記軸部29の軸線方向他端部付近に
は、環状の凹溝34が形成され、この凹溝34には第3
の油圧シール用Oリング35が装着される。この油圧シ
ール用Oリング35によって、ロックナット26と手動
プッシュピン28の軸部29との間の液密性が達成され
る。
ら手指で押圧することによって、プランジャ7およびプ
ッシュロッド14を、プランジャ7の底面32が手動プ
ッシュピン28の押圧部30の端面33に当接した状態
から軸線方向一端部側(図6の左側)に移動させて手動
でスプール(図示せず)を押圧し、スプール弁内の油路
を切換えることができる。
軸線方向一端部から半径方向内方にほぼ直角に屈曲して
連なる環状の底壁37とを有する。周壁36は切欠き3
8を有し、この切欠き38からモールド層13の外周部
の一部40および外周部の一部40に連なり、各端子1
2a,12bがプラグ接続口内に先端部付近が突出する
ようにしてインサートされたコネクタ部41が突出して
形成される。
接溶接して連結される直円筒状の磁気遮蔽部材43と、
この磁気遮蔽部材43の軸線方向他端部に溶接して同軸
に連結される強磁性体から成る直円筒状の磁気誘導部材
44とによって構成される。プランジャ7に形成される
凹所31は、コイル巻線2への通電によって磁気吸引さ
れた状態、すなわち図6の状態においてプランジャ7の
軸線方向他端部の端面45から軸線方向一端部に向かっ
てコイルボビン5の軸線方向他端部に配置される継鉄8
bの半径方向内方の領域まで存在している。したがって
プランジャ7が磁気吸引された状態では、プランジャ
7、各継鉄8a,8b、ケーシング9、固定磁極片1
5、および磁気誘導部材44によって、閉ループ状の磁
気通路46が形成される。また非通電時では、ソレノイ
ド1が取付けられる前述のスプール弁に内蔵されるばね
によるばね力によってプランジャ7が手動プッシュピン
28に概ね当接するまで距離L1だけ変位し、前記一方
の継鉄8bの半径方向内方にはプランジャ7の中実部が
配置される。そのため前記一方の継鉄8bから磁気誘導
部材44を経てプランジャ7内を通過して固定磁極片1
5を通る磁束は、プランジャ7内で拡がり、この状態か
ら図6の仮想線46で示されるように最短長の閉ループ
を形成しようとするため、プランジャ7には図6の左方
に向かう磁気吸引力が作用して変位し、図6に示される
ようにプランジャ7が固定磁極片15に当接した状態で
支持される。
ノイド1は、コイル巻線2が巻回されたコイルボビン5
の軸線方向両端部に各継鉄8a,8bを配置してケーシ
ング9内に磁気誘導片42とともに収納したコイル組立
体を成形金型内へ挿入し、治具によって一定の位置に保
持した状態でモールド層13が射出成形される。このと
き、コイルボビン5の一方のフランジ4bには各端子1
2a,12bが予め装着されている。このような状態で
射出成形時に金型内へ上記のコイル組立体を挿入する
際、コイルボビン5と各継鉄8a,8bとケーシング9
とは相互に連結されていないため、成形金型への挿入作
業および位置決め作業に手間を要し、生産性が悪く、コ
スト高になってしまうという問題がある。
2を巻回する前にコイルボビン5の一方のフランジ4a
に予めインサート成形すると、コイルの自動巻装置によ
る場合および手作業で巻回する場合のいずれであって
も、図7に示されるように、各端子12a,12bの屈
曲片11がコイルボビン5の半径方向外方に配置されて
いるため、コイル巻線2のコイルボビン5への巻回作業
が困難になってしまうという問題がある。そのため各端
子12a,12bの立上り片10と屈曲片11とを個別
に準備して、立上り片10をコイルボビン5の一方のフ
ランジ4aに装着した後に、図8に示されるように立上
り片10の遊端部10aに屈曲片11の基端部11aを
半田47によって電気的および機械的に接続することが
容易に考えられるが、各端子12a,12bを立上り片
10と屈曲片11とに分割して製造しなければならない
とともに、立上り片10の遊端部10aと屈曲片11の
基端部11aとを半田47によって接続する製造工程が
別途に必要となり、このような構造によってもまた、生
産性が悪く、コスト高になってしまうという問題があ
る。
の各フランジの両側に継鉄をそれぞれ配置してケーシン
グ内に収納されるコイル組立体を、成形金型内へ正確に
位置決めした状態で容易に収容することができるように
して、製造上の手間を少なくし、製造コストを削減する
ことができるようにしたソレノイドを提供することであ
る。
への巻回作業およびコイル巻線と端子との接続作業を簡
略化して、生産性を向上し、製造コストを削減すること
ができるようにしたソレノイドを提供することである。
は、コイル巻線が巻回される直円筒状の巻胴部およびこ
の巻胴部の軸線方向両端部にそれぞれ形成される2つの
フランジとを有し、非磁性体から成るコイルボビンと、
強磁性体から成り、コイルボビンの中央孔内に軸線方向
に変位自在に収納されるプランジャと、強磁性体から成
り、各フランジの前記軸線方向外方に隣接して配置され
る一対の継鉄と、強磁性体から成り、各継鉄間にわたっ
て延び、かつコイルボビンを外囲するケーシングと、各
フランジのいずれか一方の外周部から突出する立上り片
およびこの立上り片の遊端部から各フランジのいずれか
他方に向かってコイルボビンの軸線にほぼ平行に延びる
屈曲片を有し、コイル巻線の両端部がそれぞれ接続され
る導電性材料から成る一対の端子と、合成樹脂から成
り、少なくともコイルボビン、各継鉄、ケーシングおよ
び各端子を、これらが組立てられた状態で外囲するモー
ルド層とを含むソレノイドにおいて、コイルボビンの各
フランジのうち前記各端子が設けられる一方のフランジ
には、半径方向外方に突出する凸状部が形成され、ケー
シングは、前記一方のフランジの凸状部を挟む両側で周
方向に分断され、各フランジには、コイルボビンの軸線
に垂直な外側方に臨む各端面から突出する嵌合突起がそ
れぞれ形成され、各継鉄には、前記嵌合突起が嵌合する
嵌合凹所がそれぞれ形成されることを特徴とするソレノ
イドである。
ランジに形成される嵌合突起が嵌合した状態で、各継鉄
はコイルボビンの各フランジに正確に位置決めされた状
態で保持される。このようにして各継鉄が取付けられた
コイルボビンの巻胴部にはコイル巻線が巻回される。一
方のフランジには凸状部が形成され、この凸状部を周方
向両側から挟むようにしてケーシングが装着される。し
たがって各継鉄が取付けられたコイルボビンが軸線まわ
りにずれることが防がれ、ケーシングに対してコイルボ
ビンおよび各継鉄を正確に位置決めした状態で保持する
ことができる。前記一方のフランジには、一対の端子が
手作業による差込みまたはインサート成形によって取付
けられる。
各継鉄、ケーシングおよび各端子が組立てられたコイル
組立体を成形金型内に挿入するにあたって、上記のよう
にコイルボビンの各フランジの両側に継鉄をそれぞれ配
置してケーシング内に収納し、一方のフランジには各端
子を取付けたコイル組立体を成形金型内に正確に位置決
めした状態で容易に収容してモールド層を射出成形する
ことができる。これによって従来のように成形金型内へ
のコイル組立体の挿入時に、各継鉄、コイルボビン、ケ
ーシングおよび各端子がずれないように保持するために
成形金型への挿入作業に手間がかかるという不具合をな
くし、生産性を向上し、製造コストを削減することがで
きる。
本発明の構成に加えて、前記一対の端子が設けられる一
方のフランジには、各立上り片の基端部が挿入される挿
入孔が形成されるとともに、挿入孔を挟む両側にコイル
巻線の各一端部付近が巻回される各一対の巻線からげ突
部が設けられることを特徴とする。
入孔を形成するとともに、この挿入孔の両側に巻線から
げ突部が形成される。各巻線からげ突部には、コイルボ
ビンの巻胴部に巻回されるコイル巻線の両端部付近が巻
回されて巻線からげられる。このようにして巻線からげ
られたコイル巻線内を挿通して前記挿入孔内に各端子の
基端部が挿入されて、コイル巻線の両端部付近と各端子
とを半田付けなどの周知の技術によって電気的に接続す
ることができる。
に挿入孔と巻線からげ突部とが形成されるので、コイル
ボビンの巻胴部にコイル巻線を巻回した後、そのコイル
巻線の両端部を巻線からげ突部に巻回して巻線からげ、
こうしてコイル巻線の巻絡らげ作業が終了した後に、各
端子を挿入孔に挿入して前記コイル巻線の両端部に電気
的に接続することができ、コイル巻線のコイルボビンへ
の巻回作業およびコイル巻線と端子との接続作業を従来
に比べて格段に簡略化することが可能となり、ソレノイ
ドの生産性が向上され、製造コストを削減することがで
きる。
本発明の構成に加えて、各端子の立上り片には、その基
端部が前記一方のフランジに形成される挿入孔に挿入さ
れた状態で、各巻線からげ突部間にわたる幅方向および
立上り片の基端部の軸線を含む一平面に垂直な厚み方向
に貫通し、かつ基端部から遊端部に向かって切欠かれた
割溝が、少なくとも各巻線からげ突部間に配置される領
域を超えて形成され、この割溝によって分割された一対
の脚部が挿入孔内で前記幅方向に対向する各内面に弾発
的に当接することを特徴とする。
が形成される。この割溝は、前記立上り片の少なくとも
各巻線からげ突部間に配置される領域を超えて形成され
る。したがって各端子の立上り片を前記挿入孔に挿入し
た状態において、割溝は各巻線からげ突部の先端部より
も上方に突出して形成される。このような状態でコイル
巻線の両端部を各巻線からげ突部間に巻回して各端子に
半田付けしたとき、溶融した半田が立上り片の一表面か
ら他表面に割溝を介して回り込み、半田付け作業を立上
り片の厚み方向一方側から行うことによって、その裏側
である厚み方向他方側まで半田を浸潤させて、コイル巻
線の両端部付近と各端子とを電気的に接続することがで
きる。したがってコイル巻線と各端子との接続作業を立
上り片の厚み方向両側から行う必要がなくなり、コイル
巻線と端子との接続作業をより一層簡略化することがで
きる。
脚部が形成されるので、立上り片の基端部を挿入孔に挿
入したとき、たとえば各脚部の幅を挿入孔の幅よりも公
差の範囲でわずかに大きく形成することによって、ある
いは挿入孔の幅方向に対向する各内面間の間隔を前記立
上り片の各脚部間の幅よりも公差の範囲でわずかに小さ
く形成することによって、各脚部を各内面に弾発的に当
接させることができる。このように各脚部を各内面に弾
発的に当接させることによって、コイル組立体を成形金
型に挿入する際に、コイル組立体に運搬による振動など
の外力が作用しても、各端子が前記一方のフランジから
容易に離脱し、またはずれてしまうという不具合を防止
することができる。また金型内での配置方向に拘わら
ず、各脚部が各内面に弾発的に当接することによって各
端子の抜落ちが防がれ、これによって金型成形時のコイ
ル組立体の向きが制限されず、製造時の扱いが容易であ
り、生産性を向上して、製造コストを削減することがで
きる。
ソレノイド51を示す断面図である。各種の産業用油圧
装置に備えられる電磁式方向制御弁は、スプール弁と、
そのスプールを駆動するためのソレノイド51とを有す
る。このソレノイド51は、コイル巻線52が巻回され
る直円筒状の巻胴部53およびこの巻胴部53の軸線方
向両端部にそれぞれ形成される2つのフランジ54a,
54bとを有し、非磁性体である熱可塑性合成樹脂から
成るコイルボビン55と、強磁性体であるフェライト系
ステンレス鋼から成り、コイルボビン55の中央孔56
内に軸線方向、すなわち図1の左右方向に変位自在に収
納されるプランジャ57と、強磁性体であるフェライト
系ステンレス鋼から成り、各フランジ54a,54bの
前記軸線方向外方に隣接して配置される一対のリング状
継鉄58a,58bと、強磁性体であるフェライト系ス
テンレス鋼から成り、各継鉄58a,58b間にわたっ
て延び、かつコイルボビン55を外囲するケーシング5
9と、各フランジ54a,54bのいずれか一方のフラ
ンジ54aの外周部から突出する立上り片60a,60
b(後述の図2および図3を参照)、およびこの立上り
片60a,60bの遊端部から各フランジ54a,54
bのいずれか他方のフランジ54bに向かってコイルボ
ビン55の軸線にほぼ平行に延びる屈曲片61を有し、
コイル巻線52の両端部71a,71bがそれぞれ接続
される導電性材料である(御記入をお願い致します。)
から成る一対の端子62a,62bと、合成樹脂から成
り、少なくともコイルボビン55、各継鉄58a,58
b、ケーシング59および各端子62a,62bを、こ
れらが組立られた状態で外囲するモールド層63とを含
む。
ルボビン55の一方のフランジ54aに各端子62a,
62bを装着した状態を示す図1の左側から見たコイル
ボビン55の正面図であり、図3はコイル巻線52が巻
回されたコイルボビン55の一方のフランジ54aに各
端子62a,62bを装着した状態を示す図1の図1の
右側から見た背面図である。コイルボビン55の各フラ
ンジ54a,54bのうち前記各端子62a,62bが
設けられる一方のフランジ64aには、半径方向外方に
突出する凸状部64が形成される。ケーシング59は、
前記一方のフランジ54aの凸状部64を挟む両側で周
方向に分断され、軸直角断面が略C字状に形成される。
各フランジ54a,54bには、コイルボビン55の軸
線方向に突出する複数(本実施形態では3)の嵌合突起
65a,65b,65c;66a,66b,66cがそ
れぞれ形成される。また各継鉄58a,58bには、前
記嵌合突起65a,65b,65c;66a,66b,
66cが嵌合する複数(本実施形態では各3)の嵌合凹
所67a,67b,67c;68a,68b,68cが
それぞれ形成される。これらの嵌合凹所67a,67
b,67c;68a,68b,68cは、本実施形態で
は各継鉄58a,58bをその厚み方向に貫通する内周
面が直円筒状の透孔であるが、各嵌合突起65a〜65
c,66a〜66cが嵌合し得る深さの凹部を穿設した
ものであってもよい。
a,57b,57c;58a,58b,58cには、各
フランジ54a,54bの嵌合突起65a,65b,6
5c;66a,66b,66cがそれぞれ嵌合して、各
継鉄58a,58bが各フランジ54a,54bに同軸
にかつ周方向に位置決めされて保持される。したがって
各継鉄58a,58bは、コイルボビン55の向きに拘
わらず各フランジ54a,54bから外れることが防が
れ、また衝撃力などの外力が作用しても各フランジ54
a,54bに対するずれおよび外れを防ぎ、手で保持す
る必要がなくなる。
る一方のフランジ54aには、各立上り片60a,60
bの基端部69a,69bがそれぞれ挿入される挿入孔
70a,70bが形成されるとともに、これらの挿入孔
70a,70bを挟む両側にコイル巻線52の各一端部
71a,71b付近が巻回される各一対の巻線からげ突
部72a1,72a2;72b1,72b2が設けられ
る。各一対の巻線からげ突部72a1,72a2;72
b1,72b2のうち相互に中央寄りに近接して配置さ
れる各巻線からげ突部72a1,72b1間の間隔ΔL
1は、各端子62a,62bにサージ電圧の発生を防ぐ
ために接続されるダイオード76の図2の左右方向の長
さ、さらに詳しくはダイオード76の各リードピン77
a,77bをほぼ直角に無理なく折曲げられる程度に選
ばれる。この間隔ΔL1は、本実施形態では10mmに
選ばれる。この間隔ΔL1は、10mmに限定されるも
のではなく、ダイオード76または後述のバイリスタコ
ンデンサなどのサージ電圧を防ぐための電子部品の大き
さおよびその取付け態様に応じて適宜定められる。
入孔70a付近の分解斜視図である。一方の端子62a
の立上り片60aには、その基端部81が前記一方のフ
ランジ54aに形成される一方の挿入孔70aに挿入さ
れた状態で、各巻線からげ突部72a,72b間にわた
る幅方向および立上り片60aの基端部81の軸線を含
む一平面に垂直な厚み方向、すなわち図2および図3の
紙面に垂直な方向に貫通し、かつ基端部81から遊端部
82に向かって切欠かれた割溝83aが形成される。前
記各巻線からげ突部72a1,72a2間にわたる幅方
向とは、図2および図3における左右方向であり、前記
立上り片60の基端部81の軸線とは、図2および図3
における上下方向に延びる中心軸線をいう。
げ突部72a1,72a2間に配置される領域L1(図
2を参照)を超えて上方に突出して形成される。このよ
うな割溝83aによって分割された立上り片60aの基
端部81には、一対の脚部84a,84bが挿入孔70
a内で前記幅方向に対向する各内面85a,85bに弾
発的に当接して、一方の端子62aが抜止めされる。各
端子62a,62bのうち他方の端子62bに関して
も、上記の一方の端子62aと同様に構成される。
2;72b1,72b2には、コイル巻線52の両端部
が巻付けられ、巻線からげが行われる。各巻線からげ突
部72a1,72a2;72b1,72b2にコイル巻
線52の両端部がそれぞれ巻付けられた状態では、各挿
入孔70a,70bの上方には空間Aが形成され、この
空間Aを挿通して各端子62a,62bが各挿入孔70
a,70bに挿入される。その後、前記ダイオード76
の各リードピン77a,77bが各端子62a,62b
の割溝83a,83bの各巻線からげ突部72a1,7
2a2;72b1,72b2間からわずかに上方に突出
するピン孔86a,86bに挿入される。各ピン孔86
a,86bは、一定幅の割溝部分の上端の付け根近傍を
各リードピン77a,77bが挿通可能な内径に穿孔し
て形成され、割溝83a,83bの一部を構成してい
る。
1,72a2;72b1,72b2にコイル巻線52の
両端部が巻線からげられ、かつダイオード76の各リー
ドピン77a,77bが各ピン孔86a,86bにそれ
ぞれ挿入された状態で一方側、すなわち図2の紙面に垂
直手前側から半田付けされ、各一対の巻線からげ突部7
2a1,72a2;72b1,72b2間にわたって巻
掛けられたコイル巻線52の両端部、およびダイオード
76の各リードピン77a,77bが各端子62a,6
2bにそれぞれ電気的および機械的に接続される。この
とき、一方側から半田付けすることによって、溶融した
半田は割溝83a,83bおよびピン孔86a,86b
を介して裏側へ回り込み、片側からだけの半田付け作業
によって両面に半田を浸透させ、確実な電気的接合状態
を達成することができる。
各端子62a,62bを装着した後、ダイオード76を
各端子62a,62bに装着し、ダイオード76の各リ
ードピン77a,77bおよびコイル巻線52の両端部
71a,71bが接続された状態で、図5に示されるよ
うに、各フランジ54a,54bには継鉄58a,58
bがそれぞれ正確に位置決めされた状態で装着され、コ
イルボビン組立体89が形成される。この状態では、コ
イルボビン55の各フランジ54a,54b間に巻回さ
れたコイル巻線52の外周上および各フランジ54a,
54bの外周上には、前述した軸直角断面がC字状のケ
ーシング59が装着され、各フランジ54a,54b間
にわたってコイル巻線52が巻回されたコイルボビン5
5を外囲している。また各フランジ54a,54bには
各継鉄58a,58bがコイルボビン55と同軸に装着
され、各フランジ54a,54bの嵌合突起65a〜6
5c;66a〜66cが各継鉄58a,58bの嵌合凹
所67a〜67c;68a〜68cの内周面に弾発的に
当接して抜止めされている。
aに設けられる各嵌合突起65a〜65cは、それぞれ
一対の突起部分66a1,66a2;66b1,66b
2;66c1,66c2から成る。各対を成す突起部分
65a1,65a2;66b1,66b2;66c1,
66c2は、コイルボビン55の軸線mを含む仮想一鉛
直面に関して対称に形成され、軸直角断面が半径方向内
方に向いた矢状断面形状を有する。
嵌合突起65aについて述べると、各突起部分65a
1,65a2の半径方向内方寄りの矢状部分90,91
の各外表面90a,91aは、直円筒面の一部を成す円
弧面に形成され、各突起部分65a1,65a2が嵌ま
り込む嵌合凹所67aの直円筒状の内周面に弾発的に当
接する。すなわち各突起部分65a1,65a2は、前
記コイルボビン55の軸線mおよび一半径線rを含む一
仮想平面に関して両側に間隔をあけて形成され、相互に
近接/離反する方向に弾発的に微小変位することができ
る。残余の嵌合突起65b,65cもまた、上記の嵌合
突起65aと同様に、各一対の突起部分65b1,65
b2;65c1,65c2から成る。これらの嵌合突起
65a〜65cは、コイルボビン55の軸線mを含む仮
想一水平面に関して凸状部64とは反対側で周方向に9
0°毎に間隔をあけて形成される。
突起66a〜66cもまた、上述した一方のフランジ5
4aに形成される各嵌合突起65a〜65cと同様に、
各一対の突起部分66a1,66a2;66b1,66
b2;66c1,66c2から成る。
嵌合突起65a〜65c;66a〜66cを、各継鉄5
8a,58bに形成される各嵌合凹所67a〜67c;
68a〜68cに嵌合させた状態で、コイルボビン55
の各フランジ54a,54bに各継鉄58a,58bが
それぞれ装着されるので、各継鉄58a,58bの軸線
がコイルボビン55の軸線mに一致するように正確に位
置決めすることができる。
2;65b1,65b2;65c1,65c2が相互に
近接/離反する方向に弾発的に微小変位可能であるの
で、たとえば一方の継鉄58aが一方のフランジ54a
に図2の正面から見て矢符Bで示す左側にずれた位置に
装着されたとき、そのずれた方向B下流側となる一対の
突起部分65a1,65a2は、外表面90a,91a
が嵌合凹所67aの内周面によって相互に近接する方向
に押圧される。また前記ずれの方向B上流側の一対の突
起部分65b1,65b2は、それらが嵌合する嵌合凹
所67bの内周面によって相互に近接する方向に押圧さ
れ、さらに前記ずれの方向Bに平行な図2の左右方向に
間隔をあけて配置される一対の突起部分65c1,65
c2のうち、ずれの方向B上流側に配置される一方の突
起部分65c2が嵌合凹所67cの内周面によって前記
ずれの方向B、すなわち他方の突起部分65c1に近接
する方向に押圧されて変位する。
分65a1,65a2;65b1,65b2による弾性
回復力および一方の突起部分65c2の他方の突起部分
65c1から離反する方向への弾性回復力によって、継
鉄58aはその軸線がコイルボビン55の軸線mに近接
する方向、すなわち図2の右方に押返され、コイルボビ
ン55の軸線mに継鉄58aの軸線が一致するように、
その継鉄58aが各嵌合突起65a〜65cによって位
置決めされる。
嵌合突起66a〜66cもまた、上記の嵌合突起65a
〜65cと同様に、継鉄58bがコイルボビン55の軸
線からずれた状態で他方のフランジ54bに装着された
とき、それらの軸線が一致するように各突起部分66a
1,66a2;66b1,66b2;66c1,66c
2の弾性回復力によって位置決めされる。
に各継鉄58a,58bがそれぞれ同軸上に正確に装着
され、前述したようにケーシング59が装着された状態
で、図示しない成形金型内に治具によって容易にかつ正
確にセッティングされ、その金型内に熱可塑性合成樹脂
を充填してインサート成形し、前記モールド層63が形
成される。
には、同軸にプッシュロッド94が連結され、プッシュ
ロッド94はコイルボビン55の中央孔56に嵌着され
た強磁性体から成る固定磁極片95の挿通孔96に挿通
されている。挿通孔96の軸線方向一端は、固定磁極片
95の小径凹所97に連通し、小径凹所97は大径凹所
98に連通し、プッシュロッド94の軸線方向一端部
は、これらの小径凹所97および大径凹所98を挿通し
て外部に部分的に突出している。小径凹所97および大
径凹所98を外囲し、モールド層63から突出する略円
筒状の取付部99には外ねじ100が刻設され、取付部
99は上記のスプール弁の弁箱(図示せず)に螺着さ
れ、その弁箱内のスプールを押圧して軸線方向に変位さ
せることができる。
抜止めするための環状の抜止め突部101が半径方向外
方に突出して一体的に形成され、この抜止め突部101
と前記外ねじ100との間には、第1の油圧シール用O
リング102が装着される。油圧シール用Oリング10
2によって、前記弁箱と取付部99との間の液密性が達
成される。またモールド層63の前記抜止め突部101
が嵌まり込む開口部63aには防水用Oリング88が装
着される。この防水用Oリング88はモールド層63の
端面63bから部分的に突出し、前記弁箱に弾発的に当
接して、外部からの水の混入を防止している。
円筒状の強磁性体から成るシリンダ103が接続され、
このシリンダ103内に前記プランジャ57が軸線方向
に移動自在に収納される。シリンダ103の軸線方向他
端部には、合成樹脂から成るキャップ104が装着され
る。このキャップ104とシリンダ103との間には、
第2の油圧シール用Oリング105が介在される。この
油圧シール用Oリング105によって、ケーシング59
とシリンダ103との間およびシリンダ103とキャッ
プ104との間の液密性が達成される。
螺着される。ロックナット106には軸孔107がコイ
ルボビン55の軸線mと同軸に形成される。軸孔107
には手動プッシュピン108の軸部109がその軸線方
向に移動自在に挿入される。軸部109の軸線方向一端
部には、軸部109よりも大径の押圧部110が形成さ
れ、この押圧部110によって前記プランジャ57をコ
イルボビン55の軸線方向他端部から軸線方向一端部
(図1の左方)に向けて押圧することができる。
08に臨む軸線方向他端部には、押圧部110が緩やか
に嵌まり込むことができる凹所111が形成され、プラ
ンジャ57は凹所111の底面112と手動プッシュピ
ン108の端面113との間の間隔L2をストロークと
して軸線方向に変位することができる。前記軸部109
の軸線方向他端部付近には、環状の凹溝114が形成さ
れ、この凹溝114には第3の油圧シール用Oリング1
15が装着される。この油圧シール用Oリング115に
よって、ロックナット106と手動プッシュピン108
の軸部109との間の液密性が達成される。
から手指で押圧することによって、プランジャ57およ
びプッシュロッド94を、プランジャ57の底面112
が手動プッシュピン108の押圧部110の端面113
に当接した状態から軸線方向一端部側(図1の左側)に
移動させて、手動でスプール(図示せず)を押圧し、ス
プール弁内の油路を切換えることができる。
断面がC字状であって、切欠き118を有し(図2およ
び図3を参照)、この切欠き118からモールド層63
の外周部の一部120および外周部の一部120に連な
り、各端子62a,62bがプラグ接続口内に先端部付
近が突出するようにしてインサートされたコネクタ部1
21が略L字状に突出して形成される。
直接溶接して連結される直円筒状の磁気遮蔽部材123
と、この磁気遮蔽部材123の軸線方向他端部に溶接し
て同軸に連結される強磁性体から成る直円筒状の磁気誘
導部材124とによって構成される。プランジャ57に
形成される凹所111は、コイル巻線52への通電によ
って磁気吸引された状態、すなわち図1の状態におい
て、プランジャ57の軸線方向他端部の端面125から
軸線方向一端部に向かって、コイルボビン55の軸線方
向他端部に配置される継鉄58bの半径方向内方の領域
まで存在している。
た状態では、プランジャ57、各継鉄58a,58b、
ケーシング59、固定磁極片95、および磁気誘導部材
124によって、閉ループ状の磁気通路126が形成さ
れる。また非通電時では、ソレノイド51が取付けられ
る前述のスプール弁に内蔵されるばねによるばね力によ
って、プランジャ57が手動プッシュピン108に当接
するまで距離L2だけ変位し、前記一方の継鉄58bの
半径方向内方にはプランジャ57の中実部が配置され
る。そのため、前記一方の継鉄58bから磁気誘導部材
124を経てプランジャ57内を通過して固定磁極片9
5を通る磁束は、プランジャ57内で拡がり、この状態
から図1の仮想線126で示されるように最短長閉ルー
プを形成しようとするため、プランジャ57には図1の
左方に向かう磁気吸引力が作用して変位し、図1に示さ
れるようにプランジャ57が固定磁極片95に当接した
状態で支持される。
モールド層63を形成する樹脂モールド成形時におい
て、コイルボビン55、各継鉄58a,5b各、端子6
2a,62bが相互に正確に位置決めして連結された状
態で成形金型内に収容してインサート成形することがで
きる。すなわち、各端子62a,62bが設けられる一
方のフランジ54aに各挿入孔70a,70bを形成し
て各端子62a,62bを挿入し、各フランジ54a,
54bには嵌合突起65a〜65c;66a〜66cを
それぞれ形成し、さらに各継鉄58a,58bに各嵌合
凹所67a〜67c;68a〜68cを形成して前記各
嵌合突起65a〜65c;66a〜66cに嵌合させ、
また一方のフランジ54aに立上り片60を形成してケ
ーシング59を周方向に分断された略C字状の断面形状
としたので、モールド成形前の組立体がばらけることが
防がれ、成形時の手間が少なくてすみ、成形金型への挿
入セットが容易となり、成形による製造コストを低減す
ることが可能となる。また各端子62a,62bに割溝
83a,83bを形成して各挿入孔70a,70bに挿
入し、各巻線からげ突部72a1,72a2;72b
1,72b2にコイル巻線52の両端部を巻回して巻線
からげ、これらを一方側からの半田付けによって両側に
溶融した半田を導き、容易かつ迅速にコイル巻線52a
の両端部と各端子62a,62bとを電気的に確実に、
しかも大きな機械的強度で接続することができ、信頼性
が向上される。
オード76に代えてバイリスタコンデンサを用いる構成
であってもよく、あるいはダイオードおよびバイリスタ
コンデンサなどのサージ電圧をカットするための電子部
品を用いない構成のものに対しても、本発明を好適に実
施することができる。
れば、各継鉄の嵌合凹所に各フランジに形成される嵌合
突起が嵌合した状態で、各継鉄はコイルボビンの各フラ
ンジに正確に位置決めされた状態で保持される。このよ
うにして各継鉄が取付けられたコイルボビンの巻胴部に
はコイル巻線が巻回される。一方のフランジには凸状部
が形成され、この凸状部を周方向両側から挟むようにし
てケーシングが装着される。したがって各継鉄が取付け
られたコイルボビンが軸線まわりにずれることが防が
れ、ケーシングに対してコイルボビンおよび各継鉄を正
確に位置決めした状態で保持することができる。前記一
方のフランジには、一対の端子が手作業による差込みま
たはインサート成形によって取付けられる。
各継鉄、ケーシングおよび各端子が組立てられたコイル
組立体を成形金型内に挿入するにあたって、上記のよう
にコイルボビンの各フランジの両側に継鉄をそれぞれ配
置してケーシング内に収納し、一方のフランジには各端
子を取付けたコイル組立体を成形金型内に正確に位置決
めした状態で容易に収容してモールド層を射出成形する
ことができる。これによって従来のように成形金型内へ
のコイル組立体の挿入時に、各継鉄、コイルボビン、ケ
ーシングおよび各端子がずれないように保持するために
成形金型への挿入作業に手間がかかるという不具合をな
くし、生産性を向上し、製造コストを削減することがで
きる。
一方のフランジに挿入孔を形成するとともに、この挿入
孔の両側に巻線からげ突部が形成される。各巻線からげ
突部には、コイルボビンの巻胴部に巻回されるコイル巻
線の両端部付近が巻回されて巻線からげられる。このよ
うにして巻線からげられたコイル巻線内を挿通して前記
挿入孔内に各端子の基端部が挿入されて、コイル巻線の
両端部付近と各端子とを半田付けなどの周知の技術によ
って電気的に接続することができる。
に挿入孔と巻線からげ突部とが形成されるので、コイル
ボビンの巻胴部にコイル巻線を巻回した後、そのコイル
巻線の両端部を巻線からげ突部に巻回して巻線からげ、
こうしてコイル巻線の巻絡らげ作業が終了した後に、各
端子を挿入孔に挿入して前記コイル巻線の両端部に電気
的に接続することができ、コイル巻線のコイルボビンへ
の巻回作業およびコイル巻線と端子との接続作業を従来
に比べて格段に簡略化することが可能となり、ソレノイ
ドの生産性が向上され、製造コストを削減することがで
きる。
立上り片に割溝が形成される。この割溝は、前記立上り
片の少なくとも各巻線からげ突部間に配置される領域を
超えて形成される。したがって各端子の立上り片を前記
挿入孔に挿入した状態において、割溝は各巻線からげ突
部の先端部よりも上方に突出して形成される。このよう
な状態でコイル巻線の両端部を各巻線からげ突部間に巻
回して各端子に半田付けしたとき、溶融した半田が立上
り片の一表面から他表面に割溝を介して回り込み、半田
付け作業を立上り片の厚み方向一方側から行うことによ
って、その裏側である厚み方向他方側まで半田を浸潤さ
せて、コイル巻線の両端部付近と各端子とを電気的に接
続することができる。したがってコイル巻線と各端子と
の接続作業を立上り片の厚み方向両側から行う必要がな
くなり、コイル巻線と端子との接続作業をより一層簡略
化することができる。
脚部が形成されるので、立上り片の基端部を挿入孔に挿
入したとき、たとえば各脚部の幅を挿入孔の幅よりも公
差の範囲でわずかに大きく形成することによって、ある
いは挿入孔の幅方向に対向する各内面間の間隔を前記立
上り片の各脚部間の幅よりも公差の範囲でわずかに小さ
く形成することによって、各脚部を各内面に弾発的に当
接させることができる。このように各脚部を各内面に弾
発的に当接させることによって、コイル組立体を成形金
型に挿入する際に、コイル組立体に運搬による振動など
の外力が作用しても、各端子が前記一方のフランジから
容易に離脱し、またはずれてしまうという不具合を防止
することができる。また金型内での配置方向に拘わら
ず、各脚部が各内面に弾発的に当接することによって各
端子の抜落ちが防がれ、これによって金型成形時のコイ
ル組立体の向きが制限されず、製造時の扱いが容易であ
り、生産性を向上して、製造コストを削減することがで
きる。
断面図である。
の一方のフランジ54aに各端子62a,62bを装着
した状態を示す図1の左側から見たコイルボビン55の
正面図である。
の一方のフランジ54aに各端子62a,62bを装着
した状態を示す図1の右側から見たコイルボビン55の
背面図である。
近の分解斜視図である。
体89を示す分解斜視図である。
である。
イル巻線2の巻回時における問題点を説明するための図
である。
片11aとを半田47によってコイル巻線巻回後に接続
した状態を示す一部の断面図である。
合突起 67a,67b,67c;68a,68b,68c 嵌
合凹所 70a,70b 挿入孔 71a,71b 端部 72a1,72a2;72b1,72b2 巻線からげ
突部 76 ダイオード 77a,77b リードピン 81 基端部 82 遊端部 83 割溝 84a,84b 脚部 85a,85b 内面 86a,86b ピン孔 89 コイルボビン組立体
Claims (3)
- 【請求項1】 コイル巻線が巻回される直円筒状の巻胴
部およびこの巻胴部の軸線方向両端部にそれぞれ形成さ
れる2つのフランジとを有し、非磁性体から成るコイル
ボビンと、強磁性体から成り、コイルボビンの中央孔内
に軸線方向に変位自在に収納されるプランジャと、強磁
性体から成り、各フランジの前記軸線方向外方に隣接し
て配置される一対の継鉄と、強磁性体から成り、各継鉄
間にわたって延び、かつコイルボビンを外囲するケーシ
ングと、各フランジのいずれか一方の外周部から突出す
る立上り片およびこの立上り片の遊端部から各フランジ
のいずれか他方に向かってコイルボビンの軸線にほぼ平
行に延びる屈曲片を有し、コイル巻線の両端部がそれぞ
れ接続される導電性材料から成る一対の端子と、合成樹
脂から成り、少なくともコイルボビン、各継鉄、ケーシ
ングおよび各端子を、これらが組立てられた状態で外囲
するモールド層とを含むソレノイドにおいて、 コイルボビンの各フランジのうち前記各端子が設けられ
る一方のフランジには、半径方向外方に突出する凸状部
が形成され、 ケーシングは、前記一方のフランジの凸状部を挟む両側
で周方向に分断され、各フランジには、コイルボビンの
軸線に垂直な外側方に臨む各端面から突出する嵌合突起
がそれぞれ形成され、 各継鉄には、前記嵌合突起が嵌合する嵌合凹所がそれぞ
れ形成されることを特徴とするソレノイド。 - 【請求項2】 前記一対の端子が設けられる一方のフラ
ンジには、各立上り片の基端部が挿入される挿入孔が形
成されるとともに、挿入孔を挟む両側にコイル巻線の各
一端部付近が巻回される各一対の巻線からげ突部が設け
られることを特徴とする請求項1記載のソレノイド。 - 【請求項3】 各端子の立上り片には、その基端部が前
記一方のフランジに形成される挿入孔に挿入された状態
で、各巻線からげ突部間にわたる幅方向および立上り片
の基端部の軸線を含む一平面に垂直な厚み方向に貫通
し、かつ基端部から遊端部に向かって切欠かれた割溝
が、少なくとも各巻線からげ突部間に配置される領域を
超えて形成され、この割溝によって分割された一対の脚
部が挿入孔内で前記幅方向に対向する各内面に弾発的に
当接することを特徴とする請求項2記載のソレノイド。
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