JP3017557B2 - 無機材質歯車 - Google Patents
無機材質歯車Info
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- JP3017557B2 JP3017557B2 JP11268691A JP11268691A JP3017557B2 JP 3017557 B2 JP3017557 B2 JP 3017557B2 JP 11268691 A JP11268691 A JP 11268691A JP 11268691 A JP11268691 A JP 11268691A JP 3017557 B2 JP3017557 B2 JP 3017557B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- tooth
- gear
- teeth
- resin
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機材質歯車に関し、
特にシリカ系材料またはセラミックス系材料からなる無
機材質歯車に、樹脂を射出成形する無機材質歯車に関す
る。
特にシリカ系材料またはセラミックス系材料からなる無
機材質歯車に、樹脂を射出成形する無機材質歯車に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、樹脂歯車は負荷トルクに限界がある
ことが知られている。歯部に高負荷がかかると数100
μmの変形があり、使用できないことが多い。歯車のフ
ランジ部を樹脂で成形し、歯部を異種の樹脂で成形する
ことは従来よく行われている。特公昭54−21903
号公報には、0.5〜1mmの肉厚の歯部を有する樹脂
歯車が記載されており、また特開昭57−6154号公
報には少なくとも歯部に繊維強化樹脂を使用する樹脂歯
車が記載されている。
ことが知られている。歯部に高負荷がかかると数100
μmの変形があり、使用できないことが多い。歯車のフ
ランジ部を樹脂で成形し、歯部を異種の樹脂で成形する
ことは従来よく行われている。特公昭54−21903
号公報には、0.5〜1mmの肉厚の歯部を有する樹脂
歯車が記載されており、また特開昭57−6154号公
報には少なくとも歯部に繊維強化樹脂を使用する樹脂歯
車が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の樹脂歯車は、歯部とフランジ部を異材の樹脂で成形す
るだけなので、軸として鋼材のピンを挿入したり、イン
サート成形する必要がある。したがって、組立工数も多
く、軸とフランジの直角度が出にくい問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決することを目
的とするものである。
の樹脂歯車は、歯部とフランジ部を異材の樹脂で成形す
るだけなので、軸として鋼材のピンを挿入したり、イン
サート成形する必要がある。したがって、組立工数も多
く、軸とフランジの直角度が出にくい問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】正常な歯形より全歯丈、
歯厚、歯底円を縮小した歯形を有するフランジ2と軸1
をシリカ系またはセラミックス系材料にて一体成形し、
該フランジ2の歯の外周に正常な歯形となるように肉厚
の歯部3となる樹脂を射出成形したことを特徴とする。
歯厚、歯底円を縮小した歯形を有するフランジ2と軸1
をシリカ系またはセラミックス系材料にて一体成形し、
該フランジ2の歯の外周に正常な歯形となるように肉厚
の歯部3となる樹脂を射出成形したことを特徴とする。
【0005】
【実施例】本発明を図1に示す。図1(a)は本発明の
側面図、図1(b)は本発明の平面図である。軸1はシ
リカ系材質又はセラミックス系材質等の無機材質で、フ
ランジ2と一体に同材質で同一型内で成形する。フラン
ジ2は、その外周の歯形として例えばマイナス転位さ
せ、正常な歯形より全歯丈、歯厚、歯底円を縮小する。
歯部3は、ナイロンやFRP等の樹脂でフランジ2の歯
形が正常な歯形となる数mmの肉厚せ成形する。歯部3
は、軸1、フランジ部2と同一型内で成形する。この
際、型が部分的に移動して空間を作るいわゆるスライド
コアを使用して成形する。請求項2記載の実施例のフラ
ンジ2の拡大図を図2に示す。
側面図、図1(b)は本発明の平面図である。軸1はシ
リカ系材質又はセラミックス系材質等の無機材質で、フ
ランジ2と一体に同材質で同一型内で成形する。フラン
ジ2は、その外周の歯形として例えばマイナス転位さ
せ、正常な歯形より全歯丈、歯厚、歯底円を縮小する。
歯部3は、ナイロンやFRP等の樹脂でフランジ2の歯
形が正常な歯形となる数mmの肉厚せ成形する。歯部3
は、軸1、フランジ部2と同一型内で成形する。この
際、型が部分的に移動して空間を作るいわゆるスライド
コアを使用して成形する。請求項2記載の実施例のフラ
ンジ2の拡大図を図2に示す。
【0006】
【作 用】軸1、フランジ2はシリカ系又はセラミック
ス系材質であるため、剛体であり一体成形できる。しか
も歯部3は、なじみがある。歯部3の肉厚は数mmで、
変形量は伝達トルク数万g−cm以上の歯車で数10μ
m程度になる。請求項2記載のフランジ2の波形は、歯
部3とフランジ2の密着をよくする作用があり、密着面
積の増大による摩擦の増加と形状による歯部3の剥がれ
防止を計っている。この波形は、もっとも簡単な軸方向
に移動するスライドコアの移動を考慮したため、この形
状となっているが、径方向に移動するスライドコアを組
めば、細かな凹凸面を形成することも可能である。
ス系材質であるため、剛体であり一体成形できる。しか
も歯部3は、なじみがある。歯部3の肉厚は数mmで、
変形量は伝達トルク数万g−cm以上の歯車で数10μ
m程度になる。請求項2記載のフランジ2の波形は、歯
部3とフランジ2の密着をよくする作用があり、密着面
積の増大による摩擦の増加と形状による歯部3の剥がれ
防止を計っている。この波形は、もっとも簡単な軸方向
に移動するスライドコアの移動を考慮したため、この形
状となっているが、径方向に移動するスライドコアを組
めば、細かな凹凸面を形成することも可能である。
【0007】
【効 果】本発明では、一つの型内で軸1をも装着した
歯車を創製するので、組立工数は成形のみで非常に少な
く、軸1とフランジ2の直角度がでる。歯部3の変形が
少ないために通常超高精度(1〜2級)を必要とする歯
車がやや高精度(4級)で同等の抵抗で回転できる。従
来のセラミックやガラス等の単一材料の歯車では、”割
れ”が生じていたが、歯部3の作用により防止される。
また、使用の際は歯車の噛み合わせの負荷抵抗が適度
で、騒音がすくない。請求項2記載の歯車は、断続的、
衝撃的な回転や温度・化学条件の厳しい状況での苛酷な
使用に耐えうる効果がある。
歯車を創製するので、組立工数は成形のみで非常に少な
く、軸1とフランジ2の直角度がでる。歯部3の変形が
少ないために通常超高精度(1〜2級)を必要とする歯
車がやや高精度(4級)で同等の抵抗で回転できる。従
来のセラミックやガラス等の単一材料の歯車では、”割
れ”が生じていたが、歯部3の作用により防止される。
また、使用の際は歯車の噛み合わせの負荷抵抗が適度
で、騒音がすくない。請求項2記載の歯車は、断続的、
衝撃的な回転や温度・化学条件の厳しい状況での苛酷な
使用に耐えうる効果がある。
【0008】
【図1】図1(a)は本発明の請求項1記載の歯車の側
面図、図1(b)は本発明の請求項1記載の歯車の平面
図である。
面図、図1(b)は本発明の請求項1記載の歯車の平面
図である。
【図2】図2は本発明の請求項2記載のフランジの拡大
図である。
図である。
1 軸 2 フランジ 3 歯部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−266363(JP,A) 実開 平2−109054(JP,U) 実開 昭62−190164(JP,U) 実開 昭57−105722(JP,U) 特公 昭38−5508(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 F16H 51/00 - 55/30
Claims (2)
- 【請求項1】正常な歯形より全歯丈、歯厚、歯底円を縮
小した歯形を有するフランジ(2)と軸(1)をシリカ
系またはセラミックス系材料にて一体成形し、該フラン
ジ(2)の歯の外周に、正常な歯形となるように肉厚の
歯部(3)となる樹脂を射出成形したことを特徴とする
無機材質歯車。 - 【請求項2】請求項1記載のフランジ(2)の歯の外周
に連続的な波形または凹凸を設けたことを特徴とする無
機材質歯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11268691A JP3017557B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 無機材質歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11268691A JP3017557B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 無機材質歯車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0596564A JPH0596564A (ja) | 1993-04-20 |
JP3017557B2 true JP3017557B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=14592940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11268691A Expired - Fee Related JP3017557B2 (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 無機材質歯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3017557B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004263711A (ja) | 2003-01-21 | 2004-09-24 | Nsk Ltd | アクチュエータ及びブレーキ装置 |
WO2010001874A1 (ja) | 2008-07-01 | 2010-01-07 | ローツェ株式会社 | 恒温装置 |
JP5731825B2 (ja) * | 2008-07-01 | 2015-06-10 | ローツェ株式会社 | 恒温装置 |
DE102012213972A1 (de) | 2012-08-07 | 2014-02-13 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Riementrieb für ein Kraftfahrzeug |
US11448303B2 (en) * | 2017-08-08 | 2022-09-20 | Mitaka Denshi Co., Ltd. | Gear component |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP11268691A patent/JP3017557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0596564A (ja) | 1993-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |