JP3017288U - 長尺ワークの縦切り装置 - Google Patents

長尺ワークの縦切り装置

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JP3017288U
JP3017288U JP1995004758U JP475895U JP3017288U JP 3017288 U JP3017288 U JP 3017288U JP 1995004758 U JP1995004758 U JP 1995004758U JP 475895 U JP475895 U JP 475895U JP 3017288 U JP3017288 U JP 3017288U
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英二 吉永
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磯部鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の課題は、多段に重ねたワークであって
もクランプ等の固定具を必要とせず、又複数回の縦切り
やワークの縁近くでの縦切りであっても切断機を正しく
走行させることが出来、容易に迅速且つ正確に長尺ワー
クの縦切りが行え作業効率を向上させ、設置場所を大幅
に減少させ敷地の有効利用が図れる長尺ワークの縦切り
装置を提供する。第2の課題は、やや短かめのワークで
あっても確実に縦切り出来る。第3の課題は、ワークの
縦切り作業中でも切粉を連続して回収出来る。 【構成】 作業台5と直交したレール18に沿って横行
する押圧台2を作業台5と並設するとともに油圧シリン
ダー28で昇降自在とし、切断機3を押圧台2の上部に
走行自在に設け、押圧台2の中間部分の下面を中間支持
板44で支持する中間支持装置34を上記作業台5に並
設し、中間支持板44の高さ調整を連動した複数基の昇
降ジャッキ35を用いて行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アルミ・銅等の非鉄、鉄、プラスチック、木材等を材質とした長尺 材(本明細書中ワークと総称する。)を長手方向に切断していく長尺ワークの縦 切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の長尺ワークの縦切り装置は、ワークを切断する切断刃を有する切断機を 、ワークを載置する長尺な載置台の中央の上方位置に固設した構造で、ワークを 載置台に沿って切断機側へ送り出し、ワークの縦切りを行っていた。しかしなが ら、この長尺ワークの縦切り装置では、固設した切断機を中心として搬入側の載 置台の長さがワークの長さ程で又排出側の載置台の長さもワークの長さ程必要と なり、載置台の全長がワークの略2倍程の長さとなり、場所をとるものであった 。 ワークを切断機側へ送り出す際、ワークを正しく送り出していくことはワーク が長いので難しく、又切断機の振動を受ければより一層正しく送り出すことが難 しくなり、又、切断面が正確でなくなる。更に、多段に重ねたワークを複数回縦 切りする場合では複数のクランプ等を用いて多段に重ねたワークを結束しなけれ ばならず又、縦切りする度に切断面に再度クランプを取付けなければならず、取 付け手間がかかり、クランプを取付けたとしても取付ける際に多段に重ねたワー クそれぞれの切断面がズレてしまい、正しく結束することが難しいものであった 。又、クランプで結束した多段に重ねたワークを、正しく送り出すことが出来な かったり、切断時のズレや何度も切断機側へ送り出すためにワークを移動させる 際に生じるズレにより、多段に重ねたワークをまとめて正しく縦切りしていくこ とは大変難しいものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする第1の課題は従来のこれらの問題点を解決し、多段 に重ねたワークであってもクランプ等の固定具を必要とせず、又複数回の縦切り やワークの縁近くでの縦切りであっても切断機を正しく走行させることが出来、 容易に迅速且つ正確に長尺ワークの縦切りが行え作業効率を向上させ、設置場所 を大幅に減少させ敷地の有効利用が図れる長尺ワークの縦切り装置を提供するこ とにある。 第2の課題は、やや短かめのワークであっても押圧台のたわみを防止出来、切 断機を正しく走行させることにある。 第3の課題は、ワークの縦切り作業を中止することなく切粉を連続して回収す ることが出来、縦切り作業の効率を向上させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) 上面にワークを支持する枕木を複数設けた長尺の作業台を設け、長尺な昇 降自在な押圧台を上記作業台と並設するとともに該押圧台を前記作業台上方の位 置まで作業台の長手方向と直交方向に横行出来るようにし、前記ワークを切断す る切断刃を有する切断機を前記押圧台の上部にその長手方向に走行自在に設け、 前記押圧台の長手方向の中間部分の下面を支持する長尺な中間支持装置を上記作 業台に並設するとともに中間支持装置の押圧台下面を支持する中間支持板の高さ を調整自在としたことを特徴とする長尺ワークの縦切り装置 2) 中間支持板の上部に押圧台の横行方向へ突出長さが調整できる補助アーム を複数箇所設けた前記1)記載の長尺ワークの縦切り装置 3) 押圧台の長手方向の中間部分の下面を支持する長尺な中間支持板をジャッ キで高さ調整自在とした構成の中間支持装置を用いた前記1)又は2)記載の長 尺ワークの縦切り装置 4) ワークの切断により発生する切粉を受ける作業台の長さ程の切粉受溝を作 業台の下部に設け、同切粉受溝の底部にこの底部に沿って上記切粉をかき集める スクリュー羽根を回動自在に設け、同切粉受溝と連通する落下口を枕木間の作業 台上面に設けた前記1)記載の長尺ワークの縦切り装置 5) ワークの切断により発生する切粉を受ける作業台の長さ程の切粉受溝を作 業台の下部に設け、同切粉受溝の底部にこの底部に沿って上記切粉をかき集める スクリュー羽根を回動自在に設け、同切粉受溝と連通する落下口を枕木間の作業 台上面に設けた前記2)又は3)記載の長尺ワークの縦切り装置 6) 中間支持板の高さ調整を行うジャッキを複数基用いて、同複数基のジャッ キを連動させる機構を設けた前記3)又は5)記載の長尺ワークの縦切り装置 にある。
【0005】
【作用】
本考案では、作業台へのワークの載置の障害とならないように予め押圧台を作 業台上方から離れた方向へ横行させておく。又、押圧台上の切断機は押圧台の一 端へ移動させておく。 一枚のワークを一段又は複数のワークを多段に重ねて枕木上面に載せるように して作業台に載置し、押圧台上の切断機の切断刃をワークの縦切り位置の延長上 に合せるようにして押圧台を作業台上方まで横行させる。横行させた押圧台の下 面をワーク上面まで降下させて押圧台の下面でワークを押圧し、動かないように 押え込む。これにより一枚のワークはもとより、多段に重ねたワークをクランプ を必要とせずに結束出来るものとなる。 その後、押圧台上の切断機を作動させながら作業台の長手方向に走行させワー クの縦切り位置を縦切りしていく。 このように、ワークは送り出す必要がなくなり、作業台をワークの長さ程まで 短縮することが出来る。このため、ワークを送り出す際に生じていた送り出しの ズレを完全になくし、又押圧台の押圧で切断機の振動によるワークのズレも防止 しているので、縦切り位置に沿った正しい縦切りが行えるものとなる。
【0006】 一枚又は複数のワークを複数回縦切りする場合は、押圧台の一端まで移動させ た切断機の切断刃をワークの奥深くの縦切り位置の延長上に合せるように押圧台 をワークの奥深くまで横行させて、前記同様に押圧台の下面でワーク上面を押圧 してワークを動かないように押え込み、その後前記同様切断機を走行させて奥の 縦切り位置を縦切りする。 奥の縦切り位置での縦切り後は、押圧台を上昇させ切断機は前回同様に押圧台 の一端へ移動させておく。上昇させた押圧台は、切断機の切断刃を手前の縦切り 位置の延長上に合せるように、手前へ横行させて前記同様押圧台の下面でワーク を動かないように押え込む。 その後、押圧台上の切断機でもって前回同様にワークの縦切りを行う。 これらを繰り返し行い、奥の縦切り位置から手前の縦切り位置へと順番に縦切 りしていけば、常に押圧台が手前の次の縦切り位置側のワークを動かないように 押圧した状態となり、切断機の振動によるワークのズレを防止出来、次の縦切り が縦切り位置に沿って正しく縦切りすることが出来る。複数のワークを作業台に 多段に重ねた場合であれば、前回の縦切りによるワークそれぞれの切断面をズラ すことなく整然に保持した状態のまま次の縦切りが行えるので、一枚のワークは もとより、多段に重ねたワークをもまとめてそれぞれの縦切り位置に沿った正し い縦切りを行える。 手前のワーク長辺の近くの縦切り位置を縦切りする際に、ワーク上面を押圧し た押圧台の下面がワーク上面からはみ出す場合、ワークの中間下面を支持する中 間支持具を予めワーク上面の高さに高さ調整し、この中間支持具でもってワーク 上面からはみ出した押圧台下面を支持し、押圧台の下面でワーク上面を押圧した 際に押圧台の傾斜を防止し、ワークの押圧力の低下を防止する。
【0007】 請求項2記載のように、押圧台の下面を支持する中間支持板上部に押圧台の横 行方向へ突出長さ調整自在に突出出来る補助アームを複数設けていれば、やや短 かめの長尺を縦切りする場合、中間支持板上部に複数設けた補助アームの上面が 作業台に載置したワークの上面と同じ高さとなるように中間支持板の高さ調整を 行う。 作業台に載置したこのやや短かめのワークのとどいていない部分の作業台上方 に突出出来る補助アームの先端が対向するワークの奥深い長辺程まで延びるよう に補助アームを作業台上方へ突出させておく。この突出させた補助アーム上面と ワーク上面とは同じ高さである。ワークがとどいている部分の作業台上方には、 補助アームは突出させない。 これによりワーク上方へ横行させた押圧台の下面をワーク上面に降下させ押圧 すれば、ワークのとどいていない部分の押圧台の下面はワーク上面と同じ高さの 補助アーム上面に降下するので、押圧台で押圧した際に押圧台がたわんだり傾斜 したりすることを防止し、押圧力の低下を防止する。 請求項4,5記載のように底部に沿ってスクリュー羽根を回動自在に設けた作 業台の長さ程の切粉受溝を作業台下部に設けていれば、ワークの切断により発生 する切粉は作業台上面に形成した落下口を通って切粉受溝内に落下し、スクリュ ー羽根の回動により切粉受溝内に沿って所定場所まで集められていくので、切粉 除去作業のために途中中断することなく、連続したワークの縦切り作業が行える 。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本実施例での縦切り状態を示す説明図、図2は本実施例での縦切り状態 を示す説明図、図3は本実施例の一部切欠の正面図、図4は本実施例の一部切欠 の平面図、図5は本実施例の拡大側面図、図6は図4でのA−A断面図、図7は 本実施例での切断機の走行の構造を示す説明図、図8は本実施例での切断機の走 行の構造を示す説明図、図9は本実施例での中間支持装置を示す正面図、図10 は本実施例で短かいワークの縦切り状態を示す説明図、図11は本実施例で一枚 のワークの縦切り状態を示す説明図である。
【0009】 ;本実施例(図1〜11参照) 図中1はワーク、2は同ワーク1を押圧し又上面に切断機3が走行する長尺な 押圧台、3は切断機、4は切断刃、5は上面にワーク1を支持する枕木6を複数 取付けワーク1を載置する作業台、6は枕木、9は作業台5を構成する上面が開 口された基枠、10は同基枠9の開口部位置に間隔あけ載架して並設したプレー ト、11は同プレート10間の開口部で形成した落下口、12は同落下口11の 下の位置である作業台5の下部に設けた側面を傾斜させた切粉受板、13は同切 粉受板12の底壁部分に回動自在に設けたスクリュー羽根、14は同スクリュー 羽根13を回転させるモーター、15はスクリュー羽根13で集めた切粉16を 貯める切粉貯留部、16は切粉、17は作業台5と直交方向へ延ばし基枠9と連 結した一対のレール台、18は同レール台17上面に設けたレール、19はレー ル台17の内側壁に設けた横行用ラック、20は下面にレール18上を滑走する 滑走具21を設け又走行用ラック32と歯合する横行用ピニオン22を設けた横 行台、21は滑走具、22は横行用ピニオン、23は横行台20それぞれの横行 用ピニオン22を結ぶ回動軸、24は同回動軸23を支持するベアリング、28 は横行台20上面に立設した一対の油圧シリンダー、29は押圧台2の両端の下 面を支持している同油圧シリンダー28のロッド、31は押圧台2の上面に作業 台5と平行に布設した走行レール、32は走行レール31間に設けた走行用ラッ ク、34はハンドル39の回動を伝達軸38を介して伝達される高さ調整具37 の両端に昇降ジャッキ35を2基づつ間隔あけて並設し昇降ジャッキ35の昇降 ロッド36先端それぞれで中間支持板44を支持しこの昇降ロッド36を昇降さ せる回動軸41を高さ調整具37から昇降ジャッキ35へ連結した中間支持装置 、35は昇降ジャッキ、36は昇降ロッド、37は高さ調整具、38は伝達軸、 39はハンドル、40は伝達軸38を支持するベアリング、41は回動軸、42 は回動軸41を支持するベアリング、44は中間支持板、47は中間支持板44 の上面に間隔あけて作業台5方向へスライド自在に取付けたスライドアーム、4 9は切断機3のケーシング、50は切断機3を駆動させるモーター、51は同モ ーター50の原動軸、52は一端に切断刃4を固定した第1駆動軸、53は同第 1駆動軸52と原動軸51とを結ぶVベルト、54は同第1駆動軸52に取付け た第1ネジ歯車、56は同第1ネジ歯車54と歯合する第2ネジ歯車57を取付 けた第2駆動軸、57は第2ネジ歯車、58は第2駆動軸56に取付け第3駆動 軸60の第4ネジ歯車61と歯合する第3ネジ歯車、60は第4ネジ歯車61を 介して第2駆動軸56と連動させた第3駆動軸、61は第4ネジ歯車、62は第 3駆動軸60の回転力を低速・中速・高速の3段切替で第4駆動軸64より出力 する変速機、64は同変速機62の出力軸となる第4駆動軸、66は第4駆動軸 64に取付け走行用ラック32と歯合する走行用ピニオン、67は第1・2・3 ・4駆動軸52,56,60,64を支持するベアリング、70は第2駆動軸5 6を傾動自在に支持する連結具、71はスプリング72で上方へ付勢され第2駆 動軸56の先端を連結した昇降板、72はスプリング、73はスプリング受、7 4は昇降板71を押し下げるカム板75を固定した上下動自在なレバー、75は カム板である。
【0010】 図1〜12に示す本実施例では、厚さ130mm長さ6000mm程の長尺な ワーク1を予め5枚多段に重ねて作業台5に載置する。ワーク1は作業台5上面 に並設した枕木6で支持されている。 ワーク1を作業台5に載置する際、押圧台2は作業台5から離れたレール18 の端に横行させ作業台5の上方は開放している。又この押圧台2の中間下面は、 中間支持装置34の中間支持板44でもって支持している。 又切断機3は押圧台2の端に位置させておく。 その後、油圧シリンダー28を上昇させて押圧台2を作業台5に載置するワー ク1の最高位置の高さ以上まで上昇させる。ワーク1の一番奥の縦切り位置に切 断刃4を合せるように横行台20をレール18に沿って横行させて押圧台2をワ ーク1上方に横行させていく。横行台20は横行用ピニオン22を回動させるこ とで横行用ピニオン22が横行用ラック19上面をスリップすることなく、進退 し横行台20を横行させる。又横行台20は滑走具21に自重をかけながらこの 滑走具21によってレール18上を滑走していくので横行用ピニオン22に自重 がかからず楽に横行していくものとなる。 横行させた押圧台2は、油圧シリンダー28でもって降下し、押圧台2の下面 をワーク1上面に載置するとともに動かないように押圧し、多段に重ねたワーク 1を作業台5に固定する。 押圧台2の下面を支持する中間支持装置34は中間支持板44の上面を作業台 5に載置した最上部のワーク1の表面の高さに合せるように上昇させておく。 押圧台2で多段に重ねたワーク1を押圧した後、切断刃4を作動させた切断機 3を走行レール31に沿って走行させ、多段に重ねたワーク1の奥の縦切り位置 を縦切りしていく。ワーク1は枕木6で支持されているので最下部のワーク1を 突き抜けていく切断刃4は枕木6を傷付けながら切断していくので、刃面は何ら 損傷することはない。
【0011】 切断機3は、図7,8に示すようにモーター50を駆動し、この駆動力をVベ ルト53を介して第1駆動軸52に伝えて第1駆動軸52を回動させ、第1駆動 軸52に取付けた切断刃4を回動させる。又、切断機3の走行は前記同様にモー ター50の駆動力で回動される第1駆動軸52によりこの第1駆動軸52の第1 ネジ歯車54と歯合する第2ネジ歯車57を取付けた第2駆動56を回動させ、 この第2駆動軸56に取付けた第3ネジ歯車58と歯合する第4ネジ歯車61を 介して第3駆動軸60を回動させる。この第3駆動軸60は変速機62の入力軸 となっており、変速機62の出力軸となっている第4駆動軸64の回転速度はこ の変速機62で低速・中速・高速に選択にされ、走行用ピニオン66の回転速度 すなわち切断機3の走行速度を変えることが出来る。又、切断機3を走行させる 場合は、レバー74は下げた状態で固定して昇降板71をカム板75で押し下げ て第2駆動軸56の第3ネジ歯車58は、第3駆動軸60の第4ネジ歯車61に 歯合させている。 しかし、切断刃4は回動させた状態で切断機3の走行を停止させる場合は、レ バー74を押し上げることでカム板75を回動させ、昇降板71はスプリング7 2でもって上昇し、第2駆動軸56は上方向へ傾動して、第2ネジ歯車57を第 1ネジ歯車54から又第3ネジ歯車58を第4ネジ歯車61からそれぞれ切り離 せば、第1駆動軸52の回転力は走行用ピニオン66を取付けた第4駆動軸64 に伝わらず切断機3の走行を停止させることが出来る。
【0012】 奥の縦切り位置を縦切りした後は、前記同様に油圧シリンダー28でもって押 圧台2を上昇させ、次の手前の縦切り位置に切断刃4がくるように押圧台2を横 行させた方向と逆の方向である手前の方向(図2の図面上右方向となる)へ前記 同様にして横行させて、前記同様に押圧台2を降下し多段に重ねたワーク1を再 度押圧し作業台5に固定する。その後、前記同様にして切断機3で縦切り位置を 縦切りしていく。これらを繰り返し行い、押圧台2で多段に重ねたワーク1を押 圧した後、作動した切断機3を押圧台2の上面に設けた走行レール31に沿って 走行させて、ワーク1の奥の縦切り位置から手前の縦切り位置へ順番に縦切りし ていく。 このように、押圧台2が次に縦切りされる側のワーク1を押圧しているので、 縦切り中又は縦切り後に切断機3から受ける振動でズレたりすることがなく、次 に縦切りする際には縦切りされる側のワーク1は多段に整然と重なった状態であ り、常に押圧台2は整然と重なったワーク1を押圧し、切断機3でズレることな く正しく縦切り位置を縦切りすることが出来、切断面もズラすことなく多段に重 ねたワーク1全てを同様の幅で切断し分断していくことが出来る。
【0013】 ワークの縦切りが手前の縦切り位置に近付いてくると、押圧台2の下面の一部 分がワーク上面からはみ出し、ワーク1上面に接触出来なくなってしまう。しか し、このはみ出した部分の押圧台2の下面は予め最上部のワーク1表面の高さと 同じ高さに設けている中間支持装置34の中間支持板44に載置させる。これに より、押圧のために押圧台2を油圧シリンダー28で降下させた場合、はみ出し た部分の押圧台2が油圧シリンダー28の力で引き下げられたり、又自重で引き 下がったりして押圧台2が傾斜し、ワーク1との設置面積の減少による押圧力の 低下を防いでいる。 この中間支持板44の昇降は、ハンドル39を作業者が手で回すことで伝達軸 38を介して高さ調整具37を操作し、高さ調整具37から昇降ジャッキ35に 連結した回動軸41を回動することで昇降ジャッキ35の昇降ロッド36を昇降 させることが出来、中間支持板44の昇降が簡単に行える。 ワーク1の縦切りを行わない場合は、中間支持装置34の中間支持板44上面 に押圧台2を載置していればよい。
【0014】 ワーク1の縦切りにより発生する切粉16は、縦切り中にその都度枕木6間の 落下口11へ落下して、作業台5下部の切粉受板12によって受け止められ、こ の受け止められた切粉16はスクリュー羽根13の回転により切粉受板12内に 沿って切粉貯留部15へ集められる。
【0015】 やや短かめのワーク1を切断する場合は、前記同様に作業台5にこの短かめの ワーク1を載置し、中間支持装置34の中間支持板44の上面も同様に上面を短 かめのワーク1の表面の高さに合せる。その後、短かめのワーク1がとどいてい ない部分の作業台5の上部に向かって中間支持板44に設けたスライドアーム4 7をスライドさせる。これにより、短かめのワーク1の縦切りの際に押圧台2で 短かめのワーク1を押圧する際短かめのワーク1と接触出来なかった部分の押圧 台2下面は上面がワーク1の表面と同じ高さのスライドアーム47により支持さ れ、油圧シリンダー28の引下げ力や自重で傾斜したりたわんだりすることを防 ぎ、押圧台2が短かめのワーク1を正しく押圧し、前記同様な縦切りが行える。
【0016】 又、作業台5に載置するワーク1は多段に重ねて載置することに限定されるも のでなく、図11に示すように一枚のワーク1を作業台5に載置して前記同様に 縦切りを行っても、ワーク1を正しく縦切りすることが出来る。 更に作業台5に載置したワーク1は複数回縦切りすることに限定せず縦切りを 1回行ってワーク1を2つに分断してもよい。
【0017】
【考案の効果】
本考案では、長尺な押圧台の下面をワーク上面に降下させて押圧台の下面でワ ークを押圧し動かないように押え込み、押圧台上の切断機を作動させながらワー クの一端から作業台の長手方向に走行させワークの縦切りを行っていくので、縦 切りの際ワークを送り出していく必要がなくなり、ワークを送り出す搬送側の作 業台が不必要となり、作業台の長さがワークの長さ程まで短縮することが出来、 設置場所をとらず場所の有効利用が図れるものとなる。 又ワークの送り出しを不必要とすることで、ワークを正しく送り出せなかった ために発生したワークのズレを完全に無くし、又長尺な押圧台の下面でワークを 動かないように押え込んだ状態でワークの縦切りを行うことで縦切り中に切断機 の振動によるワークのズレを確実に防止出来、縦切り位置を容易に迅速且つ正確 に縦切りすることが出来る。 又、一枚のワークはもとより多段に重ねた複数のワークをも押圧台の押圧によ り動かないように押え込むことが出来るので、多段に重ねたワークであってもズ レることなくまとめて縦切り位置を容易に迅速且つ確実に正しく縦切りすること が出来る。これにより複数のワークを縦切りする際にワークを結束するクランプ を必要とせず、このクランプを取付ける手間を省けるものとなり、作業効率が向 上する。 ワークの手前側の縁近くを縦切りする場合、押圧台の下面がワーク上面よりは み出してしまうが、ワーク上面の高さに調整した中間支持板でもって、はみ出し た押圧台の中間下面を確実に支持するので、押圧台が傾斜することを防いで、押 圧力の低下を確実に防ぎ、ワークを動かないように押え込むことが出来る。これ により、手前側の縁近くの縦切り位置であっても確実に縦切り出来るものとなる 。
【0018】 又切断機の刃面は枕木を切りつけながら縦切りしていくので、枕木が刃面の破 損を確実に防止している。
【0019】 ワークを複数回縦切りする場合、ワークの奥深くの縦切り位置から手前の縦切 り位置まで順番に前記同様に縦切りしていけば、前回の縦切りの際に、次の縦切 り位置側のワークを押圧台が押圧して動かないように押え込んでいるので、前回 の縦切りの際に切断機の振動でワークはズレることなく作業台に載置されており 、このワークを前回同様に再度押圧台の下面で押圧して動かないように押え込ん だ後、押圧台上の切断機で縦切り位置を縦切りしていくので前回同様に、多段に 重ねた複数のワークであっても、それぞれの縦切り位置を容易に迅速且つ正確に 縦切りすることが出来る。
【0020】 請求項2記載の考案では、長さがやや短かいワークを縦切りする場合、ワーク 上面の高さとほぼ同じ高さに調整した中間支持板から、ワークがとどいていない 作業台の上方部分に補助アームを突出させ、この補助アームでワーク上面からは み出す押圧台の下面を支持するので、押圧台がワーク上面を押圧する際に押圧台 が傾斜したりたわんだりすることを確実に防ぎ、押圧力の低下を防止し、確実に ワークを動かないように押え込むことが出来、又切断機を正しく走行させること が出来、正しく縦切りすることが出来る。
【0021】 請求項4,5記載の考案では、縦切りした際に発生する切粉は連通口を通って 切粉受溝内に落下し、落下した切粉はスクリュー羽根でもって集めることが出来 るので、ワークの縦切り作業を中止することなく連続的に行うことが出来、作業 効率を向上させることが出来る。 又、切粉を散乱させることなく集めることが出来るので、かたずける手間が省 け、更に作業効率を向上させるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例での縦切り状態を示す説明図である。
【図2】本実施例での縦切り状態を示す説明図である。
【図3】本実施例の一部切欠の正面図である。
【図4】本実施例の一部切欠の平面図である。
【図5】本実施例の拡大側面図である。
【図6】図4でのA−A断面図である。
【図7】本実施例での切断機の走行の構造を示す説明図
である。
【図8】本実施例での切断機の走行の構造を示す説明図
である。
【図9】本実施例での中間支持装置を示す正面図であ
る。
【図10】本実施例で短かいワークの縦切り状態を示す
説明図である。
【図11】本実施例で一枚のワークの縦切り状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 押圧台 3 切断機 4 切断刃 5 作業台 6 枕木 7 欠番 8 欠番 9 基枠 10 プレート 11 落下口 12 切粉受板 13 スクリュー羽根 14 モーター 15 切粉貯留部 16 切粉 17 レール台 18 レール 19 横行用ラック 20 横行台 21 滑走具 22 横行用ピニオン 23 回動軸 24 ベアリング 25 欠番 26 欠番 27 欠番 28 油圧シリンダー 29 ロッド 30 欠番 31 走行レール 32 走行用ラック 33 欠番 34 中間支持装置 35 昇降ジャッキ 36 昇降ロッド 37 高さ調整具 38 伝達軸 39 ハンドル 40 ベアリング 41 回動軸 42 ベアリング 43 欠番 44 中間支持板 45 欠番 46 欠番 47 スライドアーム 48 欠番 49 ケーシング 50 モーター 51 原動軸 52 第1駆動軸 53 Vベルト 54 第1ネジ歯車 55 欠番 56 第2駆動軸 57 第2ネジ歯車 58 第3ネジ歯車 59 欠番 60 第3駆動軸 61 第4ネジ歯車 62 変速機 63 欠番 64 第4駆動軸 65 欠番 66 走行用ピニオン 67 ベアリング 68 欠番 69 欠番 70 連結具 71 昇降板 72 スプリング 73 スプリング受 74 レバー 75 カム板

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面にワークを支持する枕木を複数設け
    た長尺の作業台を設け、長尺な昇降自在な押圧台を上記
    作業台と並設するとともに該押圧台を前記作業台上方の
    位置まで作業台の長手方向と直交方向に横行出来るよう
    にし、前記ワークを切断する切断刃を有する切断機を前
    記押圧台の上部にその長手方向に走行自在に設け、前記
    押圧台の長手方向の中間部分の下面を支持する長尺な中
    間支持装置を上記作業台に並設するとともに中間支持装
    置の押圧台下面を支持する中間支持板の高さを調整自在
    としたことを特徴とする長尺ワークの縦切り装置。
  2. 【請求項2】 中間支持板の上部に押圧台の横行方向へ
    突出長さが調整できる補助アームを複数箇所設けた請求
    項1記載の長尺ワークの縦切り装置。
  3. 【請求項3】 押圧台の長手方向の中間部分の下面を支
    持する長尺な中間支持板をジャッキで高さ調整自在とし
    た構成の中間支持装置を用いた請求項1又は2記載の長
    尺ワークの縦切り装置。
  4. 【請求項4】 ワークの切断により発生する切粉を受け
    る作業台の長さ程の切粉受溝を作業台の下部に設け、同
    切粉受溝の底部にこの底部に沿って上記切粉をかき集め
    るスクリュー羽根を回動自在に設け、同切粉受溝と連通
    する落下口を枕木間の作業台上面に設けた請求項1記載
    の長尺ワークの縦切り装置。
  5. 【請求項5】 ワークの切断により発生する切粉を受け
    る作業台の長さ程の切粉受溝を作業台の下部に設け、同
    切粉受溝の底部にこの底部に沿って上記切粉をかき集め
    るスクリュー羽根を回動自在に設け、同切粉受溝と連通
    する落下口を枕木間の作業台上面に設けた請求項2又は
    3記載の長尺ワークの縦切り装置。
  6. 【請求項6】 中間支持板の高さ調整を行うジャッキを
    複数基用いて、同複数基のジャッキを連動させる機構を
    設けた請求項3又は5記載の長尺ワークの縦切り装置。
JP1995004758U 1995-04-20 1995-04-20 長尺ワークの縦切り装置 Expired - Lifetime JP3017288U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3394894B2 (ja) 1997-08-21 2003-04-07 弘一 大河内 板材加工装置におけるキリコ排出装置

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