JP3016814U

JP3016814U - 重負荷ダブルエンド型アークランプ

Info

Publication number: JP3016814U
Application number: JP1995004215U
Authority: JP
Inventors: デイビッド・エム・フルーボウチャク; ナヌー・ブレイツ
Original assignee: オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド
Priority date: 1994-04-12
Filing date: 1995-04-11
Publication date: 1995-10-09
Anticipated expiration: 2001-04-11
Also published as: DE29506356U1; US5486737A; CA2146844A1; CA2146844C

Abstract

(57)【要約】【目的】迷光を制限し、寿命の長い、設備の劣化の原
因であるオゾンを外部に発生しない、アークランプを提
供することである。【構成】本考案のアークランプ１０は、Ｘに等しい全
長と、約５６ｃｃの容積をもち該容積の長さの大部分が
円筒形であるアークチャンバと、前記Ｘの約４２％に等
しいアーク長と、前記Ｘの約５２％の前記アークチャン
バの全長と、前記Ｘの約１０％の前記アークチャンバの
最大内径と、前記Ｘの約１０〜１１％の長さをそれぞれ
がもつ一対の圧力封止部とをもつ構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、アーク放電ランプに関し、さらに特定すると、大きな壁負荷を支持し、スタジアム照明として反射器内で使用するのに適した、ダブルエンド型アーク放電ランプに関する。

【０００２】

【従来技術と解決課題】

照明投光（フラッドライティング）の応用には、一般に、１０００〜２０００Ｗの電力範囲で動作する高電力光源を必要とする。ダブルエンドでジャケット無しタイプであるアーク放電ランプは、これらの応用に適している。このようなランプは、典型的に、短い（すなわち、３０ｍｍ）〜長い（すなわち、１８０ｍｍ）の範囲のアーク長をもつ。しかしながら、スポーツ照明への応用に最もよく使用されるタイプは、ジャケット付き光源（例えば、ＢＴ５６外側バルブ）である。メタルハライド装置のようなジャケット無しアークランプを使用する鍵は、ランプが内部で使用される設備の反射器光学機材にランプを接近して結合させる能力にある。ジャケット付き製品と対照的にジャケット無しダブルエンド型プラズマ源を使用する利点には、高い設備効率と不都合な迷光の抑制とが含まれる。

【０００３】短いアーク長（３０ｍｍの範囲）をもつ従来技術のランプが、このような状況で使用するために開発された。しかしながら、このようなランプは、標準的でない製造技術を使って、溶融した石英の種を取って形成される楕円形のアークチャンバをもつ。例えば，米国特許第５，１３８，２２７号と第５，１４２，１９５号とを参照されたい。これらのランプは、製造コストがかかる。付け加えると、短いアーク長は、いくつかの光学装置において設備から設備までの光の好ましくない混合の原因となり得るスポットライトの特徴を誘導することがあり得る。さらに、小型ランプの寸法は、ピンチ封止端部を反射器の形状の光路内に位置付ける結果、この部分の温度を上げて早過ぎる破損につながる。

【０００４】他方、長いアークランプは、いくつかの照明装置においては光学的に有効でないが、明らかに、このような欠点は反射器の設計の作用である。

【０００５】また、不純物の入っていない純粋石英をランプ外囲器に使用するのが、過去においては一般的であった。このような材料は、ランプ付近にオゾンを生成できる相当量の紫外線（ＵＶ）を通過させる。オゾンは完全な反応性を示すので、これは設備及び設備構成要素の劣化につながり得る。

【０００６】従って、本考案の目的は、従来技術の欠点を取り除くことである。本考案の別の目的は、スタジアム照明を向上させることである。本考案のさらに別の目的は、製造するのに効率よいアークランプを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

これらの目的は、本考案の一つの態様におけるダブルエンド型アークランプを提供することによって達成される。このダブルエンド型アークランプは、Ｘに等しい全長と、約５６ｃｃの容積をもち該容積の長さの大部分が円筒形であるアークチャンバと、前記Ｘの約４２％に等しいアーク長と、前記Ｘの約５２％の前記アークチャンバの全長と、前記Ｘの約１０％の前記アークチャンバの最大内径と、前記Ｘの約１０〜１１％の長さをそれぞれがもつ一対の圧力封止部と、をもつ。

【０００８】本考案のランプは、従来の装置上で製造することが容易である中位のアーク長さのランプに適している。円筒形状アークチャンバと長い圧力封止部と比較的高い壁負荷（すなわち、＞１４Ｗ／ｃｍ² ）とが、合理的な壁温度と圧力封止端部温度とをもつランプを作成する。

【０００９】さらに、本考案のランプは、ＵＶの放射及びそれによるオゾンの形成を制限するために添加物を入れた石英から製造されるのが好ましい。

【００１０】上記の他のそして更なる本考案の目的、利点及び能力と共に本考案を理解しやすくするために、以下の説明を図面と合わせて参照されたい。

【００１１】

【実施例】

非常に精密な図１を参照すると、全長Ｘのダブルエンド型アークランプ１０が図示される。好ましい実施例では、Ｘは２５４ｍｍに等しい。このランプは、約５６ｃｃの容積をもちかつその長さの大部分（すなわち、約６１〜６２％、つまり好ましい実施例では８２ｍｍ）が円筒形である、アークチャンバ１２をもつ。アークチャンバ１２は、約２６ｍｍ（Ｘの約１０％）の最大内径と２９ｍｍ（Ｔ９の管）の外径とをもつ。アーク管１０の各端部にはＸの１０〜１１％（２８ｍｍ）の長さをもつ圧力封止部１４がある。セラミック製端部キャップ１６は、各圧力封止部１４に取り付けられＸの約１２％に等しい距離だけそこから突き出ている。圧力封止部と連結するための切欠き部分を含むセラミック製端部キャップの全長は、約４３ｍｍである。

【００１２】アークランプ１０は、好ましくは１８５ｎｍ付近の波長をもつ紫外線を吸収するために０．０１〜０．０２％のＴｉＯ₂ を含有する融解石英から製造される。このような紫外線の放射はランプ周辺にオゾンを形成することが知られていて、オゾンと設備材料との反応はランプの性能に悪影響を及ぼし得る。上記ガラスは、知られていて、”オゾン・フリー”ガラスと一般に呼ばれている。

【００１３】ランプ充填材は、圧力７５トルのある量のアルゴンガスと、ある量（好ましい実施例では、この量は約１７０ｍｇである。）の水銀とを含んでランプの動作状態を維持する。さらに、追加的な材料が、色補正のために追加され，好ましい実施例では、０．６ｍｇ／ｃｃ（アークチャンバの単位容積当たりの重量）を越えないある量の材料を含んでいる。さらにもっと好ましくは、この量は、０．５ｍｇ／ｃｃと０．６ｍｇ／ｃｃ（アークチャンバの単位容積当たりの重量）との間にあるべきである。追加的な材料は、ＨｇＩ₂ ８ｍｇと、重量比６：１のＮａＩ／ＣｓＩ２５．５ｍｇと、スカンジウム金属１ｍｇとを含んでいる。

【００１４】本考案のランプは、相関色温度４０００°Ｋと演色評価数（ＣＲＩ）６５とをもつ放電源を提供する。このランプの視感度効率は、１００ｌｍ／ｗ（ｌｐｗ）である。２０００Ｗの動作では、ランプは供給電流８．５Ａを使って公称２５０Ｖで動作するだろう。

【００１５】電極１８は、２％の酸化トリウムを含有するタングステン製ロッドから製造されてタングステンコイルがその周りに巻つけてある。この電極の先端間、すなわちアーク長は、好ましい実施例では１０８ｍｍ（Ｘの４２％）離間していて、従来技術で良く知られるように、モリブデン製ホイルによって圧力封止部で封止される。

【００１６】ＣｓＩの使用は、ランプの壁の温度を９４０℃まで下げるのに役立つ。この温度は、３０００時間を目標とする寿命時間を大きく増大する。本考案のランプの壁負荷は、約１８Ｗ／ｃｍ² である。

【００１７】可撓性のリード線２０が使用できるが、特定のソケットの形状に適応するようなその他の端子の形式が使用されてもよい。

【００１８】

【考案の効果】

本考案の好ましい実施例と現在考えられるものを図示し説明してきたけれども、当業者であれば、本考案の技術思想から逸脱することなく種々の変更及び修正が可能であることは明白であろう。かかる変更及び修正は全て本考案の技術思想に包含されるべきものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるランプの線図である。

【符号の説明】

１０ダブルエンド型アークランプ１２アークチャンバ１４圧力封止部１６セラミック製端部キャップ１８電極２０リード線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】Ｘに等しい全長と、約５６ｃｃの容積をもち、該容積の長さの大部分が円筒
形である、アークチャンバと、前記Ｘの約４２％に等しいアーク長と、前記Ｘの約５２％の、前記アークチャンバの全長と、前記Ｘの約１０％の、前記アークチャンバの最大内径
と、前記Ｘの約１０〜１１％の長さをそれぞれがもつ一対の
圧力封止部と、をもつダブルエンド型アークランプ。
【請求項２】前記アークチャンバと前記圧力封止部と
が、紫外線を吸収する量のＴｉＯ₂ を含有する石英から
製造される請求項１に記載のダブルエンド型アークラン
プ。
【請求項３】前記アークチャンバが、圧力約７５トル
のアルゴン始動ガスと、前記ランプの動作中に装置の圧
力を維持するためのある量の水銀と、色補正を行うため
のある量の追加材料とを含み、前記追加材料の前記ある量が約０．５〜０．６ｍｇ／ｃ
ｃ（アークチャンバの容積の単位容積あたりの重量）で
ある、請求項１に記載のダブルエンド型アークランプ。
【請求項４】前記追加材料が約８ｍｇのＨｇＩ₂ と、
重量比６：１の約２５．５ｍｇのＮａＩ／ＣｓＩと、約
１ｍｇのスカンジウム金属と、を含んでいる請求項３に
記載のダブルエンド型アークランプ。
【請求項５】前記ランプが、色温度４０００°ＫとＣ
ＲＩ約６５とで動作する請求項４に記載のダブルエンド
型アークランプ。
【請求項６】前記圧力封止部の各々が、該圧力封止部
に取りつけられるセラミック製端部キャップにおいて終
端し、かつ前記Ｘの約１２％の距離だけ突き出してい
る、請求項１に記載のダブルエンド型アークランプ。