JP2741639B2 - ショートアーク型水銀灯 - Google Patents

ショートアーク型水銀灯

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JP2741639B2 JP31522391A JP31522391A JP2741639B2 JP 2741639 B2 JP2741639 B2 JP 2741639B2 JP 31522391 A JP31522391 A JP 31522391A JP 31522391 A JP31522391 A JP 31522391A JP 2741639 B2 JP2741639 B2 JP 2741639B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウエハーの露光
に使用されるショートアーク型水銀灯に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハーに露光するステッパー用
ショートアーク型水銀灯は、水銀と不活性ガスが封入さ
れたバルブ中央の発光空間囲繞部内に陰極と陽極が対向
配置され、これから放射する紫外線が利用されるが、従
来は、波長が436nmのg線が主として利用されてい
た。しかし最近は、半導体の集積度が高くなるにつれ
て、より波長の短いi線(365nm)が利用されるよう
になり、i線ステッパー用のショートアーク型水銀灯に
おいては、半値幅も従来のg線の場合よりも狭くてシャ
ープなi線が求められる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のg線ステッパー
用のショートアーク型水銀灯においては、水銀をバルブ
の内容積に対して50mg/cc程度封入し、半値幅が3nm
程度のg線を使用していたが、半導体の高集積度化に対
応するi線ステッパーの場合は、半値幅が2nm以下であ
ることが要求される。そして、i線の半値幅を2nm以下
にするには、水銀の封入量をバルブの内容積に対して2
mg/cc程度まで低下させる必要がある。しかしながら、
水銀の封入量をこのように少なくすると、点灯時に放電
アークが不安定になり、チラツキという問題点が発生す
る。このチラツキが発生すると、半導体ウエハー面にお
けるi線の強度が変動するが、このチラツキを小さくし
て強度の変動幅をウエハー面上で±0.5 %以内にする
必要がある。つまり、i線ステッパー用のショートアー
ク型水銀灯においては、i線の半値幅を小さくして、し
かもチラツキを減少させる必要がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水銀の封入量を少な
くしてi線の半値幅を2nm以下にしても、半導体ウエハ
ー面におけるi線の強度の変動幅を±0.5 %以内にす
ることができるショートアーク型水銀灯を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、バルブ中央の発光空間囲繞部内で陰極
と陽極が対向配置され、消費電力が1.5〜2.5KWの
ショートアーク型水銀灯において、陰極の先端に形成さ
れた平坦部の径を1.1〜2.0mmφ、陰極の体積を0.
6〜2.0cc、水銀の封入量をバルブの内容積に対して
0.8〜1.8mg/ccにする。
【0006】
【作用】水銀の封入量を0.8〜1.8mg/ccにするの
で、i線の半値幅は2nm以下になるが、更に、陰極の先
端に形成された平坦部の径および陰極の体積、さらには
水銀の封入量を種々検討した結果、前記の範囲内の数値
にすることによってチラツキによるウエハー面上での強
度の変動幅を±0.5 %以内にできることを見出して本
発明を完成した。ことに、水銀封入量は、前述のとお
り、一般的な傾向として少なくなるとチラツキが発生す
るが、極く少ない領域においては、チラツキが少なくな
る範囲が存在することを見出した。
【0007】
【実施例】図1は、半導体ウエハーの露光に利用される
消費電力が2KWのショートアーク型水銀灯を示す。石
英ガラスからなるバルブ1の中央が発光空間囲繞部 11
であり、その両側から封止管部 12 が伸びている。ま
た、発光空間囲繞部 11 には、排気管残部であるチップ
部 13 が形成されている。封止管部 12 内において、ガ
ラスキャップの外周に5枚のモリブデン箔5が配置され
ており、封止管部 12を焼き締めした5枚箔シールタイ
プである。また、封止管部 12 の端部に端面から外部給
電部7が伸び出た口金6が取り付けられている。そし
て、発光空間囲繞部 11 内に、タングステン製の陽極2
と、エミッターとしてThO2 を使用したトリエイテッ
ドタングステン製の陰極3が7mm間隔で対向配置されて
いる。この電極間距離が8mmを超えると照明効率が低下
し、逆に6mm未満では電流が大きくなりすぎるので、6
〜8mm間隔が好ましい。陽極2および陰極3に接続され
た内部リード棒4はそれぞれガラス管8で保持され、そ
の端部がモリブデン箔5に接続されている。
【0008】図2は陰極3の拡大図であるが、直径が例
えば10mmφの円柱状をした胴部 33 の前部にテーパー
部 32 が連設され、テーパー部 32 の先端が切截されて
平坦部 31 が形成されている。ここで、平坦部 31 の径
(d)は1.1〜2.0mmφの範囲であり、陰極3の体積
は0.6〜2.0ccの範囲である。そして、バルブ1内に
は、不活性ガスとともに、水銀がバルブ1の内容積に対
して0.8〜1.8mg/ccの範囲で封入されている。この
ように、水銀封入量が少ないので、i線の半値幅が1.
8nm 程度であり、シャープなi線が得られる。また、
以下に説明するように、チラツキも小さく、i線の強度
の変動幅をウエハー面上で±0.5 %以内にすることが
できる。従って、このショートアーク型水銀灯は、半導
体の高集積度化に対応するi線ステッパー用に最適であ
る。
【0009】次に、前記のショートアーク型水銀灯にお
いて、陰極体積、陰極の先端径(平坦部 31 の径d)、
水銀の封入量をそれぞれ変化させ、チラツキによる半導
体ウエハー面におけるi線強度の変動幅に及ぼす影響を
調査した。図3は、陰極先端径を1.2mmφ、水銀封入
量を1.2mg/ccの一定値としたときの、陰極体積と強
度の変動幅の関係を示す。これから分かるように、ウエ
ハー面上における強度の変動幅を±0.5% 以内にする
ためには、陰極体積を0.6〜2.0ccの範囲にする必要
がある。これは、陰極体積が2.0cc を超えると、陰極
の温度が上昇しにくくて放電アークが不安定になってチ
ラツキが多くなり、逆に0.6cc 未満では、陰極の温度
が上がりすぎて熱の発生量が大きくなり、チラツキが多
くなるためである。
【0010】図4は、陰極体積を1.5cc、水銀封入量
を1.2mg/ccの一定値にしたときの陰極先端径と強度
の変動幅の関係を示す。これから分かるように、ウエハ
ー面上での強度の変動幅を±0.5%以内にするために
は、陰極先端径を1.1〜2.0mmφの範囲にする必要が
ある。これは、陰極先端径が2.0mmφ を超えると、陰
極体積が大きい場合と同様に陰極の温度が上昇しにくく
てチラツキが多くなり、逆に1.1mmφ 未満では、陰極
先端からの電流供給能力が不足し、放電アークが不安定
になってチラツキが多くなるためである。
【0011】図5は、陰極体積を1.5cc、陰極先端径
を1.2mmφの一定値としたときの水銀封入量とウエハ
ー面上でのi線の強度の変動幅の関係を示す。これから
分かるように、ウエハー面上でのi線の強度の変動幅を
±0.5% 以内にするためには、水銀封入量を0.8〜
1.8mg/ccの範囲にする必要がある。水銀封入量が1.
2mg/ccで強度の変動幅が極小になる理由は明確ではな
いが、水銀封入量が少ない領域でチラツキが減少する極
めて興味のある現象を見出すことができた。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のショート
アーク型水銀灯は、消費電力が1.5〜2.5KWであ
り、陰極の先端に形成された平坦部の径を1.1〜2.0
mmφ、陰極の体積を0.6〜2.0cc、水銀の封入量をバ
ルブの内容積に対して0.8〜1.8mg/ccにしたので、
i線の半値幅を2nm以下にできるとともに、半導体ウエ
ハー面上におけるi線の強度の変動幅を±0.5 %以内
にすることができ、i線ステッパーに適したショートア
ーク型水銀灯とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ショートアーク型水銀灯の説明図である。
【図2】陰極の拡大図である。
【図3】陰極体積と強度の変動幅との関係図である。
【図4】陰極先端径と強度の変動幅との関係図である。
【図5】水銀封入量と強度の変動幅との関係図である。
【符号の説明】
1 バルブ 11 発光空間囲繞部 12 封止管部 2 陽極 3 陰極 31 平坦部 32 テーパー部 33 胴部 4 内部リード棒 5 モリブデン箔 6 口金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−8255(JP,A) 特開 平2−246206(JP,A) 実開 平2−127025(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ中央の発光空間囲繞部内で陰極と
    陽極が対向配置され、消費電力が1.5〜2.5KWのシ
    ョートアーク型水銀灯において、 前記陰極の先端に形成された平坦部の径(d)が1.1
    〜2.0mmφ、陰極の体積が0.6〜2.0cc、水銀の封
    入量がバルブの内容積に対して0.8〜1.8mg/ccであ
    ることを特徴とするショートアーク型水銀灯。
JP31522391A 1991-11-05 1991-11-05 ショートアーク型水銀灯 Expired - Fee Related JP2741639B2 (ja)

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