JP3016392U - トイレ用仕切りパネルのせり出し防止巾木 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アジャスター装置によって支持されている巾
木に載ったトイレ用の仕切りパネルであって、この仕切
りパネルがせり出さないようにした巾木の提供。 【構成】 巾木は上片１と両側片２、２から成る概略コ
型断面の長尺材であって、この巾木は床レールに設置し
たアジャスター装置によって支持され、巾木両端は側片
２、２から内側に当て片３、３を形成して開口４の一部
を塞ぐようにし、この当て片３、３を床レール端面７に
当接する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はトイレを構成する仕切りパネルがせり出さないように支持する巾木に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

トイレの仕切りパネルの支持構造にも色々あるが、図４に示すように床レール と巾木を組み合わせた支持構造が多用されている。床レール(イ) は床面(ハ) に固 定され、巾木(ロ) は該床レール(イ) に載って床レール(イ) をカバーしている。勿 論、図示してはいないが上記巾木(ロ) は床レール(イ) に配置したアジャスター装 置によって支持され、その高さが適当に調整される。

【０００３】 そして仕切りパネル（ニ)は図５に示すように巾木(ロ) の上に載せられることに なるが、この状態では該仕切りパネル（ニ)がトイレのドア開口部にせり出して来 る。そこで、仕切りパネル（ニ)は巾木(ロ) にビス止めされ、更に床レール(イ) に 取り付けしたＬ型金具(ヘ) と巾木(ロ) に固定したＬ型金具(ホ) の先端を互いに連 結した構造としている。従って、巾木(ロ) は上記Ｌ型金具(ホ) 、(ヘ) を介して位 置決めされることになり、仕切りパネル（ニ)がせり出すことはなくなる。

【０００４】 ところで、上記Ｌ型金具(ホ) 、(ヘ) を用いて巾木(ロ) を位置決めするには、こ れらＬ型金具(ホ) 、(ヘ) を巾木(ロ) 及び床レール(イ) に固定しなくてはならず、 仕切りパネル（ニ)の据え付け作業が面倒である。勿論、特別にＬ型金具(ホ) 、(ヘ ) を製作することもコスト高を招いている。更に、両Ｌ型金具(ホ) 、(ヘ) は互い にビス止めされて連結されることになるが、ビス止めする前にはアジャスター装 置にて巾木(ロ) の高さ調整を完了することが必要であるとともに、Ｌ型金具(ホ) 、(ヘ) をビス止めすることで巾木(ロ) の位置がズレてしまうことがある。

【０００５】

【本考案が解決しようとする課題】 このように、トイレの仕切りパネルを床レールと巾木の組み合わせにて支持す る場合には上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題 点であり、至って簡単な構造にて、しかも簡略な施工にてパネルのせり出しを防 止することが出来るせり出し防止巾木を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のせり出し防止巾木は該巾木自体の両端に当て片を形成したものである 。床レールは従来と同じで、概略コ型断面をした長尺材とし、必要に応じて前記 図４に示すごとく両側片の上端部を内側に屈曲した形状とすることもある。勿論 、床レール内にはアジャスター装置が配置される。そして上記巾木は同じく概略 コ型断面をした長尺材であり、両側片間距離は上記床レールが嵌入することが出 来る大きさとなっている。

【０００７】 そして、該巾木の両サイドには開口を一部塞ぐような当て片が形成されている 。この当て片は巾木側片側を塞いでおり、その為に該側片を内側に屈曲して形成 することが出来る。従って、床レールに被覆して組み合わされた巾木は当て片が 床レールの側片に当接することで位置ズレすることが出来なくなる。以下、本考 案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【０００８】

【実施例】

図１は本考案のせり出し防止巾木を表す実施例である。同図に示すように、巾 木の形状は従来と同じであり、コ型断面をした長尺材であって、上片１と両側片 ２、２を有し、両側片２、２間距離は床レールの両側片が嵌入することが出来る 巾寸法となっている。そして、巾木の両サイドには側片２の一部を内側に屈曲し て当て片３を形成し、両端の開口４を一部塞いでいる。

【０００９】 従って、床レールに被覆した巾木はその長手方向に位置ズレしようとする場合 、上記当て片３、３が床レールの側片端面に当たって位置ズレを阻止することに なる。図２は床レール５に上記巾木が被覆して組み合わされた状態を表している 。巾木は床レール５内に配置したアジャスター装置によって支持され、そして床 レール５の側片６、６に巾木の側片２、２がガイドされると共に、床レール５の 側片６、６端面７、７には当たり片３、３が当接することで、該巾木はガタ付く ことなく、しかも矢印の長手方向に位置ズレすることなく配置される。

【００１０】 ここで、巾木の具体的な形状は特に限定はしないが、該巾木の上片１には従来 と同じように仕切りパネルが載って据え付けられることになる。そして仕切りパ ネルは巾木上片１にビス止めされて止着される。図３は上記巾木の上に仕切りパ ネル８を据え付けした場合である。壁面にはサイドレール９が垂直に取付けられ て上記仕切りパネル８と壁面間の隙間を無くし、又、仕切りパネル８の先端には 戸当たりエッジ１０が取着されていて、床面１１まで延びて巾木及び床レール５ の端面をカバーしている。

【００１１】 以上述べたように、本考案のせり出し防止巾木は上片と両側片から成る概略コ 型断面の長尺材であり、そして両サイドには側片から内側に延びる当て片を形成 したものであって、次のような効果を得ることが出来る。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の巾木は両サイドに当て片を形成している為に、該巾木を床レールに被 覆する場合、床レールの側片端に当て片が当接して該巾木は長手方向に位置ズレ することはない。そして、この当て片は巾木を製作する際に加工されるものであ り、床レールには高さ調整がなされたアジャスター装置に巾木を載せるだけでよ く、従来のようなＬ型金具を取り付けする必要がなくなる。

【００１３】 そして、当て片は巾木側片を僅かに屈曲して形成している為に、曲げ強度は高 くなって変形しにくい。又、床レールに巾木を被覆した状態であっても床レール 先端は開口している為に、すなわち従来のようなＬ型金具にて塞がれることがな い為に、該開口からアジャスター装置の微調整をすることが出来ることは便利で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のせり出し防止巾木の実施例。

【図２】床レールに本考案の巾木を被覆して組み合わせ
た状態。

【図３】本考案の巾木を用いて仕切りパネルを据え付け
した場合。

【図４】従来の巾木位置ズレ防止構造。

【図５】従来の仕切りパネル据え付け構造。

【符号の説明】

１ 上片 ２ 側片 ３ 当て片 ４ 開口 ５ 床レール ６ 側片 ７ 端面 ８ 仕切りパネル ９ サイドレール 10 戸当たりエッジ 11 床面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 床レール内にアジャスター装置を配置
   し、巾木を床レールに被覆すると共にアジャスター装置
   に載せて適当な高さに支持し、そして仕切りパネルを載
   せる上記巾木において、上片と両側片から成る概略コ型
   断面の長尺材であり、両端には側片から内側に当て片を
   形成して開口を一部塞ぐようにしたことを特徴とするト
   イレ用仕切りパネルのせり出し防止巾木。