JP3016382B2 - ラビング装置およびラビング方法 - Google Patents

ラビング装置およびラビング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラビング装置および
ラビング方法に係わり、特に液晶表示素子装置の分子配
向膜の配向処理を行う装置およびその処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子はガラスなどの透明基板の
表面にポリイミドやSiOなどの有機、無機配向膜が形
成されており、液晶表示素子を組み立てる前のラビング
工程において、配向膜の表面を繊維からなるラビング部
材を一定方向に擦ることにより、液晶分子を所定方向に
配列させるための配向処置が行われる。
【0003】特開平3−126917号公報には図4お
よび図5に示すラビング方法が開示されている。
【0004】図4において、液晶表示装置は観察方向と
良視角方向を一致させるため、一般にラビング処理は基
板1の一辺に対して斜め方向に行う。このため、従来の
ラビング方法では、ラビング開始時にはラビングローラ
4は基板1の斜め上方から、基板1と高さ方向が同一で
水平方向には離れたラビングローラ初期位置8に降下
し、回転を始める。 次いで、ラビングローラ移動方向
9に水平移動して基板1の配向膜2をラビングする。
【0005】このラビング方法では、ラビング布3は基
板1のコーナー部(角部)6と最初に接触し、このとき
ラビング布3の毛が抜けたり、切れたり、毛先が倒れた
りして、コーナー部6と接触した部分の毛先が乱れる。
【0006】この結果、毛先が乱れている部分7でラビ
ングされた領域で配向ムラを生じ、液晶表示装置の表示
にムラを生じさせていた。
【0007】このようなラビング布の一部が基板コーナ
ーに接触して毛先が乱れることに起因する配向ムラを防
止するために、図5ではラビングローラ4の表面のラビ
ング布3が最初に接触するのは基板1のコーナー部6で
はなく、コーナー部6より内側にしている。
【0008】すなわち、コーナー部の内側にラビングロ
ーラー4が上方から降下してラビングを開始する。これ
によりラビング布3が基板1に最初に接触するときにラ
ビング布の毛が抜けたり、毛先が倒れたりする毛先の乱
れが防止できる。
【0009】しかし、この方法には欠点がある。
【0010】ひとつは基板1のコーナー部6と配向膜端
部の間にラビングローラを降下させる必要があるため両
者間に十分なスペースが必要となる。このスペースはラ
ビング布と基板の接触長さ以上であることが必要で、接
触長さ未満であるとラビングローラ4が降下した際コー
ナー部6にラビング布が接触してしまい、当初の目的を
達しなくなる。
【0011】ラビング布と基板の接触長さは一般に10
〜20mm程度である。
【0012】このため図5の方法によると基板のコーナ
ー部6から10〜20mmは配向膜を塗布できない余分
なスペースとなり、基板からとれる液晶表示装置の表示
面積が制限され、生産性を著しく低下せしめていた。
【0013】特開平6−95119号公報には図6に示
すラビング装置が開示されている。図6の装置は動作を
開始/終了するためのスイッチ12を有し、ラビング処
理を行う前に、計測手段11によって基板の表面の垂直
方向での位置を測定し、その値を電気量に変換して中央
演算装置14へ出力する。
【0014】中央演算装置14は、基板表面の測定値を
ランダムアクセスメモリ16にいったん記憶させる。リ
ードオンリメモリ15には、適正なラビング圧が得られ
るようにあらかじめ測定された基板とラビングローラと
の間のギャップ値が記憶されており、これらの値に基づ
いて昇降させるべきステージの変位量を算出する。この
変位量に相当する高さ分だけステージの昇降駆動18を
行ってステージを昇降させる。
【0015】さらにステージ台を水平移動17させるこ
とによって、基板がラビングローラに近接し、ローラ回
転駆動機構によってローラ回転13を行ってラビングロ
ーラが適切なラビング圧を保持して基板をラビング処理
するという方法である。
【0016】次に図7を参照して、特開平5−3233
02号公報に開示されてあるラビング方法を説明する。
【0017】この方法では液晶表示素子用基板1の端面
45及びコーナー部44はすべらかな局面となる面取り
処理が行われている。これによりラビング布が基板1に
最初に接触するときにラビング布の毛が抜けたり、切れ
たり、毛先が倒れたりする毛先の乱れが防止できるとい
うものである。
【0018】しかしながらこの方法によれば、一枚の基
板から取れる液晶表示素子の枚数が少なくなるもしく
は、サイズが小さくなるという欠点がある。
【0019】理由は、液晶表示素子は長方形をしている
ため、この方法のように角部に面取り処理を行うと、従
来より液晶表示素子を得るための有効面積が減少するた
めである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図4に示すラビング方法は、ラビング布3が基板1のコ
ーナー部6と最初に接触し、このときラビング布3の毛
が取れたり、切れたり、毛先が倒れたりして、コーナー
部6と接触した部分7の毛先が乱れるから、毛先が乱れ
ている部分7でラビングされた領域で配向ムラを生じ、
液晶表示装置の表示にムラを生じさせていた。
【0021】図5に示すラビング方法は、基板1のコー
ナー部6と配向膜端部の間にラビングローラを降下させ
る必要があるため両者間に十分に余分なスペースが必要
となり、基板からとれる液晶表示装置の表示面積が制限
され、生産性を著しく低下させる。
【0022】図7の方法は、液晶表示素子は長方形をし
ているため角部に面取り処理を行うと液晶表示素子を得
るための有効面積が減少し、一枚の基板から取れる液晶
表示素子の枚数が少なくなる、又はサイズが小さくなっ
てしまう。
【0023】また、図6に示す技術は、計測手段11等
により適正なラビング圧を基板に印加、保持してラビン
グするためラビング圧力バラツキによる配向ムラ等の不
具合は生じにくくなるが、これを図4に適用してもラビ
ングローラ4が降下し、水平方向に移動するときにラビ
ング布3が基板1に最初に接触するときにラビング布の
毛が抜けたり、切れたり、毛先が倒れたりする毛先の乱
れは防止できないから、液晶表示装置の表示にムラを生
じさせてしまう。
【0024】したがって本発明の目的は、液晶表示素子
を得るための有効面積を減少させることがなく、配向に
ムラがなくしたがって液晶表示装置の表示にムラを生じ
させない液晶表示素子を得ることができるラビング装置
およびラビング方法を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、液晶表
示素子セルの基板にラビング処理を行うラビング装置に
おいて、前記基板の所定角部(コーナー部)の周囲を囲
む治具と、前記基板の表面の垂直方向の位置を測定し、
その測定値を出力する手段と、前記測定値と前記治具の
表面の垂直方向の位置を記憶し比較する手段と、前記記
憶し比較する手段からの信号により前記治具を垂直方向
に変位駆動する治具変位駆動手段とを有し、前記治具の
表面の高さと前記基板の表面の高さとの差を所定値以内
にすることを可能にしたラビング装置に関する。ここ
で、前記治具は導電体からなること、もしくは前記治具
の表面が導電体からなることが好ましい。さらに、2個
の前記治具により前記基板の所定角部の周囲を囲む構造
であることができる。あるいは、1個の前記治具により
前記基板の所定角部の周囲を囲む構造であることができ
る。
【0026】また、前記記憶し比較する手段には、例え
ばマイクロプロセッサを含んだ構成された中央演算装
置、例えばランダムアクセスメモリを含んで構成された
第1の記憶手段、例えばリードオンリメモリを含んで構
成された第2の記憶手段を有することができる。この場
合、前記第1の記憶手段には前記基板の表面の測定値に
関する情報が入力され、前記第2の記憶手段には前記治
具の表面に関する情報が予め記憶されていることが好ま
しい。また、前記治具変位駆動手段は前記記憶し比較す
る手段からの信号により所定の駆動を行うサーボモータ
を含んで構成されていることができる。
【0027】本発明の他の特徴は、上記したいずれかの
ラビング装置を用いて、前記治具の表面の高さと前記基
板の表面の高さとの差を所定値以内に設定した後、ラビ
ング布を周囲に有し回転するラビングローラを前記治具
の表面上に降下させ、水平方向に移動させて前記角部か
ら前記基板上に侵入させて該基板表面の配向膜をラビン
グするラビング方法にある。
【0028】このような本発明によれば、液晶表示素子
セルの配向膜のラビング処理前における基板の表面の垂
直方向での位置を測定し、基板とラビングロールとの距
離を一定に保つ。かつ基板の周囲に治具を配置し、治具
の高さを基板と同一に保つ機構を有しているため、ラビ
ング開始時にラビングロールが垂直に降下して回転を始
める際に基板のコーナー部(角部)にラビング布が当た
り、ラビング布の毛先の乱れが生じない。この結果、ラ
ビング時に配向乱れが生じない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。
【0030】図1は本発明の第1の実施の形態のラビン
グ装置を示す斜視図であり、図2は本発明の第2の実施
の形態のラビング装置を示す平面図(A)および側面図
である。
【0031】図1を参照して、配向膜2が表面に塗布さ
れた基板1の角部(コーナー部)6は第1の治具29お
よび第2の治具30によって囲まれている。
【0032】基板1は、例えば厚さ0.7mmの無アル
カリガラスから成る基板であり、配向膜2は、例えば厚
さが500オングストロームの有機絶縁フィルム、好ま
しくはポリイミドフィルムである。あるいは配向膜2
は、基板上にポリアミック酸を塗布形成した膜である。
【0033】第1および第2の治具29,30は、ラビ
ングローラ4がラビングローラ降下位置5に降下した時
にその周りのラビング布3が基板1もしくは第1および
第2の治具29,30治具外にはみ出さないような十分
な幅を有している。
【0034】この第1および第2の治具29,30の上
板はアルミナセラミック板であり、それぞれの平面形状
が長方形もしくはL字形状やコの字形状である。図1の
実施の形態では、長方形の平面形状であるから第1およ
び第2の治具29,30の2個の治具により基板1の所
定角部(コーナー部)6を囲んでいる。
【0035】基板1の表面の高さは計測手段21の例え
ばダイヤルゲージで測定し、その測定値を電気的信号に
変換して中央演算装置22に出力する。
【0036】制御手段として例えばマイクロプロセッサ
などを含んで構成される中央演算装置22を備えてお
り、中央演算装置22にはラビング装置の各種動作を制
御するプログラムなどが記憶された記憶手段が接続され
ている。この記憶手段は、例えばランダムアクセスメモ
リを有する第1の記憶手段23とリードオンリメモリを
有する第2の記憶手段24を具備している。
【0037】第1および第2の治具29,30はサーボ
モータ25,27により駆動する第1および第2治具昇
降機構26,28によりそれぞれ上下動稼働可能に設け
られている。
【0038】また第1および第2治具昇降機構26,2
8は配線31,32により中央演算装置22にそれぞれ
電気的に接続している。
【0039】基板1の垂直方向測定値を計測手段21か
ら中央演算装置22に取り込み、第1の記憶手段23で
あるランダムアクセスメモリ23に格納させ、あらかじ
め第2の記憶手段24であるリードオンリメモリ24に
格納してある第1および第2の治具29,30の垂直方
位を取り出して比較演算し、その差分信号を配線31,
32を通して第1および第2の治具昇降機構26,28
のサーボモータ25,27に送り、サーボモータ25,
27による第1および第2の治具昇降機構26,28の
駆動により第1および第2の治具29,30を昇降させ
て、これらの治具の上表面と基板の上表面を同一の高さ
にする。
【0040】すなわち、測定値は中央演算装置22に送
られ、第1の記憶手段23に格納される。中央演算装置
の第2の記憶手段24には第1の治具29および第2の
治具30の原点位置が記憶されており、ここでこれらの
治具の原点位置と基板位置とを比較演算しその差が一定
値以上になると、治具の原点位置と基板位置との差に対
応する差分に応じた駆動電圧をサーボモータ25,27
に供給して、第1の治具29および第2の治具30を上
下させ、基板1の上表面と第1および第2の治具29,
30の上表面とを所定範囲内で同一の高さに位置させ
る。
【0041】さらに、図2(B)と同様に図1の実施の
形態でも、金属からなるステージベース上にステージ台
座を介して金属もしくはセラミックからなるステージが
設けられ、その上に配向膜を形成した基板1がステージ
に真空吸着して配置されている。
【0042】図1に戻って、基板1のコーナー部6の表
面は治具29,30の表面と高さが所定の範囲内で同一
となってから、ラビング開始時に基板斜め上側からラビ
ングローラ降下位置5に降下させたラビングローラ4を
ローラ移動方向9に移動させて配向膜2のラビングを行
う。
【0043】例えば、側周囲にレーヨンからなるラビン
グ布3が設けられているアルミニウムからなるラビング
ローラ4を用いる。あるいは、表面をレーヨンからなる
ラビング布3を巻き付けた鉄製の筒状をしたラビングロ
ーラ4をラビングローラ降下位置5に降下させ、回転方
向35に300rpmで回転させ、ローラ移動方向9に
移動させラビングを行う。この時ラビング布3は第1お
よび第2の治具29,30に0.3mm押し込むように
設定される。
【0044】このような本発明によれば、基板1のコー
ナー部6の表面は治具29,30の表面と高さが実質的
に同一となっているから、ラビングローラ4がローラ移
動方向9に移動する際、基板1のコーナー部6によりラ
ビング布3に傷がついたり、毛先に乱れが生じない。
【0045】そしてラビング後、第1および第2の治具
29,30を下上させて原点位置に復帰させるようにプ
ログラムされている。
【0046】図2は本発明の第2の実施の形態を示す平
面図(A)および側面図(B)である。尚、図2におい
て図1と同一もしくは類似の箇所は同じ符号で示してあ
るから、重複する説明は省略する。また図2でも図1と
同様の計測手段や中央演算装置等を用いるから、図示を
省略してある。
【0047】第2の実施の形態では、図2(A)に示す
ようにコの字形の平面形状の治具を用い、1個の治具に
より基板1のそれぞれの所定角部(コーナー部)6を囲
んでいる。
【0048】すなわち第1の治具29により基板1の第
1のコーナー部(第1の所定角部)6Aを囲み、第2の
治具30により基板1の第2のコーナー部(第2の所定
角部)6Bを囲んでいる。そして第1の実施の形態と同
様にして、基板の表面と第1及び第2の治具の表面の高
さを一致させた後、第1の治具29のラビングローラ降
下位置に降下したラビングローラ4が第1のコーナー部
6Aに上からから基板1上に入り込み、そこの配向膜を
ラビング布3によりラビングする。
【0049】そしてラビング後、第2のコーナー部6B
から第2の治具30上に出ていき、第2の治具30上か
ら上昇する。
【0050】また図2(B)に示すように、金属からな
るステージベース19上に支持部材19Aを介して金属
もしくはセラミックからなるステージ41が設けられ、
配向膜(図2では図示省略)を形成した基板1がステー
ジ41の上面に真空吸着して配置されている。
【0051】図3は従来技術(A)と本発明(B)とを
比較して示した図である。従来技術の場合は、図3
(A)に示すように、基板1のコーナー部6でラビング
布3の毛先乱れ部42が発生する。しかし本発明では、
図3(B)に示すように、基板1の上面と治具43の上
面の高さが一致しているから、基板1のコーナー部6で
ラビング布3は毛先乱れ部を発生しない。
【0052】上記実施の形態では第1および第2の治具
としてアルミナセラミック板で例示した。
【0053】しかし、第1および第2の治具として、ス
テンレスその他の導電体の材料を用いることができる。
あるいは、第1および第2の治具として、アルミナセラ
ミック表面をニッケル、モリブデン等の金属でメタライ
ジングして導電性を付与した材料を用いることができ
る。
【0054】治具上から走行を始めたラビングローラが
治具表面との摩擦により静電気が発生し、この静電気が
基板をラビングするときに基板上に形成された能動素子
(トランジスタ等)を破壊することが懸念される場合
は、上記したように少なくとも治具の表面を導電性にし
ておけば、静電気の発生がないからそれによる事故が防
止される。
【0055】また、第1の実施の形態の図1では、平面
形状が長方形の2個の治具29,30で基板1の角部6
を囲んだ場合を例示した。第2の実施の形態の図2で
は、コの字平面形状の1個の治具によりそれぞれの角部
を囲んだ場合を示した。しかし、平面形状がL字形状等
にして1個の治具により基板1のラビングスタートの角
部6を囲んでもよい。
【0056】
【発明の効果】第一の効果は、ラビング布の毛先乱れに
起因する配向ムラがなくなることであり、これにより、
液晶表示装置の表示にムラがなくなることである。
【0057】その理由は、従来は図4(A)に示すよう
に、ラビング開始時に基板のコーナー部にラビング布が
接触して、接触した部分でラビング布の毛が抜けたり、
切れたり、毛先が倒れたりして毛先が乱れていたもの
が、本発明ではラビング布基板の周りを治具で囲うた
め、図4(B)に示すように、基板のコーナー部がラビ
ング布の中に食い込まず、ラビング布の毛先が乱れない
ためである。
【0058】第二の効果は、ラビングロールの寿命が延
びることである。
【0059】その理由は従来の方法では基板のコーナー
部起因のラビング布の毛先の乱れはラビングするたびに
強調され、ラビングロールの使いはじめには表示上目立
たないムラであったものが使用を重ねると表示ムラとし
てはっきり目立つようになり、ラビングロールを交換
し、ラビング布を交換する必要があったが、本発明の方
法によれば、基板のコーナー部によるラビング布の毛先
が乱れないので、毛先乱れによるラビングロールの交換
は不要になるためである。
【0060】例えば従来1000回ラビングする毎に交
換する必要であったラビングロールの交換が、本発明の
実施の形態では、2000回ラビングする毎に交換する
ように改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のラビング装置を示
す斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のラビング装置を示
す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図3】本発明の効果を従来技術と比較して示す側面図
である。
【図4】従来技術を示す斜視図である。
【図5】他の従来技術を示す斜視図である。
【図6】別の従来技術を示すブロック図である。
【図7】さらに別の従来技術を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 配向膜 3 ラビング布 4 ラビングローラ 5 ラビングローラ降下位置 6 コーナー部(所定の角部) 7 毛先が乱れている部分 8 ラビングローラ初期位置 9 ラビングローラ移動方向 11 計測手段 12 スイッチ 13 ローラ回転 14 中央演算装置 15 リードオンリメモリ 16 ランダムアクセスメモリ 17 ステージ台水平移動 18 ステージ台昇降駆動 19 ステージベース 19A 支持部材 21 計測手段 22 中央演算装置(マイクロプロセッサ) 23 第1の記憶手段(ランダムアクセスメモリ) 24 第2の記憶手段(リードオンリメモリ) 25 サーボモータ 26 第1の治具昇降機構 27 サーボモータ 28 第2の治具昇降機構 29 第1の治具 30 第2の治具 31 第1の治具昇降機構への配線 32 第2の治具昇降機構への配線 35 回転方向 41 ステージ 42 毛先乱れ部 43 治具 44 コーナー部 45 端面

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示素子セルの基板にラビング処理
    を行うラビング装置において、前記基板の所定角部の周
    囲を囲む治具と、前記基板の表面の垂直方向の位置を測
    定し、その測定値を出力する手段と、前記測定値と前記
    治具の表面の垂直方向の位置を記憶し比較する手段と、
    前記記憶し比較する手段からの信号により前記治具を垂
    直方向に変位駆動する治具変位駆動手段とを有し、前記
    治具の表面の高さと前記基板の表面の高さとの差を所定
    値以内にすることを可能にしたことを特徴とするラビン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 前記治具は導電体からなることを特徴と
    する請求項1記載のラビング装置。
  3. 【請求項3】 前記治具の表面が導電体からなることを
    特徴とする請求項1記載のラビング装置。
  4. 【請求項4】 2個の前記治具により前記基板の所定角
    部の周囲を囲む構造になっていることを特徴とする請求
    項1記載のラビング装置。
  5. 【請求項5】 1個の前記治具により前記基板の所定角
    部の周囲を囲む構造になっていることを特徴とする請求
    項1記載のラビング装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶し比較する手段には中央演算装
    置並びに第1及び第2の記憶手段を有することを特徴と
    する請求項1記載のラビング装置。
  7. 【請求項7】 前記中央演算装置はマイクロプロセッサ
    を含んだ構成され、前記第1の記憶手段はランダムアク
    セスメモリを含んで構成され、第2の記憶手段はリード
    オンリメモリを含んで構成されていることを特徴とする
    請求項6記載のラビング装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の記憶手段には前記基板の表面
    の測定値に関する情報が入力され、前記第2の記憶手段
    には前記治具の表面に関する情報が予め記憶されている
    ことを特徴とする請求項6又は請求項7記載のラビング
    装置。
  9. 【請求項9】 前記治具変位駆動手段は前記記憶し比較
    する手段からの信号により所定の駆動を行うサーボモー
    タを含んで構成されていることを特徴とする請求項1記
    載のラビング装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記
    載のラビング装置を用いて、前記治具の表面の高さと前
    記基板の表面の高さとの差を所定値以内に設定した後、
    ラビング布を周囲に有し回転するラビングローラを前記
    治具の表面上に降下させ、水平方向に移動させて前記角
    部から前記基板上に侵入させて該基板表面の配向膜をラ
    ビングすることを特徴とするラビング方法。
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