JP3016349B2 - 燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車 - Google Patents

燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車

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JP3016349B2 JP10435995A JP10435995A JP3016349B2 JP 3016349 B2 JP3016349 B2 JP 3016349B2 JP 10435995 A JP10435995 A JP 10435995A JP 10435995 A JP10435995 A JP 10435995A JP 3016349 B2 JP3016349 B2 JP 3016349B2
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    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば駆動用電動機
への電力を発電する発電機の駆動のための内燃機関をそ
なえたシリーズ式ハイブリッド電気自動車、或いは、車
輪を直接駆動するための内燃機関をそなえたパラレル式
ハイブリッド電気自動車において、内燃機関への依存度
を低減させることを考慮した、燃料使用制限式ハイブリ
ッド電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境を保護しようとする動き
が強まっているが、特に、化石燃料を大量消費すること
による大気の汚染は深刻な問題となっており、大気汚染
の防止は、地球環境を保護する上で極めて重要な課題で
ある。自動車においても、現在はガソリンや軽油等の化
石燃料によるエンジンが主流となっており、特に、大都
市、中でもその市街地における自動車の排気ガスによる
大気汚染は極めて深刻な問題となっているこのため、排
出ガスを出さない電気自動車が見直されてきている。
【0003】この電気自動車は、現時点では、実用上種
々の課題が残されており、一部の分野で実用化されてい
るものの一般に普及するまでには至っていない。そこ
で、電気自動車をより実用的なものにすべく、現在、電
気自動車に関して、様々な技術が提案されている。例え
ば、バッテリの性能に限界があるため、現在の電気自動
車では、一充電当たりの走行距離を伸ばそうとすると、
大量のバッテリを搭載することが必要になり、車両重量
が大幅に増大し、車両内のスペースも大きく占領されて
しまう。このため、車両の動力性能や居住性が悪化して
しまうという不具合がある。もちろん、バッテリの量を
減らせば、一充電当たりの走行距離を伸ばせない。
【0004】また、電気自動車では、エネルギ源である
バッテリの残存容量が減ったら充電を行なわなくてはな
らないが、このバッテリの充電はガソリン補給のように
手軽には行なえないのが現状である。このため、バッテ
リの容量不足により車両が路上で停止してしまったとき
には、これに対する処置が容易ではない。こうした現時
点における電気自動車の課題を補うために、電気自動車
自体に内燃機関を搭載した、いわゆる、ハイブリッド電
気自動車が提案されている。
【0005】このようなハイブリッド電気自動車には、
いわゆるシリーズ式ハイブリッド電気自動車やパラレル
式ハイブリッド電気自動車がある。例えば図10はシリ
ーズ式ハイブリッド電気自動車を示す模式的な構成図で
あり、図10において、1は車両に搭載された発電機6
(これについては後述する)または車両に装備されない
外部充電器(図示略)により繰り返し充電することので
きるバッテリであり、2はバッテリ1から電力を供給さ
れるモータ(走行用電動機)であり、このモータ2によ
り自動車の駆動輪3A,3Bが駆動される。
【0006】モータ2の出力は、モータコントローラ
(電動機制御手段)4により、ドライバの出力要求操作
(即ち、図示しないアクセルペダルの踏込み状態)やモ
ータ2の現作動状態等に基づいて、モータ2の出力を制
御する。モータコントローラ4では、図示しないブレー
キペダルの踏込み等から制動指令を検出すると、モータ
2を発電機に切り換えて、駆動輪3A,3Bからの回転
エネルギで発電を行ないながら制動力を与える回生制動
を行なうようになっている。
【0007】6は発電機であり、この発電機6は発電用
内燃機関(以下、エンジンという)7により駆動され、
この発電機6で発電された電力によりバッテリ1を充電
しうるようにバッテリ1に接続されている。これらの発
電機6及びエンジン7の制御は、モータコントローラ4
の制御とともに、走行マネージメントコントローラ9に
よって行なわれる。
【0008】また、図11はパラレル式ハイブリッド電
気自動車を示す模式的な構成図であり、図10と同符号
は同様部材を示すので説明を省略し、パラレル式の自動
車に特有なものを説明すると、図11において、8は走
行用内燃機関(エンジン)であり、このエンジン8は、
モータ2と並列的に駆動輪3A,3Bとは異なるもう一
組の駆動輪3C,3Dを駆動するように設置される。
【0009】また、10は走行マネージメントコントロ
ーラであり、車両の走行状態に基づいて、モータ2とエ
ンジン8とのいずれかを作動させるか、又は両方を適当
なトルク配分で作動させるか制御を行なう。このような
各ハイブリッド電気自動車では、内燃機関を補助的に作
動させることで、排気ガスを低減させ大気の汚染の抑制
効果を得ながら、自動車の走行可能距離を伸ばすことが
できるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のハイブリッド電気自動車では、内燃機関はあくま
でも補助的に作動させるものであり、通常は、内燃機関
を作動させないで排気ガスのない電動機のみを作動させ
て走行するべきものである。すなわち、例えばシリーズ
式ハイブリッド電気自動車にあっては、バッテリの残存
容量が減少してきたら走行できなくなる前に、外部充電
によりバッテリを充電するようにして、発電用内燃機関
を作動させながら発電を行なう走行(発電走行)緊急時
以外は行なわないことが望ましい。
【0011】また、パラレル式ハイブリッド電気自動車
にあっても、通常走行時には、電動機の駆動のみにより
走行し、特殊な走行状態や、外部充電を行なう手段がな
く走行用内燃機関を作動させなくてはどうしても走行で
きないような事態など、特別な状況下以外では内燃機関
を作動させながらの走行は行なわないことが望ましい。
しかしながら、これらのハイブリッド電気自動車では、
内燃機関による走行が可能なので、ドライバがこの内燃
機関による走行に頼ってしまうおそれがあり、大気の汚
染の抑制効果を得ながら自動車の走行可能距離を伸ばす
というハイブリッド電気自動車が本来目的を達成できな
いことも考えられる。
【0012】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ドライバが内燃機関に頼らないで走行するよ
う案内できるようにした、燃料使用制限式ハイブリッド
電気自動車を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車は、
外部充電手段により充電しうるバッテリと、該バッテリ
からの電力により車輪を駆動しうる駆動用電動機と、該
駆動用電動機へ電力を供給しうる発電機を駆動する内燃
機関と、該電動機及び内燃機関の作動を制御する制御手
段とをそなえたハイブリッド電気自動車において、該バ
ッテリが該外部充電手段により充電されてからの該内燃
機関による燃料使用量に応じたパラメータの変化を検出
する燃料使用状態検出手段をそなえ、該制御手段が、該
燃料使用量検出手段の検出結果から該パラメータの変化
が所定値に達したときに該電動機の出力を制限するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項1記載の構成におい
て、該パラメータとして燃料タンク内の燃料量が用いら
れ、該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外部充
電手段により充電されてからの総合給油量を該燃料量の
変化に基づいて検出する燃料給油量検出手段として構成
され、該制御手段が、該燃料給油量検出手段の検出結果
から該総合給油量が所定値に達したら該電動機の出力を
制限するように構成されていることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項2記載の構成におい
て、燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量検出手段を
そなえ、該燃料給油量検出手段が、該燃料量検出手段か
らの検出情報に基づいて該総合給油量を検出するように
構成されていることを特徴としている。請求項4記載の
本発明の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車は、請
求項2又は3記載の構成において、該燃料給油量検出手
段が、該バッテリが該外部充電手段により充電された直
後の燃料量を該総合給油量の初期値とし、該初期値に、
各給油毎の給油量を加算することで該総合給油量を算出
するように構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項5記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項3又は4記載の構成に
おいて、燃料給油口蓋の開閉状態を検出する給油口蓋開
閉検出手段と、燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量
検出手段とをそなえ、該燃料給油量検出手段が、該給油
口蓋開閉検出手段及び該燃料量検出手段からの検出情報
に基づいて、燃料給油口蓋の開放時に検出される該燃料
量と、この直後の燃料給油口蓋の閉鎖時に検出される該
燃料量とから、上記各給油毎の給油量を算出するように
構成されていることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項3記載の構成におい
て、該燃料検出手段から該燃料給油量検出手段へ検出
結果を伝達する信号線の断線による異常を検出する異常
検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出手段で該
異常が検出されると該燃料給油量検出手段の検出結果に
係わらず該電動機の出力を制限するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0018】請求項7記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項1記載の構成におい
て、燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量検出手段を
そなえ、該パラメータとして該燃料タンク内の燃料量が
用いられて、該燃料使用状態検出手段が、該燃料量検出
手段からの検出情報に基づいて、該バッテリが該外部充
電手段により充電されてからの総合燃料消費量を検出す
る燃料消費量検出手段として構成され、該制御手段が、
該燃料消費量検出手段の検出結果から総合燃料消費量が
所定値に達したら該電動機の出力を制限するように構成
されていることを特徴としている。
【0019】請求項8記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項7記載の構成におい
て、該燃料消費量検出手段が、自動車の走行前の燃料量
から走行後の燃料量を減算することで一走行の燃料消費
量を算出し、各走行毎の燃料消費量を加算することで、
該総合燃料消費量を算出するように構成されていること
を特徴としている。
【0020】請求項9記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車は、請求項7又は8記載の構成に
おいて、該燃料量検出手段から該燃料消費量検出手段ヘ
検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出する
異常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出手段
で該異常が検出されると該燃料消費量検出手段の検出結
果に係わらず該電動機の出力を制限するように構成され
ていることを特徴としている。
【0021】請求項10記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項1記載の構成におい
て、該パラメータとして、該内燃機関を使用しながらの
車両の走行距離数が用いられ、該燃料使用状態検出手段
が、該バッテリが該外部充電手段により充電されてから
の内燃機関使用時の総合走行距離数を検出する走行距離
検出手段として構成され、該制御手段が、該走行距離検
出手段の検出結果から該内燃機関使用時の総合走行距離
数が所定値に達したら該電動機の出力を制限するように
構成されていることを特徴としている。
【0022】請求項11記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項10記載の構成にお
いて、該走行距離検出手段が、内燃機関の使用情報と、
車両に装備された車輪速度検出手段からの検出情報に基
づいて、上記の内燃機関使用時の総合走行距離数を検出
するように構成されていることを特徴としている。請求
項12記載の本発明の燃料使用制限式ハイブリッド電気
自動車は、請求項11記載の構成において、該車輪速度
検出手段から該走行距離検出手段へ検出結果を伝達する
信号線の断線による異常を検出する異常検出手段をそな
え、該制御手段が、該異常検出手段で該異常が検出され
ると該車輪速度検出手段の検出結果に係わらず該電動機
の出力を制限するように構成されていることを特徴とし
ている。
【0023】請求項13記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項1記載の構成におい
て、該パラメータとして燃料の給油量及び該内燃機関を
使用しながらの車両の走行距離数が用いられ、該燃料使
用状態検出手段が、該バッテリが該外部充電手段により
充電されてからの総合給油量を検出する燃料給油量検出
手段及び該バッテリが該外部充電手段により充電されて
からの内燃機関使用時の総合走行距離数を検出する走行
距離検出手段として構成され、該制御手段が、該燃料給
油量検出手段の検出結果から該総合給油量が所定値に達
するか、又は、該走行距離検出手段の検出結果から該内
燃機関使用時の総合走行距離数が所定値に達したら、該
電動機の出力を制限するように構成されていることを特
徴としている。
【0024】請求項14記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項13記載の構成にお
いて、該燃料検出手段から該燃料給油量検出手段へ検
出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出する異
常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出手段で
該異常が検出されると該燃料給油量検出手段の検出結果
に係わらず該電動機の出力を制限するように構成されて
いることを特徴としている。
【0025】請求項15記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項13記載の構成にお
いて、該車輪速度検出手段から該走行距離検出手段へ検
出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出する異
常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出手段で
該異常が検出されると該車輪速度の検出の検出結果に係
わらず該電動機の出力を制限するように構成されている
ことを特徴としている。
【0026】請求項16記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項1記載の構成におい
て、該パラメータとして、該内燃機関の運転時間が用い
られ、該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外部
充電手段により充電されてからの内燃機関の運転時間を
検出する運転時間検出手段として構成され、該制御手段
が、該運転時間検出手段の検出結果から該内燃機関の運
転時間が所定値に達したら該電動機の出力を制限するよ
うに構成されていることを特徴としている。
【0027】求項17記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項1記載の構成におい
て、該燃料使用量検出手段の検出結果から該パラメータ
の変化が所定量に達したら作動する警告手段がそなえら
、該警告手段の作動にかかる該パラメータの変化の所
定量は、該電動機の出力を制限する該パラメータの変化
の所定量よりも小さく設定されていることを特徴として
いる。
【0028】
【0029】請求項18記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車は、請求項記載の構成におい
て、該制御手段は、該電動機の最大トルクを制限するこ
とにより該電動機の出力を制限するように構成されてい
ることを特徴としている。請求項19記載の本発明の燃
料使用制限式ハイブリッド電気自動車は、請求項記載
の構成において、該制御手段は、該電動機の回転速度が
設定値以上となったところでトルクを漸減させることに
より該電動機の出力を制限するように構成されているこ
とを特徴としている。
【0030】
【0031】
【作用】上述の請求項1記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車では、制御手段の制御を通じて
バッテリからの電力により駆動用電動機を作動させて車
輪を駆動する。このバッテリは、残存容量が減少したら
外部充電手段により充電することができるが、バッテリ
の残存容量の減少時等には、内燃機関を作動させてこの
内燃機関で発電機を駆動して、この発電機で発電された
電力により駆動用電動機へ電力を供給しながら車輪の駆
動を行なうことができる。
【0032】ところが、燃料使用状態検出手段が、該バ
ッテリが該外部充電手段により充電されてからの該内燃
機関による燃料使用量に応じたパラメータの変化を検出
し、該燃料使用量検出手段の検出結果から該パラメータ
の変化が所定量に達したら、該制御手段が、該電動機及
び該内燃機関の出力の少なくとも一方を制限する。すな
わち、外部充電を行なわないで該内燃機関により燃料を
使用しながらの走行を続けると、燃料使用量が一定レベ
ルに達した段階で、該電動機の出力が制限され、ドライ
バに外部充電を行なうように促すのである。
【0033】上述の請求項2記載の本発明の燃料使用制
限式ハイブリッド電気自動車では、該燃料使用状態検出
手段としての燃料給油量検出手段が、燃料タンク内の燃
料量の変化に基づいて、該バッテリが該外部充電手段に
より充電されてからの燃料の総合給油量を検出し、該制
御手段が、該総合給油量が所定値に達したら該電動機の
出力を制限して、ドライバに外部充電を行なうように促
す。
【0034】上述の請求項3記載の本発明の燃料使用制
限式ハイブリッド電気自動車では、燃料量検出手段が燃
料タンク内の燃料量を検出して、該燃料給油量検出手段
が、該燃料量検出手段からの検出情報に基づいて該総合
給油量を検出する。上述の請求項4記載の本発明の燃料
使用制限式ハイブリッド電気自動車では、該燃料給油量
検出手段が、該バッテリが該外部充電手段により充電さ
れた直後の燃料量を該総合給油量の初期値とし、該初期
値に、各給油毎の給油量を加算することで該総合給油量
を算出する。
【0035】上述の請求項5記載の本発明の燃料使用制
限式ハイブリッド電気自動車では、給油口蓋開閉検出手
段が燃料給油口蓋の開閉状態を検出し、燃料量検出手段
が燃料タンク内の燃料量を検出する。そして、該燃料給
油量検出手段が、該給油口蓋開閉検出手段及び燃料量検
出手段からの検出情報に基づいて、燃料給油口蓋の開放
時に検出される該燃料量と、この直後の燃料給油口蓋の
閉鎖時に検出される該燃料量とから、上記の各給油毎の
給油量を算出する。
【0036】上述の請求項6記載の本発明の燃料使用制
限式ハイブリッド電気自動車では、異常検出手段が該燃
料量検出手段から該燃料給油量検出手段へ検出結果を伝
達する信号線の断線による異常を検出し、該制御手段
が、該異常検出手段で該異常が検出されると該燃料給油
量検出手段の検出結果に係わらず該電動機の出力を制限
して、検出結果を伝達する経路の復旧(即ち、接続)を
行なうように促す。
【0037】上述の請求項7記載の本発明の燃料使用制
限式ハイブリッド電気自動車では、燃料量検出手段が燃
料タンク内の燃料量を検出し、該燃料使用状態検出手段
としての燃料消費量検出手段が、該燃料量検出手段から
の検出情報に基づいて、該バッテリが該外部充電手段に
より充電されてからの総合燃料消費量を検出する。そし
て、該制御手段が、該燃料消費量検出手段の検出結果か
ら該総合燃料消費量が所定値に達したら該電動機の出力
を制限して、ドライバに外部充電を行なうように促す。
【0038】上述の請求項8記載の本発明の燃料使用制
限式ハイブリッド電気自動車では、該燃料消費量検出手
段が、自動車の走行前の燃料量から走行後の燃料量を減
算することで一走行の燃料消費量を算出し、各走行毎の
燃料消費量を加算することで、該総合燃料消費量を算出
する。上述の請求項9記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車では、異常検出手段が該燃料量検
出手段から該燃料消費量検出手段へ検出結果を伝達する
信号線の断線による異常を検出し、該制御手段が、該異
常検出手段で該異常が検出されると該燃料消費量検出手
段の検出結果に係わらず該電動機の出力を制限して、検
出結果を伝達する経路の復旧(即ち、接続)を行なうよ
うに促す。
【0039】上述の請求項10記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、該燃料使用状態検
出手段としての走行距離検出手段が、該バッテリが該外
部充電手段により充電されてからの内燃機関使用時の総
合走行距離数を検出し、該制御手段が、該走行距離検出
手段の検出結果から該内燃機関使用時の総合走行距離数
が所定値に達したら該電動機の出力を制限して、ドライ
バに外部充電を行なうように促す。
【0040】上述の請求項11記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、該走行距離検出手
段が、内燃機関の使用情報と、車両に装備された車輪速
度検出手段からの検出情報に基づいて、上記の内燃機関
使用時の総合走行距離数を検出する。上述の請求項12
記載の本発明の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車
では、異常検出手段が該車輪速度検出手段から該走行距
離検出手段へ検出結果を伝達する信号線の断線による
常を検出し、該制御手段が、該異常検出手段で該異常が
検出されると該車輪速度検出手段の検出結果に係わらず
該電動機の出力を制限して、検出結果を伝達する経路の
復旧(即ち、接続)を行なうように促す。
【0041】上述の請求項13記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、該燃料使用状態検
出手段としての走行距離検出手段が、該バッテリが該外
部充電手段により充電されてからの総合給油量を検出す
る燃料給油量検出手段及び該バッテリが該外部充電手段
により充電されてからの内燃機関使用時の総合走行距離
数を検出して、該制御手段が、該燃料給油量検出手段の
検出結果から該総合給油量が所定値に達するか、又は、
該走行距離検出手段の検出結果から該内燃機関使用時の
総合走行距離数が所定値に達したら、該電動機の出力を
制限する。これにより、ドライバに外部充電を行なうよ
うに促す。
【0042】上述の請求項14記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、異常検出手段が、
該燃料量検出手段から該燃料給油量検出手段へ検出結果
を伝達する信号線の断線による異常を検出し、該制御手
段が、該異常検出手段で該異常が検出されると該燃料給
油量検出手段の検出結果に係わらず該電動機の出力を制
限して、検出結果を伝達する経路の復旧(即ち、接続)
を行なうように促す。
【0043】上述の請求項15記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、異常検出手段が該
車輪速度検出手段から該走行距離検出手段へ検出結果を
伝達する信号線の断線による異常を検出し、該制御手段
が、該異常検出手段で該異常が検出されると該車輪速度
検出手段の検出結果に係わらず該電動機の出力を制限し
て、検出結果を伝達する経路の復旧(即ち、接続)を行
なうように促す。
【0044】上述の請求項16記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、運転時間検出手段
が、該バッテリが該外部充電手段により充電されてから
の内燃機関の運転時間を検出する。制御手段では、この
運転時間検出手段の検出結果から内燃機関の運転時間が
所定値に達したら電動機の出力を制限する
【0045】上述の請求項17記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、警告手段が、該燃
料使用量検出手段の検出結果から該パラメータの変化が
所定量に達したら作動して警告を行なう。このとき、
警告手段の作動にかかる該パラメータの変化の所定量
は、該電動機の出力を制限する該パラメータの変化の所
定量よりも小さく設定されている。したがって、該電動
機の出力を制限する前に警告手段による警告が行なわ
れ、ドライバがこの警告に応じて外部充電を行なえば、
電動機の出力を制限されるような事態を回避できる。
【0046】述の請求項18記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、該制御手段は、該
電動機の最大トルクを制限することにより該電動機の出
力を制限する。
【0047】上述の請求項19記載の本発明の燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車では、該制御手段は、該
電動機の回転速度が設定値以上となったところでトルク
を漸減させることにより該電動機の出力を制限する。し
たがって、該電動機の回転速度の低い時には、走行に支
承のないトルクが得られて、実質的なトルク制限は高速
運転時に行なわれることになる。
【0048】
【0049】
【0050】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明する。まず、本発明の第1実施例としての燃料使用
制限式ハイブリッド電気自動車について説明すると、図
1はその要部構成を模式的に示す図であり、図1に示す
ように、この実施例では、本発明をシリーズ式ハイブリ
ッド電気自動車に採用した例を説明する。
【0051】図1において、1はバッテリであり、この
バッテリ1は後述する車両に搭載された発電機6による
充電のほかに、車両に装備されない外部充電手段として
外部充電器(図示略)により繰り返し充電することも
できる。2はバッテリ1から電力を供給されるモータ
(走行用電動機或いは駆動用電動機)であり、このモー
タ2により自動車の駆動輪3A,3Bが駆動される。モ
ータ2の出力は、モータコントローラ(電動機制御手
段)4により制御されるが、モータコントローラ4で
は、ドライバの出力要求操作(即ち、図示しないアクセ
ルペダルの踏込み状態)やモータ2の現作動状態等に基
づいて、モータ2の出力を制御する。
【0052】また、モータコントローラ4では、図示し
ないブレーキペダルの踏込み等から制動指令を検出する
と、モータ2を発電機に切り換えて、駆動輪3A,3B
からの回転エネルギで発電を行ないながら制動力を与え
る回生制動を行なえるようになっている。さらに、6は
発電機であり、この発電機6は発電用内燃機関(以下、
エンジンという)7により、駆動されるようになってい
る。そして、この発電機6で発電された電力でバッテリ
1を充電しうるようにバッテリ1に接続されている。エ
ンジン7はスロットル開度調整等(図示省略)により出
力を制御されるが、これらの発電機6及びエンジン7の
制御は、モータコントローラ4とともに、制御手段とし
ての走行マネージメントコントローラ9によって行なわ
れるようになっている。
【0053】また、11はバッテリの残存容量を検出し
て表示する残存容量計であり、この残存容量計11から
バッテリの残存容量情報が走行マネージメントコントロ
ーラ9に送られるようになっている。また、12は燃料
使用状態検出手段を構成する燃料ゲージ(燃料量検出手
段)であり、燃料タンク13内にそなえられる。この燃
料ゲージによる燃料タンク13内の燃料量(即ち、燃料
使用量に応じたパラメータ)の検出信号は、コンビネー
ションメータパネル14内の燃料メータ15に送られる
とともに、走行マネージメントコントローラ9にも送ら
れるようになっている。燃料メータ15ではこの燃料量
検出信号に基づいて燃料量をメータ表示する。
【0054】16は給油口蓋開閉センサ(給油口蓋開閉
検出手段)であり、例えば閉鎖時に押圧され開放時に押
圧を解除されるボタンスイッチなどで構成される。この
給油口蓋開閉センサ16の開閉検出信号も走行マネージ
メントコントローラ9に送られるようになっている。走
行マネージメントコントローラ9では、通常は、図示し
ないアクセルペダル等のドライバの指令情報や残存容量
計11からのバッテリの残存容量情報に基づいて、モー
タコントローラ4,発電機6及びエンジン7の制御を行
なうが、このほかに、残存容量計11,燃料ゲージ12
及び給油口蓋開閉センサ16からの検出情報に基づい
て、バッテリを外部充電してからのトータル給油量(総
合給油量)を算出し、このトータル給油量が予め設定さ
れた設定値を越えたら、電動機2の出力を制限するとい
う制御を行なう。
【0055】つまり、走行マネージメントコントローラ
9では、給油口蓋開閉センサ16からの検出情報に基づ
いて、給油口蓋が開口されたことを検知したらこの時に
燃料ゲージ12から得られる第1の燃料量LOを記憶
し、次に給油口蓋が閉鎖されたことを検知したらこの時
に燃料ゲージ12から得られる第2の燃料量LCを記憶
して、これらの燃料量LO,LCに基づいて、この給油
口蓋が開口されてから閉鎖されるまでの燃料量の変化、
即ち、増分(=LC−LO)である給油量を算出する。
走行マネージメントコントローラ9によるこのような給
油量を算出する機能が燃料給油量検出手段(図示せず)
に相当する。
【0056】このような給油量(=LC−LO)を給油
の度(実際には給油口蓋の開閉の度)に算出しては、前
回迄の給油量の算出値に加算して、トータル給油量(総
合給油量)を算出する。このトータル給油量の値は、バ
ッテリが外部充電されたら、リセットされる。ここで
は、バッテリが外部充電されたら、この時の燃料量をト
ータル給油量の初期値とする。したがって、ここでのト
ータル給油量の値とは、トータル給油量自体に、燃料タ
ンク内に残存する燃料量を加算したものとなり、燃料の
消費可能量ともいうことができ、各給油迄の一走行当た
りの燃料消費量を加算した総合燃料消費量にもほぼ対応
する
【0057】バッテリが外部充電されたか否かは、残存
容量計11からのバッテリの残存容量情報に基づいて行
ない、残存容量値が所定の充電率まで達したら外部充電
されたと判断する。この所定の充電率は、一般に、発電
走行時に行なわれる充電率の範囲に比べて、十分に高い
ものであり、外部充電と内部充電(車載発電機による充
電)とを区別できる。
【0058】走行マネージメントコントローラ9では、
このようにして得られるバッテリを外部充電してからの
トータル給油量の値が設定値を越えたら、電動機2の出
力を制限して、再びバッテリが外部充電されたら、電動
機2の出力制限を解除するようになっている。また、こ
れに加えて、トータル給油量が設定値を越えたら給油量
オーバのアラームランプ(警告手段)17を点灯するよ
うになっている。なお、電動機2の出力制限は、ドライ
バが車両の出力不足を十分に感じるが、外部充電を行な
う場所までは何とか移動できるようなものに設定する。
【0059】ここで、電動機2の出力制限の具体例を図
2及び図3に従って説明する。なお、これらの図におい
て実線は通常時の性能特性を示し、破線は制限時の性能
特性を示す。図2に示すものは、車速(または電動機2
の回転速度)が設定値以上の範囲において電動機2のト
ルクを漸減させるようにしている。したがって、車速
(または電動機2の回転速度)が設定値以下の低速時に
はトルク制限は行なわれずに、登板時あるいは発進時に
は所要の駆動力が得られる。一方、車速(または電動機
2の回転速度)が設定値以上の高速時にトルク制限が行
なわれて、このトルク制限を通じてドライバに車両の出
力不足を感じさせて、外部充電を行なうように促す。
【0060】また、図3に示すものは、電動機の回転数
に係わらず最大トルクを制限するようにしており、ドラ
イバに車両の最大トルクの不足を感じさせることによっ
て、外部充電を行なうように促す。どちらの方法でも実
施可能であるが、登板時あるいは発進時の性能を考慮し
た実用面では、図2に示すような出力制限方法が好まし
い。
【0061】さらに、燃料ゲージ12からの信号ライン
12Aの断線(即ち、燃料ゲージ12の検出結果を伝達
する信号線の断線による異常)を検知する断線検知手段
(異常検出手段)18Aがそなえられており、走行マネ
ージメントコントローラ9では、この断線検知手段18
Aの検出情報に基づいて、信号ライン12Aの断線時に
は、トータル給油量の値に係わらず電動機2の出力を制
限して、断線修理等で信号ライン12Aが再び復旧(即
ち、接続)したら、電動機2の出力制限を解除するよう
になっている。
【0062】このような構成により、第1実施例の燃料
使用制限式ハイブリッド電気自動車は、例えば図4に示
すようにして、燃料使用制限のための制御が行なわれ
る。つまり、走行マネージメントコントローラ9では、
まず、断線検知手段18Aからの情報に基づき、燃料ゲ
ージ12の信号ライン12Aの断線(燃料ゲージ断線)
が検知されたか否かを判断して(ステップA1)、燃料
ゲージ断線が検知されたら、電動機2の出力制限を行な
う(ステップA2)。
【0063】一方、燃料ゲージ断線が検知されなけれ
ば、給油口蓋開閉センサ16からの情報に基づき、給油
口蓋が開口されたか否かを判断する(ステップA3)。
給油口蓋の開口が検知された場合にトータル給油量を算
出する。即ち、この給油口蓋の開口時に燃料ゲージ12
から得られる第1の燃料量LOを記憶し(ステップA
4)、次に給油口蓋が閉鎖された時に燃料ゲージ12か
ら得られる第2の燃料量LCを記憶する(ステップA
5)。そして、これらの燃料量LO,LCに基づいて、
この給油口蓋が開口されてから閉鎖されるまでの燃料量
の増分(=LC−LO)を前回迄の給油量(即ち、前回
のトータル給油量)の算出値に加算して、トータル給油
量を算出する(ステップA6)。
【0064】さらに、このトータル給油量が予め設定さ
れた所定値に達したか否かを判断して(ステップA
7)、トータル給油量が所定値に達したら、電動機2の
出力制限を行ない(ステップA8)、給油量オーバのア
ラームランプ17を点灯する(ステップA9)。そし
て、残存容量計11からのバッテリの残存容量情報に基
づいてバッテリに外部充電が行なわれたか否かを判断し
て(ステップA10)、バッテリに外部充電が行なわれ
なければ、電動機2の出力制限(ステップA8)と、ア
ラームランプ17の点灯(ステップA9)とを続行す
る。バッテリに外部充電が行なわれたら、トータル給油
量の値をリセットする(ステップA11)。即ち、この
バッテリの外部充電が判断された時点の燃料量をトータ
ル給油量の初期値とする。さらに、ステップA12で、
電動機2の出力制限を解除する。
【0065】なお、このステップA12では、もしアラ
ームランプ17が点灯しているのであれば、消灯する。
【0066】一方、トータル給油量が予め設定された所
定値に達しなければ、電動機2の出力制限は行なわない
で、ステップA13に進んで、残存容量計11からのバ
ッテリの残存容量情報に基づいてバッテリに外部充電が
行なわれたか否かを判断して、バッテリに外部充電が行
なわれたら、トータル給油量の値をリセットする(ステ
ップA14)。即ち、このバッテリの外部充電が判断さ
れた時点の燃料量をトータル給油量の初期値とする。何
れの場合(ステップA13の場合及びステップA14の
場合)も、ステップA12に進み、電動機2の出力制限
を解除する。
【0067】一般には、ステップA13やステップA1
4のルートでは、出力制限が行なわれていないので、こ
の場合、電動機2の出力制限を解除する必要はないが、
燃料ゲージ断線の状態からこれが復旧された場合には、
ステップA13やステップA14のルートで出力制限が
行なわれることがあり、この場合、電動機2の出力制限
を解除する。
【0068】このようにして、外部充電を行なわずに、
燃料給油量(厳密には、燃料の消費可能量)が増加して
いくと、電動機2の出力制限が行なわれるので、ドライ
バが車両の出力不足を感じて、必然的に外部充電を行な
うようになる。また、給油量オーバのアラームランプ1
7の点灯により、ドライバは、この出力の低下が故障で
なく給油量オーバに起因した警告であることを認識でき
る。
【0069】ドライバは、このように出力を低下されて
は、自由に走行できないので、日常的に、外部充電によ
ってバッテリの容量を充分確保しておくようになり、ハ
イブリッド電気自動車であっても内燃機関に頼ることな
く走行させるようになる。この結果、緊急時等には内燃
機関によって走行できるようにしながら、電気自動車が
本来目的とする大気の汚染の抑制効果を十分に得ること
ができるようになる。
【0070】ここで、この第1実施例の変形例を説明す
る。この変形例は上記第1実施例と基本的に同じ内容で
あるが、アラームランプ17の点灯のタイミングが異な
るものである。すなわち、第1実施例においてはトータ
ル給油量が設定値を越えたときに、電動機2の出力制限
とアラームランプ17の点灯が同時に行なわれている
が、この変形例においては、トータル給油量が第1の設
定値を越えたときにアラームランプを点灯させ、その後
トータル給油量が、第1の設定値よりも大きな値に設定
された第2の設定値を越えたときに電動機2の出力制限
を行なうように構成されている。
【0071】具体的な燃料制限のための制御例を図5に
したがって説明する。ステップA1〜A6は第1実施例
のステップA1〜A6と全く同じである。ステップA6
でトータル給油量が算出されると、次にトータル給油量
が予め設定された第1の設定値に達したか否かを判断し
て(ステップA20)、トータル給油量が第1の設定値
に達したら、アラームランプ17を点灯する(ステップ
A21)。
【0072】さらに、残存容量計11からのバッテリの
残存容量情報に基づいてバッテリに外部充電が行なわれ
たか否かを判断して(ステップA22)、バッテリに外
部充電が行なわれなければ、該トータル給油量が、上記
第1の設定値よりも大きな値に予め設定された第2の設
定値に達したか否かを判断する(ステップA23)。そ
して、トータル給油量が第2の設定値に達したら、電動
機2の出力制限を行なう(ステップA24)。
【0073】次いで、残存容量計11からのバッテリの
残存容量情報に基づいてバッテリに外部充電が行なわれ
たか否かを判断して(ステップA25)、バッテリに外
部充電が行なわれなければアラームランプ17の点灯と
共に電動機2の出力制限が続行される。以上が、外部充
電することなく走行を続けた場合に行なわれる制御内容
である。
【0074】一方、トータル給油量が第1の設定値に達
する前に外部充電が行なわれた場合、トータル給油量の
値をリセットする(ステップA14)。即ち、外部充電
が判断された時点の燃料量をトータル給油量の初期値と
する。また、給油量オーバアラームランプ17が点灯し
た状態、つまり外部充電なしでのトータル給油量が第1
の設定値と第2の設定値との間にある状態で、外部充電
が行なわれた場合、やはりトータル給油量の値をリセッ
トする(ステップA26)。さらにアラームランプ17
が点灯し、かつ電動機2の出力が制限された状態、つま
り外部充電なしでのトータル給油量が第2の設定値を越
えた状態で、外部充電が行なわれた場合、やはりトータ
ル給油量の値をリセットする(ステップA27)。これ
らステップA14,A26,A27のいずれにおいて
も、もはや外部充電がなされて電動機2の出力制限の必
要がないため、電動機2の出力制限が解除またはアラー
ムランプ17が消灯される(ステップA12)。
【0075】一般には、ステップA13やステップA1
4のルートでは、出力制限が行なわれていないので、こ
の場合、電動機2の出力制限を解除する必要はないが、
燃料ゲージ断線の状態からこれが復旧された場合には、
ステップA13やステップA14のルートで出力制限が
行なわれることがあり、この場合、電動機2の出力制限
を解除する。
【0076】このようにして、外部充電を行なわずに、
燃料給油量、つまり燃料の消費可能量が増加していく
と、上記第1実施例と同様に最終的に電動機2の出力制
限が行なわれるので、ドライバが車両の出力不足を感じ
て、必然的に外部充電を行なうようになる。特にこの変
形例において、電動機2の出力制限が行なわれる前の段
階でアラームアンプ17が点灯するので、ドライバはこ
れ以上外部充電なしで走行を続ければ、やがて出力制限
が行なわれることを知ることができ、これにより出力制
限が行なわれる前に外部充電を行なうようになる。
【0077】また、信号ラインの断線時にも、電動機2
の出力制限を行なうので、断線時に内燃機関の使い過ぎ
が検知できなくても、これを警告して、これを速やかに
復旧(接続)させるように促すことができる。もちろ
ん、電気自動車が本来目的とする大気の汚染の抑制効果
を十分に得ることができる。次に、本発明の第2実施例
としての燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車につい
て説明すると、図6はその要部構成を模式的に示す図で
あり、図示しないが、この実施例でもシリーズ式ハイブ
リッド電気自動車に採用するものとする。
【0078】図6において、9は走行マネージメントコ
ントローラである。11はバッテリの残存容量を検出し
て表示する残存容量計であり、この残存容量計11から
バッテリの残存容量情報が走行マネージメントコントロ
ーラ9に送られるようになっている。19は車輪速セン
(車輪速検出手段)であり、この車輪速センサ19か
ら車輪速情報が走行マネージメントコントローラ9に送
られるようになっている。
【0079】走行マネージメントコントローラ9では、
通常は、図示しないアクセルペダル等のドライバの指令
情報や残存容量計11からのバッテリの残存容量情報に
基づいて、モータコントローラ4,発電機6及びエンジ
ン7(以上、図1参照)の制御を行なうが、このほか
に、残存容量計11,車輪速センサ19からの検出情報
に基づいて、バッテリを外部充電して以降の発電走行に
よるトリップ距離(走行距離)を算出し(この算出機能
が走行距離検出手段に相当する)、このトリップ距離が
予め設定された設定値を越えたら、電動機2の出力を制
限するという制御を行なう。
【0080】つまり、走行マネージメントコントローラ
9では、発電走行を制御している際には、車輪速センサ
19からの検出結果を積分処理しながらトリップ距離を
求める。このトリップ距離は、バッテリが外部充電され
るまでは発電走行時には常に積算され、バッテリが外部
充電されたら、0にリセットされる。なお、バッテリが
外部充電されたか否かは、第1実施例と同様に行なえ
る。
【0081】走行マネージメントコントローラ9では、
バッテリを外部充電してからのトリップ距離の値が設定
値を越えたら、電動機2の出力を制限して、再びバッテ
リが外部充電されたら、電動機2の出力制限を解除する
ようになっている。また、これに加えて、設定値からト
リップ距離を減算した値を算出してこれを残距離として
コンビネーションメータパネル14内の残距離表示メー
タ20に表示する。
【0082】さらに、車輪速センサ19からの信号ライ
ン19Aの断線(即ち、断線による異常)を検知する断
線検知手段(異常検出手段)18Bがそなえられてお
り、走行マネージメントコントローラ9では、この断線
検知手段18Bの検出情報に基づいて、信号ライン12
Aの断線時には、トリップ距離の値に係わらず電動機2
の出力を制限して、断線修理等で信号ライン19Aが再
び復旧(即ち、接続)したら、電動機2の出力制限を解
除するようになっている。
【0083】このような構成により、本実施例の燃料使
用制限式ハイブリッド電気自動車は、例えば図7に示す
ようにして、燃料使用制限のための制御が行なわれる。
つまり、走行マネージメントコントローラ9では、ま
ず、発電走行中であるか否かを判断して(ステップB
1)、発電走行中でなければリターンし、発電走行中で
あればステップB2に進み、断線検知手段18Bからの
情報に基づき、車輪速センサ19の信号ライン19Aの
断線(車輪速入力断線)が検知されたか否かを判断す
る。車輪速入力断線が検知されたら、電動機2の出力制
限を行なう(ステップB3)。
【0084】一方、車輪速入力断線が検知されなけれ
ば、車輪速センサ19からの検出結果を積分処理しなが
らトリップ距離を求める(ステップB4)。即ち、トリ
ップ距離t は前回のトリップ距離t-dtにトリップ距離増
加分ΔLを加算していきながら求める。そして、このト
リップ距離が予め設定された所定値に達したか否かを判
断し(ステップB5)、トリップ距離が所定値に達した
ら、電動機2の出力制限を行ない(ステップB6)す
る。そして、残存容量計11からのバッテリの残存容量
情報に基づいてバッテリに外部充電が行なわれたか否か
を判断して(ステップB7)、バッテリに外部充電が行
なわれなければ、電動機2の出力制限(ステップB6)
を続行する。
【0085】バッテリに外部充電が行なわれたら、トリ
ップ距離の値を0にリセットする(ステップB8)。即
ち、トリップ距離初期値をA0する。さらに、ステップ
S9で、電動機2の出力制限を解除する。一方、トリッ
プ距離が予め設定された所定値に達しなければ、電動機
2の出力制限は行なわないで、ステップB10に進ん
で、設定値からトリップ距離を減算した値を算出してこ
れを残距離として残距離表示メータ20に出力して表示
させる。そして、残存容量計11からのバッテリの残存
容量情報に基づいてバッテリに外部充電が行なわれたか
否かを判断して(ステップB11)、バッテリに外部充
電が行なわれたら、ステップB8と同様に、トリップ距
離の値を0にリセットする(ステップB12)。
【0086】何れの場合(ステップB11の場合及びス
テップB12の場合)も、ステップB9に進み、電動機
2の出力制限を解除する。一般には、ステップB11や
ステップB12のルートでは、出力制限が行なわれてい
ないので、この場合、電動機2の出力制限を解除する必
要はないが、車輪速入力断線の状態からこれが復旧され
た場合には、ステップB11やステップB12のルート
で出力制限が行なわれることがあり、この場合、電動機
2の出力制限を解除する。
【0087】このようにして、本実施例でも、外部充電
を行なわずに、燃料給油量(厳密には、燃料の消費可能
量)が増加していくと、電動機2の出力制限が行なわれ
て、ドライバが車両の出力不足を感じて、必然的に外部
充電を行なうようになる。また、残距離表示により、ド
ライバは、この出力の低下が故障でなく発電走行オーバ
に起因した警告であることを認識できる。
【0088】この結果、ドライバが、ハイブリッド電気
自動車であっても内燃機関に頼ることなく走行させるよ
うになり、緊急時等には内燃機関によって走行できるよ
うにしながら、電気自動車が本来目的とする大気の汚染
の抑制効果を十分に得ることができるようになる。ま
た、信号ラインの断線時にも、電動機2の出力制限を行
なうので、断線時に内燃機関の使い過ぎが検知できなく
ても、これを警告して、これを速やかに復旧(接続)さ
せるように促すことができる。もちろん、電気自動車が
本来目的とする大気の汚染の抑制効果を十分に得ること
ができる。
【0089】次に、本発明の第3実施例としての燃料使
用制限式ハイブリッド電気自動車について説明すると、
図8はその要部構成を模式的に示す図であり、図示しな
いが、この実施例でもシリーズ式ハイブリッド電気自動
車に採用するものとする。この実施例は、第1実施例と
第2実施例とを組み合わせたもので、図8において、図
1,図6と同符号は同様なものを示す。これらはいずれ
も既に説明しているのでここでは再び説明しないが、こ
の実施例の走行マネージメントコントローラ9は、残存
容量計11,燃料ゲージ12及び給油口蓋開閉センサ1
6からの検出情報に基づいて、バッテリを外部充電して
からのトータル給油量(総合給油量)を算出し、このト
ータル給油量が予め設定された設定値を越えたら、電動
機2の出力を制限し、さらに、残存容量計11,車輪速
センサ19からの検出情報に基づいて、バッテリを外部
充電して以降の発電走行によるトリップ距離(走行距
離)を算出し(走行距離検出手段)、このトリップ距離
が予め設定された設定値を越えたら、電動機2の出力を
制限するようになっている。
【0090】つまり、走行マネージメントコントローラ
9では、バッテリを外部充電しないでトータル給油量
(燃料の消費可能量)が所定値に達するか、又は、バッ
テリを外部充電しないでトリップ距離が設定値を越える
か、のいずれかが生じたら、電動機2の出力を制限する
ようになっている。このような構成により、本実施例の
燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車は、例えば図9
に示すようにして、燃料使用制限のための制御が行なわ
れる。
【0091】つまり、走行マネージメントコントローラ
9では、まず、断線検知手段18Aからの情報に基づ
き、燃料ゲージ12の信号ライン12Aの断線(燃料ゲ
ージ断線)が検知されたか否かを判断して(ステップC
1)、燃料ゲージ断線が検知されたら、電動機2の出力
制限を行なう(ステップC2)。一方、燃料ゲージ断線
が検知されなければ、給油口蓋開閉センサ16からの情
報に基づき、給油口蓋が開口されたか否かを判断する
(ステップC3)。給油口蓋の開口が検知されたら、こ
の時に燃料ゲージ12から得られる第1の燃料量LOを
記憶し(ステップC4)、次に給油口蓋が閉鎖された時
に燃料ゲージ12から得られる第2の燃料量LCを記憶
する(ステップC5)。そして、これらの燃料量LO,
LCに基づいて、この給油口蓋が開口されてから閉鎖さ
れるまでの燃料量の増分(=LC−LO)を前回迄の給
油量(即ち、前回のトータル給油量)の算出値に加算し
て、トータル給油量を算出する(ステップC6)。
【0092】さらに、このトータル給油量が予め設定さ
れた所定値に達したか否かを判断して(ステップC
7)、トータル給油量が所定値に達したら、電動機2の
出力制限を行ない(ステップC8)、給油量オーバのア
ラームランプ17を点灯する(ステップC9)。そし
て、残存容量計11からのバッテリの残存容量情報に基
づいてバッテリに外部充電が行なわれたか否かを判断し
て(ステップC10)、バッテリに外部充電が行なわれ
なければ、電動機2の出力制限(ステップC8)と、ア
ラームランプ17の点灯(ステップC9)とを続行す
る。バッテリに外部充電が行なわれたら、トータル給油
量の値をリセットする(ステップC11)。即ち、この
バッテリの外部充電が判断された時点の燃料量をトータ
ル給油量の初期値とする。
【0093】一方、トータル給油量が予め設定された所
定値に達しなければ、電動機2の出力制限は行なわない
で、ステップC12に進んで、残存容量計11からのバ
ッテリの残存容量情報に基づいてバッテリに外部充電が
行なわれたか否かを判断して、バッテリに外部充電が行
なわれたら、トータル給油量の値をリセットする(ステ
ップC13)。即ち、このバッテリの外部充電が判断さ
れた時点の燃料量をトータル給油量の初期値とする。
【0094】ついで、発電走行中であるか否かを判断し
て(ステップC14)、発電走行中でなければリターン
し、発電走行中であればステップC15に進み、断線検
知手段18Bからの情報に基づき、車輪速センサ19の
信号ライン19Aの断線(車輪速入力断線)が検知され
たか否かを判断する。車輪速入力断線が検知されたら、
電動機2の出力制限を行なう(ステップC16)。
【0095】一方、車輪速入力断線が検知されなけれ
ば、車輪速センサ19からの検出結果を積分処理しなが
らトリップ距離を求める(ステップC17)。そして、
このトリップ距離が予め設定された所定値に達したか否
かを判断し(ステップC18)、トリップ距離が所定値
に達したら、電動機2の出力制限を行ない(ステップC
19)する。そして、残存容量計11からのバッテリの
残存容量情報に基づいてバッテリに外部充電が行なわれ
たか否かを判断して(ステップC20)、バッテリに外
部充電が行なわれなければ、電動機2の出力制限(ステ
ップC20)を続行する。
【0096】バッテリに外部充電が行なわれたら、トリ
ップ距離の値を0にリセットする(ステップB21)。
即ち、トリップ距離初期値をA0する。さらに、ステッ
プS22で、電動機2の出力制限を解除する。一方、ト
リップ距離が予め設定された所定値に達しなければ、電
動機2の出力制限は行なわないで、ステップC23に進
んで、設定値からトリップ距離を減算した値を算出して
これを残距離として残距離表示メータ20に出力して表
示させる。そして、残存容量計11からのバッテリの残
存容量情報に基づいてバッテリに外部充電が行なわれた
か否かを判断して(ステップC24)、バッテリに外部
充電が行なわれたら、ステップB8と同様に、トリップ
距離の値を0にリセットする(ステップC25)。
【0097】何れの場合(ステップC24の場合及びス
テップC25の場合)も、ステップC22に進み、電動
機2の出力制限を解除する。一般には、ステップC24
やステップC25のルートでは、出力制限が行なわれて
いないので、この場合、電動機2の出力制限を解除する
必要はないが、燃料ゲージ断線の状態からこれが復旧さ
れた場合には、ステップC24やステップC25のルー
トで出力制限が行なわれることがあり、この場合、電動
機2の出力制限を解除する。
【0098】このようにして、本実施例でも、外部充電
を行なわずに、燃料給油量(厳密には、燃料の消費可能
量)が増加していくと、電動機2の出力制限が行なわれ
て、ドライバが車両の出力不足を感じて、必然的に外部
充電を行なうようになる。また、残距離表示により、ド
ライバは、この出力の低下が故障でなく発電走行オーバ
に起因した警告であることを認識できる。特に、燃料使
用量に応じたパラメータとして、トータル給油量(燃料
の消費可能量)とトリップ距離との2系統をもちいてい
るので、発電走行オーバが厳しくチェックされる。
【0099】この結果、ドライバが、ハイブリッド電気
自動車であっても内燃機関に頼ることなく走行させるよ
うに徹底でき、緊急時等には内燃機関によって走行でき
るようにしながら、電気自動車が本来目的とする大気の
汚染の抑制効果を十分に得ることができるようになる。
また、信号ラインの断線時にも、電動機2の出力制限を
行なうので、断線時に内燃機関の使い過ぎが検知できな
くても、これを警告して、これを速やかに復旧(接続)
させるように促すことができる。もちろん、電気自動車
が本来目的とする大気の汚染の抑制効果を十分に得るこ
とができる。
【0100】なお、燃料使用量に応じたパラメータとし
ては、このようなトータル給油量やトリップ距離等に限
定されるものでなく、例えば、発電走行時間や内燃機関
の作動時間(即ち、内燃機関の運転時間)等を用いるな
ど、燃料使用量に応じたパラメータであれば、この変化
を検出することで燃料使用状態を検出して、内燃機関の
使い過ぎを検出することができる。
【0101】上記第1実施例の変形例は、トータル給油
量が第1の設定値を越えたときにアラームランプを点灯
させ、その後トータル給油量が、第1の設定値よりも大
きな値に設定された第2の設定値を越えたときに電動機
2の出力制限を行なうように構成されているが、第2実
施例及び第3実施例においても同様の変形例を実施する
ことができる。
【0102】即ち、第2実施例においては、トリップ距
離が第1の設定値を越えたときにアラームランプを点灯
させ、その後トリップ距離が、第1の設定値よりも大き
な値に設定された第2の設定値を越えたときに電動機2
の出力制限を行なうように構成することによって、その
変形例を得ることができる。第3実施例においては、ト
ータル給油量が第1の設定値を越えたとき、または、ト
リップ距離が第1の設定値を越えたときにアラームラン
プを点灯させ、その後、トータル給油量が、第1の設定
値よりも大きな値に設定された第2の設定値を越えたと
き、またはトリップ距離が、第1の設定値よりも大きな
値に設定された第2の設定値を越えたときに電動機2の
出力制限を行なうように構成することによって、その変
形例を得ることができる。
【0103】上記第1〜第3実施例はいずれもシリーズ
式ハイブリッド電気自動車に適用したものであるが、上
述の図11に示されるようなパラレル式ハイブリッド電
気自動車においても同様に適用することができる。具体
的には、第1実施例の図4に示されるステップA2,A
8、第2実施例の図7に示されるステップB3,B4、
第3実施例の図9に示されるステップC2,C8,C1
9における「モータ出力制限」を「内燃機関出力制限」
に代えてこれらの各ステップでは内燃機関7の出力を制
限すると共に、第1実施例の図4に示されるステップA
12、第2実施例の図7に示されるステップB9、第3
実施例の図9に示されるステップC22における「モー
タ出力制限解除」を「内燃機関出力制限解除」に代えて
内燃機関7の出力制限を解除するように構成することに
より、パラレル式ハイブリッド電気自動車においても同
様に実施することができる。
【0104】なお、このような内燃機関7の出力制限を
行なうことにより、ドライバに外部充電を促すようにす
ることは、シリーズ式ハイブリッド電気自動車において
も実施することができる。さらにシリーズ式ハイブリッ
ド電気自動車においては、モータ2及び内燃機関7の両
方の出力を制限して、ドライバに外部充電を促すように
するように構成することも可能である。
【0105】しかし、シリーズ式ハイブリッド電気自動
車においては、モータ2の出力を制限することにより、
内燃機関7をその燃費及び排出ガスが良好な運転領域を
保ったまま運転することができるので、モータ2の出力
を制限するように構成した方が好ましい。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車によれ
ば、外部充電手段により充電しうるバッテリと、該バッ
テリからの電力により車輪を駆動しうる駆動用電動機
と、該駆動用電動機へ電力を供給しうる発電機を駆動す
る内燃機関と、該電動機及び内燃機関の作動を制御する
制御手段とをそなえたハイブリッド電気自動車におい
て、該バッテリが該外部充電手段により充電されてから
の該内燃機関による燃料使用量に応じたパラメータの変
化を検出する燃料使用状態検出手段をそなえ、該制御手
段が、該燃料使用量検出手段の検出結果から該パラメー
タの変化が所定値に達したときに該電動機の出力を制限
するように構成されるので、ハイブリッド電気自動車で
あっても内燃機関に頼らない走行を促進でき、緊急時等
には内燃機関によって走行できるという余裕を残しなが
ら、電気自動車が本来目的とする大気の汚染の抑制効果
を十分に得ることができるようになる。
【0107】請求項2記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項1記載の構成に
おいて、該パラメータとして燃料タンク内の燃料量が用
いられ、該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外
部充電手段により充電されてからの総合給油量を該燃料
量の変化に基づいて検出する燃料給油量検出手段として
構成され、該制御手段が、該燃料給油量検出手段の検出
結果から該総合給油量が所定値に達したら該電動機の出
力を制限するように構成されるので、内燃機関に頼った
走行状態を確実に検知でき、ハイブリッド電気自動車で
あっても内燃機関に頼らない走行を促進でき、緊急時等
には内燃機関によって走行できるという余裕を残しなが
ら、電気自動車が本来目的とする大気の汚染の抑制効果
を十分に得ることができるようになる。
【0108】請求項3記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項2記載の構成に
おいて、燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量検出手
段をそなえ、該燃料給油量検出手段が、該燃料量検出手
段からの検出情報に基づいて該総合給油量を検出するよ
うに構成されるので、内燃機関に頼った走行状態(即
ち、燃料の使い過ぎ)を容易で且つ確実に検知できる。
【0109】請求項4記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項2又は3記載の
構成において、該燃料給油量検出手段が、該バッテリが
該外部充電手段により充電された直後の燃料量を該総合
給油量の初期値とし、該初期値に、各給油毎の給油量を
加算することで該総合給油量を算出するように構成され
るので、内燃機関に頼った走行状態(即ち、燃料の使い
過ぎ)を容易で且つ確実に検知できる。
【0110】請求項5記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項3又は4記載の
構成において、燃料給油口蓋の開閉状態を検出する給油
口蓋開閉検出手段と、燃料タンク内の燃料量を検出する
燃料量検出手段とをそなえ、該燃料給油量検出手段が、
該給油口蓋開閉検出手段及び該燃料量検出手段からの検
出情報に基づいて、燃料給油口蓋の開放時に検出される
該燃料量と、この直後の燃料給油口蓋の閉鎖時に検出さ
れる該燃料量とから、上記各給油毎の給油量を算出する
ように構成されるので、内燃機関に頼った走行状態(即
ち、燃料の使い過ぎ)を容易で且つ確実に検知できる。
【0111】請求項6記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項3記載の構成に
おいて、該燃料検出手段から該燃料給油量検出手段へ
検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出する
異常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出手段
で該異常が検出されると該燃料給油量検出手段の検出結
果に係わらず該電動機の出力を制限するように構成され
るので、かかる異常を警告しながら、内燃機関に頼らな
い走行を促進でき、また、この異常に速やかに対処する
ように促すことができる。
【0112】請求項7記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項1記載の構成に
おいて、燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量検出手
段をそなえ、該パラメータとして該燃料タンク内の燃料
量が用いられて、該燃料使用状態検出手段が、該燃料量
検出手段からの検出情報に基づいて、該バッテリが該外
部充電手段により充電されてからの総合燃料消費量を検
出する燃料消費量検出手段として構成され、該制御手段
が、該燃料消費量検出手段の検出結果から総合燃料消費
量が所定値に達したら該電動機の出力を制限するように
構成されるので、内燃機関に頼った走行状態を確実に検
知でき、ハイブリッド電気自動車であっても内燃機関に
頼らない走行を促進でき、緊急時等には内燃機関によっ
て走行できるという余裕を残しながら、電気自動車が本
来目的とする大気の汚染の抑制効果を十分に得ることが
できるようになる。
【0113】請求項8記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項7記載の構成に
おいて、該燃料消費量検出手段が、自動車の走行前の燃
料量から走行後の燃料量を減算することで一走行の燃料
消費量を算出し、各走行毎の燃料消費量を加算すること
で、該総合燃料消費量を算出するように構成されるの
で、内燃機関に頼った走行状態(即ち、燃料の使い過
ぎ)を容易で且つ確実に検知できる。
【0114】請求項9記載の本発明の燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車によれば、請求項7又は8記載の
構成において、該燃料量検出手段から該燃料消費量検出
手段ヘ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検
出する異常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検
出手段で該異常が検出されると該燃料消費量検出手段の
検出結果に係わらず該電動機の出力を制限するように構
成されるので、かかる異常を警告しながら、内燃機関に
頼らない走行を促進でき、また、この異常に速やかに対
処するように促すことができる。
【0115】請求項10記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項1記載の構成
において、該パラメータとして、該内燃機関を使用しな
がらの車両の走行距離数が用いられ、該燃料使用状態検
出手段が、該バッテリが該外部充電手段により充電され
てからの内燃機関使用時の総合走行距離数を検出する走
行距離検出手段として構成され、該制御手段が、該走行
距離検出手段の検出結果から該内燃機関使用時の総合走
行距離数が所定値に達したら該電動機の出力を制限する
ように構成されるので、内燃機関に頼った走行状態を容
易で且つ確実に検知でき、ハイブリッド電気自動車であ
っても内燃機関に頼らない走行を促進でき、緊急時等に
は内燃機関によって走行できるという余裕を残しなが
ら、電気自動車が本来目的とする大気の汚染の抑制効果
を十分に得ることができるようになる。
【0116】請求項11記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項10記載の構
成において、該走行距離検出手段が、内燃機関の使用情
報と、車両に装備された車輪速度検出手段からの検出情
報に基づいて、上記の内燃機関使用時の総合走行距離数
を検出するように構成されるので、内燃機関に頼った走
行状態を容易で且つ確実に検知できる。
【0117】請求項12記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項11記載の構
成において、該車輪速度検出手段から該走行距離検出手
段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出
する異常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出
手段で該異常が検出されると該車輪速度検出手段の検出
結果に係わらず該電動機の出力を制限するように構成さ
れるので、かかる異常を警告しながら、内燃機関に頼ら
ない走行を促進でき、また、この異常に速やかに対処す
るように促すことができる。
【0118】請求項13記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項1記載の構成
において、該パラメータとして燃料の給油量及び該内燃
機関を使用しながらの車両の走行距離数が用いられ、該
燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外部充電手段
により充電されてからの総合給油量を検出する燃料給油
量検出手段及び該バッテリが該外部充電手段により充電
されてからの内燃機関使用時の総合走行距離数を検出す
る走行距離検出手段として構成され、該制御手段が、該
燃料給油量検出手段の検出結果から該総合給油量が所定
値に達するか、又は、該走行距離検出手段の検出結果か
ら該内燃機関使用時の総合走行距離数が所定値に達した
ら、該電動機の出力を制限するように構成されるので、
内燃機関に頼った走行状態を確実に検知でき、ハイブリ
ッド電気自動車であっても内燃機関に頼らない走行を促
進でき、緊急時等には内燃機関によって走行できるとい
う余裕を残しながら、電気自動車が本来目的とする大気
の汚染の抑制効果を十分に得ることができるようにな
る。
【0119】請求項14記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項13記載の構
成において、該燃料検出手段から該燃料給油量検出手
段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出
する異常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出
手段で該異常が検出されると該燃料給油量検出手段の検
出結果に係わらず該電動機の出力を制限するように構成
されるので、かかる異常を警告しながら、内燃機関に頼
らない走行を促進でき、また、この異常に速やかに対処
するように促すことができる。
【0120】請求項15記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項13記載の構
成において、該車輪速度検出手段から該走行距離検出手
段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検出
する異常検出手段をそなえ、該制御手段が、該異常検出
手段で該異常が検出されると該車輪速度の検出の検出結
果に係わらず該電動機の出力を制限するように構成され
るので、かかる異常を警告しながら、内燃機関に頼らな
い走行を促進でき、また、この異常に速やかに対処する
ように促すことができる。
【0121】請求項16記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項1記載の構成
において、該パラメータとして、該内燃機関の運転時間
が用いられ、該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが
該外部充電手段により充電されてからの内燃機関の運転
時間を検出する運転時間検出手段として構成され、該制
御手段が、該運転時間検出手段の検出結果から該内燃機
関の運転時間が所定値に達したら該電動機の出力を制限
するように構成されるので、内燃機関に頼った運転を限
度以上行なうと、電動機の出力が思い通りには得られな
くなり、ハイブリッド電気自動車であっても内燃機関に
頼らない走行を促進できる。
【0122】
【0123】請求項17記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項1記載の構成
において、該燃料使用量検出手段の検出結果から該パラ
メータの変化が所定量に達したら作動する警告手段がそ
なえられることにより、内燃機関に頼り過ぎた運転をし
た場合にこれを自覚し易く、内燃機関に頼らない走行を
促進できる。また、電動機の出力制限を行なった場合に
この理由を理解し易くなり、ドライバへの案内効果がよ
り向上する。
【0124】また、該警告手段の作動にかかる該パラメ
ータの変化の所定量は、該電動機の出力を制限する該パ
ラメータの変化の所定量よりも小さく設定されることに
より、該電動機の出力制限の前に警告手段による警告が
行なわれ、ドライバに速やかに外部充電を行なうように
促すことができて、警告にもかかわらずドライバが外部
充電を行なわないで内燃機関を作動させた運転を続行す
ると、電動機の出力制限により、ドライバへの外部充電
をさらに促進させることができる。
【0125】
【0126】請求項18記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項記載の構成
において、該制御手段は、該電動機の最大トルクを制限
することにより該電動機の出力を制限するように構成さ
れるので、通常走行におおきな影響を与えることなく、
ドライバに内燃機関に頼り過ぎた運転を自覚させること
ができて、ドライバに外部充電を行なって内燃機関に頼
らない運転を遂行するように促進させることができる。
【0127】請求項19記載の本発明の燃料使用制限式
ハイブリッド電気自動車によれば、請求項記載の構成
において、該制御手段は、該電動機の回転速度が設定値
以上となったところでトルクを漸減させることにより該
電動機の出力を制限するように構成されるので、該電動
機の回転速度の低い登板時あるいは発進時等には、走行
に支承のないトルクが得られて、実質的なトルク制限は
高速運転時に行なわれることになり、登板性や発進性を
確保しつつドライバに内燃機関に頼り過ぎた運転を自覚
させることができる。
【0128】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の燃料使用制限式ハイブリ
ッド電気自動車の要部構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の電動機の出力制限特性の具体例
を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の電動機の出力制限特性の具体例
を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例の燃料使用制限式ハイブリ
ッド電気自動車の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の変形例の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】本発明の第2実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の要部構成を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明の第3実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の要部構成を示す図である。
【図9】本発明の第3実施例としての燃料使用制限式ハ
イブリッド電気自動車の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】シリーズ式ハイブリッド電気自動車を模式的
に示す構成図である。
【図11】パラレル式ハイブリッド電気自動車を模式的
に示す構成図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 モータ(走行用電動機或いは駆動用電動機) 3A,3B 駆動輪 4 モータコントローラ(電動機制御手段) 6 発電機 7 発電用内燃機関(エンジン) 9 走行マネージメントコントローラ(制御手段) 11 残存容量計 12 燃料使用状態検出手段を構成する燃料ゲージ(燃
料量検出手段) 12A,12B 信号ライン 13 燃料タンク 14 コンビネーションメータパネル 15 燃料メータ 16 給油口蓋開閉センサ(給油口蓋開閉検出手段) 17 給油量オーバのアラームランプ(警告手段) 18A 断線検知手段(異常検出手段) 19 車輪速センサ(車輪速検出手段)8B 断線検知手段(異常検出手段) 20 残距離表示メータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 信也 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 加藤 正明 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (72)発明者 川村 伸之 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動 車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−257543(JP,A) 特開 平8−154307(JP,A) 実開 昭58−69229(JP,U) 実開 昭64−5113(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/06 B60L 11/14

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部充電手段により充電しうるバッテリ
    と、該バッテリからの電力により車輪を駆動しうる駆動
    用電動機と、該駆動用電動機へ電力を供給しうる発電機
    を駆動する内燃機関と、該電動機及び内燃機関の作動を
    制御する制御手段とをそなえたハイブリッド電気自動車
    において、 該バッテリが該外部充電手段により充電されてからの該
    内燃機関による燃料使用量に応じたパラメータの変化を
    検出する燃料使用状態検出手段をそなえ、 該制御手段が、該燃料使用量検出手段の検出結果から該
    パラメータの変化が所定値に達したときに該電動機の出
    力を制限するように構成されていることを特徴とする、
    燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  2. 【請求項2】 該パラメータとして燃料タンク内の燃料
    が用いられ、 該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外部充電手
    段により充電されてからの総合給油量を該燃料量の変化
    に基づいて検出する燃料給油量検出手段として構成さ
    れ、 該制御手段が、該燃料給油量検出手段の検出結果から該
    総合給油量が所定値に達したら該電動機の出力を制限す
    るように構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  3. 【請求項3】 燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量
    検出手段をそなえ、 該燃料給油量検出手段が、該燃料量検出手段からの検出
    情報に基づいて該総合給油量を検出するように構成され
    ていることを特徴とする、請求項2記載の燃料使用制限
    式ハイブリッド電気自動車。
  4. 【請求項4】 該燃料給油量検出手段が、該バッテリが
    該外部充電手段により充電された直後の燃料量を該総合
    給油量の初期値とし、該初期値に、各給油毎の給油量を
    加算することで該総合給油量を算出するように構成され
    ていることを特徴とする、請求項2又は3記載の燃料使
    用制限式ハイブリッド電気自動車。
  5. 【請求項5】 燃料給油口蓋の開閉状態を検出する給油
    口蓋開閉検出手段と、燃料タンク内の燃料量を検出する
    燃料量検出手段とをそなえ、 該燃料給油量検出手段が、該給油口蓋開閉検出手段及び
    該燃料量検出手段からの検出情報に基づいて、燃料給油
    口蓋の開放時に検出される該燃料量と、この直後の燃料
    給油口蓋の閉鎖時に検出される該燃料量とから、上記各
    給油毎の給油量を算出するように構成されていることを
    特徴とする、請求項3又は4記載の燃料使用制限式ハイ
    ブリッド電気自動車。
  6. 【請求項6】 該燃料検出手段から該燃料給油量検出
    手段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検
    出する異常検出手段をそなえ、 該制御手段が、該異常検出手段で該異常が検出されると
    該燃料給油量検出手段の検出結果に係わらず該電動機の
    出力を制限するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項3記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自
    動車。
  7. 【請求項7】 燃料タンク内の燃料量を検出する燃料量
    検出手段をそなえ、 該パラメータとして該燃料タンク内の燃料量が用いられ
    て、 該燃料使用状態検出手段が、該燃料量検出手段からの検
    出情報に基づいて、該バッテリが該外部充電手段により
    充電されてからの総合燃料消費量を検出する燃料消費量
    検出手段として構成され、 該制御手段が、該燃料消費量検出手段の検出結果から総
    合燃料消費量が所定値に達したら該電動機の出力を制限
    するように構成されていることを特徴とする、請求項1
    記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  8. 【請求項8】 該燃料消費量検出手段が、自動車の走行
    前の燃料量から走行後の燃料量を減算することで一走行
    の燃料消費量を算出し、各走行毎の燃料消費量を加算す
    ることで、該総合燃料消費量を算出するように構成され
    ていることを特徴とする、請求項7記載の燃料使用制限
    式ハイブリッド電気自動車。
  9. 【請求項9】 該燃料量検出手段から該燃料消費量検出
    手段ヘ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を検
    出する異常検出手段をそなえ、 該制御手段が、該異常検出手段で該異常が検出されると
    該燃料消費量検出手段の検出結果に係わらず該電動機の
    出力を制限するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項7又は8記載の燃料使用制限式ハイブリッド
    電気自動車。
  10. 【請求項10】 該パラメータとして、該内燃機関を使
    用しながらの車両の走行距離数が用いられ、該燃料使用
    状態検出手段が、該バッテリが該外部充電手段により充
    電されてからの内燃機関使用時の総合走行距離数を検出
    する走行距離検出手段として構成され、 該制御手段が、該走行距離検出手段の検出結果から該内
    燃機関使用時の総合走行距離数が所定値に達したら該電
    動機の出力を制限するように構成されていることを特徴
    とする、請求項1記載の燃料使用制限式ハイブリッド電
    気自動車。
  11. 【請求項11】 該走行距離検出手段が、内燃機関の使
    用情報と、車両に装備された車輪速度検出手段からの検
    出情報に基づいて、上記の内燃機関使用時の総合走行距
    離数を検出するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項10記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気
    自動車。
  12. 【請求項12】 該車輪速度検出手段から該走行距離検
    出手段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を
    検出する異常検出手段をそなえ、 該制御手段が、該異常検出手段で該異常が検出されると
    該車輪速度検出手段の検出結果に係わらず該電動機の出
    力を制限するように構成されていることを特徴とする、
    請求項11記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動
    車。
  13. 【請求項13】 該パラメータとして燃料の給油量及び
    該内燃機関を使用しながらの車両の走行距離数が用いら
    れ、 該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外部充電手
    段により充電されてからの総合給油量を検出する燃料給
    油量検出手段及び該バッテリが該外部充電手段により充
    電されてからの内燃機関使用時の総合走行距離数を検出
    する走行距離検出手段として構成され、 該制御手段が、該燃料給油量検出手段の検出結果から該
    総合給油量が所定値に達するか、又は、該走行距離検出
    手段の検出結果から該内燃機関使用時の総合走行距離数
    が所定値に達したら、該電動機の出力を制限するように
    構成されていることを特徴とする、請求項1記載の燃料
    使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  14. 【請求項14】 該燃料検出手段から該燃料給油量検
    出手段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を
    検出する異常検出手段をそなえ、 該制御手段が、該異常検出手段で該異常が検出されると
    該燃料給油量検出手段の検出結果に係わらず該電動機の
    出力を制限するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項13記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気
    自動車。
  15. 【請求項15】 該車輪速度検出手段から該走行距離検
    出手段へ検出結果を伝達する信号線の断線による異常を
    検出する異常検出手段をそなえ、 該制御手段が、該異常検出手段で該異常が検出されると
    該車輪速度の検出の検出結果に係わらず該電動機の出力
    を制限するように構成されていることを特徴とする、請
    求項13記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動
    車。
  16. 【請求項16】 該パラメータとして、該内燃機関の運
    転時間が用いられ、 該燃料使用状態検出手段が、該バッテリが該外部充電手
    段により充電されてからの内燃機関の運転時間を検出す
    る運転時間検出手段として構成され、 該制御手段が、該運転時間検出手段の検出結果から該内
    燃機関の運転時間が所定値に達したら該電動機の出力を
    制限するように構成されていることを特徴とする、請求
    項1記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  17. 【請求項17】 該燃料使用量検出手段の検出結果から
    該パラメータの変化が所定量に達したら作動する警告手
    段がそなえられ 該警告手段の作動にかかる該パラメータの変化の所定量
    は、該電動機の出力を制限する該パラメータの変化の所
    定量よりも小さく設定され ていることを特徴とする、請
    求項1記載の燃料使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  18. 【請求項18】 該制御手段は、該電動機の最大トルク
    を制限することにより該電動機の出力を制限するように
    構成されていることを特徴とする、請求項記載の燃料
    使用制限式ハイブリッド電気自動車。
  19. 【請求項19】 該制御手段は、該電動機の回転速度が
    設定値以上となったところでトルクを漸減させることに
    より該電動機の出力を制限するように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項記載の燃料使用制限式ハイブ
    リッド電気自動車
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