JP3016299U - 可撓管 - Google Patents
可撓管Info
- Publication number
- JP3016299U JP3016299U JP1995003663U JP366395U JP3016299U JP 3016299 U JP3016299 U JP 3016299U JP 1995003663 U JP1995003663 U JP 1995003663U JP 366395 U JP366395 U JP 366395U JP 3016299 U JP3016299 U JP 3016299U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross
- main pipe
- section
- tube
- rectangular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品点数を少なくし、構造を簡単にするとと
もに、主管と横断面角形筒体との接合部分での折損を防
止して、経時による破損が原因の流体洩を防止し、かつ
固定部材に対する保持性を向上させる。 【構成】 主管1の両端部1A,1Bを残して、連続す
る螺旋状のひだ1c,1c群によってなるコルゲート部
1Cを形成し、一端部1Aに内周に雌ねじ2Bを形成し
た筒状接続部材2を管軸まわりの回転自在かつ抜脱不能
に外嵌し、他端部1Bに横断面八角形筒体3の嵌合部3
Aを液密に嵌合して、他端部1Bの端面1bと横断面角
形筒体3における嵌合部3Aと正八角形部との段差部3
aの間にロウ材9を介在させ、このロウ材9を加熱して
ロウ付したのち、コルゲート部1Cの他端部1Bに近い
部分と、他端部1Bおよび横断面角形筒体3の主管1に
近い部分に折損防止筒4を外嵌してカシメ10により主
管1および横断面角形筒体3に固着し、前記ロウ付部を
被覆してある。
もに、主管と横断面角形筒体との接合部分での折損を防
止して、経時による破損が原因の流体洩を防止し、かつ
固定部材に対する保持性を向上させる。 【構成】 主管1の両端部1A,1Bを残して、連続す
る螺旋状のひだ1c,1c群によってなるコルゲート部
1Cを形成し、一端部1Aに内周に雌ねじ2Bを形成し
た筒状接続部材2を管軸まわりの回転自在かつ抜脱不能
に外嵌し、他端部1Bに横断面八角形筒体3の嵌合部3
Aを液密に嵌合して、他端部1Bの端面1bと横断面角
形筒体3における嵌合部3Aと正八角形部との段差部3
aの間にロウ材9を介在させ、このロウ材9を加熱して
ロウ付したのち、コルゲート部1Cの他端部1Bに近い
部分と、他端部1Bおよび横断面角形筒体3の主管1に
近い部分に折損防止筒4を外嵌してカシメ10により主
管1および横断面角形筒体3に固着し、前記ロウ付部を
被覆してある。
Description
【0001】
本考案は、一端側が管継手を介して給水配管系に接続され、他端側が管継手を 介してスプリンクラーヘッドに接続するのに好適な可撓管に関する。
【0002】
この種従来の可撓管として、図3に示すように、コルゲート加工されたステン レス製の可撓管100と、この可撓管100の管軸方向両端部を残して可撓管1 00を覆うガラス繊維製のブレード101を有し、可撓管100の管軸方向両端 部に非コルゲート加工部によってなる取付部100Aが形成されている。そして 、この取付部100Aに金属製の受けリング102を外嵌して、その管軸方向外 端と取付部100Aの管軸方向外端とを、たとえば溶接103によって一体に結 合し、受けリング102の外周に形成した環状溝102Aにブレード101の管 軸方向外端部を嵌め込み、その外周に金属製の押えリング104を嵌合し、環状 溝102Aと押えリング104によってブレード101の管軸方向外端部を挟着 することによって、ブレード101の管軸方向外端部を受けリング102に固着 する。また、受けリング102にユニオンナット105を回転自在に外嵌し、該 ユニオンナット105の抜けは、受けリング102の管軸方向外端部に形成した フランジ部102Bによって防止した構造になっている。
【0003】 しかし、この種従来の可撓管は、部品点数が多く、構造が複雑である上、組立 作業が煩雑な難点を有している。また、ブレード101の管軸方向外端部におけ る環状溝102Aと押えリング104によって挟着されている部分と、非挟着部 分との境界部Pに経時による破損を生じる虞れがあるとともに、溶接103箇所 にも経時による破損を生じる虞れを有し、これらの破損により流体洩れが発生す る欠点を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 解決しようとする問題点は、部品点数が多く、構造が複雑である上、経時によ る破損が原因で流体洩を生じる点である。
【0005】
請求項1の考案は、管軸方向の両端部を残して半径方向に拡径された連続する 螺旋状のひだ群によってなるコルゲート部が形成された主管と、この主管の一端 部に管軸まわりの回転自在かつ抜脱不能に外嵌されるとともに、入口側の内周に 雌ねじを形成した筒状接続部材と、前記主管の他端部に嵌合されて該他端部に液 密に接合される横断面角形筒体と、前記コルゲート部の一部と、主管の他端部お よび横断面角形筒体の主管側の一部に外嵌固着された折損防止筒とを具備してい ることを特徴とし、部品点数の低減と構造の簡略化を図り、主管と横断面角形筒 体との接合部分での折損を防止して、経時による破損が原因の流体洩を防止する とともに、固定部材に対する保持性を向上させる目的を達成した。 請求項2の考案は、前記コルゲート部が絞り加工によって形成されていること を特徴とし、絞り加工機によって能率よくコルゲート部を形成できるようにした 。 請求項3の考案は、前記主管の他端部と横断面角形筒体との前記接合がロウ付 によってなされていることを特徴とし、接合作業性の向上を図れるようにした。
【0006】
請求項1の考案によれば、主管は、連続する螺旋状のひだ群によってなるコル ゲート部が形成されている領域内で可撓になる。したがって、コルゲート部形成 領域の殆どの位置において、複数のひだが互いに当接し合う曲率半径を最小限と する湾曲を与えることができる。また、横断面角形筒体をバンド締めすることに より管軸まわり回転を確実に阻止できるので、固定部材に対する保持性を向上さ せることができる。さらに、主管の他端部に近いコルゲート部で湾曲されること により、湾曲時の負荷が主管の他端部と横断面角形筒体との接合部に波及して、 接合状態が損なわれて折損する不都合の発生を折損防止筒により防止できる。 請求項2の考案によれば、絞り加工機を使用した絞り作業によりコルゲート部 を形成できるので、可撓管の製造能率が向上するとともに、品質のバラ付きを抑 えて歩留りをよくすることができる。 請求項3の考案によれば、主管の他端部と横断面角形筒体とのロウ付を、コル ゲート部形成後における主管の焼鈍処理時に同時に行うことが可能である。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本考案の一実施例 を示す半截縦断側面図であり、この図において、可撓管は、ステンレス鋼管によ ってなる主管1と、筒状接続部材2と、横断面角形筒体3と、折損防止筒4を具 備している。
【0008】 主管1は、管軸C方向の両端部1A,1Bを残して半径方向に拡径された連続 する螺旋状のひだ1c,1c……群によってなるコルゲート部1Cが絞り加工機 を使用した絞り作業によって形成されている。また、管軸C方向の一端部1Aに 拡径部5が形成され、該拡径部5には、その管壁を管軸方向に重合させて径外方 向に張出し形成したフランジ部6が形成されている。そして、拡径部5における フランジ部6よりも管軸C方向の奥側にナットによってなる筒状接続部材2が管 軸Cまわりの回転自在に外嵌されている。この筒状接続部材2には、その奥側に フランジ部6に干渉する抜け防止用の干渉部2Aが径内方向に張出して形成され 、開口端から干渉部2Aにかけて漸次縮径するテーパ雌ねじ2Bが形成されてい る。なお、テーパ雌ねじ2Bに代えて平行雌ねじ2Bが形成されていてもよい。 さらに、抜け防止用の干渉部2Aとフランジ部6の間に合成樹脂製もしくはゴム 製の環状のスベリ部材7が介設されている。
【0009】 横断面角形筒体3は、横断面を正八角形に形成され、その軸方向の一端側を若 干小径に絞り込んで横断面正円形の嵌合部3Aが形成されているとともに、軸方 向の他端側を若干小径に絞り込んで雄ねじ部3Bが形成されており、この雄ねじ 部3Bにソケット8が液密に螺着される。そして、嵌合部3Aを主管1の管軸C 方向の他端部1Bに嵌合し、主管1と横断面角形筒体3の間、具体的には、他端 部1Bの端面1bと横断面角形筒体3における嵌合部3Aと正八角形部との段差 部3aの間にロウ材9を介在させ、このロウ材9を加熱してロウ付することによ って、横断面角形筒体3を主管1の他端部1Bに一体かつ液密に接合してある。 なお、ロウ材9として、Ni基高温ロウ付材が使用される。
【0010】 前記ロウ付のための加熱は、主管1の焼鈍処理時に同時に行われる。つまり、 前記主管1と横断面角形筒体3の間に前述のロウ材9を介在させた状態で焼鈍炉 内に装入して、炉内温度1050℃の通常雰囲気で30分加熱したのち炉内冷却 する熱サイクルによって焼鈍処理を行う。これにより、螺旋状のひだ1c,1c ……群によってなるコルゲート部1Cが絞り加工によって形成されることで、加 工硬化により増大していた硬度を低下させて主管1に可撓性が付与されるのと同 時にロウ付がなされる。
【0011】 折損防止筒4は、主管1の他端部1Bに外嵌可能な内径を有する筒体によって なり、コルゲート部1Cの他端部1Bに近い部分と、他端部1Bおよび横断面角 形筒体3の主管1に近い部分に外嵌され、複数箇所を図2に示すように、径内方 向に圧縮して塑性変形させるカシメ10により主管1および横断面角形筒体3に 固着して、ロウ付部を被覆してある。
【0012】 なお、可撓管の使用時には、筒状接続部材2に図示していないニップルなどの 管継手が接続され、この管継手に給水配管系が接続される。この接続により、管 継手の先端とフランジ部6の間に介設したシール部材(図示省略)を管継手によ りフランジ部6方向に押圧し、シール部材を管軸C方向に圧縮するとともに、半 径内外方向に膨出させて、管継手と筒状接続部材2および拡径部5の間のシール を行う。一方、ソケット8にはスプリンクラーヘッド(図示省略)などが接続さ れるとともに、横断面角形筒体3は、図示していない金属製の挟持バンドに嵌め 込んだ状態で、横架バ−(固定部材)に固定される。
【0013】 前記構成において、主管1は、コルゲート部1Cにおいて可撓性が得られる。 つまり、複数のひだ1c,1c……が互いに当接し合う曲率半径を最小限とする 湾曲を与えることができる。また、絞り加工機を使用した絞り作業によりコルゲ ート部1Cを形成できるので、製造能率が向上するとともに、品質のバラ付きを 抑えて歩留りをよくすることができる。そして、横断面角形筒体3をたとえばバ ンド締めすることにより管軸Cまわり回転を確実に阻止できるので、前述した横 架バ−によってなる固定部材などに対する保持性が向上し安定保持を図れる。
【0014】 一方、折損防止筒4を主管1におけるコルゲート部1Cの他端部1Bに近い部 分と、他端部1Bおよび横断面角形筒体3の主管1に近い部分に外嵌し、ロウ付 部を被覆して主管1および横断面角形筒体3に固着してあるので、コルゲート部 1Cの湾曲箇所がロウ付部から比較的離れた位置に制限される。したがって、コ ルゲート部1Cにおける折損防止筒4に近い部分を湾曲しても、この湾曲時の負 荷がロウ付部に波及し、接合状態が損なわれて折損する虞れはない。これにより 、従来のような経時による破損が原因の流体洩れを生じることはない。品質の向 上と延命を図ることができる。
【0015】 他方、主管1の他端部1Bと横断面角形筒体3とのロウ付を、コルゲート部1 C形成後における主管1の焼鈍処理時に同時に行っているので、接合作業性の向 上を図ることができる。
【0016】 なお、前記実施例では、横断面角形筒体3の他端側を若干小径に絞り込んで、 雄ねじ部3Bを形成し、前記他端側に雌ねじ部を形成した構成であってもよい。 このように構成することで、前述のソケット8の使用を省略できる。
【0017】
請求項1の考案は、螺旋状のひだ群によってなるコルゲート部が形成された主 管と、入口側の内周に雌ねじを形成した筒状接続部材と、主管の他端部に液密に 接合される横断面角形筒体と、主管の他端部および横断面角形筒体の主管側の一 部に外嵌固着された折損防止筒によって可撓管を構成しているので、部品点数の 低減と構造の簡略化を図るとともに、コストダウンを達成できる。また、経時に よる破損が原因の流体洩れを防止し、かつ固定部材に対する保持性を向上させる ことができる。 請求項2の考案は、絞り加工機を使用した絞り作業により主管にコルゲート部 を形成できるので、経時による破損が原因の流体洩れが主管に生じることはない 。また、可撓管の製造能率が向上するとともに、品質のバラ付きを抑えて歩留り をよくすることができる。 請求項3の考案は、主管の他端部と横断面角形筒体とのロウ付を、コルゲート 部形成後における主管の焼鈍処理時に同時に行うので、接合作業性の向上を図る ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す半截縦断側面図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】従来例の半截縦断側面図である。
1 主管 1A 主管の一端 1B 主管の他端 1C コルゲート部 1c ひだ 2 筒状接続部材 2B 雌ねじ 3 横断面角形筒体 4 折損防止筒 9 ロウ材(ロウ付部) C 管軸
Claims (3)
- 【請求項1】 管軸方向の両端部を残して半径方向に拡
径された連続する螺旋状のひだ群によってなるコルゲー
ト部が形成された主管と、この主管の一端部に管軸まわ
りの回転自在かつ抜脱不能に外嵌されるとともに、入口
側の内周に雌ねじを形成した筒状接続部材と、前記主管
の他端部に嵌合されて該他端部に液密に接合される横断
面角形筒体と、前記コルゲート部の一部と、主管の他端
部および横断面角形筒体の主管側の一部に外嵌固着され
た折損防止筒とを具備していることを特徴とする可撓
管。 - 【請求項2】 前記コルゲート部が絞り加工によって形
成されていることを特徴とする請求項1記載の可撓管。 - 【請求項3】 前記主管の他端部と横断面角形筒体との
前記接合がロウ付によってなされていることを特徴とす
る請求項1記載の可撓管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995003663U JP3016299U (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 可撓管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995003663U JP3016299U (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 可撓管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3016299U true JP3016299U (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=43151832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995003663U Expired - Lifetime JP3016299U (ja) | 1995-03-28 | 1995-03-28 | 可撓管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016299U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018071713A (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-10 | Jfe継手株式会社 | 管ユニット |
-
1995
- 1995-03-28 JP JP1995003663U patent/JP3016299U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018071713A (ja) * | 2016-11-01 | 2018-05-10 | Jfe継手株式会社 | 管ユニット |
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