JP3016204U - 棒状繰出容器 - Google Patents

棒状繰出容器

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JP3016204U
JP3016204U JP1995003461U JP346195U JP3016204U JP 3016204 U JP3016204 U JP 3016204U JP 1995003461 U JP1995003461 U JP 1995003461U JP 346195 U JP346195 U JP 346195U JP 3016204 U JP3016204 U JP 3016204U
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JP
Japan
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rod
shaped
sleeve
feeding container
upper edge
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Expired - Lifetime
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JP1995003461U
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English (en)
Inventor
喜夫 芹澤
雅広 住瀬
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 中皿を有し、スリーブの上縁面を傾斜せしめ
た棒状繰出容器において、上記中皿に2〜5箇所の山部
と谷部を形成するように切欠部を設け、かつ、上記スリ
ーブの上縁面の下部位置と前記中皿の切欠部の谷部とを
位置合わせしたことを特徴とする棒状繰出容器。 【効果】 本考案によれば、スリーブの上縁面を傾斜せ
しめた棒状繰出容器において、棒状組成物の充填成型を
容易ならしめ、棒状組成物の折れ強度を確保できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、棒状繰出容器に係り、更に詳細には、上面を斜めカットにした棒状 組成物の充填成型を容易ならしめ、棒状組成物の折れ強度を確保した棒状繰出容 器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば加熱溶融した化粧料を充填する棒状繰出容器にあっては、化粧料 を充填したときその下部を保持している中皿内と、スリーブ内の部分とでは冷却 状況が異なり、凝固するときの体積収縮による「歪み」の応力が中皿の端面に集 中し、棒状組成物の折れ強度に悪影響を及ぼすものであった。 中皿内面にテーパーを設けて、冷却状況の差異を少なくし、応力集中の緩和を 図る方法もみられるが効果は不充分であった。
【0003】 これらの応力集中を緩和させるものとして中皿に多数の小孔を有した板で形成 したもの(実公平1−36781)が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
特に化粧料の上面を斜めカットした棒状化粧料にあっては、これらの応力集中 によって、特定の方向でクラックが入ったり、棒状組成物の折れ強度が弱くなる 傾向にあった。この傾向は棒状化粧料が脆弱物であるもの、例えばソフトタイプ や揮発性成分を含んだタイプのものに顕著に現れるものであった。 これらに対しては、十分に問題が解決されてはいなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、中皿に切欠部を設け、切 欠部の谷部をスリーブの上縁面の下部位置と位置合わせすれば、上面をカットし た棒状組成物の充填成型を容易ならしめ、棒状組成物の折れ強度を確保できるこ とを見い出し、本考案を完成した。
【0006】 すなわち本考案は、中皿を有し、スリーブの上縁面を傾斜せしめた棒状繰出容 器において、上記中皿に2〜5箇所の山部と谷部を形成するように切欠部を設け 、かつ、上記スリーブの上縁面の下部位置と前記中皿の切欠部の谷部とを位置合 わせしたことを特徴とする棒状繰出容器を提供するものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、上面を斜めカットした棒状組成物の充填成型を容易ならしめ 、かつ、棒状組成物の折れ強度をも確保できる。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の実施例を示す図面を挙げ説明する。 図1は本考案の一実施例である棒状繰出容器の断面図(キャップを除く)であ り、図2は同考案の要部切り欠き斜視図(キャップを除く)である。また、図3 は同考案で使用する中皿の斜視図である。
【0009】 図において、1は容器本体であって、2は上縁面を傾斜せしめたスリーブであ り、3はそれらの中で上下動する中皿である。なお、容器本体1とスリーブ2は 一体成型の構造としても構わない。
【0010】 中皿3は図3に示すように3箇所の切欠部が設けられており、3箇所の切欠部 の谷部4及び3箇所の切欠部の山部5を有するものである。 本考案においては、中皿3の切欠部の谷部4はスリーブ2の上縁面の下部位置 6と位置合わせして設けられる。 しかして本考案は、例えば加熱溶融した化粧料がスリーブの上部開口部より、 もしくは棒状繰出容器本体底部充填口より充填成型される。
【0011】 本考案においては、中皿3に切欠部は2〜5箇所設けられ、例えば本実施例に おいては3箇所設けられており、その形状は鋸歯状である。 図4に示すように、中皿3の切欠部の形状は種々のものとすることができる。 図4(a)には略外形図、図4(b)には前記(a)に対応するものの略展開図 を示す。
【0012】 本実施例のようなスリーブの上縁面が単面カットである場合、中皿の切欠部は 3箇所もしくは5箇所設けることが好ましく、位置合わせが容易となる。特に、 中皿の切欠部は3箇所設けることが好ましく、折れやクラック等の不具合を効果 的に解消できる。 また、スリーブが両面カットの2面山形である場合は、中皿の切欠部は2箇所 もしくは4箇所設けることが、それぞれのスリーブの上縁面の下部位置と中皿の 切欠部の谷部との位置合わせする上で好ましいものである。
【0013】 従来の切欠部を有しない中皿では、冷却や収縮応力の不均一性が生じるために 、棒状組成物に折れやクラック等の不具合が発生することがあった。これらに対 し切り欠きの効果としては、中皿上端部と棒状組成物の外周面との接触長さを増 加させることにより応力の低減、及び切り欠き形状による応力の均一分散化があ る。 スリーブの上縁面を傾斜せしめた棒状繰出容器において、棒状組成物の長さに 対してスリーブ上縁面の上部位置と下部位置の高低差は、使用性や美観等から数 mm程度で、かつ、全長の二割程度の長さである。スリーブの上縁面の下部位置と 中皿の切欠部の谷部とを位置合わせしたことにより、これらの不具合を効果的に 解消できるものである。
【0014】 また、中皿の切欠部の山部は本実施例(図1〜3)に示すように高低差を設け てもよい。図5に該中皿の略外形図及び略展開図を示す。 本実施例においては、中皿3の切欠部の谷部4はスリーブ2の上縁面の下部位 置6と、また切欠部の山部5の最高部位がスリーブ2の上縁面の上部位置7と位 置合わせされている。このようにした場合、冷却や収縮応力の不均一性を更に抑 えることができ、折れやクラック等の不具合抑制に更に効果的である。
【0015】 また、更に中皿内面にテーパー8を設ければ、冷却状況の差異を少なくすると ともに応力集中の緩和を向上させることができる。
【0016】 本考案の効果を確認するために通常では脆弱な組成物を成型して棒状繰出容 器としての機能を評価した。
【0017】 脆弱組成物 (組成) (重量%) 1.キャンデリラワックス 3.0 2.ポリエチレンワックス 10.0 3.セレシンワックス 5.0 4.ミツロウ 2.0 5.流動パラフィン 3.0 6.2−エチルヘキサン酸セチル 3.0 7.トリオクタン酸グリセリル 3.0 8.デカメチルシクロペンタシロキサン 残量 9.赤色201号 0.5 10.赤色202号 5.0 11.黄色4号アルミレーキ 1.0 12.雲母チタン 5.0
【0018】 (製法) A.成分1〜8を加熱溶解する。 B.Aに成分9〜12を加えて三本ローラにて混練する。 C.Bを溶解して溶融物とする。
【0019】 (サンプル) 本考案品1:実施例に示す中皿(切欠部3箇所、山部の高低差有り)を使用した 棒状繰出容器 本考案品2:切欠部を3箇所有する中皿(山部の高低差無し)を使用した棒状繰 出容器 本考案品3:切欠部を5箇所有する中皿(山部の高低差無し)を使用した棒状繰 出容器 比較品1 :従来の切欠部の無い中皿を使用した棒状繰出容器 比較品2 :実施例に示す中皿(切欠部3箇所、山部の高低差有り)を使用し、 スリーブの上縁面の下部位置に切欠部の山部を位置合わせした棒状 繰出容器 比較品3 :切欠部を6箇所有する中皿(山部の高低差無し)を使用した棒状繰 出容器
【0020】 尚、中皿以外はすべて同一の容器を使用した。 棒状繰出容器は、実施例に示すもので、棒状組成物の長さが25mmでスリーブ の内径が7mm、スリーブの上下縁面の高低差が5mmのものである。
【0021】 (成型物の評価) 本発明品1〜3及び比較品1〜3について、各50本、各棒状繰出容器底部充 填口より溶融物を流入後、冷却固化させて、それぞれの成型体を得た。 それぞれの成型体について、成型時の折れ及び成型体の折れ強度について評価 した。評価方法は以下の通りである。
【0022】 (1)成型時の折れ それぞれの成型体の(各50本)の成型時の折れを観察した。折れもしくはク ラックがみられた本数及びその比率をチェックした。結果は表1に示す通り。
【0023】
【表1】
【0024】 (2)折れ強度 それぞれの良品の成型体について、折れ強度を測定した。 折れ強度は、それぞれのサンプルをそれぞれ各10本25℃の恒温槽に2時間 セットした後、不動工業社製のレオメータNRM−2002D−Dにより棒状組 成物の中皿を保持して、中皿端面から17mmの位置に棒状組成物と直角方向の負 荷を6cm/分の速度で加えて、棒状組成物の折れるときのピークの荷重値(g) を折れ強度とした。 それぞれのサンプルの平均値及び標準偏差についても求めた。結果は表2に示 す通りである。
【0025】
【表2】
【0026】 表1、表2の結果より明らかな如く、本考案によれば成型時の折れがなく、棒 状組成物の折れ強度が良好である。
【0027】
【考案の効果】
本考案によれば、スリーブの上縁面を傾斜せしめた棒状繰出容器において、棒 状組成物の充填成型を容易ならしめ、棒状組成物の折れ強度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の棒状繰出容器の断面図(キャップを
除く)
【図2】 本考案の要部切り欠き斜視図(キャップを除
く)
【図3】 本考案で使用する中皿の斜視図
【図4】(a) 本考案で使用する種々の中皿の略外形
図 (b) 本考案で使用する種々の中皿の略展開図
【図5】(a) 図3の中皿の略外形図 (b) 図3の中皿の略展開図
【符号の説明】
1・・・容器本体 2・・・スリーブ 3・・・中皿 4・・・切欠部の谷部 5・・・切欠部の山部 6・・・下部位置 7・・・上部位置 8・・・テーパー 以上

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中皿を有し、スリーブの上縁面を傾斜せ
    しめた棒状繰出容器において、上記中皿に2〜5箇所の
    山部と谷部を形成するように切欠部を設け、かつ、上記
    スリーブの上縁面の下部位置と前記中皿の切欠部の谷部
    とを位置合わせしたことを特徴とする棒状繰出容器。
  2. 【請求項2】 中皿の切欠部の山部に高低差を設けた請
    求項1記載の棒状繰出容器。
  3. 【請求項3】 中皿に3箇所の切欠部を設けた請求項1
    もしくは請求項2記載の棒状繰出容器。
  4. 【請求項4】 中皿内面にテーパーを設けた請求項1乃
    至請求項3のいずれか1項記載の棒状繰出容器。
JP1995003461U 1995-03-24 1995-03-24 棒状繰出容器 Expired - Lifetime JP3016204U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010017252A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Kao Corp 棒状材容器
JP2012029866A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Kose Corp 棒状化粧料保持体

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JP2010017252A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Kao Corp 棒状材容器
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