JPH10137U - 分割自在固形体 - Google Patents

分割自在固形体

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JPH10137U
JPH10137U JP000095U JP9598U JPH10137U JP H10137 U JPH10137 U JP H10137U JP 000095 U JP000095 U JP 000095U JP 9598 U JP9598 U JP 9598U JP H10137 U JPH10137 U JP H10137U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個に分割できるようにした錠剤などの固
形体の分割後の固形体片を互いに等量にする。 【構成】 錠剤などの固形体の両表面に少なくとも1本
の割溝を、分割後の固形体片がほぼ対称となるように形
成すると共に、当該固形体の側表面にも前記割溝と直交
して連なる側割溝を形成する。併せて、固形体の両表面
と側表面との角部を面取りして傾斜周縁面に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薬剤や菓子などの分割のできる固形体ないしタブレットに関し、詳 述すれば、分割自在錠剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
分割し得る固形体の一種としての分割自在錠剤の歴史は古く、今でも盛んに使 われている。分割自在錠剤とは、少なくとも1本の割溝が形成されていて、押圧 力を作用させるとその割溝に沿って錠剤が割れて2個の錠剤片が得られるように したものである。1986年12月19日に公開された特開昭61ー289027号公報には、円 形錠剤で、何れか一方の表面に直径方向に延在する少なくとも1本のほぼV字断 面割溝が形成されているものが開示されている。当該円形錠剤の特徴の一つとし て、このV字断面割溝が形成されている円形錠剤の表面には、当該割溝を境とし てその両側に表面部域が一対あって、その表面部域が円周縁から内側へと向かっ て互いに170度から150度の鈍角をなすように傾斜している。この場合、各表面部 域は、錠剤の断面に対して5度から15度の角度をなして傾斜している。
【0003】 前述の特開昭に開示されている円形錠剤は、円形錠剤の両表面における円周縁 が面取りされて、当該円形錠剤の断面に対して20度から40度の範囲で傾斜してい ること、V字断面割溝の開き角度が90度であること、それに割溝の深さが円周縁 の面取り深さと等しく、割溝の底が錠剤の中心における厚みの1/3を越えない位 置に来るように形成されていることをも特徴としている。
【0004】 前述した従来の円形錠剤は、V字割溝が例えば卓上や掌などの表面体に向いた 状態で載置して割溝のない表面の中心に押圧力を作用させると、確かに容易に分 割できるようになっている。しかし、錠剤の断面に対して斜め方向に押圧力を作 用させるなど押圧力の作用させ方が悪いと、錠剤の円周縁部が粉々に欠けるなど の刃こぼれ現象が発生して、分割して得た錠剤片が同一サイズ、即ち、等量には なならい、従って、薬剤の単一投与量にバラツキが生じるなどの問題点がある。
【0005】 他方、1990年1月29日に公開された実開平2ー14333号公報には、その両表面に おける周縁は直角縁になっているものの、両表面の同一箇所にV字断面割溝が形 成されている錠剤が開示されている。但し、この実開平に開示されている錠剤は 、二つの楕円形がくっついた所謂蝶形とリング形の二種である。
【0006】 この実開平による錠剤は、たとえ押圧力を斜め方向に作用させても周縁部で刃 こぼれ現象を起こすことなく容易に分割できる。しかし、当該錠剤をバッチごと 運んでいるときに衝撃などが加ると、錠剤の周縁の一部が砕けるおそれが多く、 一旦そのようなことが発生すると、分割後の錠剤片が等量にならない、従って、 前述した従来の円形錠剤と同様に薬剤の単一投与量にバラツキが生じる。
【0007】
【考案の構成】
本考案は、前述の諸問題点を解消すべくなされたものであって、固形体の周縁 部での刃こぼれ現象をなくし、容易に分割でき、しかも、分割後の固形体片が互 いに等量になる分割自在固形体を提供するのを目的としたものである。
【0008】 前述の目的を完遂すべくなされた本考案による固形体は、互いに対向する第1 及び第2表面と、該第1ないし第2表面と直交する側面とを備え、第1ないし第 2表面と側面とで形成されている周縁部が、面取りされて全周に亙って傾斜縁面 に形成された偏平円形状の本体からなり、前記第1及び第2表面には、前記本体 の中心を横切るV字断面の第1及び第2割溝が両表面で互いに対向した状態でそ れぞれ平行に形成されており、しかも、前記第1及び第2割溝の深さがその長さ の7から20パーセントの範囲内の値に設定され、而して、固形体を分割するとこ の第1及び第2割溝を境として両側に等量の固形体片部が形成されるようになっ ている。
【0009】 このようにすれば、本考案による固形体をPTP包装したり、この包装体を輸送 したり、あるいは使用時に固形体を包装体から取り出したりする際の衝撃によっ て、固形体が表面上のV字断面割溝に沿って破断するのを確実に防ぐことができ るばかりではなく、その固形体を容易かつ正確に等量の固形体片に分割すること ができる。
【0010】 好ましくは、前記第1割溝と直交するV字断面の第3割溝と、前記第2割溝と 直交するV字断面の第4割溝が前記第1及び第2表面に、前記第3割溝が前記第 4割溝と反対側でそれぞれ平行となるように形成する一方、当該第3及び第4割 溝の両端部を、対応する対の側割溝で互いに連なるのが望ましい。この場合、固 形体を正確に等量の固形体片に分割することができる。
【0011】 固形体の側面に二対の側割溝を設ければ、当該固形体を分割しようとして第1 表面の中心部に押圧力を作用させると、第1表面上のV字断面割溝の底から割れ 始め、その割れ目がやがて固形体の内部へと第1ないし第2表面とは直交する方 向に走って割れるようになるから、同一サイズ、従って、等量の固形体片が分割 後に得られるようになる。換言すれば、固形体の側面の互いに対向する部位に形 成した側割溝は、分割時における割れ目が固形体の表面に対してほぼ直交する方 向にできるだけ正確に発生するように、当該割れ目を案内する作用をなしている のである。
【0012】
【実施例】
以後、添付図面を参照しながら、錠剤に適用したものとしての本考案の好まし い実施例を詳述する。尚、添付図面では、同一部品に対しては同一符号を用いて いる。
【0013】 図1と図2とは本考案の第1実施例に係わる円形錠剤1の上平面図と側面図を 示す。図示のようにこの円形錠剤1は厚みが全体に亙って等しい偏平形で、互い に対向する上表面2と下表面3、及び両表面2、3に対して直交する周側面4と を備えている。上表面2には、ほぼV字断面の上割溝5が形成されていて、従来 公知の態様で指圧力を作用さることによりこの上割溝5に沿って錠剤1を分割す れば、ほぼ対称形の錠剤片1a、1bが得られるようになっている。
【0014】 図示の錠剤1においては、周側面4にも一対のほぼV字断面の側割溝7が、錠 剤1の厚み方向全長に亙って、また、上表面2の上割溝5の両端に連なると共に 、その上割溝5とは直交する方向に延在するように形成されている。言うまでも なく、このように形成した一対の側割溝7は、錠剤1の円周方向に互いに180度 隔離されている。各側割溝7は、深さHが上割溝5の深さとほぼ等しく、また、 約70度の開き角βを有している。
【0015】 図1と図2とに示した限りでは、各側溝7の深さHは、図1に示すように錠剤 1の最大直径から一つの側割溝7の深さHの2倍値を差し引いた値を以て示す上 割溝5の長さLの約7パーセントを占めている。
【0016】 図2に示すように、上表面2と下表面3とにおける錠剤の互いに対向する周縁 部には面取りが施されて、錠剤1の半径方向の外側で互いに収斂するように傾斜 した傾斜縁面8、9をそれぞれ形成している。図示の実施例では、各傾斜縁面8 、9の、上表面2ないし下表面3に対する傾斜角γは約30度となるように選ばれ ている。
【0017】 前述の構成の錠剤1を2分割する場合、上割溝5が形成されている上表面2と は反対側の下表面3の中心部に指圧力を宛がって、上割溝5に沿って割れるよう にする。その際、V字断面の側割溝5が設けられていることから、前述のように 指圧力を宛がうことにより上割溝5の底から生じた割れ目が、上表面2ないし下 表面3とほぼ直交する方向に走りながら錠剤1の内部深くへ展開して、やがて互 いに同一サイズ、即ち、単位投与量の等しい、分割された錠剤片1a、1bが得られ るのである。換言すれば、錠剤1の周側面4の互いに対向する部位に形成した側 割溝7は、分割時における割れ目が錠剤1の表面に対してほぼ直交する方向にで きるだけ正確に発生するように、当該割れ目を案内する作用をなして、分割後に は単位投与量の等しい錠剤片1a、1bが得られるようにしている。
【0018】 尚、図3に示すように、前述した錠剤1の下表面3にも、V字断面の下割溝6 を、上表面2における上割溝5の直下で、それと平行に延在するように形成して も良い。要するに、錠剤1の上表面2と下表面3とに上割溝5と下割溝6とを図 3に示すようにそれぞれ形成すれば、錠剤の片表面だけに割溝を形成した錠剤に 比べて一層容易に分割でき、従って分割に要する指圧力ないし押圧力が少なくて 済む。
【0019】 本考案の第2実施例による錠剤1の上平面図と側面図とを図4と図5とに示す 。この実施例では、各側割溝7の開き角βを90度とし、また、各側割溝7の深さ Hを上割溝5の長さLの約20パーセントに選んでいる。この実施例における錠剤 1での各側割溝7の開き角βと深さHとが、図1と図2とに示した第1実施例の 錠剤におけるそれよりも大きく選ばれているので、図4に明確に示されているよ うに、分割後の錠剤片1a、1bは、第1実施例による錠剤の分割後に得られる錠剤 片の形状よりも楕円形に近い形状を呈する。
【0020】 本考案の第2実施例によれば、上割溝5の長さL、即ち、錠剤片1a、1bの結合 部の長さを最適化することができる。従って、第2実施例による錠剤1では、分 割に要する指圧力ないし押圧力を小さくできると共に、製造した錠剤を包装した り容器に充填するときの衝撃によってその錠剤が上割溝5に沿って破断するのを 防ぐことができる。
【0021】 図6は、前述の第2実施例の変形例を示すもので、錠剤1の下表面3にも、V 字断面の下割溝6を、上表面2における上割溝5の直下で、それと平行に延在す るように形成している。
【0022】 図6に示した変形例によれば、錠剤1の上表面2ばかりではなく、下表面3に もV字断面の割溝を形成しているので、分割後に得られる錠剤片1a、1bのほぼ矩 形の破断面10における長辺縁部の角度を鈍角に形成できる、即ち、当該長辺縁部 が上表面もしくは下表面に向かって傾斜させておくことができる。第1実施例に ついて説明したように、図6の変形例においても錠剤1の周縁部が面取りされて 傾斜縁面8、9を形成していることから、上表面2と下表面3とに上割溝5と下 割溝6をそれぞれ形成しておけば、分割して得られる錠剤片1a、1bは、それぞれ 取り上げてみても、周縁部が全て面取りされて傾斜縁面を有するものとなるのは 明きらかである。従って、鋭い角部がほとんどないことから、患者ないしその他 の服用者は錠剤片1a、1bを気持ち良く嚥下できる。
【0023】 変形例をも含む第1及び第2実施例による錠剤1は全て円形のものであったが 、以後に図7と図8とを参照しながら説明する本考案の第3実施例による錠剤1 は、当業界ではオーバル錠として知られているほぼ楕円形錠剤である。言うまで もないことではあるが、幾何学上の楕円形には、互いに直交する方向に長軸と短 軸とがある。図7と図8とに示した例では、V字断面の上割溝5は錠剤1の上表 面2において、錠剤1が呈する楕円形の短軸に沿って形成されている。
【0024】 図7と図8とに示した本考案の第3実施例による錠剤1におけるV字断面の側 割溝7の開き角βとその深さHとは、90から100度の範囲内及び上割溝5の長さ Lの約15パーセントにそれぞれ選定されている。
【0025】 錠剤が楕円形であると、上割溝5を楕円形の短軸方向に形成すればその長さL をより短くすることができるので、この上割溝5に沿って錠剤1を分割するのに 要する指圧力ないし押圧力はさらに小さくて済む。
【0026】 図7と図8とに示した実施例の変形例を図9に示す。図9の変形例における錠 剤1は、図7と図8とに示した錠剤1と類似構成ではあるが、錠剤1の下表面3 にも、V字断面の下割溝6を、上表面2における上割溝5の直下で、それと平行 に延在するように形成している点で異なっている。
【0027】 ほぼ矩形の錠剤に本考案を適用した例を図10から図12に示す。図10と図11とは 、本考案の第4実施例に関し、V字断面の上割溝5は、錠剤1の上表面2におい て、長さを等分する箇所を幅方向に延在するように形成されている。この実施例 での各側割溝7の開き角βと深さHは、約90度と、上割溝5の長さLの約15パー セントとなるようにそれぞれ選定されている。尚、この実施例における上割溝5 の長さLとは、矩形錠剤1の幅方向に沿って測定したものである。
【0028】 図12は、図10と図11とに示した本考案の第4実施例の変形例を示すもので、図 12に示した錠剤1も図10と図11とに示した錠剤と類似構成ではあるが、錠剤1の 下表面3にも、V字断面の下割溝6を、上表面2における上割溝5の直下で、そ れと平行に延在するように形成している点で異なっている。
【0029】 前述の各実施例では錠剤の片表面もしくは両表面に形成した割溝は1本ではあ るが、錠剤の片表面もしくは両表面に2本の割溝を互いに直交するように形成し ても良い。その一例を図13に本考案の第5実施例として図示する。
【0030】 図13において、図示の錠剤1は円形錠剤で、その上表面2にはV字断面の第1 及び第1上割溝5a、5bが直径方向に互いに直交して形成されている。このように 2本の上割溝5a、5bが形成されたのに伴って、周側面4には二対のV字断面の側 割溝7a、7bが形成されており、その内の一方の対の側割溝7aは両端が第1上割溝 5aの対応端に連なり、また、他方の対の側割溝7bの両端は第2上割溝5bの対応端 に連なっている。
【0031】 従って、本考案の第5実施例によれば、錠剤1は4個のほぼ等量の錠剤片1c、 1d、1e、1fに分割できるのは明きらかである。言うまでもないことではあるが、 片表面に2本の割溝が形成されていることは、錠剤を服用するに当たって必ずし も4個の錠剤片に分割しなければならないことを意味するのではない。1本の割 溝に沿って二分割しても良い。
【0032】 図14に示した錠剤1は、前述の四分割型錠剤の変形例で、錠剤1の下表面3に も、V字断面の下割溝(但し、図14では一方の下割溝6aしか示していない。)を、 上表面2における上割溝5a、5bの直下で、それと平行に延在するように、また、 互いに直交した状態で形成している点で図13に示した錠剤とは異なっている。
【0033】 何れにしても、本考案では、錠剤の周側面に形成した側割溝の深さHは、表面 に形成した割溝の長さLの7から20パーセントを占めるように選定されている。 そのように選定することにより、錠剤の分割後に得られる錠剤片の結合部の長さ を、錠剤の厚み方向に沿う各側割溝の長さの2倍値よりも大きく取ることができ る。
【0034】 本考案者は、従来の錠剤と本考案による錠剤の分割のし易さについて実験を行 った。この実験から得られたそれぞれの錠剤のCV値(錠剤分割重量変動値)を図 15に示す。このCV値は、分割後の錠剤片間での重量標準偏差を平均重量で割っ た値をパーセントで示したものであり、錠剤がどの程度正確に等量に分割された かを示すものである。このCV値が小さければ小さいほど、等量の錠剤片への分 割の精度が高いといえる。
【0035】
【表1】 CV値 形状 割溝 大きさ パネラー法 ベンディング法 円形錠剤 従来例 8.0ミリ 8% 10.7% 同上 図3 同上 3.2% 3.9% 同上 図3 6.5ミリ 4.8% 4.2% オーバル錠剤 従来例 11×6ミリ 6.4% 5.8% 同上 図9 同上 2.3% 2.2% 尚、表1における円形錠剤とオーバル錠剤の従来例では、片表面に割溝がある だけで、側割溝が設けられていない構成である。
【0036】 図16から図20までは、実験に用いた錠剤のサンプルI乃至Vを示す。図16に示 したサンプルIは、側割溝のない従来の錠剤であり、図17から図20に示したそれ ぞれのサンプルIIからVまでは、本考案による円形錠剤である。実験に用いた全 てのサンプルは硬度が6キログラムのもので、各サンプルにつき10錠について5 人のパネリストにより、割り易さを調べてもらった。その結果を図15に示す。
【0037】 前述の表1と図15に示した官能試験結果とから、本考案の錠剤は従来の錠剤に 比較して、分割し易いばかりではなく、CV値が非常に小さいのが明きらかであ る。
【0038】 尚、好ましい実施例を詳述するに当たって本考案を錠剤に適用したものとして 説明したが、本考案は錠剤ばかりではなく、製剤業界以外の産業分野での分割自 在固形体ないしタブレット一般にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例による錠剤の上平面図で
ある。
【図2】 図1に示した錠剤の側面図である。
【図3】 本考案の第1実施例の変形例を示す錠剤の側
面図である。
【図4】 本考案の第2実施例による錠剤の上平面図で
ある。
【図5】 図4に示した錠剤の側面図である。
【図6】 本考案の第2実施例の変形例を示す錠剤の側
面図である。
【図7】 本考案の第3実施例による錠剤の上平面図で
ある。
【図8】 図7に示した錠剤の側面図である。
【図9】 本考案の第3実施例の変形例を示す錠剤の側
面図である。
【図10】 本考案の第4実施例による錠剤の上平面図
である。
【図11】 図10に示した錠剤の側面図である。
【図12】 本考案の第4実施例の変形例を示す錠剤の
側面図である。
【図13】 本考案の第5実施例による錠剤の上平面図
である。
【図14】 本考案の第6実施例による錠剤の側面図で
ある。
【図15】 実験に用いた従来例及び本考案による錠剤
のCV値と分割のし易さを示すグラフである。
【図16】 実験に用いた従来の円形錠剤Iの諸元を示
す図である。
【図17】 実験に用いた本考案による円形錠剤IIの諸
元を示す図である。
【図18】 実験に用いた本考案による円形錠剤IIIの
諸元を示す図である。
【図19】 実験に用いた本考案による円形錠剤IVの諸
元を示す図である。
【図20】 実験に用いた本考案による円形錠剤Vの諸
元を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・錠剤 2・・・・上表面 3・・・・下表面 4・・・・周側面 5・・・・上割溝 6・・・・下割溝 7・・・・側割溝 8・・・・傾斜周縁面 9・・・・傾斜周縁面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する第1及び第2表面と、該
    第1ないし第2表面と直交する側面とを備え、第1ない
    し第2表面と側面とで形成されている周縁部が、面取り
    されて全周に亙って傾斜縁面に形成された偏平円形状の
    本体からなり、前記第1及び第2表面には、前記本体の
    中心を横切るV字断面の第1及び第2割溝が両表面で互
    いに対向した状態でそれぞれ平行に形成されており、し
    かも、前記第1及び第2割溝の深さがその長さの7から
    20パーセントの範囲内の値に設定され、而して、固形体
    を分割するとこの第1及び第2割溝を境として両側に等
    量の固形体片部が形成されるようになっていることを特
    徴とする分割自在固形体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のものであって、前記第
    1割溝と直交するV字断面の第3割溝と、前記第2割溝
    と直交するV字断面の第4割溝が前記第1及び第2表面
    にそれぞれ形成されており、前記第3割溝が前記第4割
    溝と反対側でそれぞれ平行となるように形成されてお
    り、当該第3及び第4割溝の両端部は、対応する対の側
    割溝で互いに連なっていることを特徴とする分割自在固
    形体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のものであって、前記固
    形体は偏平円形体の形状を有しており、前記第1ないし
    第4割溝が偏平円形体の中心を横切って、固形体をして
    4等分に分割できるようにしたことを特徴とする分割自
    在固形体。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか一項に記
    載のものであって、前記固形体が錠剤であることを特徴
    とする分割自在固形体。
JP1998000095U 1991-09-10 1998-01-19 分割自在固形体 Expired - Lifetime JP2598156Y2 (ja)

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