JPH08277217A - 分割性錠剤 - Google Patents

分割性錠剤

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JPH08277217A
JPH08277217A JP8023295A JP8023295A JPH08277217A JP H08277217 A JPH08277217 A JP H08277217A JP 8023295 A JP8023295 A JP 8023295A JP 8023295 A JP8023295 A JP 8023295A JP H08277217 A JPH08277217 A JP H08277217A
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JP
Japan
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tablet
divided
section
vertical cross
shape
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Application number
JP8023295A
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English (en)
Inventor
Mitsuhito Kondo
光仁 近藤
Keiichi Kato
啓一 加藤
Nobuo Uchiyama
信夫 内山
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 上面3及び下面4の縦断面形状が凸状かつ全
体的な湾曲状に形成された分割体2・2を複数有し、こ
れら上面3及び下面4における湾曲の各くびれ部10・
10が同一垂直断面上に形成され、かつこれら分割体2
・2を結合した全体が一体成形されている。 【効果】 フィルムコーティング工程における錠剤1…
同士の接着を防止すると共に、容易に分割し得る錠剤を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容易に分割可能に形成
される分割性錠剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、食品や医薬品等の分野で錠剤を
形成する場合、投与法や投与量から錠剤を2以上に分割
することが行われている。
【0003】この種の分割可能に構成した従来の分割性
錠剤には、例えば、特開昭61−289027号公報に
示されたものがある。この錠剤50は、図5(a)
(b)に示すように、略円柱状に形成され、錠剤50の
上面51が凹状に形成されており、その中央位置に一筋
の分割溝52が形成されている。また、下面53は平滑
に形成されている。この錠剤50を分割する場合には、
上面51を下にして錠剤50を平滑面に載置し、下面5
3を指にて押圧することによって、錠剤50を分割溝5
2から分割し得るようになっている。
【0004】また、他の従来例としては、特表平3−5
01727号公報に開示されたものがある。この分割性
錠剤は、図6に示すように、略直方体に形成され、錠剤
60の上面61が凹状に形成されており、その中央位置
に一筋の分割溝62が形成されている。また、下面63
は平滑に形成される一方、この下面63の中央位置にも
一筋の分割溝64が形成されている。
【0005】そして、この錠剤60についても同様にし
て、分割溝62から分割し得るようになっている。
【0006】一方、錠剤の種類によっては、光安定性の
向上や苦みをマスクする等のために、錠剤全体をフィル
ムにてコーティングする場合がある。
【0007】このような錠剤製造過程におけるフィルム
コーティング工程においては、コーティングパンに多数
の錠剤を入れ、この多数の錠剤を転動させながら、コー
ティング液を錠剤に吹き付けるという作業が行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の分割性錠剤では、下面53・63が平滑面に形成さ
れているので、互いの錠剤50・60の接触面積が多く
なり、これによって、錠剤50・60のフィルムコーテ
ィング工程において、互いの錠剤50…又は錠剤60…
同士が接着した状態となり、各錠剤50…又は錠剤60
…の良品の収率が悪くなるという問題点を有している。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、フィルムコーティング工
程における錠剤同士の接着を防止すると共に、容易に分
割し得る錠剤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の分
割性錠剤は、上記課題を解決するために、上面及び下面
の縦断面形状が凸状かつ全体的な湾曲状に形成された分
割体を複数有し、これら上面及び下面における湾曲の各
くびれ部が同一垂直断面上に形成され、かつこれら分割
体を結合した全体が一体成形されていることを特徴とし
ている。
【0011】請求項2記載の発明の分割性錠剤は、上記
課題を解決するために、請求項1記載の分割性錠剤にお
いて、上記の分割体は、一水平方向における両側面の横
断面形状が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されていると
共に、これら上下方向及び一水平方向におけるくびれ部
が全て同一垂直断面上に形成されていることを特徴とし
ている。
【0012】請求項3記載の発明の分割性錠剤は、上記
課題を解決するために、請求項2記載の分割性錠剤にお
いて、上記の分割体は、上下面及び一水平方向の両側面
がそれぞれ対称形に形成されていることを特徴としてい
る。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、錠剤は、複数の分割
体から形成されると共に、これら分割体は結合して全体
が一体成形されている。すなわち、最初から分割されて
いるものではないので、通常の錠剤の成形方法によって
形成することができる。
【0014】また、各分割体は、上面及び下面の縦断面
形状が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されており、かつ
これら上面及び下面における湾曲の各くびれ部は同一垂
直断面上に形成されている。
【0015】したがって、錠剤を分割するときには、例
えば指にて上面又は下面の何れかを押圧することによ
り、同一垂直断面上に形成されたくびれ部にて各分割体
を容易に分割することができる。さらに、このように、
くびれ部にて分割することができるので、分割溝を形成
しなくてもよい。
【0016】また、指にて押圧して錠剤を分割する際
に、例えば上面にのみ分割溝を形成した錠剤を分割する
場合には、破断面が必ずしも垂直断面になるとは限ら
ず、不均一に分割されることがある。しかし、本発明の
錠剤では、上面及び下面の各くびれ部が同一垂直断面上
に形成されているので、破断面がこの同一垂直断面に一
致する。したがって、錠剤を確実に意図した部分で分割
することができ、目的とする正確な投与量単位の錠剤を
得ることができる。
【0017】また、錠剤は、上面及び下面の縦断面形状
が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されているので、多数
の錠剤をコーティングパンに入れたときに、各錠剤の接
触面積を小さくすることができる。このため、フィルム
コーティング工程において、多数の錠剤をコーティング
パンに入れて転動させながらコーティング液をスプレー
する場合において、錠剤に付着したコーティング液によ
って各錠剤の上面及び下面同士が広範囲で互いに接着す
ることを防止できる。
【0018】このように、容易に分割し得ると共に、フ
ィルムコーティング工程における錠剤同士の接着を防止
し、コーティング性に優れた分割性錠剤を提供すること
ができる。
【0019】また、請求項2の構成によれば、分割体
は、一水平方向における両側面の横断面形状が凸状かつ
全体的な湾曲状に形成されていると共に、これら上下方
向及び一水平方向におけるくびれ部が全て同一垂直断面
上に形成されている。
【0020】すなわち、分割体は、上下面だけではな
く、一水平方向においても、同様に、くびれ部を有して
湾曲状に形成されている。したがって、請求項1の構成
に比べて、分割断面の面積をさらに小さくすることがで
きるので、これによって錠剤をさらに容易に分割するこ
とができる。
【0021】また、フィルムコーティング工程におい
て、各錠剤の一水平方向においても密着することを防止
できるので、さらに、不良錠の発生を少なくすることが
できる。
【0022】また、錠剤は、上下方向及び一水平方向の
断面が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されているので、
丸みを帯びており、これによって、錠剤を分割しないで
そのまま服用する場合においても容易に服用することが
できる。
【0023】また、請求項3の構成によれば、分割体
は、上下面及び二水平方向の両側面がそれぞれ対称形に
形成されているので、錠剤を均一に分割することがで
き、分割体の定量化を図ることができる。
【0024】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図3
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0025】本実施例の分割性錠剤としての錠剤1は、
図1(a)(b)(c)に示すように、一体に成形され
る分割体2・2が2個形成されている。
【0026】上記分割体2・2は、図1(b)に示すよ
うに、上面3及び下面4の縦断面形状が、凸状かつ全体
的な湾曲状に形成されている。また、これら上面3及び
下面4との間の胴部5は、垂直側面を有する形状となっ
ている。
【0027】また、分割体2・2は、図1(a)に示す
ように、一水平方向(同図において矢印A−B方向)に
おける両側面6・7の横断面形状が凸状かつ全体的な湾
曲状に形成されている。
【0028】さらに、これら分割体2・2は、上下面3
・4及び2つの水平方向の両側面6・7・8・9がそれ
ぞれの方向同士で互いに対称形に形成されている。した
がって、錠剤1は、各くびれ部10…が同一垂直断面上
となるように形成されている。
【0029】この錠剤1の大きさは、例えば長径L=1
1mm及び高さH=3.4mmとなっている。短径M
は、長径Lの30〜60%が好ましく、本実施例では短
径M=5mmとしている。また、くびれ幅Dは、短径M
の50〜80%が好ましく、例えばくびれ幅D=3.5
mmとしている。また、頂上間距離Nは、長径Lの40
〜75%が好ましく、本実施例では頂上間距離N=6m
mとしている。さらに、、くびれの深さKは、胴部5の
縁5aから頂上Tまでの距離Pの50〜100%が好ま
しく、本実施例ではくびれの深さK=0.65mmとし
ている。
【0030】一方、上記の錠剤1には、表面にフィルム
コーティングが施されている。このフィルムコーティン
グの目的は、錠剤1からの成分の溶出を防止すること、
錠剤1の成分が光によって変質しないようにすること、
又は錠剤1の苦みをマスクするためにその表面に透明膜
又は不透明膜を形成すること等である。
【0031】また、この錠剤1を分割して使用する場合
には、錠剤1を包装から取り出し、この錠剤1を平滑面
に載置して上から指で押圧することにより、容易に分割
体2・2を2分割することが可能である。
【0032】また、特に錠剤1を包装から取り出さなく
ても、この錠剤1を容易に各分割体2・2に分割するこ
とができる。
【0033】また、錠剤1は、分割に際して、くびれ部
10…にて容易に分割できるので、別途に分割溝を形成
しなくて良い。このため、錠剤1の形状を複雑化しない
ので、製造に際して、成形型の構造を複雑にすることが
なく、これによって、錠剤1を安価に製造することがで
きる。ただし、本実施例の錠剤1に分割溝を形成するこ
とは可能である。
【0034】このように、本実施例の錠剤1は、2つの
分割体2・2から形成されると共に、これら分割体2・
2は結合して全体が一体成形されている。すなわち、最
初から分割されているものではないので、通常の錠剤1
の成形方法によって形成することができる。
【0035】また、各分割体2・2は、上面3及び下面
4の縦断面形状が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されて
おり、かつこれら上面3及び下面4における湾曲の各く
びれ部10…は同一垂直断面上に形成されている。
【0036】したがって、錠剤1を分割するときには、
例えば指にて上面3又は下面4の何れかを押圧すること
により、同一垂直断面上に形成された各くびれ部10…
にて各分割体2・2を容易に分割することができる。し
たがって、包装から取り出すことなく分割することも容
易にできる。また、このように、くびれ部10…にて分
割することができるので、分割溝を形成しなくてもよ
い。
【0037】また、指にて押圧して錠剤1を分割する際
に、例えば上面3にのみ分割溝を形成した錠剤を分割す
る場合には、破断面が必ずしも垂直断面になるとは限ら
ず、斜め割れ等が生じて不均一に分割されることがあ
る。しかし、本実施例の錠剤1では、上面3及び下面4
の各くびれ部10…が同一垂直断面上に形成されている
ので、破断面がこの同一垂直断面に一致する。したがっ
て、錠剤1を確実に意図した部分で分割することがで
き、目的とする正確な投与量単位の錠剤を得ることがで
きる。
【0038】また、錠剤1は、上面3及び下面4の縦断
面形状が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されているの
で、多数の錠剤をコーティングパンに入れたときに、各
錠剤1の接触面積を小さくすることができる。このた
め、フィルムコーティング工程において、多数の錠剤1
をコーティングパンに入れて転動させながらコーティン
グ液をスプレーする場合において、錠剤1に付着したコ
ーティング液によって各錠剤1…の上面3及び下面4同
士が広範囲で互いに接着することを防止できる。このた
め、複数の錠剤1…が連なった不良錠の発生を防止する
ことができる。
【0039】以上のように、本実施例の錠剤1は、容易
に分割し得ると共に、フィルムコーティング工程におけ
る錠剤1…同士の接着を防止することができる。
【0040】また、本実施例では、特に、分割体2・2
は、一水平方向における両側面6・7の横断面形状にお
いても凸状かつ全体的な湾曲状に形成されていると共
に、これら上下方向及び一水平方向におけるくびれ部1
0・10が全て同一垂直断面上に形成されている。
【0041】すなわち、分割体2・2は、上下面3・4
だけではなく、一水平方向においても、同様に、くびれ
部10・10を有して湾曲状に形成されている。したが
って分割断面の面積をさらに小さくすることができるの
で、これによって、錠剤1をさらに容易に分割すること
ができる。
【0042】また、上面3及び下面4にくびれ部10・
10が形成されているため、上下方向を意識することな
く、分割又は分包することができる。
【0043】さらに、フィルムコーティング工程におい
て、各錠剤1の一水平方向においても密着することを防
止できる。
【0044】また、錠剤1は、上下方向及び一水平方向
の断面が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されているの
で、丸みを帯びており、これによって、錠剤1を分割し
ないでそのまま服用する場合においても容易に服用する
ことができる。
【0045】また、分割体2・2は、上下面3・4及び
二水平方向の両側面6・7・8・9がそれぞれ対称形に
形成されているので、錠剤1を均一に分割することがで
き、分割体2・2の定量化を確実に図ることができる。
【0046】また、本実施例では、錠剤1が円形ではな
く、細長い形状となっているので、両手の指で摘んで分
割することが容易にできる。また、このように、細長い
形状とすることによって、錠剤1が大型となっても、カ
プセル型の形状に似ているため、同じ重量の円形状の錠
剤1に比較して服用し易いものとなっている。
【0047】なお、本実施例においては、分割体2・2
の高さHは、錠剤1の長径Lに対して、短く偏平状にな
っているが、必ずしもこれに限らず、例えば、図2
(a)(b)(c)に示すように、分割体2・2の高さ
Hを長径Lの約1/2にすると共に、短径Mも高さHと
ほぼ同じようにすることが可能である。これによって、
分割後の各分割体2・2は、球形に近くなるので、分割
時の服用が容易となる錠剤1を形成することができる。
また、分割に際して、方向性を意識せず、どの方向から
でも分割することができる。
【0048】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能で
ある。例えば、上記実施例では、水平方向においてもく
びれ部10…を有する形状になっているが、特にこれに
限定するものではなく、例えば、図3(a)(b)
(c)に示すように、錠剤1の平面形状を略円形となる
ように形成し、水平方向は特にくびれ部10を形成しな
い形状とすることも可能である。
【0049】また、このときの各分割体2・2の平面形
状も、円形又は略楕円形に限らず、正方形、長方形、又
は菱形、3角形等の多角形とすることができる外、中空
にしたドーナツ状にすることが可能である。
【0050】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の
便宜上、前記の実施例1の図面に示した部材と同一の機
能を有する部材については、同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0051】本実施例の錠剤20は、図4(a)(b)
(c)に示すように、長手方向に3分割可能な分割体2
1・21・21が形成されている。また、各分割体21
・21・21の平面形状は、略正方形に形成されてお
り、それぞれの分割体21・21・21の境界部分にお
いては、垂直方向及び水平方向にくびれ部10…が設け
られている。その他の特徴点は、前記実施例1で示した
2分割タイプの錠剤1と同様である。
【0052】このように、本実施例の錠剤20は、複数
に分割することが可能となっており、これによって、1
つの錠剤20を均一な服用量にて複数に分割することが
可能である。
【0053】なお、錠剤20は、3分割されているが、
必ずしもこれに限らず、例えば、4分割、5分割又はそ
れ以上に分割することも可能である。
【0054】また、各分割体21・21・21の平面形
状も、正方形に限らず、長方形、菱形、3角形若しくは
他の多角形とすることができる外、円形、楕円形、又は
中空にしたドーナツ状にすることも可能である。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明の分割性錠剤は、以上の
ように、上面及び下面の縦断面形状が凸状かつ全体的な
湾曲状に形成された分割体を複数有し、これら上面及び
下面における湾曲の各くびれ部が同一垂直断面上に形成
され、かつこれら分割体を結合した全体が一体成形され
ている構成である。
【0056】これにより、最初から分割されているもの
ではないので、通常の錠剤の成形方法によって形成する
ことができる。
【0057】また、錠剤を分割するときには、例えば指
にて上面又は下面の何れかを押圧することにより、同一
垂直断面上に形成されたくびれ部にて各分割体を容易に
分割することができる。さらに、このように、くびれ部
にて分割することができるので、分割溝を形成しなくて
もよい。
【0058】さらに、上面及び下面の各くびれ部が同一
垂直断面上に形成されているので、破断面がこの同一垂
直断面に一致し、これによって、錠剤を確実に意図した
部分で分割することができる。
【0059】また、錠剤は上面及び下面の縦断面形状が
凸状かつ全体的な湾曲状に形成されているので、多数の
錠剤をコーティングパンに入れたときに、各錠剤の接触
面積を小さくすることができる。このため、フィルムコ
ーティング工程において、多数の錠剤をコーティングパ
ンに入れて転動させながらコーティング液をスプレーす
る場合において、錠剤に付着したコーティング液によっ
て各錠剤の上面及び下面同士が広範囲で互いに接着する
ことを防止できる。
【0060】この結果、容易に分割し得ると共に、フィ
ルムコーティング工程における錠剤同士の接着を防止
し、コーティング性に優れた分割性錠剤を提供すること
ができる。
【0061】請求項2の発明の分割性錠剤は、以上のよ
うに、請求項1記載の分割性錠剤において、分割体は、
一水平方向における両側面の横断面形状が凸状かつ全体
的な湾曲状に形成されていると共に、これら上下方向及
び一水平方向におけるくびれ部が全て同一垂直断面上に
形成されている構成である。
【0062】これにより、分割体は、上下面だけではな
く、一水平方向においても、同様に、くびれ部を有して
湾曲状に形成されているので、分割断面の面積をさらに
小さくすることができ、これによって錠剤をさらに容易
に分割することができる。
【0063】また、フィルムコーティング工程におい
て、各錠剤の一水平方向においても密着することを防止
できるので、さらに、不良錠の発生を少なくすることが
できる。
【0064】また、錠剤は、上下方向及び一水平方向の
断面が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されているので、
丸みを帯びており、これによって、錠剤を分割しないで
そのまま服用する場合においても容易に服用することが
できるという効果を奏する。
【0065】請求項3の発明の分割性錠剤は、以上のよ
うに、請求項2記載の分割性錠剤において、分割体は、
上下面及び二水平方向の両側面がそれぞれ対称形に形成
されている構成である。
【0066】これにより、錠剤を均一に分割することが
でき、分割体の定量化を図ることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における分割性錠剤の構造を
示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は側面図である。
【図2】上記分割性錠剤の変形例の構造を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図
である。
【図3】上記分割性錠剤の他の変形例の構造を示すもの
であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側
面図である。
【図4】本発明の他の実施例における分割性錠剤の構造
を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は側面図である。
【図5】従来例の分割性錠剤を示すものであり、(a)
は一部を破断して示す正面図、(b)は平面図である。
【図6】他の従来例の分割性錠剤を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 錠剤(分割性錠剤) 2 分割体 3 上面 4 下面 6・7 側面 10 くびれ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面及び下面の縦断面形状が凸状かつ全体
    的な湾曲状に形成された分割体を複数有し、これら上面
    及び下面における湾曲の各くびれ部が同一垂直断面上に
    形成され、かつこれら分割体を結合した全体が一体成形
    されていることを特徴とする分割性錠剤。
  2. 【請求項2】上記の分割体は、一水平方向における両側
    面の横断面形状が凸状かつ全体的な湾曲状に形成されて
    いると共に、これら上下方向及び一水平方向におけるく
    びれ部が全て同一垂直断面上に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の分割性錠剤。
  3. 【請求項3】上記の分割体は、上下面及び二水平方向の
    両側面がそれぞれ対称形に形成されていることを特徴と
    する請求項2記載の分割性錠剤。
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