JP3642536B2 - 棒状化粧料の受皿 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は容器内において棒状化粧料を保持する受皿に関し、より詳細には内容物の抜けや回転を防止して確実に保持するとともに、充填成型した内容物の表面に表れる痕跡を低減することができる棒状化粧料の受皿に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、口紅等の棒状化粧料容器において、内容物の抜けや回転を防止し確実に保持するために種々の改良が提案されてきた。
例えば、受皿の側壁を内外を連通する多数の小孔を有した板で形成して内容物を小孔内に嵌入させたもの(実公平1−36781号)、中皿の底面に頭部を横設した脚部を立設させたもの(実公平6−14666号)、受皿内壁に内径差及び斜状、縦状リブを設けたもの(実公平5−13299号)等が提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に棒状化粧料を充填成型する時には、内容物を保持する受皿とカプセルや金型等の成形型を一体化させて、そこに溶融した内容物を流し込み、冷却固化させた後に成形型を取り外して、受皿に保持された棒状化粧料を得る。その際、成形型に内容物が付着して取り外した後に棒状化粧料の表面にその痕跡が残る、いわゆるベタ不良が生じて外観を損ねるという問題があった。従来の技術においてはこの課題を解決するものはなかった。また、棒状化粧料を受皿に保持する構造にしても、従来提案されていたものでは保持性の確保が充分ではなかった。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたもので、上述したような棒状化粧料の表面に表れる痕跡を減少させるとともに、棒状化粧料を確実に保持できる受皿を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究の結果、受皿の内周壁面に特定形状のリブを設けることにより上記課題を解決し得ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、容器内において棒状化粧料を保持する受皿であって、受皿の内周壁面にリブを突設し、該リブが内周壁面全周にわたって連続的、かつ波形状であることを特徴とする棒状化粧料の受皿を提供するものである。
【0005】
ここでいう波形状とは、波線形、のこぎり刃形等からなり、直線又は曲線のいずれであっても良く、さらにそれらを組み合わせたものであっても良い。この波形の大きさ、リブ突設の高さ、サイクル、周期の長さ等は特に限定されない。波線状のリブの材質は特に限定されないが、一般に受皿と同じ材質が好ましい。さらに、このリブは内周壁面の全周にわたって連続していることを特徴とし、複数であっても構わない。
【0006】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図を参照して説明する。図1は本実施例の受皿の平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1の内面展開図である。
受皿1は外筒11と外筒11内に突設される波形状リブ12とから構成され、両者は例えば樹脂製で一体に成型されている。
【0007】
次に、比較例として、上記受皿から波形状リブ12を除去した受皿(但し、内面に小さな突起を3個設けてある)を準備し、この比較例と上記実施例の受皿にカプセルからなる成形型2をセットし、受皿の下端から下記に示す成分からなる化粧料(口紅)の溶融物を注入後、冷却固化してそれらの成型性及び保持性を評価した。
【0008】
【0009】
(製造方法)
A:成分1〜7を加熱溶解する。
B:Aに成分8〜9を加えて三本ローラーにて混練する。
C:Bを溶解して棒状化粧料の溶融物とする。
【0010】
(評価方法)
(1)外観試験
成形型を取り外したサンプル各50本について、専門評価者の目視により外観試験を行った。判定基準は次のとおりである。その結果を表1に示す。
◎:成形型への付着の痕跡がない
○:成形型への付着の痕跡はみられるが、問題とならない程度
△:成形型への付着の痕跡が残る。
×:成形型への付着の痕跡が著しく残る
【0011】
【表1】
【0012】
(2)抜け強度
上記(1)試験のサンプル各10本ずつを25℃と35℃の恒温槽に2時間セットした後、受皿から充填物を引き抜くときの荷重値(g)をオートグラフを用いて測定した。その結果を表2に示す。表中、Rは最小値と最大値の差を示す。
【0013】
【表2】
【0014】
(3)回転強度
上記(1)試験のサンプル各10本ずつを20℃の恒温槽に2時間セットした後、受皿から充填物が回転するときの抵抗値(kg・cm)をトルクメーターを用いて測定した。その結果を表3に示す。表中、Rは最小値と最大値の差を示す。
【0015】
【表3】
【0016】
上記各結果から明らかなように、本発明品の受皿は内容物の収縮応力が内周壁面に均一に分散されるため、成形型への付着によるベタ不良が著しく低減され成形性に優れていた。
さらに、実施例の受皿は内周壁面全周にわたる波形状リブ全体で応力を受けるため、従来の単なる突起のみの場合よりも応力集中が少ないので抜け強度及び回転強度が高く、内容物が受皿に強固に保持されていた。
【0017】
以上本発明を上記実施例について説明したが、本発明はそれに限定されることなく様々に変形して用いることができる。他の実施例として、図4に受皿の内面展開図を示す。
【0018】
本発明品の受皿は形状が棒状やスティック状である化粧料に使用することができ、例えば、口紅、リップクリーム、ファンデーション、アイカラー、チークカラー、ポマード等の容器に用いることができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受皿の内周壁面全周にわたって波形状リブを突設させることにより、棒状化粧料の表面上に成形型への付着による痕跡が生じるのを防ぎ成型不良を減少させるとともに、棒状化粧料の受皿への保持性を高め、離脱を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の受皿の平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の内面展開図である。
【図4】他の実施例の内面展開図である。
Claims (2)
- 棒状化粧料を保持する受皿であって、該受皿の内周壁面にリブを突設し、該リブが前記内周壁面全周にわたって連続的、かつ波形状に形成され、前記波形は、前記内周壁面の周方向への一方向への変位に伴い、上昇と下降を繰り返すことを特徴とする棒状化粧料の受皿。
- 該リブを複数個設けたことを特徴とする請求項1記載の棒状化粧料の受皿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27568894A JP3642536B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 棒状化粧料の受皿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27568894A JP3642536B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 棒状化粧料の受皿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112140A JPH08112140A (ja) | 1996-05-07 |
JP3642536B2 true JP3642536B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=17558977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27568894A Expired - Lifetime JP3642536B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 棒状化粧料の受皿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3642536B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101918798B1 (ko) | 2011-12-21 | 2019-02-08 | 가부시키가이샤 코세 | 스틱 형상 화장료 보유체 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6783526B2 (ja) * | 2016-02-18 | 2020-11-11 | 株式会社コーセー | 棒状化粧料収納容器用皿部材及び棒状化粧料収納容器 |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP27568894A patent/JP3642536B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101918798B1 (ko) | 2011-12-21 | 2019-02-08 | 가부시키가이샤 코세 | 스틱 형상 화장료 보유체 |
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Publication number | Publication date |
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JPH08112140A (ja) | 1996-05-07 |
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