JP3015958U - ファイル - Google Patents
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- JP3015958U JP3015958U JP1995002147U JP214795U JP3015958U JP 3015958 U JP3015958 U JP 3015958U JP 1995002147 U JP1995002147 U JP 1995002147U JP 214795 U JP214795 U JP 214795U JP 3015958 U JP3015958 U JP 3015958U
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- ring
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- slits
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡素な作業によりリングとじ具のリングと他方
の表紙のスリットとを係合させることができるファイル
を提供する。 【構成】表表紙3に開口する上側スリット51の下側開
口縁51a及び下側スリット52の上側開口縁52aに
それぞれ凸部511、521を設け、リング12がスリ
ット51、52に進入する際にこれらの凸部511、5
22とリング12の先端12aの下面12bとが係合す
るよう構成する。
の表紙のスリットとを係合させることができるファイル
を提供する。 【構成】表表紙3に開口する上側スリット51の下側開
口縁51a及び下側スリット52の上側開口縁52aに
それぞれ凸部511、521を設け、リング12がスリ
ット51、52に進入する際にこれらの凸部511、5
22とリング12の先端12aの下面12bとが係合す
るよう構成する。
Description
【0001】
本考案は、リングとじ具により書類を有効に保持するファイルに関するもので ある。
【0002】
従来のリングとじ具を具備してなるファイルは、上下一対のリングを突設して なるリングとじ具と、該リングとじ具を内面側に固設してなる裏表紙と、該裏表 紙の一端に開閉可能に連結してなる表表紙とを具備してなるものが知られており 、前記リングを開閉可能としてこのリングの位置に対応した孔を開口した書類を 挿脱可能に保持できるよう構成してなるものが知られている。このようなファイ ルでは、表表紙と裏表紙とが一端でしか連結していない上に、閉じた状態でリン グが表表紙と裏表紙の間で嵩張るため、多くの書類を保持させるとその重みによ って表表紙及び裏表紙がたわんで変形してしまう、という不具合がある。
【0003】 このような不具合を解消するために、図5に示すように、表表紙3に、閉じた 状態で一対のリング12の先端12aに対応する位置に上下一対のスリット51 、52を開口して、リング12の先端12aがスリット51、52を介して表表 紙3の外面3bに突出させるようにして、リング12に対する逃げをつくるとと もに、リングとじ具1を介して表表紙3と図示しない裏表紙とを二重に連結して 連結強度を補強するよう構成してなるファイルが開発されている。一対のスリッ ト51、52は、双方とも同じ側、この例では双方とも下側の開口縁51a、5 2aに凸部511、521を設け、リング12の先端12aがスリット51、5 2を介して表表紙3の外面3bに突出する際に、凸部511、521とリング1 2の先端12aの下面とが係合するように構成されている。
【0004】
ところが、このような構成のファイルであると、スリット51、52にリング 12を係合する作業が繁雑である、という不具合がある。
【0005】 すなわち、表表紙3を閉じた後にスリット51、52の凸部511、521と リング12の先端12aを係合させるためには、上側スリット51の下側Bで表 表紙3を押圧して弾性変形させ凸部511を手前に反らせつつ図5における下方 に退去させてリング12の先端12aをスリット51内に進入させた後に、押圧 をやめて凸部511を原位置に復帰させてリング12の先端12aに係合させる 。この作業は、下側スリット52に対しても下側Cで表表紙3を押圧しつつ同様 に行う必要がある。このように、個々のスリット51、52において係合作業を 独立に行わなければならず、作業をこれ以上簡潔に行うことはできない。
【0006】 本考案は、このような不具合を解消することを目的としている。
【0007】
本考案は、かかる目的を達成するために、次のような構成を採用したものであ る。
【0008】 すなわち、本考案にかかるファイルは、少なくとも一対のリングを突設してな るリングとじ具と、該リングとじ具を内面側に固設してなる一方の表紙と、該一 方の表紙の一端と開閉可能に連設してなる他方の表紙とを具備してなり、前記他 方の表紙に、該他方の表紙を閉じた状態で前記一対のリングの先端と対応する位 置に一対のスリットを開口し、該他方の表紙を閉じると前記リングの先端が前記 スリットを介して前記他方の表紙の外面側に突出するよう構成してなるものにお いて、前記スリットが、相方のスリットに近い側の開口縁からスリット内側に向 けて凸部を突設してなり、該他方の表紙を閉じて前記リングの先端が前記スリッ トを介して前記他方の表紙の外面に突出する際に、前記凸部と前記リングの先端 とが係合するよう構成してなることを特徴とする。
【0009】 具体的な実施の態様としては、前記リングとじ具が、左右に延出する前記リン グを上下一対に突設してなるものであるとともに、前記他方の表紙に、前記リン グに対応する位置に左右に延出するスリットを上下一対に開口してなるものが挙 げられる。また、前記他方の表紙が、弾性変形可能な樹脂製であることが望まし い。
【0010】
このような構成のファイルであると、前記スリットの凸部と前記リングの先端 を係合させるためには、一対のスリットの中間で前記他方の表紙を押圧して弾性 変形させるだけで、両スリットの凸部を同時に手前に反らせつつ退去させて前記 リングの先端をスリット内に進入させることができ、表表紙の押圧をやめれば両 スリットの凸部は同時に原位置に復帰して前記スリットの凸部と前記リングの先 端の下面とを係合させることができる。このため、スリットにリングを係合する 作業をより簡潔なものとすることができる。また、前記リングとじ具が、左右に 延出する前記リングを上下一対に突設してなるものであるとともに、前記他方の 表紙に、前記リングに対応する位置に左右に延出するスリットを上下一対に開口 してなるものとすることにより、一方の表紙と他方の表紙との連結を補強すると いう機能を損なうことなく、上記の係合作業を最も簡略なものにすることができ る。
【0011】 また、前記他方の表紙を弾性変形可能な樹脂製とすることにより、上記の作業 を行うに必要な適度な弾性を他方の表紙に付与することができる。
【0012】
以下、本考案の一実施例を、図1〜図4を参照して説明する。なお、図5と共 通する部分には同一符号を付している。
【0013】 この実施例を適用するファイルは、図1及び図2に示すように、リングとじ具 1を内面2a側に固設してなる一方の表紙たる裏表紙2と、裏表紙2の一端たる 左端2bに開閉可能に連設してなる他方の表紙たる表表紙3とにより構成される 。
【0014】 リングとじ具1は、金属製のもので、図2に示すように、裏表紙2に固定され る基体11と、上下に一対をなして基体11に突設されるD型形状のリング12 とを具備してなる。リング12は、基体11に左右に選択的に回動可能に支持さ れる右綴り桿121と、基体11に左右に選択的に回動可能に支持される左綴り 桿122とにより構成されるもので、両綴り桿121、122の回動により先端 12aで右綴り桿121と左綴り桿122とが接離することにより開閉され、図 示しない書類をリング12に対応する位置に開口した孔を介して挿脱可能に保持 できるよう構成されてなる。右綴り桿121は、D型リング形の直線部分を具備 して、書類の端部を揃えて保持できるよう構成される。
【0015】 裏表紙2は、硬質樹脂製の方形のもので、内面2a側の左端2b近傍に前記リ ングとじ具1を固設している。裏表紙2の大きさは、保持したい書類の大きさよ りもやや大きく設定されている。
【0016】 表表紙3は、弾性変形可能な硬質樹脂製のもので、裏表紙2と基本的に同一形 状をなし、左端3aにおいて背表紙4を介して裏表紙2に連設されている。
【0017】 背表紙4は、硬質樹脂製の短冊形のもので、裏表紙2の左端2b及び表表紙3 の左端3aの間にあって、両者を樹脂ヒンジ4aを介して開閉可能に連結してい る。
【0018】 このようなファイルにおいて、本実施例では、表表紙3に上下一対のスリット 51、52を開口する。
【0019】 スリット51、52は、表表紙3を閉じた際にリング12の先端12aに対応 する位置に左右に延出して開口するもので、図3に示すように、表表紙3を閉じ た際に、このスリット51、52を介してリング12の先端12aが表表紙3の 外面3bから突出できるように構成する。上側スリット51の下側の開口縁51 a、及び下側スリット52の上側の開口縁52aには、図4に示すように、それ ぞれ凸部511、521を設けて、リング12がスリット51、52に進入する 際に、この凸部511、522とリング12の先端12aの下面12bとが係合 するよう構成する。
【0020】 このような構成のファイルであると、表表紙3を閉じた後にリング12とスリ ット51、52とを係合させるためには、図4に示すように、スリット51、5 2の中間Aで表表紙3を押圧して弾性変形させ、スリット51の凸部511を手 前に反らせつつ下方に、スリット52の凸部521を手前に反らせつつ上方に、 それぞれ退去させてリング12の先端12aをスリット51、52内に進入させ 、しかる後に押圧をやめて両凸部511、521を原位置に復帰させることによ り、凸部511、522とリング12の先端12aの下面12bとが係合するこ とになる。このように、本実施例では、スリット51、52の中間Aで表表紙3 を押圧することによりスリット51、52と対応するリング12との係合を同時 に完了することができ、係合作業を簡潔なものとした上で、ファイルを閉じた状 態における裏表紙2と表表紙3との連結状態を有効に補強することが可能になる 。また、表表紙3を弾性変形可能な樹脂製のものにしているため、係合作業を行 うに適度な弾性を表表紙3に付与することができる。
【0021】 なお、本考案における構成は、以上説明したものに限定されないのは勿論であ る。例えば、リング12は本実施例の構成に限定されるものではなく、例えば3 つ以上もしくは2対以上設けてもよく、そのうち一対が本考案の構成を満たせば よい。また、リングとじ具1の裏表紙2への固定位置は本実施例の構成に限定さ れるものではなく、例えば裏表紙2の右端や上端に固定する構成とすることも可 能である。その他、各部材の素材や形状など、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で 種々変形が可能である。
【0022】
【考案の効果】 本考案にかかるファイルは、以上詳述したように、一対のリングと一対のスリ ットとの係合を、両スリットの中間で他方の表紙を押圧することによって同時に 行うことができるものである。このため、係合作業を簡潔なものにすると同時に 、ファイルを閉じた状態で一方の表紙と他方の表紙との連結状態を有効に補強す ることが可能となる。しかも、本発明によれば、起立させてあるファイルが傾斜 した際等に惹起される表表紙と裏表紙との面方向のずれによってリングと表紙と の係合状態が不当に解除されてしまうという不具合を解消することもできる。す なわち、棚板上面等に起立させて収納してあるファイルが傾斜すると、表表紙と 裏表紙とが上下方向に相対的な位置ずれを起こす。その際、例えば、従来のよう に両スリットの同じ側の開口縁に突起を設けておくと、その位置ずれにより両突 起がリングから外れてしまうことがある。これに対して、本発明のように、両ス リットの上下異なった側の開口縁に突起を設けておけば、表表紙と裏表紙が上下 方向に位置ずれを起こした場合、一方の突起はリングから外れ易くなるものの他 方の突起はリングにより深く係合することになる。そのため、リングと表紙との 係合状態が不当に解除されるのを有効に防止することができる。また、他方の表 紙を弾性変形可能な樹脂製とすることにより、着脱作業を行うに必要な適度な弾 性を他方の表紙に付与することができる。
【0023】 以上述べたように、本考案は、リングとじ具のリングと他方の表紙のスリット とを簡素な作業により迅速に係合させることができる、という格別な効果を奏す るものである。
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の要部を示す斜視図。
【図3】同実施例の要部を示す断面図。
【図4】同実施例のスリットを示す平面図。
【図5】従来例のスリットを示す平面図。
1…リングとじ具 2…一方の表紙(裏表紙) 2a…内面 2b…一端 3…他方の表紙(表表紙) 3b…外面 12…リング 12a…先端 51…スリット(上側スリット) 51a…開口縁 52…スリット(下側スリット) 52a…開口縁 511…凸部 521…凸部
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも一対のリングを突設してなるリ
ングとじ具と、該リングとじ具を内面側に固設してなる
一方の表紙と、該一方の表紙の一端と開閉可能に連設し
てなる他方の表紙とを具備してなり、前記他方の表紙
に、該他方の表紙を閉じた状態で前記一対のリングの先
端と対応する位置に一対のスリットを開口し、該他方の
表紙を閉じると前記リングの先端が前記スリットを介し
て前記他方の表紙の外面側に突出するよう構成してなる
ファイルであって、 前記スリットが、相方のスリットに近い側の開口縁から
スリット内側に向けて凸部を突設してなり、該他方の表
紙を閉じて前記リングの先端が前記スリットを介して前
記他方の表紙の外面に突出する際に、前記凸部と前記リ
ングの先端とが係合するよう構成してなることを特徴と
するファイル。 - 【請求項2】前記リングとじ具が、左右に延出する前記
リングを上下一対に突設してなるものであるとともに、
前記他方の表紙に、前記リングに対応する位置に左右に
延出するスリットを上下一対に開口してなることを特徴
とする請求項1記載のファイル。 - 【請求項3】前記他方の表紙が、弾性変形可能な樹脂製
であることを特徴とする請求項1または2記載のファイ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002147U JP3015958U (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | ファイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995002147U JP3015958U (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | ファイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015958U true JP3015958U (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=43151503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995002147U Expired - Lifetime JP3015958U (ja) | 1995-03-20 | 1995-03-20 | ファイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015958U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159912A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Lihit Lab Inc | 綴具 |
JP2014094516A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Lihit Lab Inc | バインダー |
-
1995
- 1995-03-20 JP JP1995002147U patent/JP3015958U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006159912A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Lihit Lab Inc | 綴具 |
JP2014094516A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Lihit Lab Inc | バインダー |
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