JP3015458U - 気流分級機 - Google Patents
気流分級機Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分級室内部に理想的な半自由渦を形成するこ
と、及び2次空気流の流量などを気流分級機を運転しな
がら調節できるようにすること。 【構成】 円筒状の旋回整流器1を具備し、該旋回整流
器1には2次空気流を取り入れるためのスリット2を分
級機内壁面に対して接線方向に設置する。また、スリッ
ト2の幅を分級室の内壁円半径の1/20以下とするな
どの機構、旋回整流器1の外壁側面に密着して個々のス
リット2の開口面積を増減させることが可能な流量調整
器を設けた機構などをもたせる。
と、及び2次空気流の流量などを気流分級機を運転しな
がら調節できるようにすること。 【構成】 円筒状の旋回整流器1を具備し、該旋回整流
器1には2次空気流を取り入れるためのスリット2を分
級機内壁面に対して接線方向に設置する。また、スリッ
ト2の幅を分級室の内壁円半径の1/20以下とするな
どの機構、旋回整流器1の外壁側面に密着して個々のス
リット2の開口面積を増減させることが可能な流量調整
器を設けた機構などをもたせる。
Description
【0001】
本考案は、電子写真トナーなどの粉体の分級機に関し、特に旋回気流を利用す る気流分級機の操作性および分級精度を向上させる技術に関する。
【0002】
電子写真法、静電写真法、静電印刷法などの画像形成方法では静電潜像を現像 するためにトナーが使用される。最終製品が微細粒子であることが要求される静 電潜像のトナーの製造における原料固体粒子を粉砕、分級して最終製品を得るに は、結着剤樹脂、着色剤(染料、顔料又は磁性体等)などの所定材料を溶融混練 し、冷却して固化させた後粉砕し、粗粉砕された固体粒子群の粉砕物を原料固体 粒子とする。
【0003】 電子写真トナーなどの微粒子粉体を分級するには、旋回流を利用する気流分級 機を使用するのが一般的で、例えばディスパージョンセパレータ(DS型:日本 ニューマチック社製)が使用される。デイスパージョンセパレータによる分級で は、図6のフローチャートにより示されるように、粉砕物は1次空気流と混合さ れて連続的又は逐次供給されてサイクロン方式で分級され、分級された規定粒度 以上の粗粒子群を主成分とする粗粉体は2次空気流の働きにより分級室内で旋回 、分級され、規定粒度以下の粒子群と規定粒度内の粒子群に分けられる。
【0004】 図7にディスパージョンセパレータ(DS型)の詳細を示す。図において、1 01は本体ケーシングであり、102は該ケーシング101の下部に接続した下 部ケーシングであって、その下部にホッパー103を備えており、本体ケーシン グ101と下部ケーシング102との間に分級室104が形成されている。本体 ケーシング101の上部に案内筒105が起立し、この案内筒105の上部外周 面に1次空気流及び原料入口106が接続されている。案内筒105内の下に中 央が高い円錐状(傘状)のセンタコア板107が取付けられており、このセンタ コア板107の下縁外周囲に環状の供給溝108が形成されている。分級室10 4の底部には中央部が高い円錐状(傘状)の分級板109が具備されており、こ の分級板109の下縁外周に環状の粗粉排出口110が形成されており、また分 級板109の中央部には微粉排出口111が形成されている。分級室104の下 部周壁外周部には、2次空気が流入するための2次空気流入口112が具備され ており、この2次空気流入口112は通常複数枚の羽根形状の分級ルーバー11 3の間隙により構成されている。2次空気流入口112より導入される空気流の 方向は、分級室104において旋回しながら下降する粉体材料の旋回方向に噴出 するように分級ルーバー113により調節され、粉材料を分散させ、かつ、旋回 速度が加速させるようになっている。
【0005】 図8は、従来のディスパージョンセパレータ(DS型)に使用される分級ルー バー113を示す図である。分級室において、分級ポイントの調整手段としては 、ルーバー113のギャップを調整するなどにより旋回流の設定条件変更による のが一般的である。
【0006】 微粉体を除去する目的の分級室については、規定内粒度以下の極微粒子で構成 される凝集物が生じることがあり、凝集物を微粉体として除去することは困難で ある。その場合、凝集物は最終製品に混入しその結果精緻な粒度分布の製品を得 ることが難しくなるとともに、凝集物はトナー中で解壊して極微粒子となって電 子写真で画像を形成する際の画像品質を低下させる原因となる。
【0007】 前述のように、分級室では旋回流を分級室に送り込むのに図8に示したような ルーバーとよばれる治具の個々の間のギャップ調整によって分級ポイントの調節 を行なう。しかしながら、上記のギャップ調整は0.1mm単位での精密作業と なるために、特に全ルーバー間のギャップを正確に設定する作業は、作業者に高 度な習熟度が要求されるとともに、非常に多大な労力を必要とするものである。 さらに、上記ギャップはルーバーに衝撃が加えられた場合には、容易に変化して しまうという構造上の欠点があり、また、分級機本体を運転しながら変更するこ とが不可能であるという作業効率上の問題点があった。
【0008】 気流分級機の構造からすれば分級ポイントはルーバー角度、2次空気流入速度 、2次空気入口断面などの条件によって調整されるとともに、分級の精度はそれ らのバランスの最適化によって向上される性質のものであるため、ギャップの調 整という作業は最重要項目であり、同時に作業の簡素化及び設定ギャップの安定 性に対して、早急な対策が望まれていた。この場合の作業簡素化としては、単に ギャップ調整作業時間を短縮するよりも、分級機本体を運転しながら簡単に調整 可能にできれば実用上の効果は大きいが、従来は不可能であった。
【0009】 その他、従来のディスパージョンセパレータ型気流分級機の分級精度に関わる 機構上の問題点として、前記2次空気の流入方向が挙げられる。即ち、上記の分 級室内においては、ルーバーにより流入する2次空気流の形成する半自由渦の中 で、粗粒子及び微粒子各々に働く遠心力が異なることを利用して分級を行なうの であり、理想的には2次空気の流入方向は分級室の内壁面に対して接線方向と一 致させるのがよい。
【0010】 しかしながら、図8からわかる通り、従来のディスパージョンセパレータ型気 流分級機におけるルーバーの場合にはその構造上の制約からルーバー先端を接線 方向に向けることはできるが、2次空気の流入方向を接線方向に一致させること は物理的に不可能であり15〜30°程度中心方向に向けられている。また、こ の流入方向は必然的にギャップを変更することによって変化してしまう。
【0011】 その結果、分級室内の外周部近傍においては、内壁面に沿って旋回しようとす る流れと、これに対して15〜30°程度の角度をもって中心方向に向かって流 入する2次空気流とが衝突してしまい、理想的な半自由渦は得られないものであ った。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は、上記のような問題点を改良すべくなされたものであり、分級室内部 に理想的な半自由渦を形成すべく2次空気を取り入れる治具として従来にない形 状の旋回整流器を具備する気流分級機を提案することを目的とする。 また、本考案は、2次空気流の流量などを運転しながら調節可能とする気流分 級機を提供することを目的とする。
【0013】
即ち、本考案によれば、原料粉体を1次空気流と混合して導入し、分級室の周 辺部より流入する2次空気流からなる旋回気流によって該原料粉体を分級する気 流分級機において、円筒状の旋回整流器1を具備し、該旋回整流器には前記2次 空気流を取り入れるためのスリット2が分級機内壁面に対して接線方向に設置さ れていることを特徴とする気流分級機が提供される。 また、本考案によれば、前記構成において、スリット2の幅を分級室の内壁円 半径の1/20以下とする機構、スリット2の高さをスリットの幅の5倍以上と する機構、旋回整流器1の円筒部の肉厚をスリットの幅の2倍以上とする機構、 及びスリットを等間隔とし、かつ、スリットを16個以上設置した機構のうちの 少なくとも1つの機構を有することを特徴とする気流分級機が提供される。 また、本考案によれば、前記構成において、前記旋回整流器1の外壁側面に密 着して個々のスリットの開口面積を増減させることが可能な流量調整器3を設け た機構、該流量調整器の形状をリング状としリングの中心方向に可動とした機構 、及び該流量調整器3に駆動装置を設け可動方向の設定位置を遠隔操作とする機 構のうちの少なくとも1つの機構を有することを特徴とする気流分級機が提供さ れる。 また、本考案によれば、前記構成において、スリット2の高さを、旋回整流器 1の円筒部の高さの1/2以下とすると共に流量調整器3の高さをスリット2の 高さ以上でかつ((円筒部の高さ)−(スリット2の高さ))以下とする機構を 有することを特徴とする気流分級機が提供される。 また、本考案によれば、前記構成において、スリット2を旋回整流器1の円筒 部の鉛直方向下側面に貫通するように設けた事を特徴とする気流分級機が提供さ れる。 また、本考案によれば、前記構成において、流量調整器3の旋回整流器1に対 する可動方向の位置を検知する為の位置検出手段を設けた事を特徴とする気流分 級機が提供される。 さらに、本考案によれば、前記構成において、流量調整器3の設定位置に関し て、事前に特定の位置範囲を指定し、流量調整器3が該特定位置範囲内に設定さ れた場合に警告等を発生させる機構、該特定位置範囲内への設定を禁止する機構 の少なくとも1つの機構を有する事を特徴とする気流分級機が提供される。
【0014】 図1は、本考案の気流分級機において、分級室に用いられる旋回整流器1の一 例を示す図である。本旋回整流器1によれば2次空気はスリット2から、完全に 分級室の内壁に沿って流入し、乱れのない理想的な半自由渦を形成することがで きる。
【0015】 図2は、本考案の流量調整器3の一例を示す図である。前記旋回整流器1はス リット幅が固定であり、スリット幅の調整が不可能であるが、旋回整流器1の外 側側面に密着してスリット2の開口面積を増減させるために、形状をリング状と しリングの中心軸と平行な方向に可動とした流量調整器3を設けることができる 。この流量調整器3により本考案の気流分級機は、従来不可能であった分級機本 体を運転しながらの2次空気入口断面積の調整が可能となる。
【0016】 図3は、本考案の流量調整器3によりスリット2の開口面積を増減させる機構 を示す図で、モータ4、モータギヤ5、ギヤ6、調整ギヤ7を介して、この機構 を遠隔操作することによりスリット2の開口面積を自動的に調整できる。
【0017】 また、別の方法としてスリット幅の異なる数種類の旋回整流器を予め容易して おき、適宜交換することもできるが、この場合には分級機本体を運転しながらの 調整は不可能となる。
【0018】
スリット2が分級機の内壁面に対して接線方向に設置させているので、2次空 気流は分級室の内壁に沿って流入して乱れのない理想的な半自由渦を形成するこ とができるため、分級精度を従来に比べて飛躍的に向上させることができる。
【0019】 また、スリット2の幅を分級室の内壁円の半径の1/20以下とすることで、 流入する2次空気の速度及び方向性を高めることができる。逆に、スリット2の 幅を前記の1/20より大きくした場合には、分級室に流入する2次空気の速度 が低下するとともに、接線方向に流入するべき2次空気の方向性が損なわれてし まう。
【0020】 また、スリット2の高さをスリット2の幅の5倍以上にすることで、流入する 2次空気の速度及び方向性を維持したまま一定値以上の空気流量を確保すること ができ、理想的な半自由渦を形成を確保し、分級精度を高くできる。逆に、スリ ット2の高さをスリット2の幅の5倍より小さくした場合には、一定値以上の流 入量を確保するために、スリット幅を広くする必要が生じ、理想的な半自由渦を 形成することが困難となってしまう。
【0021】 また、旋回整流器1の円筒部の肉厚をスリット2の幅の2倍以上とすることで 、旋回整流器1に剛性を持たせ、結果的にスリットの長さを一定値以上に確保す ることができ、従ってスリット2を分級室内壁の接線方向に配設し、スリット形 状を幅が広く、高く、長く形成できるので、理想的な半自由渦を形成し、分級精 度を高くできる。逆に、肉厚をスリット2の幅の2倍よりも小さくした場合には 、スリット2の幅が必然的に短くなってしまい、2次空気の方向性を低下させて しまう。
【0022】 また、スリット2を等間隔、かつ、16個以上設置することで、2次空気流を 分級室内で均一にすることができ、理想的な半自由渦を形成し、分級精度を高く できる。
【0023】 また、旋回整流器1の外壁側面に密着して個々のスリット2の開口面積を増減 させることが可能な流量調整器3を設けることで、2次空気の流入量を自由に調 節することができ、しかも従来のように流入角度まで変更されてしまう不具合が ないため、理想的な半自由渦を形成するための2次空気に関わる条件調整を、分 級機を運転しながら行なうことが可能である。
【0024】 また、流量調整器3の形状をリング状とすることで、全スリットの開口面積が 同一になるように調整するのに多大の労力を必要とすることもなく、一括して全 スリット2の開口面積を調整することが分級機を運転しながら可能である。
【0025】 また、流量調整器3をリング2の中心軸方向と平行な方向に可動とし、必要最 小限の動きとすることで、スリット2の開口面積の調整時の狂いが少なくできる 。従って、非常に簡単な作業によって、分級機を運転しながら、ほぼ完全に同一 のスリットの開口面積に調整することができる。
【0026】 また、流量調整器3に駆動装置を設け可動方向の設定位置を遠隔操作可能とす ることで、スリット2の開口面積の調整がその他の、例えば分級機の運転/停止 、原料粉体の投入/停止などの作業と同次元で作業、管理することが可能となる 。
【0027】 また、スリット2の高さを、旋回整流器1の円筒部の高さの1/2以下とする と共に流量調整器3の高さをスリット2の高さ以上でかつ((円筒部の高さ)− (スリット2の高さ))以下とする機構を採用する事により旋回整流器全体を最 小限の大きさに抑え、かつ2次空気流入の為のスリット実効開口面積を全開状態 から全閉状態まで任意の状態に設定可能となる。
【0028】 また、スリット2を旋回整流器1の円筒部の鉛直方向下側面に貫通するように 設ける事により、常に分級板の下縁外周部近傍より2次空気を取り入れる構成と することができ、これにより理想的な半自由渦を形成するのに有利な状態とする 事ができる。これに対して、スリット2を旋回整流器1の円筒部の鉛直方向上側 に設けた場合にはスリット開口面積を小さくするほど開口部が上側に移動してし まう為に、分級板の下縁外周部近傍の2次空気旋回流は弱くなってしまう結果と なる。
【0029】 また、流量調整器3の可動方向の位置を検知する為の位置検出手段を設ける事 で、該位置情報の表示装置設置等の応用が可能となり、常に流量調整器3の位置 を認知把握する事が可能となる。結果として気流分級機本体から離れた場所にお いて該旋回整流器1の位置確認及び設定を行なうことが可能となる。
【0030】 さらにまた、流量調整器3の設定位置に関して、事前に特定の位置範囲を指定 し、流量調整器3が該特定位置範囲内に設定された場合に警告等を発生させる機 構、該特定位置範囲内への設定を禁止する機構等を設ける事もできる。 本考案におけるスリット2の役割は2次空気流の導入であり、旋回流の形成で ある為、現実には全閉状態での使用はあり得ない。逆に全閉状態では全く分級操 作は不可能となり、設備的にもブロワーモーター等に異常な負荷がかかってしま う負具合が発生する。 特に、遠隔操作にてスリット2を全閉にしてしまう誤操作を避ける為には前記 の警告や禁止機構は有効な手段として利用できる。この場合の警告機構としては 警告ランプやサイレン等、また禁止機構としては物理的手段としてのストッパー 等の他に遠隔操作に対して電気回路上のリミットを設定する等の手段が例示でき る。
【0031】
以下実施例について本考案を説明するが、本考案はこれら実施例に限定される ものではない。
【0032】 実施例1 スチレン−アクリル共重合樹脂88重量%とカーボンブラック12重量%の混 合混練物をハンマーミルで砕いて、3mmパスの粗砕品として準備した。次にこ の粗砕品をI−2型ジェットミル(日本ニューマチック社製)で平均体積粒子径 11.0μm、5μm以下の個数含有率35%にまで粉砕して原料粉体を得た。 次に、旋回整流器として、スリット幅=4.0mm、スリット高さ=40mm 、リング部内径=280mm、リング部肉厚=10mm、スリット数=16個( 等間隔)、リング部全高=80mmのアルミナ焼結体を使用し、また流量調整器 として内径=290mm、外径=293mm、高さ=40mm、のステンレス製 円筒を、上記のスリットのうち下部10mmが閉鎖されるように固定した上でD S−2型気流分級機(日本ニューマチック工業社製)のルーバーの代わりに使用 して構成した気流分級機により、前記の原料粉体を処理した。
【0033】 実施例2 流量調整器の設定位置をスリットの下部20mmが閉鎖されるように固定した 以外は、実施例1と同様に処理を実施した。
【0034】 実施例3 流量調整器として、図3に示したようなモータを駆動手段として設けて、設定 位置を遠隔操作可能としたものを用いた以外は実施例1と同様の気流分級機を使 用し、実施例1及び実施例2と同一の設定位置(10mm及び20mm閉鎖)と なるように調整して原料粉体を処理した。
【0035】 実施例4及び5 スリットを円筒リング部の下側に設けた以外は実施例1、2における旋回整流 器と同寸法の治具を作成し、スリットのうち上部10mm及び20mmを閉鎖す るように流量調整器の位置を設定して実施例1、2と同様の方法にて各々実施例 4及び5の処理を実施した。
【0036】 実施例6 図4に示したように、流量調整器3の位置に同調して端子位置が変動するよう に可変抵抗器を利用した位置検出手段8を設置すると共に、該可変抵抗器の抵抗 値を前記流量調整器3の位置情報に換算する為のデータ処理装置9及び該位置情 報を表示する為の表示装置10を設けた。 この表示装置10によって気流分級機から離れた場所での流量調整器3の設定 位置の認知が可能である事が確認された。
【0037】 実施例7 図5に示したように旋回整流器1の下側に高さ10mmのストッパー兼リミッ トスイッチ11を設置すると共にこれに連結して警報ランプ12を設置した。 この状態で流量調整器1の設定をスリット開口高さ10mmの位置まで下げる と前記の警報ランプ12が点灯した。またストッパー兼リミットスイッチ11の 働きにより高さ10mmよりも下の位置への設定は不可能であった。
【0038】 比較例1 スリット幅=15.0mm、スリット数=8個(等間隔)とした以外は実施例 1と同様の旋回整流器及び流量調整器を用いた気流分級機を使用し、スリットの 下部24mmが閉鎖されるように調整して原料粉体を処理した。
【0039】 比較例2 上記旋回整流器の代わりに、日本ニューマチック社製のルーバーを高さ20m m、ギャップ4.0mmとして用いた以外は、実施例1と同様にして原料粉体を 処理した。
【0040】 次に、上記実施例及び比較例の各処理粉体を乾式トナーとして使用した場合の 品質特性を、リコー社製複写機FT2720にて画像評価を行なって、表1の結 果を得た。
【0041】
【表1】 画像品質の評価 ◎;特に優れる ○;良好 ×;不良
【0042】
本考案によれば、スリットが分級機の内壁面に対して接線方向に設置されてい るので、2次空気流は分級室の内壁に沿って流入して乱れのない理想的な半自由 渦を形成することができるため、分級精度を従来に比べて飛躍的に向上させるこ とができる。 さらに、旋回整流器の外壁側面に密着して個々のスリットの開口面積を増減さ せることが可能な流量調整器を設けた機構などの採用により、スリット幅の調整 などの作業を、従来は不可能であった分級機本体を運転しながら自動的に、かつ 、簡単に調整ができ実用上の効果が極めて大きい。
【図1】本考案の気流分級機に用いられる旋回整流器の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図2】本考案の気流分級機に用いられる流量調整器の
一例を示す図である。
一例を示す図である。
【図3】流量調整器によりスリットの開口面積を増減さ
せる機構を示す図である。
せる機構を示す図である。
【図4】位置検出手段、位置情報の処理手段及び位置情
報の表示装置を設けた例を示す図である。
報の表示装置を設けた例を示す図である。
【図5】ストッパー兼リミットスイッチ及び警報ランプ
を設けた例を示す図である。
を設けた例を示す図である。
【図6】トナー作成のフローチャート図である。
【図7】ディスパージョンセパレータ(DS型)の詳細
を示す図である。
を示す図である。
【図8】従来のディスパージョンセパレータ(DS型)
に使用される分級ルーバーを示す図である。
に使用される分級ルーバーを示す図である。
1 旋回整流器 2 スリット 3 流量調整器 4 モータ 5 モータギヤ 6 ギヤ 7 調整ギヤ 8 位置検出
手段 9 データ処理装置 10 表示装置 11 ストッパー兼リミットスイッチ 12 警報ラ
ンプ 101 本体ケーシング 102 下部
ケーシング 103 ホッパー 104 分級
室 105 案内筒 106 1次
空気流及び原料入口 107 センタコア板 108 供給
溝 109 分級板 110 粗粉
排出口 111 微粉排出口
手段 9 データ処理装置 10 表示装置 11 ストッパー兼リミットスイッチ 12 警報ラ
ンプ 101 本体ケーシング 102 下部
ケーシング 103 ホッパー 104 分級
室 105 案内筒 106 1次
空気流及び原料入口 107 センタコア板 108 供給
溝 109 分級板 110 粗粉
排出口 111 微粉排出口
Claims (7)
- 【請求項1】 原料粉体を1次空気流と混合して導入
し、分級室の周辺部より流入する2次空気流からなる旋
回気流によって該原料粉体を分級する気流分級機におい
て、円筒状の旋回整流器(1)を具備し、該旋回整流器
には前記2次空気流を取り入れるためのスリット(2)
が分級機内壁面に対して接線方向に設置されていること
を特徴とする気流分級機。 - 【請求項2】 スリット(2)の幅を分級室の内壁円半
径の1/20以下とする機構、スリット(2)の高さを
スリットの幅の5倍以上とする機構、旋回整流器(1)
の円筒部の肉厚をスリットの幅の2倍以上とする機構、
及びスリットを等間隔とし、かつ、スリットを16個以
上設置した機構のうちの少なくとも1つの機構を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の気流分級機。 - 【請求項3】 前記旋回整流器(1)の外壁側面に密着
して個々のスリットの開口面積を増減させることが可能
な流量調整器(3)を設けた機構、該流量調整器の形状
をリング状としリングの中心方向に可動とした機構、及
び該流量調整器(3)に駆動装置を設け可動方向の設定
位置を遠隔操作とする機構のうちの少なくとも1つの機
構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の気
流分級機。 - 【請求項4】 前記スリット(2)の高さを、旋回整流
器(1)の円筒部の高さの1/2以下とすると共に流量
調整器(3)の高さをスリット(2)の高さ以上でかつ
((円筒部の高さ)−(スリット(2)の高さ))以下
とする機構を有する請求項3の気流分級機。 - 【請求項5】 前記スリット(2)を旋回整流器(1)
の円筒部の鉛直方向下側面に貫通するように設けた請求
項1〜4のいずれか一項に記載の気流分級機。 - 【請求項6】 前記流量調整器(3)の旋回整流器
(1)に対する可動方向の位置を検知する為の位置検出
手段を設けた請求項3〜5のいずれか一項に記載の気流
分級機。 - 【請求項7】 前記流量調整器(3)の設定位置に関し
て、事前に特定の位置範囲を指定し、流量調整器(3)
が該特定位置範囲内に設定された場合に警告等を発生さ
せる機構及び該特定位置範囲内への設定を禁止する機構
の少なくとも1つの機構を有する請求項3〜6のいずれ
か一項に記載の気流分級機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015408U JP3015458U (ja) | 1993-11-22 | 1994-11-18 | 気流分級機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6706793 | 1993-11-22 | ||
JP5-67067 | 1993-11-22 | ||
JP1994015408U JP3015458U (ja) | 1993-11-22 | 1994-11-18 | 気流分級機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3015458U true JP3015458U (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=43151023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015408U Expired - Lifetime JP3015458U (ja) | 1993-11-22 | 1994-11-18 | 気流分級機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3015458U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012196594A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Ricoh Co Ltd | 分級装置、分級方法、トナー製造方法、及び、トナー |
JP2012196673A (ja) * | 2006-12-13 | 2012-10-18 | Xerox Corp | 軽量の粒子とそれより重い粒子の混合物から軽量の粒子を分離する方法及び装置 |
-
1994
- 1994-11-18 JP JP1994015408U patent/JP3015458U/ja not_active Expired - Lifetime
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