JP3015335B2 - 穴掘装置を装備する作業車 - Google Patents

穴掘装置を装備する作業車

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JP3015335B2
JP3015335B2 JP10092778A JP9277898A JP3015335B2 JP 3015335 B2 JP3015335 B2 JP 3015335B2 JP 10092778 A JP10092778 A JP 10092778A JP 9277898 A JP9277898 A JP 9277898A JP 3015335 B2 JP3015335 B2 JP 3015335B2
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康文 浜中
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浜中電気土木株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として電柱を立
てるための縦穴を掘る穴掘装置を装備する作業車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】道路に、電柱の下端を埋設するための縦
穴を掘る作業車は開発されている。この種の作業車は、
図1と図2に示すように、クレーン3のアーム4の先端
に、オーガー31を連結している。この作業車は、クレ
ーン3でオーガー31を垂直に吊り下げ、オーガー31
を道路の上に降下させて回転させて、縦穴を掘削する。
作業車が移動するときは、図1と図2に示すように、オ
ーガー31を、クレーン3のアーム4に平行に沿わせる
姿勢で固定する。
【0003】この構造の作業車は、オーガーを搭載して
便利に移動できる。しかしながら、オーガーは、全ての
道路を効率よく掘削できない。コンクリートや、岩の埋
設された硬い地面を効率よく掘削できないからである。
硬い路面を掘削する穴掘装置として、外筒の内側に掘削
中心軸を同軸に設けている、パーカッションドリルと呼
ばれる装置が使用される。この穴掘装置は、外筒と掘削
中心軸の両方を回転させると共に、掘削中心軸を回転さ
せらながら打撃して、硬い路面を効率よく掘削すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パーカッションドリル
の穴掘装置を使用して道路に縦穴を掘削するとき、パー
カッションドリルは、クレーンを装備している作業車と
は別の貨物車で現場に搬送される。現場に搬送された穴
掘装置は、組み立てられて、作業車のクレーンに連結
し、作業車のクレーンを使用して、穴掘作業に使用され
る。パーカッションドリルである穴掘装置は、縦穴を効
率よく掘削できる。しかしながら、作業車とは別の貨物
車で現場に搬送し、また、現場では極めて重いパーカッ
ションドリルを組み立ててクレーンに連結し、さらに、
縦穴を掘削した後は、パーカッションドリルを作業車の
クレーンから外し、これを分解して貨物車に搭載して運
搬するので、全体としての作業能率が極めて悪くなる欠
点があった。
【0005】この欠点を解消するためには、作業車のク
レーンに連結している穴掘装置を、オーガーからパーカ
ッションドリルに変更して解消できる。しかしながら、
パーカッションドリルは、オーガーとは比較にならない
程重いため、穴掘装置をオーガーからパーカッションド
リルに変更してクレーンの先端に連結すると、作業車の
重心が高くなって安全に道路を走行できなくなる欠点が
ある。とくに、パーカッションドリルをクレーンと平行
な姿勢として、荷台に搭載する作業車は、重心位置が極
めて高くなって、とうてい安全には走行できない欠点が
ある。
【0006】本発明は、さらにこのような従来の欠点を
解決することを目的に開発されたものである。本発明の
重要な目的は、重いパーカッションドリルである穴掘装
置を、簡単かつ容易に、しかも穴掘装置のモーターを利
用して速やかに荷台に搭載でき、さらに、穴掘装置を荷
台に搭載する状態で重心位置を低くして、安全に道路を
走行できる穴掘装置を装備する作業車を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の穴掘装置を装備
する作業車は、穴掘装置1を、荷台2に固定されたクレ
ーン3に連結している。穴掘装置1はパーカッションド
リルで、外筒13と、この外筒13の内側にあって、外
筒13から先端を突出されて外筒13と同軸に回転でき
るように配設されている掘削中心軸14と、外筒13を
回転させるモーターと備える。さらに、本発明の穴掘装
置を装備する作業車は、以下の独特の構成を有すること
を特徴としている。(a) 穴掘装置1はパーカッションドリルで、フレー
ム11に回転できるように支持される外筒13と、この
外筒13の内側にあって、外筒13から先端を突出させ
ている掘削中心軸14とを、同軸に回転できるように配
設している掘削軸30と、この掘削軸30の外筒13を
回転させて、掘削中心軸14を打撃しながら回転させる
回転駆動機構15を備える。 (b) 外筒13は、フレーム11に固定している支持
リング16に挿入されて、フレーム11に平行に連結さ
れており、外筒13はフレーム11に沿って移動するよ
うに連結している。) 作業車は、荷台2の前部に、傾動自在にクレー
ン3を装備している。 () クレーン3は、アーム4の先端に、折曲継手6
を介して穴掘装置1のフレーム11を連結している。 () 折曲継手6は、アーム4の軸に対して直交する
方向と、アーム4に対して傾動する方向に回動できるよ
うに、穴掘装置1をクレーン3のアーム4に連結してい
る。 () 作業車の荷台2に、穴掘装置1の外筒13を載
置する上方を開口している載せ樋28を固定している。 () 載せ樋28は、荷台2の上面に、前後に延長し
て配設されている。 () 外筒13は、外周面に、ワイヤー19を連結す
るための連結部18を設けている。 () 外筒13の連結部18にワイヤー19の一端を
連結して、外筒13がモーターに回転されると、外筒1
3にワイヤー19が巻き付けられる。外筒13に巻き付
けられるワイヤー19は、穴掘装置1の外筒13をクレ
ーン3のアーム4に引き寄せる。この状態で、穴掘装置
1が載せ樋28に載置されて荷台2に搭載される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための穴掘装置を装備する作業
車を例示するものであって、本発明は作業車を下記のも
のに特定しない。
【0009】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0010】図3と図4に示す穴掘装置を装備する作業
車は、荷台2にクレーン3を固定し、このクレーン3の
アーム4の先端に穴掘装置1を連結している。
【0011】クレーン3は、荷台2の前部に傾動できる
ように固定している。クレーン3は、荷台2に固定され
た支柱5の上端に傾動できるように連結している。クレ
ーン3は伸縮できるアーム4を有し、このアーム4の先
端に穴掘装置1を連結している。クレーン3の支柱5
は、水平面内で回動できるように、荷台2に固定されて
いる。クレーン3の支柱5は油圧シリンダー(図示せ
ず)で回動され、アーム4も内蔵される油圧シリンダー
(図示せず)で伸縮される。
【0012】クレーン3は、アーム4の先端に折曲継手
6を介して穴掘装置1を連結している。折曲継手6は、
アーム4の軸に対して直交する面内で回動でき、かつ、
アーム4に対して傾動する方向にも回動できるように、
穴掘装置1をアーム4に連結している。図5は、クレー
ン3のアーム4を先端方向から見た図である。この図に
示す折曲継手6は、傾動アーム7を有する。
【0013】傾動アーム7の一端は、図5に示すよう
に、縦回転軸8を介してアーム4の先端に連結される。
縦回転軸8は、図4と図5に示すように、アーム4の先
端に固定された2枚の鍔9に両端を連結してその間に配
設される。傾動アーム7は、この縦回転軸8に回転でき
るように連結している。ただ、傾動アームを縦回転軸に
固定し、縦回転軸を鍔に回転できるように連結すること
もできる。傾動アーム7は、縦回転軸8を介して、穴掘
装置1を、アーム4の軸に対して直交する面内で回動で
きるように連結している。
【0014】さらに、傾動アーム7の他端は、横回転軸
10を介して、穴掘装置1のフレーム11上端に連結さ
れる。横回転軸10は、その両端を、フレーム11上端
に固定された一対の隔壁12に連結している。横回転軸
10に回転できるように傾動アーム7を連結して、穴掘
装置1は、アーム4に対して傾動できるようにクレーン
3に連結される。ただ、傾動アームを横回転軸に固定
し、横回転軸を隔壁に回転できるように連結することも
できる。
【0015】さらに、図示しないが、折曲継手を球関節
として、アームの軸に対して直交する面内で回動でき、
かつ、アームに対して傾動する方向にも回動できるよう
に、穴掘装置をクレーンのアームに連結することもでき
る。球関節の折曲継手は、たとえば、傾動アームの一端
を、球関節を介して、クレーンのアームに、あるいは、
穴掘装置のフレーム上端に連結することができる。一端
を、球関節を介してクレーンまたは穴掘装置に連結する
折曲継手は、球関節のない他端を、穴掘装置またはクレ
ーンに固定できる。さらにまた、傾動アームは、その両
端を、球関節を介してクレーンのアームと、穴掘装置の
フレームに連結することもできる。したがって、本発明
の作業車は、折曲継手の構造を図4と図5に示す構造に
特定しない。
【0016】穴掘装置1は、現在、パーカッションドリ
ルとして使用されているものを使用する。この穴掘装置
1は、図6に示すように、フレーム11に回転できるよ
うに支持される外筒13と、この外筒13の内側にあっ
て、外筒13から先端を突出させている掘削中心軸14
とを、同軸に回転できるように配設している掘削軸30
と、この掘削軸30を駆動する回転駆動機構15とを備
える。回転駆動機構15は、外筒13を回転させるモー
ターと、掘削中心軸14を打撃しながら回転させる油圧
の駆動源とを備える。
【0017】外筒13は、上端をモーターに連結し、下
端部を、フレーム11に固定している支持リング16に
挿入して、フレーム11に平行に連結されている。モー
ターは、摺動ガイド17を介してフレーム11に沿って
平行に移動できるように連結される。モーターがフレー
ム11に沿って移動されると、外筒13もフレーム11
に沿って移動する。支持リング16は、外筒13の外径
よりも多少は大きな内径のリングで、回転できるように
外筒13を支持する。外筒13は、掘削中心軸14で掘
削された縦穴に、土砂が崩れるのを防止して、縦穴を効
率よく掘削する。
【0018】さらに、外筒13は、外周面に、ワイヤー
を連結するための連結部18を設けている。連結部18
は、図7に示すように、外筒13の外周から突出しない
ように、外筒13の一部に窓を開口し、この窓の開口部
に、ピン18Aを固定している。連結部18が突出する
と、外筒13を地中で回転させるときに邪魔になるから
である。窓の内側は閉塞され、あるいは閉塞されない。
連結部18は、外筒13の下部に設けられており、連結
部18のピン18Aにワイヤー19のフック20が連結
される。
【0019】掘削中心軸14は、外筒13の内側に、外
筒13と同軸に回転できるように配設される。掘削中心
軸14は、先端を外筒13から突出させている。突出す
る先端は、岩石やコンクリートを破砕する掘削ビット1
4Aを固定している。掘削中心軸14は、外筒13から
突出する部分を多少太くして、先端に設けた掘削ビット
14Aの外径を、ほぼ外筒13の外径としている。掘削
中心軸14は、外筒13と一緒にフレーム11に沿って
移動して、地中を掘削する。
【0020】掘削中心軸14は、後端を油圧の駆動源に
連結している。油圧の駆動源は、掘削中心軸14を軸方
向に打撃しながら、すなわち、先端の掘削ビット14A
でコンクリートや岩石を叩いて破砕しながら、縦穴を掘
削する。さらに、掘削中心軸14は、駆動源で回転され
ながら、地中を掘削する。
【0021】さらにまた、掘削中心軸14は先端に空気
の噴射口21を開口している。この噴射口21は、空気
路に連結され、空気路は加圧空気源であるコンプレッサ
ーに連結している。加圧空気源から掘削中心軸14に加
圧空気を供給する空気噴射機構を図8に示す。この図に
示す、空気噴射機構は、加圧空気源22に連結されてい
る水タンク23と、水タンク23の排出側に連結してい
る調整弁24と、この調整弁24から排出される水を、
掘削中心軸14の噴射口21に供給される空気に混合す
るミキサー25とを備える。
【0022】水タンク23は、図3に示すように、作業
車の荷台2に搭載される。加圧空気源は、必ずしも作業
車に搭載する必要はない。別に設置したコンプレッサー
にホースを介して連結できるからである。ただ、作業車
にコンプレッサーを搭載することもできるのはいうまで
もない。調整弁は、穴掘装置1の操作レバー26の近傍
に配設される。穴掘装置1の操作レバー26を操作する
椅子27に座って、操作するためである。
【0023】この図8に示す空気噴射機構は、調整弁2
4の開度を調整して、水タンク23の水を空気に混合し
て掘削中心軸14から噴射できる。空気に水を混合して
噴射する穴掘装置1は、埃が発生するのを少なくできる
特長がある。とくに、調整弁24で混合する水量を調整
できるので、多量の埃が発生するときには、混合する水
量を多くし、埃が少ないところでは、混合する水量を少
なくできる。
【0024】水タンク23の水は、供給される加圧空気
で圧送される。このため、水タンク23は加圧空気源2
2に連結している。調整弁24の開度を大きくすると、
水タンク23から多量の水が排出されて、空気に混合さ
れる水量が多くなる。
【0025】さらに、穴掘装置を装備する作業車は、図
3と図4に示すように、荷台2に、穴掘装置1の掘削軸
30を載置する載せ樋28を固定している。載せ樋28
は、上方凹に成形されており、荷台2の上面に、前後に
延長して配設されている。載せ樋28は、これらの図に
示すように、外筒3にワイヤー19を巻き付けて、穴掘
装置1を収納した状態で、掘削軸30の下部を載置でき
る位置に設けられている。上方凹に成形されて、掘削軸
30の下部が載置される載せ樋28は、穴掘装置1が収
納された状態での位置ずれを防止して定位置に保持でき
る特長がある。
【0026】さらに、載せ樋28は、図3に示すよう
に、荷台2の前後方向から荷台2の対角方向に傾斜して
配設されている。重量の大きな穴掘装置1を、荷台2の
対角方向に傾斜する姿勢で載置して、バランスよく収納
するためである。このように、穴掘装置1を傾斜した姿
勢で収納する作業車は、荷台2の片側に重量が集中する
ことなく、左右の重量バランスを均一にして、安全に走
行できる特長がある。
【0027】以上の構造の穴掘装置を装備する作業車
は、図9ないし図13に示すように、以下の工程で使用
して、道路等に穴を掘削する。 図9に示すように、
水平姿勢のクレーン3をゆっくりと起こす。クレーン3
を起こすと、載せ樋28に載っていた穴掘装置1が次第
に垂直の姿勢に近付く。さらに、クレーン3を起こし
て、クレーン3を長く伸ばすと、図10に示すように、
穴掘装置1が折曲継手6を介してクレーン3に垂直に吊
り下げられた状態となる。クレーン3を垂直に起こすと
き、外筒13を、ワイヤー19を繰り出す方向に回転さ
せ、あるいは、自由に回転できる状態とする。穴掘装置
1が、載せ樋28に載せられた水平の姿勢から、垂直の
姿勢になるに従って、ワイヤー19が繰り出される。
【0028】 外筒13のワイヤー19を外し、クレ
ーン3を起伏し、さらに、作業車を所定の位置に移動さ
せて、穴掘装置1である掘削軸30の下端を、掘削する
位置に移動させる。この状態で、図11に示すように、
穴掘装置1の掘削軸30で地面を掘削する。穴掘装置1
の掘削軸30は、回転駆動機構15に駆動され、掘削軸
30が次第に降下されて、地中に垂直に縦穴が掘削され
る。
【0029】 縦穴を掘削した後、図12に示すよう
に、クレーン3で穴掘装置1を吊り上げると共に、外筒
13の連結部18にワイヤー19を連結する。ワイヤー
19は先端にフック20を連結しており、このフック2
0を連結部18に連結する。ワイヤー19の他端は、図
5に示すように、クレーン3のアーム4の中央部分か
ら、穴掘装置1の収納側に突出して設けられた支持アー
ム29の先端部に連結している。
【0030】 外筒13を回転駆動機構15で回転さ
せると、外筒13にワイヤー19が巻き付けられる。こ
の状態になると、折曲継手6の横回転軸10を中心とし
て、穴掘装置1のフレーム11が傾動し、図13に示す
ように、穴掘装置1がクレーン3のアーム4に引き寄せ
られる。さらに外筒13を回転させてワイヤー19を巻
き取ると、折曲継手6の傾動アーム7が、縦回転軸8を
中心として、垂直面内で回動して、フレーム11を図5
の矢印Aで示す方向に移動させる。すなわち、穴掘り装
置1をクレーン3のアーム4の横に移動させる。クレー
ン3のアーム4の横に移動した穴掘装置1は、クレーン
3をさらに水平に倒して、図3と図4に示すように、荷
台2の載せ樋28に載せて固定する。この状態で作業車
を走行できるが、より安全に走行するには、掘削軸30
にワイヤーをかけて載せ樋28に固定する。
【0031】
【発明の効果】本発明の穴掘装置を装備する作業車は、
重いパーカッションドリルである穴掘装置を、簡単かつ
容易に、しかも穴掘装置のモーターを利用して速やかに
荷台に搭載できる特長がある。それは、本発明の作業車
が、クレーンのアーム先端に折曲継手を介して穴掘装置
を連結しており、掘削軸の外筒の外周面に設けた連結部
にワイヤーの一端を連結し、外筒を回転させて、外筒に
ワイヤーを巻き付けて、穴掘装置をクレーンのアームに
引き寄せて荷台に搭載しているからである。この作業車
は、穴掘装置の掘削軸の外筒と、これを回転させる機構
とを、穴掘装置をクレーンのアームに引き寄せる部材に
併用して、極めて簡単な構造で、重い穴掘装置を速やか
に荷台に搭載できる特長がある。したがって、従来のよ
うに、現場まで別に搬送された重い穴掘装置を、組み立
ててクレーンに連結することなく、一台の作業車で、重
いパーカッションドリルである穴掘装置を搭載して便利
に移動できる特長が実現できる。
【0032】さらに、本発明の作業車は、外筒に連結部
を設けて、この連結部にワイヤーのフックを連結し、外
筒を回転させてワイヤーを巻き付けるという極めて簡単
な構造で穴掘装置をクレーンのアームに引き寄せて所定
の位置に収納できる。すなわち、本発明の作業車は、穴
掘装置を収納するために、高額で複雑な装置を設けるこ
となく、従来の穴掘装置が持つ機構を有効に利用して、
安価に製造できる特長もある。
【0033】さらに、本発明の穴掘装置を装備する作業
車は、重いパーカッションドリルである穴掘装置を、ク
レーンのアームと平行な高い姿勢とすることなく、低い
荷台の上に載置する状態に収納できるので、穴掘装置を
搭載した状態における作業車の重心位置を低くして、安
全に道路を走行できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の縦穴を掘る作業車の平面図
【図2】図1に示す作業車の側面図
【図3】本発明の実施例にかかる穴掘装置を装備する作
業車の平面図
【図4】図3に示す作業車の側面図
【図5】アームの先端に折曲継手を介して穴掘装置を連
結する状態を示す図
【図6】図3に示す作業車に搭載される穴掘装置の一部
断面側面図
【図7】外筒の連結部にワイヤーのフックを連結する状
態を示す断面斜視図
【図8】空気噴射機構を示す回路図
【図9】図4に示す作業車のクレーンを起こす状態を示
す側面図
【図10】図9に示す作業車のクレーンをさらに起こし
てアームを伸ばす状態を示す側面図
【図11】図10に示す作業車の穴掘装置を掘削位置に
移動させて地面を掘削する状態を示す側面図
【図12】図11に示す作業車の穴掘装置を吊り上げて
外筒の連結部にワイヤーを連結する状態を示す側面図
【図13】図12に示す作業車の穴掘装置の外筒を回転
させてクレーンのアームに引き寄る状態を示す側面図
【符号の説明】
1…穴掘装置 2…荷台 3…クレーン 4…アーム 5…支柱 6…折曲継手 7…傾動アーム 8…縦回転軸 9…鍔 10…横回転軸 11…フレーム 12…隔壁 13…外筒 14…掘削中心軸 14A…掘削ビット 15…回転駆動機構 16…支持リング 17…摺動ガイド 18…連結部 18A…ピン 19…ワイヤー 20…フック 21…噴射口 22…加圧空気源 23…水タンク 24…調整弁 25…ミキサー 26…操作レバー 27…椅子 28…載せ樋 29…支持アーム 30…掘削軸 31…オーガー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒(13)の内側に掘削中心軸(14)を配設
    していると共に、この掘削中心軸(14)の先端を外筒(13)
    から突出させると共に、外筒(13)に対して掘削中心軸(1
    4)を回転できるように配設している掘削軸(30)と、この
    掘削軸(30)を駆動する回転駆動機構(15)と備える穴掘装
    置(1)が、荷台(2)に固定されたクレーン(3)に連結され
    てなる作業車であって、以下の全ての構成を有すること
    を特徴とする穴掘装置を装備する作業車。(a) 穴掘装置(1)はパーカッションドリルで、フレ
    ーム(11)に回転できるように支持される外筒(13)と、こ
    の外筒(13)の内側にあって、外筒(13)から先端を突出さ
    せている掘削中心軸(14)とを、同軸に回転できるように
    配設している掘削軸(30)と、この掘削軸(30)の外筒(13)
    を回転させて、掘削中心軸(14)を打撃しながら回転させ
    る回転駆動機構(15)を備える。 (b) 外筒(13)は、フレーム(11)に固定している支持
    リング(16)に挿入されて、フレーム(11)に平行に連結さ
    れており、外筒(13)はフレーム(11)に沿って移動するよ
    うに連結している。) 作業車の荷台(2)の前部に、傾動自在にクレー
    ン(3)が装備されている。 () クレーン(3)のアーム(4)の先端に、折曲継手
    (6)を介して穴掘装置(1)のフレーム(11)を連結してい
    る。(e) 折曲継手(6)は、穴掘装置(1)を、アーム(4)の
    軸に対して直交する面内で回動でき、かつ、アーム(4)
    に対して傾動する方向にも回動できるようにクレーン
    (3)のアーム(4)に連結している。(f) 作業車の荷台(2)に、穴掘装置(1)の掘削軸(30)
    を載置する載せ樋(28)を固定している。(g) 載せ樋(28)は、荷台(2)に前後に延長して配設
    されている。(h) 外筒(13)の外周面に、ワイヤー(19)を連結する
    ための連結部(18)が設けられている。(i) 外筒(13)の連結部(18)にワイヤー(19)の一端を
    連結し、外筒(13)をモーターで回転させて、外筒(13)に
    ワイヤー(19)を巻き付け、ワイヤー(19)でもって穴掘装
    置(1)の外筒(13)をクレーン(3)のアーム(4)に引き寄
    せ、この状態で、穴掘装置(1)の掘削軸(30)を載せ樋(2
    8)に載置して荷台(2)に搭載するように構成されてい
    る。
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