JP2020051191A - 掘削撹拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重機に対して掘削撹拌装置の接続を容易に行える掘削撹拌装置を提供する。【解決手段】掘削撹拌装置10は、先端が開口した円筒状ケーシング11と、掘削刃を有した掘削翼15,16と、ケーシング11の基端に固定されたジョイント20と、を備え、ジョイントからセメントミルクを導入し、セメントミルクが吐出するように流れる流路が形成された装置本体10Aと、装置本体10Aを昇降させる重機に接続されるコネクタ30と、を備えており、ジョイント20は、ケーシング11の基端に固定される第1ジョイント部22と、第1ジョイント部22に対して、枢動自在に連結された第2ジョイント部23と、を備えており、ジョイント20およびコネクタ30は、ジョイント20をコネクタ30に仮固定する仮固定部25と、ジョイント20をコネクタ30に本固定する本固定部26とが設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、地盤を改良する掘削撹拌装置に関する。
従来から、地中に埋設された基礎杭の周囲の地盤を改良した杭構造を構築することが成されている。この杭構造を構築する際には、掘削撹拌装置を用いて、地盤を掘削した土砂にセメント系固化材を混合撹拌して柱状改良体を形成する。次に、柱状改良体が固化する前に、この柱状改良体に、基礎杭が打設される。
このような掘削撹拌装置として、例えば、特許文献1には、円柱状の軸体と、軸体の外周面から、軸体の径方向に延在し、掘削刃を有した掘削翼と、を備えた掘削撹拌装置が提案されている。削撹拌装置は、重機に接続され、重機により削撹拌装置を回転させながら降下させ、掘削翼で土砂とセメント系固化材とが混合撹拌される。
特開2012−127082号公報
ところで、特許文献1に係る掘削撹拌装置を用いた柱状改良体の構築方法では、まず、地面に対して倒れた状態の掘削撹拌装置の軸体を、ウィンチまたは別途用意したクレーンによって吊り上げて、軸体を起立させた状態で、重機に接続される。
軸体を重機に接続する際には、重機の先端に装着されたコネクタに、軸体の基端側のジョイントが連結される。掘削撹拌装置は、長尺の重量物であるため、起立した姿勢の軸体にコネクタを位置合わせして、コネクタに軸体のジョイントを接続する作業が煩雑である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、重機に対して掘削撹拌装置の接続を容易に行える掘削撹拌装置を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る掘削撹拌装置は、地盤を掘削し、土砂とセメント系固化材とを混合撹拌して柱状改良体を形成する掘削撹拌装置であって、先端が開口した円筒状または円柱状の軸体と、前記軸体の外周面から、前記軸体の径方向に延在した掘削翼と、前記軸体の基端に固定されたジョイントと、を備え、前記ジョイントから前記セメント系固化材を導入し、前記セメント系固化材が吐出するように、セメント系固化材が流れる流路が形成された装置本体と、一端側において、前記ジョイントを挿入した状態で前記ジョイントに着脱自在に接続され、他端側において、前記装置本体を昇降させる重機に接続されるコネクタと、を備えており、前記ジョイントは、前記軸体の基端に固定される第1ジョイント部と、前記第1ジョイント部に対して、枢動自在に連結された第2ジョイント部と、を備えており、前記第2ジョイント部および前記コネクタには、前記第2ジョイント部を前記コネクタに挿入した状態で、前記コネクタに前記第2ジョイント部が仮固定される仮固定部が設けられており、前記第1ジョイント部および前記コネクタには、前記第1および第2ジョイント部を前記コネクタに挿入した状態で、前記コネクタに前記第1ジョイント部が本固定される本固定部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、装置本体を地面に対して倒した姿勢(水平状態)において、第2ジョイント部の端部が上方に向くように、第2ジョイント部を枢動させ、第2ジョイント部にコネクタを挿入した状態で、第2ジョイント部をコネクタに仮固定することができる。そして、仮固定された装置本体を、重機でコネクタを引き上げることにより、装置本体を地面に対して起立した姿勢にすることができる。このあと、仮固定を解除し、起立した装置本体に対して、第1および第2ジョイント部をコネクタに挿入し、第1ジョイント部にコネクタに本固定する。このようにして、重機に対して掘削撹拌装置の接続を容易に行うことができる。その後、コネクタに本固定された装置本体を重機で回転駆動し、一連の作業で地盤を掘削し、掘削した土砂とセメント系固化材とを混合攪拌して柱状改良体を形成することができる。
ここで、重機に接続されるコネクタは、特に限定されるものではないが、より好ましい態様としては、前記コネクタは、前記第1ジョイント部の前記本固定部に固定した状態で、前記コネクタの前記一端側の端部が、前記装置本体に当接している。
この態様によれば、重機から装置本体に、下方に作用する軸力を直接伝達することができるため、本固定部にこの軸力が作用することを回避することができるとともに、下方に作用する軸力を装置本体の掘削翼に効率よく伝達することができ、掘削効率を高めることができる。
さらに、より好ましい態様としては、前記掘削撹拌装置は、前記装置本体を地面に対して倒した姿勢から、前記仮固定された前記コネクタを引き上げることにより、前記装置本体を地面に対して起立した姿勢とするまでの間、前記軸体の先端を地面に対して継続して支持する支持具をさらに備える。
この態様によれば、掘削撹拌装置の装置本体を、地面に対して倒した姿勢から起立した姿勢となるまでの間、支持具で軸体の先端(下端)を支持するので、軸体の先端で地面を削ることはない。
本発明の掘削撹拌装置によれば、装置本体を地面に対して倒した姿勢で、装置本体をコネクタにより仮固定して吊り上げ、起立した状態で、仮固定を解除し、第1ジョイント部と第2ジョイント部とが枢動しないように装置本体を本固定することができる。このような一連の作業により、重機に対して掘削撹拌装置の接続を容易に行うことができ、土砂をセメント系固化剤で固めた柱状改良体を容易に形成できる。
本発明に係る掘削撹拌装置の実施形態で構築した杭構造の断面図である。 図1に示す杭構造において柱状改良体を形成するための掘削撹拌装置の第1実施形態を示し、(a)は装置本体の一部側面を示す要部断面図、(b)は鋼管杭の杭頭部の断面図、(c)は(a)のA−A線端面図である。 (a)は図2(a)に示す掘削撹拌装置の平面図、(b)は図2(a)のB−B線断面図である。 図2に示す掘削撹拌装置のジョイントを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図2,3に示す掘削撹拌装置のジョイントとコネクタとを示し、(a)は屈曲した状態の正面図、(b)は(a)のジョイントにコネクタを仮固定した状態の正面図、(c)は(b)を延ばした状態のジョイントの正面図、(d)は(c)のジョイントにコネクタを本固定した状態の正面図である。 掘削撹拌装置を装着する重機の要部構成を示し、(a)は立面図、(b)は正面図である。 掘削撹拌装置を水平状態に支持する支持具を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のD−D線断面図、(c)は(a)のE−E線矢視図である。 本実施形態の掘削撹拌装置を重機に装着する動作を示し、(a)は重機と水平状態の装置本体を示す正面図、(b)は(a)の装置本体にコネクタを接続する工程の正面図、(c)は(b)の状態から装置本体を吊り上げる工程の正面図、(d)は(c)の状態から装置本体を垂直とし本固定する工程の正面図である。 図8に示す工程で装置本体を垂直とした状態を示し、(a)は立面図、(b)は正面図である。 図2に示す掘削撹拌装置で地盤を掘削して柱状改良体を形成する動作を示す断面図である。 図10に示す動作の次工程を示す断面図である。 第2実施形態に係る掘削撹拌装置を示し、(a)は一部側面を示す要部断面図、(b)は、鋼管杭の杭頭部の断面図である。 図12(a)に示す掘削撹拌装置で地盤を掘削して柱状改良体を形成する動作を示す断面図である。 第3実施形態に係る掘削撹拌装置を示す要部断面図である。
以下、本発明に係る第1〜第3実施形態の掘削撹拌装置を図面に基づき詳細に説明する。
1.杭構造1について
図1に示すように、第1〜第3実施形態の掘削撹拌装置で構築した杭構造1は、地中に埋設された基礎杭として鋼管杭2と、鋼管杭2の周囲に形成され、土砂をセメントミルクなどのセメント系固化材で固めた柱状改良体3とを備える。鋼管杭2は、直径d1が100〜300mm程度の鋼管で形成され、地表から支持層4に到達する長さを有している。
基礎杭としての鋼管杭2には、下部に掘削刃として先端翼2Aが溶接等で固着されている。先端翼2Aは側面から見て傾斜した鋼板で螺旋状に形成されている。先端翼2Aは、鋼管杭2の地盤への貫入時に、地盤の掘削を行い、支持層4に配置されるものである。鋼管杭2は、杭打機(図示せず)で地表に対して垂直に設置され、その先端は支持層4に達している。
鋼管杭2を設置する際には、鋼管杭2を旋回させ、先端翼2Aで土砂を掘削しながら地中に鋼管杭2を貫入させ、必要に応じて鋼管杭2を溶接等で継ぎ足し、支持層4まで、先端翼2Aを含むその先端を到達させる。鋼管杭2により、杭構造1は、垂直方向の支持力を得ることができる。支持層4まで到達した状態の鋼管杭2の周囲は、先端翼2Aで掘削された土砂5で外周が覆われており、掘削された土砂5は先端翼2Aの直径で、地面から支持層4までの範囲に存在する。
柱状改良体3は鋼管杭2の周囲に円筒状に形成され、その直径Dは0.6〜1.5m程度で深さL2は4m程度となっている。柱状改良体3は、鋼管杭2の周囲の土砂を先端翼2Aで掘削し、掘削された土砂5の地表に近い部分(地表から深さL2までの部分)に、先端翼2Aの直径d2より大きい範囲で、さらに地盤を掘削し、掘削により生成された土砂にセメント系固化材としてセメントミルクを混合撹拌し、混合撹拌した土砂を固化したものである。したがって、柱状改良体3は、地表から鋼管杭2の長さL1より短い深さL2まで形成されている。また、柱状改良体3の直径Dは先端翼2Aの直径d2より大きく設定されている。たとえば、直径D/直径d2は、1.2〜2.0の範囲にあることが好ましい。
このように構成された杭構造1では、基礎杭としての鋼管杭2は支持層4まで到達しているため、鋼管杭2を介して鉛直方向の支持力を支持層4で受けることができるので、鉛直方向に十分な強度を有している。一方、この杭構造1では、鋼管杭2の上部の地表部分にセメントミルクで固化した柱状改良体3が形成されており、掘削された土砂5の部分より大きな外径で補強されているため剛性が大きく、水平力が鋼管杭2に作用しても、柱状改良体3で十分に対抗することができる。また、柱状改良体3の長さが鋼管杭2の長さに比べて短いため、構成が簡単となり、後述する杭構造1の構築時に、セメントミルクの使用量をこれまでに比べて減らすことができるため、短時間で柱状改良体3を成形し、コストの低減も図ることができる。
つぎに、図1に示す杭構造1を構築するため、鋼管杭2の周囲に柱状改良体3を成形するのに適した掘削撹拌装置10について、図2〜14を参照して以下に説明する。
掘削撹拌装置10は、以下に述べる二重管式の第1実施形態(例えば図2参照)と、後述する一重管式の第2実施形態(例えば図13参照)と、円柱状の軸体を有する第3実施形態(例えば図14参照)とがある。先ず、二重管式の掘削撹拌装置10について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
2.掘削撹拌装置10について
掘削撹拌装置10は、地盤を掘削し、土砂とセメント系固化材とを混合撹拌して柱状改良体を形成する装置である。図2に示すように、掘削撹拌装置10は、装置本体10Aと、コネクタ30と、を備えている。装置本体10Aは、内管11Aと外管11Bとが隙間を有して同軸に配置された二重管式の円筒状のケーシング(軸体)11を備えている。装置本体10Aは、ケーシング11の外周面から、ケーシング11の径方向に延在し、掘削刃を有した第1掘削翼15、第2掘削翼16、および共回り防止翼17を備えている。さらに、装置本体10Aは、ケーシング11の基端(上端)の開口を覆うように、基端に固定されたジョイント20を備えており、ジョイント20からセメントミルクを導入し、ケーシング11からセメントミルクが吐出するように流れる流路18が形成されている。
掘削撹拌装置10は、ケーシング11の外管11Bの外周面から、ケーシング11の径方向(水平方向)に延在し、かつ、外管11Bに固着された第1掘削翼15と、第2掘削翼16と、をさらに備えている。第1掘削翼15は、ケーシング11の外管11Bの下部の外周面に、溶接等で固着されており、第2掘削翼16は、第1掘削翼15から上方に所定の間隔を空けて、外管11Bの外周面に溶接等で固着されている。
第1掘削翼15と第2掘削翼16との中間位置には、共回り防止翼17が、ケーシング11の外管11Bに対して回転自在に取付けられている。具体的には、共回り防止翼17には、ケーシング11の外管11Bに対して自由に回転できるように、リング部17aが形成されており、2本のアーム17cが水平方向(径方向)に延在して突出している。
共回り防止翼17には、第1掘削翼15と第2掘削翼16に対向する位置に、撹拌刃17bが形成されている。第1掘削翼15と第2掘削翼16とが旋回する際には、共回り防止翼17は、地盤に固定されるため、第1掘削翼15と第2掘削翼16の間の土砂を、共回り防止翼17の撹拌刃17bと、後述する第1掘削翼15および第2掘削翼16の刃部15b,16bとにより、撹拌することができる。
第1掘削翼15は、2本の固定アーム15a,15aを備えており、2本の固定アーム15a,15aは、ケーシング11に対して反対となる水平方向に延在し、これらは、ケーシング11の外管11Bに固着されている。各固定アーム15aには、上下方向に複数の刃部15b,15b…が突出して固着されている。
第2掘削翼16も、2本の固定アーム16a,16aを備えており、2本の固定アーム16a,16aは、第1掘削翼15の固定アーム15a,15aが延在する方向と同じ水平方向に延在し(たとえば図3(a),(b)参照)、これらも、ケーシング11の外管11Bに固着されている。各固定アーム16aには、上下方向に複数の刃部16b,16b…が突出して固着されている。刃部15b,16bは、鋼管杭2の周りの地盤を掘削するとともに、これにより生成された土砂を撹拌するもので、硬度の高い金属で先細に形成されている。なお、本実施形態では、第1および第2掘削翼15、16には、刃部15b、16bが設けられ、共回り防止翼17には、撹拌刃17bが設けられているが、地盤を掘削し、土砂を撹拌することができるのであれば、これらのうち、いずれか、またはすべてを設けなくてもよい。
内管11Aと外管11Bとの間の隙間は、上部のジョイント20の中心孔から注入されたセメントミルクが抵抗なく通過できるように、流路18が形成されている。そして、内管11Aと外管11Bの隙間(流路18)の下端開口は閉塞部材18bで封止されている。外管11Bには外周方向にセメントミルクが吐出するように、1つの吐出口18aが形成されている。本実施形態および後述する実施形態では、吐出口が1つ設けられているが、これらが複数設けられていてもよい。
内管11Aには、下端部の開口から鋼管杭2が挿入できるように、内管11Aの内径が設定されている。すなわち、鋼管杭2の直径に対して内管11Aの内径が大きくなっている。このように、下方に開口した円筒状のケーシング11は、鋼管杭2の杭頭部を覆うことができる形状となる。
ケーシング11を構成する内管11Aの上部の内周面には、鋼管杭2を固定するためのチャック19が取付けられている。チャック19には、鋼管杭2の杭頭部の外周面に形成された突起(図示せず)に係合するT字状の係合溝が形成されている。
鋼管杭2をチャック19の係合溝に係合させて、鋼管杭2とケーシング11と連動させれば、鋼管杭2を旋回させ、これを地中に貫入させながら、掘削撹拌装置10を旋回させることができる。なお、後述する鋼管杭2の貫入と柱状改良体3の形成を同時に行わない場合には、チャック19を省略することができる。
ケーシング11の内管11Aと外管11Bとはボルトナット等の連結具(図示せず)により隙間が一定の状態になるように連結固定されている。内管11Aの上端部は上蓋12で閉じられており、その下端部は開口している。外管11Bの上端部はジョイント20で閉じられており、その下端部は開口している。外管11Bの上部開口を閉じるジョイント20には、詳細は後述する流路21が形成されている。ジョイント20は、掘削撹拌装置10を旋回させるための杭打機などの重機の駆動源がコネクタ30を介して、装着される。ジョイント20には、セメントミルクを供給するための流路21を構成する中心孔が形成されている。
コネクタ30は、一端側において、ジョイント20を挿入した状態で、このジョイント20に着脱自在に接続され、他端側において、装置本体10Aを昇降させる重機(たとえば杭打機)40に接続される。なお、重機40は、地盤の掘削、および、掘削により生成された土砂にセメントミルクと混合撹拌の際には、ケーシング11の軸心周りに装置本体10Aを回転させながら、装置本体10Aを下降させる。さらに、重機40は、後述するように、装置本体10Aを起立させる際には(図8参照)、装置本体10Aを回転させずに、装置本体10Aを上昇させる。
ここで、本実施形態の掘削撹拌装置10の特徴構成であるジョイント20、およびコネクタ30について詳細に説明する。図4(a),(b)および図5(a)に示すように、ジョイント20は、ケーシング11の基端に固定される第1ジョイント部22と、第1ジョイント部22に対して、枢動自在に連結された第2ジョイント部23とを備えている。第2ジョイント部23は、第1ジョイント部22に対して、ケーシング11の軸心と直交する軸周りに、枢動自在となっている。第1ジョイント部22および第2ジョイント部23は、六角柱状に形成されている。コネクタ30は、外周面が円柱状であり、第1ジョイント部22および第2ジョイント部23が挿入される内部には、六角柱状の係止穴31が形成されている。係止穴31は、コネクタ30が垂直状態で下方が開口している。コネクタ30の上部には、係止穴31の上方から係止穴31に連通するように、セメントミルクが流れる円柱状の空間を有した流路31が形成されている。流路31は、第1ジョイント部22および第2ジョイント部23を挿入した状態で、ジョイント20に形成された流路21に連通するように接続される。
図5(b),(c)に示すように、第2ジョイント部23およびコネクタ30には、第2ジョイント部23をコネクタ30に挿入した状態で、コネクタ30に第2ジョイント部23を仮固定する仮固定部25が設けられている。具体的には、仮固定部25は、第2ジョイント部23の六角柱状の角柱部25aおよび溝部25b,25bと、コネクタ30の係止穴31およびピン孔30a,30aで構成される。なお、第2ジョイント部23およびコネクタ30を仮固定できるのであれば、この構成に限定されるものではない。
溝部25b、25bは、角柱部25aの対向する平面に形成され、角柱部25aの軸方向と直角の方向に形成された、断面形状が半円形の溝部である。ピン孔30a,30aは、第2ジョイント部23をコネクタ30に挿入した状態で、溝部25b、25bに一致する位置に形成されている。
このように構成することにより、コネクタ30に第2ジョイント部23を仮固定することができる。具体的には、角柱部25aが、係止穴31に係止されて、コネクタ30に対してジョイント20の回転が防止され、ピン孔30aに固定ピン32を挿入して、コネクタ30に対してジョイント20の抜けが防止される。なお、「仮固定」とは、掘削撹拌装置10で、地盤を掘削し、土砂とセメント系固化材とを混合撹拌する本固定前の仮の固定状態のことである。
図2(a),(b)および図5(d)に示すように、第1ジョイント部22およびコネクタ30には、第1ジョイント部22および第2ジョイント部23をコネクタ30に挿入した状態で、コネクタ30に第1ジョイント部22を本固定する本固定部26がさらに設けられている。具体的には、本固定部26は、第1ジョイント部22の六角柱状の角柱部26aおよび溝部26b,26bと、コネクタ30の係止穴31およびピン孔30a,30aで構成される。なお、第2ジョイント部23およびコネクタ30を本固定できるのであれば、この構成に限定されるものではない。
溝部26b、26bは、角柱部26aの対向する平面に形成され、角柱部26aの軸方向と直角の方向に形成された断面形状が半円形の溝部である。ピン孔30a,30aは、第1ジョイント部22および第2ジョイント部23をコネクタ30に挿入した状態で、溝部26b、26bに一致する位置に形成されている。
このように構成することにより、コネクタ30に第1ジョイント部22を本固定することができる。具体的には、角柱部26aが係止穴31に係止されて、コネクタ30に対してジョイント20の回転が防止され、ピン孔30aに固定ピン32を挿入して、コネクタ30に対してジョイント20の抜けが防止される。
また、第1ジョイント部22および第2ジョイント部23がコネクタ30に挿入され、コネクタ30に第1ジョイント部22が固定されるので、第1ジョイント部22と第2ジョイント部23とが相互に枢動することはない。なお、「本固定」とは、掘削撹拌装置10で、地盤を掘削し、土砂とセメント系固化材とを混合撹拌する際の固定状態のことである。
図5(d)に示すように、ジョイント20は、ケーシング11の基端(上端)に固定されており、ジョイント20の角柱部25aに対して、ケーシング11の外径が大きく形成されている。ケーシング11には基端に軸心と直交する当接面10bが形成されている。この当接面10bには、コネクタ30の下端面33が接触できるように構成され、本固定部26を構成する溝部26b,26bは、ケーシング11の当接面10bにコネクタ30の下端面33が当接した状態で、固定ピン32,32が、本固定の位置で挿入できるように設定されている。したがって、ジョイント20にコネクタ30が本固定されたときは、ケーシング11の当接面10bとコネクタ30の下端面33とは密着している。
これにより、後述するように、重機40から装置本体10Aに、下方に作用する軸力を直接伝達することができるため、本固定部26(具体的には固定ピン32,32)に、この軸力が作用することを回避することができる。これに加えて、下方に作用する軸力を装置本体10Aの第1および第2掘削翼15、16に効率よく伝達することができ、掘削効率を高めることができる。
図5(a),(b)に示すように、ジョイント20には、セメントミルクをケーシング11内に導入する流路21が形成されている。流路21は、上方に位置する第2ジョイント部23を貫通する貫通孔21aと、下方に位置する第1ジョイント部22を貫通する貫通孔21bと、貫通孔21aと貫通孔21bとを接続する可撓性を有するホース21cとから構成され、第2ジョイント部23と第1ジョイント部22とが直角に屈曲した状態、あるいは一直線上に位置する場合でも、安定してセメントミルクを流通させることができる構成となっている。ホース21cは、可撓性を有するものであれば、金属製のワイヤで補強された樹脂ホース、樹脂製のジャバラなど、特に限定されるものではく、ホース21cの端部は、バンド(図示せず)等により、固定されている。
3.重機40について
つぎに、本実施形態の掘削撹拌装置10を装着する重機40について説明する。図6(a)、(b)に示すように、杭打機などの重機40は、車台40Aの上に操縦室、エンジンルームを備えている。車台40Aにはアーム41が垂直状態に保持されており、アーム41は油圧シリンダにより傾斜状態あるいは水平状態に角度を変えることができる構成となっている。アーム41には、昇降ヘッド42が上下動可能に装着されている。
昇降ヘッド42には、本実施形態の掘削撹拌装置10が下方に連結固定され、装置本体10Aを旋回させるための油圧モータ等の駆動部が組み込まれている。また、昇降ヘッド42の上部には、掘削撹拌装置10にセメントミルクを供給するためのホース43等が接続されている。ホース43は、アーム41に上下動可能に支持された受け部43aに連結されている。本実施形態の掘削撹拌装置10のコネクタ30は、昇降ヘッド42に連結される構成となっている。
4.支持具35A,35Bについて
つぎに、本実施形態の装置本体10Aを倒した姿勢、すなわち装置本体10Aを水平状態に支持するための支持具35A,35Bについて、図7を参照して説明する。図7に示すように、掘削撹拌装置10は、現場への搬入時には、水平状態で搬入され、装置本体10Aを構成する円筒状のケーシング11の起立状態において、下方開口側を支持する支持具35Aと、上方側の中間部を支持する支持具35Bとを備えている。
具体的には、支持具35Aは、装置本体10Aを地面に対して倒した姿勢から、仮固定されたコネクタ30を引き上げることにより、装置本体10Aを地面に対して起立した姿勢となるまでの間、ケーシング11の先端を地面に対して継続して支持するものである。
より具体的には、支持具35Aはケーシング11の円筒面を載置する湾曲面と、ケーシング11の下端面を支持する垂直面とを有しており、湾曲面の下部には移送用のタイヤ36が取付けられている。また、支持具35Bは、湾曲面の下部に同様にタイヤ36が取付けられている。なお、支持具35A,35Bは装置本体10Aを載置して支持するものであるが、固定用のベルト等で固定するようにしてもよい。支持具35Aには、装置本体10Aを起立したときの支えとなる支持部37が突設されている。
なお、支持具としてケーシング11を、タイヤを有する2つの支持具35A,35Bで支持する例を示したが、溝を有する長尺の板材の上に装置本体10Aを載せ、装置本体の下端部を溝に沿わせて移動させて吊り上げることで、装置本体10Aを起立した姿勢となるまで継続して支持するように構成してもよい。さらに、溝の代わりに、長尺の板材にレールを固定し、このレールに沿わせて装置本体10Aを地面に対して起立した姿勢となるまで、継続して支持するものでもよい。
5.掘削撹拌装置10による施工方法について
前記の如く構成された本実施形態の掘削撹拌装置10の動作、すなわち、杭構造1の構築方法について以下に説明する。この杭構造1は、地中に鋼管杭2を貫入したあと、鋼管杭2の地表側に柱状改良体3の成形を行うので、この掘削撹拌装置10では、図2に示すチャック19を省略している。
先ず、図8を参照して、重機40に掘削撹拌装置10を設置する動作について説明する。図8(a)に示すように、現場に搬入された掘削撹拌装置10の装置本体10Aは、重機40のアーム41の下方に水平状態に地面上に置かれる。このとき、掘削撹拌装置10の装置本体10Aでは、ジョイント20の第2ジョイント部23は、水平状態に延びた形状となっている。このあと、ジョイント20の第2ジョイント部23を上方に向けて90°屈曲させ、上端部が上方に向くように枢動させる。
つぎに、図8(b)に示すように、重機40の昇降ヘッド42を下降させ、昇降ヘッド42の下方に取付けられたコネクタ30を下降させる。ジョイント20の上方を向いている第2ジョイント部23を、コネクタ30の下方開口の係止穴31に挿入し、コネクタ30をさらに下降させると、第2ジョイント部23にコネクタ30が係止される。図5(b)のようにコネクタ30のピン孔30a,30aに固定ピン32,32を挿入し、第2ジョイント部23がコネクタ30に仮固定される。
コネクタ30で装置本体10Aのジョイント20を仮固定し、昇降ヘッド42を上昇させると、装置本体10Aはコネクタ30側が上昇し、図8(c)のように、装置本体10Aは傾斜状態となり、支持具35Bは外れるとともに、支持具35Aはアーム41の方向(左方向)にタイヤ36で移動する。さらに、昇降ヘッド42を上昇させると傾斜角度は大きくなり、直角に近い状態となる。そして、装置本体10Aが地表に対して直角の状態(起立した状態)になると、支持具35Aはアーム41の真下の位置に移動し、支持具35Bはアーム41の真下から側方に移動される。
この状態で昇降ヘッド42の上昇を停止すると、図8(d)に示すように、ジョイント20の第2ジョイント部23と第1ジョイント部22とは一直線上に配置された状態となる。そして、仮固定されている固定ピン32,32を引き抜き、昇降ヘッド42を下降させるとコネクタ30も下降する。コネクタ30が下降すると、図5(d)に示すように、コネクタ30の係止穴31に第2ジョイント部23と第1ジョイント部22とが挿入した状態となり、コネクタ30の下端面33がジョイント20の当接面10bに当接する。
コネクタ30の下端面33がジョイント20の当接面10bに当接すると、コネクタ30のピン孔30a,30aと、第1ジョイント部22の断面形状が半円形の溝部26b,26bとが一致するため、ピン孔30a,30aに固定ピン32,32を挿入することができ、図5(d)に示すように、コネクタ30にジョイント20が本固定される。
このように、本実施形態の掘削撹拌装置10では、装置本体10Aの基端に固定されたジョイント20において、水平状態の第1ジョイント部22に対して第2ジョイント部23を枢動させて上方に向け、コネクタ30を下降させて第2ジョイント部23をコネクタの係止穴31に挿入させることができる。そして、コネクタ30の係止穴31に第2ジョイント部23を挿入させた状態で、ピン孔30a,30aに固定ピン32,32を挿入すると、コネクタ30にジョイント20を容易に仮固定することができる。
そして、仮固定した状態で昇降ヘッド42を上昇させることで掘削撹拌装置10の装置本体10Aを容易に吊り上げることができ、掘削撹拌装置10を容易に鉛直方向に起立させることができる。このあと、仮固定している固定ピン32,32を引き抜き、昇降ヘッド42を下降させると、コネクタ30の係止穴31内には、第2ジョイント部23に続いて第1ジョイント部22が連続して挿入されるため、固定ピン32,32をピン孔30a,30aに挿入してコネクタ30にジョイント20を容易に本固定することができる。
図9は、重機40に掘削撹拌装置10を垂直状態(起立した状態)に設置し、支持具35を外した状態を示している。すなわち、重機40の昇降ヘッド42に取付けられたコネクタ30には、装置本体10Aの基端(上端)に固定されたジョイント20が接続されており、装置本体10Aの下端は地盤の地表面上に位置し、下方の第1掘削翼15の刃部15bは地表面に突き刺さっている。
つぎに、図9の状態から、重機40に地盤に対して垂直に設置された本実施形態の掘削撹拌装置10で地盤を掘削し、セメント系固化材に水を混合したセメントミルクを、土砂に混合撹拌して柱状改良体を形成して杭構造1を構築する。
先ず、予め設置された鋼管杭2に、図11に示すように、杭頭部に重機40で地表に対して垂直に起立させた装置本体10Aのケーシング11を被せる。重機40により掘削撹拌装置10を旋回させ下降させることにより、第1掘削刃15と第2掘削刃16で鋼管杭2の周囲の地盤を掘削しつつ、地盤の掘削により生成された土砂を撹拌する。
このとき、ケーシング11とともに旋回する第1掘削刃15と第2掘削刃16は、周囲の土砂を引き回すが、中間に位置する共回り防止翼17が外側の土砂に食い込んで旋回しない。このため、第1掘削刃15と第2掘削刃16の近傍の土砂が旋回し、共回り防止翼17の近傍の土砂は旋回しないので、第1掘削刃15と第2掘削刃16との間の土砂を確実に撹拌することができる。さらに、掘削撹拌装置10を旋回させながら重機40の昇降ヘッド42を下降させると、土砂の撹拌範囲は下方に増え、図11に示すように、杭頭部がケーシング11の上蓋12に接近する。
この掘削時および撹拌時に、図11に示すように、コネクタ30の中心の係止穴31に矢印Y1のようにセメントミルクを供給する。これにより、セメントミルクはジョイント20の流路21を通過し、ケーシング11の内管11Aと外管11Bとの間の通過空間18を通り、下方に流下して吐出口18aから矢印Y2のようにケーシング11外に吐出される。
吐出されたセメントミルクは、第1掘削刃15、第2掘削刃16、および共回り防止翼17で土砂5と混合撹拌される。このあと、第1掘削刃15および第2掘削刃16を旋回させながら鋼管杭2の杭頭部から掘削撹拌装置10を上昇させて取り外すと、図1に示すように、地中に埋設された鋼管杭2の周囲には、柱状改良体3となる土砂とセメントミルクの混合物が存在する。柱状改良体3となる混合物は、地表から鋼管杭2の長さより短い深さまで形成される。
掘削撹拌装置10を地中から引き抜き、セメントミルクと土砂が混合撹拌された混合物は、徐々に硬化(固化)して、地盤改良された柱状改良体3が成形される。固化した柱状改良体3は、地盤との食付きが良く、撹拌された土砂5の上部を柱状改良体3で補強するため、垂直方向の支持力とともに、水平方向の支持力を大幅に向上させることができる。そして、鋼管杭2の上部が柱状改良体3で補強され、鋼管杭2に水平方向の力が加わっても十分に対抗できる強度を有する杭構造1となる。
〔第2実施形態〕
つぎに、第2実施形態の一重管式の掘削撹拌装置50について、図12を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態の掘削撹拌装置10と同じ部材は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12(a)に示すように、掘削撹拌装置50は、一重管式の円筒状のケーシング51を備えている。ケーシング51は鋼管等のパイプで構成され、その上端部は、ジョイント20の第1ジョイント部22で閉じられており、ケーシング51の下端部は開口しており、下端部の開口から鋼管杭2が挿入できるように、ケーシング51の内径が設定されている。
掘削撹拌装置50のケーシング51には、前記した掘削撹拌装置10と同様に、第1掘削刃15と、第2掘削刃16と、共回り防止翼17とが設けられている。ケーシング51には、その周方向に、ケーシング51内に供給されたセメントミルクをケーシング外に吐出するための1つの吐出口51aが形成されている。吐出口51aの下方の内周面に、Oリング等のゴムリングが装着されていてもよい。ゴムリングにより、ケーシング51の下方開口に挿入された鋼管杭2の外周面との間の隙間を塞ぐことができ、この結果、セメントミルクの漏れを防止することができる。
図12(b)に示すように、一重管式のケーシング51を備える掘削撹拌装置50では、ケーシング51内にセメントミルクが供給されたときに、鋼管杭2内に入り込まないように杭頭には上蓋2Bが被着されている。上蓋2Bは、杭頭に着脱自在に被着されていてもよく、杭頭に固着されていてもよい。
図13に示すように、第2実施形態の掘削撹拌装置50でも、鋼管杭2に対して、杭頭部に掘削撹拌装置50のケーシング51を被せて設置する。掘削撹拌装置50の装置本体50Aを重機40で旋回させながら下降させて地盤を掘削し、掘削撹拌装置50が下降すると、ケーシング51内で鋼管杭2の周囲に隙間が形成される。この状態でセメントミルクをジョイント20の流路21からケーシング51内に矢印Y1に示すように供給すると、セメントミルクは、ケーシング51内で鋼管杭2の周囲の隙間に入り込み、隙間内を流下して吐出口51aからケーシング51外に吐出される。この状態で、第1掘削刃15、第2掘削刃16および共回り防止翼17で、土砂5とセメントミルクが混合撹拌される。
〔第3実施形態〕
つぎに、本発明に係る掘削撹拌装置の第3実施形態について、図14を参照して説明する。この実施形態の掘削撹拌装置60は、装置本体60Aとして円筒状でない、円柱状の軸体61で構成されている。したがって、この掘削撹拌装置60では、地盤に予め埋設された鋼管杭の周囲の地盤を改良し、柱状改良体を形成するものでなく、軸体61の径方向に延在する掘削翼15,16と共回り防止翼17とで地盤を掘削し、土砂とセメントミルクとを混合撹拌して柱状改良体3Aを形成するものである。
装置本体60Aは、円柱状の軸体61と、掘削翼15,16と、軸体61の基端に固定されたジョイント20とを備えており、軸体61には軸心にジョイント20の流路21と連通する中心孔62が形成されている。そして中心孔62の下端から、中心穴62に連通するように軸体61の外周面に向かって1つの吐出孔62aが形成されている。本実施形態では、軸体61の外周面に吐出口61aが形成されているが、たとえば、中心穴62をさらに延在させ、吐出口61aを軸体61の先端に形成してもよい。
この掘削撹拌装置60は、前記した実施形態と同様に、円柱状の軸体61の基端(上端)にジョイント20が固定されており、ジョイント20は軸体61に固定された第1ジョイント部22に対して上部に位置する第2ジョイント部23が枢動自在に連結されている。この構成により、装置本体60Aの軸体61を水平状態に地面に載置しても、先端側の第2ジョイント部23を上方に回して、第2ジョイント部23を垂直状態にすることができる。このため、上方を向く第2ジョイント部23にコネクタ30を容易に接続でき、掘削撹拌装置60を吊り上げることができ、ついで本固定して一連の作業で地盤を掘削し、セメントミルクを撹拌混合して柱状改良体3Aを形成できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、基礎杭として、先端翼を有する鋼管杭の例を示したが、先端翼のないPHC杭等の他のコンクリート杭を用いることができる。
1:杭構造、2:鋼管杭(基礎杭)、2A:先端翼(掘削刃)、3:柱状改良体、10,50,60:掘削撹拌装置、10A,50A,60a:装置本体、11,51:ケーシング(軸体)、11A:内管、11B:外管、15:第1掘削翼(下段掘削翼)、16:第2掘削翼(上段掘削翼)、17:共回り防止翼、18:流路、20:ジョイント、21:流路、22:第1ジョイント部、23:第2ジョイント部、25:仮固定部、26:本固定部、30:コネクタ、30a:ピン孔、31:係止穴、32:固定ピン、35,35A,35B:支持具、40:重機、61:軸体

Claims (3)

  1. 地盤を掘削し、土砂とセメント系固化材とを混合撹拌して柱状改良体を形成する掘削撹拌装置であって、
    先端が開口した円筒状または円柱状の軸体と、前記軸体の外周面から、前記軸体の径方向に延在した掘削翼と、前記軸体の基端に固定されたジョイントと、を備え、前記ジョイントから前記セメント系固化材を導入し、前記セメント系固化材が吐出するように、セメント系固化材が流れる流路が形成された装置本体と、
    一端側において、前記ジョイントを挿入した状態で前記ジョイントに着脱自在に接続され、他端側において、前記装置本体を昇降させる重機に接続されるコネクタと、を備えており、
    前記ジョイントは、前記軸体の基端に固定される第1ジョイント部と、前記第1ジョイント部に対して、枢動自在に連結された第2ジョイント部と、を備えており、
    前記第2ジョイント部および前記コネクタには、前記第2ジョイント部を前記コネクタに挿入した状態で、前記コネクタに前記第2ジョイント部が仮固定される仮固定部が設けられており、
    前記第1ジョイント部および前記コネクタには、前記第1および第2ジョイント部を前記コネクタに挿入した状態で、前記コネクタに前記第1ジョイント部が本固定される本固定部が設けられていることを特徴とする掘削撹拌装置。
  2. 前記コネクタは、前記第1ジョイント部の前記本固定部に固定した状態で、前記コネクタの前記一端側の端部が、前記装置本体に当接していることを特徴とする請求項1に記載の掘削撹拌装置。
  3. 前記掘削撹拌装置は、前記装置本体を地面に対して倒した姿勢から、前記仮固定された前記コネクタを引き上げることにより、前記装置本体を地面に対して起立した姿勢とするまでの間、前記軸体の先端を地面に対して継続して支持する支持具をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の掘削撹拌装置。
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