JP3015258U - パネル取付用窓枠 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主に自家用変電所におけるパネルに対するガ
ラス窓の取り付けを一人の作業員により可能とするこ
と。 【構成】 ガラス２９が装着される外窓枠体１の周囲内
側に形成のリップ付溝４の適所に複数のバネ性をもった
引掛金具１０が固着され、ガラス２９が装着された該外
窓枠体１が被取付パネル１００の外側より該パネル１０
０に押し付けられることにより、その引掛金具１０の作
用によりカチッと仮止めされ、次いで、同じ一人の作業
員によってパネル１００の内側より、内窓枠体２０が外
窓枠体１に接合されて内側より止めビス３２により固着
される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主に自家用変電所（キュービクル）におけるガラス窓を形成するパ ネル取付用窓枠に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、自家用変電所におけるパネルに対するガラス窓枠の取り付けは、特に図 示しないが、作業員がパネル外側より外窓枠体を当てて押え、他の作業員がパネ ル内側より内窓枠体を合わせて止めビスにより固着しているのが一般的であった 。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

ところで、従来においては、外側と内側にそれぞれ作業員を要して、一人では 取付作業を行うことはできず、作業上並びに人件費上問題があった。

【０００４】 本考案は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的とすると ころは、主に自家用変電所におけるパネルに対するガラス窓の取り付けをパネル の内側より一人の作業員で簡単に行うことができるパネル取付用窓枠を提供する ことにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

この目的のため、本考案は、ガラス板が装着される外窓枠体と、該外窓枠体に 対し内側より接合される内窓枠体とを含み、前記外窓枠体は、断面コの字型にし て、かつ該コの字型主体部内に開口部を有するリップ付溝が設けられると共に、 該溝の適所には、その胴部を開口部より露出させて適宜数のＴ型ナットが配置さ れ、これらＴ型ナットのいずれか複数個所には、被取付パネルに対するバネ性を もった引掛金具が止めビスを介して固着されて構成され、前記内窓枠体は、一辺 が短い断面略コの字型にして、かつその周囲には、前記外窓枠体における引掛金 具が固着されていないＴ型ナットのビス孔と適合するビス孔を有して構成され、 前記外窓枠体が前記被取付パネルに外側よりその引掛金具による掛止をもって仮 止めされると共に、被取付パネルの内側より内窓枠体が接合せられてＴ型ナット のビス孔との適合孔に挿着の止めビスにより固着される構成を特徴とするもので ある。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照し、その作用と共に説明する。図１は本考案に係る パネル取付用窓枠の一例にして、かつ取付状態での拡大断面図であり、図２は外 窓枠体の背面図、図３は内窓枠体の背面図で、これら図において、本案窓枠は、 アルミニウム材による一体成形品として得られる方形状の外窓枠体と、該外窓枠 体と適合する内窓枠体とを含んでいる。外窓枠体１の断面形状は図１に示す如く で、コの字型主体部２内に開口部３を有する左右対称形のリップ付溝４と、該溝 ４の両外側にガスケット挿着溝５、６を有している。そして、溝４には、図２に 示されているように、適宜数のＴ型ナット７がそのビス孔を有する胴部８を開口 部３より露出させて配置されると共に、その上下辺枠に配置の複数個所（本実施 例では上下各二個所）のＴ型ナット７には止めビス９により引掛金具１０が固着 されている。引掛金具１０は、これをもって外側より被取付パネル１００に押し 付けられた外窓枠体１をワンタッチで被取付パネル１００に仮止めして置くため のもので、全体にバネ性を有し、略倒Ｖ字状折曲部１１とナットに対する取付部 １２およびＬ形状折曲部１３とを一体に有している。

【０００７】 外窓枠体１に対し被取付パネル１００の内側より取り付けられる内窓枠体２０ の断面形状は図１に示す如くで、一辺が短い略コの字型であって、外窓枠体１に おけるコの字型主体部２の幅と同じ幅を有する主体部２１と、該主体部２１と直 角にその両端に形成の長短辺部２２、２３とを有し、更に該辺部２２、２３の内 側には、これらと平行に形成の辺部２４、２５を介してガスケット挿着溝２６を 有しており、更に主体部２１の中央部位の周囲には、外窓枠体１におけるＴ型ナ ット７のビス孔と適合するビス孔２７を有している。

【０００８】 そして、上記の両窓枠体１、２０をもって被取付パネル１００に取り付けるに は、図１、図４および図５に示されているように、外窓枠体１における溝５にガ スケット２８が挿着されると共に、溝６にはガラス２９と共にその周囲に装着の ガスケット３０が引掛金具１０のＬ形状折曲部１３に押し当てた状態で挿着され てガラス２９が組み付けられ、この状態で被取付パネル１００の外側より矢印方 向に押し付けられると、各引掛金具１０の略倒Ｖ字状折曲部１１がそのバネ性に より被取付パネル１００の下端面１０１で押し潰されながら開口部１０２に入っ て下端面１０１を出た所で、押し潰されていた略倒Ｖ字状折曲部１１がそのバネ 力により復帰し、被取付パネル１００の下端部はガスケット２８と引掛金具１０ の略倒Ｖ字状折曲部１１とでカチッと挾着されて仮止めがなされる（図４および 図５参照）。次いで、外窓枠体１を仮止めした作業員が被取付パネル１００の内 側に入り、該作業員により仮止めされた外窓枠体１に対し、内側より内窓枠体２ ０が、その長辺部２２側の溝２６に挿着のガスケット３１を引掛金具１０の略倒 Ｖ字状折曲部１１に対応させた状態で接合されると共に、各ビス孔２７と外窓枠 体１における各Ｔ型ナットビス孔との適合孔に挿着の各止めビス３２によって固 着され、これにて一人の作業員によるガラス窓の取付作業は完了する。

【０００９】

【考案の効果】

しかして、本考案によれば、従来は二人の作業員でなければ取り付ることがで きなかったガラス窓の取り付けが、一人で、しかも簡単に取り付けることができ て作業性と経済性に優れると共に、止めビス等の固着具が一切外側には露出しな いために外観上体裁が良く、商品価値を高め得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るパネル取付用窓枠の一例での取付
状態を示す拡大断面図である。

【図２】外窓枠体の背面図である。

【図３】内窓枠体の背面図である。

【図４および図５】被取付パネルに対する取付作業状態
の断面的説明図である。

【符号の説明】

１ 外窓枠体 ２ コの字型主体部 ３ 開口部 ４ リツプ付溝 ５、６ ガスケット挿着溝 ７ Ｔ型ナット ８ 胴部 ９ 止めビス １０ 引掛金具 ２０ 内窓枠体 ２１ 主体部 ２７ ビス孔 １００ 被取付パネル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガラス板が装着される外窓枠体と、該外
   窓枠体に対し内側より接合される内窓枠体とを含み、前
   記外窓枠体は、断面コの字型にして、かつ該コの字型主
   体部内に開口部を有するリップ付溝が設けられると共
   に、該溝の適所には、その胴部を開口部より露出させて
   適宜数のＴ型ナットが配置され、これらＴ型ナットのい
   ずれか複数個所には、被取付パネルに対するバネ性をも
   った引掛金具が止めビスを介して固着されて構成され、
   前記内窓枠体は、一辺が短い断面略コの字型にして、か
   つその周囲には、前記外窓枠体における引掛金具が固着
   されていないＴ型ナットのビス孔と適合するビス孔を有
   して構成され、前記外窓枠体が前記被取付パネルに外側
   よりその引掛金具による掛止をもって仮止めされると共
   に、被取付パネルの内側より内窓枠体が接合せられてＴ
   型ナットのビス孔との適合孔に挿着の止めビスにより固
   着される構成を特徴とするパネル取付用窓枠。