JP3015020B1 - パネル接合方法、パネル構造体及び鉄道車両構体 - Google Patents

パネル接合方法、パネル構造体及び鉄道車両構体

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JP3015020B1 JP11052659A JP5265999A JP3015020B1 JP 3015020 B1 JP3015020 B1 JP 3015020B1 JP 11052659 A JP11052659 A JP 11052659A JP 5265999 A JP5265999 A JP 5265999A JP 3015020 B1 JP3015020 B1 JP 3015020B1
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Abstract

【要約】 【課題】 ダブルスキンパネルの接合を効率よく行う方
法を提供し、且つ、ステンレス製ダブルスキンパネルを
用いた新規な鉄道車両構体を提供すること。 【解決手段】 外板42の接合側縁部及び内板44の接
合側縁部との間に縁材46を配置し、外板42及び内板
44に縁材46を固着する。次いで、内板44,44間
に所定の間隙が形成されるよう1対のパネル20,22
を配置し、前記間隙を利用して、縁材46の接合部分6
4,66,68を溶接により接合する。そして、内板4
4,44間を閉塞するよう繋ぎ板72を縁材46a,4
6b間に配置し接合する。この方法によれば、溶接作業
を一側からのみ行うことが可能となり、パネル同士の接
合に際してパネルを反転させる必要がなくなり、効率よ
く溶接作業を行うことができる。また、接合部がダブル
スキン構造となり、接合部における剛性も高いものとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるダブルス
キン構造のパネル同士を接合する方法、及び、かかるパ
ネル接合方法を用いて構成される鉄道車両構体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在の鉄道車両構体は、一般に、ステン
レス鋼のような鉄系材料又はアルミ系材料のような軽合
金系材料から作られている。
【0003】例えば、従来一般のステンレス鋼製の構体
は、プレス加工された骨部材を接合して骨組を組み立
て、その後、この骨組に対して外板をスポット溶接する
ことにより構成される、いわゆるシングルスキン構造と
なっている。このようなステンレス製構体は、腐食に強
く、外面の塗装が不要であり、メンテナンスの手間がか
からない等の利点を有しているが、部品点数が多く組立
に手間がかかり、また、強度を確保する観点から軽量化
に限界があるという問題点があった。
【0004】一方、アルミ製の構体は、押出し加工によ
り製造されたダブルスキン構造の型材同士を連続アーク
溶接により接合して成るものが一般的であり、軽量で剛
性にも優れ、骨組が不要であるという利点を有してい
る。しかしながら、連続アーク溶接を行うため、ビード
の仕上げ作業が必要である。また、経年での腐食や表面
汚れ等に対処するために塗装や頻繁なメンテナンスを行
う必要があるという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のステンレス製構体とアルミ製構体とは相反する特性を
有している。このため、両構体の特長点を併せ持つ新規
な鉄道車両用構体が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】ところで、近年、ステン
レス鋼から成るいわゆるダブルスキン構造のパネル(以
下「ダブルスキンパネル」ともいう)が開発されている
(特開平5−123793号公報等)。このダブルスキ
ンパネルは、ステンレス鋼製の波形コアと、このコアの
表面に接合されたステンレス鋼製のフェースシートとか
ら構成されており、軽量であり且つ剛性を有している。
更に、ステンレス鋼特有の特性、即ち腐食に強く、外面
の塗装が不要であり、メンテナンスの手間がかからない
等の利点もある。
【0007】そこで、このステンレス鋼製のダブルスキ
ンパネルを鉄道車両構体、少なくとも側構体と屋根構体
に適用した場合、パネル自体の前記利点に加え、骨組が
不要となって部品点数が少なくて済み、組立が容易であ
るという効果が得られ、上記のステンレス鋼製のシング
ルスキン構体とアルミ構体の両方の利点を併せ持ったも
のとなる。
【0008】ステンレス鋼製のダブルスキンパネルはア
ルミ製押出型材に比して小形であるので、大面積の屋根
構体や側構体を作るためには、パネル同士を効率よく接
合する必要がある。このため、本発明では、コアと、コ
アの一側に固着された第1のフェースシートと、コアの
他側に固着された第2のフェースシートとから成るダブ
ルスキン構造のパネル同士を突き合わせて接合する方法
において、パネルを、第1のフェースシートの接合側縁
部が第2のフェースシートの接合側縁部よりも外方に突
出したものとする第1ステップと、第1のフェースシー
トの接合側縁部及び第2のフェースシートの接合側縁部
との間に縁材を配置し、第1のフェースシート及び第2
のフェースシートのそれぞれに縁材を固着する第2ステ
ップと、第2のフェースシート間に所定の間隙が形成さ
れるよう1対のパネルを配置する第3ステップと、第2
のフェースシート間の間隙を利用して、第1のフェース
シートの接合側縁部に沿う縁材の接合部分同士を溶接に
より接合する第4ステップと、第2のフェースシート間
を閉塞するよう繋ぎ板を縁材間に配置し、該繋ぎ板と縁
材とを溶接により接合する第5ステップとを含むことを
特徴としている。
【0009】この方法によれば、溶接作業を、第2のフ
ェースシートから第1のフェースシートに向かう方向か
ら行うことが可能となり、パネル同士の接合に際してパ
ネルを反転させる必要がなくなり、効率よく溶接作業を
行うことができる。また、複数のダブルスキンパネルを
接合して構成されたパネル構造体は、接合部においても
ダブルスキン構造となり、ダブルスキンで荷重の伝達が
可能となり、接合部における剛性も高いものとなる。し
かも、ダブルスキン構造であるため、接合部の軽量化に
も対応可能である。
【0010】パネル、縁材及び繋ぎ板はステンレス鋼で
あることが好ましく、かかる場合、前記第4ステップに
おける溶接をダイレクトスポット溶接とし、前記第5ス
テップにおける溶接をシリーズスポット溶接とすること
が、強度の面等からも有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明に従って構成され
た鉄道車両構体10を示している。この構体10は、台
枠12、側構体14、屋根構体16及び妻構体18を互
い接合して構成されている。
【0013】台枠12は、鉄道車両の床部を構成するも
のであり、その側部に側構体14が接合される。
【0014】側構体14は、出入口の縦方向中心線を境
界線にして複数のブロック14A,14Bに分割されて
おり、互いに隣合うブロック同士を接合することで構成
されている。ブロックは、車両前部及び車両後部のブロ
ック14Aと、出入口28間のブロック14Bの2種類
あるが、いずれのブロック14A,14Bも、基本的に
は、後述するステンレス鋼製ダブルスキンパネルから成
る3種のパネルを接合した構造となっている。
【0015】図3は側構体14における出入口間のブロ
ック14Bの構成を明示したものであるが、この図か
ら、ブロック14Bが、腰パネル20、吹寄せパネル2
2及び幕パネル24と称される3種のパネルから構成さ
れていることが理解されよう。ここで、腰パネル20は
台枠12の側部から窓部26の下縁位置までの間に位置
し、吹寄せパネル22は窓部26の下縁位置から上縁位
置までの間に位置するものである。また、幕パネル24
は吹寄せパネル22の上側に位置し、屋根構体16に接
合されるものである。なお、図1及び図3において符号
30は出入口フレーム、符号32は窓フレームであり、
側構体の一部を構成している。
【0016】屋根構体16は、側構体14の各パネル2
0,22,24と同様なダブルスキンパネルを組み合わ
せ接合して構成されている。屋根構体16は、図2及び
図3に示すように、車両長手方向(レール方向)に沿っ
て複数に分割されたブロック16A,16Bを接合した
ものであり、各ブロック16A,16Bは、中央屋根パ
ネル34と、その両側に接合され且つ側構体14の上縁
に接合される側寄屋根パネル36とから構成されてい
る。
【0017】妻構体18は車両の端部に配置される構体
であり、ここでは、従来と同様にステンレス鋼製の骨組
にステンレス鋼製の外板を溶接した構造とし、その詳細
な説明及び図示は省略する。
【0018】前述したように、側構体14及び屋根構体
16を構成する各パネル20,22,24,34,36
には、ステンレス鋼製のダブルスキンパネルが用いられ
ている。このダブルスキンパネルは、図4又は図5に示
すように、プレス加工により波形(台形形状を交互に連
続した形状)に成形されたコア40と、当該コア40を
その両面から挟持する平坦な薄板状のフェースシート4
2,44とから構成されている。これらのコア40及び
フェースシート42,44はステンレス鋼、好ましくは
SUS304から成るものである。また、ダブルスキン
パネル同士或いは他の部材と接合するために、接合側の
縁部には、ステンレス鋼、好ましくはSUS304から
成る接合用の縁材(継手部材)46,48が取り付けら
れている。
【0019】このようなダブルスキンパネルを製作する
場合、まず、図4の(a)及び(b)に示すように、車
両の外側に配置される第1のフェースシート(以下「外
板」という)42の上にコア40を載置し、コア40の
谷部と外板42とをコア40側(上方から)から溶接に
より接合する(図4の(b)の符号50を参照)。この
場合、溶接方法としてはレーザ溶接が好ましい。レーザ
溶接は、入熱量が極めて少ないため、熱歪みを最低限に
抑えることができ、冷却速度が速いため熱影響層の生成
が殆どなく強度にも優れているからである。また、コア
40側からレーザ溶接することとしたのは、入熱制御を
精密に行うことで外板42の下面(車両の外側となる
面)に溶接痕を形成することなく、表面性状に優れたパ
ネルを製作することができるからである。
【0020】次いで、外板42の縁部に縁材46,48
を載置する。縁材46,48は被接合部材との接合に適
した断面形状の形鋼であり、縁材46はダブルスキンパ
ネルとの接合用で、図4の実施形態ではハット(鍔付き
帽子)形の縁材を用いている。縁材46,48を図4の
(c)に示す如く外板42上の所定位置に載置したなら
ば、符号52で示す位置でレーザ溶接を行う。なお、ダ
ブルスキンパネル接合時に外板42同士及び縁材46同
士はせぎり継手が可能となるよう、接合されるパネルの
一方における縁材46は外板42の端縁よりも内側に配
置され(図4において添字aを付す)、他方のパネルに
ついては縁材46の外側端縁が外板42の端縁よりも外
側に配置される(図5において添字bを付す)。
【0021】この後、コア40の上に第2のフェースシ
ート(以下「内板」という)44を載置すると共に、縁
材46,48の上部平坦部54,55に内板44の縁部
を載置し、コア40の山部と内板44とを、そして、縁
材46,48と内板44の縁部とを、上方からレーザー
溶接により接合する。なお、内板44の端縁は縁材46
の上部平坦部54の中央部に配置されるため、外板42
の接合側縁部が内板44の接合側縁部よりも外方に突出
した形となる。
【0022】このように構成されたダブルスキンパネル
はトラス構造となっているので、軽量にも拘わらず、十
分な強度を確保することができる。具体的には、側構体
14に使用するパネル20,22,24では、外板42
は厚さ約1mm、内板44は厚さ約0.8mm、コア4
0は厚さ約0.4mm程度の薄板から成るもので足り、
屋根構体16については、外板42は厚さ約0.5m
m、内板44は厚さ約0.5mm、コア40は厚さ約
0.4mm程度でよい。また、構成要素が全てステンレ
ス鋼から成るので、腐食に強く、外面の塗装やメンテナ
ンスが不要である。各ダブルスキンパネルは軽量で、比
較的に小形であるので、パネル製造専門の工場で作り、
その後、車両構体組立工場に搬送するのが有効である。
【0023】次に、上記構成のダブルスキンパネルを用
いて側構体14及び屋根構体16を製作する手順につい
て、腰パネル20と吹寄せパネル22との接合を例にし
て図5に沿って説明する。
【0024】まず、腰パネル20及び吹寄せパネル22
を、外板42が下側となるようにして作業台60の上に
載置する。この作業台60は、ダイレクトスポット溶接
が可能なように、上面が銅製の電極板となっている。吹
寄せパネル22における接合側縁部の、縁材46aより
も突出している部分62は、外板42の他の部分よりも
一段下げたせぎり部とされており、このせぎり部62の
上に腰パネル20における外板40の接合側縁部を載
せ、位置調整を行う(図5の(a)参照)。これによ
り、腰パネル20の外板42に沿う縁材46bのせぎり
部(接合部分)64が、吹寄せパネル22の外板42に
沿う縁材46aの縁部(接合部分)66上に重ね合わさ
れた状態となる。また、内板44,44間には一定の間
隙が形成され、この間隙から縁材46a,46bの接合
部分64,66,68を臨むことができる。
【0025】次に、図5の(b)に示すように、スポッ
ト溶接機の電極棒70を内板44,44間の間隙を通し
て下降させ、縁材46a,46bの接合部分64,6
6,68の溶接位置に一定の圧力で押し付けると共に、
所定の電圧を作業台60と電極棒70との間に印加す
る。これによりダイレクススポット溶接が行われ、縁材
46a,46b同士と外板42,42同士とがそれぞれ
接合される。この際、電極板60は大面積であるため、
溶接痕が外板42の表面に殆ど現れない。
【0026】この後、腰パネル20の内板44と吹寄せ
パネル22の内板44との間に形成される間隙とほぼ同
寸法のステンレス鋼製の繋ぎ板72を用意し、これを縁
材46a,46bの上部平坦部54,54間に載置す
る。そして、繋ぎ板72と縁材46a,46bの上部平
坦部54とを溶接する。この際、縁材46a,46bの
上部平坦部54の下側に電極を配置することができない
ので、繋ぎ板72の端縁をアーク溶接したり、繋ぎ板7
2に円形の穴を開け、その穴の周縁に沿ってアーク溶接
したりする手段、或いは、レーザ等のエネルギビームを
利用する溶接手段を採ることが考えられる。しかしなが
ら、アーク溶接は溶接不良が生じやすくビードの処理に
手間がかかり、レーザ溶接は高精度の制御が必要となる
ため、構体組立工場でのオンサイト施工には適していな
い、等の問題がある。
【0027】そこで、図5の(c)に示すように、本実
施形態ではシリーズスポット溶接を行うこととしてい
る。シリーズスポット溶接は、互いに並設された1対の
電極棒74,76を繋ぎ板72の上面に押し付け、これ
らの電極棒72,74間に電圧を印加することにより行
うスポット溶接であり、一側からの溶接作業が可能であ
り、一定条件下で裏当て電極が不要であるという利点を
有している。ここで、図示実施形態においては、電極棒
間に電圧をかけた場合、図6に概略的に示すように電流
は繋ぎ板72を流れるものと、縁材46を流れるものと
に分流する。繋ぎ板72を流れる電流が多い場合には、
繋ぎ板72と縁材46との間の入熱量が少なくなり溶接
は不十分なものとなる。このため、本実施形態では、縁
材46の板厚を繋ぎ板72の板厚よりも大きくし、縁材
46に十分に電流が流れるようにしている。勿論、縁材
46の厚さを大きくすれば、車両の軽量化という要請に
反することとなるので、例えば繋ぎ板72の板厚が1m
m程度ならば、縁材46の板厚は2mm程度とすること
が好ましい。なお、スポット溶接の場合、電極棒74,
76の押付け圧力も溶接の良否に影響するが、この点か
らも、縁材46が薄くても十分な圧力を加えられるよ
う、図4及び図5の示す如く、縁材46の断面形状をハ
ット形とすることが有効である。
【0028】このようにして接合された腰パネル20及
び吹寄せパネル22は、その接合部もダブルスキン構造
となっており、一方の外板42を伝達する荷重はそのま
ま他方の外板42に伝えられ、同様に、一方の内板44
を伝達する荷重は繋ぎ板72を介して他方の内板44に
伝えられる。従って、接合部の強度もダブルスキンパネ
ルと同様に十分なものとなる。また上記から判るよう
に、パネル同士の接合に際し、パネルを反転させる必要
がないので、効率よく接合作業を行うことができる。
【0029】以上のパネル接合方法は吹寄せパネル22
と幕パネル24との間の接合にも適用され、各ブロック
14A,14Bが完成したならば、ブロック間を適当な
方法で接合すると共に、窓フレーム32及び出入口フレ
ーム30をブロックに接合し、側構体14を製作する。
屋根構体16の各ブロック16A,16Bにおける中央
屋根パネル34と側寄屋根パネル36との間、及び、屋
根構体16のブロック間の接合も上記接合方法により行
うことができることは容易に理解されよう。
【0030】このようにして側構体14及び屋根構体1
6が完成したならば、側構体14、屋根構体16及び妻
構体18を互いに接合し、最後に台枠12の周縁部に各
構体の下縁部を接合して鉄道車両構体10が完成する。
【0031】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことはいうまでもない。
【0032】例えば、上記縁材46の断面形状はハット
形としているが、図7に示すような一端が他端よりも突
出した溝形の縁材46′としてもよく、その他の形鋼も
適用可能である。
【0033】また、上記実施形態では縁材46の継ぎ方
が重ね継手となっているが、図7に示すように当て金8
0を用いた片面当て金スポット溶接としてもよい。
【0034】更に、ダブルスキンパネルのコア40の形
状や寸法等も上記に限定されず、例えばコアはハニカム
コアとしてもよい。
【0035】また、上記パネル接合方法は鉄道車両構体
に特に適しているが、船舶や航空機の外殻等を製造する
場合や、その他のパネル構造体を製造する場合にも有効
であり、用途によってはパネルの材料もステンレス鋼に
限定されない。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるパネル
接合方法は、一方からの溶接作業のみでダブルスキンパ
ネルの両面の接合が可能であり、接合作業を効率よく行
うことができる。
【0037】また、この接合方法により複数のダブルス
キンパネルから構成されたパネル構造体は、接合部もパ
ネルと同様にダブルスキン構造となり、全体として軽量
で且つ剛性に優れたものとなる。
【0038】更に、この接合方法を用いて鉄道車両構体
を製造した場合、特にステンレス鋼製のダブルスキンパ
ネルから製造した場合、上記効果を有することは勿論、
骨組が不要となり、組立が非常に容易となる。更に、腐
食に強く、外観に優れ、外面の塗装が不要となり、メン
テナンスの手間も殆どかからないという数多くの効果を
奏する。また、ステンレス鋼製のダブルスキンパネル自
体も安価であり、車両制作費のコストダウンも可能とな
る。
【0039】しかも、ダブルスキンパネル自体は小形で
あるため、小さな工場で、流れ生産を行うことが可能で
ある。更に、パネル形状の設計自由度も大きいので、大
量生産から小規模多種生産まで対応することができ、そ
の場合でも高価な金型が不要であるので、低コスト化が
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により構成された鉄道車両構体の側面図
である。
【図2】図1に示す鉄道車両構体の平面図である。
【図3】屋根構体と側構体の構成を概略的に示す斜視図
である。
【図4】ダブルスキンパネルの製作手順を示す図であ
る。
【図5】腰パネルと吹寄せパネルとの接合手順を示す図
である
【図6】シリーズスポット溶接の原理を示す説明図であ
る。
【図7】縁材及びパネル接合部の変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10…鉄道車両構体、12…台枠、14…側構体、16
…屋根構体、18…妻構体、20…腰パネル、22…吹
寄せパネル、24…幕パネル、34…中央屋根パネル、
36…側寄屋根パネル、40…コア、42…外板(第1
のフェースシート)、44…内板(第2のフェースシー
ト)、46…縁材、72…繋ぎ板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 勝彦 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 阿部 光範 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 南田 勝宏 神奈川県川崎市中原区井田三丁目35番1 号 株式会社日鐵テクノリサーチ内 (72)発明者 及川 昌志 神奈川県川崎市中原区井田三丁目35番1 号 株式会社日鐵テクノリサーチ内 (72)発明者 渡辺 忠彦 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東 急車輛製造株式会社内 (72)発明者 内田 博行 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東 急車輛製造株式会社内 (72)発明者 西垣 昌司 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東 急車輛製造株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−118227(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 17/06 B61D 17/08 B61D 17/12 B23K 11/00 520

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと、前記コアの一側に固着された第
    1のフェースシートと、前記コアの他側に固着された第
    2のフェースシートとから成るダブルスキン構造のパネ
    ル同士を突き合わせて接合する方法であって、 前記パネルを、前記第1のフェースシートの接合側縁部
    が前記第2のフェースシートの接合側縁部よりも外方に
    突出したものとする第1ステップと、 前記第1のフェースシートの接合側縁部及び前記第2の
    フェースシートの接合側縁部との間に縁材を配置し、前
    記第1のフェースシート及び前記第2のフェースシート
    のそれぞれに前記縁材を固着する第2ステップと、 前記第2のフェースシート間に所定の間隙が形成される
    よう1対の前記パネルを配置する第3ステップと、 前記第2のフェースシート間の間隙を利用して、前記第
    1のフェースシートの接合側縁部に沿う前記縁材の接合
    部分同士を溶接により接合する第4ステップと、 前記第2のフェースシート間を閉塞するよう繋ぎ板を前
    記縁材間に配置し、該繋ぎ板と前記縁材とを溶接により
    接合する第5ステップとを含むパネル接合方法。
  2. 【請求項2】 前記コア、前記第1のフェースシート、
    前記第2のフェースシート、前記縁材及び前記繋ぎ板が
    ステンレス鋼から成る請求項1に記載のパネル接合方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第4ステップにおける溶接がダイレ
    クトスポット溶接である請求項1又は2に記載のパネル
    接合方法。
  4. 【請求項4】 前記第5ステップにおける溶接がシリー
    ズスポット溶接であり、電極棒を前記繋ぎ板の外面から
    前記縁材に向けて押し付けることにより当該シリーズス
    ポット溶接を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    パネル接合方法。
  5. 【請求項5】 前記縁材は、前記第1のフェースシート
    の接合側縁部に沿う前記縁材の接合部分が前記繋ぎ板と
    の接合部分よりも突出している請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のパネル接合方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のパ
    ネル接合方法によりダブルスキン構造のパネル同士を接
    合して成るパネル構造体。
  7. 【請求項7】 台枠、側構体、屋根構体及び妻構体を互
    い接合して構成される鉄道車両構体であって、 前記屋根構体、前記側構体及び妻構体の少なくとも一つ
    が、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパネル接合方
    法によりダブルスキン構造のパネルを接合して成るもの
    である鉄道車両構体。
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