JP3014790U - 二重靴下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、爪先部における縫着部分の
膨らみを少なくして履き心地を良くすると共に、裏側の
靴下主体を外部に引き出すようにして洗濯乾燥時に重宝
するように改良した二重靴下を提供することにある。 【構成】 ほぼ中央にゴム糸が編み込まれた履口部を形
成し、該履口部の両開口端に表側靴下主体と裏側靴下主
体とを筒状に連続編成し、該表側靴下主体の爪先部を裏
側にして縫着してから裏側靴下主体の爪先部を表側にし
て縫着し、さらに裏側靴下主体を裏返して表側靴下主体
の内側に重ね合わせることを特徴とする二重靴下。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は二重靴下の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の二重靴下は、例えば、特公昭５３−４１５７４号公報で開示されて知ら れている。その公報に記載された二重靴下は、履口部の両開口端に表裏二枚の靴 下主体を丸編みで筒状に一体形成し、これを履口部の中央から二つ折りして両主 体を重ね合わせてから爪先部を一体的に縫着することにより構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前記した二重靴下における爪先部は、表裏の編地を４枚重ねて縫着 しているので、その縫着部分が膨らんでこわくなるため、履き心地があまり良く なかった。また、洗濯乾燥時において、特に縫着部分が乾きにくいという不都合 を生じていた。

【０００４】 よって、本考案の目的は、爪先部における縫着部分の膨らみを少なくして履き 心地を良くすると共に、裏側の靴下主体を外部に引き出すようにして洗濯乾燥時 に重宝するように改良した二重靴下を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案は、ほぼ中央にゴム糸が編み込まれた履口部 を形成し、該履口部の両開口端に表側靴下主体と裏側靴下主体とを筒状に連続編 成し、該表側靴下主体の爪先部を裏側にして縫着してから裏側靴下主体の爪先部 を表側にして縫着し、さらに裏側靴下主体を裏返して表側靴下主体の内側に重ね 合わせることを特徴とする。

【０００６】

【作用】 この二重靴下によれば、表側靴下主体と裏側靴下主体の爪先部がそれぞれ別個 に縫着してあるので、縫着部分の膨らみが少なくなり、爪先の感触がよくなって 履き心地がとても良い。また、縫い目が外から見えないため外観も美麗である。 裏側の靴下主体を外部に引き出して伸ばすことにより、洗濯時の汚れが落ちや すくなると共に、その後の乾燥も早くなる等の利点を生ずる。

【０００７】

【実施例】

以下に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は丸編みで筒状に 一体形成された丸編地の平面図、図２、３は爪先部の縫着順序を説明する図面で あって、図２は表側靴下主体を裏返して爪先部を縫着する状態を示す縦断面図、 図３は裏側靴下主体の爪先部を縫着する状態を示す縦断面図、図４は完成品の縦 断面図である。

【０００８】 図１において、１は丸編地であり、この丸編地１は、ほぼ中央にゴム糸が編み 込まれた履口部２を形成し、該履口部２の両開口端に表側靴下主体３と裏側靴下 主体１３とを筒状に連続編成して、脚部４、１４、かかと部５、１５と爪先部６ 、１６をそれぞれ形成し、該爪先部６、１６の上部が開放されている。爪先部６ 、１６の上部には、ミシンに掴着するための捨て糸部分７、１７を付設する。 丸編地１は、公知の靴下編機（図示せず）により表側靴下主体３と裏側靴下主 体１３を一組づつ連続して編成され、これを切断分離したものである。一般的に は表側靴下主体３を、アクリル、ナイロン、毛糸等で、裏側靴下主体１３を、絹 糸等で編成する。

【０００９】 図２、３に示すように、前記丸編地１において、最初に表側靴下主体３の爪先 部６を裏側にして、捨て糸部分７をミシンに掴着させて少し中程を縫着する。つ いで、裏側靴下主体１３の爪先部１６を表側にして、同様に捨て糸部分１７をミ シンに掴着させて縫着する。二か所の爪先部６、１６の縫合をした後、その裏側 靴下主体１３を裏返して、図４に示すように爪先部６、１６を揃えて先の表側靴 下主体３の内側に重ね合わせる。 しかして、このように構成された二重靴下Ｓによれば、表側靴下主体３と裏側 靴下主体１３の爪先部６、１６がそれぞれ別個に縫着されている。このため、縫 着部分の膨らみが従来のものに比べて少なくなって、履き心地が良い。また、縫 い目が外から見えないため外観も美麗である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上述した構成・作用になるものであって、爪先部における縫着部分の 膨らみが少なくなり、爪先の感触がよくなって履き心地が良い。さらに、裏側の 靴下主体を外部に引き出して伸ばすことにより、洗濯時の汚れが落ちやすくなる と共に、その後の乾燥も早くなる等の利点をもつ。

【図面の簡単な説明】

【図１】丸編みで筒状に一体形成された丸編地の平面図

【図２】表側靴下主体を裏返して爪先部を縫着する状態
を示す縦断面図

【図３】裏側靴下主体の爪先部を縫着する状態を示す縦
断面図

【図４】完成品の縦断面図

【符号の説明】

Ｓ→二重靴下 １→丸編地 ２→履口部 ３→表側靴下
主体 ４→脚部 ５→かかと部 ６→爪先部 ７→捨て糸部分 １３→表
側靴下主体 １４→脚部 １５→かかと部 １６→爪先部 １７→捨
て糸部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼ中央にゴム糸が編み込まれた履口部
   を形成し、該履口部の両開口端に表側靴下主体と裏側靴
   下主体とを筒状に連続編成し、該表側靴下主体の爪先部
   を裏側にして縫着してから裏側靴下主体の爪先部を表側
   にして縫着し、さらに裏側靴下主体を裏返して表側靴下
   主体の内側に重ね合わせることを特徴とする二重靴下。